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選考に受かりやすいゼミの志望理由書の書き方を解説|例文も紹介

「そろそろゼミ選考だけど、志望理由で何をどう書けばいいのかさっぱり……

どの学生もゼミの志望理由書の書き方はわからないものです。今回は、学生時代に教授と共にゼミの選考をしていた筆者が、受かる志望理由書の書き方を解説

この記事さえ押さえれば、初めての志望理由書でも簡単に書けてしまいますよ

目次

志望理由書の重要度はゼミによって異なる

ゼミの選考を通過するためには志望理由書をどのように書けばいいのか悩みますよね。しかし、そもそも希望するゼミによって志望理由書の重要性は違ってきます。

どういったゼミでは志望理由書が重要なのか、詳しく見ていきましょう。

  1. 志望理由書をほとんど読まないゼミもある
  2. 人気のゼミでは志望書を重視する場合もある

①志望理由書をほとんど読まないゼミもある

ゼミのなかには、選考において志望理由書があまり重要でないゼミもあります。

そもそもゼミの人気がなく選考が簡単な場合は、志望理由書が多少雑だとしても通過できる確率は高いでしょう。

また、志望理由書よりも実際に会話した際の印象が重視されることも。対面での印象が大事なゼミの選考では、志望理由書よりも面接対策に時間を使うべきでしょう。

友人や先輩などに、自分の志望ゼミが選考で重視している部分をあらかじめ聞いておくことが重要です。

②人気のゼミでは志望書を重視する場合もある

志望理由書を重視しないゼミもある一方で、人気のあるゼミは応募者数が多いので志望理由書の段階から厳しく選考していると思うべきでしょう。

応募者数が多い分、1人1人と面接する時間は長くとれません。そのため、短時間で読める志望理由書でまずは候補者を振り分けているのです。

ただ、ゼミ担当の教授は忙しいので、1枚の志望理由書にかける時間はほんの数分でしょう。そのため、数ある志望理由書のなかから印象に残る文章を書くことが重要です。

ゼミの志望理由書におすすめの構成・書き方

ここまでゼミの志望理由書の重要性について説明しましたが、インパクトのある志望理由書は実際にどのように書けばよいのでしょうか。

まずは印象に残る志望理由書の構成について説明していきます。志望理由書の構成は以下のような順番で書くと内容が伝わりやすいでしょう。

  1. 書き始め・ゼミを志望する理由
  2. 志望するゼミで何をしたいか
  3. 自己アピール
  4. 締めの一文

①書き始め・ゼミを志望する理由

志望理由書の冒頭は、ゼミの教授に最も伝えたいこと、つまり「なぜそのゼミに入りたいのか」から書き始めるのが鉄則です。

先述したとおり、ゼミの教授は忙しく、1枚の志望理由書に数分しか使えません。冒頭で志望理由の結論を明確に伝え、教授に関心を持ってもらいましょう。

志望理由はできるだけ自分の実体験と絡めて書くようにしてください。自分の経験が基だと、志望する気持ちが強いと思われやすいのです。

②志望するゼミで何をしたいか

志望理由を伝えたあとは、自分がゼミで何がしたいのか、自分の熱意をしっかり伝えましょう

志望理由につながる形で、勉強したい内容や議論したい分野など、やりたいことを具体的に伝えられるとよいです。

このとき、「なぜ他のゼミではなくこのゼミなのか」を明確にできると、より教授に熱意が刺さりやすくなりますよ。

③自己アピール

自分の熱意を伝えられたら、自分がゼミにどのように貢献できるのか、自分の強みを書きましょう

ゼミは授業の一環とはいえ、集団で運営するものです。そのゼミにとって自分が価値のある人間であることを伝えられるとよいです。

たとえば、講義の成績から勤勉さを伝えたり、サークル活動での実績からコミュニケーション力を伝えたりと普段の自分の生活と絡められるとより伝わりやすくなります。

以下の記事では、自己PRがかけなくて困っている場合の対処法を解説しているので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

④締めの一文

メインの内容が書き終わったら、最後に締めの一文で志望理由書を締めくくりましょう

よく志望理由だけ書いて文章を終えてしまう人がいますが、最後の文章での気づかいが選考の合否を分けることもあります。

ゼミはやはり集団で運営するもの。その人がゼミ内でうまく関係を築けるのかどうかも重視されるのです。

ここまで志望理由書の構成について解説してきました。より好印象な志望動機を目指したい方は、以下の記事で志望動機の構成についてさらに詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。

