スーパーで働きたいと考えている就活生の中には、志望動機について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、スーパー業界の概要や仕事内容、志望動機作成のポイントなどについて解説します。
例文も一緒に紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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【志望動機直結】まずはスーパー業界の概要を理解しよう
スーパー業界への就活を進めるにあたってはまず、業界の概要を理解することが大切です。スーパーの形態は、以下の2種類に大きく分けられます。
それぞれ解説するので、一緒にチェックしましょう。
①総合スーパー
総合スーパーとは、食料品だけでなく家具や家電、生活雑貨など日常生活に必要な幅広いジャンルの商品を取り扱っているスーパーのことです。
経済産業省の分類では、以下を満たすものが総合スーパーと呼ばれています。
- 衣、食、住の商品を売っている
- 上記のいずれの小売販売額も10%以上70%未満
- 従業者が50人以上
ワンフロアで商品を扱うのではなく、複数階を持つ建物でフロアごとに別のジャンルの商品を扱うことが多いと言えるでしょう。
また総合スーパーは、「General Merchandise Store」の頭文字を取って「GMS」と表記されることもあります。
②食品スーパー
食品スーパーとは、名前の通り食品を主に取り扱うスーパーのことです。
経済産業省の分類においては、取扱商品の70%以上が食品で売場面積250㎡以上のスーパーが食品スーパーです。
一般的にスーパーと言われたら、食品スーパーの方をイメージする方も多いのではないでしょうか。
「Super Market」の頭文字から「SM」と表記されることもあり、売場面積1,700~2,700㎡の規模になると、「SSM(Super Super Market)」と呼ばれます。
スーパー店員の主な仕事内容4選

スーパー業界への就職を考えるのであれば、どのような仕事があるのかも理解しておくことが大切です。
スーパー店員の主な仕事内容は、以下の4つです。
①接客対応
スーパーでの仕事内容としてまず挙げられるのが、接客対応です。スーパーで働いていると、日常的にお客様からさまざまな質問をされます。
そのため商品について理解を深めることや、フロアの構成を頭に入れておくことなどがとても大切です。
お客様との距離が非常に近い、スーパーの顔とも言える職種であることから、接客スキルについては一定以上のレベルが求められるでしょう。
そのスーパーの評判を決めると言っても過言ではないほど、接客対応は重要な業務の1つです。
②レジ業務
スーパー店員の仕事としては、レジ業務も挙げられます。スーパーでは、毎日非常に多くのお客様にレジ打ち対応をするものです。
お金の扱いはビジネスにおいて非常に大切な要素であり、間違いが起きないように充分に注意しなくてはいけません。
また、最近はセルフレジを導入するお店も増えてきました。お客様が自分で会計をしてくれるため手間が省けますが、扱いに不慣れな方のフォローは必要です。
操作に時間がかかるお客様の場合、通常の有人レジより時間がかかることもあります。
③商品の陳列・補充
商品の陳列や補充も、スーパー店員の重要な仕事の1つです。お客様が見やすい・手に取りやすいように商品を綺麗に陳列します。
スーパーを運営していると商品の陳列が乱れることも多々あるため、適宜綺麗に並べ直すことも必要です。
また、賞味期限切れの商品や形が崩れて売り物にならない商品は、棚に置いたままにせず下げることも求められます。
さらに、時間帯に合わせて「おつとめ品」と呼ばれる値下げ品に「〇%割引」などと記載されたシールを貼ることも、仕事の一部です。
④商品の発注
スーパーの規模によっては、商品の発注を任されることもあります。発注業務とは、どんな商品を販売するか決めて、卸業者に注文する業務です。
「どんな品物を」「どれくらい」注文するのかは、スーパーの売上を決める重要なポイントだと言えます。
そのため大手のスーパーであれば、発注業務に対して「バイヤー」と呼ばれる専門職を設けることも少なくありません。
