銀行業界は平均年収も高く安定しているイメージが強いので、就活の視野に入れている人も多いのではないでしょうか。
今回は銀行業界の志望動機の書き方や活かせる強み、志望動機作成時の注意点などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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銀行業界とは?主要業務の理解を深めて志望動機の参考にしよう
銀行業界の主要業務は預金業務と貸付業務、為替業務があります。
顧客から資産を預かり、管理や保管をするのが預金業務です。普通預金、または定期預金などの銀行口座を利用してお金を預かり、引き出しや利息に支払いなどの管理をします。
預金業務によって預かった資産を企業や個人へ融資する貸付業務が銀行のメインの業務となります。企業への開業資金の提供や、住宅ローンなどが代表例と言えるでしょう。
公共料金の口座振替など、銀行口座を利用している顧客から依頼を受け、振り込みや送金を行う為替業務も重要な仕事の1つです。外国為替業務のように海外へ送金する業務もあります。
銀行業界の6つの種類とビジネスモデルの違い

銀行は単なる「お金を預かる場所」ではなく、幅広いサービスを提供しています。
銀行業界は我々の生活やビジネスに欠かせないサービスを提供しており、その中にも大きく分けて6つの種類があります。それぞれ一緒に確認していきましょう。
①メガバンク
メガバンクは巨大な資産規模や取引量を有する大手の銀行です。日本の3大メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)をはじめとして、国内外で金融サービスを提供しています。
メガバンクは小売業から大企業までの融資、外国為替、投資銀行業務など多岐にわたる業務を行っており、経済の安定や成長を支える要となっています。
内外の大規模なプロジェクトやM&A取引にも関与しており、日本国内に限らず、影響力が強い銀行と言えるでしょう。
メガバンク3社の特徴や将来性を知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
②地方銀行
地方銀行は特定の地域や都道府県に密着して業務を展開する銀行で、地域社会の経済発展や中小企業の支援などが目的です。
具体的な業務内容としては地域内の個人や事業者への融資、預金サービスなどを提供などが挙げられ、地域特有のニーズに対応した金融商品やサービスも提供しています。
地域住民や事業者との繋がりが強いのが特徴で、地域の方々から信頼を得られるよう、地域に応じた取り組みをしている地方銀行も多いです。
地方銀行の就職難易度や将来性はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
③信託銀行
信託銀行は一般の預金や融資業務とは異なり、信託業務を主軸としており、顧客からの資産を信託として受け取り、指定された目的や条件に従って運用や管理を行います。
主な業務内容は不動産信託や金融資産の運用信託などで、「専門的な知識やスキルを持つ銀行」として信頼が高いのも特徴です。
顧客のニーズに最大限応えられるよう、オーダーメイドの提案ができる、優秀な人材を優先して採用する傾向があります。
信託銀行と他の銀行の業務の違いを理解して、より質の高い志望動機を作成したいなら、こちらの記事もチェックしてくださいね。
④ネット銀行
ネット銀行は従来の店舗を持つ銀行とは異なり、インターネットをメインに業務を行っており、手数料が安い、24時間365日の取引が可能、独自の金融商品を提供するなどの特徴があります。
スマートフォンやPCを通じて融資や預金、外貨取引などのサービスを提供し、従来の銀行とは異なる顧客層を獲得を獲得しているのも特徴です。
店舗を持たない分、人件費や固定費などを大幅に削減しており、一般的な銀行よりも金利が高いのも特徴と言えます。
⑤政府系銀行
政府系銀行は政府によって設立されており、日本の経済発展や中小企業の支援などを主な目的としている銀行です。
