就活で志望動機を書く際に、書き出しにつまずいた経験はありませんか?
「書き出し方がわからない…」「書き方がこれでいいのか不安…」などお悩みを抱えている方は多いでしょう。
志望動機は、書き出しで面接官の心を掴むことが重要となります。
本記事では、志望動機の3つの構成・書き出しの鉄則ポイント・書き出しの例文・志望動機全文まで解説します!
キャリアアドバイザー 吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。
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志望動機は採用担当者に刺さる書き出しで差をつけよう!
志望動機の書き出しは、できるだけ簡潔に一言で結論を示しましょう。
企業の採用担当者は、たくさんの志望動機を確認しています。そのため、志望動機の最初の一文は、その人の印象を大きく左右すると言っても過言ではないでしょう。
逆に言うと、志望動機は書き出しを工夫することで、他の就活生と大きな差をつけられるのです。
志望動機の構成は、「書き出し・本文・締めくくり」の3つに分けられます。次では、書く内容や文字数をそれぞれ確認していきましょう!
【要チェック】志望動機の3つの構成・文字数を徹底解説
ここでは、志望動機の3つの構成や、それぞれの文字数について詳しく解説していきます。
- 書き出し|結論を簡潔に示す
- 本文|具体的な経験やエピソードを示す
- 締めくくり|入社後の展望を示す
それでは、1つずつチェックしていきましょう。
①書き出し|結論を簡潔に示す
先述したように、志望動機の書き出しでは、結論を一文で簡潔に示しましょう。
例のように、「私は〜〜志望しました。」という形で書き出す場合が一般的。また志望動機の書き出しは、50〜80文字程度を目安に書くと全体的にバランスが良いでしょう。(400文字の場合)
書き出しでは、なぜその企業に魅力を感じたのか、どのような価値観やスキルを持っているのかを簡潔に言い表しましょう!
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②本文|具体的な経験やエピソードを示す
志望動機の本文では、具体的な経験やエピソードを伝えましょう。
誰が見ても理解できるように、できるだけ専門用語やわかりにくい表現は避けてくださいね。
本文の文字数は、だいたい200〜250字前後を目安に書くと良いでしょう。
③締めくくり|入社後の展望を示す
志望動機の締めくくりでは、入社後の展望や成し遂げたいことを書きましょう。
例のように、できるだけ具体的に何を成し遂げたいのかまで書けると、志望度の高さやキャリアプランの明確さをアピールできるでしょう。
文字数は、だいたい50〜100字前後を目安にしてみてくださいね。
志望動機は書き出しで差をつけよう!鉄則ポイント3つ
志望動機の書き出しは、他の就活生と差別化できる重要な部分です。
ここでは、魅力的な書き出しにするための鉄則ポイントを3つ紹介します。
- 志望動機を明確にしておく
- 結論は一文で簡潔に
- 結論の根拠をハッキリさせる
では、1つずつ詳しく解説していきましょう。
①志望動機を明確にしておく
志望動機を書き出す前に、必ずその企業を志望した理由を明確にしておきましょう。
志望動機の書きはじめは、結論=その企業を志望した理由となります。志望したい理由があやふやだと、志望動機を書き始めるのは難しいでしょう。
したがって、志望動機を書き始める前に、自己分析を重ねて、就活の軸を見つけることが重要となります。その上で、業界・企業研究を重ねてから志望動機を書き始めると良いでしょう。
自分の性格や価値観を知るために、自己分析は必須。まずは自分の就活の軸を定めた上で志望企業を探すのがおすすめですよ!
