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【例文付き】30秒の自己PR動画の作り方を解説|内容やコツも紹介

近年就職活動で、求められることが増えてきた「自己PR動画」。

30秒で動画にまとめて提出を指定されても、どのように作ればいいのか分からず苦労しますよね。

本記事では、自己PR動画の作り方やおすすめの内容を紹介します。企業に興味を持ってもらえるような動画作りにチャレンジしましょう。

\先に例文を確認したい方はこちらから/

佐藤

人事 佐藤

2018年度新卒入社 新規営業を担当 入社後、新規営業に従事し、顧客開拓や提案活動を経験。 プロジェクト参画 その後、異動により大手外食チェーンや病院のプロジェクトに参画。プロジェクトマネジメントやシステム導入を担当。 2021年 人事部に抜擢 2021年に人事部に抜擢され、新卒採用と中途採用を担当。2024年9月現在も人事を担当している。

富樫

キャリアアドバイザー 富樫

早稲田大学卒業後、新卒で株式会社C-mindに入社し、キャリアアドバイザーを担当。年間2000名の就活相談実績を持つ。就活生に寄り添うことをモットーとし、特にファーストキャリアを重要視したアドバイスとケアを行なうことで、内定獲得実績において2024年度上半期MVPを獲得した。

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目次

30秒の自己PR動画で企業が評価する3つのポイント

企業が自己PR動画を求める理由は、文面より熱意や人柄が伝わりやすいからです。

時間は30秒で設定されていることが多く、自己PR動画が魅力的な就活生は面接で深掘りする意図があります。

自己PR動画で企業が評価しているポイントは3つです。

①伝達内容を簡潔にまとめられるか

ビジネスシーンでは、端的に分かりやすく話す能力が必要です。自己PR動画では短い時間の中で、伝えたい内容を分かりやすくまとめて伝える能力を試されています

自己PR動画で指定される30秒の時間は、決して長くありません。分かりやすく説明できる就活生は、商談の場でも相手の時間を無駄にせず最適な商品の提案ができると思われています。

