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インターンに受からない理由を解説|ESと面接で選考通過するための対策も紹介

志望順位の高低に関わらず、インターンに落ちてしまったらショックですよね。申し込んだインターン全て不合格になってしまった、という方もいるかもしれません。

「インターン全部落ちた。もうダメだ…」そう自暴自棄になるのはまだ早いですよ!

この記事では、インターンに受からない理由、対策方法を徹底解説していきます。無意識にやってしまっていた行動や注意点を全部載せているので、自分と照らし合わせて確認してみましょう。

「インターンに受からなかったショックで何も手に付かない…!」という方のために、本記事では気持ちの切り替え方も紹介しています。こちらのボタンから飛んでみてくださいね。

富樫

キャリアアドバイザー 富樫

早稲田大学卒業後、新卒で株式会社C-mindに入社し、キャリアアドバイザーを担当。年間2000名の就活相談実績を持つ。就活生に寄り添うことをモットーとし、特にファーストキャリアを重要視したアドバイスとケアを行なうことで、内定獲得実績において2024年度上半期MVPを獲得した。

目次

諦めないで!インターンに受からない=不採用ではない

結論から言うと、インターンに合格しづらいのは当たり前のことなのです。毎年、インターンの倍率・難易度は本選考より高くなっています。

企業への入社を考えている学生が集まる本選考とは異なり、「何となくこの企業に興味がある」「受けたい会社と同じ業界だから行ってみる」という学生がインターンには多く集まります。

そのため、「インターンに落ちた=本選考でも落とされる」わけでは全くなく、インターン不参加でも十分挽回のチャンスがあると言えます。

実際、NHKの取材によると、日立製作所が内々定を出した600人のうち、インターン参加者はわずか3割未満。インターン不合格だからと諦めず、本選考に向けた対策を徹底すれば、十分にチャンスはありますよ。

次の章からインターンに受からなかった理由を分析し、インターン・本選考に向けた対策を一緒に見ていきましょう。

不合格の通知が届いたあとは、力が抜けて何もやる気が出ないかもしれません。しかしここでグッとこらえて、ESや面接で感じたことや質問内容を、覚えている範囲でアウトプットしておくと効果的。

そのとき思った率直な感想をメモしておくと、本選考での企業選びのヒントとなりますよ。また、書き記すうちに自分の改善点が見えてくるかもしれませんね。

インターンに受からない6つの理由

インターンが不合格だったのには、必ず理由があるはずです。以下では、ありがちな不採用理由を6つ紹介します。自分と照らし合わせて見てみましょう。

  1. インターン参加への動機が弱い
  2. 質問対策ができていない
  3. 業界・企業研究ができていない
  4. 企業が求める人物像に合っていない
  5. 基本的なマナーを守れていない
  6. 大手企業ばかり受けている

①インターン参加への動機が弱い

落とされてしまう原因の1つ目として、インターンへの志望動機が明確ではない・弱いことが挙げられます。

例えば、「御社の企業理念に共感したから」「御社で人の役に立ちたいから」などの漠然とした志望動機は、なぜこの職種の経験を積みたいのか、なぜこの会社でなくてはいけないのかが伝わりません。

自分がその会社でインターンをしたい理由を明らかにし、企業が「この学生に経験の場を与えたい!」と思えるような志望動機を作りましょう。

とはいえ、いきなり具体的な志望動機を考えるのは難しいですよね。軸となる志望動機の例をいくつか紹介します。

軸となる志望動機の例

  • 自分が大学時代に学んだことを実践で活かしたい
  • 企業の特色・製品に強い情熱がある
  • この企業でしかできない事業に携わりたい

これらのように、「他でもないこの企業でインターンをする理由」を伝えることができれば、採用担当者に強い印象を残せますよ。

②質問対策ができていない

面接で大事なことの1つとして、面接官の質問にしっかり答えられているかが挙げられます。

1つの質問に対して回答が長すぎたり、論点のずれた受け答えをしていませんか?質問の意図を理解し、自信を持って回答できるように心掛けましょう。

話すことが苦手で、質問に対し頭が真っ白になってしまう方は、よく聞かれる質問の回答を暗記するのも1つの手です。

丸暗記でロボットのような話し方にならないよう練習を積んでおけば、「回答を1からその場で作り出す」よりも格段にハードルが下がりますよ。

「そもそも質問の意図がよく分からない…」「自分の回答、面接官にはどう思われているのかな?」と気になる方は、ぜひこちらのボタンから面接官の本音を見てみてくださいね。

