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ホテル業界の年収・売上・人気ランキング!今後の動向・業界研究のポイントも解説!

ホテル業界への就職・転職を考えると、大手から外資系まで選択肢が多すぎてどの企業を選べばいいのか迷う方も多いでしょう。

有名ホテルは採用倍率が高く、年収や待遇が企業によって大きく異なるため情報収集もひと苦労です。

この記事では、「国内大手ホテルの売上高ランキングTOP5」や「平均年収ランキング」を紹介します。

ぜひこの記事を参考に企業選びのヒントを得て、適切を見極めつつ理想の就職・転職先を見つけましょう。

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目次

日本のホテル業界のトップ企業!売上ランキングTOP5

日本のホテル業界のトップ企業である売上ランキングTOP5は、以下のとおりです。

  1. 共立メンテナンス(2,041億円)
  2. リゾートトラスト(2,018億円)
  3. ルートインジャパン(1,639億円)
  4. ひらまつ(1,386億円)
  5. 東横イン(1,228億円)

売上・規模が大きく安定したホテルを把握し、就職・転職の指標として参考にしましょう。

参考:各有価証券報告書/公式サイト

1位:共立メンテナンス(2,041億円)

会社名株式会社共立メンテナンス
売上2,041億円
本社東京都千代田区外神田2丁目18番8号
設立年次1979年9月

共立メンテナンスは1979年に設立され、2024年度3月期の売上高は2,041億円を達成しました。

主力事業のひとつであるビジネスホテル「ドーミーイン」は、大浴場や夜鳴きそばといった独自のサービスで高い評価を得ています

また、ホテルチェーン「共立リゾート」では「ラビスタ」などのブランドを通じて、温泉や絶景を楽しめる施設が大人気です。

ほかにも、高齢者向け住宅の運営も手がけ、多角的な事業展開で安定した収益基盤を築いている点も就職先としての魅力ですよ。

参考:有価証券報告書

2位:リゾートトラスト(2,018億円)

会社名リゾートトラスト株式会社
売上2,018億円
本社名古屋市中区東桜二丁目18番31号
設立年次1973年4月

リゾートトラストは1973年創業の会員制リゾートホテルを展開する企業で、2024年度3月期の売上高は2,018億円を達成しました。

同社の主力事業である会員制リゾートホテルでは、「エクシブ」や「ベイコート倶楽部」などの高級リゾート施設を展開。現在は国内41か所、ハワイに1か所のリゾート施設を運営し、今後も新たな開発プロジェクトを予定しています。

また、ホテル以外にも事業を多角的に展開しており、医療とリゾートを融合させた「ハイメディック」サービスは注目の的です。

「富裕層向けの会員権販売」「既存顧客への追加サービス提供」で安定基盤を構築しており、将来性が高いトップ企業のひとつですよ。

参考:有価証券報告書

3位:ルートインジャパン(1,639億円)

会社名ルートインジャパン株式会社
売上1,639億円
本社東京都品川区大井1丁目35番3号
設立年次1977年4月

ルートインジャパン株式会社は1977年に設立され、2024年度3月期の売上高は1,639億円を達成しました。

主力ブランド「ホテルルートイン」は全国に広がるビジネスホテルチェーンとして、無料朝食や大浴場を提供しているのが特徴。

リゾート・観光ホテル運営では、「グランヴィリオホテル」「アークホテル」などのブランド展開で幅広い顧客に評価されています

温浴施設付きのホテルやリゾート施設を展開して顧客満足度を高めているため、インバウンドによって今後の展開が期待されていますよ。

参考:ルートインジャパン公式サイト

4位:ひらまつ(1,386億円)

会社名株式会社ひらまつ
売上1,386億円
本社東京都渋谷区恵比寿4丁目17番3号
設立年次1994年12月

ひらまつは1994年に設立され、2024年度3月期の売上高は1,386億円を誇る企業です。

主に高級ホテルやレストランの運営を手掛けており、国内外の富裕層をターゲットにしたラグジュアリーなサービスが特徴です。

とくに、食文化と宿泊の融合を目指したホスピタリティが評価されており、観光業界でも注目されています。

ホテルやレストランのブランド力を活かした独自の体験を提供しており、国内外でのリピーター獲得に成功しています。

参考:有価証券報告書

5位:東横イン(1,228億円)