自己PR動画の時間を30秒と制限することで、就活生の持つ要約力を知ることが目的です。

30秒となると、かなり短い時間で自分の魅力を伝える必要がありますよね。

実際に企業側も時間を指定している理由として、簡潔にわかりやすく自分の魅力を表現できるかを見ています

30秒で何を話すのかは事前にしっかりと決めておく必要がありますよ。

②聞き手を想定して伝え方を工夫できるか

動画では履歴書と違い、通常の面接と同じく伝え方に工夫も必要です。

通常の面接に比べると、動画では話す内容が伝わりづらくなります。声のトーンを上げて、気持ちも高めで撮影しましょう。

自分では少しオーバーに感じる場合でも、動画では思ったよりも暗い印象に写ります。抑揚をはっきりつけて、ハキハキと話すよう意識が大切です。

カメラを友人に持ってもらって、話しかけるつもりで撮影すると上手くいきます。何度か撮影して、納得いく動画を撮影しましょう。

③全体的な雰囲気が社風とマッチするか

内容以外の、外見や雰囲気が社風とマッチするかも重視されているポイントです。

履歴書の写真では分からない、話しているときの雰囲気や外見がわかるのが動画のメリットです。明るい印象に見えるように、自然な笑顔を取り入れましょう。

動画を撮影するときの服装は、清潔感を意識して選んでください。会社から指定がある場合は、指定の服装で問題ありませんが、指定がない場合はスーツが安心です。

私服を指定された場合は、だらしない雰囲気にならないように注意しましょう。

エントリーシートだと伝わりづらい、志望者の表情や雰囲気も動画であれば確認できます。

身だしなみを整えることはもちろんのこと、自分の人間性を伝えるために表情や声色などを工夫してみると、良さがより伝わりやすくなりますよ。

こちらの記事では、自己PRを1分の動画にするコツを紹介しています。ぜひ参考にして、十分にアピールできる動画を撮ってみてくださいね。

30秒の自己PR動画は原稿だと150字~200字

30秒の自己PR動画の場合、適切なスピードで話すと150〜200文字程度の原稿が必要になります。

時間内で話せる情報は少なく、担当者に「もっと知りたい」と思わせるよう意識しましょう。

伝えたいことが多い場合は、もっとも伝えたい内容ひとつに絞る必要があります。いくつも情報を入れてしまうと、伝えたいことが伝わらなくなるため注意が必要です。

動画は対面で話すより聞き取りづらく、たくさん伝えたいことがあるからと早口になってしまうと、面接官からマイナスの印象を持たれる可能性があります。

30秒の自己PR動画の構成3ステップ

自己PR動画の作り方が分からない人のために、30秒の自己PR動画を作る3ステップをご紹介します。

コツを意識すれば、短い時間でも面接官にしっかりアピールが可能です。いきなり撮るのではなく、伝えたい内容を事前にまとめておきましょう。

①結論

自己紹介動画を作るときは、「私の強みは〇〇です。」と結論をはじめに伝えるのが大切です。はじめに聞いた内容は印象に残りやすく、面接官の興味をひきます。

そのときに伝える内容は、志望先の業務とマッチする内容にしましょう。営業であれば「コミュニケーション能力が高い」、医療機関なら「臨機応変な対応ができる」といった内容です。

希望先の業務にマッチする強みにすることで、「入社後に戦力になってくれそう」と思ってもらえます。

30秒の動画となると最初の結論部分から勝負です。

基本的にエントリーシートや面接でも結論ファーストの話し方を意識するべきですが、30秒の自己PR動画では伝える情報をさらに絞りましょう。

②根拠となる具体的エピソード

次に強みがどのようなシーンに活かされたか、強みを形成した経験を伝えます

具体的なエピソードを伝えると、面接官にも想像しやすく話に説得力が増すのがメリット。面接官が実際に会って、話を聞きたいと感じるエピソードを考えましょう。

時間は多く取れないため、端的に伝わりやすいエピソードを選ぶのも大切なポイントです。時間内に収まらない長いエピソードは、面接時まで取っておきましょう。

ここで伝えた自己PRは、面接で詳細を質問される可能性があります。質問に答えられるよう。準備しておくと安心です。

③仕事への活かし方

最後に、自分の強みをどう仕事に活かせるのかアピールしましょう。

企業が知りたいのは、「入社後に就活生が活躍できるのか」です。入社後のイメージを伝えると、実際に一緒に働いたときを想像がしやすくなります。

強みを仕事へ活かす内容を加えると、入社がゴールでなくその先を見越していると伝わり、入社への意欲が高いと思われるでしょう。

内定後も入社してくれる可能性が高く、企業にマッチしている人材とアピールできれば内定に近づきます。

【職種別】30秒の自己PR動画の例文3つ

職業によっては、自己PR動画の提出が求められることが多いこともあります。

自己PR動画の提出が求められることの多い、職業を3つピックアップしました。

企業から自己PR動画の提出を求められた方は、動画作りの参考にしてみてください

実際に自己PRを書き始められるように、カリクルは全力で就活生を応援しています。

まだ自己PRの作成ができていない方は自動生成ツールでサクッと、すでに自己PRができている人は赤ペンESという無料添削サービスで自己PRを添削してもらいましょう!

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以下の記事でサービスの詳細を説明しているので、ちょっと添削依頼が気になっている方は読んでみてくださいね。
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

①営業

実際に就活生に人気な営業職を志望する際の自己PRを実際に添削してみました。好印象を獲得するために、必要なポイントやコツを本気添削していますよ。

営業を志望する際の自己PR

【結論】私の強みは高いコミュニケーション能力です。 状況に応じた柔軟なコミュニケーション能力です。

添削コメント|「高いコミュニケーション能力」とだけ述べると抽象的になりがちです。具体性を持たせるために「状況に応じた柔軟な」を加えることで、応用力のある人物像を伝えます。

【エピソード】 大学時代、結婚式場のスタッフとしてアルバイトを経験しました。常に他のスタッフとのコミュニケーションを大切にし、式がつつがなく進行するように努めてきました。 チーム全体で協力し、役割分担を明確にするために、積極的に他のスタッフと情報共有を行い、式の円滑な進行を実現しました。