ゼミの志望理由の書き方の4つのポイント

ここまで志望理由書の構成についてまとめてきましたが、実際に内容を書くときは、以下のようなポイントを意識してみると内容の濃い志望理由書になるでしょう。

  1. 志望ゼミについて徹底的に調べる
  2. 志望ゼミに入りたい理由を明確に伝える
  3. ゼミに入った場合、何がしたいかを具体的に伝える
  4. 「熱意」を伝える

それぞれ詳しく見ていきます。

①志望ゼミについて徹底的に調べる

まずは志望するゼミがどのようなゼミなのかを徹底的に知るところから始めましょう。

ゼミの活動内容と関係のない志望理由を書いてしまうと、そのゼミへのやる気や興味がないと見なされ、教授からの印象がとても悪くなります

また、ゼミの活動内容を徹底的にリサーチすると、ゼミのイメージがより具体的になり、自分がゼミでしたいことが自然と浮かんでくるでしょう。

徹底的なリサーチによって、教授からの減点を避けるだけでなく、このあと説明する3つのポイントが意識しやすくなるのです。

②志望ゼミに入りたい理由を明確に伝える

教授が一読して理解できるように、志望ゼミに入りたい理由を明確にすることも重要です。

「ゼミで扱うミクロ経済学に関心があるから」や「大学の民法の授業が面白かったから」などの大雑把な理由では教授の目には止まりません。

志望ゼミが扱うさまざまな内容のなかで、どの活動内容のどのような点に興味を持ったのかまで明確にすることで、教授は強い印象を抱いてくれるのです。

たとえば「ゼミで扱う国際経営に関する議論は、日本と海外をつなぐ仕事がしたい自分の将来に活きると思うから」のように志望理由を明確にできるよう努めましょう。

③ゼミに入った場合、何がしたいかを具体的に伝える

志望理由書ではゼミに入ったあとの具体的なビジョンを書くことも重要です。ゼミは、入ることがゴールではなく、自分の関心事について研究することが目的だからです。

志望者を選考する立場からしても、ゼミに入るだけで満足して、その後は怠けてしまう人は必要ありません

「このようなことを研究したい」「いろんな人と議論がしたい」などの内容が盛り込めるように、自分がゼミに入ったら何をしたいのか考えておきましょう。

④「熱意」を伝える

最後に気をつけるポイントとして、志望理由書全体を通してゼミに入りたいという熱意が伝わる内容になっているかが重要です。

結局生徒を選ぶ教授にとって、一番大事なことは自分のゼミの生徒がきちんとゼミに取り組んでくれるかどうかです。

そのため教授が選考で悩んだときには、最終的には熱意のある生徒かどうかで選考を決める可能性が高いです。

加えて、志望時に熱意のある生徒のことは、教授も印象に残っているので、ゼミに入ったあとも丁寧に面倒を見てくれることが多いですよ。

ゼミの志望理由で減点されないコツと注意点

ゼミの志望理由書は、自分の熱意や適性を伝える重要なポイントです。

ここでは、説得力を高める書き方のコツを解説します。

  1. 読みやすく自然な日本語表現を心がける
  2. 文章に誤字脱字を含めず正確に仕上げる
  3. PREP法を用いる
  4. 文字数を8割以上で満たす

①読みやすく自然な日本語表現を心がける

ゼミの志望理由書は、教授に自分の熱意と意欲を伝える重要な文書です。

文章を書く際は、読み手を意識した自然な日本語表現を心がけましょう。難解な言葉や堅苦しい表現は避け、自分の言葉で率直に思いを伝えることが大切です。

専門用語を使う場合も、文脈に沿って分かりやすく説明を加えると、読み手に伝わりやすくなります。また、長文を避け、簡潔で明瞭な文章構成を意識しましょう。

読み手が読みやすいように、段落分けや適切な文章の長さにも配慮することで、より説得力のある志望理由書を作成できます。

②文章に誤字脱字を含めず正確に仕上げる

志望理由書の完成度を高めるためには、誤字脱字のチェックが不可欠です。

文章を書き終えたら、必ず複数回の推敲を行いましょう。パソコンやスマートフォンの文章チェック機能を活用し、文法や表記の誤りを確認することをおすすめします。

また、第三者に添削を依頼することで、自分では気づかない間違いや、分かりにくい表現を見つけることができます。

友人や先輩、家族などに確認してもらい、客観的な視点から文章の精度を高めることが欠かせません。

③PREP法を用いる

ゼミの志望理由書を書く際、PREP法は最も効果的な文章構成テクニックの一つです。

PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の4つのステップで文章を組み立てる方法です。

まず最初に結論から入り、なぜそのゼミを志望するのかを明確に示します。次に、その理由を具体的に説明し、自分の経験や将来の目標と結びつけて論理的に伝えてください。

具体的なエピソードを交えることで説得力が増し、最後にもう一度結論を繰り返すことで、教授の印象に残りやすい志望理由書を作成できるでしょう。

④文字数を8割以上で満たす

ゼミの志望理由書では、指定された文字数を8割以上で満たすことも欠かせません。

文字数が不足すると、内容が不十分と判断される可能性があるため、自分の思いや適性を具体的に伝える工夫が必要です。

例えば、「ゼミを志望したきっかけ」「研究テーマへの関心」「将来の目標との関連性」など複数の視点を盛り込むことで、バランスよく文字数を埋められるでしょう。

また、具体的なエピソードを交えて書くことで、説得力を高めることができます。たとえ字数が限られていても、簡潔さと詳細さを両立させることが大切です。

ゼミの志望理由の2つの例文

ここからは実際のゼミ志望理由書の例文を紹介します。ここまで解説した内容を意識して読んでみると書き方がイメージしやすくなりますよ。

代表的な例として、経営学部系と法学部系の2種類を紹介するので、参考にしてみてください。

  1. 経済学部系ゼミ
  2. 法学部系ゼミ

①経営学部系ゼミ

経営学部系のゼミでは、志望理由書は以下のように書くとよいでしょう。

経営学部系ゼミ

経営学部 若林ゼミ 志望理由書

経営学部○年 名前

私は若林先生のゼミへの参加を希望いたします。なぜなら、私は若林先生がゼミで扱われているイノベーションと経営に関心があり、将来自分でイノベーションを起こして経営者になりたいと考えているからです。

私の父は自営業をしているのですが、古くからの経営体制のままデジタル化の流れについていけず、アナログな管理体制のまま非効率な経営を続けてしまっています。私は将来父の会社を継ぐつもりですが、今のままでは他社との競争に負けてしまうと思っています。

そこで、私は父の会社にイノベーションをもたらし、これから先も発展し続ける会社に生まれ変わらせたいと考えており、そのために若林先生のゼミでぜひ学ばせていただきたいなと思っております。

私は、チームを組んでビジネスコンテストに出場する活動に特に関心があり、ゼミに参加させていただけた暁には、ゼミ内でイノベーションについて事前に学んだ上で、ビジネスコンテストでその勉強の成果を発揮したいです。

私は、進学塾のアルバイト先でリーダーを務めており、他のアルバイトのシフトを回収したり、授業進捗の管理をしたりと、さまざまなタスクを並行して処理するのが得意です。ゼミに参加させていただければ、細かい業務を担うことで、ゼミ運営に貢献することもできるかと思います。

長くなってしまいましたが、自分は若林先生のゼミに心から参加したいと思っております。ぜひ前向きに検討いただけますと幸いです。

〇〇大学 経営学部
名前

以上が経営学部系のゼミの志望理由書の例になります。

②法学部系ゼミ

次に、法学部系のゼミでの志望理由書の例を見てみましょう。

法学部系ゼミ

法学部 坂本ゼミ 志望理由書

法学部○年 名前

私は坂本先生のゼミへの参加を希望します。参加を希望する理由としては、メインで扱われている民事訴訟法について、強い関心があるからです。

私は昔、自転車に乗っているときに車に轢かれてしまい、重傷を負ったのですが、そのときの車の運転手に言いがかりをつけられて治療費に関して話し合いが難航してしまいました。

そのとき弁護士の方が親身に寄り添ってくれたのがとても嬉しく、自分も民事裁判で人々に寄り添えるよう、民事訴訟法についてとくに詳しくなりたいのでこのゼミを希望しております。

このゼミでは座学だけでなく、実際に裁判の傍聴にも行くことがあるのが魅力だと感じているので、機会があるときには積極的に裁判見学・傍聴に参加したいと考えています。

私は1回生のときから司法試験の勉強を続けていて、他の学生に比べても法律に関する知識はあると自負しております。そのため、私をゼミに参加させていただけたなら普段のゼミ内での議論の活発化に貢献し、議論に新しい視点を提供できると思います。

