先輩就活生がエントリーシートの書き方を解説!選考通過したESも紹介
就活で一番最初に書くエントリーシート(ES)。いざ目の前に置いてみると「これってどう書けば……?」と困ってしまう人も多いですよね。
ESは就活での最初の難関ですが、書く項目が多く、完成させるまでが長くてくじけそうになることもしばしば。行き当たりばったりで書くのは疲れてしまいますよね。
そこで今回、早稲田大学出身の私が特にすごい!と思った後輩3人に、ESの書き方についてインタビューをしてきました!
彼女たちも早稲田出身で、早い時期からバリバリ就活を進めて、志望企業への道を勝ち取っていたんですよ。
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それではここから、ESを作るときの基礎的なコツや各質問ごとの書き方、ESを作成するときのリアルなテクニックまで解説していきます!
実際に企業の選考を通過した先輩たちのエントリーシートもお見せしますよ。ぜひ最後まで読んでみてください。
▼アドバイスをしてくれた先輩方▼
早稲田大学卒業後、主に人材紹介やITソリューションズを手がける都内の大手企業に新卒で入社。現在は新卒2年目で、IT系の業務を担当している。就活時期には、大手に絞って15社ほどに応募し、すべての会社でES通過している。
早稲田大学卒業後、主に携帯電話を中心に取り扱う通信サービスで有名な、都内の大手企業に入社。学生時代に培った対応力や真面目さを武器に、現在は営業戦略を練る企画系の業務を担当している。就活時期には10社前後の企業から内定をもらっていた。
早稲田大学所属の4年生。3年生のうちに早期選考を中心とした就活を行ない、第一志望の企業から内定を獲得している。卒業後は、電気通信事業を主に取り扱う、都内の大手企業に就職予定。
キャリアアドバイザー 富樫
早稲田大学卒業後、新卒で株式会社C-mindに入社し、キャリアアドバイザーを担当。年間2000名の就活相談実績を持つ。就活生に寄り添うことをモットーとし、特にファーストキャリアを重要視したアドバイスとケアを行なうことで、内定獲得実績において2024年度上半期MVPを獲得した。
エントリーシートとは?書く内容をざっくり理解
エントリーシート(ES)とは、選考に参加したい企業へ、最初に渡す応募書類のことです。基本的にエントリーした会社から提出を求められ、書類選考に使われた後、面接で参考資料として扱われます。
一見、履歴書と同じように思えますが、ESは企業が作っているため、コンビニや大学では売っていません。質問項目も企業がそれぞれ作っているため、企業ごとに項目が変わることも。
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とはいえ、基本は画像のような構成になっています。氏名や住所などの「個人情報」と、志望動機や自己PRなどの「よくある質問」はマストなので、まずはその2つを押さえていきましょう。
より書きやすくなる!エントリーシートで企業が見る3つの点を確認
そもそも「企業がどんな点を重視しているのか」「企業はエントリーシートに何を書いてほしいのか」が分からなければ、エントリーシートを書くのは難しいですよね。
企業側も、求めていることと違う内容が書かれているエントリーシートは読まない可能性が高くなります。的外れな内容を書かないよう、ここでしっかり評価ポイントを確認しておきましょう。
①分かりやすい文章が書けるか
企業で働くことになれば、社内・社外の人と文面で連絡を取るのが日常になります。わかりにくい文章や、中身のない文章を書いてしまうと、コミュニケーションがうまく取れません。
そのため、企業側はまずESを確認して、他人から見て読みやすい文を書けているか、質問に対して的外れなことを書いていないかを確かめているのです。
「文章がわかりやすいのなんて当然じゃないの?」と考える人もいるでしょう。しかし、意外と読みやすい文章を書くのは難しいもの。初めて書くならなおさら、基本のルールは把握してくださいね。
≫基本のルールは次の章で解説!
不安な人は、自分のESが完成した段階で家族や友人に文章を読んでもらいましょう。客観的にアドバイスをもらえるので、おかしな文章も見つけやすくなります。
もっと本格的なアドバイスが欲しい場合は、カリクルのES添削サービスである「赤ペンES」もおすすめ!