添削コメント|「常に~努めてきました」という漠然とした表現を、「情報共有」や「役割分担」など、具体的な行動に落とし込むことで説得力を高めています。

【エピソード詳細】お客様の事を一番に考え、お客様が快適に過ごせるよう、困っている様子がないか常に目を配り、何かあればすぐ声掛けして対応するよう意識しておりました。 困っている方には即座に声を掛けて対応しました。その結果、「スタッフの対応が丁寧だった」という評価を複数のお客様からいただくことができました。

添削コメント|「意識しておりました」という曖昧な表現を避け、具体的な行動と成果を盛り込みました。「お客様からの評価」も記載することで、信頼感を高めています。

【成果】この経験を通じて、スタッフ間の連携を深める重要性や、顧客満足度を高めるための行動力を磨くことができました。

添削コメント|成果の記載がなかったため、具体的な学びや成長を加えました。「行動力」「顧客満足度」というキーワードで企業側の期待に応えられる要素を強調しています。

【入社後】この経験を活かし、貴社でも社員間のコミュニケーションを大切にしつつ、顧客の方の要望を汲み取れる人材になりたいと思っております。 貴社でも社員間の円滑なコミュニケーションを図りながら、顧客のニーズを的確に把握し、サービス品質の向上に貢献したいと考えております。

添削コメント|「大切にしつつ」などのやや曖昧な表現を避け、「円滑なコミュニケーション」「ニーズを的確に把握」など具体的な貢献内容を盛り込みました。企業に対する具体的な価値提供が伝わる表現です。

【足りない部分】具体性が欠けており、行動内容や結果が不明瞭でした。「高いコミュニケーション能力」という表現も抽象的で、どのような状況で発揮したかが伝わりにくく、説得力に欠けていました。また、成果や学びが具体的に記載していませんでした。

【添削内容】エピソード部分では「結婚式場のスタッフとして従事しており」を具体的な役割や行動に置き換えました。成果がなかった箇所には「お客様からの評価」を追加し、最後の入社後の意気込み部分を具体的な貢献内容に修正しました。

どう良くなったか?添削後は、エピソードが具体的になり、「行動」「成果」「学び」が明確に描かれることで、強みが伝わりやすくなりました。また、入社後の貢献に関する記述が具体的になったことで、企業側に活躍イメージを抱かせる内容となり、説得力が増しました。

【営業×コミュニケーション能力のコツ】
・強みを具体的な成果で裏付ける
・エピソードを課題解決型で描く
・自分の工夫やこだわりを加える

②オペレーター

オペレーターを志望する際の自己PRを添削してみました。エピソードの行動を具体的にイメージしてもらう方法を解説しています。

オペレーターを志望する際の自己PR

【結論】私の強みは傾聴力です。この傾聴力を活かし、学生時代には高齢者施設でのボランティア活動に取り組み、利用者さんの話し相手をしていました。

添削コメント|最初の強みを明確に述べ、さらに具体的な状況を追加することで、強みに説得力を持たせられています。ここは修正が必要ありません。

【エピソード】高齢の方のお話は結論から入ることがあまりなく 高齢者の方は話の結論をすぐに述べることが少なく、はじめのうちは何を伝えたいのか理解することが難しいときもありました。しかし、相手の話を遮らずに聞き、適宜質問や相槌を挟むことで、徐々に信頼関係を築き、相手の伝えたいことがわかるようになりました。

添削コメント|元の文章では「話の結論がわからない」という課題に触れつつ具体性が弱かったため、「信頼関係構築」という前向きな結果を補足しました。課題を乗り越えたプロセスを具体的に説明することで、説得力が向上します。

【エピソード詳細】相手の話を遮らずに聞き、適宜質問や相槌を挟むことで相手の伝えたいことがわかるようになってきました。 このプロセスを通じて、相手が安心して話せる環境を提供することの大切さを学びました。また、傾聴を通じて得た情報を整理し、相手の本音や真意を引き出すスキルを身につけました。

添削コメント|「相槌」や「質問」に加え、「安心感を提供する」や「本音を引き出すスキル」といった成果を補完しました。単に行動を述べるだけでなく、その行動の意図や学びを述べると印象が良くなります。

【成果】この結果、ある利用者の方から「いつも話を聞いてくれるので気持ちが楽になる」と感謝の言葉をいただきました。この経験は、単なる対話を超えて、相手の心情に寄り添う力が自分の強みであることを実感するきっかけとなりました。