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②結論は一文で簡潔に
志望動機は、一文で簡潔に示しましょう。就活では、結論をまず最初に提示すること(=結論ファースト)を習慣づけるのが重要。
結論ファーストにすることで、自分の意見を的確かつ効果的に伝えられます。就活だけでなく、ビジネスにおいても基本となる考え方のため、しっかり覚えておいてくださいね。
③結論の根拠をハッキリと述べる
志望動機では、書き出しで結論を述べたあとに、その根拠として経験やエピソードを具体的に述べましょう。
書き始めで、志望動機を簡潔に示せていたとしても、その根拠となるエピソードに具体性や志望動機との一貫性が見られなければ、志望度が低いのかな…と思われかねません。
志望動機と一貫性があり、熱意を持って取り組んだ経験や、自分の価値観を伝えられるエピソードなどを根拠としましょう。
【書き出しのみ】志望動機例文3選
ここでは、志望動機の書き出し例文を3つ解説します。まずは、書き出しで採用担当者の心を掴みましょう。
それぞれの例文で、ポイント解説もするので、一緒に書き方を押さえていきましょうね!
- 「〇〇の経験・強みを活かして△△をしたい」
- 「貴社の〇〇に魅力を感じた」
- 「将来は貴社で〇〇をしたい」
では、1つずつ例文を見ていきましょう。
①「〇〇の経験・強みを活かして△△をしたい」
こちらの書き出し例文では、前職でのIT経験や知識を活かしたいと明確に伝えているのがポイント。
これまでの経験を活かしたいと伝える場合は、どのような経験・強みをどのような風に活かしていくのか例文のようにはっきりと示しましょう。
転職者向けの例文となっていますが、新卒の場合は、留学やサークル、アルバイトの経験などから身につけたことや学んだことを活かしたいと伝えると良いでしょう!
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②「貴社の〇〇に魅力を感じた」
こちらの書き出し例文では、具体的にその企業の製品名を出して、革新性と品質の高さに魅力を感じたと伝えています。
特に、サービスや商品に魅力を感じたことを伝える場合は、今後自分がどのようにそのサービス・商品に貢献できるのかを締めくくりで示しましょう。
魅力を感じたことを志望動機にする場合、単なる褒め言葉で終わらないように本文部分で特に工夫しましょう!
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③「将来は貴社で〇〇をしたい」
こちらの書き出し例文では、将来的にはこの企業で英語力を活かして企業成長に貢献したいという夢を志望動機としています。
自身の将来の夢を叶えるためだけでなく、企業の成長に貢献したいと書くことで企業側にも納得感を与えられますね。
自分の英語力を仕事に活かすことで、自分自身の成長とともに企業の成長にも貢献できると示せており、好印象ですね!
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【全文ver】志望動機例文3選
次に、先ほど紹介した志望動機の書き出し例文の全文verをそれぞれ紹介します。
- 「〇〇の経験・強みを活かして△△をしたい」例文
- 「貴社の〇〇に魅力を感じた」例文
- 「将来は貴社で〇〇をしたい」例文
では、1つずつ詳しく見ていきますよ。
①「〇〇の経験・強みを活かして△△をしたい」例文
<書き出し> 私は、前職で身につけたIT知識や経験を活かし、貴社での介護用ロボットの開発・研究に尽力したいと考え、志望しました。(57文字) <本文> 近年介護業界では人不足が深刻化しており、介護職員の負担の大きさが問題となっています。 私は5年間に及ぶ祖母の介護経験から、介護者の精神的・肉体的負担の大きさを痛感し、より安全に安定した介護業務を行える介護用ロボットの開発に携わりたいと考えるようになりました。 貴社では、ITを活用した効率的かつ安心な介護用機器を販売しており、「全ての介護者と患者が快適で安心できる介護を実現する」を企業理念としています。 私は、患者だけでなく介護者にとっても負担の少ない介護を実現したいと考えているため、この理念に深く共感しました。(255文字) <締めくくり> 入社後は、これまでに培った研究開発の知識を活かし、介護者と患者双方にとって満足度の高い介護用ロボットを作ることで、貴社そして介護業界に貢献していきたいです。(78文字) (合計390文字) |
