「あがり症で、面接ではうまく話せた試しがない…」「もし落ちたらどうしようと思い、不安に駆られてしまう…」
就活は学生にとって初めての経験であるうえ、選考の種類や進み方も企業によって様々です。準備や対策で疲弊したり、不安を感じてしまいますよね。
選考の中でも、面接は特に多くの就活生が不安や緊張に襲われやすいですが、面接で緊張してしまうのは、ごく当たり前で自然なこと。自分を追い詰めないでくださいね。
本記事では、面接で緊張しがちな人のために、面接で緊張しないための秘訣や面接前に持っておくべき心構え、面接中に焦らないための対処法を徹底解説します。
緊張しやすくなってしまうNG行動も併せて解説しますので、最後まで読んでぜひ参考にして見てくださいね。
キャリアアドバイザー 吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。
あなたのせいじゃない!面接で緊張しやすい5つの理由
面接に不安や緊張を感じてしまう人の多くに言えることですが、「緊張はどうしてもしてしまうし、原因なんてどうせない!」と思い込んでいませんか?
しかし、実は面接で緊張してしまうのには決定的な原因があるのです。
ここからは、上記の5つの原因を詳しく解説していきます。あなたの緊張の原因を一緒に突き止めましょう。
①今後の人生に関わる重要場面だと思ってしまう
就活の面接は、社会人として初めて働く場所が決まる重要な場面です。
新卒で入った企業で一生働くわけではないと分かっていても、今後の人生を大きく左右するように感じてしまったり、志望度が高い企業だと、人生の岐路に立っているように感じてしまったりしますよね。
「面接を必ず成功させないと…」「人生がかかっているから、失敗できない」と思い込み、よりプレッシャーや緊張感を感じすぎてしまうのです。
この場合は、自分を追い込みすぎているのが原因として考えられます。以下で紹介している記事もチェックしてみてくださいね。
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②そもそも人前で話すのが苦手
人前で話すのが苦手・人見知りしやすいと、「変な回答をしてしまって恥をかきたくない」「相手からどう思われているのか不安」という気持ちから、プレッシャーがかかってしまい、過度に緊張を感じてしまいます。
面接では初対面の相手と会話をしなればならず、余計に「うまく受け答えをしないと落ちてしまうのではないか」と自分にプレッシャーをかけてしまいますよね。
面接官と会話をすることに、ストレスや不安感を感じてしまうのは、意外と場慣れすれば改善できます。模擬面接を繰り返し、面接の雰囲気に慣れ、話す練習をしておくと良いでしょう。
③「アピールしないと」というプレッシャーがある
就活の面接を試験の場のように感じてしまい、「とにかくアピールしなきゃ」とプレッシャーを感じてしまうことも、面接に緊張を感じる原因の1つです。
面接を試験のように捉えてしまい、面接官とうまく「会話」ができない就活生も実は多くいます。
用意した答えをまくしたてるのではなく、相手の反応を見て1つずつアピールしましょう。深掘り質問をされるのも「会話」として自然なこと。重くとらえすぎなくて大丈夫ですよ。
確かに面接は選考の合否を左右する場ではありますが、同時に面接官とのコミュニケーションの場でもあるため、「アピールしないと……」と過剰に考えすぎる必要はありませんよ。
「採用してもらうんだから、なれなれしくしたらダメなんじゃ」と考える人も多いですよね。しかし、就活はいわゆるマッチングの場です。
自分も企業を選ぶ立場にあることを忘れないでくださいね。違和感や疑問を飲み込む必要もありません。あくまで就活生と企業は平等な立場にあると考えて面接に臨みましょう。
④失敗したら終わりだと思ってしまう
「もし緊張で言葉に詰まってしまったらどうしよう」「面接で失敗して第一志望の企業に落ちてしまったらもう終わり」などと失敗を極度に恐れてしまうことで緊張しすぎてしまう人もいるでしょう。
これは自分に自信がない人に多く見られます。自分の今後の人生がかかっていると考えると、「何とかして成功させなくては」と強く思ってしまいますよね。
しかし実際のところ、将来の選択肢はその企業1社だけではないのです。自分に合った企業は探せば必ずありますし、第一志望の企業で一生働き続けると決まっているわけでもありません。
「この企業に就職したい!」と強く思うことはもちろん良いのですが、落ちてしまったとしても「もっと自分に合う企業があるということだ」と捉えて視野を広げましょう。
⑤面接で落ちた経験がトラウマになっている
面接で落ちた経験がトラウマとなってしまって自分へのプレッシャーが大きくなっているのも、緊張しやすくなってしまう原因の1つです。
「また面接に落ちてしまったらまた1からやり直しになってしまう」「面接で手応えを感じたのに落ちていたことがあって…」などと面接自体に対して強い不安を感じてしまう人は多くいますよね。
一度トラウマとなってしまうような経験をすると、なかなか立ち直れなかったり、自信を失ってしまい、また上手くいかなくて落ちてしまうのではないかと思い悩んでしまうのです。
面接は就活で避けて通れない選考のため、トラウマのような経験があると不安になってしまいますよね。
ですが、そんな人も安心して下さい。次章からは、不安から生まれる緊張感を少しでも緩和するための心構えについて解説していきますよ!
