長い選考の最後に待ち構える最終面接。志望度が高ければ高いほど、「ここで落ちたくない」と不安になりますよね。
また、「最終面接の対策はこれで十分なのかな?まだできることがあるかも…」といった疑問を抱えている方もいるかもしれません。
そこで、本記事では最終面接に落ちてしまう理由や、少しでも内定に近づくための対策を徹底解説していきます。
「もう時間がない!」という方に向けて、3日前からでも間に合う「これだけはやってほしい」最終面接の準備も紹介しているのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
最終面接で後悔しないように、落ちる理由と対策をあらかじめ見て心構えをしていきましょう!
キャリアアドバイザー 鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
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最終面接で落ちる確率は意外と高い
そもそも「最終面接ってほぼ合格じゃないの?」と思う就活生もいるかもしれませんね。しかし、最終面接の通過率は一般に50%と言われ、意外と落ちる人は少なくありません。
公益社団法人全国求人情報協会の「2024年卒学生の就職活動の実態に関する調査」によると、書類選考を受けた企業の平均数は10.1社、最終面接まで通った企業は平均4.3社、そのうち内定まで獲得できた企業は2.3社でした。
もちろん、最終面接まで到達するのも簡単ではありません。しかし、10社以上受けても、最終的に内定が出る企業は少ないというのが事実。最後まで気を抜かずに対策することがカギになりますよ。
とはいえ、「でも最終面接の雰囲気が良ければ落ちることはないよね…?」など他にも疑問を持っている方もいるかもしれません。
そこで、本記事の最後では、最終面接に関する気になる疑問にキャリアアドバイザーがお答えしていきます!先に回答を見たいという方は、下のボタンからチェックしてみてくださいね。
【当てはまってない?】最終面接で落ちてしまう理由10選

ここからは、最終面接で落ちてしまう理由を10個解説します。
一方、「落ちる理由は分かったけど、それを避ける方法をまず知りたい!」と思う方もいるでしょう。そこで、内定のためにすべき予防策も併せて紹介していきますよ。
これから最終面接を控えているという方は、あらかじめ落ちやすい理由をチェックして、当てはまらないよう対策していきましょう。
- 過去の面接と回答が一貫していない
- 志望度が伝わりきっていない
- 内定の決め手が見つからない
- 企業理解が足りていない
- 社風に合わない
- 逆質問を活かしきれていない
- 緊張しすぎている
- 深掘り質問に答えられない
- 入社後を見通せていない
- 最後だからと気を緩めすぎた
①過去の面接と回答が一貫していない
最終面接に落ちてしまう理由の1つに、「過去のESや面接での回答とずれている」ことが挙げられます。
最終面接に到達するまで、ESや一次面接、二次面接を経験したという方がほとんどのはず。長い選考を乗り越えてきたからこそ、回答の一貫性で説得力を上げることはとても重要です。
例えば、一次面接で「皆を巻き込む力」をアピールしていたのに、最終面接で深掘りされるうちに「縁の下の力持ち」を連想させるエピソードが多いと、説得力に欠けてしまいますよね。
しかし、最初のES提出から最終面接までかなり時間が空いたり、他の企業での回答と混ざったりと、意図せず回答がずれてしまう可能性も。
企業側に「適当に選考を受けていただけだったのかな?」と思われないよう、今までの選考の振り返りは必ず済ませましょう。
【この質問に注意!】 ・あらためて自己PRをお願いします ・あなたの強み、弱みは何ですか? ・就活の軸は何ですか? |
今までの選考の振り返りをしよう
内定に近づくために、どんな質問をされたかだけでなく、自分はどう答えていたのかを含めて振り返ることが大切です。
過去の面接で話したことを振り返ってメモを取り、最終面接前にチェックするのがおすすめですよ。
特に、就活の軸は基本的には変わらないはずなので、今までの選考で聞かれていた場合は必ず合わせましょう。しかし、もし本当に変わったとしても、納得感のある理由を説明できれば問題ない場合もあります。
②志望度が伝わりきっていない
企業に対する志望度が伝わり切らなかった場合も、最終面接で落ちてしまう理由の1つです。
なぜ他社ではなく弊社を選んだのですか?