エネルギー資源の安定供給や国内の基幹産業の発展はもちろん、農林水産省の近代化の促進などさまざまな役割を果たしています。
政府系銀行は民間の銀行や企業では扱わないような大規模な事業に取り組むことが多く、プロジェクトの規模も大きいので、仕事を通して日本に貢献したいという野心に満ちた人にぴったりです。
⑥外資系投資銀行
外資系投資銀行は法人向けに証券業務を行う外資系の銀行のことを指し、主な業務内容は法人の資金調達や企業の合併・買収(M&A)です。
業務は資金調達、M&Aを行う投資銀行部門、主に個人の資産運用や管理を行うアセットマネジメント部門、経済動向を確認し、助言などを行うリサーチ部門など多岐にわたります。
扱う事業の規模が大きく、業務にやりがいを持って取り組めるのはもちろんのこと、企業によっては数年で年収が1,000万円を超えるようなところも多いので、倍率は高めです。
銀行業界の主要な2つの職種と仕事内容

銀行業界にはさまざまな業種がありますが、メインの職種は総合職と一般職です。それぞれ特徴があり、業務内容が異なるので、一緒に確認していきましょう。
①総合職
総合職は、銀行業務全般を担当し、法人営業から個人営業、融資事務や住宅ローン業務、本部業務などさまざまな業務を行います。
一般職と比べると業務内容が多岐にわたる分ハードで、異動も多く、引っ越しが必要なほど遠方への異動となることも少なくありません。
しかし他の職種と比べると平均年収が高いことが多く、異動を除けば待遇が良いことも多いので、さまざまな土地で働きたい方にはぴったりでしょう。
②一般職
一般職の業務内容は大きく分けて2つあり、窓口業務と後方事務です。窓口業務はその名の通り銀行の窓口でお客様への対応を行い、口座の開設や出入金などを行います。
一方、後方事務は窓口業務の人をサポートするのがメインの業務で、伝票や書類の処理、伝票に記載された金額の出入金など、いわゆる事務作業がメインの仕事です。
窓口業務がお客様対応を行い、後方事務が細々とした事務作業を行い、サポートをする、という役割分けをされています。
志望動機に活かせる!銀行業界の主要な2つのトレンド

銀行業界への就職を目指すに当たって、業界のトレンドを抑えておくことは今後のキャリアの展望を立てるためにも大切なことです。
また、就活の際にトレンドについて話せれば、より人事担当の方に好印象を与えられるので、一緒に確認していきましょう。
①コロナによる人員削減
銀行業界はコロナ禍の影響もあり、人員を削減しつつあります。ネット銀行が普及し、直接銀行に足を運ぶ人が減ったことや、AIが代替できる業務が多いのも理由の1つでしょう。
全国銀行業界が公表している数字を確認してみても、2010年末の時点で銀行員は全国に30万243人、一方で2021年3月末は27万1,515人と、約10年間で3万人近くも減少していることがわかります。
しかし、銀行業界は金融に関わるさまざまなスキルと知識が身につくので、依然として魅力的な業界であることには変わりはありません。
参考:一般社団法人 全国銀行協会「全国銀行財務諸表分析」より
②地方銀行の合併
2013年ごろから顕著なのが、地方銀行の合併です。
2018年にみなと銀行、近畿大阪銀行、アーバン銀行が合併したことが代表例として挙げられるように、景気の悪化も伴い金利が下がり、経営が傾いている地方銀行が多くあります。
銀行はお金を貸し、その金利で収益を出しているので景気が大きく業績に関わり、その結果、地方銀行は吸収・合併を迫られていると言えるでしょう。
銀行業界で活かせる強み・求められる素養6選

ここまで銀行業界について詳しく解説してきましたが、どのような人が銀行業界に向いているのでしょうか。
ここからは銀行業界で活かせる強みについて解説していきます。就活本番までに身に着けられるよう取り組んでみてください。
①コミュニケーション能力
銀行業界は簡単に言うならば「お金を借りて、別の人に貸すことで成り立っている」業界です。つまり信頼が第一であり、信頼のできない銀行や銀行員にお客様は付きません。