考え方1つで変わる!面接で緊張しないための心構え
原因がよく分かったところで、どうすれば出来るだけ緊張せずに面接に臨めるのでしょうか。
ここでは、面接で少しでも緊張を緩和できる心構えを5つ紹介していきます。
①まずは自分が緊張していると自覚する
緊張していることから無理に目をそらす必要はありません。「緊張してはいけないのだ」と考えすぎると、かえって緊張が高まってしまい、逆効果になりかねません。
「面接なんてみんな緊張するものだし、緊張して当たり前なんだ」「緊張しているけど、何とかなる!」と、素直に緊張していることを受け入れると、少し気持ちが落ち着き、楽になることもありますよ。
緊張しすぎることを根本から解決したい場合、緊張の原因を考えてみると良いでしょう。
②緊張はメリットでもあると理解する
「面接で緊張する=上手く話せない、頭が真っ白になる」といったデメリットが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
しかし適度な緊張感を持つことは、決して悪いことではありません。むしろ、面接に対して真摯に向き合って努力している証拠です。
多少緊張していても、「それだけ熱意を持って面接に臨んでくれている」「志望度が高いから緊張しているのかも」と面接官に伝わり、好印象を抱かれることも多くありますよ。
③過去の成功体験を思い出して自信を持つ
自分に自信を持てず、緊張を感じてしまったら、これまでの成功体験を思い出すことをおすすめします。
成功体験の内容は、アルバイトや勉強、サークルや部活動など何でもOK。とにかく何かを成し遂げた時の達成感や満足感を思い出せば、前向きな気持ちで面接に臨めますよ。
また、選考に通った未来の自分の姿を想像するのもおすすめ。面接に受かったときの自分へのご褒美を考えたり、いつか会社で活躍している自分の姿を具体的に考えるのもいいでしょう。
④「失敗=終わり」ではないと考える
緊張しがちな人の多くは、「少しでも失敗してしまったら落ちる」と思い込んでいますが、多少の失敗くらいで悪印象だと感じる面接官はほとんどいません。
面接官は就活生に完璧を求めていません。重要なのは、伝えたい内容が面接官に伝わること。多少言葉に詰まってしまっても大丈夫です。
むしろ、緊張していることが伝わり、「真摯にこの面接に臨んでいるんだな」「志望度の高さを感じられる」などと高評価に繋がることもありますよ。
⑤自分も企業のことを知るチャンスだと思う
面接は、「評価される場である」という意識から、緊張を感じてしまうかもしれませんが、自分も企業のことを知り、選ぶチャンスであると捉えると肩の力を抜けますよ。
面接は、就活生と企業が互いに互いの「相性」をはかる場です。つまり自分だけが評価される訳ではなく、自分もその企業が本当に自分に合っているかを確認する場でもあるのです。
「単なるコミュニケーションの場だ」と気楽に捉え、ありのままの自分で臨んでくださいね。
面接で緊張しないための5つの備え
面接に臨む際の心構えを紹介しましたが、あがり症や人よりかなり緊張しやすい人はもっと事前の対策を知りたいですよね。
そこで、ここでは面接までに準備しておくべき備えを5つ紹介してきますよ。
①姿勢よくはっきりと声を出すことを意識する
話す内容ももちろん重要ですが、姿勢や話し方は、第一印象を大きく左右する要素の1つ。たとえ面接に自信がなくても、自信があるように見える姿勢や話し方で挑みましょう。
単純に姿勢や受け答えが良いと、面接全体も好印象になりやすいですよ。
具体的には、以下のポイントを意識してみてくださいね。
意識すべき姿勢や仕草
- 胸を張って顎を少し引く
- ハキハキと聞き取りやすい声で話す
- 口角を上げる
特に姿勢が悪く、猫背だと何となく自信がなさそうに見えてしまいます。自信を持ってハッキリと回答するだけで、印象をグッと上げられるので、まずは実践してみてくださいね。
②事前に体をほぐしておく