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②企業の方向性や社風に合う人材か
企業側は就活生とのマッチ度を非常に重視しています。せっかく内定を出しても、会社の雰囲気になじめずに早期退職……となってしまっては本末転倒だからです。
そのためESでは、企業が行なっている事業の方向性や社風に合う人材かどうかが、大きな判断基準となります。的外れなアピールをしている人は「入社意欲が低い」として落とされる可能性も。
まずは企業分析を行ない、自分の志望する企業がどんな事業体制なのか、社風や社員の特徴は何かなどをきっちり確認しておきましょう。

③企業での活躍イメージがわくかどうか
企業はESで強みをアピールされた際、その強みが自社でも発揮できるかどうかを見ています。たとえば、アパレル関係の企業にIT関係のスキルをアピールしても、なかなか活躍イメージがわきませんよね。
他にも、アルバイトやサークル活動で身につけた強みが志望企業でも同じように発揮できるのかは、重要な判断基準になります。
そのため、自分がどんな結果を出したかだけでなく、その過程でどのように考えて行動したか、何を学んだかなど、自分の考え方・感じ方にフォーカスしてESを書きましょう。
結果だけでなく考え方に焦点を当ててアピールすると、採用側も活躍イメージがわきやすくなります。
具体的には、自分が困難にぶち当たったときにどのように考えて行動したか、どうやって解決したかを説明しましょう。どんな企業でも課題には直面するので、より活躍のビジョンが想像しやすくなりますよ。
先輩に聞いた!エントリーシートを書くときの基本ポイント4つ
ここからは、まずエントリーシートを書くときに意識したい、基本的なルールを4つ解説していきます。就活は正解がわかりにくいため、どんなルールに従えばいいのかも迷ってしまいますよね。
そこで、インタビューした3人にも、どんな形式でESを書いていたかをじっくり聞きました!おのおのの意見を参考に、自分に合ったやり方でESを組み立ててみてくださいね。
①結論から書く
基本的に、どんな質問の答えも結論ファーストを意識しましょう。前提から長々と説明してしまうと、採用側も「結局何が言いたいの?」と思ってしまい、最後まで読まれない可能性があるからです。
志望動機なら「私が貴社を志望した理由は~~~です」から始めて、自己PRなら「私の強みは〇〇なところです」から始めましょう。結論を一文で示すのが重要です。
基本的には「結論→エピソード→締めくくり」の形は絶対に崩しませんでした!書きやすいですし、最初に結論があるとそれだけでインパクトがありますからね。
②エピソードの「カテゴリ」は1つに絞る
結論の次に、エピソード付きで理由や根拠を説明しましょう。その際、アピールするためのエピソードのカテゴリは、基本的に1つに絞ってください。
勘違いしやすいですが、エピソード自体は複数あっても問題ありません。特に自己PRでは自分を知ってもらうことが重要なので、さまざまな観点からのエピソードがあると高評価になることも。
しかし、それが部活での出来事なのか、学業に関する出来事なのか、という大きなカテゴリは1つに決めましょう。大枠のカテゴリが複数あると、人物像がぶれてしまうからです。
私は、文字数が許すならエピソードを複数入れていました!特に自己PRでは多めに入れていましたね。やっぱりアピールの場なので、これだけ多くエピソードがあります、と文字数で強調するのも大事だと思います。
ですが、1つの質問に対して「サークルでの出来事」と「インターンでの出来事」を一緒に入れないようには気を付けていました。一貫性がなくなってしまうので……
人の性格や気質にはそもそも色々な側面があるものなので、人物像がぶれてしまうのも、ある程度は仕方ありません。しかし、それが「一貫性のなさ」として映ると、就活ではマイナスになることも。
採用担当も混乱してしまうため、複数のエピソードがある場合は、大きなカテゴリだけ統一するように意識しましょう。
③エピソードが重複するときは説明の濃度を変える
ESには志望動機や自己PR、ガクチカなど様々な質問がありますが、すべての質問で同じエピソードを使うのは避けましょう。
企業側が質問を多く用意するのは、就活生がどんな人間なのかをいろんな視点から知りたいと思っているからです。そのため、全体で1つのエピソードだけを取り上げるとやや物足りなさが目立ってしまいます。
とはいえ、同じエピソードを絶対に使ってはいけないわけではありません!たとえば、いくつもある質問の中で、2つの質問のエピソードが被ってしまうくらいなら、工夫次第でうまくアピールできますよ。
私は「志望動機」と「ガクチカ」で同じエピソードを使いました!志望動機は「どうしてその企業を志望するのか」「企業の何に興味があるのか」を中心に書くので、実はエピソードをうっすらしか書けないことも多いんです。
なので、志望動機ではエピソードをちらっと小出しにする形で書いて、その後のガクチカで、具体的にどんなエピソードだったのかを掘り下げて書いていましたね。
④言葉遣いに気を配る
ESを書くときは、言葉遣いに特に気を配りましょう。
ESの評価は基本的に減点式です。うっかり話し言葉を使う、友達に話しかけるような一人称にするなど、マイナス評価をつけられやすいポイントは提出前にチェックしておいてくださいね。
たとえば「食べれる」「見れる」などのら抜き言葉は話し言葉の一種なので、きちんと書き言葉に変えましょう。また「僕」などの一人称も話し言葉に分類されるため、一人称は「私」がおすすめです。
言葉遣いに関するチェックポイント
- 文章全体で敬体を使うか常体を使うかは統一する
- 一人称は「私」で統一する
- 企業のことは「貴社」と表現する
- 話し言葉ではなく書き言葉を使う
ちなみに私は常体(だ・である調)の言葉遣いでまとめることが多かったですね。
文字数制限がある中でアピールする必要があったので、ですます調だとどうしても、チリツモで文字数を圧迫してしまうんです。
今回インタビューした3人は、全員が常体でエントリーシートを書いていました。大半の企業のESには文字数制限があるため、常体のほうがエピソードを多く語れて、アピールもしやすいようです。
そんな、気になる先輩のエントリーシートは、次の章で詳しく紹介しています!気になる人はぜひ読み進めてみてくださいね。
先輩の回答例も紹介!エントリーシートでよく聞かれる質問5つ
ここからはいよいよ、エントリーシート(ES)の項目ごとの書き方を説明していきます。
前述したとおり、ESの質問項目は大きく分けて「個人情報」と「よくある質問」の2つ。まずは、ESでよく聞かれる5つの質問の回答について、先輩方が実際に提出したESと共に解説していきます!
志望動機1つ取っても、内定をいくつも決めている就活生はさまざまなテクニックを使っています。今回インタビューした先輩方も細かなテクニックを多く持っていました!
