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「器用貧乏」を言い換えると?向いている業種やアピール方法も解説

「器用貧乏」という言葉の言い換えが思いつかず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

たしかに「器用貧乏」は、マイナスに捉えられる言葉なので就活のESや面接では言い換えた表現が妥当でしょう。

そこで本記事では、まず「器用貧乏」を言い換えた言葉の解説と、器用貧乏な人の特徴について解説します。

さらに器用貧乏な人が向く業種とスキルについて例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

器用貧乏とは

器用貧乏とは、大抵のことはそれなりに上手くこなせるが、器用にこなせるだけに1つの事に徹しないため、どれも中途半端になってしまってしまうという意味になります。

良い意味何でも器用にこなせる(そつなくこなす)
悪い意味結局中途半端になってしまう(特に優れるまではない)

また器用貧乏な人は、不器用ながらもコツコツと取り組む人に最終的に追い抜かされるという意味です。

何事も器用にできるけれども、どれも最後までやり遂げられないので、どちらかと言えばネガティブな意味の言葉となってしまうでしょう。

器用貧乏を言い換えた言葉

ここからは、器用貧乏を言い換えた代表的な言葉を4つ紹介します。

  1. 多芸は無芸
  2. オールラウンダー(ゼネラリスト)
  3. マルチな才能
  4. 巧者貧乏

多芸は無芸

日本語のことわざの「多芸は無芸」は、「たとえ多くの特技を持っていても、その1つ1つがどれも中途半端で、人より優れたものがなければ、何も特技がない人と同じである」という意味です。

もう少し簡単に言えば、何でもかんでも手を出すよりも、1つのことをじっくり極める人の方がよっぽど優れているということです。

たくさんの興味関心があること自体は悪くありませんが、「きちんと1つのことをやり遂げてから次のことに取り掛かりましょう」という意味が込められています。

オールラウンダー(ゼネラリスト)

オールラウンダー(ゼネラリスト)とは、多分野で能力を発揮できる人のことを指すため、比較的ポジティブな言葉の言い換えといえるでしょう。

またオールラウンダーに似た言葉で、野球選手の「オールラウンドプレーヤー」という言葉があります。

オールラウンドプレーヤーとは、走塁・打撃・守備のすべての能力が高い選手や、内野・外野の守備位置に関わらずどのポジションからも守れる万能選手のことです。

つまり、1つの競技においてポジションを問わずに才能を発揮する選手のことを指します。

専門的な能力までなくても、幅広い知識があるといったニュアンスを含むので、「器用貧乏」の良い面を表す言葉として使えるはずです。

マルチな才能

英語でマルチ(multi)とは、数量や複数の種類を表す言葉で、いくつかの要素と組み合わせて使うことがあります。

一般的には「複数の」「多数の」「多様な」という意味となるので、「マルチな才能」とは「多様(多彩)な能力」という意味となるでしょう。

基本的にマルチという言葉は複合語として使われるため、この他に「マルチ機能」「マルチカラー」「マルチビタミン」などがあります。

またマルチな才能には、自分のことだけでなく、相手を称賛する言葉としてもつかわれるため、器用貧乏のそつなく何でもできる才能を上手く言い換えた言葉として使えるでしょう。

巧者貧乏

巧者貧乏(読み:こうしゃびんぼう)は、一般的に褒め言葉として使われます。

ポジティブな言葉を表す「巧者」と、ネガティブな言葉を表す「貧乏」を一緒にした四字熟語です。

巧者貧乏の「巧者」とは、熟練した技術を持つ人のことで、「貧乏」はその逆の意味となっています。

したがって巧者貧乏は、器用貧乏と似た言葉や意味として使えるでしょう。

器用貧乏な人とはどのような人か

次に、器用貧乏な人の特徴を6つ解説します。

  1. 何事もそつなくこなせる
  2. 多方面で活躍できる
  3. 柔軟性がある
  4. 何でも中途半端
  5. 最終的に後れを取る
  6. 損な役回りとなる

