就職活動の志望業界として、通信業界を挙げる人も多いでしょう。しかし「通信業界って何をする業界なの?具体的にどんな仕事があるの?」と悩みますよね。
そこで本記事では、通信業界の職種や仕事・動向を解説します。主要企業も紹介しているのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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通信業界とは通信インフラを支える業界

通信業界とは、通信インフラを支える業界です。主に「固定通信」「移動通信」「ISP」の3つのサービスから構成されています。
- 固定通信
- 移動通信
- ISP (インターネットサービスプロバイダー)
①固定通信
固定通信は、地上または建物に敷設された有線または無線の通信インフラを介して、一定の場所と通信する手段です。一般的には、家庭や事業所への電話回線やブロードバンド接続などがこれに該当します。
固定通信は安定性と高い通信品質を提供しており、それによって高速で信頼性のあるデータ転送を可能です。
また、インターネット接続や音声通話、ビデオ通話、データのアップロード・ダウンロードなど、様々な通信サービスが提供されています。
②移動通信
移動通信は、無線技術を利用してモバイルデバイス間でデータや音声をやり取りする通信方式です。携帯電話やスマートフォンを使い、基地局や通信ネットワークを介して通信が行われます。
高度なモバイルブロードバンド技術の進化により高速で安定した通信が可能となり、人々の生活やビジネスに不可欠なコミュニケーション手段となりました。
競争激化により通信速度向上や新たなサービスの提供が進んでおり、モバイル通信は現代社会において欠かせない基盤となっています。
③ISP (インターネットサービスプロバイダー)
ISP(インターネットサービスプロバイダー)は、一般の個人や企業に対してインターネット接続サービスを提供する企業や組織です。
これらのプロバイダーは、光ファイバー、DSL、ケーブルモデムなどの技術を用いて、顧客に高速で安定したインターネットアクセスを提供します。
また、電子メール、ウェブホスティング、ドメイン登録などの付加価値サービスも提供することが一般的です。
【主要職種別】通信業界の仕事内容4選

次に、通信業界の仕事内容を主要職種別に紹介します。
- 事務系総合職
- 技術系総合職
①事務系総合職
まずは事務系総合職を紹介します。
- 企画・マーケティング
- 営業
- カスタマーサポート
①企画・マーケティング
事務系総合職の企画・マーケティングは、通信業界において戦略的なビジョンを構築し、サービスや製品の企画・開発を担当する仕事です。
市場動向の分析や競合調査を通じて、顧客のニーズを把握し、競争力のある提案を生み出します。営業や広報と協力しながら、新規顧客獲得や既存顧客の維持を促進し、収益拡大に貢献します。
柔軟でクリエイティブな発想力が求められ、データ分析やプロジェクトマネジメントのスキルが重要になります。
②営業
事務系総合職の営業は、契約管理や顧客対応などの事務業務を担当しつつ、新規顧客の開拓や既存顧客の拡大も担当します。
契約書の作成や顧客のニーズヒアリングが日常業務であり、サービス提案や価格交渉も仕事のひとつです。コミュニケーション能力が重要で、顧客との信頼関係の構築が求められます。
市場動向や競合情報の把握も必要で、戦略的なアプローチが要求されます。成果に応じた報酬制度も一般的で、目標達成に向けた計画的な営業活動が重要です。
③カスタマーサポート
事務系総合職のカスタマーサポートは、通信業界において顧客と企業の橋渡し役を担う重要なポジションです。顧客からの問い合わせやクレームに対応し、サービス提供に関する情報を提供します。
契約内容や料金プランの説明、トラブルシューティングも担当し、円滑なコミュニケーションスキルが求められます。
技術的な知識やコミュニケーション能力が必要であり、柔軟性や忍耐力も重要なポイントです。
②技術系総合職
続いて、技術系総合職を紹介します。
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- 研究開発
①システムエンジニア
技術系総合職のシステムエンジニアは、通信業界で主にネットワークやシステムの開発・保守を担当します。
具体的な仕事は、新しい技術やサービスの導入、トラブルシューティング、運用改善などに従事し、ユーザー要件を満たすシステムを構築・維持することです。
プロジェクト単位でチームと協力し、高度な技術スキルと問題解決能力が求められます。コミュニケーション能力も重要で、ユーザーとの要件定義や他部署との協力が不可欠な職種です。
②ネットワークエンジニア
技術系総合職のネットワークエンジニアは通信業界で重要な存在です。主な仕事はネットワーク構築・運用・保守です。
高度な技術力を活かし、通信インフラの最適な動作を確保し、障害発生時には迅速かつ正確に対応します。新技術の導入やセキュリティ強化も担当のひとつです。
柔軟で解決力のある思考が求められ、連携やコミュニケーションスキルも不可欠になります。事務系としてもクライアントや他部署との円滑な調整が必要で、プロジェクトマネジメントも重要なポイントでしょう。
③研究開発
技術系総合職の研究開発では、通信業界において新技術や製品の開発に携わります。通信ネットワークやデバイスの最新技術トレンドを把握し、それを基に製品やサービスの研究・開発を行います。
プロジェクトマネジメントやチーム協力が鍵となり、革新的なアイディアや効率的な技術実装が求めれるのが特徴。
規模や特徴に応じて、様々な技術スタックやツールを活用し、課題解決や市場競争力向上に貢献する職種です。
通信業界の最近の動向4選