コミュニケーション能力が高い人ならばお客様が気持ち良く利用できるような対応ができますし、潜在的なニーズも把握できるので、より多くの方が信頼し、利用してくれるようになります。
また、銀行は複数人で業務を行う職場なので、同僚と上手く関われる人の方がストレスフリーで仕事に取り組めるでしょう。
コミュニケーション力を効果的にアピールするには言い換えがポイントとなります。詳しくは以下の記事からチェックしてくださいね。
②課題解決能力
銀行業界で働く人、特に個人や法人への営業を行う人に求められるのが課題解決能力です。
お客様の課題を解決することは信頼を勝ち取るに当たって最も有効かつ最短の方法ですし、営業系の業務で最もやりがいを感じる瞬間の1つとも言えます。
銀行は豊富な情報を保有しているので、顧客の課題解決に当たって必要なものが揃っており、一般的な飛び込みの営業などと比べると仕事はしやすい傾向にあるでしょう。
まっさらな状態から解決策を捻り出す必要は無いので、課題解決能力がある人にとって非常に働きやすい環境とも言えます。
③論理的思考力
銀行は数字を扱う場所であり、融資の可否を決定する現場でもあります。
数字を組み立てながら論理的な説明ができる人材こそが求められており、1つのミスも許されない、お金が動く場所で働いているという自覚を持ち、論理的に思考することは必須です。
特に資産運用に関する業務を担当している方にとって論理的思考力は生命線とも言えます。的確に情報を分析できる人材こそ、銀行業界に向いているでしょう。
④提案力
特に営業を行う場合、提案力は必須の能力と言えます。
個人には保険や投資信託、法人には融資、事業継承などといった事業に関する提案を行う必要があり、それぞれ大きな数字が動くものなので、提案力が高い人の方が数字を取れるでしょう。
提案力とは、自分の意見を通すスキル、相手に無理やり「YES」と言わせるスキルではありません。相手のニーズを的確に把握し、ニーズに沿った提案ができる人材を銀行は求めています。
⑤語学力
近年は海外にも積極的に進出している銀行が多く、語学力の高い人材は重宝されるでしょう。
特に英語と中国語を話せる人口は世界で見ると30億人弱とされているので、いずれかの言語の能力がビジネスレベル以上の場合、採用に大きく前身できます。
三井住友銀行などの大企業は特に海外進出を重視しており、アジア、ヨーロッパに130以上の拠点を構えるなど、今後も語学力が高い人材の登用は続くことでしょう。
⑥PCスキル
みなさんご存知かもしれませんが、銀行は数字を扱う現場であり、Excelを多用するほか、PowerPointなども活用して業務を行うことが多いです。
プログラミングなどの高度なPCスキルは必須ではありませんが、書類作成業務をはじめとしたPCを扱う業務は非常に多いので、基本的なITのスキルを身につけておいて損はありません。
特にExcelの関数が得意な人は業務効率化にも貢献できるので、重宝されることでしょう。面接でもアピールすることをおすすめします。
銀行業界の志望動機の書き方3ステップ

ここまで銀行業界についてさまざま紹介してきましたが、いよいよ志望動機の書き方について解説していきます。
以下の3ステップを守って書くことで、人事担当の方の目に留まる、質の高い志望動機を作成できるはずです。
①結論ファーストで志望理由を書く
志望動機に限ったことではありませんが、結論までが遠く、何が言いたいのか分からない文章はインパクトが薄いです。
まず結論を先に書き、人事担当の方が「こういう理由でこの人はうちを志望してくれているのだな」とポイントを踏まえて読めるようにしましょう。
②志望理由の根拠となるエピソードを書く
根拠となるエピソードを入れられれば、人事担当の方の目にも留まりやすいです。
文章に強弱が無く、特にエピソードも無い志望理由は印象に欠けますし、読む側も飽きてしまいます。
エピソードを交えることで感情移入できるのはもちろん、文字数の調節もしやすいので、ぜひ取り入れましょう。
③入社後の活躍の展望を書く
入社後、どのように会社に貢献したいかを必ず書くようにしましょう。
どのように会社に貢献してくれるかを想像でき、信頼性が高まるのはもちろん、「内定を出したら就職してくれるかどうか」を確認でき、人事担当の方も安心して採用できます。