御社の○○職として、人を笑顔にする仕事がしたいと考えたためです。私は幼い頃から人を喜ばせるのが好きで、~~~
他社でもできるのでは…?弊社だからこそできることにも触れてほしかったなあ
企業側は採用活動にもコストをかけているため、もし内定を出したら本当に入社する意思がありそうかをチェックしています。
知能・スキルなどはすでに見られているからこそ、「志望度や働くモチベーションの高さが十分に伝わるか」は内定のための大切なポイントになりますよ。
【この質問に注意!】 ・改めて志望動機を教えてください。 ・なぜ他社ではなく弊社なのですか? ・弊社が第一志望ですか? |
説得力のある回答ができているか確認しよう
志望度が伝わり切らなかったという事態を避けるため、最終面接では特に、説得力のある回答を意識しましょう。
志望動機などで「御社が第一志望です」と話しても、その根拠が浅ければ「本当に?」と思われてしまいます。
「業界に興味があるから」「成長できそうだから」といった志望理由も、企業を選ぶこととの繫がりが薄く、説得力に欠けるので注意しましょう。
回答に説得力を持たせるために、自分の「原体験」を取り入れて話すのもポイントです。自分ならではの体験を混ぜることで説得力が上がり、他の就活生との差別化もできますよ。
特別なエピソードでなくても、説明会やインターンシップ、OB・OG訪問も自分の原体験になります。
もう少し説得力を上げたいと考えている方は、志望理由はそのままで、具体的な原体験を交えて話すのも効果的ですよ。
また、この記事の「最終面接前に絶対やるべき対策」の中で、志望動機により説得力を持たせるためのポイントを紹介しています。先に見たい!という方は下のボタンから見てみてくださいね。
③内定の決め手が見つからない
内定の決め手が見つからないという就活生も、最終面接で落とされてしまう可能性が高いです。
最終面接には、基本ができている上で、少し似た強みや経験を持った就活生が集まります。
そのため、志望動機が他社でも通用しそうな回答をしていたり、入社後にどう貢献したいのかを答えていなかったりすると、他の就活生と差別化できず、入社意欲が伝わりません。
他社にはない魅力に気づいていたり、入社後に挑戦したい業務を考えて回答できたりすると、「必ずうちを選んでくれそうだ」と内定の決め手を見つけてもらえますよ。
【この質問に注意!】 ・なぜ他社ではなく弊社なのですか? ・入社後はどんな業務に挑戦したいですか? |
企業との共通点が伝わる回答を作成しよう
「内定の決め手が見つからない」という事態を避けるコツとして、企業と自分との共通点が伝わる回答を意識することもおすすめです。
例えば、自己PRを話すときは「会社が重視するポイントと自分の強みの一致を明確にする」と高評価になります。企業の事業戦略や求める人物像と、自分の強みや経験を一致させ、どのように貢献できるかを具体的に話しましょう。
「貴社の○○な環境で、私の△△の経験が最大限に活かせると考えています」といった形で、自分が活躍できると思う理由を企業側に伝えられると効果的です。
企業の求める人物像が「リーダーシップを発揮できる人」の場合は、統率力や主体性といった強みをアピールできると良いですね。
また、エピソードとしてリーダーを務めた経験をアピールできると説得力が高まります。
④企業理解が足りていない
企業研究が足りていない回答をすることも、最終面接に落ちる原因になってしまいます。
例えば、企業の事業内容に対する意見として、その企業ではやっていない事業を挙げてしまったり、自分の意見が無く答えに詰まったりしていては、入社への熱意が伝わりにくいですよね。
「時間を割いてよく調べてきてくれたんだな」と伝わるように、企業の情報は改めて頭に入れておきましょう。