\ 面接質問はこれでバッチリ! /

③業界・企業研究ができていない

インターン面接前に業界や企業についての知識が不足したまま受験していることも、不採用の原因の1つです。

「皆がやっているから自分もインターンに参加しよう」という軽いスタンスの学生と、興味がある業界・企業についてしっかりと勉強した学生とでは、ESや面接の受け答えで大きな差が出てしまいます。

事前に入念に調べ、知識を蓄えておきましょう。勉強すればした分だけ面接でアピールでき、評価してもらえますよ。調べた情報はまとめてノートにしておくと、本選考の時にも見返せるのでおすすめです。

④企業が求める人物像に合っていない

企業が求める人材と自分の経験・性格がマッチしていないと、インターン採用を見送られてしまいます。

実は、企業がインターンを開く理由の1つに、「他の会社よりも先に、優秀な人材を見つけたい」という狙いがあるのです。

企業が早期から欲しい人材を囲い込むケースは少なくなく、逆に言うと、インターンの時点で企業が求める社員像に合っていない学生は落とされてしまうでしょう。

例えば、「状況に応じて柔軟に変化し続けられる社員」を求めている企業と、「計画通りに手順に従うことが得意な学生」はマッチしませんよね。

業界・企業研究のときに、企業が求めている人物像を確認してみましょう。

⑤基本的なマナーを守れていない

ESや面接で、基本的なマナーが守れていない可能性もあります。

ESの誤字脱字や敬語の間違い、面接での服装や作法の間違いはありませんか?社会人としてのマナーが身に付いていない学生は、どれだけ能力があっても敬遠されてしまいます。

下のリストを参考にして、面接当日に気を付けるべきポイントを確認してみましょう。

  1. 清潔感ある服装
  2. 整えられた髪型
  3. 時間管理(遅刻・早すぎる到着がない)
  4. 入退室のマナー(ノックや会釈)
  5. 適切な言葉遣い
  6. 良い姿勢

また、カリクルでは、ビジネスマナーを手軽に見返せる「ビジネスマナー攻略BOOK」をダウンロードできます。完全無料なので、気になる方はぜひ受け取ってみてくださいね。

⑥大手企業ばかり受けている

名前を知っている大手企業ばかりに応募していることも、インターンに受からない理由の1つ。

前述した通り、インターンの倍率と難易度は本選考より高く、大手企業ともなると選考通過のハードルは著しく高いのが現実です。知っている企業だからと、大手企業だけに絞って申し込むのはリスクが伴います。

実際、現在日本にある会社のうち大手企業はわずか1%であり、残りの99%は中小企業です。業界研究を進めて様々な会社を知り、インターンに応募してみましょう。

小さい会社だから、と敬遠せず参加すれば、「自分は案外ベンチャー企業向きかも」と視野が広がるかもしれませんよ。

インターンに受かるためには【ES編】

ここからは、インターンに通過するためのESの対策を紹介します。

せっかく面接練習をたくさんしても、ESで落とされてしまったら悔しいですよね。3つのポイントを確認して、インパクトのあるESを完成させましょう。

  1. 企業・業界研究をしてから書く
  2. わかりやすく論理的な文章を書く
  3. 志望動機を明確に伝える

①企業・業界研究をしてから書く

企業や業界についてたくさんの知識があることを、ESでアピールしましょう。

採用担当者は何百枚のESを見ているので、企業について勉強した学生とそうでない学生を一瞬で見分けられます。

面倒だからと他の企業に提出した応募書類を使い回すのはやめ、企業ごとの特徴を掴んだESを作成しましょう。

調べていくうちに、「この企業はこんな独自の事業をやっているんだ」と新たな発見があるはずです。それを理解して他社と差別化できる学生は、採用担当者の目に留まりやすいですよ。