この例文では、書き出しで前職の知識や経験を活かして転職したいことを述べ、本文ではより具体的になぜこのように考えたのかを伝えています。
例文のように書き出し部分では、内容に触れるというよりも簡潔に志望理由を書くことを意識してくださいね。
新卒の場合は、アルバイト・留学・長期インターン・部活などの経験、強みから書いてみてくださいね。
②「貴社の〇〇に魅力を感じた」例文
<書き出し> 私が貴社を志望したのは、貴社製品である〇〇筆の圧倒的な革新性と、その品質の高さに深く魅了されたことがきっかけです。(56文字) <本文> 大学時代、私は美術サークルに所属していました。サークル活動をする中で貴社の製品である〇〇筆を使用する機会があり、そのどこにもないデザイン性や使用感に驚かせられました。 ふと気になって製品について詳しく調べたところ、原材料からこだわり抜き、社長本人が現地まで足を運び1つ1つ原材料を指定していることを知りました。 自分自身が商品のユーザーである強みを活かして、より使いやすさや品質の高さを追い求めたいという思いから、貴社で製品開発に携わりたいと考えるようになりました。(230文字) <締めくくり> 入社後は、産地や製造方法からとことんこだわり抜くことはもちろん、これまでに培ったデザイン力を活かして、他社にはない新たなデザインや機能性も兼ね備えた製品を生み出していきたいと考えています。(94文字) (合計380文字) |
この例文では、その企業の商品に魅力を感じたことを志望動機としながら、理由について「使いやすさや品質性を追い求めたい」という思いをがあると具体的に伝えられていますね。
魅力を感じたことを単なる褒め言葉で終わらないように、締めくくり部分では、入社後どのような製品を生み出して貢献していくかを示せているのもポイントです。
③「将来は貴社で〇〇をしたい」例文
<書き出し> 貴社が近年力を入れているグローバル事業である「〇〇」の事業内容と将来性から、「英語力を活かして企業の成長に貢献したい」という夢を実現できると考え、志望しました。(80文字) <本文> 私は、大学時代にアメリカに1年間留学していました。寮での生活を通して、さまざまな国の人々と関わる機会が増えましたが、なかなか意思疎通ができず思い悩みました。 そこでコツコツと英語の勉強を重ね、次第に会話ができるようになったことで留学生活が楽しく充実していきました。 これをきっかけに、「将来は英語力を活かして海外企業と日本企業の架け橋となるような存在になりたい」と考えるようになり、現在はTOEIC850点のスコアを習得し、900点のスコアを目指して勉強を続けています。(233文字) <締めくくり> 入社後は、営業職としての基礎基本を学び、将来的にはグローバル事業に携わり事業拡大、そして貴社の企業成長に大きく貢献していきたいと考えています。(71文字) (合計382文字) |
この例文では、将来的に英語力を活かしてグローバル事業に携わりたいことを志望動機とし、その背景や実際に行動した内容を具体的に示していますね。
入社後は、まず営業職として力をつけ、将来的にはグローバル事業に携わっていきたいと、現実的かつ具体的にキャリアビジョンが築けているのも良いですね。
志望動機のテンプレートを使えば書き出しはもう迷わない!
志望動機の書き出しに悩みすぎて、一向に書けない…。気がついたら締切寸前でもう間に合わないかも…。
就活を始めたて・エントリーシートを書いた経験があまりない場合、1人で書き進めることへの不安は大きいはず。
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【例文あり】志望動機の書き出しのNGポイント5つを解説
ここでは、志望動機の書き出しにおけるNGポイントを5つ紹介します。
実際に選考落ちしてしまったNG志望動機・カリクルのキャリアアドバイザーが添削したOK志望動機も交えて紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
- 内容が抽象的
- 個人への憧れや共感が主な理由
- あまりにも冗長
- 受け身な印象を与える
- 書き出しで結論を伝えられていない
それでは、1つずつ見ていきましょう!
