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飲食業界の現状や将来性を解説|業態の種類や向いている人も紹介

「飲食業界の現状はどんな感じ?」「飲食業界に就職すると苦労する?」

この記事をお読みのあなたは、上記のような疑問や悩みをお持ちのはずです。

結論からいうと、飲食業界の仕事は決して楽な仕事ではありません。しかし、飲食業界の仕事を「天職だ」と感じながら生き生きと働いている方が一定数いることも事実です。

この記事では、飲食業界の概要と、現状や将来性について解説していきます。ぜひ参考にしてください。

飲食業界の現状と将来性 

2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大によって、飲食業界をとりまく環境は日々変化しています。そこで、まずは飲食業界の現状と将来について解説します。

  • コロナからの経済再開により店内飲食へ回帰 
  • 飲食業界の再編と海外展開
  • 深刻な人手不足

コロナからの経済再開により店内飲食へ回帰 

新型コロナウイルスの感染拡大によって、私達は外出自粛を過ぎなくされました。街を人が歩いていないわけですから、飲食業界にとっては当然大打撃です。

感染拡大し始めた当初は巣ごもり需要によって、テイクアウトの動きが盛んになりました。それまで店内飲食のみで営業していた店舗も大々的にテイクアウトを始め、そういった意味では「飲食店の新しい可能性」を見いだせた時期だったのかもしれません。

2021年~2022年と少しずつ経済の動きが回復し始め、店内飲食するお客さんも戻りつつあります。外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』がおこなった「外食市場調査」によると、2023年4月の外食市場規模は2019年同月比で78.7%となっています。

飲食業界の再編と海外展開

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で市場縮小が懸念されている飲食業界。そのピンチを打破するため、一部の企業は再編と海外展開を急ピッチで進めています

牛丼チェーンの大手『吉野家』はアジア・アメリカでの店舗展開を進めています。その他、『スシロー』や『くら寿司』などの回転ずしチェーンも海外で事業拡大を進め、『牛角』『甘太郎』などを運営するコロワイドはM&Aに積極的です。

このように、市場縮小に対応するための再編・海外展開をおこなえるかどうかが、現在の飲食企業がピンチを切り抜けるための鍵だといえます。

深刻な人手不足

さまざまな業界において人手不足が叫ばれている昨今、飲食業界は特に深刻な状態にあります。

帝国データバンクが2023年4月おこなった「人手不足に対する企業の動向調査」によると、正社員61.3%・非正社員85.2%が、飲食企業の人手不足の割合です。

飲食業は長時間労働となることも多く、体力的にも辛いと感じる人が多い仕事です。よって離職率が高い傾向にあり、人手不足問題は現在の飲食業の最大の課題といってもいいでしょう。

飲食業界の市場規模 

飲食業界の市場規模は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって大幅に減少しています

特に2020年~2021年は、たび重なる緊急事態宣言やまん延防止重点措置が発令されたことにより、日本中の飲食店が休業・営業時間短縮を余儀なくされました。

ただし、同じ飲食業界でも業態によって市場規模の減少幅には違いがあります。例えば、もともと短時間で食事を済ませるお客さんが多いファストフード業態は、居酒屋などに比べると市場希望の縮小幅は少なくなっています。

飲食業界の3つの業態 

飲食業界は、大きく分けると3つの業態に分類されます。それぞれの概要を解説します。

  1. 外食
  2. 中食
  3. 内食

①外食 

外食(がいしょく)とは飲食店の店内で食事をすることを指します。レストランや居酒屋、ファストフードなどの店内で食事をする場合が外食に該当します。

飲食業界で働く」と聞いて一般的にイメージするのは、この外食業態での仕事でしょう。

②中食

中食(なかしょく)とは、調理済みの料理を持ち帰る、もしくは配達してもらって自宅などで食べることを指します。飲食店のテイクアウトやコンビニやスーパーなどのお弁当、ウーバーイーツなどのデリバリーが中食に該当します。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響はもちろん、2010年代中頃からスマホで簡単にデリバリーの注文ができることになったことにより、中食の需要は年々高まってきています

中には「ゴーストレストラン」と呼ばれる、店舗を持たずにデリバリーのみで営業している店舗もあるほどです。

③内食

内食(ないしょく・うちしょく)とは、スーパーや小売店で食材を購入し、家で調理して食べることを指します。中食との違いは「自身で調理をするかどうか」です。未調理の食材を自身で調理する場合は内食に該当します。