企業も人間と一緒で、十人十色の性格や特徴があります。自分の性格を理解してくれる友達がいたら、嬉しくなりますよね。

面接もそれと同じです。企業研究を徹底することで性格を知り、面接で企業との仲を深めていきましょう。

②わかりやすく論理的な文章を書く

自分のESが誰が読んでも理解できる文章で書かれているか、確認してみましょう。書き言葉と話し方は密接に関係しているため、簡潔でわかりやすい文章を書く学生は「論理的思考力がある」と評価されます。

文章を書くのが苦手な方は、下のポイントをひとつずつチェックしてみましょう。

  1. 一文が長すぎていないか
  2. 句読点(。や、)は適切な位置にあるか
  3. 主語と述語は一致しているか

そんなことでいいの?と不思議に思った人は、実際に以下のNG例を読んでみてください。

読みづらさの原因NG例OK例
一文が長い私は大学で様々な専門知識を学び、ゼミでプロジェクトに取り組み、学外のインターンシップも経験し、それによって多くの実践的なスキルを身につけたので~…私は大学で様々な専門知識を学び、ゼミでプロジェクトに取り組みました。その経験を糧に学外のインターンシップにも参加し、多くの実践的スキルを身に着けました。
句読点が多い私は大学で、様々な専門的知識を、学びました。ゼミでは、プロジェクトに、取り組み、…私は大学で様々な専門的知識を学びました。ゼミではプロジェクトに取り組み、…
文章のねじれ私の志望動機は、社会貢献をすることが重要だと思っています。御社で社会貢献ができるような活動がしたい、と考えたことが、私の志望動機です。

上の表のように、一文が長すぎて息継ぎがしづらかったり、文章の意味がそもそもねじれていたりすると、読んでいるうちに文章自体に違和感があると思ってしまいますよね。

これだけで選考落ちになるパターンは少ないですが、綺麗な文章のほうが印象は良いでしょう。何度か読み返して、読みづらさがないか確認してくださいね。

③志望動機を明確に伝える

自分がインターンに応募した理由をはっきりと書きましょう。その企業独自の事業や企業理念に着目し、「御社でしか得られない経験を得たい」とアピールします。

業界全体の研究をすることで、その企業しかやっていない政策や取り組みが見えてくるはずです。

他の企業との違いをはっきりと述べられる学生は多くありません。他の就活生と差別化でき、インターンに参加したい熱意が伝わりますよ。

とはいえ、まだ志望動機作成に自信がない方は、まずは下のボタンから簡単に作成してみてくださいね。

「上手く志望動機が書けない…書いてもしっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる志望動機のテンプレシートを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、テンプレシートの質問に答えるだけで、好印象な志望動機を作成できますよ。

インターンに受かるためには【面接編】

ここからは、インターン合格のための面接対策を解説していきます。「ESは通過したのに、面接で落とされてしまった…」ということがないよう、自分が苦手なポイントを確認していきましょう。

面接で自分の魅力を最大限伝える方法を4つ紹介します。

  1. 普段からコミュニケーション能力を鍛える
  2. 面接官の質問に明確に答える
  3. 動作や目線に気を付ける
  4. 好印象を残せる自己紹介をする

①普段からコミュニケーション能力を鍛える

面接官との対話をスムーズに進めるために、普段からコミュニケーション能力を鍛えておきましょう。

面接官は自分と同じ人間です。あまり堅くなり過ぎずに、実際の社員の方と会話できる貴重な機会を楽しみましょう。

とはいっても、初めから緊張せずに面接を突破できる人はいませんよね。人前で話すことに苦手意識がある方は、少しずつ会話そのものに慣れていく必要があります。

具体的には、接客のできるアルバイトを探してみたり、友達と簡単に面接練習をしたりすると効果的ですよ。

「どうしても面接で緊張してしまう…」という方のために、こちらの記事で対策を紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。

