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グランドスタッフの志望動機の書き方を解説|ポイントや例文も紹介

搭乗手続きを行ったり、手荷物を受け取ったりなど、空港で働く人をグランドスタッフと呼びます

グランドスタッフを志望する場合、どのような志望動機を書けばよいのでしょうか?

この記事では、グランドスタッフの詳しい仕事内容や適性、志望動機を書くコツを例文もまじえて解説しています。空港で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

佐藤

人事 佐藤

2018年度新卒入社 新規営業を担当 入社後、新規営業に従事し、顧客開拓や提案活動を経験。 プロジェクト参画 その後、異動により大手外食チェーンや病院のプロジェクトに参画。プロジェクトマネジメントやシステム導入を担当。 2021年 人事部に抜擢 2021年に人事部に抜擢され、新卒採用と中途採用を担当。2024年9月現在も人事を担当している。

久保

キャリアアドバイザー 久保

東証プライム上場通信事業会社で営業マネージャーを経験し、新規事業3つの立ち上げにかかわる。 営業マネージャや立ち上げの実績を持ちながら、株式会社C-mindには2023年に中途入社し、現在はキャリアアドバイザーのチーム運営と多くの就活生のサポートを担当。 自身が転職やキャリアアップをした経験から、内定だけではなく、入社後も徹底的に寄り添い企業を紹介している。 専門業界:IT、人材、広告

目次

グランドスタッフとは?仕事理解を深めて志望動機に繋げよう

グランドスタッフとは、空港業務スタッフのことを指します。なかでも「空港内で主に接客業務を担当するスタッフ」という認識が、近年では一般的となってきました。

具体的な仕事内容としては、航空券の発券や搭乗手続きを行うカウンター業務、搭乗案内などを行うゲート業務、出発・到着ロビーでお客様をサポートするロービーサービス業務などがあります。

他にも手荷物のお預かり、ラウンジでの受付や接客など、業務内容はかなり幅広いものとなっている点が特徴。

ちなみに、同じ空港内の業務でも、接客ではなく裏方の業務は「グランドハンドリング」と呼ばれており、航空機の誘導や貨物コンテナの搭降載などが当てはまります。

グランドスタッフに向いている人の3つの特徴

ここでは、グランドスタッフの仕事に向いている方の特徴を、大きく分けて3点ご紹介します。

グランドスタッフ業に興味のある方は、自分の性格が当てはまっているかどうか、ぜひチェックしてみてください。ひとつずつ解説します。

①思いやりを持ってお客様に対応できる人

グランドスタッフは、空港における接客業務です。担当部門がどこであれ、空港を利用するお客様とのコミュニケーションが重要な仕事となります。

助けを求めてくるお客様をサポートするだけではありません。お客様から話しかけられるだけでなく、自らお客様の様子を伺い、困っている方がいれば声をかけて対応する「思いやり力」が欠かせません。

お客様を注意深く観察し、求められていること以上の接客やサポートをすることで、空港利用者の顧客満足度を高めることが必要です。

②責任感が強い人

グランドスタッフの業務は、航空券の発券や搭乗予約、搭乗案内など、空港にとって最重要である安全と運行スケジュールに関わる仕事で、ひとつひとつの業務に大きな責任が伴います