以下の順に解説していくため、ぜひ読んでみてくださいね。
- 志望動機:エピソードは補足程度に
- 自己PR:強みの「再現性」まで気にしよう
- ガクチカ:「抽象化思考」を身につけよう
- 長所・短所:それぞれ書くべきポイントが異なる
- インターンの志望動機:意欲を伝えるのが最優先
①志望動機:エピソードは補足程度に
まずは、エントリーシートで必ずある志望動機の答え方についてです。
基本的には「結論→エピソード→入社後にどう活躍したいか」を盛り込むのがセオリーと言われていますが、今回インタビューした先輩方からは、このセオリーについて驚きの意見が!
重要はポイントは、主に以下の2つ。最後に例文も合わせて紹介していくため、ここでじっくり理解を深めましょう。
- エピソードは補足程度に!自分の「信念」や「考え」を盛り込もう
- 入社後の活躍ビジョンは必須じゃない?
エピソードは補足程度に!自分の「信念」や「考え」を盛り込もう
志望動機とエピソード紹介は、実はそれほど相性がよくありません。エピソードはどうしても「自分が何をしたのか」に話が集中しますが、志望動機では「企業へどうして興味を持ったのか」が重要になるからです。
たとえば、何かの成功体験をエピソードに使うと、説明に熱が入ってしまい、いつの間にか「強みの主張」になっていることも。どんな考えで志望したのか分からず、採用担当も困惑してしまうのです。
私は、志望動機を結論として述べたあと、「志望したきっかけとしてこういう経験があったんです」とエピソードをチラ見せするくらいにしていました!
その後は、その企業の何が自分の信念に刺さったのか、どんな考えに賛同できたのかをアピールして「私はこんな考えを持っているから、あなたの会社に興味があるんです」と示していましたね。
エピソードは結論部分と同じく一文ほどに留めて、その後は自分がどういう考えを持っているのか、企業のどこに魅かれたのかを主張するくらいで問題ありません。
代わりに、エピソードは自己PRやガクチカでガッツリ補強しましょう!特に、成功体験をエピソードとして持っている場合は、志望動機でチラ見せしてガクチカでアピールするのもおすすめですよ。
私も志望動機ではうっすらエピソードを示すくらいにして、ガクチカや自己PRでたっぷりアピールしていました!
なので、わざと志望動機とガクチカで同じエピソードを使っていましたね。志望動機で「そんなエピソードがあるんだ」と興味を持ってもらって、ガクチカや自己PRで詳しく説明する感じです。
入社後の活躍ビジョンは必須じゃない?
志望動機には「入社後はこの事業でこのように活躍していきたいです」など、いわゆる「入社後のビジョン」に関する部分を入れている人もいるかもしれません。
その企業で働くビジョンを示すことで、一緒に働くイメージを持ってもらい、マッチ度の高さをアピールしているわけですね。しかし、実はビジョンに関しては必須じゃないという意見も。
大企業は特に、ESを見る人は現場の人ではなく人事なので「貴社のこのプロジェクトに興味があって……」と語っても、働いているところをイメージできないんじゃないかな?と思っていましたね。
それよりは、企業全体に通じる社風や「こういう人が多い」という人物像を掘り下げて「自分もそういう人間です!」とアピールするほうがいいかなと思います。
企業側が最も重視しているのは就活生との相性です。中でも「社風になじめるか」「社員と気が合うか」などの、気質的な部分は特によく見られます。
そのため、志望動機では入社後のビジョンよりも、社員との相性や、どんな気質の人間が求められているのかに合わせたアピールをすると良いですよ。
企業の求める人物像を知る方法は記事の後半で紹介!
【志望動機編】先輩の実際のESを紹介!
志望動機の例文(S・Mさん)
私が貴社を志望するのは「人の生活をより豊かにするモノづくりを、関係者と協力しながら遂行し、理想の社会を実現すること」に強い関心があるからだ。
専門性の高いWebメディアを運営し、多くの関係者と調整して顧客のニーズを満たすコンテンツを3年間制作し続けた経験がきっかけである。モノづくりの中でも特に、幅広い層の人生に深く・長く・強い影響を与える”街づくり”に強い魅力を感じ、デベロッパーを志望している。
また近年の不安定な社会情勢の中、私の周囲やSNSにおいては、日本の諸問題に呆れ、我が国に愛着を持てなくなった人が急増している。しかし私は日本という国を諦められない。まずは東京を世界一の都市にし、そしてノウハウを地方にも波及させることで、国民が世界に誇れる国を取り戻したいと思っている。そのために日本の核心都である〇〇を、国内外の人々に愛される空間で在り続けるようアップデートしたい。DX化やオープンイノベーションを活用し、人と人のつながりを大切にする日本の良さを残した革新的な街づくりを行うのが夢である。
町への愛着を育み、ここに留まりたいと思える空間づくりを通じて日本社会へ貢献したいと切望し、貴社を志望する。
(選考通過企業:三菱地所株式会社)
S・Mさんの志望動機では、メディア経験があるというエピソードは一文でまとめ、自分がどんなことに興味を持っているのかにフォーカスした内容が中心になっていますね。
志望動機では、入社後の活躍というより「自分はこんなことがやりたいんです!」ということを強くアピールして熱意をわかってもらうことを目的にしました。
ポイントは、自分の夢について具体的な計画と一緒に説明することですね。その計画が、志望企業でもできそうな内容であればより良いかなと思います。
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4つの質問に答えて回答を組み合わせるだけで、簡単に志望動機が作れますよ。作った後から編集もできるため、気になる人はぜひダウンロードしてくださいね。
また、志望動機の例文を他にも見たい人は、以下の記事を詳しく読んでみてくださいね。
②自己PR:強みの「再現性」まで気にしよう
自己PRでは自分の強みをアピールするだけでなく、その強みを企業でどのように発揮するつもりなのかまで書きましょう。
就活生の強みは基本的に、アルバイトやサークルなど、仕事ではない場面で発揮されたものが多いですよね。採用側は、その強みをどのように仕事に転化できるかを気にしているのです。
強みだけをガンガンアピールしても、仕事でどうその強みを発揮するかを書かないと再現性がないだろうなと思っていましたね。
あとは、採用担当の人に「この人はどんな事業で活躍してくれるんだろう?」と考えさせて負担を与えるのが嫌だったので、全部自分でアピールするようにしていました。
また、自己PRを書く場合は、エントリーシート全体を見たときの一貫性も重視しましょう。志望動機と自己PRで同じエピソードを使って、自分の人物像を一貫させるのもアリですよ。
私は、エントリーシートの中で一貫性を保てるよう特に気を付けていたので、同じエピソードをESのあちこちに書くことも多かったです。
たとえばガクチカで書ききれなかったエピソードを自己PRで補足する、とかもやっていましたね。もちろん完全にエピソードが重ならないように、フォーカスする部分は変えていました。
\ そもそも自分の強みが分からない人へ! /
【自己PR編】先輩の実際のESを紹介!