以上が、私の志望理由書になります。坂本先生のゼミでの活動に大変興味があり、熱意もありますので、ぜひ参加を認めていただけますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。

〇〇大学 法学部
名前

以上が、法学部系のゼミの志望理由書の例です。

ゼミの志望理由で見られていること

例文も見たところで、いよいよゼミの志望理由書の書き方のイメージがついてきましたね。

実際に志望理由書を書く際には、読み手を意識しながら書くことが重要です。以下のようなポイントをゼミの教授は見ているので、意識しておきましょう。

  1. なぜうちのゼミを志望するのか
  2. どれだけ熱意があるのか
  3. そもそも読みやすい文で書いてあるか

①なぜうちのゼミを志望するのか

ゼミ選考をしている教授は、「なぜ自分のゼミに入りたいのか」をまずは気にしています

入れればどこのゼミでも良さそうな志望理由なら、わざわざ自分で選ぶ必要はないと思われるので、他ではなくその教授のゼミを選ぶ理由をしっかり書きましょう。

②どれだけ熱意があるのか

ゼミに入る理由と同じくらい、ゼミに入ったあと真面目に取り組む人材かどうかも重要です。

入りたい理由がどれだけ納得のいくものでも、入ったあとに怠けそうな人ならば、選ぶ意味はありません。

具体的にゼミで何がしたいのか、何に興味があるのかを明確にして、ゼミに入ったあとの自分の姿が教授にイメージできるように書きましょう。

③そもそも読みやすい文で書いてあるか

ゼミの教授が最後に確認しているポイントは、志望理由書がそもそも他人が読みやすいものになっているかどうかです。

集団で運営するゼミでは、コミュニケーションがとりやすいかどうかも重要です。

文章の読み手にとって優しい文を書けない人は、関わりづらい人と思われるので、ダラダラと読みづらい文章ではなく、簡潔に要点をまとめた文章を意識しましょう。

ゼミの志望理由書に関するよくある質問

ゼミの志望理由書を書く際、多くの人が疑問を抱きやすいポイントがあります。

ここでは、よくある質問とその回答を見ていきましょう。

  1. 理由が思い浮かばないときは?
  2. 先生が好きという理由はアリ?
  3. 将来の夢を組み込んでもいい?

①理由が思い浮かばないときは?

ゼミの志望理由が思い浮かばない学生は多いものの、焦る必要はありません。まず、自分の興味や関心のある分野を振り返ってみましょう。

授業で印象に残った講義や、これまでの学習経験から、どのテーマに惹かれたかを整理するのがポイントです。

また、そのゼミの研究内容や教授の専門分野と自分の学びたいことがどう接続するかを考えることで、独自の志望理由を見つけられるでしょう。

大学のシラバスや研究業績を調べ、具体的な研究テーマとの関連性を見出すこともおすすめです。

②先生が好きという理由はアリ?

先生の人柄や授業に惹かれた理由は、志望理由書に書いても大丈夫ですが、注意点があります。

単に「先生が好き」という表現では評価されません。先生の研究テーマや授業内容から、自分がどのように学びを深めたいのか、具体的に説明することが重要です。

例えば、先生の授業で触発された学問的興味や、研究テーマとの出会いなど、自分の学びへの熱意を丁寧に伝えることがポイントです。

③将来の夢を組み込んでもいい?

志望理由書に将来の夢を組み込むことは、非常に効果的です。ゼミで学ぶ内容が自身の将来にどう役立つのかを具体的に述べることで、説得力が増します。

例えば、「将来、国際的なビジネスに携わることを目指しているため、このゼミで学べる国際経済の知識を深めたい」といった形で、自分の目標とゼミの研究内容を結びつけると良いでしょう。

ただし、漠然とした夢ではなく、具体性を持たせることが重要です。ゼミでの学びが将来の夢へのステップになることを明確に示すことで、熱意や計画性が伝わり、より評価されやすくなります。

志望理由書の書き方を理解してゼミに受かろう

ここまで、志望理由書の書き方について説明しました。

自分に合ったゼミを見つけて、説明した通りに志望理由書を書けばきっと希望のゼミに入れます

ゼミではそれまでの大学生活とは異なる交流が生まれ、新たな生活が待っているので、楽しみにしておきましょう!

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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