②面接官の質問に明確に答える

面接官の質問にわかりやすく、論理的に答えられるように心掛けましょう。

「話しているうちに結局自分が何を言いたいのかわからなくなってしまった…」という経験は誰にでもあるはず。しかし、面接で話があちこちに飛ぶと、論理的思考力がないと見なされるリスクがあります。

わかりやすく筋の通った回答をするためにも、以下の4つのステップを意識してみてください。

①Point(結論)→②Reason(理由)→③Example(具体例)→④Point(再度結論を伝える)

この順番に説明を展開する方法を、頭文字を取ってPREP話法と言います。4つを順番に回答に組み込み、わかりやすく論理的に説明しましょう。

とはいえ、いきなり完璧な回答を作るのは難しいという方は、ぜひ下の例文を参考にしてみてください。

4つの情報が盛り込まれたOK例

Q. あなたが学生時代に力を入れたことは何ですか?

【①Point(結論)】

サッカー部のキャプテンとしての活動です。

【②Reason(理由)】

サッカーはチーム全体の協力が勝利のカギなので、私は主にチームメイトのモチベーション管理に取り組みました。

【③Example(具体例)】

試合に負けて士気が低下した際には、全員で目標を再確認しました。その結果、チームは一体感を強めることができ、リーグ戦で入賞できたのです。

【④Point(再度結論を伝える)】

このサッカー部での活動が、私が学生時代に最も力を入れたことです。この経験で培ったチームワーク力を、これからの仕事で活かしたいと考えております。

③動作や目線に気を付ける

「志望動機もスラスラ言えるように暗記したし、質問もある程度予想して回答を考えていた。なのに落ちてしまった…」

そんな方は、動作や目線を気にすることを忘れていませんか?

メラビアンの法則によると、人の印象を決定付けるものは9割以上が外見や身振り・手振りなどの視覚的な情報と声色などの聴覚情報であり、言葉の影響は1割未満なのです。

つまり、どれだけスラスラと完璧に発言できたとしても、身振り手振り・笑顔が出来ていないと、面接官に良い印象を残せないということ。

面接で話すときに気をつけたい点

①落ち着いたトーンで話す
②笑顔を忘れない
③ゆっくりと聞き取りやすく話す
④適度な身振り手振り

緊張で笑顔を忘れてしまうかもしれませんが、親しみやすい表情、適度な身振り手振りを心掛けましょう。鏡の前で練習したり、動画に撮ったりして自分の姿を確認すると効果的ですよ。

④好印象を残せる自己紹介をする

面接序盤で行う自己紹介で好印象を残すことは大切です。

「自己紹介なんて1分程度で終わるし、自分の情報はESを見ればわかることだから、テキトーでいいんじゃない?」

そう思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、自己紹介は就活生が思っているより重要なもの。なぜなら、面接官は自己紹介を通して学生の人物像や経験を把握しており、その内容をヒントに質問を考えているからです。

また、自己紹介は第一印象を決定するため、良い発表が出来れば面接全体に大きくプラスとなりますよ。

重要な役割を担う自己紹介のコツを、一緒に見直していきましょう。

キャッチフレーズを使って印象を残そう

好印象を残す1つ目の手段は、インパクトのあるキャッチフレーズを用いること。

自分独自のキャッチフレーズはありきたりになりづらく、面接官の印象に残りやすいメリットがあります。CMや企業のキャッチフレーズから着想を得て、オリジナルのフレーズを考えてみてくださいね。

私を一言で表すと、「どんな苦境もポジティブに変える、スーパームードメーカー」です。

ユーモアを出して笑いを誘おう

思わず「クスッ」となるようなユーモアのある自己紹介も効果的。親しみやすく、緊迫した状況を和ませる能力があることをアピールできます。

例えば、以下の3つのような、面接でも使いやすい面白ネタがおすすめですよ。

地元ネタ私の地元は自然豊かな場所であり、帰省した際は大学生になった今でも昆虫採取をして遊んでいます。
過去の失敗ネタ私の長所は自分の職務に全力で取り組むことなのですが、応援団団長をしていた時、大会で全力で応援し過ぎ、一週間ほど声が出なくなってしまいました。
ギャップネタ私の見た目は体育会系ですが、大学4年間はクッキング部に所属していました。

注意点としては、マニアック過ぎて伝わらないネタや、面接の場にそぐわない下品なネタは言わないようにしましょう。

あなたは大丈夫?質問のNG回答3選

面接官に聞かれた質問に、わかりやすく明確に答えられていますか?