入社後の話をしたからといって必ずしも入社しなければならないわけではないので、必ず書くようにしましょう。
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銀行業界の志望動機作成のポイント3選

銀王業界の志望動機を作成する上で、抑えておきたいポイントは大きく分けて3つあります。
それぞれを抑えた上で執筆することで他の就活生に差をつけられるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
①なぜ銀行業界で働きたいかを明確にする
まず、なぜ銀行業界で働きたいかを明確にしましょう。銀行業界はお金を扱う業界なので、「なんとなく」「給料が良いから」ではなく、責任を把握している就活生が求められます。
例えば「人と関わることが好きだから」と志望動機に書いてしまうと、面接で「ならば接客業界を志望すれば良いのでは?」と突っ込まれるでしょう。
業界のどのような部分に魅力を感じるのか、どのように働き、貢献したいかは必ず書くことが大切です。
金融業界で働くやりがいや、業界の徳陽を知りたい方はこちらの記事も読んでみてくださいね。
②なぜその企業で働きたいかを明確にする
銀行にもさまざまな種類があります。数ある銀行の中でもなぜ志望する銀行を選んだのかを述べられるようにしておきましょう。
可能ならば企業の理念や目標に共感した点を強調できるのが理想です。「どこでもいいから銀行に就職したい」という学生よりも、「ここでこそ働きたい」と望んでいる学生が求められます。
企業への魅力や憧れについて詳しく述べている学生は、内定を出した際も就職してくれる可能性が高いと判断されるでしょう。
③銀行で自信が活躍できる根拠となる強みをアピールする
銀行において自分が活躍できると考えていることを、根拠とともにアピールしてください。
ExcelをはじめとしたPCスキルに長けていることはもちろん、論理的思考力の高さや問題解決能力、語学力など、自信がある、かつ銀行の業務に活かせる能力をアピールできるのが理想的です。
特にPCスキルや語学力に関しては検定や資格などを取っておけば強い根拠となり得るので、余裕のある方は取得を目指しても良いでしょう。
【エピソード別】銀行業界の志望動機の例文3選

書き方とポイントについてわかったところで、実際に例文を読んでみましょう。
例文と全く同じ構成で作成しなければならないというわけではありませんが、少なからず参考になるはずなので、ぜひ確認してみてください。
例文①: アルバイト|接客経験から人の生活を支えたいと考えた
アルバイト
私が御行を志望する理由は、社会の経済的基盤としての銀行の役割に携わり、多くの人の生活を支えたいと考えているためです。
こう考えるようになったのは、大学時代に行っていた小売業のアルバイト経験がきっかけです。様々なお客様とお話する中で、金融や経済に関する不安や疑問を抱えている方が多いことに気づきました。そこから金融業界、特に銀行で働くことで、専門知識を活かして人々の生活を支えたいと思うようになりました。
御行は、投資などの金融に関する基礎知識をYouTube動画で分かりやすく解説する取り組みをはじめ、金融に関する学習にハードルの高さを感じている方々へ積極的にアプローチを行っています。
入社後は、銀行の各業務を深く学び、お客様のニーズに応じた的確なアドバイスができる担当者として成長していきたいです。また、アルバイト経験を通して培ったコミュニケーション能力を活かし、顧客との強固な信頼関係を築いていきます。
アルバイトを通して金融に興味を持った経緯を話しつつ、自分のスキルで企業に貢献できる自負についても語っています。
例文②: 部活動|マネージャー経験から地域貢献に興味を持った
部活動
御行を志望したのは、「社会全体を支える仕組みに参加し、多くの人々の生活向上に寄与したい」という就職活動の軸を実現できると考えたためです。
