自己prは、就活で頻繁に聞かれる質問です。しかし、アピールポイントが見つからないと悩む就活生も多くいます。
そこで本記事では、自己prを見つける方法や書き方・例文まで紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
自分の自己prポイントに気づけない人は多い
実は、自己prが書ける人よりも自己PRを書けないと悩んでいる就活生の方が多いです。
しかし、これは自己prに書くことがないというよりは気づいていない場合が多いです。
自己prに壮大なエピソードは必要ありません。これから本記事で紹介する自己PRの見つけ方や例文を参考に自己PRを書けるようになりましょう。
「自己prエピソードがない」と考えてしまう理由5つ
では、自己prが自分にはないと考えてしまう理由を4つ紹介します。理由を特定できれば、自分にあった自己prの見つけ方もわかりますよ。
- 具体的な成功体験が要ると勘違いしている
- 自分の長所を考えたことがない
- 自分に自信を持てない
- 「自己pr」の基準が分からない
- ガクチカとの違いが分からない
①具体的な成功体験が要ると勘違いしている
自己prを考える際に、周りと違った素晴らしい成功体験が必要だと勘違いしている人が多くいます。例えば、長期インターンで事業を請け負った・留学経験などです。
しかし、自己アピールには目立った成功経験は必要ありません。例えば、毎日している筋トレを使えば、継続力のあるアピールになります。
難しく考えすぎず普段のエピソードを深堀りしてみましょう。意外なアピールポイントに気づくことができるかもしれません。
②自分の長所を考えたことがない
単純に自分の長所を考えたことがない人もいます。普段生活しながら自分の長所を考える機会はなかなかありません。
自信の長所を理解するためにも自己分析をしっかりと行いましょう。
就活において自己分析は必須であり、自己アピールに限らず、自分の弱点や興味があることも発見できます。
まだ自分の将来像が決まっていない人は、まずは自己分析をすることがおすすめです。
③自分に自信を持てない
自分に自信がないから、自己アピールはないだろうと考えている人もいます。確かに悪いところには目が行きがちですが、絶対に長所もたくさんあります。
できないことばかりに注目しすぎず、自分ができることに目を向けましょう。
自己アピールは、成功した体験を使う必要はありません。重要なのは失敗した経験でも、どんな自分の長所が生かされたのかを伝えることです。
視点を広げて、自分の長所を探してみましょう。友達に自分の長所を聞くのもおすすめです。
④「自己pr」の基準が分からない
自己アピールとして使える基準は、自分の価値観や人柄が分かるかどうかです。
例えば、何かを達成した経験に対しての貢献度、周囲と協力する際に意識したことなどです。
また、その経験のみで生かされるようなものではなく就職しても生かされるような強みをアピールしましょう。
⑤ガクチカとの違いが分からない
ガクチカとの違いや被ってもいいのか悩む人もいます。結論、自己prとガクチカは被っても大丈夫です。
ガクチカは学生時代頑張ったこと、自己prはあなた自身について聞いています。
どちらも「自分をアピールする」ことは共通しているので被っても大丈夫ですが、聞かれていることに対しての返答を意識しましょう。
自己pr内容の見つけ方3つ【ハードルを上げすぎないのがミソ】
では、自己prはどのようにして見つければ良いのでしょうか?以下に3つの自己prを見つける方法をまとめました。
- 【診断ツールも使おう】自己分析・他己分析を進める
- 自分の「これまで」を振り返ってみる
- 自分の短所をアピールポイントに変換する
→自己例文が知りたい人はこちら
①【診断ツールも使おう】自己分析・他己分析を進める
まずは、自己分析をしましょう。自分の性格や長所・得意なことを書き出してみましょう。自己分析は、就活において大変重要なステップです。
この時点で診断ツールを使って、効率良く自己分析を進めるのもおすすめ。自己分析がどうしても進まない場合は、友人や家族に他己分析を頼みましょう。
他人から見た自分はどのような人間なのか、長所は何か聞いて、自己prや自己分析に活かしましょう。
とはいえ、、、いろんな自己分析ツールを使ってみたけど、結局自分のやりたい仕事がわからない、、、
