就活を頑張っているにも関わらず、選考に落ちる状況が続くと、辛い気持ちになりますよね。自分だけ就活がうまくいっていないのではないか…と不安に思う人もいるでしょう。
そこで本記事では、就活がうまくいかない人の原因やすぐにできる対策を紹介します。
就活に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
キャリアアドバイザー 鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
就活がうまくいかないのも無理はない?一般的な就活状況を調査
就活で行きづまると、自分だけがうまくいっていないように感じてしまいますよね。しかし、実は就活がうまくいかないのは珍しいことではありません。
ここでは、第一企業から内定をもらえる割合や、就活生の一般的な内定社数を紹介します。就活の現状を把握して、今後の就活の方針を立てていきましょう。
第一志望の企業から内定をもらえる人は3割程度

内閣府の「令和5年度 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」によると、第一志望の企業から内定をもらった人は、全体の3割程度。
つまり、内定をもらったとしても、それが第一志望の企業ではなかった人は意外と多いのです。
また、就活が長引いてしまう人の中には、早くにもらった内定に満足できず、4年の後半から就活を再開する人もいます。
もちろん、内定をもらえないまま就活を続ける人も多いため、就活がうまくいかない人は少なくないのです。
就活生の内定は1~2社ほどが普通

カリクルで行った内定者アンケートによると、内定企業数は1〜2社が最も多く、各内訳でも内定1社の人が最も多くなっています。
就活中は周りの友人がバンバン内定を取っているように見えて、自信を失ってしまいがちですよね。しかし基本的には、多くても内定は2社にとどまることが多いのです。
また同アンケートでは、就活生が受ける企業は平均15~16社ほどということもわかっています。内定社数と合わせて考えると、おおよそ平均10社以上の企業に対して選考落ちしている人が多いわけですね。
就活がうまくいかない人のよくある特徴7選
就活が思い通りにいかないというは、上手くいかない原因を考えてみましょう。原因を理解することで、就活をスムーズに進められますよ。
以下の7つの原因を参考に、自分の就活を見直してみましょう。
- 自己分析が足りていない
- 最低限のマナーが守れていない
- エントリー数が少ない
- 大手・倍率の高い企業だけを受けている
- 面接官とうまく会話できていない
- 落ちてしまった選考の振り返りをやらない
- 企業ごとに合わせた対策をしていない
①自己分析が足りていない
1つ目の原因は、自己分析が足りていないことです。
自己分析は、就活の序盤に終わらせて満足しがちな人も多いでしょう。しかし、実は自己分析は就活を進める中で何度もやり直して、志望動機や面接での受け答えに反映させる必要があります。
「これまでに一度も自己分析をやり直したことがない」人は、とくに一度、自己分析を更新してみましょう。
②最低限のマナーが守れていない
2つ目の原因は、最低限のマナーが守れていないことです。
選考では、就活生がマナーを守れているかどうかも採用担当者に見られています。たとえば、ESでは誤字脱字がないか、敬語がめちゃくちゃでないか、面接ではだらしない恰好をしていないか、受け答えはハキハキしているかなど。

自分のマナーに自信がある人もない人も、ここで一度確認しておきましょう。マナーを網羅したい人は、カリクルの就活マナー攻略BOOKもおすすめですよ。
③エントリー数が少ない
3つ目の原因は、エントリー数が少ないことです。
「興味がない企業の選考に参加するのはちょっと……」と考える人も多いかもしれません。しかし、エントリー数が少ないと、どうしてもそのぶん内定のチャンスが減ることになります。
