最終面接は、内定まであと1歩の最重要の段階です。
最終面接を無事通過すれば内定が出ますが、そのぶん「失敗してしまうと今までの努力が水の泡に……」と考えてしまい、緊張で不安になる就活生は多くいます。
そこで本記事では、最終面接の対策方法を解説します。しっかり対策をして内定をゲットしてくださいね。
最終面接は事前の対策が必須!
最終面接は、綿密な対策が必須。なぜなら、これまでの面接を通過している優秀なライバルのみが残っているからです。とはいえ、いきなり対策といっても何に気をつければいいのかわかりませんよね。
そこでカリクルメディアでは、今まで累計5000人以上の就活生と面談してきたトップ就活エージェントや、最終面接の担当経験もある面接官など、就活のプロ17人にアンケートを実施!
最終面接で最も重要視されるポイントについて質問しました!
「社風に合うか」「入社への熱意があるか」を重要視している人が多いようですね。とはいえ「社風に合うか」は単純に性格が企業の社風にマッチしているか、だけでは決められません。
今回のアンケートでも、「どうして自社を選んだのか?」や「就活生の持つキャリアビジョンや仕事の目標が自社で叶えられそうか」など、様々な観点からマッチ度を測るという意見が多く見られました。
面接官は色々な角度から就活生が自社に合うかを見ているため、志望動機からキャリアプランに至るまで、自己PRの内容はきっちり固めていきましょう。深掘り質問に対応できるかもカギですよ。
最終面接と一次・二次面接との違い
最終面接が初めてで不安という人のために、これまでの面接と最終面接の違いを説明します。
- 所要時間:30分〜1時間
- 面接官:役員レベル
- 面接形式:個人面接
- 通過率:企業によって異なる
- 結果の通知:合格なら電話の場合が多い
- 面接は個人面接が多く、面接官は役員レベルであることが基本
1番の違いは、面接官が役員レベルであることです。企業の意思決定をする役員レベルの人が、本当にあなたに内定を出すかチェックする面接だと考えてください。
最終面接に落ちる人の特徴3つ
最終面接では、どのような人が不合格になるのでしょうか?
最終面接までせっかく通過したのに、不合格ではこれまでの努力が無駄なので、以下の特徴を確認しましょう。
- 面接官と価値観・考え方がマッチしていない
- 志望度の高さをアピールできていない
- 企業研究を徹底できていない
①面接官と価値観・考え方がマッチしていない
面接官と価値観や考え方が合わないと要注意。面接官は意思決定をする役員以上の立場です。
役員は、会社の意思決定にも近い人物。役員と価値観が合わない場合、会社の価値観にも合わないと判断されてしまう可能性が高くなります。
最終面接は、企業とのマッチングを確認する場です。企業としても合っている就活生を選んだ方が、入社してから成果が期待できます。
また、就活生も自分と合った企業を選んだ方がこれからの社会人生活にやりがいを感じ、働きやすくなりますよ。
②志望度の高さをアピールできていない
志望度がアピールできていない場合も要注意です。志望度が高い場合でもそれがうまく伝えられていない場合は、面接官には志望度が低いと判断されていまいます。
志望度が低い判断されると、この就活生は内定を出しても入社してくれないのではないかと疑われてしまいますよ。
企業は、内定を出すなら志望度が高く入社して活躍してくれる人を選びたいと思っています。そのため、志望度が高いのならうまく伝えわるように練習を重ねましょう。
③企業研究を徹底できていない
企業研究が徹底できていないと、面接官にバレます。面接官は役員レベルの人間なので、企業のことをよく理解している人間です。