添削コメント|具体的なエピソード(「感謝の言葉」)を入れたことで、実績として評価できる内容にしました。感謝や評価を得た結果を含めると説得力が上がります。

【結論】貴社でもこの経験を活かし、顧客の方の話を対話的な姿勢で傾聴し顧客のニーズを正確に把握して適切な提案ができる人材になりたいと思っております。

添削コメント|「傾聴力」を具体的な業務(顧客ニーズの把握、提案)に結びつけることで、採用後の貢献イメージを明確にしました。企業が求める姿を想像させると効果的です。

【足りない部分】添削前の文章では、傾聴力を発揮した具体的なエピソードの深掘りが不足していました。また、傾聴力の結果として得られた成果や、企業にどのように活かすかの具体性が弱く、説得力に欠けていました。

【添削内容】「傾聴力を活かしたエピソード」の背景説明を具体化し、行動プロセスを追加しました。結論部分を補強し、信頼関係構築や得られた成果を明示しました。

どう良くなったか?傾聴力を具体的な行動や成果と結びつけることで説得力が高まりました。さらに、信頼関係の構築や本音を引き出すスキルの重要性を具体化することで、傾聴力の強みがより際立つ内容に改善できました。

【オペレーター×傾聴力のコツ
・傾聴力が生んだ具体的な成果を示す
・傾聴の工夫や方法を具体的に書く
・傾聴力をチームや業務にどう活かしたかを説明する

③アナウンサー

アナウンサーを志望する際の自己PRを添削してみました。自分の強みを希望職への活かす方法を伝える方法を解説しています。

アナウンサーを志望する際の自己PR

【結論】私の強みは柔軟性のある対応ができることです その場に応じて柔軟に最適な対応を行えることです

添削コメント|自己PRの結論部分では、強みをより具体的かつ印象的に伝えると魅力が増します。「柔軟性」という抽象的な表現に「その場に応じた」という要素を加えることで、より説得力が増します。

【エピソード】学生時代はアルバイトでアパレルショップに勤務しておりアパレルショップでアルバイトをしお客様へ自社の商品を提案していました。

添削コメント|「アルバイトで勤務しており」という表現は冗長なので簡潔にしました。

【エピソード詳細】同じアイテムでもお客様によっておすすめポイントや使い方を変えて提案する必要があり、工夫して提案していました。どんなお客様でもその方に合わせて、その場で柔軟に対応できる能力を身につけました。どのようなお客様にも満足していただける柔軟な対応力を培いました。

添削コメント|「提案する必要があり」という受動的な表現を避け、「工夫して提案していました」と能動的な表現に変更しました。成果と結びつけるため、詳細部分では「満足していただける柔軟な対応力」としました。

【成果】この経験を通じて、柔軟に対応する力を磨き、最終的には多くの顧客に信頼される接客ができるようになりました

添削コメント|成果の部分がなかったので、記載しました。成果の部分では、具体的な結果や周囲からの評価を示すと説得力が増します。

【入社後】この経験を活かし、貴社に入社した暁には何かあったときでも柔軟に対応できるアナウンサーになりたいお客様やチームメンバーの多様なニーズに柔軟に対応し、信頼される存在として貴社に貢献したいと思っております。

添削コメント|「何かあったときでも」という曖昧な表現を削除し、「お客様やチームメンバーの多様なニーズ」と具体化しました。

【足りない部分】文章全体が抽象的で、強みである「柔軟性」を示す具体的なエピソードや成果が十分に描かれていませんでした。また、入社後の貢献についても曖昧な表現が多く、採用担当者がイメージしづらい内容でした。

【添削内容】結論では強みを具体化し、エピソード部分では冗長表現を削除して簡潔かつ能動的な表現にしました。成果には具体的な結果を明示し、入社後の意欲部分では曖昧さを取り除き、貢献意欲を具体的に表現しました。

どう良くなったか?柔軟性という強みが具体例を通じて説得力を持ち、採用担当者が明確にイメージできる内容となりました。また、企業への貢献意欲を具体的に示すことで、実務に即した自己PRになりました。