飲食業界の主要企業3つ

この章では、数ある飲食企業の中でも大手とされている3つの企業を紹介します。

  1. ゼンショーHD
  2. 日本マクドナルドHD
  3. すかいらーくHD

①ゼンショーHD

株式会社ゼンショーホールディングスは『すき家』『なか卵』などを運営している企業です。『すき家』は牛丼、『なか卵』は親子丼をメインとしながらも、さまざまな丼ぶり・定食メニューを低価格で提供しているお店です。

料理提供の早さ・料理のボリューム・価格の安さ、そしてもちろん美味しさを武器にして、サラリーマンや学生を中心に支持されています。

業界動向リサーチが調査した「飲食業界 売上高&シェアランキング(2021年~2022年)」で、ゼンショーHDは第1位となっています。

有価証券報告書によると、2023年3月末時点で10,283店舗を運営しており、社員数は17,324名です。

②日本マクドナルドHD

日本マクドナルドホールディングス株式会社は、その名のとおり国内の『マクドナルド』を運営している企業です。

マクドナルドは2020年の新型コロナウイルスの感染拡大、それに伴う緊急事態宣言やまん延防止重点措置が発令されている最中は、テイクアウトやデリバリーでの販売を中心に力を入れてきました。

その結果、多くの飲食企業の業績が暴落した2020年度に、マクドナルドは過去最高となる営業利益を叩き出しています。

業界動向リサーチが調査した「飲食業界 売上高&シェアランキング(2021年~2022年)」で、日本マクドナルドHDは第2位となっています。

有価証券報告書によると、2022年12月末時点で店舗数は2,967店、社員数は2475名です。

③すかいらーくHD

株式会社すかいらーくホールディングスは、ファミリーレストランの『ガスト』『バーミヤン』などを運営する企業です。

『ガスト』や『バーミヤン』は全国に店舗展開しているファミリーレストランチェーンです。家族での利用はもちろん、学校の仲間、仕事の同僚などとの会食を楽しむ利用者が多く、豊富なメニュー数を手頃な価格帯で楽しめます。

業界動向リサーチが調査した「飲食業界 売上高&シェアランキング(2021年~2022年)」で、すかいらーくHDは第3位となっています。

有価証券報告書によると、22022年12月末時点で店舗数は3,056店、社員数は正社員 5,804名です。

飲食業界の求める3つの人物像 

最後に、飲食業界の求める3つの人物像について解説します。飲食業界への就職を検討している方は、自身の適性を判断するための参考にしてください。

  1. 人を喜ばせることが好き 
  2. コミュニケーション能力や礼儀
  3. おもてなしや気配りの心

①人を喜ばせることが好き 

飲食業界は、人を喜ばせることが好きな人を求めています。飲食店は、飲食を通じてお客さんに「楽しい」や「嬉しい」といった感情を感じてもらう場です。

人を喜ばせることが好きな人は、お客さんを喜ばせるために自分で考えて行動することができます。よって、飲食企業から必要とされるわけですね。

②コミュニケーション能力や礼儀

飲食業界は、コミュニケーション能力が高い人・礼儀をわきまえた言動ができる人を求めています。飲食店で働くと、毎日不特定多数のお客さんと接することになります

お客さんに自店の売りや特徴を伝えたり、お客さんが求めていることを察知するコミュニケーション能力、そしてお客さんに不快な思いをさせないための礼儀が必要となるのです。

③おもてなしや気配りの心

「人を喜ばせること」に付随して、飲食業界で働くうえでおもてなしや気配りの心が求められます。おもてなしや気配りの心とは、「お客さんのために何かをしてあげたい」という気持ちで接する心のことです。

例えば、店内をキョロキョロと見まわしているお客さんがいたら、もしかしたらお手洗いを探しているのかもしれません。もしくは店員を呼ぼうとしている可能性もあります。おもてなしや気配りの心がある人は、そういったお客さんに声を掛けられる前に、自分から率先してお伺いができるのです。

飲食業界を志望する前にしっかりと理解しておこう!

ウィズコロナ・アフターコロナが唱えられている昨今、一時は落ち込んでいた外食需要もかなり回復傾向にあります。そんな中で、飲食業界は深刻な人手不足に陥っており「飲食業界で働きたい」という志を持っている方は貴重な存在として重宝されるでしょう

飲食業界を志望するなら、業界の知識や必要とされるスキルについて、あらかじめしっかり学習しておいてください。そうすることでライバルとの差をつけられ、実際に働き始めてからも業務に慣れていきやすいはずです。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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