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②自分の「これまで」を振り返ってみる
自分のこれまでの経験を振り返って自己prに活かすのもおすすめ。打ち込んできたものや、それに対してどのような役割をしたのか、何を意識していたのかを深掘ってみましょう。
一度自分の今までの人生を振り返る時間を作りましょう。
振り返ることで実は忘れてしまっていたエピソードが発見できるかもしれません。
【大学1・2年】高校時代や今の大学生活について考える
高校時代や今の大学生活を振り返ってみましょう。高校時代の例として、部活での練習や大会・文化祭・大学受験が挙げられます。
部活で部長であったり結果を残さなくても、どのように練習を積み重ねたのか・後輩とどのように接していたのかなどを考えてみましょう。
大学生活の例として、サークル活動やゼミ・バイトが挙げられます。大学時代も特筆した活動でなくても、自分がどのように貢献したのか考えて自己prに活かしましょう。
【大学3・4年】コロナ禍をどう過ごしたかを考える
コロナ禍による自身の行動の変化についても重要なアピールポイントになります。
例えば、慣れないオンライン授業でモチベーションを保つために実行したことなどです。
また、コロナ禍で飲食店が打撃を受けたこともありアルバイト先を見つけることに苦労した人も多いはずです。どのようにアルバイト先を探したかなど深掘ってみましょう。
③自分の短所をアピールポイントに変換する
自分の短所は、裏を返せば長所になります。自分に自信がなくて、短所しか出てこない人も短所を書き出して長所に変換してみましょう。
例えば、優柔不断という短所も慎重に決断できるアピールポイントに変換できます。
ここから先では、短所を長所に変換する例を挙げるので、なかなか自分のアピールポイントが出てこない人は参考にしてみてくださいね。
【短所から変換!】自己prポイントの例5選
ここからは、自分の短所ばかり思い浮かんでしまう人に短所からアピールポイントに変換した例を紹介します。
- 「優柔不断」は「慎重な判断ができる」
- 「心配性」は「リスクヘッジに長けている」
- 「周りに流されがち」は「他人の意見を尊重できる」
- 「せっかち」は「素早い対応力がある」
- 「頭でっかち」は「芯がある」
①「優柔不断」は「慎重な判断ができる」
優柔不断という短所は、慎重な判断ができるアピールポイントになります。優柔不断なのは、さまざまなリスクを考えたり物事の長所と短所をたくさん出せるからです。
仕事ではリスクが大きい決断を求められる場面が多くあります。そんな時に、慎重な判断ができるのは大きな強みです。
②「心配性」は「リスクヘッジに長けている」
心配性という短所は、リスクヘッジに長けているアピールポイントになります。心配性になるのは、起こりうるリスクを考えられるからです。
仕事では、予想もしないリスクがたくさんあります。そんな中で一つでも起こりうるリスクが多く考えられ、プロジェクトに活かせれば綿密なものになるので充分なアピールポイントです。
③「周りに流されがち」は「他人の意見を尊重できる」
周りに流されるという短所は、他人の意見を尊重できるアピールポイントになります。周りに流されるのは、他人の意見をしっかり聞き理解できるからです。
仕事は基本的にチームプレイです。他人と協力することで、大きな目標を達成できます。
④「せっかち」は「素早い対応力がある」
せっかちという短所は、素早い対応ができるアピールポイントになります。せっかちなのは、スピード感が大事という価値観を持っているからです。
仕事で、対応がすぐ求められる場面や状況が逐一変わってしまう場面は多くあります。そんな中で、素早く決断ができるのは非常に大きな強みです。
⑤「頭でっかち」は「芯がある」
頭でっかちという短所は、芯があるアピールポイントになります。頭でっかちなのは、自分の意見や価値観をしっかり持っていて簡単に変わらないからです。
仕事において、会議などで自分の意見を主張する場面は多くあります。さらに、相手先との交渉では相手に飲み込まれないように譲らないポイントも持っておく必要があります。
そんな場面において、芯があることは大きな強みです。
自己prの書き方を3ステップで解説!
