飲食店は人々に直接美味しい食事を届けられる仕事です。
毎日の生活に必要な食を支えるやりがいがありますが、志望動機をどう書けばよいか迷ってしまう方もいるでしょう。
本記事では、志望動機を書く際の流れや書く時のポイント、行ったことがない飲食店の志望動機を書く時の対処法などについて解説します。
キャリアアドバイザー 鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
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まずは確認!飲食店の主な職種と職務内容
飲食店での職務内容は多岐にわたり、役割によって求められるスキルや責任も異なるため、志望動機も大きく変わります。
ここでは、代表的な職務内容を紹介し、それぞれの仕事内容を見ていきましょう。
①ホールスタッフ
ホールスタッフは、飲食店の顔として、お客様を席に案内し、注文を取り、料理やドリンクを運び、会計を行うなど、接客の全工程を担当しています。
常に店内の状況を把握しながら、お客様に快適な時間と空間を提供することが求められます。
特に重要なのは笑顔と丁寧な対応、そして臨機応変な対応力で、忙しい時間帯でも冷静に対応し、お客様一人ひとりに最高のサービスを提供することが欠かせません。
スキルとしては、コミュニケーション能力、機転の利く判断力、チームワーク、そして何より「おもてなしの心」が求められます。
②キッチンスタッフ
キッチンスタッフの主な仕事は、食材の下ごしらえ、調理、盛り付け、食器洗い、キッチンの清掃など多岐にわたります。
初めは調理補助から始め、徐々にスキルを磨いていきます。料理を作る過程で、創造性を発揮できる点が魅力的です。
お客様に喜んでいただくために、「考える」「作る」という2つの過程を自ら行えることが、キッチンスタッフの大きな魅力となっています。
経験を重ねることで、調理技術だけでなく、仕入れやメニュー開発など、キャリアアップの可能性も広がります。
③レジスタッフ
レジスタッフは、会計業務を担い、商品の代金読み取り、支払い受け取り、お釣り返金といった基本業務に加え、買い物かごの回収やレジ周辺の清掃も行います。
店舗によっては、商品の返品対応、ラッピング、倉庫からの商品出し、陳列など、多岐にわたる仕事を任されることもあります。
特別な資格は不要で、未経験者も歓迎され、お客様と直接関わる仕事のため、挨拶、丁寧な言葉遣い、笑顔といった基本的なマナーが欠かせません。
正確な金銭処理と、スピーディーな対応が重要なポイントとなるため、スーパーやコンビニでのレジ経験があれば、即戦力として評価されやすいでしょう。
④店舗マネージャー
店舗マネージャーは、飲食店の成長と運営を担い、店舗の戦略的な成長を考え実行する責任者です。
主な業務は、売上管理、原価管理、人材育成、営業計画の立案など多岐にわたり、日々の営業データを分析し、メニュー開発やキャンペーンなどの販促計画を立案します。
また、スタッフの採用、教育、シフト管理も重要な役割で、チーム全体の生産性を高め、店舗の利益向上を目指すことも多いでしょう。
マネージャーには、経営感覚とリーダーシップが求められ、スタッフのモチベーションを上げ、お客様満足度を向上させる能力が必要不可欠です。
飲食店の志望動機を書く3つのステップ
飲食店の志望動機の書き方の流れを把握していれば、自然な流れで文章を組み立てやすくなるのがメリットです。
ここでは、書く際の流れを3つのステップに分けて説明します。
①飲食店で働きたい理由を結論として述べる
まず飲食店で働きたい理由を、結論として言い切る形で述べることが大切です。
簡潔に結論から話すことで、設問に対する答えがストレートに伝わりやすくなります。結論が曖昧な文章にならないため、採用者に好印象を与えられるのがメリットです。
また、なぜ志望先の飲食店で働きたいと感じたのか、飲食店の特徴に焦点を当てて説明することも重要になります。
ほかの飲食店ではなく該当店舗に惹かれた理由を伝えるようにしましょう。
結論を最初に述べると、採用担当に伝わりやすいですよ。
書き出しで面接官を惹きつけるのは志望動機で最も大事なポイントです。
以下の記事では、例文なども用いながらより詳しく書き出しのポイントについて解説しているので、是非参考にしてみて下さいね。
②飲食店になぜ入社したいのか根拠を述べる
結論の次には、飲食店に入社したいと感じた根拠をエピソード形式で紹介しましょう。
飲食店を就職先として選ぶに至った出来事について具体的に書けば、オリジナリティのある文章に近づけられます。
また根拠を述べる際は、出来事の概要・目標を達成するために工夫したこと・経験を通して得られた学びについて言及しましょう。
成果を出せた事柄を紹介する際は、数字も含めて説明すると実績が伝わりやすいです。
以下の記事では、飲食業界について現状や将来性なども含めて解説しています。まだ業界研究をしていない人は要チェックです!
