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アルバイトから正社員になる方法|志望理由の例文やメリットも紹介

就活生の中には、アルバイトからそのまま正社員を目指す人もいるでしょう。しかし「アルバイトから正社員になるには何をすればいいの?」と悩みますよね。

そこで本記事では、アルバイトから正社員になる方法をわかりやすく紹介します。志望理由の例文や正社員になるメリット・デメリットも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

アルバイトから正社員になれる「正社員登用制度」とは

まず、アルバイトから正社員になれる「正社員登用制度」について以下の3つの項目で解説します。

  1. アルバイトから正社員に雇用転換する制度
  2. 制度の有無は企業によって異なる
  3. 正社員登用の選考は様々

①アルバイトから正社員に雇用転換する制度

「正社員登用制度」は、アルバイトから正社員に雇用転換する制度です。非正規雇用として入社後、正社員に雇用転換できます。

志望者にとっては、社会的信用の向上や給与の安定などの恩恵を受けられるのがメリットとして挙げられます。企業にとっては、自社の内情や業務内容をあらかじめ知っている人を雇用できることがメリットです。

正社員登用は、自発的に希望することもあれば社員から打診される場合もあります。多くの場合、希望する従業員には企業独自の試験や面接を実施し、正社員としての適性を判断するのが一般的です。

②制度の有無は企業によって異なる

正社員登用制度の有無は企業によって異なりますすべての企業に制度が存在するわけではないのです。

厚生労働省「労働経済動向調査(令和5年2月)の概況」によると、調査産業全体の77%で登用制度があります。ただ、登用制度があっても登用実績なしの企業が39%あることも事実です。

「正社員登用制度」での正社員転換を目指すのであれば、求人情報や企業HPの採用情報などで制度の有無の確認が重要です。

③正社員登用の選考は様々

正社員登用の選考については、企業ごとにさまざまです。

正社員登用試験は「書類選考」「筆記試験」「面接」の3つが一般的。企業によって、すべて行う場合もあれば一部だけ実施するという場合もあります。

面接では、志望動機や自己PRなどを問われることがほとんどです。「なぜ勤め先の企業で正社員になりたいと思ったのか」を具体的に述べることが求められますよ。

アルバイトと正社員の違い4選

次に、アルバイトと正社員の違いを下記の4項目で紹介します。

  1. 雇用条件
  2. 給与
  3. 仕事内容
  4. 福利厚生

①雇用条件

アルバイトと正社員では、雇用条件に違いがあります。正社員は雇用期間の定めがない無期雇用が一般的。そのため、長期間安定した勤務が可能です。

一方、アルバイトは雇用期間が定められている有期雇用が一般的で、雇用契約を結ぶ際に雇用期間が決められます。雇用調整によって解雇される場合もあり、正社員に比べて安定性に欠けるのです。

また、雇用期間の上限は、一部の専門的な知識や経験を要する仕事を除いて原則的に3年までと定められています。

②給与

正社員の給与はアルバイトよりやや高めで、毎月安定した収入があります。また、会社によってはボーナスや昇進・昇給などで報酬が上がる機会があるのも正社員の特徴です。

一方アルバイトは働いた時間の分だけ賃金が支払われるため、労働時間によって月収が変動します。賞与や退職金のないことがほとんどで、毎月の給料だけが収入になるのです。

また、正社員は勤務年数や業績によって昇給し収入が増加する可能性がありますが、アルバイトの場合は時給がほとんど変わらない場合が多いのも両者の大きな違いです。

③仕事内容

仕事内容について、正社員には下記のような特徴があります

  • キャリアアップがしやすい
  • 成果を求められる
  • 研修制度が充実している

特徴についてそれぞれ解説していきますね。

キャリアアップがしやすい

正社員はキャリアアップがしやすいと言えます。なぜなら、役職やマネジメントの機会が増えるからです。

たとえば、一般社員から「課長」「マネージャー」などの役職が付くことで、キャリアアップだけでなく昇給も望めます。

一方、アルバイトは誰でもできる仕事が割り当てられることが多く、任される業務が限定されているため、アルバイトではキャリアアップしにくいでしょう。

成果を求められる

正社員はキャリアアップの機会が多い分、成果を求められます。なぜなら、企業は会社の利益を生むことを前提に社員を長期雇用しているからです。そのため、正社員は責任のある仕事が多い傾向にありますね。

成果を求められる責任やプレッシャーは大きいですが、成果を出すことで会社によってはボーナスや昇進・昇給、成功報酬などを受けられる機会が得られるでしょう。

一方でアルバイトは、普段こなしている仕事だけでは成果を認識してもらいにくいことも。ただ、正社員から成果を認められると、大きな仕事を任せてもらえる可能性があります。

研修制度が充実している

正社員はスキルアップのための研修が多い傾向にあります。なぜなら、正社員は長期雇用を前提としていることが多く、従業員教育に時間や予算をかけられるからです。

アルバイトの研修期間は、平均して3ヶ月程度。勤務日数や時間が人によって異なるため、勤務時間の合計で研修期間を設ける企業も多くあります。

なお、研修期間には法的な義務はありません。そのため、研修期間を挟まずにすぐ現場で働くケースも数多く存在します。

④福利厚生

アルバイトと正社員では、福利厚生の充実度も大きく異なります。なお、2020年4月1月の法改正によって制度が変更されたため、その違いを紹介します。

  • 従来の制度
  • 現在の制度

従来の制度

従来の制度では、福利厚生について法律に定められていませんでした。そのため、企業が独自の福利厚生を設けていたのです

たとえば「住宅手当は正社員には支給されるものの、アルバイトにはない」といったことも。これにより、正社員とアルバイトの間で福利厚生の格差が生じることがありました。

現在の制度

福利厚生の制度は2020年4月1月に法改正され、正社員とアルバイトの不合理な待遇差を設けることが禁止されました。

以前は正社員にしか支給されなかった手当や福利厚生が、アルバイトにも支給されるようになったのです。この改正により、労働者全体がより公平な待遇を享受できるようになりました。

