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自己PRのテーマに学業を選んでもOK!具体的な例文やアピールのコツを解説

自己PR文章を作る時、「学業でしかアピールできない」「でも学業だと弱いかも……」と悩む人もいるでしょう。結論として、学業をアピールすることは有効ですが、いくつか注意点があります

本記事では、学業を自己PRに活用するための具体的な方法や、面接官の印象に残る効果的なアピールポイントを、実践的な例文とともに解説します。

これを読めば、あなたの学業での経験を企業が求める人物像に結びつけた、説得力のある自己PRが作れるようになるでしょう。

目次

自己PRで学業をアピールするのは有効

結論として、学生の本分である学業は自己PRで有効です。

しかしアピールの方法を間違えば、マイナスの印象を与えてしますことも。

  1. 学業を通じてアピールできることは多い
  2. アピールの方法には注意が必要

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

①学業を通じてアピールできることは多い

学業を通じてアピールできることは、「自分の強み」「学びへの姿勢」です。何を重視して学んできたのかを振り返りましょう。

好奇心や探求心を忘れず自主的に学んできたのか、地道にコツコツ努力したのか、学業以外の活動と両立するために計画を立てて取り組んだのか、人それぞれ努力したポイントは違うはずです。

企業が求める人物像を考え、それに適合する自分自身の強みを考えてみましょう。

②アピールの方法には注意が必要

成績など結果だけをアピールしても説得力がないため、過程を重視して文章を考えましょう。企業は面接で自社との適合性を知りたいと思っていることが多く、自己PRでは就活生の人柄、価値観、特性を見ます。

結果だけを伝えると単なる自己紹介になり浅いので、具体的なエピソードも交えて伝えることが大切です。

また学業は基本的に個人の力で成し遂げるものなので、それだけだと協調性がない人間と思われる可能性もあります。

自分だけではなく例えばゼミなど、一緒に学んだ経験なども伝えてみると良いかもしれません!

しかし、「注意が必要なら学業のアピール以外も考えたいけど、他に浮かばない…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんな方にはこちらの記事もおすすめです。

自分なりのアピールポイントを見つけ、自信を持ってアピールするポイントが解説されているので、ぜひ参考にしてみてください。

自己PRの目的は企業に適合する人材だと伝えること

自己PRで企業が知りたいことは、「人柄や価値観」「自社との適合性」です。自己PRは、企業の求める人材に合致しているかを確認するためにあります。

そのためまずは、企業が求める人物像を、詳細に分析することが大切です。自己分析、業界分析、企業分析の3つを徹底しましょう。

また企業によっては、「論理的思考能力」「プレゼンテーション能力」も確認しています。事前に構成を練り、違和感のない説得力のある文章を作成が必要です。

自己PRで学業をアピールする際の3つのポイント

学業を自己PRでアピールする際は、以下の3つのポイントを盛り込みましょう。

  1. 学業を通して達成した実績を伝える
  2. 学業を通して身につけた強みを伝える
  3. 学業への取り組みが入社後にどのように役立つかを伝える

盛り込むべき理由と例をまとめて確認しましょう。

①学業を通して達成した実績を伝える

まずは学業において達成した実績を伝えましょう。

例えばGPA3.0以上をキープしたこと、 資格を取得したことなどです。

優秀な結果を残していたかはあまり重要ではありません。他の人よりも努力したか?平均よりも上の結果を出せたか?についてしっかりと伝えましょう。

企業が求める人材に直結する実績であれば、優秀な結果である必要はありません。常に企業が求める人物像を念頭に置くと効果的なアピールができますよ。

②学業を通して身につけた強みを伝える

学業を通して身に着けた能力伝えましょう。例えば「勤勉さ・ 継続力、・スケジュール管理能力」などです。

結果だけでなく、何を得たのかを企業側は確認がしたいのです。

また、実績を残すうえで苦労したことや困難なことがあったのであれば、どのようにそれを乗り越えたのかを説明しましょう。

素晴らしい実績があったとしても、将来性がないと判断されれば採用には繋がりません。その実績から何を学んだのかを理解しておくことが重要です。

③学業への取り組みが入社後にどのように役立つかを伝える

学業で得た経験や能力を、入社後どのように活かすのかを伝えましょう。

例えば学業と資格取得を両立させたのであれば、入社後も仕事と資格取得を両立させられることが予想できます。特に金融業界など、入社後に資格取得を推進している企業や業界であれば良い強みとなるでしょう。