ここでは、面接に慣れてきた人でもやってしまいがちなNG回答を3つ紹介します。「こんなのとっくにわかってるよ」と思う方もいるかもしれませんが、人と話すことに苦手意識がなく、面接が得意な人こそハマってしまう落とし穴があるのです。

思わぬところでつまずかないよう、一緒にチェックしていきましょう。

  1. 質問の回答が長すぎる・短すぎる
  2. 具体的なエピソードがない
  3. 矛盾した回答をしている

①質問の回答が短すぎる・長すぎる

回答は尺の長さに注意しましょう。よく質問には簡潔に答えた方がいいと言われますが、簡潔過ぎても逆効果となってしまいます。

短すぎる回答は熱意が感じられず、コミュニケーション能力が低いと思われてしまうからです。また、自分の情報を与えないため面接官が話を広げにくく、深堀った質問をしてもらえなくなってしまいます。

まだアピールポイントを持っていたのに、話す機会を失ってしまったら悔しいですよね。

あなたが学生時代に力を入れたことは何ですか?〈NG例〉
サッカー部での活動です。チームをリーグ戦入賞まで導いた経験があります。
〈OK例〉
サッカー部のキャプテンとしての活動です。サッカーはチーム全体の協力が勝利のカギなので、私は主にチームメイトのモチベーション管理に取り組みました。その結果、チームは一体感を強めることができ、リーグ戦で入賞できたのです。
あなたの強みは何ですか?〈NG例〉
協調性があるところです。この強みを活かして、アルバイト先の売り上げを向上させました。
〈OK例〉
私の強みは協調性です。私はアルバイト先のカフェで、接客リーダーとしてチームの団結力を高める役割を担いました。忙しい時間帯にスタッフの負担が偏らないよう、役割分担の改善に取り組んだ結果、チーム全体の働きやすさが向上し、売上も前年より増加させることができたのです。

ではどのようにすれば、丁度良い尺で情報を盛り込んだ回答ができるのでしょうか。

こちらの章でも紹介したPREP話法①Point(結論、主張)→②Reason(理由)→③Example(具体例)→④Point(再度結論を伝える)を順番に回答を展開し、30秒~1分程度にまとめましょう。文字数にすると150~300文字ですね。

重要なポイントは、必ず結論から話すこと。理由や具体例から話すと回りくどくなりがちですが、結論から始めると話の終着点がわかるので、面接官も自分自身も理解しやすいメリットがあります。

面接官の質問に、そんなにすぐに構成を組み立てて即答できないよ…

答えがすぐに固まらない場合は、「少しお時間をください」と面接官に数秒待ってもらうの1つの手です。

多用し過ぎは良くないですが、焦らずゆっくりと考えた方が自分の主張をまとめやすく、回答を評価してもらえますよ。

②具体的なエピソードがない

考えを述べる際は、必ず自分の主張を裏付ける具体例をセットで話しましょう。質問に対し、左のNG例ような回答をする学生がいたとします。

Q. チームで何かに取り組んだことはありますか?
NG例OK例
はい、私はチームでよく仕事をします。例えば、大学のゼミやアルバイトでもチームで動くことが多く、周りと協力しながら進めていました。私は協力するのが得意なので、チームでもうまくやれると思います。はい、あります。大学のサークル活動で、私はイベントの企画を担当しました。なかなか方向性がまとまらなかったため、私は各メンバーが意見を自由に出せる場を設けました。具体的には、役割分担を明確にし、それぞれの得意分野を活かすように調整しました。その結果、イベントは大成功を収めたのです。この経験を通じて、チームの協力が成果に繋がることを実感しました。

