自己PRで誠実さを書きたいけれど、どのように伝えるべきか分からないと悩んでいる就活生もたくさんいるでしょう。
ビジネスシーンにおいて誠実であることは、企業側も注視しています。
そこで誠実さをうまく伝える方法や例文を紹介します。ぜひ、就活対策の参考にしましょう。
誠実さとは?自己PRでアピール可能な4つの誠実さを解説
まず、企業がどのような人物を求めているか知りましょう。以下4つが大切になります。
- 与えられた仕事に最後まで取り組む姿勢
- 自分以外の利益のために積極的に行動する姿勢
- 他者を思いやり、配慮する姿勢
- 約束を守ろうとする姿勢
①与えられた仕事に最後まで取り組む姿勢
与えられた仕事をやり切れる人は、誠実性があると言えるでしょう。
仕事の全範囲に責任感があり、あらゆることを自分のことのように捉えて仕事を進められる人材は、企業から高く評価されます。
ただし、時間や期限を厳守するのはただの義務なので、誠実さを用いたエピソードを話す際には注意が必要です。
与えられた仕事をただこなすのではなく、期待以上の成果を出すことを前提にするとうまく伝えことができます。
②自分以外の利益のために積極的に行動する姿勢
企業は利益なしでは存続できないので、会社や周りの人のために行動できる人を求めています。
多くの企業はチームで運営していて、それぞれの社員が役割を持って、利益を得るために同じ目標を目指しているのです。
そのため、チームの中で自分の役割を理解して、自分の目先の欲求にも流されずにコントロールしなければいけません。
チームのために自分の時間を使えるかが重要です。
③他者を思いやり、配慮する姿勢
自己PRの強みとして誠実性を使うのであれば、気配りや思いやりがあることも重要です。
人並み以上に社会人のマナーや相手の反応には気を遣い、失礼だと思われないように配慮する必要があります。
しかし、他者のことを考えることは自分ではできていると思っていても、実はできていないケースも少なくありません。
したがって、家族や友達のような身近な人に聞くことで、意外な強みに気がつくかもしれませんね。
④約束を守ろうとする姿勢
社会人として当たり前ではありますが、約束が守れることも大切な要素です。
ここでいう約束は時間を守るというようなものではなく、仕事の成果への約束です。任せた仕事に対して結果が約束できる人材は高い評価をされます。
面接時では仕事において結果をしっかり出せることを具体的に伝えることで好印象になるでしょう。
誠実さがある人に共通している3つの特徴
次に、誠実性な人の特徴を3つ紹介します。自分が当てはまっているか確認してみましょう。
- 計画を立てて物事を進めることができる
- 人に迷惑をかけるのが得意ではない
- 先のことを考えて物事を判断できる
①計画を立てて物事を進めることができる
タスク管理ができる人は誠実さがあると言えるでしょう。
仕事はチームプレイです。自分のタスク管理ができているとその分チームのタスク管理もできると判断されますし、その人の計画は遂行されることが予想されるでしょう。
チームを成功に導くためには最初に立てた計画を実行していくことが求められます。その計画をしっかりと管理できる人は評価されます。ここからはしっかりと誠実さが表れているでしょう。
この特徴を持っている人はぜひアピールしましょう。
②人に迷惑をかけるのが得意ではない
誠実性が高い人は責任感を強く持っているため、周りに迷惑をかけることに対してストレスを感じる傾向にあります。
友人などに気を許せないなどの特徴がある方は実は誠実さがあるかもしれません。
私生活では友人ですが、仕事においては迷惑をかける先が取引先になります。
この特徴が当てはまる人は取引先になるべき迷惑をかけないように円滑な業務の遂行ができる傾向があります。
③先のことを考えて物事を判断できる
先のことを見据えて意思決定ができることも特徴の1つです
ビジネスにおいて先にあるリスクを考え、それに対する対策も考えながら進める必要があります。
常にリスクを考えながら行動ができることはビジネスにおいては必須の能力です。
心配性な人がこの特徴に当てはまる傾向にあります。
自己PRでの誠実さの伝え方3ステップ
誠実さは伝え方が重要です。以下の3つのステップを意識してくださいね。
- 結論ファーストでアピールしたい誠実さを伝える
- 誠実さを発揮したエピソードを伝える
- 誠実さを活かした入社後の活躍の展望を伝える
①結論ファーストでアピールしたい誠実さを伝える
長所で誠実さを示す場合は冒頭で理由を説明し過ぎずシンプルに伝えることを意識しましょう。
PREP法と呼ばれています。PREP法は「結論 (Point) → 理由 (Reason) → 具体例 (Example) → 結論 (Point)」の順で話を進める方法です。
ポイントは「相手に伝えること」なので、たくさん話せばよいというわけではありません。
シンプルに伝えることを意識し、効果的に誠実さを伝えましょう。
②誠実さを発揮したエピソードを伝える
次に、アピールポイントである誠実性を補強できる具体的なエピソードを盛り込みましょう。
