「頑張る」ってビジネスシーンで使っていいのかな?そのように考えている方は多いのではないでしょうか。
たしかに、「頑張ります」という表現は謙譲語でも尊敬語でもなく、ややカジュアルな印象を与えてしまうかもしれません。
そこで本記事では、ビジネスシーンで言えるとかっこいい「頑張る」の言い換え表現を紹介します。
場面や相手に合わせて使い分けられるよう覚えておくと役に立ちますよ。
「頑張る」のシンプルな言い換え表現

まずは、「頑張る」のシンプルな言い換え表現から紹介します。
①努力する
「努力する」は、目標達成のために力を尽くして励む意思を伝える際に使える表現です。
また、「努めます」と言い換えることもできます。
一時的な頑張りではなく、継続的に力を尽くすというニュアンスが伝わる表現ですので、ひたむきに頑張りたい気持ちを伝えるときに用いるとよいでしょう。
例文① 御社に貢献できるよう努力します。 例文② ご満足いただけるよう努めてまいります。 |
②注力する
「注力する」はある事柄に力を注ぐことを表す表現です。
特定の活動に集中して取り組む様子を表す言葉ですので、目標や方針を述べる際に用いるとよいでしょう。
例文① 新規事業の立ち上げに注力する方針です。 例文② 持続可能な社会の術源に向けた取り組みに注力しています。 |
③全力で取り組む
「全力で取り組む」とは、自身の最大限の力を尽くして物事に取り組む様子を指します。
目標達成への真剣さや覚悟を強調できる表現で、「全力を尽くす」と言い換えることもできます。
大切なプロジェクト等に誠心誠意、真剣に取り組む姿勢を伝えたいとき、これまでに積み上げてきた力を出し切るという意思を伝えたいときに用いるとよいでしょう。
例文① ご期待に応えるため、全力で取り組んでまいります。 例文② 結果を出すため、全力で取り組むことをお約束します。 |
④精一杯取り組む
「精一杯取り組む」という表現は、限界まで全力を出し切って取り組む姿勢を表します。
前述の「全力で取り組む」という表現に比べて「限りがある」と感じられる表現であるため、「限られたリソースや状況の中で最善を尽くす」姿勢を伝えたいときに用いるとよいでしょう。
また、謙虚な気持ちや誠実さを伝えたいときにも適した表現です。
例文① 不慣れな部分もありますが、精一杯取り組みます。 例文② チームで一丸となり、精一杯取り組んでまいります。 |
ビジネスシーンで使えるとかっこいい「頑張る」の言い換え表現

次に、ビジネスシーンで使える「頑張る」の言い換え表現をご紹介します。
ビジネスの場では、自分をへりくだる表現である「謙譲語」を用いるとよいでしょう。
①尽力する
「尽力する」とは、目標達成のために力を尽くすことを指します。
「全力を尽くす」と同義ですが、よりスマートな印象を与えられる表現です。
献身の姿勢が感じられる表現ですので、自分ではなく他者のために頑張ることを伝えたいときに用いるとよいでしょう。
例文① お客様のニーズにお応えできるよう、尽力いたします。 例文② 企画を成功に導くことができるよう、尽力してまいります。 |
②鋭意取り組む
「鋭意」には、物事に集中して真剣に取り組むという意味があります。
「鋭意製作中」「鋭意検討中」のような表現をされることが多いです。
物事に対して積極的かつ意欲的に取り組む様子が感じられる表現ですので、自分の意欲や熱意、誠実さを伝えたいときに用いるとよいでしょう。
例文① 新しい課題にも、鋭意取り組んでまいります。 例文② プロジェクト成功に向け、鋭意努力してまいります。 |
③精進する
「精進する」は、物事に対して一生懸命に努力することを表す表現です。
もとは仏教用語で、「雑念を払って修行に専心する」「1つのことに精神を集中させる」などの意味を持っています。
自己改善や自分のスキルを高めることに対して努力する際の向上心を伝える際に適した表現です。
例文① 今後も一層の努力を重ね、精進してまいります。 例文② お役に立てるよう精進いたします。 |
④身を粉にして取り組む
「身を粉にして取り組む」は、労力を惜しまず力を尽くすことを伝える表現です。
「身を粉にして」は、「粉骨砕身」とも言い換えが可能です。
「苦労をいとわず、自己を犠牲にしてでも」といった献身のニュアンスが感じられる表現ですので、心血を注ぎ、全身全霊で取り組むという強い意志を伝えたいときに用いるとよいでしょう。
例文① 地域活性化を目指し、身を粉にして取り組む所存です。 例文② お客様の笑顔のため、粉骨砕身取り組んでまいります。 |
⑤倦まずたゆまず励む
「倦(う)まずたゆまず」には、「飽きず怠けず」という意味があります。
心を緩めることなく、コツコツと地道に努力を重ねていく勤勉な姿勢を伝える言葉です。
誠実に、ひたむきに努力を重ねていく意思を伝えたいときに用いるとよいでしょう。
例文① 業界の成長を支えるため、今後も倦まずたゆまず励んでまいります。 例文② 企業価値向上に貢献するべく、倦まずたゆまず励む所存です。 |
「頑張る」という表現は子供っぽく感じてしまうことも

「頑張る」は、「ます」を付ければ丁寧語としてビジネスシーンで使っても問題はありません。しかし、ややカジュアルで幼稚な印象を与えてしまいます。
大人から子供まで様々なシーンで広く使われている表現ではありますが、結果に対して責任が生じるビジネスシーンでは別の表現を用いた方がよいでしょう。
場面や相手によって言葉を使い分けることで「頑張る」よりも具体性が感じられ、信頼を得ることができるでしょう。
【例文あり】履歴書では具体的な一言を添えよう

「頑張る」姿勢を伝えたいとき、ただ漠然とその意思を伝えるのではなく具体的な一言を添えられるとより好印象です。
以下のように努力の方向性や目標を明確にすると、説得力が増します。
例文①:顧客対応を頑張ります。 →お客様の課題を丁寧にヒアリングし、最適な解決策を提案できるよう努めます。 例文②:目標達成に向けて尽力します。 →チームの目標達成に向けて、メンバー間の連携強化に尽力します。 例文③:認知度向上を目指して頑張ります。 →新製品のプロモーション活動に注力し、認知度向上と市場拡大を目指します。 |
上記のように伝えることで、相手からの信頼を得やすくなるでしょう。
「頑張る」の言い換え表現を把握して適切に使い分けよう
この記事では、「頑張る」の言い換え表現について解説しました。
「頑張ります」という表現が失礼にあたることはありませんが、ビジネスシーンでは表現を変えることで印象を格上げできます。
また、具体的な内容を添えることでさらに説得力が増しますので、就活やビジネスの場では具体性を意識して言葉を選ぶとよいでしょう。
本記事で紹介した表現を活用して、品格のある、信頼される大人を目指しましょう!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。