先述したように、1人の就活生が就活でエントリーする企業数は平均で15~6社ほど。多すぎても対策しきれませんが、まだエントリー数が1ケタの人は、もう少し企業を探してみましょう。
エントリー数の上限は30社ほどを目安にすると良いですよ。興味のある業界ごとに、やや多めを意識してエントリーしてみてくださいね。
手当たり次第にエントリーする必要はありません!しかし、少しでも興味のある会社には積極的にエントリーしてみてくださいね。
④大手・倍率の高い企業だけを受けている
4つ目の原因は、大手・倍率が高い企業のみ受けていることです。
基本的に大手企業や人気の企業は就職倍率が高くなります。企業を見つけやすいのでエントリーも大企業には偏りがちですが、それだけが選択肢ではないことも覚えておきましょう。
また、中小企業やベンチャー企業の中には、秋採用や通年採用を実施している企業も多くあります。業界を絞ったら、大手だけでなく他の企業にも目を向けてみてくださいね。
中小企業やベンチャー企業の中にも、夢を叶えられる会社はたくさんありますよ。受ける企業の幅を広げて、様々な企業に挑戦してみましょう。
⑤面接官とうまく会話できていない
5つ目の原因は、面接官とうまく会話ができていないことです。
面接では、緊張や準備不足などから、面接官への受け答えがうまくいかないことがあります。ESは通るのに面接では落ちてしまう人は、自分の話し方について振り返ってみましょう。
面接官とうまく会話できない原因
- 暗記したものを機械的に話してしまう
- 一気に多くのことを話しすぎる
- はずみでネガティブなことを言ってしまう
質問の答えを完璧に想定している人は、暗記したものを答えるのに必死で棒読みになることがあります。また、暗記した項目を全て話そうとするあまり、一気に話しすぎて面接官を混乱させることも。
また面接が楽しく進んでいる時には、思わず自分の短所などを口走ってしまうこともあるので、注意が必要です。ネガティブな話題は「失敗したがこう乗り越えた」と前向きな表現に変えて伝えましょう。
⑥落ちてしまった選考の振り返りをやらない
6つ目の原因は、落ちてしまった選考の振り返りをしないことです。
落ちた選考のことは早く忘れたい……と思う人も多いでしょう。ですが選考を振り返ることで、落ちた理由を洗い出し、次回の選考に活かすことができます。
確実に内定を取るためにも、一度これまでの選考を思い返してみましょう。身だしなみから受け答えまで、自分の対応に改善点が見られた場合は、それをつぶしていくのが確実です。
面接に落ちる理由について詳しく知りたい人は、以下の記事も確認してみてくださいね。
⑦企業ごとに合わせた対策をしていない
7つ目の原因は、企業ごとに合わせた対策をしていないことです。
企業は選考の際、就活生とのマッチ度を非常に重視しています。志望動機や自己PRでは、ただ自分のエピソードや長所を伝えるだけでなく、企業に合わせたアピールが必要です。
「どうして自分の経験が志望企業で活かせると思ったか」「なぜ志望企業でなければいけないのか」をしっかり盛り込みましょう。各企業に合った対策を行い、万全な状態で選考に挑んでくださいね。
特に、就活生が志望企業を選んだ理由は、企業側も非常に注目していますよ。エピソードと絡めて伝えられるとなお良いですね。
【自己分析~ES編】就活がうまくいかない人が最初にやるべき対策5選
努力しているのになかなか次の選考に進めない人は、別の対策を立ててみましょう。
ここでは、就活がうまくいかない人が最初にやるべき5つの対策を紹介します。これらのやり方を試して、就活を進めるコツを掴みましょう。
①エントリー数を増やす
就活がうまくいかず困っている人は、まずエントリー数を増やしてみましょう。
エントリー数を増やすことで、単純に内定獲得のチャンスを増やせます。
志望業界に留まらず、気になった企業はひとまずエントリーしてみましょう。選考を進める中で、新たに向いている業界が見つかるかもしれませんよ。
また、エントリー数が多いと「1つ落ちても次がある」と切り替えることができ、就活のモチベーションを保つことにつながります。自分と相談しながら就活を進めていきましょう。