発注業務においては、トレンドを追いかけるだけでは不十分です。また、商品の仕入れ額に関して仕入れ先と交渉することも、バイヤーには求められます。
スーパー店員として働くことで得られるスキル3選

スーパーの店員として働くことで、以下の4つのスキルを身につけられます。
スーパーの店員には、想像以上に幅広い能力が求められると言えるでしょう。
①接客スキル
スーパーの店員として働くこと得られるスキルとしてまず挙げられるのが、接客スキルです。
スーパー店員の仕事においては、お客様との会話が欠かせません。お客様のニーズを察して、求めている答えを素早く提示することが必要です。
スーパーでお客様と直に接する仕事を続けていくことで、自然と対応力は上がっていくでしょう。
特にレジ打ちの仕事をしていると非常に多くのお客様と接することになり、接客スキルの向上が期待できます。
②人材・タイムマネジメントスキル
人材や時間のマネジメントスキルも、スーパーの仕事を続けることで得られると考えられます。
スーパーの店員としての仕事を覚えたら、より責任のあるマネジメントの仕事を任されることが十分に考えられるでしょう。
マネジメントの仕事では、各従業員の個性や仕事に対する習熟度を把握し、適材適所で配置やシフトを考えていく必要があります。
人材配置やシフト管理を行うことで店舗の売上アップを目指せば、マネジメント能力は大きく高まっていくはずです。
③販売スキル
スーパーの店員が身につけられるスキルとしては、販売スキルも欠かせません。
お客様に商品を購入してもらうためには、接客スキルを高めるだけではなく以下のような点にも気を配る必要があります。
- 店舗で扱っている商品に関する理解
- 商品をより魅力的に見せる陳列方法
- お客様の動線を考慮したフロア全体の配置
また、小売業に関する知識を証明する資格として「販売士」の資格も存在するため、キャリアアップを考えるなら取得を検討すると良いでしょう。
スーパーの志望動機を書く際のコツ3選

スーパー店員の志望動機を考えるうえでは、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
①なぜスーパー店員として働きたいのか明確にする
志望動機を考えるうえではまず、スーパーの店員として働きたい理由を明確にすることが大切です。
小売業であれば、百貨店やコンビニエンスストアなどの業態も考えられます。
「どうしてスーパーなのか」「他の仕事ではだめなのか」と聞かれたとしても、答えられるようにしなくてはいけません。
自己分析と業界研究をしっかりと行い、自分の就活の軸とスーパーで働くことがリンクするようにすることが大切です。
②なぜその店舗で働きたいのか明確にする
その店舗で働きたい理由を明確にすることも、志望動機を練るうえでは重要なポイントの1つです。
世の中には多種多様なスーパーが存在することから、「なぜうちのお店で働きたいのか?」との疑問を持たれることは十分に考えられます。
業界研究を行い、採用試験を受けるスーパーと他のスーパーとの違いを明確にしておくことが大切です。
違いを明確にしづらい場合は、お店の考え方を理解しやすい企業理念を確認することがオススメですよ。
③スーパー店員として貢献できるアピールポイントを伝える
「働きたい理由」だけでなく、自分ならスーパーの店員としてどんな貢献ができるのかを伝えることも大切だといえます。
企業が欲しいと考えるのは、自社(自店舗)の営業に貢献してくれる人材だからです。
まずは自己分析を徹底して行い、自分の強みを明確に把握しておくことが重要になります。
ただしアピールする能力や経験は、コミュニケーション能力や接客・販売経験など、スーパーの店員い求められる能力でなくてはいけません。
スーパー店員の志望動機を書く前に注意すべきポイント
スーパー業界は私たちの生活に欠かせない存在で身近に感じる方も多いでしょう。
しかし、志望動機を書く際には単なる憧れや印象だけでなく、業界や企業への深い理解が求められます。
①スーパーのOB・OG訪問に行く
OB・OG訪問は、スーパーの業界理解を深める最高の機会です、実際に働く社員から直接話を聞くことで、店舗の雰囲気や仕事の実態を知ることができます。