【アナウンサー×柔軟性のコツ】
・柔軟性を発揮した具体的な状況を示す
・柔軟な対応に至る思考プロセスを伝える
・柔軟性が成果や信頼につながった点をアピールする

【強み別】30秒の自己PR動画の例文3つ

どのような強みをアピールすれば、面接官の印象に残るのか気になる方も多いようです。

自己PR動画でアピールするのに、おすすめな強みを3つピックアップしました。動画内容に困った方は、ぜひ参考にしてみてください。

①協調性

協調性の自己PRを添削してみました。就活に相応しい表現も解説しているので参考にしてくださいね。

協調性の自己PR

【結論】私の強みは 高い協調性 「柔軟な協調力と問題解決能力」 です。

添削コメント|「高い協調性」では抽象的すぎるため、「柔軟さ」や「問題解決能力」といった具体性を加えることで、読者に具体的な強みをイメージさせやすくしました。

【エピソード】学生時代のアルバイトでは、 飲食店のホールスタッフに従事していました 飲食店でホールスタッフを担当しました。ホールスタッフは、お客様とキッチンスタッフを 橋渡しする仕事なので 繋ぐ役割を担う仕事であり、 両方の状況を把握しながら動く必要があります。

添削コメント|従事していました」よりも「担当しました」の方が端的で簡潔な表現になります。「橋渡しする」という表現は比喩的すぎるため、「繋ぐ役割を担う」と具体的に書き換えることで、職務内容を明確に伝えています。

【エピソード詳細】お客様から個々の要望があればキッチンスタッフに伝え、最善の対応を 模索して 考え お客様に 一番喜んでもらえるサービスを追求しました 満足いただけるサービスを提供するよう努めました

添削コメント|「模索して」よりも「考え」の方が行動が伝わりやすく、「一番喜んでもらえる」はカジュアルすぎる表現なので「満足いただけるサービス」の方がビジネスライクで適切です。

【成果】この経験を通じて、私は 双方の視点を考慮することの重要性を学びました 相手の立場を考えながら適切な行動を選択するスキルを身につけました

添削コメント|「重要性を学びました」では成果が曖昧なので、「スキルを身につけました」と具体的に書くことで成果が明確になります。

【結論】貴社でもこの経験を活かし、 会社と顧客の方の間に立って両者の利益のために考えて行動できる人材になりたいと思っております 顧客や社内チームとの間で円滑なコミュニケーションを取り、双方の利益を最大化できる人材を目指します

添削コメント|「会社と顧客の方の間に立って」という表現をより明確にし、行動イメージが浮かぶよう具体化しました。

【足りない部分】強みの具体性が不足しており、「高い協調性」がどのように活かされるかが曖昧でした。また、エピソードや成果が抽象的で、行動内容や得たスキルが明確に伝わりにくい点も課題でした。さらに、入社後の貢献内容も具体性が足りませんでした。

【添削内容】「高い協調性」を「柔軟な協調力と問題解決能力」に変更し具体性を追加しました。エピソードでは比喩的な表現を簡潔かつ具体的に修正しました。

どう良くなったか?強みが「協調性」だけでなく「柔軟さ」と「問題解決能力」も含む具体的なスキルとして伝わるようになりました。エピソードに具体性が増し、行動のイメージがしやすくなりました。

【協調性の自己PRのチェックポイント】
・具体的なエピソードを述べる
・行動と結果を明確にする
・学んだことや今後の活用を述べる

②継続力

継続力の自己PRを添削してみました。同じ強みでもより魅力的に伝わるような書き方を紹介しています。

継続力の自己PR

【結論】私の強みは継続力があることです。目標達成に向けて粘り強く取り組む継続力です。

添削コメント|具体性を加え、「目標達成に向けた粘り強さ」という文言を入れることで、企業が求める成果志向や持続性の印象を強調しました。

【エピソード】学生時代に簿記2級の資格を取ることを目標にし、半年前から勉強の計画を立てて、普段の生活も管理していました。半年間計画的に学習を進めるとともに、自己管理を徹底しました。

添削コメント|「半年前」という表現を「半年間計画的」と変更し、継続性を強調しました。また「普段の生活も管理」という曖昧な表現を「自己管理を徹底」に置き換え、より具体的にしました。

【エピソード詳細】長期間の計画のため思い通りにいかないことも多かったですが予期せぬ課題もありましたが、その度に計画の見直しをして諦めずに勉強を続けその都度計画を柔軟に見直しました。