こう考えるようになったのは、大学時代にマネージャーを務めていたバスケットボール部での経験がきっかけです。当時マネージャーは私ひとりしかおらず、栄養管理や怪我の手当、マッサージといった業務を自分だけで行う必要がありました。そこで動画や本を読んで独自研究を重ね、チームメンバーに寄り添ったケアを続けた結果、〇〇大会で準優勝することができました。
御行では、顧客一人一人にとってより快適で便利に利用できる地方銀行を目指し、銀行のIT化に早期から特に注力しています。
私はマネージャーとしての経験を活かして、御行がこれからも地域に寄り添いながらも時代に沿って進化をし続ける手助けをすることで、全ての顧客と丁寧に、真摯に向き合っていきたいと考えています。
部活動経験をどのように活かすかについて述べつつ、理念への共感を強調することで「御社が第一志望である」と暗に示しています。
例文③: サークル活動|イベント運営の経験から金融の重要さに気づいた
サークル活動
私が御行を志望しましたのは、経済を支える銀行の根幹的な役割に興味があることに加え、「顧客の生活や事業の成長を金融の面からサポートしたい」という夢を実現できると考えたためです。
私は、大学時代にイベント企画サークルのメンバーとして、数々のイベントの運営や資金調達を担当していました。特に大規模なイベントでの資金調達の際、地元企業に対してスポンサーを依頼した経験から、金融業界、特に銀行への興味を持ちました。
御行の個人から企業まで様々なニーズに応え、経済の安定と成長に寄与している点や、公式サイトでお金に関する知識を分かりやすく学べるメディアを運営し、ユーザーの金融理解を促す取り組みを行っている点に私の夢と深く通じるものを感じました。
入社後は、サークル活動で培ったコミュニケーションスキルと深い金融への理解を武器に、御行で活躍して貢献していきたいと考えています。
サークルでの経験を紹介しつつ、金融に関する知識の深さをアピールしています。
銀行業界の志望動機を作成する際の注意点3つ

志望動機を作成する上でのステップやポイントについて理解し、例文も見たところで、注意点についても確認していきましょう。
下記の3点は他の業界での就活にも役立てられるので、ぜひ確認してみてください。
①待遇を志望動機にしない
確かに銀行業界は待遇が良い企業が多いですが、待遇だけに焦点を当てた志望動機は、人事担当の方から見て魅力的には映りません。
企業からすれば「待遇だけを見て志望している」という印象になってしまいます。長期的なビジョンを共有しづらい、給与や休暇のためだけに志望している人に映るでしょう。
そこで、どのように企業に自己の能力を還元し、貢献していけるかを強調していくことが大切です。
②自己成長に焦点を当てすぎない
自己成長だけに焦点を当てると、あまりにも能力が無い、または「経験だけ積み、その後転職や独立をしてしまうのではないか?」という不安を与えてしまいます。
あくまでも業務を通じて成長し、組織に還元するという姿勢を強調するようにしましょう。企業が社員に成長を促すのは企業のためであり、社員のキャリアのためではありません。
具体的にどのような部分を伸ばし、企業に還元するかを述べられるのが理想です。
③他の業界にも当てはまる志望動機は避ける
「その志望動機は他の業界にも当てはまることなのでは?」と言われてしまうような志望動機を書かないようにしましょう。
必ず銀行業界ならではの魅力、やりがいを志望動機に含めて執筆し、銀行業界への高いモチベーションが伝わるような書き方をすることが大切です。
「自分は銀行業界にこのような魅力を感じ、なおかつ御社のこのような理念に共感して応募している」という強い意志が伝わる志望動機を作成しましょう。
銀行の志望動機が思いつかない場合の対処法
就職活動において、銀行への志望動機を考えるのに苦労している方は少なくありません。
ここでは、志望動機作成のヒントとなる具体的な方法をご紹介します。
①なぜ銀行を志望したかきっかけを思い出す
銀行を志望したきっかけを思い出すことは、志望動機を作成する上で重要な第一歩です。
自分の過去の経験を振り返り、銀行に興味を持ったポイントを探りましょう。