会社名株式会社東横イン
売上1,228億円
本社東京都大田区新蒲田1丁目7番4号
設立年次1986年1月

東横インは1986年に設立され、2024年度3月期の売上高は1,228億円を達成しました。「清潔・安心・値ごろ感」をコンセプトに、駅前や空港近くの好立地にホテルを展開しているのが東横インの特徴です。

また、全国47都道府県のうち46都道府県と海外5か国に350施設以上と、数多くのホテルを運営しています。

コロナ禍では宿泊療養施設として公益に寄与し、2022年には「出発するホテル」というコンセプトでリブランディングしました。

参考:東横イン公式サイト

国内のビジネス・リゾート含むホテル業界の平均年収ランキングTOP5

国内のビジネス・リゾート含むホテル業界の平均年収ランキングTOP5は、以下のとおりです。

  1. リゾートトラスト(583万円)
  2. ニュー・オータニ(513万円)
  3. 藤田観光(509万円)
  4. 帝国ホテル(503万円)
  5. ABホテル(486万円)

ホテル業界トップクラスがどの程度の年収なのかを知り、就職・転職するときの目安として参考にしましょう。

参考:各有価証券報告書

1位:リゾートトラスト(583万円)

会社名リゾートトラスト株式会社
売上2,018億円
本社名古屋市中区東桜二丁目18番31号
設立年次1973年4月

リゾートトラストの平均年収は583万円と、ホテル業界でトップクラスの年収水準を誇る企業です。会員制リゾートに特化した経営で、「安定した収益基盤」「高価格帯のサービスによる利益率向上」を実現しています。

また、40年以上の経験と多数のホテル運営ノウハウで、従業員の待遇改善やキャリアアップの機会を充実させています。

「働きやすい環境」「高い年収水準」「キャリア形成の機会の多さ」などが従業員の定着率向上にもつながっています。

参考:有価証券報告書

2位:ニュー・オータニ(513万円)

会社名株式会社ニュー・オータニ
売上679億円
本社東京都千代田区紀尾井町4番1号
設立年次1963年1月

格式高い高級ホテルチェーンとして知られているニュー・オータニは、平均年収が約513万円でホテル業界2位を記録。ニュー・オータニは国際会議や国家行事での実績が豊富で、高度な接客スキルを持つ従業員の育成に力を入れています。

ボーナス額や役職別年収は同業他社と比較すると若干低めですが、安定した雇用環境での長期的なキャリア形成が可能です。

ホテル業界において高ステータス・高年収を実現するなら、ニュー・オータニは有力な選択肢のひとつですよ。

参考:有価証券報告書

3位:藤田観光(509万円)

会社名藤田観光株式会社
売上645億円
本社東京都文京区関口2丁目10番8号
設立年次1955年11月

「ホテル椿山荘東京」「箱根小涌園ユネッサン」などの高級施設を運営する藤田観光は、平均年収509万円と3位でした。

WHG事業・ラグジュアリー&バンケット事業・リゾート事業の3事業を展開し、幅広い顧客層から支持を得ています。

長い歴史と伝統を持ちつつ時代のニーズに応じた革新を続けているのも、藤田観光ならではの特徴です。

藤田観光は福利厚生や社内制度も充実しており、従業員が働きやすい環境作りにも力を入れています。

参考:有価証券報告書

4位:帝国ホテル(503万円)

会社名株式会社帝国ホテル
売上533億円
本社東京都千代田区内幸町1丁目1番1号
設立年次1887年12月

平均年収が503万円の帝国ホテルは、ホテル御三家のひとつとして格式高いサービスを提供しています。

長い歴史と伝統に裏打ちされた高品質なサービスによって、国内外の要人や著名人からの信頼を獲得していますよ。

海外留学奨励制度などを通じてグローバル視点でのスキルアップを支援しているため、キャリア形成の機会が多いのが魅力です。

30歳での年収は約382万円、40歳では502万円程度まで上昇するため、充実した余裕のある将来設計が行えます。

参考:有価証券報告書

5位:ABホテル(486万円)

会社名ABホテル株式会社
売上995億円
本社愛知県安城市三河安城町1丁目9番地2
設立年次2014年10月

愛知県に本社を置くビジネスホテルチェーンであるABホテルは、ホテル業界第5位の平均年収486万円でした。

「Amenity & Bright(快適で明るい)」をモットーに、リーズナブルな価格帯で快適な宿泊環境を提供しています。

親会社の株式会社東祥の強力な経営基盤を活かし、直近5年間で売上高が43.5%増加と高い成長率を維持していますよ。

福利厚生や育児・介護休暇制度も充実し、年齢別・役職別に応じた給与体系も整えられているため長期的なキャリア形成が可能です。

参考:有価証券報告書

リゾートホテル業界の平均年収ランキングTOP3

リゾートホテル業界の平均年収ランキングTOP3は、以下のとおりです。

  1. リゾートトラスト(583万円)
  2. 藤田観光(509万円)
  3. ひらまつ(508万円)