面接前に緊張しすぎて体が固まってしまうと、手足が冷えてしまい、自然と緊張も強くなってしまいます。
緊張から体がこわばりやすい人は、面接に臨む前に体をほぐしておくと良いでしょう。
体をほぐす方法
① 体の中心に肩と頭をぎゅっと寄せるイメージで力を入れる
② そのまま10秒待つ
③ 15秒ほどかけてゆっくりと力を抜く
力を抜くのと同時にゆっくり息を吐いてみるのもおすすめです。体をほぐして、リラックスした状態で面接に臨んでくださいね。
③質問の答えをある程度準備しておく
面接で予期せぬ質問をされると動揺してしまいますよね。焦りからさらに緊張してしまったり、動揺して何も答えられなかったりする事態を避けるためにも、面接で聞かれやすい質問は事前に回答を準備しておきましょう。
5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を中心に自分の答えを考えてみてください。また、回答を丸暗記するのは、最初のフレーズを忘れてしまって頭が真っ白になることがあるため、おすすめしません。
下記の記事では、面接で聞かれやすい質問とその回答例をリストアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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④模擬面接を行なう
そもそも面接自体に慣れていない人は、模擬面接で面接の雰囲気や流れに慣れておくのがおすすめです。
模擬面接は、基本的に面接本番と同じ環境で行われます。そのため、模擬面接で本番の予行練習をすることで、場慣れして落ち着いて本番に臨めるようになります。
また、想定外の質問への対応力も高められるので、面接での深掘り質問に焦りすぎてしまう人にもおすすめ。
面接のマナーや受け答えの基本を理解しておけば、面接への不安要素や「わからない」から来る緊張も減らせますよ。
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1人で頑張りすぎないで!キャリアアドバイザーに頼ろう
面接を控えて準備進める中で、気持ちのしんどさを感じてしまっても、「でもみんな1人で頑張っているんだし、弱音を吐いていられない…」と思っていませんか?
実は、面接で不安を感じすぎたり緊張しやすい人ほど、なかなか人に頼りにくく、自分だけで頑張ってしまう傾向にあるのです。
しかし、就活の不安を1人で抱えたまま面接に臨む必要はありません。まずはカリクルのキャリアアドバイザーに相談してみませんか?
就活のお悩み相談はLINEでもできるため、スキマ時間を活用して気軽に利用できます。また、キャリアアドバイザーと本番を想定した模擬面接も行えますよ。
面接の雰囲気に慣れることはもちろん、業界知識豊富なキャリアアドバイザーが丁寧なフィードバックをしてくれます。一緒に面接に向けて不安要素を取り覗きましょう!
最初はうまく受け答えができなくても大丈夫。一緒に面接練習を重ねて、面接の雰囲気や流れに慣れていきましょう!
⑤面接会場には余裕を持って向かう
面接会場には最低でも10分前に到着できるように余裕を持って向かいましょう。
面接の開始時間ギリギリに会場に到着すると、気持ちの用意ができていないため、より緊張を感じやすくなってしまいます。面接が始まる10分〜15分前に会場に入るのがベストですよ。
時間にゆとりがあるなら、会場近くのカフェに立ち寄って少しリラックスしたり、散歩をして心を落ち着かせてもいいかもしれませんね。
あまりに早く着きすぎるのもマナー違反になってしまうので注意しましょう。会場に入るのは早くても15分前にしてくださいね。
焦らなくて大丈夫|面接中に緊張してしまったときの対処法
ここまで、面接前の心構えや対策について解説してきました。では、いざ面接が始まってから・始まる直前に急に緊張してしまった時はどうすれば良いのでしょうか?