②選考を受ける企業・業界の範囲を広げる
次におすすめの方法は、選考を受ける企業や業界の範囲を広げることです。
特に業界や企業を絞り込みすぎている人は、選考を受ける企業の範囲を広げてみましょう。受ける企業の範囲を広げることで、自分に合った企業に出会う可能性が高くなります。
企業の範囲を広げる時は、志望業界と関わりのある業界や企業を中心に調べてみてください。これまで知らなかった企業に出会うことができ、就活がうまくいく可能性も高くなりますよ。
③自己分析をやり直す
これまでの自己分析をやり直してみることも、就活がうまくいかないときの対策として有効です。
先述したように、自己分析は何度も繰り返し行い、そのたびに選考対策に反映させる必要があります。自己分析をやり直した結果、行きたい業界が変わることもあるため、甘く見ずにやり直してみましょう。
自己分析が難しい人は、他己分析を利用したり、モチベーショングラフを活用したりしてみるのがおすすめ。

モチベーショングラフでは、自分のこれまでの人生を通して、どんな出来事とともにモチベーションが上下していたかを表すグラフのこと。
グラフを作ったら、モチベーションの「山」や「谷」の部分のエピソードを振り返りましょう。自分が何に興味を持ったのか、どのように困難を乗り越えたかが分かり、自己PRなどに役立ちますよ。
④就職エージェントを利用する
どうしても就活が進まない人は、就活エージェントを利用してみましょう。
就活生の中には、そもそも企業選びから失敗している人も多いです。能力はあるのに、自分に合っている企業がわからないまま選考に進み、企業とのマッチ度の観点で落とされてしまう人も。
そうでなくても、やったことのない就活を手探りで進めていくのは限界がありますよね。どれだけ堂々としている人でも、面接に落ち続けて自信をなくすことは
カリクルでは、プロの就活エージェントと「完全無料」で相談ができます!平均7~8回の面談を通して、自己分析からES添削、企業紹介、面接練習まで徹底サポート。
また、不安なことがあれば、いつでもLINEで気軽に相談も可能です。まだ予約枠があるので、対策に困る人はぜひ利用してみて下さいね。
⑤志望動機を掘り下げる
志望動機を掘り下げるのも1つの方法です。
志望動機によって企業への志望度を測るだけでなく、企業が求める人材であるかどうか判断されることが多いです。今の志望動機で本当によいか、再度考え直してみましょう。
志望動機が書けなくて困っている人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
【面接編】就活がうまくいかない人がよりやるべき対策5選
ESを乗り越えたら、次はいよいよ面接になります。ここでつまづいてしまう人も多いですよね。
そこで、ここからは面接で失敗しがちな人に向けた面接対策を5つ、順番に解説していきます。参考にしてみてくださいね。
①面接でのビジネスマナーを再確認する

まずは、面接の前に基本的なビジネスマナーを再確認しましょう。
先述した通り、ビジネスマナーは面接官も意外と見ているポイントです。身だしなみはもちろん、ハキハキと話せているか、姿勢は良いかなど、細かいところで印象を悪くしてはもったいないですよね。
面接では入室や退室時、挨拶のときなど、マナーを意識すべきタイミングが多く、すべてを網羅するのは難しくなります。そこで、カリクルでは就活マナー攻略BOOKを作成しました!
スマホにダウンロードして面接直前まで確認できるため、気になる人は確認してみてくださいね。
②面接官が注目するポイントを確認
面接の受け答えでは、そもそも面接官が就活生の答えのどこに注目しているのかを確認しておくことも重要です。
面接官に質問をされたとき「これって結局何が知りたくて質問してるんだろう?」と思うことがありますよね。面接官側の意図が分からなければ、とんちんかんな答えを返してしまう場合もあります。
質問によって意図が変わるため、すべてを把握するのも難しいはず。そこで、カリクルでは「面接質問のウラガワ」に関する特典を無料で配布しています!