また、旅行中にはさまざまなトラブルや問題が起こることがあります。お客様が困っていることを責任持って解決に導くのも、グランドスタッフとして必要な要素ですね。

定刻通りの運行、お客様の安全と満足度を守ることは、責任感なしには成し遂げられないものでしょう。

③柔軟性がある人

空港での仕事に、予想外の事態はつきものです。天候不良などで運行状況が左右されるため、急な変更事項にも落ち着いて対処できる柔軟性と臨機応変な判断力が欠かせません。

また、空港内でも予定外のトラブルはよく起こります

搭乗時間が迫っているのにお客様が現れなかったり、預かった手荷物が見当たらなかったり、それらの問題に対応するのもグランドスタッフの仕事です。

常に状況を判断し、柔軟性を持ってお客様と接する能力が求められるでしょう。

人を相手にしている仕事には、トラブルがつきものです。そうでなくても、マニュアルから逸れた対応を求められることは多くなるでしょう。

重要な物事の本質を見極め、臨機応変に対応できる人は、グランドスタッフに向いていると言えますよ。

志望動機のヒントに!グランドスタッフのやりがいとは

グランドスタッフは、やりがいを感じられる魅力がたくさんある仕事です。

ここでは、その中でも志望動機に活かせるポイントを解説します。

  1. 多国籍のお客様と接する中での視野の拡張
  2. お客様の旅を支える達成感
  3. チームで課題を解決する喜び
  4. 空港という特別な空間で働く充実感

①多国籍のお客様と接する中での視野の拡張

グランドスタッフの魅力は、世界中の多様な国籍や文化背景を持つお客様と直接コミュニケーションを取れることです。

日本国内だけでなく、様々な言語や習慣を持つ旅行者と接することで、自然と異文化理解が深まるでしょう。

英語や他の外国語を実践的に使いながら、お客様一人ひとりの背景や価値観を尊重したサービスを提供することは、個人の視野を大きく広げる貴重な経験となります。

②お客様の旅を支える達成感

グランドスタッフの最大の魅力は、お客様の旅を直接支える仕事の達成感です。

搭乗手続きから出発ゲート、到着ゲートまで、お客様の旅の全工程に寄り添い、安心と笑顔を提供できることが、この仕事の最大のやりがいでしょう。

困難な状況でも、チームワークを発揮して迅速かつ丁寧に対応し、お客様に感謝の言葉をいただいたときの喜びは何物にも代えがたいものです。

旅の不安を取り除き、素晴らしい思い出づくりをサポートする、その瞬間に、グランドスタッフとしての誇りと達成感を強く感じることができるでしょう。

③チームで課題を解決する喜び

グランドスタッフの仕事は、まさにチームワークの賜物です。

フライトスケジュールの変更や不測の事態が発生した際、空港内の様々な部署と迅速に連携し、お客様の不安を最小限に抑える対応が求められます。

例えば、遅延や欠航が発生した際、グランドスタッフは航空機の整備部門、運航管理チーム、他の地上スタッフと緊密に協力し、代替案を即座に準備します。

このチームでの課題解決は、お客様の旅を守る重要な使命であり、大きな達成感を味わえる瞬間なのです。

④空港という特別な空間で働く充実感

空港は、世界中の多様な人々が交差する特別な空間で、グランドスタッフは、まさにこの「世界の玄関口」で働く重要な役割を担っています。

日々、様々な国籍や文化背景を持つお客様と直接触れ合い、彼らの旅の始まりと終わりを支える仕事は、単なる接客を超えた意義があるでしょう。

緊張感と責任感のある環境で、チームワークを発揮しながら、お客様の安全と快適さを守る仕事は、他では味わえない特別な充実感を生み出すはずです。

グランドスタッフの志望動機の書き方3ステップ

ここからは、グランドスタッフ業を目指す方が履歴書などに記載する「志望動機」の書き方について紹介します。

志望動機は、ざっくり言うと「結論」→「根拠となるエピソード」→「入社後の活躍イメージ」という流れに沿って組み立てるのがおすすめです。

以下で詳しく説明しますね。

①志望理由を結論ファーストで書く

志望理由は、まず結論部分から書き始めましょう。「私は◯◯の為、グランドスタッフになりたいと思っています」と、簡潔に述べます。

就職活動も含め、ビジネスでは「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」の順で文章を構成するPREP法が好まれます。

この手法を使うだけで、まとまりができ、論理的で説得力のある文章になりますよ。

②応募理由のきっかけとなったエピソードを書く

続いては、なぜグランドスタッフを志望したのか、応募理由を具体的に述べます

ここではグランドスタッフになりたい理由はもちろんのこと、なぜその企業を選んだのかについても、しっかりと触れましょう

エピソードは、できる限り具体的にした方が熱意が伝わりやすくなります。空港で働きたいと思うには、なにかきっかけがあったはずです。今一度思い出し、深掘りして考察してみてください。

