集中力の高さをアピールしようと考えている就活生も、たくさんいるのではないでしょうか?
生産性を上げるために、限られた時間で物事に集中して、効率的に取り組めるため、多くの企業から必要とされる能力です。
そこで、本記事では自己PRで集中力をアピールする際の書き方やポイントを解説します。ぜひ、就活対策の参考にしてくださいね。
自己PRで集中力を伝える際の面接官の評価ポイント
集中力を自己PRに用いる際には、伝え方が大切です。そこで、高評価を得るためのポイントを3つ紹介します。
①限られた時間の中で結果を出せるかどうか
限定された時間だけでも結果を出せることは、入社後に仕事をする上で大切です。したがって、集中力の高さをアピールする際には、時間を使って説明してくださいね。
集中力の高さは、「何時間集中して続けられた」と明確に言わないと、うまく伝わりません。
つまり、「何を何時間続けたため、集中力がある」と述べると、具体的な数字が入っているため、能力の高さを相手もイメージしやすいでしょう。
②長期的に1つの物事を継続できるかどうか
忍耐力や自己管理能力のような、長期的に1つの物事を続けられる能力は、就活では評価されやすい傾向にあります。
これら能力の根本にあるスキルが集中力なので、仕事のために重要なスキルを養うためには、物事に集中して取り組めることが大切です。
社会人になると仕事のための時間が制限されているので、長く集中して取り組めることは、企業から良い評価が得られやすいでしょう。
③自社で活かせるタイプの集中力かどうか
集中力が高くても、採用後に能力が活かせなければ意味がありません。そのため、仕事のどんな業務であなたのスキルが役立つのかアピールする必要があります。
自分の長所が会社の求めている人材像に合っていると評価されやすいので、企業研究を行い、実際の業務内容を正確に把握しないといけません。
したがって、応募企業に特化していると伝わるような自己PRの内容を考えることが重要です。
自己PRでの集中力の伝え方3ステップ

次に、集中力の上手な伝え方を説明します。面接官に悪い印象を与えないためには、以下の3つのステップを意識してくださいね。
①結論ファーストでどのような集中力かを伝える
第三者に物事を伝えるときには、基本的に初めに結論を述べる必要があります。もし具体的な話から始めてしまうと、聞き手にとって話が理解しにくくなります。
結論の分からない長い話をされても、早く終わって欲しいと思われてしまうかもしれませんね。
すなわち、自己PRではまず「集中力が高いことが私の強みです」と、何があなたの強みなのかを最初に言及してくださいね。
②集中力を発揮したエピソードを伝える
単に「集中力が高い」と述べても全く根拠がないため、強みの信憑性を上げられるような過去の経験を話しましょう。
自分の強みを証明するためには、複数のエピソードを準備しておいた方が良いかもしれません。
興味を持っていることだけに強みが発揮されても、あまり説得力がないので、体験談を複数伝えられると、強みが確かなものだと伝わるはずです。
③集中力を入社後にどのように活かすのかを伝える
企業側に好印象を持ってもらうためには、あなたの長所が仕事にも役立つと説得する必要があります。
高い能力を持っているとアピールしても、強みが仕事で活かせないと、面接官には届きません。
「今何ができるか」よりも「入社後にどう活かせるのか」を重視して、具体的にあなたが会社で働く姿を相手にイメージしてもらうことが大切なのです。
自己PRで集中力をアピールする際の3つのポイント

自己PRのテーマに集中力を用いる際には、高品質な文章に仕上げるためのポイントが3つあります。正しく強みとして伝えるためにも、以下の点を注意してください。
①集中力を自分なりに定義する
集中力のタイプは人によって違うので、自分の持つ集中力を別の表現に言い換えてみてください。
例えば、「時間を忘れて没頭できる」「モチベーションを維持できる」「真剣に対応できる」のように、1つの事柄に熱心に向き合えれば、いずれも真摯な側面を強調できるでしょう。
いくつかの作業を同時に進めて集中できる人は、「マルチタスクをこなせる」と言い換えられて、業務によって頭を切り替えられることが特徴です。
なお「集中力があるの言い換えの具体例は何がある?」で具体的な言い換えも紹介しているので参考にしてください。
②短所を補強するエピソードを用意しておく
集中力が高いと言うと、短所として周りが目に入らなくなる面もあります。
マイナスのイメージを与えないためにも、短所に関する部分をカバーできる内容を話すことが大切なのです。
つまり、集中力の高さを発揮したことで、1つの事柄だけに没頭しすぎて周りが見えず、他のことをおろそかにしたり、大切なことを見逃す危険性もあるでしょう。
仕事に熱心なために周りが見えなくなる人材は、とてもリスクがあると思われるかもしれません。
長所や短所を自己PRに盛り込む際の例文は以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
③自己PRと面接での態度が矛盾しないようにする
面接に慣れていないと後半は疲れてしまって、注意力が散漫になることも考えられます。
