「今後危ない業界、絶対に入らないほうがいい業界はある?」とお悩みではありませんか。
こちらの記事では、これから伸びる業界を知りたい方向けに将来性のある業界をランキング形式で紹介。
将来性のある業界か見極める方法から、業界を選ぶときの注意点までお伝えします。ぜひ自分に合った業界選びの参考にしてください。
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これから伸びる業界ランキング10選

まずは将来性のある、今後伸びると言われている業界ランキングを紹介します。
各業界について詳しく解説するので、将来性のある業界への就職の参考にしてみましょう。
①IT業界
IT業界は企業のDX導入や政府・自治体によるDX化の推進により、他の業界とも関連性が高く将来性のある業界です。
実際に東京ハローワークの「職種別有効求人・求職者状況(2024年 4月)」によると、IT業界の求人倍率は2.96倍。
2022年1月には1.72倍、2023年では2.03倍であったことからも、IT業界の需要が徐々に高まっていることがわかります。
さらに、IT業界の平均年収は20代で約413万円、30代になると526万円と他の業界と比べても高収入な点も魅力です。
日本のIT人材は、2030年には最大で約79万人にのぼると試算されており、いち早く伸びる業界と言えるでしょう。
②半導体業界
半導体業界はパソコンやスマホといった家電などの部品を製造しています。
現代社会では電子機器などは欠かせない必需品となっており、世界的に見ても半導体の出荷額は2015年以降は増加傾向です。
総務省「令和4年版 情報通信白書|半導体市場の動向」によると、半導体の出荷額は2021年から増加傾向にあり、2022年に1兆145億円と前年比で36.9%増。
コロナ禍に加え、ウクライナとロシアによる戦争が起こったことで供給が滞り、半導体不足が話題になったのは記憶に新しいです。
IT業界と共に拡大していくことが予想されますので、最新のテクノロジーに興味のある方は、半導体業界を目指してみてはいかがでしょうか。
③ネット・WEB広告業界
ネット・WEB広告業界は、WEBサイトやSNSなどに表示される、ネット広告、デジタル広告を扱う業界です。
インターネット広告の市場規模は年々増加傾向で、2023年の出向費を見ても前年比107.8%、3兆3,300億円となっています。
一昔前の広告と言えば、新聞や雑誌、テレビ、ラジオが主流でした。しかし、紙媒体離れやテレビ離れにより、新聞やテレビを見ない人が増加。
実際に媒体別に広告費の構成比率を見てみると、新聞、雑誌、ラジオ、テレビが31.7%に対して、インターネット広告の構成比率は45.5%に上ります。
広告市場は、今後紙媒体よりも、ネット・WEB広告が主流になると言えるでしょう。
④デジタルエンタメ業界
デジタルエンタメ業界は、スマートフォンやタブレットなどのデジタル技術を活用したコンテンツの企画や開発、運営を行う業界です。
財務省「日本のデジタルコンテンツ産業の展望」によると、日本におけるデジタルコンテンツの市場規模は9兆7,611億円(2021年)と拡大しています。
特に、今後伸びる可能性が高いと言われているのが、動画配信サービスとゲームの分野です。
また、ゲームを利用する方も増えており、最近では、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の人気も高まっています。
今後も新しいデジタルエンタメコンテンツの開発が進むことが予測されていますよ。
⑤農業業界
農業業界は、担い手の高齢化や後継者不足、国内食料自給率の低下という課題がある一方、食は生活に欠かせないものなので、なくなることはないと言えます。
現在、農業機業界ではAIやドローンを導入したスマート農業化が進んでおり、農業に興味を持つ若者も増加傾向。