直接、グランドスタッフや空港に関係するエピソードでなくても大丈夫です。

サークルやアルバイトなどで自分の強みや就活の軸を見つけて、それらに適した仕事がグランドスタッフだった、という伝え方でも、全く問題ありませんよ。

③入社後にどのように活躍できるかを書く

最後に、自分が企業にどのような貢献ができるのかを記載します。

履歴書や面接では、志望動機のほかに自己PRを述べる必要性もあるでしょう。自分がどのように活躍できるかは、自己PRと共通する内容にするのがおすすめです。

グランドスタッフとして働くために、自分が勉強してきたことや、得意だと思っていることについてアピールしましょう。

グランドスタッフの志望動機のポイント4選

志望動機の構成について説明しましたが、続いてここでは、志望動機を書く際に気をつけたいポイントについて説明します。志望動機を詳しく書く際のコツは、下記の4点です。

以下で詳しく解説します。

①なぜ航空業界が良いのかをはっきりさせる

まずはじめに、なぜ航空業界で仕事がしたいのか、はっきりと理由を述べましょう。

グランドスタッフは空港内での接客業です。しかし、ただ「接客業がしたい」という言い方をしてしまうと、普通のお店や飲食店などでもいいのでは?と思われてしまいますよね。

普通の接客業ではなく、あえて航空業界を選んだ理由をしっかりと伝える必要があります。

空への玄関口である空港が好き、飛行機が好き、も立派な理由でしょう。観光に興味がある、自分も旅行が好きだから旅行客をサポートしたい、など、ぜひ理由を考えてみてください。

航空業界を選ぶに至ったポイントを、エピソードに含ませるのも1つの方法です。

書き始める前に「どうして航空業界でないといけないのか」という部分を自己分析ではっきりされてくださいね。

②なぜその企業で働きたいのかをはっきりさせる

続いては、航空業界の中でもなぜその企業を選んだのか、について記載します。

航空会社は国内だけでも、ANA、JAL、スカイマーク、ピーチ…など数多く存在します。企業としては「どうして他社ではなく自社で働きたいのか」は知っておきたい項目でしょう。

例えばJALの面接では「どうしてANAではなく自社で働きたいのですか?」と聞かれたら、納得してもらえる答えを用意しなければなりません。

志望動機に説得力を与える部分ですので、競合他社をしっかりと研究し、差別化することが求められます。

③なぜcaではなくグランドスタッフなのかを明確にする

航空業界や空港内には、多くの職種があります。裏方の仕事もたくさんある中、なぜお客様と直接触れ合うグランドスタッフをやりたいのかについても述べましょう。

上記①で、なぜ他所での接客業ではなく航空業界がいいのかについては記載しましたが、ここではそれと関連付けて、グランドスタッフとして働きたい理由を記載します。

ここで「他の職種をやりたくない理由」を出すのは絶対にNGです!確かに適材適所は重要ですが、自分にこれは向いていないから……というネガティブな要素は、後ろ向きな印象を抱かせてしまいます。

すべて大切な仕事であり、しかしその中でも自分の強みを活かせるのはグランドスタッフである、という流れで伝えましょう。

④グランドスタッフとして活かせる強みをアピールする

上記③からの流れで、自分の強み、自分が勉強してきたことなどをアピールしましょう。

グランドスタッフになるために必要な資格などはありません。ただ、就職後も活かせる経験や資格として、たとえば接客業の経験や、英語・中国語などの語学勉強などが当てはまります。

語学を学んでいる方はぜひ資格取得にも励んでみてください。

他にもコミュニケーション能力の高さ、責任感や柔軟性などを、簡単なエピソードと共に自己PRするのもおすすめです。

グランドスタッフの志望動機の例文3選

ここからは、今も就活生を多数内定まで導いている現役の就活アドバイザーが、実際にグランドスタッフの志望動機を、本格的に添削します!