次に、通信業界の最近の動向を紹介します。
- IoT市場の拡大
- 価格競争の激化
- 5Gの普及
- 海外展開
①IoT市場の拡大
通信業界では、IoT市場が急速に拡大しています。IoT(Internet of Things)とは、物理的なデバイスがインターネットを通じて相互に通信し、情報を交換する技術です。
様々なデバイスやセンサーがネットワークに接続され、データの収集や分析が進む中、通信事業者は大容量かつ高速なネットワークに対応することが必要です。
一方で、個人情報の保護やセキュリティの確保が課題となり、適切な対策や法規制が求められています。
②価格競争の激化
通信業界では、顧客の需要拡大と新興プロバイダーの参入により、価格競争が激化しています。具体的には、携帯電話料金の引き下げ圧力が高まり、低料金プランが増加しています。
これは、企業が市場シェアを確保し、顧客を引き寄せるために競争激化に応じてサービス価格を調整している結果と言えます。
③5Gの普及
5Gの普及も通信業界で急速に進展しています。5Gとは、第5世代移動通信システムです。高速・大容量、低遅延、多数接続の特徴を備え、これにより高度な通信体験が可能となります。
急速な普及の背後には、急増するデータトラフィックや新技術の要求があります。5Gの導入により、高速なデータ転送が可能となり、快適な動画ストリーミングや仕事効率の向上が期待されているのです。
また、低遅延によりリアルタイムな応答が可能となり、自動運転車やIoTデバイスの普及が進むでしょう。
④海外展開
通信業界では、国内市場の飽和と成熟化から収益拡大のために海外展開が進んでいます。主な理由は新たな成長市場の開拓と競争の激化です。
具体的な展開として、通信インフラの海外輸出が顕著です。
高度な技術力を有する企業が先進国や新興市場で基地局やネットワークインフラの構築・提供を行い、地域社会との連携を図りながらグローバルな存在感を高めています。
通信業界を理解する上で重要なキーワード5選

次に、通信業界を理解する上で重要なキーワードを紹介します。
- 格安SIM
- ローカル5G
- MVNO
- BYOD
- 空飛ぶ通信基地局
①格安SIM
格安SIMは、通信事業者以外が提供する低価格で基本的な通信サービスを提供するSIMカードのことです。通話やデータ通信のプランが含まれ、一般的に月額費用が他の通信事業者よりも手頃です。
特徴として、余分なサービスや端末の割引が限定され、シンプルなプランが提供されます。メリットは低価格だけでなく、柔軟な契約条件や解約の容易さ、選択肢の多様性です。
主な日本の格安SIM事業者には、UQモバイル、楽天モバイルなどがあります。
②ローカル5G
ローカル5Gは、通信技術の進化により、特定の場所や施設において限定的な範囲での高速かつ低遅延の5Gネットワークを提供する概念です。
これにより、企業や公共施設などが自社内で独自の5Gネットワークを構築でき、高度な通信ニーズやセキュリティ要件に適応できます。
ローカル5Gの特徴は、高いデータ転送速度、低遅延、大量接続が挙げられ、これにより産業用途やスマート施設の実現が可能となります。
③MVNO
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は、仮想移動体通信事業者の略であり、自らが無線通信設備を所有せず、他社のネットワークを利用してサービスを提供する企業を指します。
MVNOは通常、独自の料金体系やサービスを提供し、自社ブランドで顧客にサービスを提供します。
MVNOの特徴として、独自の営業戦略や顧客ターゲットに焦点を当てることができ、低コストで市場参入が可能です。
メリットとして、MVNOは通信インフラ投資を最小限に抑え、柔軟性が高くなります。これにより、新たなビジネスモデルやサービス提供が可能となり、市場において競争力を持つことができます。
④BYOD
BYOD(Bring Your Own Device)は、従業員が個人所有のデバイスを仕事に使用するポリシーを指します。これにより、従業員は自分のスマートフォンやタブレットを仕事に活用でき、柔軟性が向上します。
BYODの特徴には、従業員の生産性向上やモチベーション向上があり、企業はデバイスの購入コストを削減し、従業員は好みのデバイスの使用が可能です。
ただし、セキュリティリスクや情報漏洩の懸念があるため、適切なポリシーとセキュリティ対策が必須になります。
⑤空飛ぶ通信基地局
空飛ぶ通信基地局は、通信インフラを提供するために無人航空機(ドローン)を使用する技術です。
これにより、一定の地域やイベントに臨時の通信ネットワークを素早く展開でき、災害時や人口密集地域での通信インフラの補完が可能となります。
柔軟な配置と高い機動性があり、地上の障害物を避けながら広範囲な通信サービスを提供できます。
メリットとしては、急な通信需要に対応できる迅速な展開、災害時やイベントでの緊急通信インフラ確保、地上の通信基地局の補完としての利用できることです。
通信業界に向いている人の3つの特徴