特に、スーパーの業務内容や接客の具体的な様子、やりがいなどをリアルに理解できるため、志望動機を具体的に組み立てる上で欠かせません。
訪問の際は店舗運営の実情や顧客対応の工夫、商品管理のコツなどを質問し、自分の志望動機を裏付ける情報を収集しましょう。
また、先輩社員の経験談は、志望動機をより説得力のあるものに磨き上げる絶好の機会となります。
②志望しているスーパーの店舗に行く
また、実際に志望する店舗に足を運ぶこともポイントです。
単にウェブサイトで情報を収集するだけでなく、実際の店舗を訪れることで、その店舗の独自の魅力を肌で感じることができます。
店舗を訪れる際は商品のラインナップや接客態度、店内の雰囲気などを注意深く観察しましょう。
これらの実際に体験した魅力を志望動機に盛り込むことで、面接官の心に残る説得力のある志望動機を作成できます。
スーパー店員の志望動機の書き方3選

スーパーて人の志望動機を作成するにあたっては、以下の3つポイントを押さえることが重要です。
①結論ファーストで志望理由を簡潔に伝える
志望動機を作成するにあたってはまず、結論ファーストで志望理由を最初に伝えることが求められます。
結論を最初に述べることは、就活に限らず書類作成やプレゼンテーションなどビジネス全般において必須であるためです。
結論を最初に伝えないと、「論理的な話の組み立てができない」「話が分かりにくい」と思われてしまいます。
「私がこちらのスーパーを志望したのは、〇〇だからです」と、最初に結論を端的に伝えることを徹底しましょう。
②志望理由の根拠となるエピソードを伝える
志望理由について最初に伝えたら、次に志望理由の根拠となる自分らしいエピソードを伝えます。
エピソードを交えることで、志望理由の説得力が大きく増すためです。志望理由だけで、他の就活生と差別化することはなかなかできません。
そのため、差別化や説得力向上のためにエピソードを盛り込むことはほぼ必須だと考えておくべきでしょう。
必ずしも特別なエピソードである必要はないので、部活動やアルバイト、趣味などから志望動機につなげられるものがないか考えてみてください。
③スーパーの店員としての活躍の展望を伝える
エピソードを伝えたら、最後にスーパーの店員としての活躍の展望を伝えて締めます。
企業が確認したいことは「どんな理由で志望したのか」ではなく「どんな風に自社に貢献してくれるのか」のためです。
企業に対しては「お世話になる」とのスタンスではなく、「自分が貢献する」とのスタンスを持っていなくてはいけません。
自分の強みや経験を絡めて、「〇〇部門で貢献したい」と伝えるようにしましょう。
スーパー店員の志望動機の例文2選

志望動機を練り上げるにあたっては、例文を参考にすると効率的です。ここでは、スーパー店員の志望動機を以下の2パターンに分けて紹介します。
例文の構成を参考にして、分かりやすい文書の作成を心がけましょう。
例文①: 総合スーパー
総合スーパー
私が貴社を志望したのは、地域に暮らす人々が豊かに暮らせる環境作りに携わりたいと考えたためです。
私は○○の出身であり、お店が充実していない地方の方々の暮らしにおいてスーパーが欠かせないことを実感しております。特に高齢の方は遠くまで行くことが難しく、私の祖父や祖母は買い物も大変だとよく話をしています。そんな中で非常に重宝しているのが、貴社が実施している配達サービスです。
貴社では配達サービスに対して注力されており、私の祖父や祖母のように買い物も難しい高齢者が多い地域に暮らしている方々の暮らしに大きく貢献できると考えております。私が貴社に入社したら、宅配サービスの貢献できる仕事に携わりたいと考えております。
「結論→理由(エピソード)→将来の展望」の構成を徹底すると、読み手が把握しやすいだけでなく作成する際にも迷うことが減ります。
アルバイトや部活動の経験だけでなく、自分の家族が関わるエピソードでも十分に説得力があると考えられるでしょう。
例文②: 食品スーパー
食品スーパー
私が貴社を志望したのは、貴社の「安全な食材の提供地域の方々の健康な体作りに貢献する」との理念に共感したためです。