入社後に同じことができるのか、学業で残した実績を根拠にして上手く伝えることが重要です。企業の求める人材とマッチすれば、直接的な評価に繋がります。

学業の自己PRでアピールしやすい主な強み6選

学業での経験は、就職活動における自己PRの有力な題材となりますが、ただ成績が良かったというだけでは効果的なアピールにはなりません。

学業を通じて身についた具体的な強みをアピールするためにも、企業が求める強みと合致する部分を5つ見ていきましょう。

  1. 忍耐力がある
  2. 勤勉である
  3. 計画性がある
  4. 継続力がある
  5. 探究心がある
  6. 論理的思考力がある

①忍耐力がある

忍耐力は学業を通じてアピールしやすい強みの一つです。

学業では「目標とする志望校に合格する」「難関資格の取得を目指す」「学年トップの成績を残す」など、明確な目標に向かって粘り強く取り組む姿勢が求められます。

企業は忍耐力のある学生に対して、「ストレスをコントロールできる」「長期的に貢献してくれる」「困難な課題も乗り越えられる」等のポジティブな印象を持つでしょう。

ただし、単に「頑張りました」という事実だけでなくその過程での工夫や努力を示し、その原動力も併せて伝えることで、より深い理解を得られます。

②勤勉である

勤勉さは、学業における自己PRで非常に評価される特徴です。

具体的には、毎日の授業の予習・復習を欠かさず行い、試験前だけでなく日々コツコツと学習に取り組む姿勢を指します。

また、授業中は常に前列に座り、積極的にノートを取り、分からないことがあれば質問するなど、能動的な学習態度も勤勉さの表れとして高く評価されます。

このような日々の努力の積み重ねは、成績の向上だけでなく、物事に真摯に取り組む姿勢として企業からも高い評価を得られます。

③計画性がある

学業の自己PRで計画性をアピールする場合、受験勉強や資格試験の学習経験が効果的です。

学業では志望校や試験の日程から逆算して学習計画を立て、科目ごとの学習時間を配分し、着実に実行する必要があります。

このような経験は、入社後の業務における納期管理やタスクの優先順位付け、リスク管理能力の高さを示せるでしょう。

また、予期せぬトラブルが発生した際の計画修正力や、複数の課題を並行して進める能力も、学業を通じて培われたことをアピールできます。

④継続力がある

継続力もまた、学業における重要な強みとして高く評価されます。

例えば、部活動と学業の両立を3年間続けた経験や、毎日欠かさず予習復習に取り組んだ習慣などが具体例として挙げられます。

また、資格取得のために長期的な学習計画を立て、着実に実行してきた経験も、粘り強く物事に取り組める姿勢を示す良い例となるでしょう。

上記のような具体的なエピソードを交えながら、目標達成に向けて諦めずに取り組み続ける姿勢をアピールすると、企業が求める「継続力」という強みを効果的に伝えられます。

⑤探究心がある

探究心も、学業における重要な強みとして高く評価されます。

特に、一つの分野を徹底的に追求した経験は、知的好奇心の強さを効果的にアピールできるでしょう。扱った学問分野がニッチなものでも問題ありません。

なぜその分野に興味を持ち、どう追求していったのかを具体的に説明すると、新規事業への積極的なチャレンジ精神や、専門分野でのスペシャリストとしての成長可能性を企業にアピールできるでしょう。

特に技術職やクリエイティブ職など、専門性が求められる職種では、探究心は非常に重要な強みとなります。

⑥論理的思考力がある

論理的思考力は、物事を順序立てて考え、複雑な事象をシンプルに整理できる能力で、学業では、研究やゼミでのディベート、論文作成などを通じて培われます。

企業は「主体的に行動し、課題や問題を見つけて解決できる人材」を求めており、論理的思考力は非常に重要視される素養の一つです。

アピールする際は自分なりの言葉に言い換えると、より具体的に自身の能力を表現可能。

ただし、単に「論理的思考力がある」と主張するのではなく、学業での具体的なエピソードを通じて、その能力をどう発揮したのかを説明するのが重要です。

学業を自己PRでアピールする際の3つの注意点

学業を自己PRで話すことは面接において良い方向に作用しますが、伝え方を間違えればマイナスに捉えられかねません。

自己PRの文章を作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。

  1. 学業以外の経験がないと思われる可能性がある
  2. コミュニケーション能力が低いと思われる可能性がある
  3. 真面目すぎる人だと思われる可能性がある

注意すべき理由を詳しく見ていきましょう。

学業以外の経験がないと思われる可能性がある

学業のみの自己PRだと他の経験が乏しいと判断される可能性があるため、自己PR以外では他の取り組みについて触れましょう。

もちろん1つのことに没頭することを評価する企業もありますが、色々なことに挑戦する姿勢や柔軟性を求める企業も少なくありません。

サークル活動、ボランティア活動、留学経験、アプリケーション開発など、学業以外のエピソードを用意しておくと安心です。

コミュニケーション能力が低いと思われる可能性がある

コミュニケーション能力が低いと捉えられる可能性があるため、協調性をアピールできるエピソードを用意しておくことがおすすめです。

学業以外で、協力して何かを成し遂げたエピソードがないかを探してみましょう。もし他に積極的に取り組んだものがない場合は、学友と協力して研究したこと、勉強に取り組んだことなど、学業にかかわることでも構いません。

