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品質管理の志望動機の書き方・例文を紹介|求められる人物像も

品質管理は様々な企業で必要とされている仕事で、志望する人も少なくありません。ですが、いざ志望動機を書こうとしても「どうやって書けばいいの?」と悩んでしまう人もいるでしょう。

本記事では品質管理の仕事や求められるスキル、志望動機の書き方のステップや具体的な例文までくわしく解説します。ぜひ、これからの就活の参考にしてみてくださいね。

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目次

品質管理の仕事内容3つ

品質管理の志望動機を書く前に、まずは品質管理の仕事について詳しく知っておきましょう。品質管理の仕事内容を3つ紹介します。

  1. 品質規格の選定
  2. 企画の品質管理
  3. 製造工程の品質管理

①品質規格の選定

品質規格の選定とは、企業が提供する品物に対して、品質の標準や企画を選定する業務です。

品物の寸法や成分、性能や耐久性など、細かい部分まで定められたものを標準化して、文章にしたものを「品質規格」と言います。

ただし、品質規格と一言でまとめても、国際規格や国家規格、社内企画など様々な種類があるのです。

品質管理の業務を進めるためには、これらの決まりをきちんと学ぶ必要があります。また、物だけでなく、提供する品物やサービスに関わる人も品質規格の対象です。

②企画の品質管理

企画の品質管理は、まだリリースしてない企画段階のものについて、消費者のニーズに応えているものかを検討する業務を指します。

消費者の意見を取り入れ、どんな製品を作り出すかを考案し、それに対しての品質管理を行うのです。

イメージしやすい例を挙げると、家を建てたい顧客がいた場合、どんな家にしたいか要望を聞いて、内容をまとめます。このまとめた内容が品質管理に該当するのです。

企画の品質管理は売上につながる重要な業務となります。

③製造工程の品質管理

製造工程の品質管理は、製造の過程で品質が一定の基準を満たしているかをチェックする業務を指します。

安定した商品や安全な商品を消費者に届けるために、製造工程の品質管理は欠かせない重要なものです。

日常的な製造業務をスムーズに進めるために、こまめな点検、修理や交換作業などが必要で、これも品質管理の業務に該当します。

また、品質を維持するための人材育成や環境の整備、作業手順のマニュアル化といった幅広い業務対応も必要です。

新卒で「品質管理職」としての採用は少ない

実は「品質管理職」としての募集は少なく、技術系としてまとめて採用された後、品質管理に関する部門に配属されると言うケースが多くあります。

技術系の採用方式やアピールの方法について確認しておきましょう。

  1. 技術系総合職として採用されることが多い
  2. 職種限定的なアピールは逆効果になり得る

①技術系総合職として採用されることが多い

品質管理職として新卒で直接採用されることは稀で、多くの場合は技術系総合職の一部として採用されます。技術系総合職は、研究、設計、開発、生産、品質管理など、理系分野の幅広い業務を担当する職種です。

企業は新卒者に対して、特定の職種に特化するのではなく、将来的に様々な部署で活躍できる人材を求めています。

そのため他の技術分野も経験できる総合職での採用をした上で、品質管理のスキルや志望を持ち合わせる場合はそこの仕事を任せる、というのが一般的です。

②職種限定的なアピールは逆効果になり得る

品質管理職に特化した職種限定的なアピールは、解説した通り企業の採用戦略と合致しないため逆効果となる可能性があります。

多くの企業は、新卒者に対して柔軟性と成長可能性を重視しており、特定の職種に固執する姿勢は組織への適応力の低さと捉えられかねません。

「品質管理のみを志望」という狭い視野ではなく、技術部門全体への貢献意欲や、幅広い業務への挑戦意志を示しましょう。

例えば、品質管理の適性を伝えつつ、生産、開発、改善など、多角的な視点で企業に貢献したいという姿勢を伝えることで、企業が求める柔軟で成長ポテンシャルの高い人材像として印象付けられます。