【この質問に注意!】 ・弊社の社風についてどうお考えですか? ・入社後に取り組みたい業務は何ですか? |
企業の詳細を確認しよう
最終面接では、事業内容や今後の方向性について意見を求められることも。つまり、就活生は既に企業についてある程度調べてきているという前提で質問されるのです。
そのため、最終面接の前に、企業HPの基本情報からプレスリリース、IR資料まで確認できていると安心です。最新の事業について質問されることもあるので、当日のプレスリリースまでチェックしておきましょう。
また、志望企業の事業や業界について深く理解したうえで、自分がどのように貢献できるかを具体的に示すことも重要です。
例えば、競合他社との差別化ポイントや今後の市場動向に対する自分の考えを話すことで、企業に対する理解をアピールできますよ。
⑤社風に合わない
面接官から見て、就活生が企業の社風に合わないと判断されることも落ちる原因の1つです。
企業の組織風土と就活生の人柄や強みが合っていないと早期離職にも繋がりやすく、双方にとってデメリットになります。
特に、企業の求める人物像とずれてしまうことは避けましょう。「周囲をリードできる」という求める人物像に合わせて話していても、他の回答で「周囲の意見を聞く」性格を感じさせてしまうなど、意図せずミスマッチを感じさせてしまう場合もあります。
最終面接の前に改めて企業の掲げるビジョンや求める人物像を見直して、回答がぶれないよう意識しましょう。
【注意すべき質問】 ・あなたの強みを教えてください ・大切にしていることは何ですか? ・将来はどのような事業に挑戦したいですか? |
企業風土のマッチ度もアピールしよう
最終面接では、自分と企業の組織風土に対してのマッチ度も意識しましょう。
事業内容とのマッチも重要ですが、1人で働くわけではないからこそ、企業文化や現社員たちとの人物像のマッチも欠かせません。
組織風土には社長など企業のトップ層の考えが反映されるので、社長インタビューやSNSなどを見て、どこに共感したのかを言葉にしておくのもおすすめです。
特に最終面接は、社長や役員が自ら面接官を務めることが多いため、事前にどんな価値観を持っているのかを見ておけると安心ですね。
印象を残そうとするあまり、つい自己アピールに偏ってしまうのも避けましょう。
また、就活生の将来ビジョンが組織風土に対しとがりすぎて、会社の雰囲気とマッチせず、浮いてしまうのではと判断されて落ちるケースも。
あくまで企業とのマッチ度をアピールすることを最優先に回答してくださいね。
\面接質問の意図が分かる!/
⑥逆質問を活かしきれていない
意外と注意すべきなのは「逆質問を活かしきれていない」ことです。
逆質問は一次面接や二次面接でも求められるため、最終面接で「聞くことが無い」と思いやすい点で注意が必要ですよ。
これまでの選考と同様、逆質問も最後のアピールの機会です。「特にありません」はもちろん、今までの選考と同じ質問をするのも避けましょう。
逆質問を事前に考えておこう
最終面接の逆質問のポイントは、「面接官がトップ層だからこそ聞ける質問を用意する」ことです。
最終面接では、企業で長く働く人事部長や役員、社長が面接官を務めることがほとんど。その面接官ならではの経験を持っていることが多いため、逆質問によって、最終面接の場を有効に活かせます。
また、この企業で活躍したいという気持ちが見える質問も良いですね。例えば、「御社で活躍している社員にはどういった特徴がありますか?」といった質問なら、「自分も活躍したいからこそ特徴を知りたい」という気持ちが伝わります。
【高評価に繋がりやすい逆質問の例】
・○○様が考える御社の最大の魅力は何ですか?
・○○様が若手の頃にしてよかったと思う苦労はありますか?
・御社の企業理念はどのように発揮されていると思いますか?