ここでは器用貧乏な人のポジティブな意味と、ネガティブな意味での特徴を解説しているので、よく意味を理解してから使うようにしてください。

ポジティブ①|何事もそつなくこなせる

器用貧乏な人の特徴は、何事もそつなくこなせることです。

仕事や勉強も要領よくこなせてしまうので、人より早く物事を習得できるでしょう。

特殊な技術や専門家のような知識まではなくても、この特徴は器用貧乏な人のポジティブな要素となるはずです。

ポジティブ②|多方面で活躍できる

器用貧乏な人が良いのは、多彩な才能があるので多方面で活躍できることでしょう。

これこそが器用貧乏だからこそできる強みとなるはずです。

しかも器用貧乏な人ほど、1つ教えれば、その後は自分で何でも応用して考えられる点も他の人にはない優れた才能といえるでしょう。

ポジティブ③|柔軟性がある

器用貧乏な人は、物事に対する柔軟性が高く、同時に言われたことも難なくやれてしまうところがあります。

いろいろな情報を集約し、即座にやり方を変更して効率よく物事を進められるのも器用貧乏な人の良いところです。

そのため器用貧乏な人は、どれが1番重要なポイントであるか判断でき、頼まれたことを人よりも素早く終わらせられるでしょう。

ネガティブ①|何でも中途半端

器用貧乏な人のネガティブなところは、何でも中途半端に思われてしまうことです。

大きな弱点もない代わりに、特に秀でた強みもありません。

勉強で例えるなら「どの教科も平均点が取れるけれども、ずば抜けて得意な教科はない」ということになります。

これが仕事となると「一通りの業務はこなせるものの、一目置かれるほどではない」ということになるでしょう。

何か1つでも自分の自信となる強みをもつことができれば、類まれなる人材に近づけるはずです。

ネガティブ②|最終的に後れを取る

器用貧乏な人の特徴である習得の早さは、裏を返せば、自分を過信して最終的に後れを取ってしまうことでもあります。

ただし、その場の状況を察知して優先順位を考えられるので、自分でリカバリーもできるでしょう。

器用貧乏な人は、あまり人と比べて物事を進めるタイプではないため、向上心が欠けるととらわれがちですが、実は周囲のフォローや、応用が利く人でもあるのでそこまで深く考えなくても大丈夫ですよ。

ネガティブ③|損な役回りとなる

器用貧乏な人は新しいことに対しても習得が早い分、他人から用事を頼まれることも多く、ついつい引き受けてしまいがちです。

頼まれごとを終わらせると、次から次へとお願いされることがあるので、損な役回りといっても過言ではありません。

しかし、周囲に対して気配りができたり、フォロー上手であったりもするので頼れる存在と見られることはポジティブに捉えて協力すると良いでしょう。

【例文あり】器用貧乏な人が向く職種とスキルとは

ここからは、器用貧乏な人が向く職種とスキルの例文を4つ紹介します。

  1. 営業職×コミュニケーション能力
  2. コンサルタント職×プレゼンテーション能力
  3. ディレクター職×対応力
  4. カウンセラー×問題解決力

器用貧乏の特徴や長所にあった職業や、活かせるスキルがあるので、ぜひ参考にしてください。

営業職×コミュニケーション能力

営業職×コミュニケーション能力を強みとした例文

私の強みは、高いコミュニケーション能力です。

私はディベート中に、相手の裏にある意図や次の発言の展開を予測し、正しく応答する力を身に付けてきました。課題克服のために具体的に行ったことは2つです。

1つ目はテーマを分解して考えるようにしたことと、2つ目はディベート中に、相手の主張から次にどう展開するのかを想定して自分の主張を組み立てるようにしました。

その結果、論理的な思考と柔軟な対応力が養われたと感じています。営業職では、顧客が抱える課題を迅速に把握し、信頼関係を築くことが重要です。私は、ディベートで培った予測力とコミュニケーション能力を活かし、顧客のニーズに応じた提案して成果を上げたいと考えています。

器用貧乏な人の力が活かせる職種の1つに営業職があります。

営業職に必要なコミュニケーション能力や要領よく応対できる力は営業職には欠かせないスキルです。

また相手のニーズを先読みする力も器用貧乏な人だからこそこなせるといえるでしょう。

コンサルタント職×プレゼンテーション能力

コンサルタント職×プレゼンテーション能力を強みとしたの例文

私の強みは、私の強みは高いプレゼンテーション能力です。

大学3年生から、大学と行政が連携しながら地域振興に関する企画をしてきました。その際に、内容が複雑で理解が難しいと指摘を受けました。これまでのゼミの発表でもスライドで指摘を受けたことがなかったため、再度情報を整理しながら取り組むようにしました。

その他にも、スライドのデザインを見直し、データや図表を効果的に使うことで視覚的にわかりやすくしました。また、友人にリハーサルを見てもらったり、言葉遣いや発表の流れを調整しました。その結果、内容は明確になり、大学4年生で学生による課外セミナー内で高い評価を受けました。さらに、発表後の質疑応答では、聞き手から具体的な提案や賛同を得ることができました。

貴社のコンサルタント職では、クライアントのニーズを把握し、信頼を得るための高いプレゼンテーション能力が求められると考えています。寄り添った提案して、貴社の成長に貢献したいと考えています。

器用貧乏な人はコンサルタント職も向いています。

コンサルタント職に必要なのは、自身の提案をわかりやすく発信するプレゼンテーション能力です。

伝える順番や、分かりやすいスライドを作成し、聞き手の心を掴む説得力の要素を初めから全てをそつなくこなせるのが器用貧乏の良いところといえるでしょう。

ディレクター職×対応力

ディレクター職×対応力を強みとした例文

私の強みは、対応力の早さと、さまざまな分野に関する情報量の多さです。

ゼミでは後輩の作業の遅れが注目課題でした。そのため、必要に応じてサポートに回り、少しでも完成度を高めるように努めました。後輩が焦る気持ちは理解できるのですが、空回りしている部分も多いと気づいていました。