品質管理に求められるスキル4つ

品質管理にはどのようなスキルが求められるのでしょうか。ここでは、品質管理の仕事で主に必要な4つのスキルを紹介します。

自分がそのスキルを持っているか、志望動機を作成する前にチェックしてみてください。

  1. 課題解決力
  2. コミュニケーション力
  3. 洞察力
  4. 責任感が強い

①課題解決力

品質管理の仕事は、消費者に安全安心な商品を届けるのが主な仕事です。このため、品質に何かしらの問題が発生した際、素早くかつ的確に問題を解決する必要があります

何が問題の原因なのか、その問題を解決するためのアプローチ方法を考え、実行する力が必要です。

また、問題解決のために必要なコストや時間は限られています。決められた条件の中でいかに問題を解決するか、そういった能力も求められるのです。

②コミュニケーション力

品質管理は製品の企画からリリースまで、多岐にわたる工程に関わります。このため、様々な部署の人たちと関わる可能性が高いです。

会社の規模や製造工程などにより関わる人数は異なりますが、品質管理の仕事をするにあたり、コミュニケーション能力は必須であると考えておきましょう。

自分一人だけが製造工程を理解していても、理想的な製品の作成はできません。部門ごとにどういった作業が必要なのかをきちんと伝え、全体を上手く調整する必要があるのです。

③洞察力

品質管理は洞察力も求められる仕事です。様々な工程に関わる品質管理ですが、そのいずれの行程でも不注意を見逃してはなりません。

もし問題が起こった場合は、原因を究明し的確な改善策を提示する必要があります。物事を正確に捉え、きちんと分析し、問題を解決するための方法と実行を繰り返すことで、洞察力は磨かれます。

一朝一夕では身につけるのが難しいスキルなので、学生時代から様々な経験をしておくといいでしょう。

④責任感が強い

企業はリリースした製品を、消費者に安全な形で提供しなければなりません。このために品質管理の仕事があるのです。

消費者の手に安全な製品を届けるためには、どんな工程でも手を抜かず、問題が発生したら解決まで遂行する責任感が求められます

常に責任感を持ち続け、製品の企画からリリースまで全うするのが、品質管理の仕事です。

責任感の強さは経験の積み重ねにより育まれます。バイトなどの経験を通じて、仕事と責任について学んでいきましょう。

品質管理の志望動機を作る前にすべき準備

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志望理由を考える際はいきなり書き始めるのではなく、事前に必要な準備をしておいた方が結果的に魅力的に仕上がりやすいです。

評価の高い志望理由作成のために、まずは以下から取り組みましょう。

  1. 志望企業の仕事内容やキャリアパスについてリサーチする
  2. 品質管理の志望動機に使える過去の経験を洗い出す
  3. 品質管理の現場で使われる専門用語について調べる
  4. 品質管理の業界について課題や意義を分析する

①志望企業の仕事内容やキャリアパスについてリサーチする

品質管理の志望動機を作る際、まずは志望企業の仕事内容やキャリアパスを徹底的にリサーチすることが重要です。

企業のウェブサイト、採用情報、事業報告書などを通じて、品質管理部門の具体的な業務内容や、求められるスキル、成長の機会を調査し、志望動機に反映させることで企業への熱意を伝えましょう。

特に注目すべきポイントは、企業の品質管理の特徴、国際規格への対応、グローバル展開、技術的な専門性などです。

例えば、製造業であれば工程改善、IT企業であればソフトウェアテスト、医療業界であれば厳格な品質基準への対応など、業界や企業によって異なる品質管理の役割を理解することが重要です。

②品質管理の志望動機に使える過去の経験を洗い出す

経験は志望理由に説得力を持たせる上で非常に重要です。学生時代の活動を品質管理の視点から徹底的に振り返りましょう。

研究活動、実験、プロジェクト、サークル活動などを、「改善」「データ分析」「課題解決」といった品質管理に関連するキーワードで再解釈します。

卒業研究での実験データの分析、サークル活動での業務改善、グループワークでの課題解決プロセス、インターンシップでの業務効率化など、一見関係なさそうな経験も、品質管理の観点から意味づけましょう。