出典:厚生労働省「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」

アルバイトから正社員になるメリット3つ

次に、アルバイトから正社員になるメリットを3つ紹介します。

  1. 収入が安定する
  2. 福利厚生が受けられる
  3. 社会的信用が高まる

①収入が安定する

アルバイトから正社員になる大きなメリットは、収入が安定することです。

正社員として働くと、給与が固定給であり、毎月安定した収入を得られます。また、希望すれば長期間にわたって安定した収入を得ることも可能です。

これは、アルバイトにはない正社員ならではのメリットと言えるでしょう。

②福利厚生が受けられる

福利厚生が充実していることも、アルバイトから正社員になるメリットのひとつです。社会保険や雇用保険などの制度を受けられるため、安心して働ける環境が整います。

最近はアルバイトも福利厚生を受けられるようになったとはいえ、正社員のほうがより福利厚生を受けやすく、将来の安定感がありますね。

③社会的信用が高まる

アルバイトから正社員になることで、社会的信用が高まります。なぜなら、正社員は正規雇用として扱われ、安定感や責任感が伝わるからです。

社会的な信用が高いことで、ローンやクレジットカードの審査に通りやすくなります。このように、正社員はアルバイトと比べて個人としての信頼性が高く、社会的な評価も高まるのです。

アルバイトから正社員になるデメリット3つ

一方で、アルバイトから正社員になるデメリットもあるため注意しましょう。ここでは3つ紹介します。

  1. 異動や転勤がある
  2. 責任が重くなる
  3. 勤務時間や日数が固定

①異動や転勤がある

アルバイトから正社員になるデメリットとして、異動や転勤の可能性があることが挙げられます。特に全国規模の企業では、異動や転勤が多い傾向にあると言えるでしょう。

移動や転勤が多いことで、引越しや子供の転校の回数が増える、あるいは単身赴任する必要があるなど、家族や生活環境に大きな影響が及ぶこともあります。

②責任が重くなる

正社員は、アルバイトに比べて責任のある仕事を任されます。特に、他人や会社の利益に直結する仕事を担当する場合、その責任は重く失敗やミスによる影響も大きくなるでしょう。

仕事の期限や成果が求められる状況下では、プレッシャーやストレスを感じることも少なくありません。そのため、適切なストレス管理や効果的なコミュニケーションが求められます

③勤務時間や日数が固定

正社員のデメリットとして、勤務時間や日数が固定されることが挙げられます。

アルバイトの柔軟なシフト制度に比べて、正社員は決まった勤務時間や週の日数に従わなければなりません。これにより、自由な時間の制約が生じ、生活のバランスを取るのが難しくなる場合があります

正社員に向いている人|特徴3選

メリットやデメリットを踏まえ、正社員に向いている人の特徴を3つ紹介します。

  1. コミュニケーション能力が高い
  2. 信頼できる
  3. 向上心がある

①コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高い人は、正社員に向いています。なぜなら、正社員は、他の社員やアルバイトと円滑にコミュニケーションをとる必要があるからです。

また、正社員は組織内外の関係者とのコミュニケーションも重要。顧客や取引先との円滑なコミュニケーションにより、信頼関係を築き、ビジネスを成功につなげられます

②信頼できる

信頼できる人も、正社員に向いています。信頼できる人材とは、責任感が強く仕事に真面目に取り組む姿勢を持っている人のことです。

正社員には責任が伴うことが多いため、信頼されることが重要。特に、大きな資金が動く仕事では、信頼できるかは重要な指標となります。

信頼されるためには、普段の言動に気をつけるだけでなく、周りが納得する成果を出せるとなおよいでしょう。

③向上心がある

向上心がある人も、正社員に向いています。なぜなら、正社員は成果を求められるからです。成果を出すためには、成長し続ける向上心が必要不可欠ですよね。

向上心をアピールするためには、採用してほしいという熱意が重要。また、それを裏付ける根拠を明確にしておくことで、採用面接や入社後の仕事がうまくいく可能性が高まるでしょう。

アルバイトから正社員になりたい!志望動機の例文

最後に、アルバイトから正社員になりたい人向けに志望動機の例文を紹介します。

私は現在、〇〇店のアルバイトとして接客・販売業務を担当しています。この経験の中で、お客様とのコミュニケーションやチームワークの重要性を学びました。

正社員になりたい理由は、アルバイトでは携われない責任ある役割で御社に貢献したいからです。また、正社員として働くことで自分自身も成長したいと考えています。

正社員として採用していただいた後は、チームをリードし業務の改善に取り組みたいと考えています。また、目標達成に向けてリーダーシップを発揮し、業績向上に貢献することをお約束します。

この例文では、アルバイト先での現在の役割・仕事を簡単に紹介した上で、正社員になりたい理由を述べています。

後半では、正社員としてどのような仕事をしたいかや、正社員として働くことへの意気込みを述べて締めていることがポイントです。

アルバイトから正社員になるためには対策を立てよう

本記事では、アルバイトから正社員になる方法を解説しました。紹介したとおり、アルバイトと正社員の働き方は異なり、それぞれにメリットとデメリットがあります

アルバイトから正社員を目指す場合は、違いを理解した上で「なぜ正社員でなければならないのか」を明確にする必要があります。

「正社員登用制度」の活用や、適切な面接対策を行い、正社員を目指しましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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