逆質問をするときは、質問の意図を明確にすることを意識しましょう。
意図が曖昧だと、相手は何を答えるべきか分からず、本当に欲しい回答とは異なる話題に逸れるリスクがあります。
また、逆質問の時間を長めに取る企業もあるため、5個以上準備しておくのがおすすめですよ。
他にも最終面接で聞かれる質問やおすすめの逆質問を見ておきたい!という方は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。
⑦緊張しすぎている
最終面接が初めてという就活生に多いのが、緊張しすぎて上手く話せなかったケースです。
緊張していると、無意識のうちに早口になったり、声が小さくなってしまったりすることがあります。また、気づけば構成も忘れて長々と話していたという場合も。
話し方に影響が出ると、話の結論部分が伝わりにくいだけでなく、「自信がない」という印象が先行するので、マイナス評価に繋がってしまいます。
せっかく話しても、企業側に結論が伝わらず落とされてしまうのはもったいないですよね。誰しも緊張するからこそ、面接中は特に話し方に気を付けましょう。
「緊張した後」の行動を考えておこう
面接ではどうしても緊張してしまう、というのも無理はありません。自分が緊張しそうだと分かっている場合は、緊張していると感じたあとの行動だけ決めておくというのも効果的です。
企業側も、ある程度就活生が緊張していることを分かっています。言葉に詰まってしまうなら「緊張してしまっていて……」と正直に話すのも1つの手ですよ。
こちらの記事では、面接でどうしても緊張してしまう人に、ぜひ実践してほしい対策を紹介しています。緊張しやすいからこそ、もっと他の対策も知りたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
また、できるだけ不安を減らすために、面接で聞かれる質問の意図をあらかじめ知っておくのも効果的です。気になる方は、ぜひ下のボタンから「面接のウラガワ」特典を受け取ってみてください。
⑧深掘り質問に答えられない
自分のエピソードに対して深掘りする質問に答えられないことも、最終面接でのマイナスポイントになります。
選考を繰り返し、自己PRやガクチカはすらすらと答えられても、「どうして続けようと思ったのですか?」「どんな壁にぶつかったのですか?」など、その深掘りに対応出来なかった場合、説得力に欠けると思われてしまいます。
深掘り質問はこれまでの選考でもされているため、心配しすぎる必要はありません。しかし、面接官であるトップ層ならではの視点で鋭い質問をされることもあるため、いくつか自分でも想定しつつ準備できると安心です。
深堀り質問を想定しておこう
自己PRやガクチカ、志望動機を見直す時には、「なぜ?」で深ぼると効果的ですよ。対策しておきたい方は、ぜひ以下の深掘り質問例を使ってみてください。
深掘り質問の一例
・なぜその目標を掲げようと思ったのですか
・なぜそれが課題だと思ったのですか
・その強みはどのように培われたのですか
・今のあなたならどうするか、その理由は
・大切にしている価値観とその理由はなんですか
ただ、これら全てに文章で回答を作って覚えようとすると、当日に焦って全く思い出せなくなるという場合もあります。「○○を聞かれたらこの2つのポイントで話そう」など、あくまで要点を準備してくださいね。
\面接質問の意図が分かる!/
⑨入社後を見通せていない
最終面接では、内定を貰うためのアピールだけでなく「入社後に活躍できるポテンシャル」をアピールする必要があります。
「内定が欲しい」という気持ちは分かります。しかし、入社後どうしたいかを聞く質問に対して「成長したいです」など抽象的な回答をすると、「入社後まで考えておらず、入社意欲が低そう」と思われてしまいます。
意外とここまで考えられている就活生は少ないため、ぜひ入社後のキャリアプランを想定して差をつけていきましょう。
【注意すべき質問】 ・入社後のキャリアプランを教えてください ・5年後、10年後どうなっていたいですか? |
入社後のキャリアプランを考えておこう
企業によっては、自社で長く活躍する意志があるかを問うためにキャリアプランを聞くこともあります。
これまでにキャリアプランを聞かれなかったという方は、以下の例文を参考にして考えてみてくださいね。
キャリアプランの回答例文