ただ、全てを手伝ってしまうと後輩のためにはならないと思い、適度なところまでを手伝うようにした結果、次第に後輩自身も欠点に気がつけるようになり、自分から行動できるようになったとお礼をいわれました。

貴社のディレクター職に志望した理由は、ゼミでの経験を活かし、チームメンバーとの基礎関係構築をしながらプロジェクト全体の進行管理や、相手のことを信じて丁寧な仕事をしたいと考えています。

器用貧乏な人は物事に対する応用が利くので、ディレクター職も適職といえるでしょう。

プロジェクトチームのメンバーとして働くのであれば、自分のタスクをいかに効率よく進められるかが重要です。

また、プロジェクトリーダーを目指すのであれば、自分のタスク以外にも、他の人の進捗を把握しながら対応できる余裕やスピードも求められるため、器用貧乏である強みを存分に活かせるでしょう。

カウンセラー×問題解決力

カウンセラー×問題解決力を強みとした例文

私の強みは、人それぞれの悩みを正しく聞く力と、その問題を適切に解決することです。

大学では心理学を学び、相談者と相談役の実技授業では、まず相手の話を丁寧に聞き、その背景そして、多様な知識を活用して相手に合った解決策の提案が大切だと教えられました。

悩みの内容は人それぞれ違いますが、私は授業を通して、相手の問題の全体像を理解するための質問の仕方を工夫し、話を整理しながら聞くことが重要と考えています。

貴社の社内カウンセラーとして志望したのも、忙しい時間の中で訪れた社員の方に寄り添いながら問題解決へと導きたいと考えたからです。相談者が落ち着いて話せるように、今後も精進したいと考えています。

豊富な知識が必要とされるカウンセラーは、器用貧乏な人に合っています。

器用貧乏の人は、広い範囲の知識があるので器用に対応できるでしょう。

とは言え、カウンセラーは経験も重要です。

社内カウンセラーを志望するのであれば、授業で学んだことだけでなく、学生の間にボランティア活動などで具体的な体験もしておくことをおすすめします。

ESや面接で「器用貧乏」を上手に伝える方法

最後に、就活のESや面接で「器用貧乏」を上手に伝える方法を解説します。

  1. 器用貧乏を言い換えて伝える
  2. 器用貧乏だから言える強みをアピールする
  3. 器用貧乏以外の強みをアピールする
  4. 入社後の活かし方を伝える

相手に良い点として伝えるには、器用貧乏の言い換えとプラスで器用貧乏だからこそできる強みを伝えることで高評価を得られるでしょう。

器用貧乏を言い換えて伝える

まずは「器用貧乏」という言葉を自分の強みとなりそうな言葉に言い換えましょう。

器用貧乏の強み言い換え
あらゆる能力があり多方面で活躍できる汎用性が高い
ボーダーレス
物知り
重宝がられる
何でもこなす
様々な事柄に興味をもっている好奇心旺盛
物事に対して気を配れる
知識欲が強い
間口が広い
応用範囲が広い

器用貧乏の強みは、仕事に限らず、あらゆる場面において多才な知識をもっているため、周りから何かと重宝がられる点です。

数多くの仕事をこなせたり、どんな仕事もやってのける力があることをアピールしていくのも良いでしょう。

器用貧乏だから言える強みをアピールする

次に器用貧乏だからこそ言える強みとなるエピソードをアピールします。

器用貧乏は、今ある自分の強みです。ただし、その理由も伝えないとポジティブな意味として伝わりません。

自分だけのオリジナルエピソードと合わせて伝えることで「器用貧乏だからこそ乗り越えられた」と、相手にも本来の自分の良さの理解につながるでしょう。

器用貧乏以外の強みをアピールする

器用貧乏以外の強みをアピールするには、器用貧乏の弱点でもある「どれも中途半端になってしまうこと」を克服するために試みていることをアピールすると良いでしょう。

さまざなな手段を試しながら、自分に合う最適な方法を見つけようとしていることをアピールすると努力する姿勢を感じ取ってもらえるはずです。

また、自分の弱点を知りどうしたら解決できるか自己分析の高さのアピールにもなるでしょう。

入社後の活かし方を伝える

最後に器用貧乏な特徴を入社後にどう活かせるか伝えましょう。

器用貧乏の特徴は「突出した1つのスキルがないこと」ですが、決して悪いばかりではないことを明確にアピールしないといけません。

そのためにも、一言で入社後の意欲を真剣に伝えて印象づけしてみてください。そうすることで、相手も受け取る印象も変わってくるはずです。

器用貧乏の強みを活かしてオリジナルのアピールポイントにしよう!

本記事では、「器用貧乏」という言葉の言い換えや、就活のESや面接の伝え方のコツを紹介しました。

マイナスイメージの強い器用貧乏な性格ですが、器用貧乏な性格であるからこそ、知識に溢れ、ビジネスシーンでの活躍に期待が高く評価されているはずです。

就活のESや面接では、ぜひ自分の強みを活かしたオリジナルの言葉で存分にアピールしてくださいね。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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