どんな質問にどのように答えるべきか、面接官はどんな意図で質問しているのかをまとめているため、気になる人はダウンロードしてみてくださいね。
③深掘り質問への対策を練る
面接で予想できる質問に対して答えを準備している人は多いですよね。しかし、面接では必ずといっていいほど深掘り質問をされます。答えを深掘られたときの対策は必ずしておきましょう。
ここで丁寧に答えられるだけでも、面接官からは「ちゃんと就活に対する姿勢が固まっているんだな」と捉えられ、印象が良くなるでしょう。
よくある深掘り質問は以下の通りです。これらを参考に、自分の回答に対して深掘り質問をされたときの対策をしておきましょう。
▼志望動機に「子供たちのために安全な食品を作りたい」と答えたとき▼
弊社では子供向け以外の食品も取り扱っていますが、どうして子供たちを対象にしようと思ったのですか?
▼志望動機で「御社の製品が昔から好き」と伝えたとき▼
自分で製品を売り出そうと考えたときに、消費者視点でどんなものを売り出すべきか、そのあたりの考えはありますか?
深掘り質問に対してもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も確認してみてくださいね。
④面接練習に取り組む
面接が不慣れで苦手な人は、とにかく面接練習に繰り返し取り組んでみてください。基本的に面接の失敗は、ほとんどが「慣れ」で改善できます。
また、面接が苦手でない人にも面接練習はおすすめ。自分がスムーズに受け答えしにくい質問や、気づかないうちに面接官からの印象を下げてしまっているポイントをあぶりだせるからです。
「でも友人や家族に頼むのはちょっと……」と思っている人は、就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談してみましょう!
アドバイザーと面接練習をすると、そのあとに客観的な視点からフィードバックももらえるのが嬉しいポイント。志望企業に合わせてのアドバイスももらえるため、企業ごとに的確な面接練習ができます。
気になる人は、下のボタンから相談してみてくださいね。
⑤これまでの面接を振り返る
基本的に、面接の振り返りは必ずしておきましょう。面接に落ちてしまった場合は落ちた理由を、受かった場合は受かった理由を考えておくことが重要です。
特に落ちてしまった面接に関しては振り返るのが面倒になりがちですよね。友人と相談するような、軽い形でも構いません。客観的な視点も入るため、誰かに相談するのはむしろおすすめです。
これまでに受けた企業の面接に関して、覚えている限りでいいので「どこが良かったか」「どこが悪かったか」を書き出すだけでも変わりますよ。
改善点が見つかったら、次はそれらをつぶす努力をしていきましょう。
就活がうまくいかない人へ!よくある質問と対策
ここからは、就活がうまくいかない人へ向けて、よくある質問とその対策を紹介していきます。ここまで読んできて疑問が浮かんだ人も、この章を確認して疑問を解消してくださいね。
①就活がうまくいかないときはなにをすべき?
まずは今までの行動を振り返って、うまくいかない原因を把握しましょう。エントリー数が少なすぎるのか、面接でつまづいているのかなど、どの部分で就活に失敗するのかを調べることが重要です。
就活がうまくいかないときは、焦って行動しないよう注意してください。たとえばエントリー数を増やすにも、手当たり次第に企業へ応募すれば、マッチ度が低い企業と当たってしまう可能性があります。
マッチ度が低い企業への選考対策に時間を割くのももったいないですよね。焦らず、まずは原因把握に集中しましょう。
②就活がうまくいかない原因がわからないときは?
あまり悩みすぎず、友人から意見を聞いたり、キャリアアドバイザーに相談しましょう。自分だけで考えても答えが出なかったり、間違った分析をしたりしてしまう可能性があります。
最初は自分で考えつつ、行き詰まったら客観的な意見を取り入れるためにも、他の誰かに相談するのがおすすめです。
家族や友人でも十分ですが、就活に関して的確なアドバイスが欲しい人は、カリクルのキャリアアドバイザーに相談してみてくださいね。
就活がうまくいかない原因と対策を把握しよう
基本的に、就活がうまくいかないときは何かしらの原因があります。それがESなのか、面接での態度なのか、受け答えなのかによって、するべき対策も変わってきますよね。
自分の就活がうまくいかないな……と感じたときは、まず原因を割り出して、無理せず周りも頼って対策していきましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。