そのため、企業研究ができていないまま企業のことを話すと曖昧になっている点や解釈違いになっている点がすぐバレます。
企業研究が曖昧だとバレると、企業への志望度が低いと判断されて不合格につながることも。これまでの説明会を振り返り、曖昧な点はOB・OG訪問を利用するなどの対策をしましょう。
最終面接までにやるべき対策5ステップ
最終面接に合格するために、最終面接前に準備すべき点を確認しましょう。以下の5つの対策を必ず行って万全の対策をしてください。
- これまでの面接を振り返る
- 志望動機の具体性を高める
- 志望企業の特色を理解する
- 入社後のキャリアプランを明確にする
- 逆質問をあらかじめ用意しておく
①これまでの面接を振り返る
まずは、これまでの面接を振り返りましょう。一貫性のある回答をするために、これまでに回答した内容を振り返ることが必要です。
これまでの面接であなたが何を答えたのかの記録が残っており、それをもとに面接官は面接をします。
話している内容がこれまでと変わっていると、面接官はあなたに不信感を覚えます。もし考え方が変わってしまっても、考え方が変わった経緯を説明できるようにしましょう。
②志望動機の具体性を高める
志望動機の具体性を高めることも大切です。志望動機の抽象度が高いと、その企業でなければならない意思や熱意が伝わりにくくなってしまいます。
あなたが入社してやりたいこと、どのような人間に成長したいかをできるだけ具体的に話せるようにしましょう。
面接では、あなたの入社後の姿を面接官にイメージさせることが大切です。面接官があなたの活躍している姿をイメージできれば、内定を出すかもしれません。
③志望企業の特色を理解する
志望企業の特色を理解することも忘れないでください。
同じ業界の企業は数多とあります。同じ業界の他社ではなく、どうしてここの企業に入りたいのかを明確に説明できるようにしましょう。
そのため、同じ業界の他の企業の特徴も確認して志望している企業との違いを理解してください。
同じ企業の他の企業を見る前に、他の業界ではなくこの業界である理由も説明できるようにもう一度確認しましょう。
④入社後のキャリアプランを明確にする
最終面接では、面接官が入社した後の姿をイメージできるようにするのが大切です。
そのため、具体的にどんなふうに成長して、どんなキャリアを築いていきたいかを明確にしましょう。
最終面接の質問は、将来に関する質問も多くあります。入社してからの目標や身に付けたいスキルなどを説明できるように、一度自分と向き合いましょう。
将来は分からない部分もありますが、不確実だとしても現時点の考えが説明できるようにしてください。
⑤逆質問をあらかじめ用意しておく
最終面接では、逆質問はあるかと聞かれる場合が多いです。何か質問があるか聞かれた場合、ないと答えるのはNGです。
最低5つは用意しておくと安心。これまでの面接で聞いたことがない質問や説明会でも触れていないことで逆質問のリストを用意しましょう。
逆質問は、むやみやたらに数を用意するよりも自分なりに考えていた上での質問がおすすめです。
仮説と一緒に質問をすると、きちんと企業のことを考えていると面接官に思われ、好印象に繋がります。
【最終面接対策用】質問・回答例文集6選
最終面接で頻出の質問を6つまとめました。簡単な回答の例文もあるので、最終面接前に参考にして対策してくださいね。
- 志望動機を改めて教えてください
- 長所・短所を1つずつ教えてください
- 入社後に挑戦したいことは何ですか?
- あなたの能力を入社後どのように活かしますか?
- 他社ではなく弊社を志望した理由を教えてください
- 弊社が第一志望ですか?
