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金融業界で働く魅力・やりがいを徹底解説!就職に役立つスキルも紹介

就活生に人気がある業界の1つとして、「金融業界」が挙げられます。

ただし金融業界とひとくちに言ってもさまざまな業種があり、働きがいや魅力もさまざまです。

そのため本記事では、金融業界の主な業種や魅力、業務内容などを幅広く紹介します。

金融業界とは?7つの金融会社別に紹介

金融業界と一口に言っても、実際には以下の通りさまざまな会社が存在します。

  1. 銀行
  2. 信託銀行
  3. 証券会社
  4. 生命保険
  5. 損害保険
  6. カード会社
  7. リース会社

会社によって働き方や業務内容は多種多様であることから、業界研究の際には違いを意識することが大切です。

そのためここでは、金融業界の各会社の業務内容や、やりがいなどを紹介します。

① 銀行

金融業界の代表格である銀行の業務は、主に以下の3種類です。

  • 預金業務:個人・法人からお金を預かる
  • 融資業務:個人・法人にお金を貸し付ける
  • 為替業務:振り込まれたお金の送金を行う

また、銀行は主に大企業である都市銀行と地域経済に根付く地方銀行、地域の経済主体に融資を行う信用金庫などさまざまな形態に分けられます。

日々の業務をこなす中でお金の流れや資金繰り、決算書の読み方などさまざまな知識が身につくことから、自分の成長につながりやすいでしょう。

② 信託銀行

信託銀行は、先ほど紹介した銀行の3大業務に加えて、以下の2業務を行う金融機関です。

  • 信託業務:利用者の財産を運用する
  • 併営業務:不動産関連業務や遺言関連業務など

上記のように、信託銀行では多種多様な業務を担います。一般的な銀行と比較して関わる業務の幅が広いことは、一般的な銀行にはない特徴です。

お客さまに対してより幅広い選択肢の提案ができることは、信託銀行で働く大きな魅力だと言えるでしょう。

③ 証券会社

証券会社では、投資家が株式や投資信託を購入する仲介を行っています。主な業務は、以下の4つです。

  • ブローカー:投資家の注文を証券取引所に伝える
  • ディーラー:利益確保を目的として有価証券を売買する
  • アンダーライティング:国や企業から有価証券を買い取って投資家に売る
  • セリング:国や企業の委託で有価証券を投資家に売る

金融業界全般に言えますが、証券会社では特に個人の成績が重視される傾向があると言えます。

絶えず自己研鑽が必要ですが、自分の頑張りや実力次第で評価されることを求める人には、非常に向いていると考えられるでしょう。

④ 生命保険

生命保険会社は、人の生死にかかわる保険商品を販売しています。保険料から収入を上げるだけでなく、集めた資金の運用による収益も重要です。

「生命保険大国」と呼ばれる日本では、多くの方が生命保険を契約しています。

保険契約の多さから保険会社の保有資産も非常に多く、機関投資家としての側面も持つと言えるでしょう。

顧客の人生に関わる商品を販売する仕事であり、保険と言う無形の商品を取り扱うことからも人気の高い業種です。

⑤ 損害保険

損害保険会社は、モノに対する保険を扱っている金融機関です。火災保険や自動車保険、さらに船舶保険など、保険の種類は多岐にわたります。

保険の種類が幅広く収入も比較的高いことから、就活生に人気の高い業界の1つです。

損害保険会社に就職すると、主に営業部門と損害サポート部門のいずれかへの配属が多いと言えます。

営業部門では代理店に営業をすることが一般的であり、損害サポート部門では保険を利用する顧客のサポートを行うことが主な業務です。

⑥ カード会社

カード会社では、主にクレジットカードに関する業務を行っています。カード会社の主な業務は、以下の3つです。

  • イシュアー:国際ブランドから認証を受けてカードを発行する
  • アクワイアラー:加盟店増加を目指す施策や各店舗の管理を行う
  • セキュリティー:カード利用に関する個人情報の管理を行う