志望動機がそもそも書けていない……と悩む人は、以下の自動生成ツールでサクッと作ってしまうのもオススメ。まずはとっかかりを掴むことが重要ですよ。

逆に、既に志望動機がある人には「赤ペンES」を使ってみましょう!現役の就活のプロが、今回の添削例文よりもさらに詳細な解説付きで、志望動機を無料添削しますよ。

例文①: 空港を利用した経験

自分が空港を利用し、グランドスタッフからサービスを受けて感動した経験を元にした志望動機を添削しました。エピソードはより具体的に書いていきましょう。

空港での経験を軸にした志望動機

【結論】私は、不安や心配を抱えているお客様のサポートをし、素敵な空の旅を楽しんでもらいたいと思い、グランドスタッフ業務を志望しました。安心して飛行機を利用していただくためにお客様に寄り添うサービスを提供したいと考え、貴社のグランドスタッフを志望しました。

添削コメント|「安心して飛行機を利用していただくために〇〇したい」という具体的な目標を明示し、志望動機を読み手に伝わりやすくしました。また、業務に直結する表現を用いることで、企業理解の深さをアピールしています。

【エピソード】私が中学生の頃、身内に不幸があり、親とのタイミングが合わず、高校生の姉と二人きりで飛行機に乗ったことがあります。チケットは持っていましたが、姉も私も飛行機自体が初めてで、とても不安でした。私が初めて飛行機に乗った際、不安で戸惑っていた私と姉に、貴社のグランドスタッフが丁寧に声をかけてくださり、安心して搭乗できた経験が志望動機の原点です。

添削コメント|経験の背景を簡潔にまとめつつ、志望動機との関連性を明確にしました。具体的な体験を示すことで説得力が高まります。

【エピソード詳細】そんな私たちに、御社のグランドスタッフさんがすぐに気づいて声をかけてくれました。搭乗までずっと側についていただき、さらに客室乗務員の方にも引き継いでくれたようで、飛行機の中でもやさしく声掛けをしてもらえました。貴社のグランドスタッフは、搭乗口まで寄り添い、客室乗務員へ引き継ぎまで行うことで、一貫した安心感を提供してくださいました。この経験が、私が同じように安心を届ける側になりたいと思うきっかけです。

添削コメント|エピソードの具体性を高めつつ、「安心感を届ける」という要素を志望理由に繋げました。志望企業の特徴的なサービスの一環として体験を語ることで、企業への理解度を示しています。

【入社後】私も御社でグランドスタッフとして、お客様をしっかりと観察し、寄り添い、安心して飛行機を利用していただけるよう貢献したいと思っています。入社後は、お客様一人ひとりの状況や不安に寄り添い、それぞれの事情まで加味したサービスを提供していきたいです。また、迅速で柔軟な対応を心がけ、貴社のサービス価値向上に貢献したいと考えています。

添削コメント|「お客様をしっかりと観察して寄り添う」という目標がやや曖昧なため、「お客様それぞれの状況に寄り添って事情を加味したサービスを提供する」という具体的な提案を付け加えています。

【足りなかった部分】志望動機の背景や入社後の具体的な貢献内容が不足していました。また、締めくくりの要素が欠けており、熱意を伝えきれていません。

【添削箇所】冒頭に「お客様に寄り添うサービス」を明示し、背景となる体験を簡潔かつ具体的に述べました。入社後の貢献意欲を示すため、具体的な行動目標を追加しています。

【どう良くなったか?】志望動機の背景が明確になり、企業や職種への理解度を深めている印象を与えます。入社後の具体的な活躍イメージが描かれ、熱意が伝わりやすくなりました。