さらに、令和6年10月1日から「スマート農業技術活用促進法」が施行され、認定を受けた農業者やサービス事業者は税制・金融等の支援措置を受けられます。
肉体労働のイメージが強い農業も、スマート農業化が進めば、収穫や肥料の散布、管理などが楽になり労働環境の改善が期待できますよ。
また、技術の継承も簡単になるため、新規参入者の増加も期待でき、成長が見込まれる業界と言えるでしょう。
⑥医療・介護業界
医療・介護業界は高齢化に伴い、高齢者向けの医療サービスが伸びる可能性が高いと言えます。
日本の高齢者(65歳以上)人口の割合は約29%ですが、2040年には約35%になる予測です。
また、医療分野では、ワクチンの研究開発が進んでおり、ワクチンに関する医療技術は世界中で注目されていますよ。
AppleやGoogleといった大手企業がヘルスケア事業への展開を始めるなど、医療のデジタル化も進み、需要もより一層高まることが見込まれるでしょう。
⑦EC業界
EC業界は、Amazonやメルカリ、Zoomといった、電子商取引の提供を行う業界です。
コロナ禍からEC業界は大きな拡大を見せ、以下のように2023年の日本の商取引のEC化率は増加傾向でした。
2022 年 | 2023 年 | 増減率 | |
物販系分野 | 13兆9,997億円 | 14兆6,760億円 | 4.83% |
サービス系分野 | 6兆1,477億円 | 7兆5,169億円 | 22.27% |
デジタル系分野 | 2兆5,974億円 | 2兆6,506億円 | 2.05% |
共働き世帯や単身世帯が増加していく中で、今後は日用品や食品などの生活に関する商品もECサイトで購入するという方が増えるでしょう。
また、さまざまな業界の販売側も自社製品をECサイトに出店する企業も増加する予測です。
⑧フードデリバリー業界
フードデリバリー業界もコロナ禍以降も日常生活に根付き、「簡単にオンラインで注文でき自宅でお店の味を食べられる」とあって需要が高まりました。
2023年のフードデリバリーの市場規模を見てみると、8,603億円、前年同期比は11%増です。
フードデリバリーの代表的な企業としては、Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館、Wolt(ウォルト)などがあります。
飲食店側もフードデリバリーを積極的に活用するところも増えており、デリバリー専門店も続々と開業。
大手のファーストフード店も、デリバリーやモバイルオーダーシステムを導入しており、今後も成長が見込まれる業界です。
⑨宇宙開発業界
宇宙開発業界とは、宇宙空間を活用して人類の発展に貢献する活動を行う業界です。
ロケットや人工衛星を開発したり打ち上げたりしている他、宇宙空間を利用して通信放送や、薬・技術の開発を行っています。
また人類の増加に伴い、地球の限られた資源では足りなくなると予測されていることから、地球以外の惑星への移住も夢ではないでしょう。
日本政府も宇宙分野の技術開発や実証、商業化を支援するために、JAXAへ1兆円規模の支援を実施。
世界的に見ても国際的な宇宙開発競争は激しくなっており、宇宙開発事業は政府のバックアップもあることから今後さらに伸びていく業界と考えられています。
⑩倉庫・物流業界
倉庫・物流業界は、物品を保管し入出荷を行う倉庫業、トラックをはじめ、貨物列車や飛行機、船による輸送を担う運送業で成り立っています。
倉庫・物流業界はEC業界の成長と共に、伸びが期待できる業界です。EC業界が拡大すると、必然的に宅配便の数は増加しますよ。
また、近年ではドローンでの配達や自動運転技術の開発が進められており、生産性の増加や効率化にも期待が高いです。
ただし、物流業界のドライバーの年間時間外労働が960時間と制限され、ドライバーの労働環境の改善が課題ではあります。
人手不足の解消はもちろん、物流システム導入や業務のデジタル化が進めば、今後の成長も加速していくことでしょう。
【株式】これから伸びる企業ランキングTOP10