具体的な対策方法は以下の3つが考えられます。
最後までチェックして、もし面接中に緊張から焦ってしまってもすぐに対応できるようにしておきましょう。
①ゆっくり深呼吸する
面接直前に緊張が高まってしまったら、ゆっくりと深呼吸をして呼吸を整えましょう。
緊張している時は、無意識的に息を止めてしまっていたり、呼吸が速くなりすぎてしまっています。
一度心を落ち着かせるためにゆっくりと深呼吸をすれば、脳に酸素が行き渡るため自律神経のバランスも整い、リラックスできますよ。
②「緊張してしまって」と正直に伝える
緊張のあまり、言葉に詰まってしまったり言おうとした内容を忘れてしまった場合は、素直に「申し訳ありません。少し緊張してしまっていて…」と伝えてみましょう。
この時に、「御社が第一志望のため、非常に緊張してしまっていて…」と志望度の高さを示すのも1つの手ですよ。
自分が緊張していることを言葉にすると、気持ちが少し和らいだり、面接官が緊張を汲み取ってくれ、和やかな雰囲気になったりすることもあります。
あえて面接官に緊張を伝えるのも面接をうまく切り抜ける方法の1つとして覚えておきましょう。
③質問されたら相槌を打つよう意識する
面接で緊張してしまう人にありがちなのが、面接官の質問に対して「とにかく早く答えなくちゃ…!」と思ってしまうこと。
焦って早く回答する必要はないので、回答する前にはとにかく相槌を打ちましょう。回答の前に相槌を打てば、話を聞いていることをアピールでき、回答までの時間を稼げます。
例えば、投げかけられた質問に答える前に「質問ありがとうございます」と言って軽く頭を下げるだけでも一呼吸置けて、落ち着く間ができます。
また、想定外の質問がきた場合は「最もなご指摘だと思います」などと一度同調しましょう。その後に自分の意見を伝えると、自分の考えをまとめる時間を少し作れ、相手の考えを否定することなく、自分の意見を伝えられますよ。
思わぬ落とし穴を確認!緊張しやすくなってしまうNG行動とは
就活生の多くは、緊張が原因で面接で失敗した経験があるのではないでしょうか?
実は気づかないところで失敗に繋がるようなNG行動をとってしまっている人は多いのです。
ここでは、具体的に上記2つのNG行動について解説していきますよ。
①むやみな回答の丸暗記は危険
「緊張しやすいから、とりあえず回答を全部暗記しておこう」と考えている人はいませんか?質問への回答を全部暗記すれば面接を乗り切れる!と考えるのは危険です。
丸暗記をしていると、少しひねった質問や想定していなかった質問をされた時に、回答に困ってしまったり頭が真っ白になったりしかねません。
回答は丸暗記せずに、質問への簡潔な答えと「どうして自分はそう思うのか」を中心に、重要なポイントをキーワードで覚えると良いですよ。
面接に自信がない人や、「自分にすごいところなんてない」と考えがちな人は、アピールポイントや長所に関しては丸暗記する手もあります。
まずは、緊張していても「伝えたいことをとにかく伝える」を目標にしてみると良いですよ。
②嘘や誤魔化しに繋がる!過剰にアピールしようとしない
「きちんとアピールしないと…」と過度にプレッシャーを感じている人ほど、面接官によく見られようとして話を大きくしてしまうことがあるので注意しましょう。
一度嘘をついてしまうと、嘘がバレてしまわないか、という方に意識が向いてしまい面接官からその内容に関して深掘り質問をされると、動揺して上手く答えられない可能性が高まります。
面接は、就活生と企業の相性の良さをはかる場です。企業は、就活生の得意なことはもちろん、苦手なこともある程度知りたいと思っているため、嘘や過剰なアピールは避けて、事実をそのまま話すようにしましょう。
とはいえ逆に、張り切りすぎて自分の弱みを言いすぎないようにも注意しましょう。
苦手なことや弱みに関しては、「具体的にどう改善しているか」までセットで言うようにしてくださいね。
▼自己PRが苦手な方はこちらも確認▼
面接で緊張しないためにも事前準備と心構えを覚えておこう
本記事では、面接で緊張しないための対策や心構えなどを解説してきました。
初対面の社会人と会話をして、自分の考えや価値観などを伝える、「面接」という場で緊張してしまうのは当然のこと。
本記事を参考に、緊張や不安を少しでもほぐして面接に臨んでみてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。