とくに面接時間が予定より長くなった場合には、長引く面接によって集中力が切れないように注意してください。
集中力を強みに用いているため、自己PRの内容と面接での態度が矛盾していると思われてしまうかもしれません。
どんな質問に対しても、自分をアピールする意欲を忘れずに、高い集中力で面接に挑みましょう。
面接で自己PRを伝える際のポイントや例文は以下の記事で詳しく解説しています。
集中力を自己PRで伝えるのに最適なエピソード3選

集中力の高さをアピールする際には、強みを裏付ける体験談が必要です。集中力が長所として伝わりやすいエピソードを3つ紹介します。
①部活動
部活動の成果と集中力の高さを関連させた自己PRを作成する就活生は、たくさんいるのではないでしょうか?部活で集中力を発揮できる場面は以下のような例があります。
- 毎朝○時間の練習
- 毎日○時間のイメージトレーニング
- ○年で自己ベスト○秒更新
- 初戦敗退からベスト8進出を達成
このように、自分が活躍した成績や成果を集中力に関連させると、エピソードの説得力を上げられるでしょう。
自己PRで部活動の経験を伝えたい際は、以下の記事を参考にしてくださいね。
②受験勉強
部活動とは違って、優先しようと思っても難しいのが勉強です。勉強での集中力は仕事とよく似た部分があるので、自分の強みをアピールするための材料として適しています。
- 毎日○時間の勉強を○年間継続
- 大学受験のために毎日○時間勉強
- 偏差値○○から○年間で難関国立大学合格
- 大学4年間の平均GPAが○○
受験勉強のエピソードは、得られた成果もアピールしやすくなりますよ。
③長期インターン
インターンシップやアルバイトでも、成果を出すためには集中力が大切です。
時間の使い方が上手だと、早く仕事を終了できるので、集中力とともに効率性も伝えられるかもしれませんね。
インターンやバイトは就業経験になるので、企業で働くイメージを持ってもらいやすいテーマです。
集中力を活かして成果を上げやすい営業や接客の経験を話すと、とくにアピール内容が伝わりやすいでしょう。
自己PRに集中力を用いる際のアピール例3選

次に、集中力を強みにした自己PRの効果的な例文を3つ紹介します。自分に合った例文をチェックすると、具体的なイメージが湧きやすいですよ。
①部活動
部活動
私には、物事を達成できる集中力があります。
高校時代に私はサッカー部に所属していましたが、2年生の春休みに怪我をしてしまい、その年の12月の大会に向けて練習を再開したのは7月でした。大会までに5ヶ月しかない中、他の部員に追いついてレギュラーを獲得するために、集中して練習に打ち込むしかないと考え、毎日厳しいノルマをこなすことを決心。
具体的には、毎朝3kmの距離をランニングして、リフティング練習を15分間しました。結果的に、他の部員よりも格段に早く上達したため、2年生の冬の大会でレギュラーになれました。
このように、私は目標を達成するために集中できます。持ち前の集中力を仕事にも活かして、短期間で成果を出す必要がある業務もこなして、貴社に貢献したいです。
具体的な数字を出して、必要な集中力の高さをアピールした例文です。集中力を身につけた背景も丁寧に説明されています。
②受験勉強
受験勉強
私は短期集中型で、目標に向かって没頭できる力を持っています。
高校3年性のときには部活動で忙しく、スポーツで養った技術を活かせる大学に行くか、それとも学力レベルに合わせた大学に進むかで悩んでいました。最終的に選んだのは学力に合った大学で、最終決断を下すのに時間がかかったため、大学受験は短期決戦でした。
しかし、4ヶ月間毎日集中して勉強したため、第一志望校に合格。一回決めたら目標に向かって一直線なので、周りから無理と言われても、時間的に厳しいほど集中できました。
高校時代に毎日何時間も机に向かって勉強した経験は、迅速な事務作業にも活かせると考えております。私の集中力を活かして、細かい作業にも最後まで気を抜かずに、貴社に貢献したいです。
時間に余裕がなくて感じる圧力にも屈せずに、目標を達成できる人は、作業に集中する力があると言えるでしょう。
以上の例文では、与えられた期間が短くても、成果を出せたと述べられています。
③長期インターン
以下の例文は、インターンシップによって、集中力とともにコミュニケーション能力を発揮した自己PRです。
集中力によって得られた成果がはっきりと述べられているため、分かりやすく能力をアピールできています。
長期インターン
私の強みは、短期間でも成果を出せる集中力です。
私は人材業界の企業のインターンシップに参加して、営業活動に取り組んだ経験があります。そして内定につなげるには、企業と人材のニーズが合った点と妥協できる点を探ることが重要だと感じました。
そこで、企業と人材の双方と密接なコミュニケーションを取ることで、業績を上げることに集中。その結果、入社後1ヶ月でインターン生の中で、トップの業績を上げました。
このように、短い期間でも集中して成果を発揮できることが、私の強みです。インターンシップでの経験を活かし、貴社では短いスパンでもデータを分析して、解決に導きたいと考えております。