強みを単に述べるだけでなく、エピソードも加わると大きく説得力が上がります。
見た目が誠実そうでも、話す内容がうさんくさいと評価が下がる恐れがあるので誇張のし過ぎには注意が必要です。
背伸びし過ぎず、納得できる魅力的な内容を伝えてくださいね。
③誠実さを活かした入社後の活躍の展望を伝える
誠実性を入社後のビジョンに絡めて述べてください。
誠実さを自身のビジョンに絡めることで企業側も採用するメリットが理解できます。
また、就活の段階ですでに入社後をイメージできている姿勢は、入社意欲が高いと評価されやすいです。
自己PRに誠実さを用いた例文3選
続いて、誠実性をアピールできる例文を3つ紹介します。種類別で解説しているので、自分に合った内容を参考にしてくださいね。
例文①アルバイト
大学時代、私は飲食店でアルバイトをしていました。最初は業務内容に慣れず、周囲に迷惑をかけてしまうことが多く、アルバイト先の先輩から「業務態度が受け身になっている」と指摘を受けました。 その一言がきっかけで、自分の姿勢を改めることを決意しました。仕事の内容を理解するために、シフト終了後にはメニューを覚える努力を惜しみませんでした。家でも仕事内容を復習し、自主的に学び続けました。また、より良い接客を目指して、料理の特徴を先輩に尋ねながら学び、実践に活かしました。 その努力が実を結び、1年後には新人アルバイトの手本として紹介されるまでに成長しました。 入社後も同様に、新しい環境においても自らの成長に向き合い、熱心に仕事に取り組んでいきたいと思います。 |
仕事に対して勉強熱心な性格が伝わる例文です。先輩からの指摘を誠実に受け止めたことで、新人の模範になるほど成長したと述べられています。
例文②部活動
私は自分の弱点に向き合い努力できます。 私は高校時代に野球部に所属していました。なかなか思うような成果が得られずに苦戦している際に、監督から「自分に足りない部分を考えるように」とアドバイスをもらい、自分を見直したところ、実は自分の得意なことばかり練習していて、苦手な練習メニューを省いていたことに気づきました。 苦手なものから逃げてはいけないと考え直して、無意識に避けていたランニングやストレッチにも取り組んだ結果、試合でも活躍するほどに成長。誠実に自分の弱さと向き合って、逃げない精神力を身につけられたと感じました。 今後も苦手なことから目を背けずに自己分析をし、客観的な意見を取り入れながら仕事に励みたいと思っております。 |
部活動で、自分の欠点に気づき改善したことについての例文になります。
例文③ゼミ
私の強みは、一度始めたことに責任を持ち、組織をよくするためにサポートできることです。 大学のゼミでゼミ長を任されており、自らの課題だけでなく周りの学生の課題も手伝っています。他の学生のサポートを欠かさないのは、ゼミ長としての責任感だけでなく、私の誠実性を評価してくれたゼミ生の期待に応えたいという気持ちがあります。 責任を持って課題に取り組む姿勢が評価され、別のゼミの教授からも称賛をいただき、ゼミ合同の討論会の司会進行も任せていただきました。この経験は私の誠実さが発揮された結果だと考えています。 貴社でも、自らの仕事に責任を持ちながら、周りの人をサポートすることで、チームとしての業績を向上させることに貢献したいと考えています。 |
ゼミ活動において、任されたことを最後までやり抜いたことに関する例文です。
自己PRで誠実さを伝える際に注意すべき2つのこと
誠実さを自己PRの題材にする場合には、注意点が2つあります。誠実性をアピールするために、行動も意識してくださいね。
- 履歴書をいつも以上に丁寧に書く
- 自己PRと面接時の態度が矛盾しないようにする
①履歴書をいつも以上に丁寧に書く
誠実なことをアピールしたいなら、履歴書の書面にも気を配る必要があります。履歴書を作るときには、できる限り綺麗に書くように意識しましょう。
誤字脱字が目立ったり、文字が汚いと、誠実な印象はないでしょう。文字を書くのが苦手だとしても、いつもよりも丁寧に書くことを心がけてくださいね。
途中でミスした際には修正テープを使わずに、書き直す必要があります。
②自己PRと面接時の態度が矛盾しないようにする
誠実性を長所にした場合には、面接時の態度に注意しなければいけません。
態度に誠実さが見られないとどれだけ素晴らしい内容のアピールをしていても印象はむしろ下がってしまいます。
当たり前ですが、話を聞く姿勢や態度が悪いと、誠実な印象は得られないでしょう。
面接中の態度でも誠意があると伝わるように、面接官の話を真剣に聞いて、正しい姿勢を心がけるのが重要です。
また、面接のマナーもチェックして、相手に悪い印象を与えないように気をつけてくださいね。
自己PRで誠実さを伝える際は自分なりに定義して伝えよう
今回は自己PRでの誠実さの伝え方と例文を紹介しました。
誠実性はたくさんの企業が重視している特徴なので、しっかり伝えられれば素晴らしいアピールポイントになるでしょう。
本記事を参考にして、魅力的な自己PRを準備してくださいね。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。