私は生まれつき肌が弱く、以前はかゆみがひどくて他のことができなくなることもありました。そんな中、家族と共に取り組んだのが食事改善です。食事に気を付けるようにしてからは肌質が改善され、嘘のように症状が弱まりました。私はこの経験から、食材にこだわることの大切さを学び、この経験を少しでも多くの方に役立てられたらと考えるようになりました。
特に貴社の場合、無添加の食料品をより充実されています。私が貴社に入社した暁には、飲食店のアルバイトで培ったコミュニケーション能力を接客業務に活かして貴社に貢献したいと考えています。
志望動機について困ったら、その企業の経営理念について調べてみることもおすすめです。
ただし「企業理念に共感した」だけでは説得力がどうしても低くなってしまうので、自分なりのエピソードを交えて説得力を増すようにしましょう。
押さえておきたい!スーパー業界の現状と今後の動向
スーパー業界は、物価高や人口減少といった課題に直面しつつ、デジタル化やプライベートブランド戦略で市場変革に挑戦しています。
以下で詳しく見ていきましょう。
①人材不足が加速している
スーパー業界は慢性的な人手不足に直面しています。厚生労働省の調査によると、卸売業・小売業は離職者数が上位に位置し、特にパート・アルバイトの不足が深刻です。
その背景には低賃金、土日祝日の出勤、体力的負担、人間関係のストレスなど、多くの課題があります。
実際、業界平均でパート・アルバイトが多くを占めており、地方圏では必要人員の確保が困難な状況が続いています。
このような人手不足は、既存の従業員への負担増大を招き、さらなる離職につながる悪循環を生んでいるのが現状です。
②市場は年々縮小している
日本の人口動態の変化により、スーパーマーケット業界の市場規模は今後縮小が予測されています。
この背景には、少子高齢化による人口減少が大きく影響しており、働き盛りの世代人口の減少は、スーパーマーケットの顧客数にも直接的な影響を与えることが懸念されています。
業界として生き残るためには、リピート顧客の確保や新規顧客開拓のための戦略的なアプローチが不可欠となるでしょう。
③ライバルの他業種が増えている
スーパーマーケット業界は、ドラッグストアやディスカウントストアなどの他業種との競争が激化しています。
特にドラッグストアは、食品スーパーの利用率に迫るほどの勢いで成長しており、生鮮食品や日用品の販売を拡大しています。
これらの業態は価格面での競争力を武器に、スーパーの顧客を着実に獲得しつつあると言えるでしょう。
消費者のライフスタイルの変化に伴い買い物が多様化する中、スーパーは独自の強みを明確にし、差別化戦略を展開することが生き残りの鍵となっています。
④M&Aを行う企業が増加している
スーパー業界では近年M&Aが急速に活発化しており、2023年には約20件のM&A案件が実施され、前年の2倍のペースで企業再編が進んでいます。
背景には、少子高齢化による市場縮小や競争激化があり、大手企業による中小スーパーの買収が目立ちます。
特に注目すべきは、単なる同業種間の統合だけでなく、ドラッグストアや食品卸売業など異業種との提携が増加していることです。
各企業は商品調達力の強化や販売エリアの拡大、新たな顧客層の獲得を実現しています。
⑤ネットスーパーの需要が高くなる
ネットスーパーの市場は急速に成長しており、2023年の市場規模は前年比12.9%増の3,128億円に達しています。
コロナ禍を契機に利便性が認知され、特に高齢者の利用が大きく伸びています。
富士経済の調査によると、市場は拡大傾向にあり、飲食料品のEC化率は3.31%と低いため、今後さらなる成長が期待できるでしょう。
出典:富士経済研究所「国内のEC市場、ネットスーパー市場などを調査」
イオンやセブン&アイなど大手スーパーも新たな流通センターへの投資を進めており、ネットスーパーの需要は今後も継続的に高まると予測されています。
なぜスーパー/その店舗で働きたいのかを志望動機では明確にしよう
スーパー店員としての就職を目指すのであれば、その業界・店舗で働きたい理由を明確にして志望動機を練り上げる必要があります。
スーパーの業界に関する理解を深めて自己分析を徹底し、説得力のある志望動機に練り上げましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。