①内容が抽象的
志望動機が抽象的だと、自分の価値観やスキル、熱意が伝えられず、志望度が低い・自己分析ができていないと思われかねません。
▼実際に選考落ちした志望動機▼
「化粧品を通して人々の人生をより豊かで輝かせるものにしたいと思い、貴社を志望致します。」
こちらの志望動機は、少し漠然としていて、具体性にも欠けています。
改善点としては、「どんな力を活かして何を実現したい」「その企業のどこに魅力を感じたのか」といったスキルや価値観が伝わる具体的な動機にできると良いですね。
続いて、アドバイザーによる添削後の志望動機の書き出し部分を見てみましょう。
▼キャリアアドバイザー添削後▼
「私は、業界トップシェアの実績を活かして消費者のニーズやトレンドの分析を元に、戦略策定・実行ができる貴社を魅力的に感じ、志望しました。」 |
その企業の「どこに魅力を感じたのか」を具体的に書き出し部分で示しました。続く本文部分では、そのように考えるようになったのか理由を示せるとバッチリですよ!
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②個人への憧れや共感が主な理由
志望動機が単なる個人の憧れや、共感のみとならないように注意しましょう。
例えば、「父が広告業界に勤めており、幼い頃から憧れていた」「貴社の作る製品が好きだから」といった内容を志望動機とするのは避けてください。
憧れや共感をそのまま志望動機とせず、「憧れている→魅力を感じた」「好きである→向いている」などに言い換えること、理由や背景、今後どのように企業に貢献するのかをより具体的に書くことを意識しましょう。
③あまりにも冗長
志望動機が一文ではなかったり、一文だとしても長すぎないように注意しましょう。
一文だと伝えたいことが収まらない…と思うかもしれませんが、志望動機の具体的な内容は本文部分で書くので大丈夫。
まずは、簡潔になぜ志望するのか結論を述べるようにしてくださいね。
簡潔にって言われても、どこまで書けばいいのか難しいな…と思うかもしれませんが、書き続けていくうちにだんだんコツを掴めますよ!
エントリーシートは書きながらコツを掴んでいくもの。ですが、最初はなかなかコツを掴めず書き悩んでしまいますよね。
そんな時はカリクルのキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです!
志望動機のお悩みはもちろん、自己分析やES添削、企業紹介から面接対策など就活をトータルサポートしてくれますよ!
④受け身な印象を与える
志望動機では、企業任せで受け身だな…と捉えられかねない内容を書くのは避けましょう。具体的には以下のような例が挙げられます。
- 研修制度や入社後の教育が充実しているため
- 貴社であれば自分自身が成長できると考えたため
志望動機の一環として伝えるのは良いですが、これらの内容だけを志望動機とするのは避けてくださいね。
⑤書き出しで結論を伝えられていない
書き出しの一文で結論を述べていないと、採用担当者に自分の熱意や価値観、志望度の高さは伝わりません。
▼実際に選考落ちした志望動機▼
「貴社の商品は高品質でありながら安価である為、老若男女を問わない幅広い人の人生を輝かせるきっかけを与えられると考えます。」
こちらの志望動機では、書き出し(=最初の一文)が結論となっていません。書き出し部分で、簡潔かつ具体的に結論を述べなければ、採用担当者の目を惹けないため、要注意です。
続いて、添削後の志望動機を見ていきましょう。
▼キャリアアドバイザー添削後▼
安価で高品質な製品を提供する貴社で、「老若男女全ての人々の人生を輝かせるきっかけを与えたい」という夢を叶えたいと考え、志望しました。 |
添削後の志望動機では、具体的な企業の魅力を述べた上で、そんな貴社でこの夢を叶えたいと書きました。一文で簡潔に結論を伝えられていますよね!
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- そもそも書いたことがない方
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目を惹く志望動機の書き出しで採用担当者の心をつかもう
志望動機では、書き出しの一文で簡潔に結論(志望理由)を伝えることが重要です。
また、志望動機の書き始めに悩んでしまう場合は、自己分析や企業研究が足りていないことが原因として考えられます。
まずは自己分析をしっかり行った上で、企業選びを行い、本記事で紹介した鉄則ポイントや例文を参考に志望動機を書き始めましょう!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。