【今回のチェックポイント】
・感動した経験を基に職種理解を深める
・自身の強みを職務に結びつける
・入社後の具体的な貢献を示す

例文②: 語学力を活かしたい

「語学力を活かしたい」というきっかけから作成した志望動機を添削しました。語学力の程度は、取得した資格を書き添えることで企業に伝わりやすくなりますよ。

語学力を軸にした志望動機

【結論】私は、大学で身につけた語学力と異文化コミュニケーションを活かした仕事がしたいと思い、グランドスタッフ業務を志望しました。私は、語学力と異文化対応力を活かし、多様なお客様に安心感と満足を提供するグランドスタッフとして活躍したいと考え、貴社を志望しています。

添削コメント|自分の強みとして「語学力」「異文化対応力」と具体的なスキルを示しつつ、元の志望動機にはなかった「安心感と満足を提供する」という職務内容を付け加えて、志望意欲をハッキリと示しました。

【エピソード】子供の頃から海外に強い興味があり、幼少期から海外文化に興味を持ち、大学では英文科で異文化コミュニケーションを専門に学びました。英語だけでなく中国語も独学で学んでおり、それぞれ◯級の資格を取得しています。これらの経験を通じ、異文化の方々と直接関わりたいという思いが強まりました。

添削コメント|元の文章では、ただ過去経験を語っているだけになっており、あまり志望動機との結びつきが感じられませんでした。そこで「過去経験から異文化交流がしたいと考えた」という主体的な感情を伝え、志望する職種への意欲を示しています。

【エピソード詳細】勉強していくうちに、多種多様な国や地方から来られる空港で、海外からのお客様と接してサービスができるグランドスタッフとして働きたいと強く思うようになりました。留学中に多文化の背景を持つ人々と交流する中で、異なる価値観を尊重し、相手に寄り添ったコミュニケーションの重要性を学びました。この経験を活かし、空港でお客様に安心感を提供する仕事をしたいと考えています。

添削コメント|唐突に空港への興味を語るだけでは、ややとってつけたような印象になります。そこで留学経験を具体例として挙げ、「相手に寄り添うコミュニケーション力」が志望動機に繋がっている点を明示しました。

【入社後】なかでも御社は、国際線満足度ランキング1位の企業です。私もそのようなすばらしい環境で切磋琢磨し、すべてのお客様に満足していただけるよう知識と技術を磨きたいと思っています。貴社に入社できたなら、高い国際線満足度を支えるサービスを学び、多文化背景を持つお客様に質の高い対応を提供したいです。また、迅速かつ正確な対応を通じて、貴社のブランド価値向上に貢献します

添削コメント|「高い国際線満足度」と「多文化対応」を絡めた具体的な目標を示すことで、入社後の活躍イメージを明確化しました。

【足りなかった部分】志望動機が抽象的で、語学力や異文化対応力が職務にどう活かされるか具体性に欠けていました。また、入社後の目標が不明確です。

【添削箇所】語学力と異文化対応力を明示し、それを職務に繋げました。留学経験や資格取得を動機に結び付け、空港で活躍できるスキルがあることも示せています。

【どう良くなったか?】語学力と異文化対応力が職務に活かせることが明確になり、動機の説得力が向上しました。入社後の行動目標も具体化し、貢献意欲を示せています。

【今回のチェックポイント】
・語学力と異文化対応力を具体的に示す
・エピソードを活用して志望理由を裏付ける
・入社後の具体的な目標を明示する

「留学経験があることを効果的にアピールする方法を知りたい!」という方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
留学経験を活かしてガクチカで差をつける!高評価を得る書き方と例文を3つ紹介

例文③: アルバイト経験

接客のアルバイト経験を元にした志望動機を添削しました。空港だけでなく、観光客向けのお店や居酒屋などでのアルバイトも、旅行客を相手とした接客経験として活きてくるでしょう。

アルバイト経験を元にした志望動機

【結論】私は、学生時代に空港でアルバイトをした経験がきっかけで、グランドスタッフを目指しています。学生時代の空港でのアルバイト経験を通じて、旅行客の方々に安心と満足を提供するグランドスタッフを志望しました。