単に経験を列挙するのではなく、どのように質や改善にこだわったかを具体的に整理することが、品質管理に対して説得力のある志望動機につながります。

③品質管理の現場で使われる専門用語について調べる

品質管理の専門用語を事前に調べて志望動機に反映させることは、職種に対する熱意を効果的に伝えられる点で有効です。

特に、「PDCA」「TQC」「工程管理」「直行率」「トレーサビリティ」などの頻出専門用語については事前に調べておきましょう。単に暗記するのではなく、意味と実務での活用方法を理解しましょう。

例えば、PDCAサイクルは継続的改善の基本、TQCは全社的品質管理、工程管理は生産プロセスの品質維持、直行率は製造工程での良品率、トレーサビリティは製品の追跡可能性を意味します。

④品質管理の業界について課題や意義を分析する

品質管理の業界分析では、製造業が直面する深刻な課題を理解することが重要です。人材不足、技術継承の難しさ、業務の属人化などが大きな問題となっています。

これらの課題は、単なる技術的な問題ではなく、企業の存続に関わる重大な経営課題です。

品質管理は、顧客満足度の向上、企業の信頼性確保、コスト削減に直結する重要な役割を担っていることを踏まえて、これらの課題への貢献も示せると実践的な志望動機に仕上がります。

【3ステップ】品質管理の志望動機の作り方

品質管理の仕事や必要なスキルはわかったけれど、どうやって志望動機を書けばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

ここでは、ステップ別に志望動機の作り方を紹介します。書き方に迷っている人は参考にしてみてください。

  1. なぜ品質管理の職業なのかを明確にする
  2. その企業を選んだ理由を明確にする
  3. 自分が活躍できることを述べる

①なぜ品質管理の職業なのかを明確にする

志望動機には、なぜ品質管理の仕事を選んだのか、明確な内容で書いてください

例えば、品質管理の仕事は責任感が求められますが、「責任感のある仕事に就きたい」という内容だけでは、「別の仕事でもいいのでは?」と思われてしまいます。

なぜ品質管理の仕事をやりたいのか、採用担当者を納得させるための強い理由が必要です。

品質管理の仕事内容や求められるスキルを振り返り、志望動機にしっかりと反映させるよう意識しましょう。

②その企業を選んだ理由を明確にする

品質管理は様々な企業でおこなわれている業務です。

このため、志望動機で「品質管理の仕事をしたいから」という内容だけを強調しても「わざわざうちの会社で働く必要があるのか?」と思われてしまいます。

品質管理の仕事を志望したうえで、なぜその会社で働きたいのかを具体的に書きましょう。そのためには、志望先企業の研究が必要です。

その会社ならではの特徴をピックアップして、志望動機に盛り込みましょう。

③自分が活躍できることを述べる

志望動機には、品質管理としてどんな活躍ができるかを書いてアピールしましょう。

採用担当者に良い印象を与えるためには、品質管理を希望した理由とその会社を希望した理由だけでは足りません。

品質管理として、将来的にこんな活躍をしたいという具体的な目標を書いてください

ただし、実現不可能な目標は説得力がないのでNGです。実現可能な範囲を考えて、採用担当者がイメージしやすいような内容を意識して書きましょう。

【未経験向け】品質管理の志望動機例文3つ

品質管理の志望動機を書こうと思っても、具体的にどんな内容を書けばいいかわからないと、迷ってしまう方も多いでしょう。

ここでは、具体的な志望動機の例文を志望理由別に3つ紹介します。どう書けばいいか迷っている人は参考にしてみてください。

  1. 強みを活かしたいから
  2. お客様目線を大切にしているから
  3. 環境管理が整っているから

例文①強みを活かしたいから

例文①

私は今まで培ってきた責任感と実行力を活かしたいと思い、品質管理の仕事を志望しました。

学生時代はバイトリーダーとして、他のバイトのシフト管理や在庫管理など、責任感のある業務に携わってきました。何か問題が起こった際は正社員の方と協力しながら、問題解決とその実行に当たってきました。この経験が品質管理の仕事に活かせるのではないかと考えております。