③飲食店の仕事への熱意を伝える
最後に飲食店の仕事への熱意を伝えれば、志望度が高い印象を与えられます。
仕事に携わる際の姿勢や仕事に活かせる自分のスキルについて言及すれば、仕事に尽力する姿をイメージさせられるのが利点です。
また、どんな仕事に従事したいと考えているのか、具体的な業務内容に触れて説明することも欠かせません。
将来携わる仕事内容に対して理解を深めるために、研究を進めていることを印象付けられるのがメリットです。
具体的に飲食店でやりたいことと併せて、熱意を伝えましょう!
飲食店の志望動機を書く時のポイント3つ

飲食店の志望動機を書く際のポイントを知っていれば、熱意があることを強調できます。文章作成時のコツは、以下の3つです。
①アルバイト経験から学んだことを書く
アルバイトを経験している方は、体験を通してどんな知識を得たか、どんな学びがあったかを文章に含めて紹介しましょう。
特に飲食店で実際にアルバイトをした経験があることを伝えれば、アピール力を高められます。
また、飲食店のアルバイト以外でも接客経験があれば、顧客に対するコミュニケーション能力があることを伝えられるのがポイントです。
アルバイトで苦労した点・改善のためにとった行動・具体的な成果の順に言及すると自然な流れになります。
また、現在アルバイトをしている企業への就職を志望している場合、正社員への登用は可能なのかも気になりますよね。
以下の記事ではアルバイトから正社員へ登用される方法について解説しているので、参考にしてみて下さい。
②その飲食店に特有の特徴を述べる
就職したいと感じている飲食店ならではの特徴に言及すれば、しっかりと企業研究を行っている、と好印象を与えられます。
ほかの飲食店と価格設定や接客への考え方、店舗のレイアウトなどを比べることで、該当店舗の強みを見出しやすくなるのがポイントです。
また、「店舗数が多い」、「家族で利用できる」など、ほかの店舗にも当てはまるありきたりな事柄を特色として挙げるのは避けましょう。
企業研究がおろそかな印象を与えてしまいます。
飲食店に限らず、企業研究は基本しっかり行いましょう。
③仕事で活躍できる姿をイメージさせる
仕事で活躍している姿を採用者にイメージさせることも大切です。
まだ社会での仕事経験がなかったとしても、「成長性があり活躍できる」と判断されるよう、自身の強みや心がけたい行動について言及しましょう。
自身の強みを発揮することで、会社にどんな利益をもたらせるのか伝えれば、会社が将来躍進していくために必要な人材である、とアピール可能です。
自身の行動だけを説明するのではなく、行動によるメリットについても触れて紹介しましょう。
これらは面接で、「どんな働き方がしたいか」という質問で問われる場合が多いです。以下の記事では、回答方法や例文も紹介しているので、気になる人は確認してみましょう。
飲食店の志望動機を書くならテンプレートがおすすめ!