添削コメント|製造業界におけるDXの遅れを具体的に示すことで、貴社の存在価値に対して理解が進んでいる印象を与えます。IT知識の浸透が遅れているという課題の中で、貴社の役割をより強く見せているため、かなり力が上がっています。

【成果】目標の資格を最短で取得できました。目標であった簿記2級を最短期間で取得することに成功しました。

添削コメント|「最短で取得」を「最短期間で取得することに成功」とすることで、成果を強調し、努力の結果を伝えやすくしました。

【入社後】この経験を活かし、貴社に入社した暁にはどのような仕事でも粘り強く努力し、結果に繋げられる人材になりたいと思っております。長期的な視点で粘り強く課題に取り組み、確実に成果を上げられる人材を目指します。

添削コメント|「どのような仕事でも」という漠然とした表現を「長期的な視点で課題に取り組む」に変更し、企業での具体的な貢献イメージを持たせました。

【足りない部分】文章全体に具体性と説得力が不足しており、特に「継続力」という強みを裏付ける具体的な成果や工夫の描写が不十分でした。また、入社後の貢献イメージが抽象的で、企業に与える印象が弱くなっていました。

【添削内容】強みや取り組み内容の具体化を行いました。また、ネガティブに受け取られそうな表現を前向きな表現に変更しました。

どう良くなったか?具体的なエピソードや成果を加えることで、「継続力」が裏付けられ、説得力が増しました。また、入社後の貢献イメージを明確に描くことで、採用後の活躍が具体的に想像しやすくなりました。

【継続力の自己PRのチェックポイント】
・具体的なエピソードを交える
・企業が求める継続力を理解する
・成果を数値で示す

③向上心

向上心の自己PRを添削してみました。意外と抽象的に伝わってしまうポイントを解説しているので参考にしてくださいね。

向上心の自己PR

【結論】私の強みは高い向上心です。 向上心を軸に周囲を巻き込み成果を生み出す力です。

添削コメント|ただ「向上心」と述べるだけでは抽象的な印象を与えます。具体的に何を達成できるのか示すことで、説得力が増します。

【エピソード】高校時代では部活動でチアリーディング部に所属しており、部長としてチームメイトをまとめていました。チームをまとめながら、大会で成果を出すことを目指しました。

添削コメント|「部活に所属していた」という事実にとどまらず、具体的な目標(成果を出す)を示すことでエピソードに目的性を加えています。

【エピソード詳細】大会で成果を出すために部活内だけでなく帰宅後にも練習を重ね、目標の大会で優勝することができました。 部活内で練習メニューを工夫し、帰宅後にも自主練習を継続することで、全国大会で優勝を果たしました。

添削コメント|努力の方法を具体化(「練習メニューの工夫」「自主練習の継続」など)し、成果を「全国大会で優勝」と明示しました。

【成果】大きな大会でしたが、諦めずに努力を続け、チーム一丸となって得られた結果だと思っています。 チーム全員が一丸となって目標を達成したことは、自分にとって大きな自信となりました。

添削コメント|結果が自分の成長にどのように繋がったかを示すことで、企業が求める「成長力」をアピールできます。

【入社後】この経験を活かし、貴社でもどんな仕事にも向上心を持って望み、結果を残せる社員になりたいと思っております。 貴社のプロジェクトにおいても向上心を持って課題に挑み、チームとして成果を出せる社員になりたいと考えております。

添削コメント|入社後に具体的な行動(「プロジェクトで課題に挑む」)を想定することで、応募先企業での活躍がよりイメージしやすくなります。

【足りない部分】文章全体で「向上心」がどのように発揮され、成果に繋がったかが具体的に描かれていませんでした。また、入社後のビジョンが曖昧で、採用する明確な理由が見えにくかったです。

【添削内容】結論では抽象的な「高い向上心」を具体化し、成果を生む力として表現しました。エピソードでは努力の詳細と目標達成を明確に記述し、入社後のビジョンも「具体的な行動」を中心に改善しました。

どう良くなったか?「向上心」の具体的なエピソードや努力のプロセスが加わり、説得力が増しました。また、成果を自分の成長や入社後の貢献に繋げることで、魅力的な自己PRとなりました。