自己PRの例文(K・Sさん)
私は自らを、チームの力を最大化させることに貢献できる人間であると考える。理由は、チームの課題に対して自分なりの仮説や行動目標を立て、結果に繋げることができるためだ。長期インターンでは、売上向上のために要素を質と量に分解して考えて実行し、売上目標に貢献した。
具体的には、運営していたウェブメディアで売上が伸び悩んでいたため、競合と比較・分析したところ、ユーザーのニーズに沿った記事が足りないことに気づいた。そこでニーズ分析のための講習会を開いてチームの分析力を向上させつつ、ニーズに合った記事を再度作成しなおした。丁寧にKGIを組み、定期的な進捗確認も行った結果、3か月で100本以上の記事のリライトに成功し、売上目標も120%を達成できたのだ。
このように自分の頭と身体を使って主体的に行動し、チームの成功に貢献できる点が自分の強みである。お客様に寄り添って課題を解決する貴社の業務に活かしていきたい。
志望動機でもインターン経験のことは書いたんですが、やっぱり一貫性を重視したかったので、自己PRで掘り下げる形にしましたね。
私は特に総合職志望だったので、基本的には「チームとして頑張れる」という強みを使っていたんです。ただ、実績や数字でのアピールが難しい強みだったので、自分が壁にぶつかったエピソードを持ってくるようにしていました。
自己PRでは、自分のエピソードをガッツリ語れるチャンスです。K・Sさんのように、志望動機でちらっと出したエピソードを、自己PRで掘り下げるのもおすすめ。
また、総合職志望は、内定後の配属先の選択肢が多いのが特徴です。そのためK・Sさんは、どの職種でも必要とされる「協調性」をアピールしたわけですね。
強みやアピールしたいポイントは決まっているけれど、なかなか自己PRが作れない……と悩む人には、カリクルのGPTツールがおすすめ!簡単な項目を埋めるだけで、3分でサクッと自己PRが作れますよ。
また、他にも自己PRの具体的な例文を見たい場合は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
③ガクチカ:「抽象化思考」を身につけよう
いざガクチカを書こうとしたときに困るのが「エピソードがありきたりなものしかない……」「この企業に合うエピソードがない……」という場合ですよね。
実際、学生時代は運動部のマネージャーを頑張っていたけれど、就職するならお菓子メーカーの企画職をやりたい!というように、全くガクチカに関連がなさそうな職種を目指す人もいるでしょう。
そんなときに役立つのが「抽象化思考」です!抽象化思考とは、一見関係のなさそうな2つのものから共通点を見つける思考方法のこと。ガクチカ作りに非常に役立つため、ぜひやり方を覚えましょう。
- エピソードから「自分が熱中した理由」を深掘りする
- 「熱中した理由」と志望職種の共通点を見つける
- 見つけた共通点が企業にあるかを探す
上記の3ステップの後で、先輩が実際に提出したガクチカも紹介していきます。ぜひ読んでみてくださいね。
STEP①エピソードから「自分が熱中した理由」を深掘りする
まずは、自分のガクチカエピソードを深掘りして「どうしてそれに熱中したのか」を捉えなおしていきましょう。
なぜなら、無意識にその観点から志望職種を選んでいることも多いためです。一見、ガクチカと志望職種に繋がりがないように見えても「自分が何に興味を持つのか」という点が根本で繋がっている場合があります。
運動部のマネージャーに熱中した理由
・頑張る選手たちを近くで応援することにやりがいを感じたから
→目標に向かって頑張る人の近くで寄り添い、応援することが好き
・マネージャーという役職から勝利に向かって一丸となるのが楽しかったから
→チームで協力して勝利や数字を追う風土が好き
・清算処理や日程調整などの裏方作業が得意で、強みを発揮できたから
→自分の強みを発揮できる環境にやりがいを感じる
ここでポイントなのは、理由を割り出したら「自分が本質的に何をしたいのか?」「どんな作業に魅力を感じているのか?」という観点から、自分が熱中するポイントを抽象化することです。
STEP②「熱中した理由」と志望職種の共通点を探す
次に、STEP①で見つけた「自分はこんなことに熱中する」というポイントが、志望職種のどこにあるのかを探しましょう。
とはいえ、この繋がりがパッと出てこない人も多いですよね。その場合も「抽象化思考」が役立ちますよ!