これまで、飲食店の志望動機を書くときは以下のような要素が重要だと解説してきました。
①「志望動機の結論→根拠となるエピソード→その企業への熱意」の順で説明 ②アルバイト経験があるならエピソードで説明 ③その飲食店ならではの特徴に触れる |
とはいえ、「具体的にどう作ったらいいの?」と悩む人も多いですよね。熱意をどうあらわしたらいいのか分からない人や、エピソードが思いつかない人もいるでしょう。
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飲食店の志望動機の例文3つ

例文を参考にすれば、どんな文章を組み立てていけばよいかイメージしやすくなるのがメリットです。ここでは、3つの例文を紹介します。
志望動機を書き慣れていない方は、3つの例文全てをチェックしてみてください。
例文①レストラン従業員の方のサービスに惹かれた
レストラン従業員の方のサービスに惹かれた
私は、高い効率を誇る仕事場を整備し、店舗数を10倍にすることを目標に邁進している貴社で、効率よく作業を進められるよう改善方法を考え抜いて貢献したいと感じ、志望いたしました。
小さい頃からイタリア系ファミリーレストランで安く美味しい食事を楽しんだ経験があります。丁寧かつ迅速なサービスを提供してくださる従業員の方が接客してくださったおかげで、笑顔で食事を楽しめました。この経験から、おもてなしの大切さと効率的なサービス提供の両方が、顧客に良い印象を残すためには欠かせないと認識しています。
また、私は大学のサークルでの活動では、さまざまな方との対話や協力を通じて、笑顔で接し自分から努力することで周囲を巻き込む力を培いました。これらの経験を通じて、人間関係の構築と協力の大切さを学び、それがサービス業においても同様に重要であると考えています。
年間14億人の来客人数を目指している貴社で、商品の質を落とすことなく作業効率を高めるアイデアを考え、目標達成のために尽力したいです。お客様にとって快適で楽しい食事体験を提供すると同時に、従業員が働きやすい環境を整え、共に成長する企業文化を築くことが、私のキャリアビジョンです。
上記の例文では、小さい頃から飲食店を利用していて従業員の方のサービスに笑顔をもらったことを紹介しています。
会社が掲げる目標に触れて、どのように貢献したいか伝えているのが特徴です。
例文②飲食店の方針に共感した
飲食店の方針に共感した
20を超えるブランドを持ち、お客様のニーズに応じた商品や店舗を考え改良を進めている貴社で、お客様に美味しさと楽しさを届けられるよう尽力したいと感じ、志望いたしました。
高校時代から関東地方のファミリーレストランをよく利用していました。人気メニューの美味しさはもちろんのこと、新メニューが増えた時のわくわくとした気持ちも思い出深いです。これらの経験から、食事は単なる摂取だけでなく、感動や喜びを提供できる特別な瞬間であると確信しています。
また、ハンドボール部での経験で得たスキルも飲食業界並びに貴社へ活かせると考えております。レギュラー枠に入るためには自宅でのトレーニングが欠かせませんでしたが、その努力が実り、結果的に目標を達成することができました。この経験から、目標に向けての持続的な努力と柔軟性が何事にも成功に繋がると信じています。
貴社で、日々の暮らしに彩りを届けられるよう、最適なサービスを考え抜きたいです。お客様に感動を提供し、食事を通じて特別な瞬間を共有できるよう、成長したいと考えています。
上記の例文では、魅力を感じた飲食店の方針を理由として挙げています。
飲食店の系列店を利用した経験と、強みを培った経験を両方紹介しているのもポイントです。理念に共感したという理由は、多くの学生が述べるため被りがちです。
以下の記事では理念に共感したという理由を用いた志望動機に特化して紹介しているので、多くのバリエーションを学ぶためにも参考にしてみて下さいね。
例文③チームをまとめた経験を活かしたい
チームをまとめた経験を活かしたい
クリスマスやパーティーメニューなど、特別な日に誰もが利用した経験があるファストフード店を営業している貴社で、高い品質のメニューをより身近に楽しんでもらえるよう貢献したいと感じ、志望いたしました。
私はファストフード店でのアルバイトを5年行い、3年目からはMGRとして世代や国籍の違うメンバーと団結して成果を生み出すために工夫を続けてきました。
一人ひとりにしっかりと耳を傾け、適切な対応を心がけることで店舗の売上が5%向上し、傾聴力も鍛えられました。お客様の声に真摯に向き合い、それを具現化することでビジネスにポジティブな影響を与えることができました。
この経験で培った傾聴力を活かし、チームのパフォーマンスの向上に努め、高い品質の商品をより多くの方に届けるため、アイデアを追求したいです。お客様にとって特別な料理が日常になり、共に成長できる瞬間を創り上げることが、私の目標です。
上記の例文では、飲食店でチームをまとめて成果を生み出した経験を紹介しています。
会社の強みを述べて自身がどう携わりたいか説明することで、自身が会社に貢献していく将来像を想起させているのも特徴です。
行ったことのない飲食店の志望動機を書きたい場合

行ったことのない飲食店の志望動機を書きたい場合も、できれば応募する前の段階で店舗に足を運び、実際の雰囲気や接客スタイルを確認するべきです。.