添削コメント|「安心と満足を提供する」というグランドスタッフの業務内容と直結する表現を追加しました。具体的な目標を明確に示すことで、志望理由が伝わりやすくなっています。

【エピソード】これまで4年間、◯◯空港のお土産屋でアルバイトをしていました。、観光客の方々に寄り添った接客を心がけてきました。旅行に来られているお客様にとっては、お土産選びも観光のひとつだと思います。この経験を通じて、旅行の一部をサポートする喜びと、接客業務のやりがいを学びました。

添削コメント|「寄り添った接客」や「接客業務のやりがい」といった具体的な内容を追加し、アルバイト経験の価値を志望理由に結び付けました。これにより、経験の説得力が増しています。

【エピソード詳細】楽しんでゆっくり選ばれる方、お仕事で急いでいる方、日本語がまったく読めない外国の方など、たくさんのお客様と触れ合うことができて、とても楽しく働くことができました。急いでいるビジネス客には迅速な対応を、外国のお客様には翻訳アプリを活用して丁寧に対応するなど、多様なお客様に合わせたサービスを心がけました。お客様から直接「助かった」という声をいただいたこともあり、旅行客の方々をサポートできる仕事にやりがいを見出しました。

添削コメント|具体的な行動(迅速な対応や翻訳アプリの活用)を示し、アルバイト経験がグランドスタッフの業務に直結している点を強調しました。また、お客様からの評価を加えることで、スキルの高さも客観的に証明できています。

【入社後】そのうち、より旅行客の方々ともっと深く関わりたい、もっとより良い旅になるようサービスを提供したいと思うようになり、グランドスタッフを志望しました。この4年間のアルバイト経験を活かし、さらに語学力を身につけ、御社に貢献したいと思っています。入社後は、語学力と異文化対応力を活かし、多様なお客様に安心感と満足を提供できるサービスを実現したいです。また、語学力をさらに磨き、インバウンド需要の拡大に対応する力を高め、貴社の国際競争力向上に貢献します。

添削コメント|「高い国際線満足度」と「多文化対応」を絡めた具体的な目標を示すことで、入社後の活躍イメージを明確化しました。

【足りなかった部分】アルバイト経験の具体性が不足し、グランドスタッフの職務内容との関連性が曖昧でした。また、入社後の目標が明確に示されておらず、企業への貢献意欲が弱いのが課題です。

【添削箇所】結論で職務内容に直結する表現を追加し、理由でアルバイト経験を具体化しました。具体例として迅速な対応や翻訳アプリ活用を示し、入社後の目標を企業視点で明確に述べています。

【どう良くなったか?】アルバイト経験の具体性が増し、グランドスタッフの業務との関連性が明確化されました。入社後の目標が具体的に描かれ、企業への貢献意欲と熱意が効果的に伝わる内容となっています。