例えば、大学の講義で金融について学び、その重要性に気づいた場合や、アルバイト先で銀行員の方と接する機会があり、その仕事ぶりに憧れを抱いた場合があるでしょう。
これらの経験を思い出し、なぜ銀行に惹かれたのかを明確にすることで、志望動機の核となる部分が見えてくるはずです。
②銀行じゃなきゃダメな理由を他と比較して考える
銀行を志望する理由を明確にするには、他の金融機関や業界との比較が重要で、具体的には証券会社や保険会社、信託銀行など、他の金融機関との違いを考えてみましょう。
例えば、銀行は預金や融資を通じて幅広い顧客層と関わり、地域経済の発展に直接貢献できる点が特徴です。
また、一般企業と比較すると、銀行は経済全体を俯瞰的に見られる立場にあり、社会インフラとしての役割も担っています。
自分の価値観や目標と照らし合わせ、なぜ銀行でなければならないのかを具体的に考えることで、説得力のある志望動機を見出すことができるでしょう。
③OB・OG訪問で同じ境遇の先輩の話を聞く
銀行の先輩社員との対話は、志望動機を具体化する上で非常に有効な手段です。
特に、自分と同じような経歴や興味を持っていた先輩の話からは、具体的なヒントが得られやすいでしょう。
例えば、「なぜ銀行を選んだのか」「就活時に悩んだポイント」「入社後にやりがいを感じた瞬間」など、率直な経験談を聞くことで、自分の志望動機に活かせる要素が見えてきます。
また、実際の仕事内容や職場の雰囲気を知ることで、より説得力のある志望動機を作ることが可能です。
銀行の志望動機についてよくある質問
ここでは、銀行の志望動機に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
自分に当てはまる項目は最後までしっかりと確認し、自分らしい魅力的な志望動機を作成しましょう。
①「なぜ金融」と「なぜ銀行」は分けて書くべき?
「なぜ金融」と「なぜ銀行」を分けて書くことは、志望動機の説得力を高める上で重要です。
金融業界は銀行以外にも証券会社や保険会社など多岐にわたるため、単に「金融に興味がある」だけでは不十分です。
まず、業界全体の中でなぜ金融に惹かれたのかを明確にし、その上で銀行業務の特徴や魅力を述べることで、より具体的な志望理由を示すことができます。
例えば、「金融を通じて経済全体に貢献したい」という理由から金融業界を志望し、さらに「企業や個人の資金ニーズに直接応えられる」という点で銀行を選んだ、といった具合です。
②インターンの志望動機は本選考と違う?
インターンと本選考では、志望動機の評価基準が異なります。
本選考では「企業で長期的に活躍できるか」という点が重視され、企業への志望度や社風との相性が厳しく問われます。
一方、インターンの志望動機ではその企業への入社意思を必ずしも示す必要はなくむしろ、インターンを通じて何を学びたいのか、どのような目的意識を持って参加するのかが重要視されます。
企業側もインターン時点では業界研究が十分でないことを理解しているため、「なぜその企業でなければならないか」よりも、「インターンで何を得たいのか」を意識して志望動機を書きましょう。
③地元ではない地方銀行の志望動機はどうする?
地元以外の地方銀行を志望する場合には、その地域への貢献意欲や、新しい環境での挑戦意欲を具体的に伝えることがポイントです。
地域の特性や経済状況をしっかりと調べ、なぜその地域で働きたいのかを明確に説明しましょう。
また、その地域で培った経験を将来的に他の地域でも活かせることや、新たなネットワークを構築できる点もアピール可能です。
さらに、その銀行独自の取り組みや強みを理解し、それらと自身のキャリアプランを結びつけて説明することで、説得力のある志望動機となります。
銀行業界への理解を深めて志望動機を完成させよう
今回は銀行業界について業務内容や動向を解説しつつ、志望動機を作成する際のポイントや例文も紹介しました。
銀行業界は景気に左右されがちなものの、ある一定の水準を下回ることはない、安定している業界です。興味が出た方はぜひ気になる企業のインターンなどに参加してみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。