【向上心の自己PRのチェックポイント】
・具体的なエピソードを交える
・成果や成長を明確に示す
・入社後のビジョンと結びつける

30秒の自己PR動画作成のコツ2つ

動画作成をしたことがある就活生は、多くありません。初めてでも魅力的な自己PR動画を作るには、どうしたらいいのでしょうか。

自己PR動画作成には、2つのコツがあります。動画撮影時に意識して、撮影に臨みましょう。

①丸暗記に頼らない

自己PR動画を撮影するときは事前に書いた原稿の内容を丸暗記せず、自分の言葉で話すよう意識しましょう。

作ってあった文章を読み上げるだけだと、棒読みに感じられロボットのように思われる可能性も。

実際に撮影するときは原稿の重要な部分のみを覚えて、自分らしく話しましょう。話し方の抑揚の付け方や、身振り手振りをつけることで実際に会話しているような魅力的な動画に仕上がります。

面接官の印象にも残りやすく、書類選考率がアップするでしょう。

動画だと、メモを見ながら撮影もできますが、丸暗記感が必ず出てしまいます。なので、内容は暗記してから動画撮影を始めることをおすすめします。

また、一度撮影した動画は何度も見直して、満足がいくまで取り直しましょう。さらなる好印象を目指せますよ。

②フリップや小道具を使うのもアリ

提出用の自己PR動画を作るとき、フリップや小道具を使うのもおすすめです。

小道具があると他の就活生と差別化ができ、短い時間でも面接官の印象に残りやすくなります

フリップにする内容は、伝えたい内容だったり話に出てくアイテムの実物だったりさまざまです。プレゼン風に成果をグラフで作成しても、耳からの情報だけより伝わるでしょう。

他の就活生が使わないような、印象に残りやすいアイテムがないか考えてみてください。

30秒の自己PR動画を作る際の注意点5つ

就活で「将来の自分」を聞かれた時の答え方|企業の意図や考え方も解説

30秒の自己PR動画を作成する際には以下のポイントに注意しましょう。

引っかかる点があると、30秒の自己PR動画が簡潔にまとまらなかったり、わかりづらい内容になってしまう可能性があります。

  1. アピールしたい内容を盛り込みすぎない
  2. 30秒という時間を気にしすぎない
  3. 好印象を与えることに固執しない
  4. 話す態度にも気を抜かない
  5. 抽象的な表現を使わない

①アピールしたい内容を盛り込みすぎない

30秒の自己PR動画では、伝えたい内容を詰め込みすぎないことが重要です。限られた時間内に多くの情報を盛り込もうとすると、かえって面接官に何が言いたいのかが伝わらなくなってしまいます。

アピールしたいポイントは1つに絞り、そのポイントに関する簡潔なエピソードと、それを通じて学んだことや強みを明確に伝えましょう。

内容を詰め込みすぎると、話が散漫になり、肝心な自分の魅力を伝えられなくなる可能性があるため、短い時間である場合はシンプルかつ印象的な自己PR作成を心がけるべきです。

②30秒という時間を気にしすぎない

30秒の自己PR動画を作成する際、30秒という時間にこだわりすぎると、自然な表現や本来伝えたい内容が損なわれてしまう可能性があります。

時間を厳密に守ることも重要ですが、自分の魅力と強みを誠実に、そして印象的に伝えることがより重要です。30秒より数秒超えたり、短くなったりしても、内容と熱意が伝わる内容に仕上げましょう。

まずは、30秒という時間に囚われずに作成してみて、その後時間内に纏まるよう調整する作り方もおすすめですよ。

③好印象を与えることに固執しない

30秒の自己PR動画において、好印象を与えることに固執しすぎると、かえって不自然で作為的な印象を与えてしまう可能性があります。また簡潔さが失われることから30秒以上になることも多いです。

完璧なアピール求めるあまり、本来の自分らしさを失うことは避けましょう。過度に取り繕った表現や、演技がちな態度を避け、等身大の自分を簡潔に時間内で伝えることが重要です。

面接官は、表面的な完璧さではなく、真摯さや熱意、潜在能力を見ています。自分の強みを素直に、時間内で簡潔に伝えることで、より趣旨に合った自己PRを作成できるでしょう。