NG回答は、「チームでの活動が得意である」というアピールポイントを裏付ける具体例が弱く、信頼性に乏しい主張になっています。

このように、主張を裏付ける具体例が不十分だと、説得力ある回答を伝えられないのです。

強烈なエピソードを持っていなくとも、自分の経験とそれに基づく考えを話せるだけで天地の差があります。自分の主張を証明するエピソードを明瞭に説明できるように、自己分析を徹底しましょう。

③矛盾した回答をしている

質問に矛盾した回答をしないよう注意しましょう。例えば、左のNG例のような回答をした学生がいたとします。

Q. あなたの長所は何ですか?
NG例OK例
計画性があることです。実際には周囲の状況を見て柔軟に動くことが多く、その場に合わせた対応をすることができます。私の強みは計画性があることです。大学のゼミでの卒業研究では、テーマ設定の際に計画を立てることが重要でした。研究の目的や期限を明確にし、月ごとの目標を設定することで、予定通りに進めることができました。その結果、ゼミで高評価を得ることができたのです。この経験から、計画性が成果に繋がることを初めて実感しました。

一見自分の強みを正しく伝えているように見えますが、「計画性がある」ことと「柔軟に動くことが多い」ことはややベクトルの違う力ですよね。

「この学生の長所は臨機応変に動くことなのか、計画的に動くことなのか、どっちなのだろう?」と面接官は戸惑ってしまいます。

インターンの種類別のポイントを解説

1年以上の長期間に及ぶものから、1日だけのものまで、インターンには様々な種類があります。3つのインターンの種類を、もう一度おさらいしてみましょう。

インターンの種類別の特徴をもっと詳しく知りたい!という方はこちらの記事に詳しく載っていますので、ぜひ見てみてくださいね。

  1. 短期・長期・1dayインターンの違い
  2. インターン参加は本選考に影響する?

短期・長期・1dayインターンの違い

3つの違いを、期間、目的、給与の観点から解説していきます。3つそれぞれ全く異なる特徴があるので、1つづつ見ていきましょう。

  1. 短期インターン
  2. 長期インターン
  3. 1dayインターン

短期インターン

短期インターンは多くの場合大学3・4年生が対象です。就活の初期段階で多くの企業を知れ、参加すると企業研究・業界研究に役立ちます。

短期間のため深い実務経験は得にくいですが、お試しのような形で職場の雰囲気を知ることができますよ。

短期インターンの選考対策としては、企業は短期間で成果を出せる学生を求めているので、自らの専門性やスキルをアピールすると有効です。

スキルがない場合は、業務に対する深い理解や興味を伝えると効果的。「この学生はスムーズに業務をこなせそうだ」と選考通過に繋がりますよ。

長期インターン

多くの場合大学1~4年生まで幅広く募集しており、ESや面接の有無は企業によって異なります。大企業からの募集はまれで、中小企業からの募集が多くを占めているのが特徴です。

期間が長いので、有用なスキルを身に着けることができますよ。

長期インターン
期間数か月、1年以上
目的実務経験を通じて専門スキルや知識を培う
給与有給の場合が多い

選考対策としては、自分のキャリアビジョンから逆算して身に付けたいスキルや、長期的に取り組む姿勢があることを伝えると効果的です。

企業に「この学生は継続的に貢献してくれそうだ」と思わせることが大切なのですね。

1dayインターン

こちらは短期インターンと似ており、多くの場合就活直前の大学3・4年生が対象です。

数時間から半日という短い時間で行われるため、就活で忙しくても参加しやすく、業界・企業を知るのに役立ちます。

短期・1dayインターンをオンラインで実施する企業も多いですね。

1dayインターン
期間数時間から半日
目的短時間で企業の文化や仕事内容を体験し、業界への理解を深める
給与ほとんど無給

選考対策としては、企業への関心度や理解、参加意欲を最大限に示すことが大切。

1dayインターンは成果を出すことを目的としていないため、入社を考えている学生の意欲や積極性を見たいのです。

インターン参加は本選考に影響する?