リスクもあり!「集中力」の自己PRで気をつけたい注意点
集中力の自己PRにおいて、安易な表現や具体性に欠ける主張は、かえって面接官に悪印象を与える可能性があります。
ここでは、集中力を自己PRする際の落とし穴と、それを避けるためのポイントを見ていきましょう。
①周りが見えない人だと思われないようにする
集中力が高いことをアピールする際、「周囲が見えなくなる」「視野が狭くなる」印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、周囲への配慮や状況把握もできることを併せて伝えることが重要です。
たとえば、「一定時間ごとに休憩を入れ、周囲の状況を確認する習慣をつけている」「チームメンバーとの連携を意識して作業を進めている」など具体的な工夫を盛り込むと効果的。
また、集中力を発揮しながらも、チームでの成果を意識して取り組んだエピソードを紹介することで、協調性も兼ね備えていることを示せます。
②融通が利かない人だと思われないようにする
集中力の自己PRでは、「融通が利かない」「頑固な人」の印象を与えないよう注意が必要です。
特に、「1つのことに没頭する」という表現を使う際は、周囲との協調性や柔軟な対応力も併せて示しましょう。
たとえば、「チームでの作業中も高い集中力を保ちながら、同僚からの質問にも適切に対応できた」「複数のタスクの優先順位を見極め、状況に応じて柔軟にタスクを切り替えつつ取り組んだ」など。
また、集中力を発揮しながらも、期限や状況に応じて作業のペースを調整できることや、他者の意見を受け入れて軌道修正できることもアピールしてください。
③興味が偏っていると思われないようにする
集中力の自己PRでは「興味のある分野にしか集中できない」印象を与えないよう注意が必要です。
特に、趣味や好きな活動での集中力をアピールする際は要注意です。
たとえば、面接中の他の質問の際に、「単調な事務作業でも正確性を保ちながら効率的に処理した」などの経験を伝えると、興味の有無に関係なく目の前の課題に真摯に向き合える姿勢をアピール可能です。
また、複数の異なる分野での集中力発揮エピソードを用意すると、幅広い場面で集中力を発揮できることを示せますよ。
④当たり前の話だと思われないようにする
単に「集中力があります」と主張しただけでは、面接官に「当たり前のこと」と思われてしまう可能性があります。
そのため、自分の集中力の特徴や、それを活かして達成した具体的な成果を示すことが重要です。
例えば、「締切が厳しい3つのプロジェクトを同時に抱えながらも、すべての納期を守り切った」など具体的なエピソードを交えると、あなたの集中力が他者と一線を画すものであると印象付けられます。
また、その集中力が仕事にどう活かせるのかまで言及することで、より説得力のある自己PRとなるでしょう。
集中力の自己PRに関するよくある質問
自己PRで集中力をうまく表現するのは簡単ではありません。
ここでは、就活生からよく寄せられる集中力に関する自己PRの疑問について、具体的な例を交えながら解説していきます。
①趣味のエピソードを自己PRに使ってもいい?
趣味のエピソードも自己PRに活用可能です。趣味を通じて培った集中力は、個性的で印象に残りやすいアピールポイントとなります。
特に読書や絵画などの文化系の趣味、スポーツなどの身体を動かす趣味は、集中力の高さを示すのに適しているでしょう。
ただし、趣味を自己PRに活用する際は、単に「趣味で集中力が身についた」という表現だけでは説得力が足りず、不十分になります。
趣味に打ち込んだ過程や、そこから得られた具体的な成果、さらにその経験が仕事にどう活かせるのかまで言及するのが重要ですよ。
②集中力があるの言い換えの具体例は何がある?
集中力があることを伝える表現には、以下の例があります。自分にある「集中力」がどんなものかを分析し、適切な表現にすることで、伝わりやすさが変わりますよ。
観点 | 集中力の言い換え表現 |
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業務面 | – 1つの作業に没頭できる – 長時間でも集中力を維持できる – 複数の業務を計画的に遂行できる – 締切を意識して効率的に作業を進められる |
成果面 | – 正確な作業を継続できる – ミスを見逃さない注意力がある – 短時間で高いパフォーマンスを発揮できる – 困難な状況でも目標達成に執着できる |
姿勢面 | – 真摯に物事に向き合える – 高いモチベーションを保てる – 粘り強く取り組める – 1つのことを極める探究心がある |
これらの表現を具体的な経験や成果と組み合わせることで、より説得力のある自己PRを作れるでしょう。
自己PRでは集中力を自分なりに定義してアピールしよう!
今回は自己PRで集中力をアピールする場合の書き方と注意点を解説しました。
集中力は能力自体が曖昧なものなので、エピソードに具体性を持たせて、仕事での再現性を意識しながら自己PRを作成しましょう。
就活でも高い集中力を発揮して、内定を勝ち取ってくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。