たとえば「留学をした経験から、グローバル展開をしている業種で働きたい」のように分かりやすい繋がりがあったらアピールしやすいんですが、私はそうではない場合も多くて、結構苦労しました……
なので私はまず、STEP①でやったのと同じように、自分がどんな志望職種を求めているのかも抽象化してみたんです!「自分が熱中するポイント」から辿って考えていきました。
たとえば、運動部のマネージャーをしていたけれどお菓子メーカーの企画職をやりたい、という場合は、STEP①をふまえて以下のように志望職種の特徴を割り出せます。
志望職種(お菓子メーカー)の特徴を抽象化
①目標に向かって頑張る人の近くで寄り添い、応援することが好き
→「受験に勝つ」「ママありがとう」といったメッセージを伝えるお菓子企画がやりたい
②チームで協力して勝利や数字を追う風土が好き
→チームで企画を練り上げる風土で働きたい
③清算処理や日程調整などの自分の強みを発揮できる環境にやりがいを感じる
→外部の企業とのタイアップなど、様々な調整が必要なお菓子企画で力を発揮したい
ポイントは、自分が何に熱中するのかを「自分はどんな職種に就きたいのか?」に置き換えて考えてみることです。たとえば、③は企画職というより、企画を実行できる職種に就きたいのでは?と考えられますよね。
こうして抽象化思考を続けていくと、自分の熱中することと志望職種の共通点がだんだんと見えてきますよ。ここまで来たらあともう一歩です!
STEP③見つけた共通点が企業にあるかを探す
最後に、STEP②で見つけた共通点が志望企業にあるのかを確かめてみましょう。
たとえば、誰かにメッセージを伝えるお菓子企画がやりたいのであれば、メッセージ性のあるお菓子を企画する企業がぴったりだと分かります。
でも「チームで企画を練り上げる風土が良い」という場合、志望企業がそういう風土かどうかは、ホームページからは分かりにくいですよね。私の場合は、ここでOB訪問などを行なっていました!
基本的に、STEP②までは自力で割り出して「自分が働きたい職種・環境」が志望企業にあるのかわからない場合は、その都度、企業分析を深めていましたね。
もちろん、ホームページや社員インタビューなどで分かるのであれば、そのままガクチカを作っても問題ありませんよ。
逆にここで「この企業、私には合わないのかも……?」と感じたなら、企業とのマッチ度が低いのかもしれません。もう一度志望企業を考え直してみましょう。
\ 企業分析を深めたい人に! /

【ガクチカ編】先輩の実際のESを紹介!
ガクチカの例文(S・Mさん)
私が学生時代に力を入れたことは、長期インターンでアフィリエイト型のWebメディアを立ち上げたことだ。その中でも、対外交渉には最も時間をかけ、力を入れていた。
あるとき、立ち上げ当初から約半年間、二人三脚で事業を成長させてきた代理店A社よりも3倍好条件のB社から、全案件切り替えの提案を頂いた。当然A社は反対。A社は他事業部と提携があり、関係悪化は絶対に回避したかった。
私は両者納得の折衷案を模索し、何度もヒアリングを重ねた結果、シェア率の低いA社は、本件の売上損失ではなく弊社との契約解除による市場価値の下落を危惧していることが判明した。そこでA社とB社の長期的な収益額を算出し、影響の大きい一部案件のみ”例外的に”切り替える交渉に変更。弊社の収益を約2倍に向上させつつ、メインの提携は存続させることでA社の目標も両立させた。
その後A社は弊社の案件交渉に特に尽力してくださるようになり、今も順調に収益を伸ばし続けている。ステークホルダーと対話を重ね、きちんと合意形成を図ることの重要性は今でも働く上での教訓となっている。コンサルタント業務でも、この教訓をクライアントとの対話に活かしていきたい。
(選考通過企業:都内コンサル会社)
S・Mさんは、コンサルタント企業のガクチカに、あまり関連がなさそうなメディア運営を取り上げています。しかし、他企業とのやり取りをピックアップすることで、うまくコンサル企業に絡めたアピールになっていますね。
コンサルタントは個人の能力が重視される職種でもあるので、チームで動くメディアインターンの経験はガクチカには合わないかな、と少し悩みました。どれだけ大きな成果を上げていても、企業と合わなければ落とされると先輩から聞いていたので……
でもガクチカを掘り下げてみたら、私自身、他企業との話し合いや交渉にすごく力を入れていたなと気づいたんです。
自分が熱中していたことをより深く掘り下げてみたら、企業との共通点が見えてくることも多いでしょう。ガクチカが企業に合わない……と悩んでいる人も、まずは上記の3STEPを試してみてください。
ここまで抽象化思考について説明してきましたが、内容は浮かんだのに文章が作れない……と悩む人もいるかもしれません。しかし、そこまで思い浮かんだなら、後はGPTツールに任せるという手段も!