「参加したら一次試験免除」といったようなメリットがあったら、入りたい企業のインターンには絶対参加したいですよね。実際のところ、インターン参加は本選考に影響するのでしょうか?

結論としては、3種類全てのインターンにおいて、公式的に本選考での優遇の有無について言及している企業は少ない上、「インターンは本選考と全く関係がない」としている企業がほとんどです。

このことから、本選考で優位に立つためにインターンに参加するのではなく、自分のしたいことを経験させてくれる企業に応募するべきだとわかりますね。

インターン不合格のときの気持ちの切り替え方

この記事を読んでいる方の中には、不合格の連絡を見て沈んでいる方もいるかもしれませんね。志望度が高ければ高いほど、不合格は辛いものです。

ショックのあまり何も手に付かない方のために、今すぐ実行できる気持ちの切り替え方法を4つ紹介します。

  1. 不合格=人格否定ではない
  2. 不合格でも内定獲得のチャンスはある!
  3. 就活の練習ができたと前向きに考える
  4. 就活から一旦離れて気分転換をする

①不合格=人格否定ではない

不合格の通知が届いたとき、自分自身を全否定されたような気持ちになりますよね。

一生懸命努力した自分を拒まれたように感じますが、全力を尽くしたあなたはとても立派です。記事の冒頭でも解説しましが、インターンの難易度はとても高く、不合格は決して珍しいことではないのです。

「もういいや」と全てを投げ出すのではなく、試行錯誤しながら本選考に向けた対策を続けてください。辛くても奮闘し続ければ、きっと努力は報われるはずですよ。

メンタルが落ちてしまいやすい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
就活。不安。辛い。泣きたい…そんなときに読んで欲しい。メンタルケア

②不合格でも内定獲得のチャンスはある!

インターン不参加でも内定獲得のチャンスは十二分にあります。

前述した通り、企業は本選考においてインターンの合否を全く考慮していません。「インターンに落とされたから、この会社の内定はどうせもらえないんだ…」と悲観せず、本選考への対策を始めましょう。

インターンの面接で上手く答えられなかった質問や、自己分析が足りていなかった部分を思い出し、そこを重点的に固めてください。

インターン不合格という挫折経験を受け、選考対策を徹底したことを伝えれば、本選考でアピールできますよ。

③就活の練習ができたと前向きに考える

インターンに落ちてしまっても、実際の就活の練習ができたと考えましょう。

自分一人でESや面接の準備をするより、本物の企業での受験を経験した方が何倍も勉強になります。就活前に人一倍早く不合格を体験できたことは、あなたの大きな強みとなるはず。

もし本番の就活で初めて不合格を体験していたら、それを全ての面接で引きずってしまうこともあり得たでしょう。本番前に不合格を経験したあなたなら、本選考で失敗してもそれほどショックは大きくないはずです。

「就活本番前に打たれ強くなれた」と考え、不合格の経験を価値あるものと捉えてみましょう。

④就活から一旦離れて気分転換をする

ショックのあまり何も手に付かなくなってしまったら、就活からいったん離れて気分転換をするのも1つの手。

真面目な人ほど自分を責めてしまいますが、それによって心身の健康を害してしまったら就活どころではありません。まずは頑張った自分をたくさん褒めて、息抜きを忘れないでくださいね。

友達と出かけたり、ゲームしたり、1日中何もしない日があっても大丈夫です。「この日は絶対に休もう」と決めて、就活を一旦お休みしてみてください。

十分に気分転換ができたら、不合格についてもポジティブに捉えられるかもしれませんよ。

インターンに落ちてもしっかりと対策をして次に繋げよう

企業から「不合格」の通知をもらうのはショックですよね。しかし、ここで現状を分析して弱点や苦手に向き合うことで、本選考にも通用する力をつけられます。

開けない夜はなく、止まない雨はありません。

この記事を参考にして自分の改善点を把握し、本番まで走り抜けてくださいね。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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