しかし、店舗が遠方にあるなど訪問できない事情がある方もいるでしょう。
訪問が難しい場合は、来店した経験がある系列店のエピソードを取り入れるのがおすすめです。
さらに、志望先の飲食店の公式サイトやSNSを確認し、情報をしっかりと収集することも重要になります。
店舗のコンセプトや経営方針、こだわっているポイントなどをチェック可能です。
その店舗の口コミなど、実際に来店したことある人の情報も有益ですよ。
飲食店の志望動機のNG例
飲食店の志望動機で避けるべきNG例を紹介します。
よくあるNG例を理解し、採用担当者に好印象を与える志望動機を作成するための参考にしてください。
①待遇のみにしか触れていない
飲食店の志望動機で「時給が高い」「シフトが融通が利く」といった待遇面のみを理由にするのは避けるべきです。
採用担当者は、単に条件が良いだけの応募者よりも、その店舗や仕事に本当に興味があり、熱意を持っている人材を求めているためです。
待遇は二の次で、まずは飲食店で働きたい本質的な理由や、その店舗ならではの魅力、自分がどう貢献できるかを具体的に伝えましょう。
単なる金銭目的では、面接官に真剣さや意欲の低さを感じさせてしまう可能性があります。
②主体性・やる気が感じられない
飲食店の志望動機で、やる気が感じられない内容は、単に「食べることが好き」や「接客に興味がある」といった表面的な理由に留まる例が該当します。
このような志望動機は、具体性に欠け本気度や熱意が伝わりません。
採用担当者は、応募者が本当にその店舗で働きたいのか、どのような貢献ができるのかを知りたいと考えています。
単なる興味や好みだけでは、店舗側にとって魅力的な人材とは映らないため、自分の経験や将来のビジョン、店舗への具体的な貢献可能性を示すことが欠かせません。
③「料理がしたい」など理由が漠然としている
また、「料理がしたい」などの漠然とした理由も、採用担当者に具体的な熱意や貢献意欲を伝えられません。
このような理由では、なぜその飲食店で働きたいのか、どのように貢献したいのかが伝わりにくく、採用担当者に具体的なイメージを与えることができないためです。
例えば、「お客様に喜ばれる料理を作りたい」「新しいメニューを考案し、お店の魅力を引き出したい」など、自分の目標や働く動機を明確に伝えてみましょう。
自分の意欲や店への関心を示すことで、面接官に対して説得力のある志望動機になります。
飲食店の志望動機で自分の熱意を伝えよう
飲食店の志望動機を作成して、自身が抱えている熱意を伝えましょう。
文章では飲食店での経験や共感した店舗の方針、入社後の展望について伝えることが大切です。
志望している飲食店ならではの魅力に言及して、志望度が高いことを強調しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。