Q.1|志望動機を改めて教えてください
御社を志望する理由は主に2点あります。 1点目は、生命保険を通じて1人でも多くの人の挑戦や人生を応援したいからです。私は、テニスを高校から始めました。レギュラーになることを目標にして部活を励みました。 初心者でしたので、なかなか上手く上達せず悩むことも多かったですが、顧問や周りの部員が励ましてアドバイスをくれたので挑戦し続けられ、レギュラーになれました。この経験から、挑戦を応援する側になりたいと思い、人の挑戦を支援できる生命保険業界に興味を持ちました。 2点目は、貴社の顧客を第一に考える企業理念に共感したからです。貴社は、保険以外の商品もお客様に提供できるので本当にお客様が求めているものを提供できる企業だと魅力を感じました。 |
志望動機は、最終面接よりも前の面接で伝えていると思うので、その時に話した内容を振り返ってより伝わりやすいようにブラッシュアップしましょう。
貴社でなければならない理由が明確かどうか確認してください。
Q.2|長所・短所を1つずつ教えてください
私の長所は、困難な目標に対して着実に努力を重ね達成する力です。 この強みが生かされたエピソードとして、合格率が10%以下だった志望校に合格した大学受験があげられます。受験日まであと8ヶ月の模試で合格率が10%以下でしたが、受験日までにやるべきことを毎一のタスクに細分化し、朝晩10時間の勉強を重ねて合格しました。 私の短所は、物事に熱中して頑張りすぎてしまうことです。先ほど申し上げた大学受験の最中も、勉学に熱中してしまい睡眠時間よりも勉学を優先してしまい、体調を崩すことが多くありました。 そこから1日10時間以内と限度を決めて、勉学と体調のバランスを整えました。この経験から、無理をしない計画を立てることや限度を決めることを大切にしています。 |
長所と短所はそれぞれ具体的なエピソードを話せるように用意しておきましょう。
長所は、たくさん挙げられるかと思いますが、志望企業で活用できる長所を選んでください。短所は、それに対してどのように改善をしているのかまで話しましょう。
Q.3|入社後に挑戦したいことは何ですか?
私が入社後に挑戦したいことは、御社が持つデータだからこそできることを1つでも多くの企業に理解してもらうことです。 私は、御社のインターンシップに参加し、貴社の持つデータを活用したソリューション提供を行いました。他社では取れない貴社の持つデータは、ユーザーのペルソナを考えるのに非常に役立ちました。しかし、まだ貴社のデータの魅力を感じている企業はまだ少ないと感じています。 そこで、私は貴社のデータを使うことで企業の課題解決の糸口になることを伝えたいと考えています。貴社のデータを使うことによって、ユーザーも求めている情報が得られますし、企業も正しいターゲティングができると考えています。 |
入社後に挑戦したいことは、志望企業だからこそできることであるかを重視してください。また、業務内容をそのまま言うのは避けてください。
Q.4|あなたの能力をどのように活かせると考えていますか?
私は、顧客視点で物事を考えることに長けている強みがあり、それを御社のリテール業務で活かして貴社へ貢献したいです。 私は、サークルの新入生交流イベントで満足度を前年度75%から90%まで向上させた経験があります。その際に、前年度参加者のサークル員からヒアリングを行い、改善を重ねました。このヒアリング力と顧客の立場に立って考える力は、御社のリテール業務で大変強みになると考えています。 お客様からヒアリングをして何を求めているのかを汲み取り、お客様に最適なソリューションを提案できると考えています。お客様が求めていることを1番に考える御社において、私のこの強みは大変重要だと考えています。 |
志望企業ではあまり生かされない強みは避けて、どのように入社してから活躍しているのかを面接官がイメージできるように答えましょう。
Q.5|他社ではなく弊社を志望した理由を教えてください
他社ではなく、御社を志望している理由は2点あります。 1点目は、一気通貫なので1つのプロジェクトの始まりから終わりまで関われると言う点です。人材業界では、顧客の担当と企業の担当が分かれてしまい本当に顧客のために企業とマッチングできているかが曖昧だと感じています。 それに対して、貴社では顧客・企業どちらともコミュニケーションを取りつつ、マッチングが図れるので顧客・企業どちらもニーズが満たせると感じています。 2点目は、御社のカルチャーに共感したからです。御社では、人の意見を大切にしており、否定から入らないことや困難なことに対しても諦めず挑戦する意識が社員の方々から感じられました。そんな御社で困難なことにも挑戦して、成長していきたいと心から感じております。 |
貴社でなくてはならない理由は、1番曖昧にしてはいけないポイントです。
他の企業のこともリサーチしなくてはならないので時間はかかりますが、リサーチしていないと面接官にバレてしまい、志望度が低いと判断されてしまいます。
Q.6|弊社が第一志望ですか?