私の入社後のキャリアプランは、まず営業職として現場での経験を積み、お客様との信頼関係を構築しながら、会社の製品やサービスの理解を深めることです。そして、2〜3年目には一人前の営業として、個人のお客様だけでなく法人のお客様にも対応できるようになりたいと考えています。
そのためには、マーケティングや商品開発など、営業以外の部門とも密接に連携していくことが重要だと考えています。また、顧客ニーズの変化に対応する力を磨き、最適な提案を行うことで、お客様満足度の向上に貢献したいです。
また、5年後には、リーダー職に挑戦し、チーム全体の営業成績を向上させる役割を担いたいと考えています。特に、若手社員の育成やチームの戦略立案に携わり、貴社のさらなる成長に貢献していきたいです。
具体的に、何年後までにこうなっていたいという目標を話せると高評価に繋がりますよ。直接キャリアプランを聞かれなくても、「どんな事業に挑戦したいですか?」といった質問に活かせるので、ぜひ内定の先まで考えておきましょう。
また、キャリアプランの具体的な回答法については、こちらの記事でも解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
⑩最後だからと気を緩めすぎた
最終面接で落ちてしまう人の中には、「最後だからと気を緩めすぎてしまった」という人もいます。
最終面接を落ちることはないだろうと思っていたり、入社の意思確認程度だと捉えていたりする人は、特に当てはまる可能性がありますよ。
最終面接で落ちることはあまりないだろうと油断すると、回答や態度に出てしまうため、最後の最後まで気を抜かず挑んでくださいね。
「心配、不安だ……」という人は、その意識があれば上記には当てはまらないので問題ありません!
反対に、追い詰めすぎてしまっている可能性もあります。最終面接は企業との相性の問題でもあるので、肩の力をもう少し抜いて、落ち着いて自分をアピールしてくださいね。
\面接質問の意図が分かる!/
【3日前からできる!】最終面接までに絶対やるべき対策

ここまで、最終面接に落ちる理由とその対策を解説してきました。
しかし、「最終面接までもう数日しかない!」「他社の選考もあるし、こんなに対策できない…」という方もいるのではないでしょうか。
そこで本章では、最終面接までにやっておくべき対策を最低限に絞って紹介していきますよ。
基礎は固まっている粒ぞろいが集まるからこそ、できる限り後悔の無いよう準備しておきましょう。
これまで沢山の就活生をサポートしてきたキャリアアドバイザーの私が、「これだけはやってほしい!」と思う対策を厳選しました!
面接1~3日前からできる内容に絞ったので、ぜひ実践して最終面接に臨んでくださいね。
①【3日前までにやろう】服装や身だしなみを再確認

最終面接でも、服装や身だしなみなど基本的なことはしっかり見られています。
「靴下は白色がNGで黒色はOK」「くるぶしソックスはNG」など、意外と細かい部分まで規定があることも。
今までの選考で気をつけていたとしても、最後まで気を抜かず万全に準備しておきましょう。
余力があれば、服装など見た目を志望業界の好みに寄せるのもおすすめですよ。例えば、清潔感や誠実さを重視する金融業界志望なら、男女ともにダークカラーのスーツや、きっちりとまとめた髪などが好まれます。
また、創造性と感性が重視される広告・マスコミ業界では、あまり堅くなりすぎず、ジャケット+シャツ+スラックスのビジネスカジュアルでもOKという場合も多くあります。
②【2日前までにやろう】志望動機に具体性を持たせる&将来ビジョンを固める

2日前までを目安に、「志望動機に具体性があるか」と「将来ビジョンを聞かれても答えられるか」をチェックしておきましょう。
回答は全て具体的に話すのがポイントですが、特に志望動機は抽象的だと落とされてしまいます。
志望動機をより具体的にするために、志望理由ごとに気を付けたいポイントを以下にまとめたので、ぜひ自分の志望動機を見ながら確認してみてください。
志望理由 | 気を付けたいポイント |
---|---|
・自分の○○というビジョンを達成できるから | ・そのビジョンを持った具体的なエピソードはあるか ・なぜその企業で達成できるのか書けているか |
・御社の○○が魅力に感じたから | ・魅力に感じた理由は具体的か ・入社後、自分はその○○にどう関わりたいかを書けているか |
・○○という仕事がしたいから | ・他社でも良いのではと思われない理由を書けているか ・その仕事に惹かれた具体的なエピソードはあるか |