次に、通信業界に向いている人の特徴を紹介します。
- 社会への貢献意識が高い人
- 日々学び、日々成長できる人
- 協調性の高い人
①社会への貢献意識が高い人
社会への貢献意識が高い人は通信業界に向いています。なぜなら、通信は現代社会の基盤であり、そのインフラを支える仕事だからです。
この業界では、情報の円滑な流れが社会の機能を維持し、発展に貢献します。貢献意識が高い人は、この重要な役割を理解し、使命感を持って働く傾向があります。
彼らは技術の進化やサービスの向上を通じて社会全体に利益をもたらすことを重要視し、積極的なエネルギーをもって業務に取り組めるでしょう。
②日々学び、日々成長できる人
通信業界に向いている人は、日々学び、日々成長できる特徴を持っています。業界の技術が急速に進化するため、新しい知識やスキルの習得が不可欠です。
また、常に業界トレンドを把握し、積極的に情報を吸収し、自らのスキルを向上させる姿勢が重要です。通信の未来を拓くために、常に学び続ける姿勢が通信業界での成功につながります。
③協調性の高い人
通信業界において協調性の高い人は重要です。なぜなら、通信プロジェクトは多岐にわたり、異なる専門性が結集するからです。
協調性の高い人は柔軟でコミュニケーションが得意であり、異なる部門や専門家と円滑に協力できます。他者の意見やアイデアを尊重し、共同作業を通じて目標達成に貢献します。
通信業界では迅速かつ効果的な情報共有が必要なため、協調性はプロジェクトの成功に欠かせない特徴です。
通信業界の代表的な企業3選

最後に、通信業界の代表的な企業を紹介します。
- NTT (日本電信電話株式会社)
- ソフトバンクグループ
- KDDI
①NTT (日本電信電話株式会社)
NTT(日本電信電話株式会社)は、日本の通信業界を代表する企業です。同社は、国内外で包括的な通信サービスを提供しています。
NTTは、通信基盤の整備や次世代ネットワーク技術の開発においてリーダーシップを発揮し、固定電話、モバイル通信、ブロードバンド、クラウドサービスなど、多岐にわたる事業を展開しています。
グループ全体での総合力を活かし、スマートシティやIoTなどの新たな分野にも注力していることも大きな特徴です。
グローバルにも展開しており、国際的な通信インフラの構築やデータセンターサービスを提供しています。
②ソフトバンクグループ
ソフトバンクグループは、モバイル通信、ブロードバンド、投資など幅広い事業展開をする企業です。国内外で携帯電話事業を主力に、Sprintなどを傘下に持ち、グローバルな地位を確立しています。
また、Vision Fundを通じてテクノロジー企業への巨額の投資を行い、未来志向の技術に強力な支援を提供しています。
独自の戦略として、イノベーションへの投資と新興市場での積極的な展開が挙げられ、これにより事業の多角化と成長を実現しているのです。
③KDDI
KDDIは、通信業界の代表的な企業です。主力事業はモバイル通信サービスを提供する「au」ブランドで知られています。
企業は、日本国内外で広範な通信サービスを展開し、高品質かつ革新的な技術を通じてユーザーエクスペリエンスの向上を追求しています。
KDDIは、スマートフォン、モバイルデータ通信、固定通信、クラウドサービスなど、多岐にわたる製品・サービスを提供し、お客様のライフスタイルやビジネスニーズに合わせた包括的なソリューションを提案しているのです。
通信業界についての理解を深めて進路選択の参考にしよう
本記事では、通信業界の職種や仕事・動向を解説しました。
通信業界とは、通信インフラを支える業界です。ほとんどの人が毎日スマートフォンを触るようになった現代において、重要な業界と言えるでしょう。
通信業界を目指す場合は、まず通信業界についての理解を深めましょう。ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。