順位 | 銘柄 | 連続増配年数 |
1位 | 花王 | 34年 |
2位 | SPK | 26年 |
3位 | 三菱HCキャピタル | 25年 |
4位 | 小林製薬 | 24年 |
4位 | ユー・エス・エス | 24年 |
4位 | リコーリース | 24年 |
7位 | トランコム | 23年 |
8位 | ユニ・チャーム | 22年 |
8位 | リンナイ | 22年 |
8位 | KDDI | 22年 |
8位 | 沖縄セルラー電話 | 22年 |
8位 | サンドラッグ | 22年 |
1株あたりの年間配当金額が増加し続けている連続増配銘柄は、今後も伸びが期待できると言えるでしょう。
長期にわたり増配し続けているということは、業績を伸ばしていたり、業績が落ちたとしても利益を蓄積できていたりする優良企業です。
配当が増加すれば、株価も上昇する傾向があるので、将来性のある業界か判断する1つの目安になります。
入らないほうがいい?今後危ない業界3選

ここまで将来性のある業界を見てきましたが、ここからが今後危ない可能性がある業界もチェックしておきましょう。
危ないと言われている業界の中でも、企業によっては今後伸びていくところもありますが、参考にしてみてください。
①出版業界
出版業界は紙媒体のコンテンツの提供を行う業界ですが、インターネットの普及による紙媒体離れが進んでいるのが現状です。
これまで紙媒体で見ていた新聞や雑誌、書籍、広告などを、パソコンやスマートフォンでチェックしている方も多いでしょう。
実際に2023年の出版市場では、紙+電子は2.1%減の1兆5963億円、紙が6.0%減、電子が6.7%増と市場規模も縮小ぎみです。ただし、電子コミックのみ7.8%増となりました。
出版業界で将来性を求める場合は、デジタル化に上手く対応し、デジタルコンテンツの充実やインターネットでの販売に順応している企業を選ぶ必要があると言えます。
参考サイト:出版科学研究所
②テレビ業界
テレビに代わる動画配信サービスやYouTube、SNSの普及により、テレビ業界も今後危ない業界と言われています。
特に、10代20代の若い世代のテレビ離れが進んでおり、テレビ視聴時間の割合を見ると60代が68%に対し、10代・20代は35%です。
一方、Youtubeのような広告型動画配信サービスの視聴割合が高まっており、自分の好きな動画を好きなタイミングで視聴できる点が視聴率を上げています。
よって、放送時間が決まっていて、視聴できる場所やツールも限られるテレビは、衰退する可能性が高いと言えるでしょう。
参考サイト:ボストンコンサルティンググループ「第1回メディア消費者行動調査」
③銀行・金融業界
安定した業界のイメージが強い銀行・金融業界も、物価上昇や企業倒産のリスクにより、衰退する可能性があります。
低金利政策によって資金繰りも厳しい状況が続いており、特に地方銀行は危ないと言えるでしょう。
また、電子決済サービスやスマートフォンで口座開設や入出金の管理ができるアプリやサービスの増加。
融資や資産運用の分析サービスなど、新たなサービスの影響も大きいです。
銀行・金融業界が担ってきた役割が、最新のテクノロジーによって代替できるとなると、雇用の現象も予測されます。
将来性のある業界か見極める方法5つ

こちらでは、将来性のある業界を見極める方法についてお伝えします。
上記、5つのポイントを押さえ、将来性のある業界への就職を目指しましょう。
①AIに仕事を取られにくい業界か
将来性のある業界は、さまざまなAIサービスが充実していく中で、AIでは代替できない、もしくはAIを活用し共存できる業界です。
近年、AIや最新のテクノロジーによって、作業効率が向上し、雇用が減少することが予測されています。
AIに仕事を取られにくい業界は、人との関わり、人の感情が大切な仕事です。例として、教師や弁護士、カウンセラーなどがあげられますよ。
また、AIを活用し共存できる業界としては、IT業界やEC業界、医療業界、そしてフードデリバリー業界があげられるでしょう。
②ITトレンドに対応しているか
IT化が進む中で、ITトレンドに対応している業界かどうかでも将来性を見極められるでしょう。これから伸びる業界として代表的なのがIT業界です。
IT業界の成長と共に、インターネット広告業界や半導体業界、デジタルエンタメ業界の成長も見込まれています。
さらに、農業業界やEC業界もIT化の影響が大きく、IT化に対応できていない業界は将来性が期待できないと言っても過言ではありません。
③人々の生活に欠かせない仕事か
人々の生活に欠かせない、生活インフラや食に関する業界かどうかも将来性を見極める判断基準です。
他にも、生活の中で日常生活を維持していくために必要な、医療機関や警察・消防、清掃関連の業界も安定が見込まれます。
また、現代社会では、GoogleやApple、AmazonといったIT企業も無くなると困るという方も多いのでは。
自分の生活する中でないと困るかどうかを、将来性があるのか見極めるポイントにすると良いでしょう。
④国からの支援があるか
国(政府)からの支援がある業界かどうかも将来性をはかる材料です。
例えば、これから伸びる業界として取り上げた宇宙開発業界、農業業界は、政府から多大な支援を得ています。
また、保育士や介護士も政府からのバックアップがあり、需要の増加と共に市場規模の拡大も期待できるでしょう。
ただし、今後危ないと言われている業界に対しても、政府が支援を行っている場合もあります。他の将来性があるか見極める方法と照らし合わせながら、業界研究を行ってみてください。
⑤有効求人倍率が高いか
将来性がある業界は需要が高く、有効求人倍率が高い傾向なので、有効求人倍率の高さも参考にしてみてください。
東京ハローワークの「職種別有効求人・求職者状況」を見てみると、これから伸びるとされるIT業界は、求人倍率が2024年1月時点で2.91倍、2024年4月で2.96倍です。
職種で見るとIT関連のエンジニアの求人倍率は3.16倍。
他にも、有効求人倍率の高い職種には、介護サービス職(7.42倍)、建築・土木・測量技術者(7.46倍)、機械設備・修理従事者(6.67倍)などがあります。
就活の際には有効求人倍率にも着目し、企業の人気度から将来性を見極めましょう。
これから伸びる業界で役立つ資格・スキル3選