・○○という理念に共感したから | ・自分のどんな価値観と一致して共感したのか ・共感する理由としてエピソードを挙げられているか |
また、前章の「入社後のキャリアプランを考えておこう」でも解説したように、最終面接では将来のビジョンについて尋ねる質問をされることも。
入社後に自分がどのように成長し、会社でどのような役割を果たしていきたいかを明確にしておくことが大切です。そのためには、自分のビジョンと会社の方向性が一致している点を示すとよいでしょう。
例として、「貴社で□□のスキルをさらに磨き、将来的には〇〇分野で貢献したい」といった具体的なビジョンを持つことが重要です。
「最終面接まで時間も無いしどうしたら…」と困っている方は、ぜひ優先的に回答を作っていきましょう。
③【1日前までにやろう】企業理解をさらに深める

最終面接までに、必ず企業理解を深めておきましょう。
最終面接では、企業理解がすでに深まっている前提で質問されることが多くあります。そのため、面接官は違っていても、企業理解ができていないとかなり印象ダウンしてしまうんです。
例えば、「弊社の○○という業務内容に対してどのように考えていますか?」「弊社の最大の魅力は何だと考えていますか?」といった質問は、企業研究をした上で自分の意見を持てているかを確認されています。
「これまでの選考は自分の過去の深掘りばかりだった」という方も、最終面接でも同じとは限らないため、ぜひ優先して調べておきましょう。
とはいえ、最終面接まで通った就活生であれば、基本情報は企業HPや就活サイトですでに見たという人も多いかもしれませんね。
念のためさらに企業理解を深めておきたいという方は、ぜひ以下の資料もチェックしてみてください。
・プレスリリース
・IR(中長期経営計画)資料
・年次報告書
・消費者レビューや専門誌の評価
・社員のインタビュー記事
最終面接で落ちるかもしれないサインとは?
すでに最終面接を経験して結果を待つ人や、面接直前で不安になっている人の中には、「最終面接で落とされるサインってあるの?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、本章では最終面接で落ちる可能性があるサインを3つ紹介していきます。
とはいえ、企業の採用活動の方針によるところが大きいため、あまり深刻に受け止めず、あくまで参考にする程度にしてくださいね。
①面接官の反応が薄い
最終面接に落ちてしまうサインとして、「面接官の反応が薄い」ことが挙げられます。
リアクションがあまり無かったり、回答に対して一切深掘りされなかったりという場合は、関心が無いことの表れである可能性も。
気づかず長々と話して飽きられてしまうという場合もあるので、面接中に反応が変わってきたと感じたら、今一度自分の回答の仕方を見直してみるのもおすすめですよ。
②面接時間が予定より短い
面接時間が予定よりかなり短い場合でも、最終面接に落ちる可能性があります。
ぜひ内定を出したいと考えている場合は、企業からのアピールや深掘り質問で予定よりやや長引くことも。また、面接官から企業の魅力をアピールするような話があり、面接時間が長引いたという事例もあります。
しかし、企業によって最終面接の位置づけが異なるため、あまり気にしすぎる必要はありません。
最終面接を入社意志の有無と顔合わせの場であると位置づけている企業では、短時間になる場合もあることも頭に入れておいてくださいね。
他には、早めに「この子はぜひ採用したい」と判断されて面接時間が短くなるという場合もありますよ。
③結果はメールで連絡すると言われる
面接の最後に「結果はメールで連絡します」と言われた場合も、落ちてしまうサインと考えられます。というのも、内定の連絡には電話を使うという企業や、その場で内定を伝える企業があるためです。
しかし、単に採用フローの一環で合否に関わらずメールで通知する必要があったり、他の就活生の結果を待つ必要があるためその場で言えなかったりという場合もあります。
こちらも企業によって異なるため、面接官が自分に関心をもっていると感じた場合は、発言によって落ち込む必要はありません。
【キャリアアドバイザーが回答!】最終面接に関するQ&A
いよいよここからは、最終面接に関して、就活生が抱きやすい疑問にキャリアアドバイザーが回答していきますよ。
もし同じ疑問を持っていた!という方は、ぜひ回答をチェックして不安を解消していきましょう。
①最終面接がオンラインだと落ちやすい?