【今回のチェックポイント】
・アルバイト経験と職務内容の関連性を明確に示す
・具体的なエピソードを通じて動機を裏付ける
・入社後の目標を企業視点で述べる

グランドスタッフの志望動機を作るおすすめ自己分析方法

グランドスタッフを目指すには、まず自分自身をよく知ることが大切です。

ここでは、志望動機を明確にするための自己分析方法を紹介します。

  1. グランドスタッフに興味を持ったきっかけを振り返る
  2. 求められるスキルと自分の特長を照らし合わせる
  3. 活かせる経験やスキルを具体的に整理する

①グランドスタッフに興味を持ったきっかけを振り返る

グランドスタッフに興味を持ったきっかけを振り返る際は、自分の原体験を丁寧に掘り下げることが重要です。

多くの人は、空港でグランドスタッフに親切にしてもらった経験や、飛行機への憧れ、語学力を活かしたいという思いがきっかけとなっています。

小さい頃の旅行で出会ったグランドスタッフの凛とした姿や、温かいサポートが忘れられない方も多いでしょう。

また、外国人のお客様とコミュニケーションを取ることに魅力を感じ、国際的な空間で働きたいと考える人もいます。

②求められるスキルと自分の特長を照らし合わせる

グランドスタッフに求められるスキルは、高い英語力、優れたコミュニケーション能力、そして柔軟な対応力です。

自己分析では、これらの要件と自分の強みを丁寧に照らし合わせ、TOEIC550点以上の英語力や、異文化間でのコミュニケーション経験を整理しましょう。

次に、チームワークや問題解決能力を示すエピソードを具体的に言語化します。

自分の経験を客観的に分析し、グランドスタッフに必要な資質とどのように合致するかを明確にすることで、説得力のある自己PRを作成できます。

③活かせる経験やスキルを具体的に整理する

グランドスタッフを目指すためには、自分の経験やスキルを具体的に整理することも欠かせません。

接客業のアルバイト経験、ホテルやレストランでの対応スキル、メールやデータ入力の事務経験など、様々な経験が役立ちます。

特に、ビジネスマナー、タッチタイピング、四則演算、エクセルの基本操作、プレゼンテーション資料作成などのスキルは、グランドスタッフの業務に直接活かせます。

また、語学力や異文化コミュニケーション能力も重要なポイントとなるため、学生時代に培った経験を洗い出し、自分の強みを明確にしましょう。

グランドスタッフの志望動機を書く時に注意すべき3つのこと

ここでは、志望動機を書く際に注意したいポイントを、3つ紹介します。

せっかく志望動機をまとめても、自分では気が付かないマイナスな要因があってはもったいないですよね。ぜひチェックしてみてください。

①ネガティブな志望動機は避ける

志望動機に、ネガティブな表現は使わないようにしましょう。例として下記のようなものが挙げられます。

ネガティブな表現の例

  • 本当はキャビンアテンダントになりたいが、倍率が高いからグランドスタッフを志望します。
  • 裏方のグランドハンドリング業務は難しそうなので、グランドスタッフを志望します。

このような表現は、自分の評価を下げるだけでなく、企業に対しても失礼な書き方となります。

面接では深掘り質問として、他の業種への興味はなかったのか、と聞かれることもあるかもしれません。

そんなときも「自分は◯◯な理由で、グランドスタッフが向いていると思った」とポジティブに伝えましょう。他の業種を下げるような発言はNGですよ。

②他の職種でも当てはまる志望動機は避ける

企業に「グランドスタッフではなく、他の接客業でもいいのでは?」と、他でも当てはまると思われるような志望動機は避けましょう。例として下記のような表現です。

避けるべき志望動機の例

  • お客様にありがとうと感謝されるのが、仕事の喜びだからです。
  • 人と関わるのが好きだからです。
  • 航空業界に興味があり、飛行機に関わる仕事がしたいからです。

これらは間違いではないのですが、言葉が不足しており、グランドスタッフにこだわりがないと判断されてしまいます。

「航空業界・空港で」働きたい理由と「接客業に就いて」働きたい理由をそれぞれしっかり述べるよう気をつけましょう。

③志望動機で待遇を言及するのは避ける

これはグランドスタッフに限ったことではありませんが、就職活動での志望動機では、給与やボーナスなど待遇面について言及するのはNGです。例として下記のような表現です。

NGな志望動機の例

  • 航空業界は年収がいいと聞いたので、グランドスタッフを希望します。
  • 他社よりも御社の方が待遇がいいので、御社を希望しました。

仕事をするモチベーションがお金であったとしても、それは自分の胸のうちに留めておき、企業には伝えないように注意しましょう。

企業側は「待遇以外に自社に魅力を感じていないのか」「他社がもっと良い待遇ならそちらに行くのか」と考えてしまいます。あくまで働きたい意欲を伝えましょう。

グランドスタッフの志望動機では志望理由が重要

空港で主に接客業を担当するグランドスタッフについてと、志望動機の書き方について紹介しました。

通常の接客業と違い、空港で旅行客を相手にサービスをする、という点が特徴です。それらに関してしっかり具体的に志望動機を伝えることが重要です。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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