カリクルではガクチカが簡単に作れるツールを無料で配布しています。就活は効率化が非常に重要なので、気になる人はダウンロードしてみてくださいね。
もっとガクチカの例文を読みたい人は、以下の記事もおすすめですよ。
④長所・短所:それぞれ書くべきポイントが異なる
長所についてアピールする際は、エピソードで内容に説得力を持たせましょう。質問としては自己PRと似ているので、極端に似たエピソードを持ってこないように注意してくださいね。
自分の短所については、仕事に対して致命的な短所を選ばないことに気を配りましょう。たとえば「時間を守れない」「挨拶ができない」などの、社会人として常識的な点が短所だと、どうしても悪印象になってしまいます。
また、短所についてはごまかさずにハッキリ伝えてくださいね。「集中しすぎる」などの、一見長所に見える短所を伝えても、採用担当にはごまかしたことが伝わってしまいます。
長所の例文
長所の例文
私の長所は、絶えず成長し続けようとする向上心があることです。私は大学で留学生向けの相談室の手伝いをしており、日々留学生の悩みを聞いていました。
ボランティアなため、他の人は話を聞くだけで済ませることも多かったのですが、私はより留学生に満足してほしい思いが強く、話を聞きながら英語や中国語のスキルを伸ばし、より留学生が親身に相談ができるように工夫していました。
結果的に、留学生のアンケートで最も満足度が高かった人に贈られる「スーパーアドバイザー」の称号をいただきました。2位と20%以上の差をつけての満足度だったことも、自分の行動への自信に繋がっています。
クライアントと長い関係を築き、常により良い提案をすることが求められる貴社では、相手により満足してもらえるように努力してきた自分の経験を活かせると思い志望させていただきました。
長所を書く際には、自分がどうしてそれを長所だと思ったのか、エピソードで具体的に説明しましょう。
今回の例文では「他の人がおろそかにしがちなところまで積極的にこなした」と説明し、長所としての具体性を表現しています。また、どんな成果を出したのか、数字で分かりやすく表現するのもおすすめですよ。
長所の例文を他にも見たい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
短所の例文
短所の例文
私の短所の1つは「人見知り」です。初対面の人々と対面する際や大勢の前で話すとき、最初は緊張して、コミュニケーションを取るのに手間取ることが多々あります。
大学1年の時に参加した新入生歓迎パーティでも、私は開始からしばらくは笑顔で座っていましたが、自己紹介の時間になると何を話すべきかが分からず、混乱してしまいました。
しかしこれではいけないと思い、この短所を克服するために、事前に準備した自己紹介のスクリプトを基に話す練習を始めました。また、小規模なグループでのミーティングや食事会に積極的に参加し、コミュニケーションスキルを向上させる努力をしています。
その結果、自己紹介をスムーズに行えるようになり、自己表現の自信も増してきました。新しい環境や人々との出会いに対する恐怖を克服することで、私自身の可能性をさらに引き出せると感じています。
短所はつい長所っぽく変換してアピールしたくなってしまいますが、それよりもどのように克服しようとしたかを記しましょう。
企業側は短所を聞くことで、苦手なことにぶつかった学生が、それをどのように対処しているかを知りたいからです。短所はきちんと伝えて、克服の過程を説明することでフォローしてくださいね。
短所の例文を他にも見たい人は、以下の記事もおすすめですよ。
⑤インターンの志望動機:意欲を伝えるのが最優先
本選考の際には、企業の社風や事業についてある程度理解しておかなければ「志望度が低いのでは?」と思われることもありますが、インターン選考では少し勝手が違う場合があります。
私はインターン選考を受けまくったタイプなんですが、インターンでは「これが知りたいのでインターンに応募しました」というESでも結構選考には通りましたね。
興味を持った理由やインターンで何を学びたいかはしっかり示す必要がありましたが、企業のことをすみずみまで理解していないといけない、という雰囲気ではなかったです。
インターンは本選考と違って、企業側も「弊社のことを知ってほしい」「興味を持ってほしい」というスタンスで開催していることが多く、強いエピソードや豊富な知識を求めていない場合も多いのです。
また、インターンは早期に行なうことも多いため、企業側も学生に対して「知らないことがあって当然」という意識が強くあります。
そのため、志望動機を書く際は「自分がインターンで何を学びたいか」「その企業のどこに興味を持ったのか」という点を重視し、意欲をアピールしすることに注力しましょう。
【インターン編】先輩の実際のESを紹介!
インターンの志望動機(O・Hさん)
インターンシップに応募した理由は、貴社のIT部門での業務内容や価値観を知り、自分が働く姿をイメージできるようになりたいと考えたからだ。
私は、人々に対してプラスの価値を提供したいという思いがあり、中でも、お客様が求めていることやお客様のためになることをしたい思いが強くある。このため、貴社のIT部門がITソリューションの上流から下流まで携われることに興味を持っている。
インターンシップに参加し社員の方々と関わりながら、貴社が重視しているお客様との信頼関係や顧客視点がどの様にIT部門の業務に活かされるのか学びたい。また、貴社のIT部門で働く方々の価値観を知り、自分が働くイメージを具体化したい。実際にインターンシップに参加し、貴社のIT企画で働くには自分に何が足りないのかを習得し、スキルアップの目標としたいと考えている。
(選考通過企業:野村証券インターン選考)
インターンの志望動機は、本選考とは違って志望動機をエピソードでガッチリ固める必要はありません。単純に、参加しようと思ったきっかけを説明しましょう。
本選考だったら「自分にはこういう思いがあります」と伝えた後に、それを裏付けるエピソードを書くこともありますが、インターン選考では企業の何を知りたいかを重点的に伝えましたね。
「自分が成長するためにインターンに応募した」とかも、本選考だとマイナス印象かもしれないんですが、インターンではそこまでではなかった印象です。ただ、成長した先で企業に貢献したい、という要素は入れていました。
インターンは企業側も「うちに興味を持ってくれる就活生が増えるかも」と思って開催しているため、意欲がある人や、企業のことを知りたがる人は好印象に映ります。
また、インターン経験を今後にどう活かそうと思ったかなどの、将来的なビジョンもあると良いですね。
さらに、伝えたいことはなんとなくあるけれど、志望動機を作るのがそもそも難しい……という人は、カリクルの志望動機テンプレシートを使ってみてください!