リゾートホテル業界を目指しているなら、ランキングを目安にして希望する応募先を見つけましょう。

参考:各有価証券報告書

1位:リゾートトラスト(583万円)

リゾートトラストのリゾートホテル部門における平均年収は583万円と、業界内でもトップクラスの水準を維持しています。

「エクシブ」「ベイコート倶楽部」など、富裕層向けの高級会員制リゾートホテルの提供による高い収益性が大きな特徴です。

また、ゴルフ場運営・メディカル事業・シニアライフ事業など多角的な展開で、安定した収益基盤を築いています。

リゾートトラストでは会員権の販売でインセンティブ制度を導入しているため、成果に応じた報酬でさらに高年収を目指せますよ。

参考:有価証券報告書

2位:藤田観光(509万円)

藤田観光は安定した収益基盤を持つ企業として知られており、リゾートホテルランキング2位で平均年収は509万円でした。

広大な日本庭園を持つ「ホテル椿山荘東京」や、全客室に温泉露天風呂がある「箱根小涌園 天悠」は高い知名度を誇ります。

2024年4月、藤田観光は正社員約1,200人に対し、ベースアップを含め平均6%の賃上げを実施しました。

自社のホテル・リゾート施設を優待価格で利用できる制度も整備されており、良好な労働環境で長期勤続者が多いのが特徴です。

参考:有価証券報告書

3位:ひらまつ(508万円)

高級レストランやホテルの運営で安定収益を確保しているひらまつは、リゾートホテル業界3位の平均年収508万円でした。

フランス料理中心の「レストランひらまつ」や、イタリア料理「リストランテASO」など高級路線で評価を得ています。

昇給制度も整備されており、調理師やサービススタッフなどの専門職は経験やスキルによって年収が大きく上がりますよ。

「自社施設の利用優待」「通勤手当などの福利厚生」「スキルアップによるキャリア形成」など、魅力的な職場環境が人気です。

参考:有価証券報告書

日本のホテル業界の人気ホテルは?就職偏差値ランキングTOP5

日本のホテル業界の人気ホテル就職偏差値ランキングTOP5は、以下のとおりです。

  1. 帝国ホテル
  2. リゾートトラスト
  3. ホテルオークラ
  4. ホテルニューオータニ
  5. フォーシーズンズホテル

就職偏差値は企業への入社難易度を数値化した指標で、主に内定者の学歴・求人倍率・企業の知名度・人気度などから作成されます。

なお、就職偏差値は絶対的な指標ではなく、多くの主観が含まれる点には注意してください。

参考:就職偏差値.com「【2025年】ホテル業界・就職偏差値ランキング|専門家が本気で評価した究極の就職偏差値」,就活の教科書「【最新版】ホテル業界の就職偏差値ランキング