④話す態度にも気を抜かない

30秒の自己PR動画において、話す態度は内容と同等に重要です。単に言葉の内容だけでなく、姿勢、表情、声のトーン、視線など、非言語的なコミュニケーション要素にも細心の注意を払う必要があります。

背筋を伸ばし、適度な笑顔で、明瞭な発音と適度な速さで話すよう心がけましょう。視線は、カメラに対して真っ直ぐ向き、自信と誠実さを感じさせる態度を心がけます。

緊張しすぎず、かといって慣れすぎもせず、プロフェッショナルで誠実な印象を与える話し方を意識して動画を作成することが重要です。話す態度が、あなたの人柄や魅力を内容以上に物語ることを忘れてはいけません。

⑤抽象的な表現を使わない

30秒の自己PR動画では、「頑張る」「誠実」「熱意がある」といった抽象的な表現を避け、具体的な事実とエピソードで自分の強みを示すことが重要です。

抽象的な言葉は、面接官に何も伝わらない曖昧な印象を与えてしまいます。「どのような状況で」「何を」「どのように」行い、「どんな結果」につながったかを時間内で明確に伝えましょう。

例えば、「チームプロジェクトで、メンバー間のコミュニケーションを改善し、最終的に売上を20%向上させました」といった具合に、数値や具体的な成果を交えて自己PRを構成することで、説得力のある動画を作成できます。

抽象的な表現を避け、事実に基づいた明確な説明を心がけましょう。

30秒の自己PR動画の撮影準備に関するポイント3つ

撮影を開始する前の、準備にも注意点があります。

何も考えずに撮影してしまうと、いい動画ができなかったり撮影に行き詰まってしまう可能性も。

動画撮影に慣れていない方は、ぜひ参考にしてください。

①機材はスマホで十分

自己PRを撮ったことがない人が悩みがちな撮影機材は、手持ちのスマホで十分です。

面接官は、就活生の動画編集技術を知りたいのではありません。動画のクオリティは選考に著しい影響は出ないため、今ある機材で対応しましょう。

部屋の暗さが気になるなら、YouTuberが使用しているLEDリングライトの購入もおすすめです。

ライトを購入しなくても、照明の位置を意識して撮影場所を決めたり、自然光の入る時間を狙って撮影したりしても、明るさが確保できます。

30秒の自己PRで動画自体のクオリティーは選考結果に影響しづらいです。

大切なのは話す内容や身だしなみなどになるので、スマホで撮影する方法で問題ありませんよ。

②背景は白やグレーの壁がおすすめ

撮影時の背景は、白やグレーがおすすめです。

動画に本人以外が映ると、面接官が自己PR内容以外に集中する可能性があります。本人以外何も映らないよう、背景に部屋の物が映るときは片付けましょう

家の壁紙が濃色だったり、大きさの関係で物が映らない配置が難しいならば、大学の一室を借りる方法もあります。

自己PR動画撮影のために借りたい旨を伝えれば、問題なく借りられることがほとんどです。

撮影場所に意識して、見やすい自己PR動画を作りましょう。

③画角は強調したいところ次第

撮影時の画角は、強調したい部分によって最適な位置が変わります。画角を決める前に、自分が撮影時にどのような撮影がしたいか考えておくとスムーズです。

表情やジェスチャーで表現したい場合は、胸元まで写すバストショット。フリップや小道具を使って撮影する場合は、腰まで写すミディアムショットに設定しましょう。

スマホの撮影位置に悩む場合は、スマホ用の三脚が便利に使えます。好きな高さや位置において撮影できるため、場所を選びません。

ズームで適切な画角にしても問題はありませんが、画質が落ちてみづらくなる可能性には注意が必要です。

30秒の自己PR動画を工夫して選考を突破しよう

近年選考で増えてきた自己PR動画は、動画撮影初心者には難しく感じて悩むポイントです。

しかし、コツを掴めば初心者にも撮影は難しくありません。書類だけでは伝えられない、笑顔や人柄をアピールするチャンスになります。

撮影前に話す内容を整理し、原稿を作りましょう。もっとも伝えたいことをはじめに伝えるのは、印象に残りやすくなる重要なポイント。

撮影場所や表現方法を工夫して、他の就活生と差別化するのもおすすめです。

面接官の印象に残る動画を撮影して、選考を突破しましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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