インターン選考のESに必要な他の項目についてもっと知りたい人は、以下の記事がおすすめ。例文も紹介していますよ。
【画像解説】エントリーシートの個人情報欄の書き方
ここからは、個人情報欄の書き方をくわしく解説していきますね。
個人情報欄に関しては知識さえあれば誰でもきっちりとしたものが書けるため、まずは細かいルールを確認しておきましょう。

基本的に個人情報欄は上記の画像のように書くのが一般的です。それぞれの書き方や注意点を詳しく見ていきましょう。
①氏名・生年月日
個人情報欄に書く氏名や生年月日は、手書きでもWebでも、見やすい大きさの文字ではっきりと書きましょう。
また、氏名にふりがなを振る際は「ふりがな」とひらがなで書いてあったらひらがなで、カタカナで「フリガナ」とあった場合はカタカナで書く点に注意してください。
生年月日の年について、西暦で書くか和暦で書くかは好みでも構いませんが、書類全体で統一するようにしましょう。書類に最初から和暦か西暦かが表記されている日付があれば、そこに統一してくださいね。
②住所・電話番号
住所を書くときは番地やマンション名、部屋の号室までしっかりと省略せず記入しましょう。電話番号は、携帯番号か自宅のどちらかを書けば問題ありません。繋がりやすいほうを記入してくださいね。
電話番号に関して、自分の携帯に繋がらない時間がある場合は、実家や保護者の番号も合わせて記入しておくと良いですよ。
また、メールアドレスも合わせて記入する場合は、記入間違いに注意してくださいね。
③学歴
学歴の書き始めは基本的に、義務教育の終わりである中学卒業時点から書くのがセオリーです。「中学校」「高等学校」などのように正式名称での記入を意識してくださいね。
また、大学に関しては学部学科まで記入するほか、入学・卒業年月にも注意してください。
新卒の場合、ほとんどの人が卒業前のはずですので、卒業予定の年月を記入して「卒業見込み」と書きましょう。
▼学歴の記入例
年 | 月 | 学歴 |
令和〇 | 3 | 東京都新宿区立◇◇中学校 卒業 |
令和〇 | 4 | 東京都立 ◇◇高等学校普通科 入学 |
令和〇 | 3 | 東京都立 ◇◇高等学校普通科 卒業 |
令和〇 | 4 | ◇◇大学××学部◎◎学科 入学 |
令和〇 | 3 | ◇◇大学××学部◎◎学科 卒業見込み |
以上 |
また、浪人して予備校に通っていた場合、予備校名や通っていた年数に関して書く必要はありません。高等学校の卒業年月と、大学への入学年月を書くだけに留めましょう。
大学を中退・休学した場合はエントリーシートにも記入する必要がありますが、その場合は理由を添えてくださいね。
▼中退した場合の書き方
年 | 月 | 学歴 |
令和〇 | 4 | ◇◇大学××学部◎◎学科 入学 |
令和〇 | 9 | △△△の理由により、◇◇大学××学部◎◎学科 中途退学 |
以上 |
▼休学した場合の書き方
年 | 月 | 学歴 |
令和〇 | 4 | ◇◇大学××学部◎◎学科 入学 |
令和〇 | 9 | ◇◇大学××学部◎◎学科 休学 |
〇年次、病気の療養に専念するため1年休学(現在は完治) | ||
令和〇 | 9 | ◇◇大学××学部◎◎学科 復学 |
令和〇 | 3 | ◇◇大学××学部◎◎学科 卒業見込み |
以上 |
④職歴
職歴は、特に正社員として働いた経験がなければ「なし」で問題ありません。
しかし、長期のインターン経験がある場合は書いても大丈夫です。面接などでインターンを始めた理由やどんなことをしていたのかを詳しく聞かれる可能性があるため、準備しておいてくださいね。
志望している業界とまったく異なる業界の長期インターンに参加した場合は、採用側もどうしてこの業界に応募したのか、やや不思議に思う可能性もあります。
そんなときほどアピールチャンスです。業界が離れている場合は、特に「どうして自分がこの業界を選んだのか」を説明できるよう、深掘り質問への対策をしておきましょう。
⑤日付
ESの日付に関して、いつの日にちを記入すればいいのか迷う人もいるかもしれません。ここは、基本的にESの提出日を記入しましょう。
たとえば、Web応募の場合はメールを送る日付を、郵送の場合はポストに投函する日付を、企業に持参する場合は持参日を記入してくださいね。
先輩に聞いた!エントリーシートを練り上げる3つのコツ
ここまで、エントリーシートの各項目の書き方を説明してきましたが、いざやってみるとあまりうまくいかなかったり、細かなところでつまづいたりすることもありますよね。
そこで、既に就活を終えた先輩に、エントリーシートの作成に役立つ細かなテクニックについてもインタビューしました!以下の3つについて、さっそく解説していきますね。
①ESの回答例は先にまとめておく
ESは選考の最初の関門なため、エントリーした会社全てに送ります。そこで大変なのが、時間が足りなくなることですよね。そんなときは、事前に回答の土台を作ってしまいましょう。
私は「文字数」と「自分がどういう人間か」について、それぞれ3つほど項目を作り、3×3=9種類のESを事前に作成していました!特に文字数は企業によって幅が広くて、全てをいちから作ると時間がかかりすぎてしまうんです。
文字数は200・400・500字に分けて、400字の回答を先に作ったら、後は削ったり増やしたりして、200字と500字の回答を作っていましたね。