1位:帝国ホテル

会社名株式会社帝国ホテル
売上533億円
本社東京都千代田区内幸町1丁目1番1号
設立年次1887年12月

帝国ホテルは就職偏差値ランキングで1位で、もっとも入社の難易度が高い企業として知られています。

1890年開業から130年以上の歴史があり、業界をリードするホテル御三家のひとつとして圧倒的なブランド力が特徴です。

採用倍率は約12.5倍と推定され、学歴だけでなく自己アピール力も重視される厳しい選考が行われています。

最高水準のおもてなしを学ぶ機会が得られ、将来的なマネジメント層へのキャリアパスも視野に入れられるのが魅力です。

参考:有価証券報告書

2位:リゾートトラスト

会社名リゾートトラスト株式会社
売上2,018億円
本社名古屋市中区東桜二丁目18番31号
設立年次1973年4月

リゾートトラストは会員制リゾートホテルを中心に展開し、安定感のある経営と高級なリゾート運営で高い評価を得ています。

採用難易度は約6.2倍と高く、おもてなし業界でのキャリアを目指す学生から高い人気を集めていますよ。

従業員教育にも力を入れており、新入社員研修やキャリアアップ支援が充実している点も魅力です。

福利厚生や給与水準も業界トップクラスで、働きやすい環境が整備されているため、就職先として非常に人気があります。

参考:有価証券報告書

3位:ホテルオークラ

会社名株式会社ホテルオークラ
売上857億円
本社東京都港区虎ノ門2丁目10番4号
設立年次1958年12月

ホテルオークラはホテル御三家のひとつとして知られ、国内外の要人や著名人から高い人気のホテルです。

2019年リニューアルの「The Okura Tokyo」は、日本の美と伝統を重んじたデザインときめ細やかなおもてなしで評価を得ています。

新卒採用の厳しい選考では高い接客スキルや語学力が求められる一方、充実した研修制度も用意されていますよ。

国際的なイベントやVIP対応など、ほかでは得られない経験を積めるのはホテルオークラの最大の魅力です。

参考:有価証券報告書

4位:ホテルニューオータニ

会社名株式会社ニュー・オータニ
売上679億円
本社東京都千代田区紀尾井町4番1号
設立年次1963年1月

ホテルニューオータニは1964年の東京オリンピックを機に開業し、ホテル御三家のひとつとして格式高いホテルです。

「進取の精神」を掲げ、伝統と革新を融合させたおもてなしで、時代の変化に対応したサービスを展開しています。

新卒採用では少数精鋭の方針のため推定採用倍率は11倍と高く、2023年度は大卒15名程度の採用にとどまりました。

「エグゼクティブハウス禅」などの高級施設での勤務経験を通じて、一流の接客スキルを身につけられるのが魅力です。

参考:有価証券報告書

5位:フォーシーズンズホテル

会社名Four Seasons Hotels Limited
売上非公開
本社1165 Leslie St, North York, Toronto, Ontario, Canada
設立年次1960年

フォーシーズンズホテルは世界的な高級ホテルチェーンとして、贅沢なサービスと洗練されたおもてなしを提供しています。

世界48か国で115のホテルを展開し、日本国内では「フォーシーズンズホテル京都」などが高い評価を得ていますよ。

語学力や国際的な視野が重視される厳しい選考が行われ、グローバルな環境での適応力が求められるのが特徴。

福利厚生や労働環境が充実しており、「もっとも働きがいのある会社」に22年連続で選出されるなど高い人気を誇ります。

世界の大手外資系ホテル売上ランキングTOP3

世界の大手外資系ホテル売上ランキングTOP3は、以下のとおりです。

  1. マリオット・インターナショナル(約237億ドル)
  2. ヒルトン・ワールドワイド(約102億ドル)
  3. インターコンチネンタルホテルズグループ(約46億ドル)

グローバルに働きたいと考えているなら、世界で規模の大きな外資系ホテルを視野に入れましょう。

1位:マリオット・インターナショナル(約237億ドル)

会社名Marriott International, Inc.
売上237億ドル
本社アメリカ合衆国 メリーランド州ベセスダ
設立年次1927年

マリオット・インターナショナルは世界最大のホテルチェーンで、2023年の売上高が約237億ドル(約3兆6,740億円)に達しました。

30以上のブランドを展開し、「リッツ・カールトン」や「JWマリオット」などの高級ホテルが富裕層から高い支持を得ています。

世界141の国と地域で約8,900のホテルとリゾートを展開し、2023年には新たに8万1,300室を追加しました。

「マリオットボンヴォイ」プログラムでは1億9,600万人以上の会員を抱え、顧客との長期的な関係構築に成功しています。

参考:Market Cap「マリオット・インターナショナル(MAR)

2位:ヒルトン・ワールドワイド(約102億ドル)

会社名Hilton Worldwide Holdings Inc.
売上102億ドル
本社アメリカ合衆国バージニア州タイソンズ(7930 Jones Branch Dr Ste 1100, McLean, VA 22102, USA)
設立年次1919年

ヒルトン・ワールドワイドは、2023年の売上高が約102億ドル(約1兆5,000億円)を達成しました。

「ウォルドーフ・アストリア」「コンラッド」などの高級ブランドから、「ヒルトンガーデンイン」のようなミッドレンジホテルまで幅広いビジネス展開が特徴です。

とくに、アジア・ヨーロッパ市場での成長が顕著であり、2023年には新たに3万6,600室を追加しました。

「ヒルトン・オナーズ」の会員数は2億人を超え、今後も新規ホテル開発と既存施設のリニューアルを進める予定です。

参考:MacroTrends「Hilton Worldwide Holdings Revenue 2011-2024

3位:インターコンチネンタルホテルズグループ(約46億ドル)

会社名InterContinental Hotels Group PLC
売上46億ドル
本社イギリス バッキンガムシャー州デナム
設立年次2003年(前身は1946年)

インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)は、2023年の売上高が約46億ドル(約6,900億円)を記録しました。

100か国以上で6,300軒以上のホテルを展開し、「インターコンチネンタル」「ホリデイ・イン」「クラウンプラザ」など多様なブランドを運営しています。

2023年には売上が前年比19%増加、運営利益は70%増加するなど堅調な業績を維持しているのが特徴です。

日本市場では「ANAインターコンチネンタルホテル東京」を展開し、今後も新規開業でさらなる成長を目指しています。

参考:Strainer「Intercontinental Hotels Groupの売上高推移

ホテル業界に就職する強みとは?

接客業のひとつとして、多くの人が魅力を感じるホテル業界へ就職する強みは以下のとおりです。

  1. 職種が多様で選択肢が多い
  2. 福利厚生が充実している
  3. トレーニングや研修でスキルアップできる
  4. 非日常的な環境で働ける

ホテルでのやりがいやメリットを把握し、自分が将来、どのようにキャリア形成していくのかをイメージしましょう。

①職種が多様で選択肢が多い

一般企業以上に多様なホテル業界の職種を、以下の表にまとめました。

ホテル業界の職種概要
フロントオフィスチェックイン・チェックアウト・予約管理・ゲスト対応を行う部署
客室係客室の清掃・ベッドメイキング・客室の準備・維持を担当
レストランスタッフレストランでのサービス提供・注文受付・料理の提供などを行う
コンシェルジュゲストの要望に応じた観光案内・チケット手配・レストラン予約などを担当
営業・企画マーケティングホテルの集客・プロモーション活動・企画立案などを行う

各職種において必要なスキルが異なるため、ホテル業界では幅広いキャリアパスを選択できます。

異なる職種間でのキャリアチェンジも可能であり、自分の成長に合わせて柔軟に仕事を選択できる環境が整っています。

②福利厚生が充実している

ホテル業界の強みの1つとして、福利厚生が充実しているのは大きな魅力です。

ホテル業界で提供されている福利厚生の一例を、以下の表にまとめました。

福利厚生の項目概要
退職金制度退職後に支給される金銭的な補償制度
宿泊施設の割引利用自社宿泊施設を割引価格で利用可能
社員食堂の提供社員向けに低価格で食事を提供
健康診断定期的な健康診断の実施
メンタルヘルスケアのサポート心理的サポートやカウンセリングの提供
育児休暇子育て期間中に取得できる休暇
介護休暇家族の介護のために取得できる休暇