それでは、自己prの書き方を以下の3ステップで紹介します。長所だけではなく、根拠となるエピソードや再現性をアピールしましょう。
- 最初に結論(自己prポイント)をハッキリ言う
- 具体的なエピソードを説明する
- 社会でどう活かしたいかを付け加える
①最初に結論(自己prポイント)をハッキリ言う
最初に自分のprポイントを言いましょう。自己prに限らず、就活ではPREP法を意識するのが大切です。
PREP法とは、結論を最初に述べ、理由・具体例の順番で説明し最後に結論をもう一度述べる説明の構成です。
これを意識して自己prを書いたり面接で答えるようにすると、簡潔でわかりやすく相手に伝えることができます。
②具体的なエピソードを説明する
結論の自分のprポイントが述べられたら、具体的なエピソードを説明しましょう。
例えば、周囲を巻き込むリーダーシップがあるなら部活で人を巻き込んで何かを達成した経験などです。
具体的なエピソードがないとその自己prが本当なのか分かりません。自己prをより効果的に伝えるためにもいくつかのエピソードを用意しておきましょう。
このエピソードはガクチカと同じでも問題ありません。
③社会でどう活かしたいかを付け加える
アピールポイントと具体例が書けたら、社会でどのように活かしたいのかを付け加えましょう。その場限りの強みではなく、再現性がある強みだとアピールできます。
この際、企業の掲げる目標や企業理念と絡められると企業の志望度も感じられるのでおすすめです。
自己prのオススメ例文3選
自己prの書き方は理解しても、いざ書き出せない人も多いかと思います。ここからは、例文を3つ紹介するので自分の自己prに活かしてくださいね。
①「継続力がある」
最初に、継続力がある強みの例文を紹介します。
私の強みは継続力があることです。 中学生の部活は吹奏楽でしたが、趣味のサッカーの技術を磨きたいと思い、高校ではサッカー部に入部しました。しかし、体力が持たず1試合フルで出場するのが困難でした。 そこで、私は1試合フルで出場できるくらいの体力と技術面では経験者に劣るので、フィジカル面で経験者に勝つことを目標にしました。監督に毎日30分のランニングを勧められ、次の日から毎日起床後に実施しました。 半年の継続で、1試合フルで出場できるほどの体力がつきました。レギュラーに選ばれることも増え、念願だった目標を達成することができました。ランニングの習慣は現在に至るまで継続することができています。 営業としても、目標達成のために行動し続ける継続力は必須だと思います。どんな困難な状況でも諦めず、絶え間なく成長し続ける姿勢で、必ず貴社の利益拡大に貢献したいと考えております。 |
具体的な数字を用いつつ、自分の強みに説得力をもたせる文章になっています。
②「協調性がある」
続いて、協調性がある強みの例文を紹介します。結果を出すためにどのような工夫をしたのかまで述べているのがポイントです。
私の強みは、組織を導き課題解決に繋げる力です。 この強みを発揮したのは、英会話サークルの代表に就任した時です。 当初は参加率が低く、活気のないことが問題となっていました。サークルにより参加したいと思ってもらえる環境を整えるため、主に2点の施策を実行しました。 1点目は、英語が苦手だという新入生に向けて多くのイベントを企画したことです。英語が苦手だった先輩たちとの関わりを持つことができる企画によって、親近感を覚えサークルに入りたいと思ってもらえるよう尽力しました。 2点目は、出身地をテーマにしたイベントを実施してお互いの理解を深めたことです。私のサークルは、留学生も多く出身地も様々でした。その特徴を活かして、出身地ごとのプレゼンを月に1回実施することで、メンバー同士の理解を深めたり、話のきっかけに繋げたりしました。 その結果、30人もの新入生の加入や、メンバー間のコミュニケーションが活発になったことで参加率が向上しました。 貴社に入社後も、チーム業務において私の強みを発揮し、円滑なコミュニケーションに貢献していきたいと考えております。 |
自分の強みがどのような経験で活かされたのかを、具体性のある文章でアピールしています。
③「臨機応変に動ける」
最後に、臨機応変に動けるという強みの例文を紹介します。
私の強みは、臨機応変に対応できることです。 私は、学生時代、サッカーサークルにマネージャーとして所属していました。 所属メンバーの数が多く、練習をしたいメンバーとレクリエーションを増やしたいメンバーで対立することもありました。 それぞれの意見に耳を傾け、現状に対する本音を一人ひとりヒアリングした結果、練習したいメンバーは大会への出場を目指しており、交流の機会を増やしたいメンバーは現状の練習のみの活動に息苦しさを感じていることが分かりました。 そこで、出場したい大会を一区切りとして、練習に集中する期間の設定と、大会後には交流のみを目的とした合宿などの企画をあらかじめ定めました。その結果サークル全体でのモチベーション維持に成功し、参加率が急激に上がりました。 組織の一員として、最善の選択を取ることができる強みは、社会人としても活かすことができると考えています。プロジェクトの進行に尽力し、チーム全体のパフォーマンスを底上げする人材として活躍したいです。 |
状況に応じて対応できる柔軟性は、働く上でも大きなアピールポイントとなります。入社後どうしたいかを伝えることで、将来的にも活躍できる人材であることを積極的にアピールしましょう。
自己prが「ない」人は少ない!自己分析を進めよう
自己prは、ないのではなくまだ発見していないだけです。自己分析を進めたり、これまでの経験を振り返ってみましょう。
短所も長所の裏返しなので、必ず見つかるはずです。アピールポイントを見つけたら、PREP法を意識して簡潔に相手に伝わる文章を作りましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。