最終面接はオンラインで行うと言われたのですが、対面よりも落ちやすいのでしょうか?
対面でもオンラインでも、基本的に評価するポイントは同じです。ただ、オンライン面接の特徴に対応できていないと落ちることもあります。
オンライン面接では、対面での面接とは違った意識を持つ必要があります。
例えば、オンラインでは声がこもりやすいため、対面時よりハキハキ話すことを意識しましょう。顔がしっかり見えるので、顔の表情の動きがすぐ伝わってしまうことにも注意してくださいね。
また、オンラインでも立って挨拶をする就活生がいますが、挨拶は座ったままで問題ありません。
②最終面接の雰囲気が和やかでも落とされることはある?
最終面接は和やかでしたが、それでも落ちることがあるんですか?
そうですね、最終面接の雰囲気は良かったのに落ちたというケースはあります。
実際に、最終面接に落ちたと私に報告をくれた就活生のうち、3割は「和やかな雰囲気だった」と話していました。面接官と話が弾んだとしても安心はできないですね。
最終面接の雰囲気が良かったとしても、内定確実とは言い切れません。
就活生にリラックスしてもらうために一貫して和やかな雰囲気で行なう企業もあります。逆に、かなり緊張感のある最終面接だったとしても、必ず落とされるとは限りません。
面接官が就活生と一緒に働くイメージが湧くかが大切なので、あまり雰囲気に左右されず、これまで通り話しましょう。
③最終面接の日程調整は不利になる?
最終面接の予定が合わず日程調整をしたいのですが、不利になりますか?
不利になることはありませんが、速やかに事情を伝える、変更できた場合はお礼を伝えるなど、その対応の仕方には注意が必要です。
企業側に提示された日程で参加する場合でも、日程調整をする場合でも、必ず最終面接のメールに返信する形で伝えましょう。日程調整を希望する場合は、必ず具体的な候補日も記入するのがマナーです。
また、最終面接に限らず、ビジネスメールのやり取りでは必ず24時間以内に返信してくださいね。
日程調整はやむを得ないことも多いので、礼儀のあるメールができれば選考に影響することはありません。
日程調整をお願いするメール例文
件名:「Re:最終面接のお知らせ」
〇〇株式会社
採用担当 〇〇様
お世話になっております。
○○大学○○学部の○○です。
この度は、最終面接のお知らせ誠にありがとうございました。
貴社の最終面接に進めるということで、非常に光栄に存じております。
本日は面接日の変更をお願いしたく、連絡させていただきました。
提示いただきました日は、
あいにく部活の試合と重なっており、
面接を受けることができません。
お忙しいところ恐縮ではございますが、
下記の日程で、改めて調整をご検討いただけませんでしょうか。
来週は下記の日程ですと、何時でも面接に伺うことが可能です。
・○月○日(月)
・○月○日(水)
・○月○日(金)
お手数をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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加陸数太(かりく・すうた)
〇〇大学▢▢学部〇〇学科△年
携帯電話:090-XXXX-XXXX
メール:kariku.suta@XXXXX.ac.jp
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日程調整をお願いするメールを送るための詳しいマナーは、以下の記事でも紹介しています。日程調整を考えている方は、ぜひ読んでみてくださいね。
最終面接で落ちる理由を把握して内定を掴み取ろう
ここまで、最終面接に落ちてしまう理由や、内定に近づくための面接準備を紹介しました。
様々な選考を乗り越えてきたからこそ、最後の選考である最終面接は不安でいっぱいになってしまいますよね。しかし、最終面接でも、事前に対策をしておくだけで通過できる確率が高まるのは今までと同じです。
また、最終面接に到達するだけでも十分実力がある証拠です。自信を持って入社への熱意を伝え、最後の面接を勝ち抜きましょう!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。