とくに、大手ホテルチェーンでは育児休暇や介護休暇など、ライフステージに応じた柔軟な働き方を支援する制度も完備しています。

また、自社グループのホテルやリゾート施設を割引価格で利用できる特典は、従業員のモチベーション向上にもつながっていますよ。

③トレーニングや研修でスキルアップできる

ホテル業界では、新入社員向けの基礎研修から専門的な知識を深めるトレーニングまで、充実した教育プログラムが用意されています。

たとえば、大手ホテルチェーンでは海外での研修や留学制度を整備し、グローバルな視点でのスキルアップが可能です。

また、接客マナー・コミュニケーション・ホテル業務の基本的な知識など、新入社員向けの研修制度があるため安心して働けます。

ホテル業界では従業員の成長をサポートする環境が整っており、スキルアップや長期的なキャリア形成に役立ちますよ。

④非日常的な環境で働ける

リゾートホテルや高級ホテルは、「贅沢な雰囲気」「美しい景観」「豊かな自然」など日常とは異なる空間で働けます

たとえば、国際的なイベントやVIP対応など、普段では経験できない特別なシチュエーションに携わる機会が豊富です。

また、リゾートホテルでは自然豊かな環境で都会の喧騒から離れ、リラックスした雰囲気のなかで仕事ができます。

高級ホテル・リゾート地・観光地などでの仕事は、一般的な企業では味わえない充実感ややりがいを味わえるでしょう。

今後のホテル業界の動向を分析・研究するポイント

今後のホテル業界の動向を分析・研究するポイントは、以下のとおりです。

  1. 円安とインバウンド需要
  2. AI・デジタル技術の導入による自動化
  3. 人手不足の深刻化

ホテル業界の将来性や動向に目を配り、どのように自分のキャリアを形成していくのか検討しましょう。

①円安とインバウンド需要

円安によって訪日外国人は日本での消費が割安となったため、海外からの観光客数が増加しています。

2023年には訪日外国人数が約2,500万人とコロナ禍からV字回復し、ホテルの客室稼働率や客室単価も上昇しました。

「第三次ホテルブーム」と呼ばれる状況のなか、都市部や観光地では新規開業や改装によって富裕層向けホテルが増加しています。

一方、人手不足やサービス品質の維持が課題となっており、多言語対応やIT化による効率化が急務です。

②AI・デジタル技術の導入による自動化

ホテル業界でもAI・デジタル技術などの導入により、受付業務・予約管理・清掃業務など自動化・効率化・コスト削減が進んでいます。

たとえば、「変なホテル」はAIロボットが受付や清掃を担当し、144室のホテルを7人で運営していますよ。

また、インバウンド需要で求められる訪日外国人への対応は、AIチャットボットの導入により24時間体制で可能となりました。

ほかにも、AIでのデータの分析や、料金をリアルタイムで最適化するダイナミックプライシングで収益性の向上を実現しています。

③人手不足の深刻化

コロナ禍による人材流出や他業種への転職により、ホテル業界は慢性的な人手不足が続いています。

低賃金・長時間労働・不規則な勤務シフトなどが離職率を高める要因となっており、若年層や女性従業員の定着が課題です。ホテル業界と日本の平均離職率を、以下の表にまとめました。

離職率の分母離職率
ホテル業界26.8
日本平均15%

新規ホテルの建設ラッシュで人材獲得競争が激化し、とくに多言語対応が可能なサービススタッフの人材確保が困難です。

賃金改善・労働環境の見直し・外国人労働者の採用・IT技術の導入など、ホテル業界には多角的な対策が求められています。

参考:厚生労働省「令和4年 雇用動向調査結果の概要「入職と離職の推移」」,「産業別の入職と離職

ホテル業界のランキングに関するよくある質問

ホテル業界のランキングに関するよくある質問は、以下のとおりです。

  1. ホテル業界に向いている人は?
  2. ホテル業界のホワイト企業はある?年間休日数はどれくらい?
  3. 星野リゾートはなぜホテル業界ランキングに入らなかったの?

就職・転職前にホテル業界への疑問や不安を解消し、積極的に求職活動できる体制を整えましょう。

①ホテル業界に向いている人は?

ホテル業界に向いている人を、以下の表にまとめました。

ホテル業界に向いている人の特徴ホテル業界での活躍ポイント
接客が好き・コミュニケーション能力が高いお客様との直接的なやり取りし、スムーズにサービスを提供
気遣いができるお客様のニーズを先回りし、快適な滞在を提供
チームプレイが得意フロント・清掃・レストランスタッフなど多くの部署と連携
語学力・国際交流に興味がある外国人客とのコミュニケーションが求められる場面で活躍
体力・ストレス耐性がある24時間営業の業務に対応し、長期的なキャリア形成が期待が可能

自己分析で適性を見極めて、ホテル業界に向いているかを慎重に検討しましょう。

②ホテル業界のホワイト企業はある?年間休日数はどれくらい?

ホテル業界を含む宿泊業・飲食サービス業の平均年間休日数は約97.1日で、以下の表の他業種と比較して少ない傾向にあります。

労働基準法第35条で定める年間休日105日を下回っており、ホワイトな業界とは言いがたいのが現状です。

なお、一部の大手ホテル・外資系ホテルでは年間休日を120日以上に設定していますので、応募するときには確認しましょう。

参考:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査の概況」

③星野リゾートはなぜホテル業界ランキングに入らなかったの?

星野リゾートは大手ホテルチェーンと比較して売上規模が小さく、平均年収も低いためランク外となりました。

たとえば、星野リゾートの平均年収はOpenWorkが150人に調査したところ409万円でした。

また、2016年時点での売上は511億円でしたが、現在は非公開とされているのがランク外の理由です。

ホテル業界に就職するなら売上・就職偏差値・年収のバランスで選ぼう

日本のホテル業界の売上高ランキングではリゾートトラストが首位に立ち、ルートインジャパンや共立メンテナンスと続いています。

また、平均年収でもリゾートトラストが583万円で1位となり、ニュー・オータニや藤田観光が500万円台で続きました。

就職偏差値では130年以上の歴史を誇る帝国ホテルが1位で、リゾートトラストやホテルオークラなど伝統あるホテルが上位です。

就職・転職の検討にあたっては企業の規模や待遇にくわえ、自分の適性や希望するキャリアパスを考慮して総合的に判断しましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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