まとめ方については、以下のような表をイメージしてみてください。これらをエクセルなどにまとめることで、どんな回答を作るべきか、土台をイメージしやすくなりますよ。
リーダー シップ | 協調性 調和性 | ものづくりが好き | |
200字 | ②400字の回答の文字数を削って作成 | ||
400字 | ①ここを先に作る | ーーーーー | ===== |
500字 | ②400字の回答に情報を付け足して作成 |
また「自分がどういう人間か」は「強み」と言い換えてもいいでしょう。
たとえばサークル活動でも、ガンガン意見を出して人を引っ張ることもあれば、気遣いに徹することもありますよね。その違いを切り抜けば、同じエピソードでも複数の強みで回答を作れますよ。
自分の強みが分からない人は、カリクルの「AI強み診断」を使ってみましょう!いくつかの質問に答えるだけで、あなたの強みがすぐに分かりますよ。
②企業に合わせた回答を作るには?社員に共通する「強み」を探ろう
ESを作成しながら「企業に合わせた回答を作りたいけど、どうすれば……」と考える人は多いですよね。企業に寄り添った回答はマッチ度の高さもアピールできるため、ぜひとも入れたいところです。
方法は色々ありますが、オススメなのはOB訪問や企業説明会で社員さんに話を聞くこと。そこでも、質問するときに役立つテクニックがありますよ。
私はOB訪問で、複数の社員さんに「自社の一番の強みって何ですか?」と聞いていました。すると、結構共通したことを答える方も多くて。
そこに魅かれたときは、ESでも素直に「こういう強みに魅かれました」と書いていましたね。
企業のホームページには「自社の強み」や「理念」が複数書いてあることも多いでしょう。とはいえ、実際に働く社員が強みだと実感している部分は、企業も重視している可能性が高いですよ。
他にも「自社の◇◇な部分が好き」と答える社員さんがいたんですが、自分もその部分が好きだなと思ったら志望動機に書いていましたね!
たとえば「他社よりもお客様との距離が近いところが良い」と答える人がいたら「誰かの役に立つことが好きで、中でも相手に寄り添えるサービスを提供したい思いが強い」など、さりげなくアピールしていました。
企業に合わせたアピールとはつまり「企業側と同じ目線を持っている」と伝えることです。ここで重要なのは、事業理解を深めるよりも、人柄のマッチ度をアピールすること。
新卒採用はポテンシャル重視のため、能力の高さよりも、企業で長く働いてくれるかを重視する傾向にあります。既に働いている社員との相性の良さを主張できると、好印象になりやすいですよ。
③ESは「全体のバランス」も重視する
ESにある一つひとつの回答を完璧に書こうとして、疲れてしまった経験はありませんか?もしかしたらそれは落とし穴にハマっているかもしれません!
実は、ESの回答は一つひとつの質の高さよりも、全体の一貫性を見られている場合が多いのです。
ESは全部の回答を一気に見てもらえるので、志望動機で語り切れなかった部分は自己PRで伝える、という形でフォローしていました!
それよりも、回答や自分のスタンスに矛盾がないかを特に気を付けていましたね。先輩から「一貫性はとにかく重視して!」と言われていたので、全部の回答を書き終えたら、細かな部分まで矛盾がないか見直していました。
ESで複数の質問をされるのは、企業も就活生のことを色々な視点から知りたいからです。そのため、1つの回答でアピールしきれない部分があるのは当然のこと。
たとえば、志望動機では企業のどこに魅かれたのか、自己PRでは今の自分がどういう人間なのか、ガクチカでは自分が今まで何をやってきたのかなど、伝えるべきことが違ってきます。
実は人事の方から少し話を聞いたことがあって、志望動機では「未来の話」、ガクチカでは「過去の話」を聞きたいらしいんです。何がしたくてその企業を志望したのか、自分がやりたいことのために何をしてきたのか、ですね。
とはいえただ違いを聞くのではなく、その2つに一貫性があるのかを重視しているという話でした。ここは私も結構意識していたところですね。
【提出前に最終確認】エントリーシートのチェックリスト紹介
ESが完成した後は、すぐに提出せず、まずは不備がないかをチェックしましょう。ESの選考は足切りに使われることもあるため、マイナスポイントをどれだけ減らせるかが重要です。
ESチェックリスト
- 誤字脱字がないか
- 9割以上を埋めたか
- 正しい敬体・常体を使えているか
- 企業の理念や社風とずれたアピールをしていないか
- エピソードを使いまわしていないか
誤字脱字はもちろん、企業のことを「貴社」ではなく「御社」と表記するなどのミスもマイナスイメージに繋がります。よく注意しましょう。
逆に、これらの細かなルールが守られていると、ESの評価は自動的に上がっていきます。どんな企業に出すときも、基本的にこれらの基礎は押さえておくと良いですよ。
エントリーシートの正しい書き方を覚えて高評価を狙おう
エントリーシート(ES)は企業によって質問内容も違うぶん、書き方に迷う人も多くいます。基本の書き方と基礎的なルールを覚え、減点されるポイントを減らしていきましょう。
特に志望動機やガクチカはよく聞かれる質問なので、適切な企業分析も行ないつつ、ESの質を高めてくださいね。今回紹介したテクニックや先輩のESを参考にすれば、あなたも好印象なESをつくれますよ!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。