企業は個人の成績よりも全体の成績を意識することが多い傾向にあります。周りと協力して1つのことを成し遂げた経験はぜひアピールしてください。

また、協調性もアピールしておきたいという方には、こちらの記事もおすすめです。

③真面目すぎる人だと思われる可能性がある

学業を自己PRとして使用すると、真面目すぎるという印象を面接官に与えてしまう可能性があります。

確かに真面目な姿勢は社会人として重要な要素ですが、度が過ぎると柔軟性に欠ける人材だと判断されかねません。

特に学業一筋で頑張ってきたことをアピールすると、融通が利かない、マニュアル通りにしか動けないといったネガティブな印象を持たれる恐れも。

このような誤解を避けるためには、学業での経験を話す際に、グループ学習での協調性や、課題解決に向けた創意工夫など、柔軟な対応力も併せて伝えましょう。

学業への取り組みを生かした自己PRの例文3選

学業への取り組みを自己PRでアピールする際の例文を、以下の3つのシチュエーション別にまとめました。

  1. 勤勉に学業に取り組み高成績を残した経験
  2. コツコツ勉強して資格を取得した経験
  3. スケジュール管理を徹底して学業と部活動を両立した経験

実際に例文を見ていきましょう。

例文①勤勉に学業に取り組み高成績を残した経験

勤勉に学業に取り組み良い結果を残した経験を活かす場合の、自己PRの例文を紹介します。

例文①

私の強みは、向上心があり、目標達成まで諦めないところです。

私は大学の成績で、全科目で「A以上」の評価を得ており、常に「GPA3.5以上」をキープしてきました。得意科目では、最高評価を複数獲得しています。

苦手な科目もありましたが、自分が理解しきるまで諦めずじっくり問題と向き合い、それでも分からないときは教授やその科目が得意な友人たちに質問することで乗り切りました。

GPA3.0以上をキープすることは、入学当初からの目標のひとつでした。苦手な科目のテストは余裕のある計画を立てるという対策を取ったことも、GPA3.5以上をキープできた理由の一つだと思います。

入社後も、私の強みを活かし、高い目標を必ず達成し、常に求められる人材として貴社の発展に貢献できればと考えております。

高い目標に対しても、努力と粘り強さを活かして目標達成を実現したことを印象づけています。

例文②コツコツ勉強して資格を取得した経験

コツコツ勉強して資格を取得した経験を活かす場合の、例文を紹介します。

例文②

私の強みは、継続力です。

経済学部での学びを活かし、大学在学中にファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。学部で学んだ知識を形にしたいと思い、資格取得取得の単に時間を見つけて勉強に励みました。

サークル活動やアルバイトとの両立を図りながらの勉強は、ハードだと感じることもありました。しかし、忍耐強くやり抜けばきっと結果が出ると信じて毎日3時間は勉強に充てました。
その結果、無事に資格を取得でき、自分の強みに自信を持つことができました。

この経験を糧に、入社後もコツコツ努力を積み重ね、確実に成長していきたいと考えております。セールス職として、貴社の製品の魅力を最大限お伝えし、お客様と貴社を繋げる人材として活躍したいです。

資格勉強を通して、自分の強みがどう身についたのかを説得力のあるエピソードを通してアピールしています。

例文③スケジュール管理を徹底して学業と部活動を両立した経験

最後はスケジュール管理を徹底して、学業と部活動を両立した経験を活かした場合の例文を紹介します。

例文③

私の強みは、複数の事柄を予定通りに達成する「計画性」と「実行力」です。

大学生活では、スケジュール管理を徹底して学業と部活動を両立しました。
部活動ではバドミントンを頑張り、インターハイに出場するところまで上り詰めることができました。また、学業では、常に2以上の評価を獲得しております。

スケジュールを組むこと自体は苦ではありませんでしたが、スケジュールどおりに行動することに苦労することもありました。しかし一度決めたことはやりきる性格のため、4年間頑張り続けることができたと思っております。

営業事務として働く上で、マルチタスクなど複数の業務を並行して行うことも多いかと思います。大学で培った強みを最大限発揮し、タスクマネジメント徹底し、貴社の営業活動のサポートに大いに貢献したいです。

自分の努力と強みが、入社後の業務でどのように活かすことができるかまでアピールできている文章です。

自己PRに学業を選ぶ時には伝えたい強みを明確にしよう

自己PRに学業を選ぶときは、結果よりも過程を意識して強みを伝えることがおすすめです。企業が知りたいのは結果ではなく、「自社との適合性」「人柄や価値観」となります。実際のエピソードを加えて奥行きを持たせることで説得力が増し、効果的な自己PRができるでしょう。

またさまざまなことに挑戦する姿勢を評価する企業もあります。企業によってアピールの方法を変えてみてもいかもしれませんね。

本記事で紹介した注意点も参考にしながら、企業に合った自己PR文章を作成してください。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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