はい、第一志望です。御社が業務を進めるにあたって大切にしている顧客志向の観点に大変共感しています。 また、それだけではなく社員の方々の価値観や働く姿勢も魅力を感じており、一緒に働き、成長をしていきたいと心から思っております。 |
企業に合格したいのであれば、第一志望であると言いましょう。志望度が低いと、入社しても十分に働いてくれないと判断されてしまうからです。
【最終面接対策】逆質問の例9選
最終面接では、何か質問があるか聞かれる場合が多いです。逆質問がないと答えるのは、企業に興味がないと思われてしまいます。
代表例を説明しているので、何か質問できるように準備しておきましょう。
- 業務内容について
- 働き方や考え方について
- 事業方針に関する質問
業務内容について
- 現在の御社の主力事業は〇〇であるかと思いますが、今後特に注力する予定の事業がありましたら教えていただけますでしょうか。
- 新規事業の立ち上げに携わることは可能でしょうか。
- 御社が提供している〇〇に関して、魅力的なポイント・課題点をそれぞれお聞きしたいです。
事業内容に関する質問としては以上の3つが代表例です。新規事業に携わってみたいという思いがある人や面接でそのように伝えている人は、携われるかを聞くのがおすすめです。
働き方や考え方について
- 〇〇様がともに働く人に求めるものやスキルなどはありますでしょうか。
- 〇〇様が御社へ入社を決めた理由を教えていただけますでしょうか。
- 活躍している方々の特徴を教えていただけますでしょうか。
働き方や考え方としては以上の3つが代表例です。
活躍する人や求めているスキルに対して、向上させたい意志を伝えると、あなたが入社してから活躍したいという思いが面接官にも伝わりやすいです。
事業方針に関する質問
- 企業理念を実現するために重要視していることを教えてください。
- 現在〇〇に取り組んでいると伺いましたが、具体的に取り組んでいる内容を教えていただけますでしょうか。
- 御社は〇〇業界のリーディングカンパニーであると認識していますが、ここまでの成長を遂げた背景を教えていただけますでしょうか。
事業方針としては以上の3つが代表例です。
自分の企業知識や考えを伝えられると、より詳細な情報が面接官から知れるのでおすすめです。
最終面接対策についてよくある質問
最終面接について不安なことは多くありますよね。以下2つがよくある質問なので、同じ不安を抱えている方は参考にしてください。
- 最終面接後にすることはある?
- 面接結果はいつ来る?
Q.1|最終面接後にすることはある?
最終面接を受けた後に必ずするべきなのは、お礼メールです。できる限り当日中、遅くても翌日までに送るようにしましょう。
メールの中に、面接によってより志望度が高まったと言うと印象がより良くなります。内定を決めるのは人間です。
人として魅力を感じると、一緒に働きたいと思われます。忙しい中時間を自分のために割いてくれたことへの感謝を伝えて、社会人として大切な感謝ができる人間として好印象を与えましょう。
Q.2|面接結果はいつ来る?
最終面接が終わると、いつ結果が来るかと不安になってしまいますよね。最終面接後、結果が来る時期は企業によって様々です。
就活生を全員見てから内定者を決める企業もあります。そのため、最終面接中に内定と告げられる場合もあれば、後日連絡しますと言われる場合も。
通知が遅いと、不採用と感じてしまう人もいますが、決してそうとは言えないので焦りすぎないことが大切です。
最終面接は事前対策が鍵!入念な準備を行い内定を獲得しよう
最終面接は、内定まであと一歩と非常に大事な場面です。そのため、優秀なライバルが入念な対策をして挑みます。
これまでの面接を振り返りつつ、企業や自分の考え方について曖昧になっている点はないか確認して万全の対策をしましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。