数多くある企業の中でも貴社を志望させていただいた理由としまして、貴社の製造工程は強い責任感の元に徹底的な管理が行われていることが挙げられます。安全安心な商品を消費者へ必ず届けるという姿勢に魅力を感じました。

私も貴社の一員となり、より徹底した品質管理のもとで、業界No.1の安心安全な商品を消費者に提供したいと考えてます。

今まで培ってきた自分の経験を志望動機に絡めると、説得力のある内容になります。具体的なエピソードで他の人と差をつけた志望動機にしましょう。

例文②お客様目線を大切にしているから

例文②

私は、お客様目線を大切にする貴社で品質管理として働きたいと思い、志望させていただきました。

大学時代はドラッグストアで働いていた経験があり、貴社製品の○○などを販売したことがあります。性別や年齢を問わず、様々なお客様が○○を利用していて、多くの人に愛されるブランドなのだなと思っていました。

実際に私も利用してみたところ、他商品と比べてクオリティが高く、コスパもいいと気付きました。このような素晴らしい商品を作るにはどのような取り組みをしているのだろうと調べ、品質管理の仕事に興味を持った次第です。

ドラッグストアのアルバイトでは、お客様目線を意識したコミュニケーションを常に意識していました。品質管理の仕事は様々な部門の方と関わり、安定した品質を維持することも必要だと思います。この経験を活かし、お客様が満足できる商品作りに貢献したいと考えています。

自分の持っているスキルと品質管理に求められるスキルをすり合わせ、志望動機でアピールするといいでしょう。また、品質管理とその会社を希望した明確な理由もきちんと書いてください。

例文③環境管理が整っているから

例文③

私は、品質の改善や環境管理が整っている貴社で品質管理として活躍したいと思い、志望させていただきました。

私は肌が弱いので、化粧品は慎重に選ばなければなりません。貴社の商品は敏感肌でも安心して使える商品を提供しており、私と同じように肌で悩んでいる人の手助けをしたいと思い、志望させていただいた次第です。

また、貴社は安全な商品を提供するために、各工程で徹底した環境管理を行っていると伺いました。製品は自社工場で製造しているため、品質管理の結果をすぐに反映させて品質の改善に取り組めるという環境も、大変魅力的だと思います。

大学では薬学部に所属しており、肌に優しい化粧品をテーマに卒業論文を作成しました。この経験と知識を活かし、貴社の理念を実現するために貢献させていただく所存です。

なぜその会社を希望したのか、採用担当者を納得させられる具体的なエピソードを盛り込むと、他の就活生と差をつけた志望動機が作れます。相手が想像しやすいようなエピソードを書きましょう。

品質管理のNG志望動機例文

品質管理の志望動機を書く上で、避けるべき内容や単語があると念頭に置いておきましょう。ここでは、NGの志望動機を具体的な例文として紹介します。

NG例文

私は仕事とプライベートのバランスを重視しているため、品質管理を希望しました。

貴社は残業が少なく、終業後のプライベートの時間が確保しやすいと感じました。特に品質管理の仕事は穏やかな業務内容が多く、残業も少ないのではと考えております。残業が少ない割に給料はよくて福利厚生もしっかりしているので、貴社に採用された暁には一生懸命頑張り貢献したいです。

私は地味な作業は得意ですし、他人とおしゃべりするのも得意なので、品質管理に向いていると思いますし、即戦力として活躍できると思います。貴社で働き、お客様のニーズに応えてみんなを満足させられる商品作りをしたいです。

何卒よろしくお願いします。

上記の内容は、具体的なエピソードに欠けます。なぜ品質管理を志望したのか、何故その会社を志望したのか、採用担当者を納得させられる前向きな理由が書かれていません

また、自分がどうしたいかという内容ばかりで、採用された後にどういった形で貢献できるか書いていないのも、大きなマイナスポイントです。このような内容にならないよう気を付けましょう。

例文を参考に品質管理の志望動機を作ろう

品質管理は各企業でとても重要な役割を担っています。消費者に安全安心な商品を届けるために、品質管理の仕事はなくてはならないものなのです。

このことを踏まえて、他の就活生と差をつけた魅力的な志望動機を作成してくださいね。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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