キャッシュレスが進んでいく社会において、クレジットカードの会社重要性は今後も増していくと考えられるでしょう。

⑦ リース会社

リース会社とは、設備や器具などを顧客に対して長期的に貸し出す(リースする)会社のことです。リースには、以下の2種類があります。

  • ファイナンスリース
  • オペレーティングリース

ファイナンスリースとは、リース会社が設備を購入し、利用者がその設備を借りて「購入代金+利息」をリース期間中に支払うシステムのことです。

一方のオペレーティングリースとは、リース会社が所有する設備を一定期間貸し出してリース料を受け取る、レンタルと同様の仕組みを指します。

金融業界で働く魅力4つ

金融業界は、就活生に人気の高い業界の1つです。就活生に人気がある理由としては、主に以下の4つの魅力が挙げられるでしょう。

  1. 給料が高い
  2. 長期的に働きやすい
  3. 福利厚生が充実している
  4. 専門知識が身に付く

① 給料が高い

金融業界の魅力としてはまず、給料の高さが挙げられます。厚生労働省の令和4年のデータによると、金融機関の平均年収は以下の通りです。

金融業、保険業全体平均
男女計374.0万円311.8万円
男性480.6万円342.0万円
女性287.8万円258.9万円
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」

上記の通り、金融業の年収は男女ともに高いと考えられます。

金融機関は他の業界よりも規制が多くて競争が厳しくなく、高い利益率を確保できる点が高収入の要因だと言えるでしょう。

② 長期的に働きやすい

長期的に働きやすいことも、金融業界の魅力の1つです。

理由としては、福利厚生が充実している点や休みを比較的しっかりと取れる点などが挙げられます。

産休や育休などの制度が充実しており、土日や祝日は休めることが一般的です。ただし「休みをしっかりと取れる=楽」というワケではありません。

限られた時間で成果を挙げられるように、集中して効率的に働くことが求められる業界だと考えるべきでしょう。

③ 福利厚生が充実している

金融業界は、福利厚生が比較的充実しているとも言えます。休暇制度を中心として、社員がイキイキと働くための制度が整っている業界です。

有給休暇の取得も積極的な消化を進めている環境が多く、ワークライフバランスを重視する方にとっては魅力的な業界だと言えるでしょう。

ただし繁忙期に全員が一度に休むと業務が回らなくなることから、有休や長期休暇の取得には一定の調整が求められることもある点は理解しておくべきです。

金融機関の場合、従業員が少なくても「今日は休みにします」というワケにはいきません。

④ 専門知識が身に付く

金融業界で懸命に努力を続けていれば、さまざまな専門知識が身に付きます。金融の知識は転職時にも武器になり、自分の人生においても役立つものです。

また、今後独立・起業を視野に入れている方にとっても、金融の知識は重要なものだと言えるでしょう。

もちろん学習は簡単ではなく、金融業界に勤め続けるうえでは常に学ぶ意識が求められます。

しかし会社側も資格取得の費用補助をはじめとしたサポートは積極的に行ってくれるため、仕事を通じた成長を重視する方にはおすすめの業界です。

金融業界のやりがい3つ

金融業界には、激務で知られる業種も少なくありません。しかし忙しい一方で、多くのやりがいがあることも事実です。

金融業界の主なやりがいとしては、以下が挙げられます

  1. 社会貢献度が高い
  2. 顧客の人生の重要場面に関われる
  3. 信頼獲得ができる

① 社会貢献度が高い

金融業界の働きがいとしてはまず、社会貢献度が高いことが挙げられます。人の生活に密着した業務であることから、貢献を直接的に感じられるのです。

例えば銀行では、企業や個人に融資することでそのビジネスが成長すれば、最終的には社会経済の発展につながります。

特に地方銀行や信用金庫では、地域への貢献を感じやすいでしょう。自分が育った地域に貢献したいのであれば、地方銀行や信金は魅力的な選択肢です。

② 顧客の人生の重要場面に関われる

金融業界は、顧客の人生の重要な場面に関われる仕事です。たとえば信用金庫であれば、個人事業主や中小企業が成長するサポートをできます。

また保険会社であれば、事故や病気などで大変な状態にある契約者のサポートができるでしょう。

お金は誰にとっても必要なものであり、新しく何かを始める方やトラブルに巻き込まれた方にとっては重要度がさらに増します。

誰かの人生に直接的に役立てることは、金融業界で働く大きなやりがいです。

③ 信頼獲得ができる

金融業界で働くやりがいとしては、信頼を獲得できる点も挙げられます

金融業界には誰もが知っているような会社が多く、勤めているだけでも社会的な信用を得られるものです。