こちらでは、これから伸びる業界で役立つ資格・スキルを確認してみましょう。
就活を有利に進めるためにも参考にしてみてください。
①IT系の知識・資格
将来性の高いIT業界では、IT系の知識・資格が求められる場合が多いです。
IT系の知識を身につけたり、資格を取得しておけば、就活が有利に進むだけでなく、給料のアップにつながる可能性も。
また、IT業界以外でも多くの企業がDX化(デジタルツールで業務を効率化すること)を求めているため、基本的なIT知識や資格は押さえておくのがおすすめです。
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- MOS
独学や初心者からでも取得を目指せる資格もあります。しっかり学びたいという方は、スクールや通信講座なども多数あるので、利用してみてください。
②複数のスキル
将来性のある企業では個のスキルが求められる可能性が高いです。複数のスキルを持っているとより需要が高いと言えるでしょう。
大学を卒業して就職したら定年まで勤めあげるという風潮は廃れつつあり、転職したり独立したりと選択肢が広がっています。
転職や独立をしても、どこでも通用する人材として認められるためには、スキルの向上に努めることが重要です。
自分が興味のあることや得意なことを見つけて、仕事に活かせるスキルの取得を目指しましょう。
③英語力
今後成長していく企業では、グローバル化が進んでいる傾向です。
また、IT業界では外国人の雇用や、海外企業との共同開発が進められるなど、英語力が必要となっています。
就活の際も、英語力を問われる場合が少なくありません。
海外展開している企業への就職を目指すなら、TOEICや英検、GTECの取得をしておくと良いでしょう。
将来性のある業界を選ぶときの注意点3つ

ここからは、将来性のある業界を選ぶときの注意点も見ていきましょう。
注意点を確かめ、就職してから後悔しないための参考にしてみてください。
①必ずしも安泰ではない
これから伸びる業界と言われていても、絶対に安泰とは言い切れません。
現在は将来性があっても、最新テクノロジーの開発や技術革新により仕事がなくなる恐れもあります。
また、これから伸びる企業はライバルも多く、内定獲得のハードルも高いです。
自分の強みや付加価値をしっかりアピールできるよう、就職試験や面接対策を進めていきましょう。
②働きにくい場合がある
これから伸びる業界は競争も激しいことが多く、残業や休日出勤が多い場合も。
将来性があると言っても労働環境が悪ければ、ハードワークによって肉体的にも精神的にも無理を強いられてしまいます。
無理や我慢を重ねるよりも、自分自身がやりがいを持って仕事に取り組め、幸せを感じられる職場に勤めた方が人生も豊かになる場合も。
将来性だけでなく、働きやすい環境かどうかも就活の際にはチェックしてみてください。
③特化型の能力が必要
これから伸びる業界では、特化型の能力が必要となるため、自分にしかない強みや付加価値を備えておく必要があります。
近年では人手不足の深刻化により、多数の企業がある中で、転職も気軽にできるようになってきました。
その結果、万能にこなせるタイプよりも、専門知識やスキルのある人材が求められるケースが増加傾向に。
新卒で就職する場合は、専門知識やスキルを磨けるサポート体制が整っている企業がおすすめです。
将来性のある業界を理解して就職活動に活かそう

IT業界をはじめ、IT業界と関連性の高い企業は将来性が高いことがわかりました。
また、生活インフラに関わる、生活の上で欠かせない業界も安定していると言えるでしょう。
将来性のある業界の中で自分に合った仕事はどれなのか研究し、輝ける職場への就職を目指してみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。