また日常的に業務を行ううえでも、社会的な信頼の高さは大きなメリットになります。

金融機関であれば、たとえ初めて訪問する企業であっても一定以上の信用が最初から得られるためです。

もちろん金融機関というだけで契約を取れるほど甘くはありませんが、最初から一定の信頼を得られることは大きなアドバンテージでしょう。

金融業界で働くデメリット3つ

金融業界は高収入で長く勤めやすいなど魅力的な業界ですが、一方で気を付けておくべきポイントもあります。

金融業界で働く具体的なデメリットは、以下の3つです。

  1. 転勤・異動がある
  2. マニュアル化が進んでいる
  3. 勉強してスキルを身に付ける

① 転勤・異動がある

金融業界で働くうえでのデメリットとしてはまず、転勤や移動が頻繁にあることが挙げられます

金融機関では、おおむね数年~8年程度に1度の頻度で転勤・移動があるのです。

金融業界では、同じ社員が同じ地域に居続けることで重大な不正が発生することを防ぐために、異動を頻繁に行うと言われています。

転勤・異動時には、手当ては出るかもしれません。しかし、毎回生活拠点の変更や人間関係の構築を新たにすることは、ストレスがたまるものです。

② マニュアル化が進んでいる

金融業界のデメリットとしては、マニュアル化が進んでいることも挙げられます

何年も前からやり方が決められているところが多く、自分たちでイチからルールをを作り上げることはほぼないと考えておくべきです。

自分に大きな裁量がある仕事は、若手社員の内ではほとんどできないと覚悟しておかなくてはいけません。

マニュアル化が進んでいること自体は決して悪いことではありませんが、クリエイティブな仕事をしたい人には向いていない可能性が高いでしょう。

③ 勉強してスキルを身に付ける

金融業界で活躍していくには、勉強してスキルを身につけていかなくてはいけません

金融商品や金融の仕組みは一般の方には詳細が分からないものであり、業務を進める前にまず知識やスキルを吸収する必要があるのです。

特定の資格取得が義務付けられていたり、昇給や昇進のために取得が推奨されていたりすることも少なくありません。

勉強に対して苦手意識がある人や、プライベートの時間を勉強に使いたくない人には、あまり向いていないと考えられます。

【金融業界で働きたい人へ】求められるスキル3つ

金融業界で活躍するためには、さまざまな資質が求められます。

特に以下の3つのスキルについては、どの業種においても基本的に求められると考えておきましょう。

  1. コミュニケーション力
  2. 積極的な学ぶ姿勢
  3. 忍耐力の高さ

① コミュニケーション力

金融機関で活躍するためにはまず、高いコミュニケーション能力が求められます。金融業界では、顧客とじかに接する業務が多いためです。

たとえば営業であれば、会話の中で顧客のニーズを引き出す必要があります。

また、保険会社の事故対応では、事故に遭った顧客や事故の相手方と直接やりとりをしなくてはいけません。

また事務職であっても、窓口対応や電話対応などは多くの場合で行います。コミュニケーション力は、基本能力として求められると考えるべきでしょう。

② 積極的な学ぶ姿勢

金融業界では、積極的に学ぶ姿勢も求められます。金融業界は法律による規制が厳しく、法令の改正の都度、新たな知識を吸収しなくてはいけません。

また、金融知識以外にも求められる知識は多数あります。社会情勢には常に敏感になって情報収集し、必要な知識は都度進んで学ぶ姿勢が重要でしょう。

継続的に学ぶ姿勢・覚悟を持たなくては、金融業界でキャリアアップしていくことはなかなかできないと考えておくべきです。

③ 忍耐力の高さ

金融業界で働くうえで必要な資質としては、忍耐力の高さも欠かせません

金融業界には激務の業種・企業も多く、職場によってはノルマをクリアしていくことも求められるためです。

業務を一定水準以上でこなし社内の人間関係を円滑に保っていくためには、高い忍耐力が必要とされることも多々あることでしょう。

ただし、一定の忍耐が必要なことは金融業界だけに限ったことではありません。メンタル管理の方法や知識は、進んで学んでおくことがおすすめです。

金融業界の魅力を知ってモチベーションを高めよう

金融業界は、平均収入の高さや福利厚生の充実度などから就活生に人気の業界の1つです。

ただし活躍するためには常に学び続ける姿勢が必要であり、一定以上のコミュニケーション力や忍耐力が求められるでしょう。

大変な一方で非常に魅力的な業界であることから、本記事を参考にぜひとも業界研究を深めてくださいね。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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