スポーツジムへの就職を目指しているものの、志望動機の書き方がわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は志望動機の基本的な書き方はもちろん、スポーツジムの業務内容や、スポーツジムならではの評価基準について紹介していきます。
スポーツジムへの就職を目指す人はもちろん、就活の方向性がまだ定まっていない方も、ぜひご覧ください。
スポーツジムの仕事とは?業務内容を理解して志望動機に活かそう
スポーツジムの業務内容は大きく分けて2つあり、「フロント」と「トレーナー(インストラクター)」です。
フロントは名前の通り受付業務や会員への対応を行います。入会や退会、オプション契約やクレーム対応、清掃、トレーニング器具の簡単な利用方法の説明などが主な業務内容です。
一方、トレーナー(インストラクター)はトレーニングの方法や食事管理方法など、身体を改善したいと考えている人に具体的なサポートを行います。
トレーナーにも種類があり、フィットネス系の資格を持っており、トレーニングだけを指導するタイプや、基本的にはフロント業務を行い、申し込みがあった時だけ指導をするタイプなど、さまざまです。
スポーツジムの志望動機の評価項目3つ
スポーツジムに提出する志望動機を作成するにあたって特に意識しておきたい評価項目は下記の通りです。
下記の3点を意識した上で作成することで、より採用担当の方に良い印象を与えられることでしょう。
- 運動が好きか
- 健康意識が高いか
- 仕事への高い熱量を持っているか
①運動が好きか
まず意識するべきこととして、運動が好きかどうかが伝わるような書き方をしましょう。
教師が子供を好きなこと、料理人が料理を好きなことと同様に、スポーツジムに応募する人が運動好きなことは当然です。よって、大幅に文字数を割いて強調する必要はありません。
しかし、「読む人によっては運動嫌いに見える」ような書き方だけは避けましょう。文字数が足りない場合は「それとなく伝わる書き方」を、余っている時は「運動が好き」と明記すれば良いです。
②健康意識が高いか
スポーツジムに通う人の多くは、身体を鍛えていて、より良い身体を目指しているか、太っている、または痩せすぎていて、身体を改善したいと考えています。
「このジムに通うことで、身体が改善されます」と視覚的に伝えるためには、健康意識が高く、太りすぎ、または痩せすぎていない人を採用する必要があると考えるのが普通です。
よって、「自分は日頃から健康に気を配っており、健康的な身体を維持するために取り組んでいることがある」という趣旨の話を盛り込むと良いでしょう。
③仕事への高い熱量を持っているか
これはスポーツジムに限ったことではありませんが、仕事への熱量が高いことも伝えられると良いでしょう。
フロントでもトレーナーでも、毎日会員と関わることになるので、仕事への熱量が伝わる、明るい人材である方が良いことは間違いありません。
熱量を持っている人は会員への対応も気持ち良く、丁寧なものですし、トレーナーの場合は会員の身体を変えようと、メニューの組み方や指導方法も常に改善を目指します。
自分がフィットネスについて情熱を持っており、だからこそスポーツジムで働くことを希望していることが伝わるような文章を書くようにしましょう。
スポーツジムの業界トレンド3選
就職活動を進めるにあたって、業界のトレンドを抑えておくことは非常に重要です。
特にスポーツジムはコロナ禍以降、トレンドが変化した業界でもあるので、しっかり確認していきましょう。
- オンラインフィットネスの普及
- リピーター獲得への取り組み
- 女性をターゲットとした施策の展開
①オンラインフィットネスの普及
コロナ禍によってなかなか外に出れない状況下において、オンラインフィットネスを導入するスポーツジムが増えました。
自宅に居ながらトレーニングできるので、近くにジムが無い人や「ジムに行くのが怖い」という層も取り組むことができるのです。
レッスンなどにおいては実店舗のスタッフとZoomなどを用いてコミュニケーションを取ったり、アーカイブでいつでもレッスンが見れたりと、ジムに通う時間が無い、忙しい人も活用できます。
また、オンライン専門のジムが増えていることや、感染拡大対策として時間予約制の個室ジムが増えてきていることも覚えておきましょう。
②リピーター獲得への取り組み
リピーターを獲得するため、初心者へのアプローチを大切にするジムが増えているのも覚えておきましょう。
スポーツジムは会員継続率が低いので、初心者でも楽しく続けられるような取り組みが大切です。
無料でトレーニング器具の使い方を説明したり、運動以外の設備、例えば脱毛器具を導入するジムや、カフェブースを作り、会員がひと息ついたり、仕事ができたりするスペースを導入するジムもあります。
このように、各社がさまざまな手法でリピーターを獲得しようと取り組んでいることを理解し、自分が応募するジムにはどのような取り組みがあるのかも確認しておきましょう。
③女性をターゲットとした施策の展開
基本的にスポーツジムは男女共用です。しかし、最近は他業態で女性専用エリアを設けるところも多く、参考にするスポーツジムも増えてきています。
特にホットヨガや女性専用の岩盤浴エリア、セルフエステなどを導入しているジムが多いです。
また、本気で身体作りをしている、ボディビルに出場するような男性と同じ空間で運動をするのは気が引けるという方も居るので、施設自体を初心者、もしくは女性専用にしているところもあります。
スポーツジムの志望動機のポイント3選
スポーツジムへの就職を目指すにあたって、志望動機を作成するポイントを詳しく紹介していきます。
下記のポイントを抑え、人事の方に良い印象を与えられるようにしましょう。
- なぜスポーツジムで働きたいかを明確にする
- なぜその施設で働きたいかを明確にする
- スポーツジムで活かせる自分の長所をアピールする
①なぜスポーツジムで働きたいかを明確にする
志望動機を作成するにあたって、なぜそこで働きたいか、今回で言うならばスポーツジムで働きたい理由を話すことは重要です。
例えば「お客様と関わる機会が多いから」など、接客を伴う仕事ならなんでも当てはまるような動機を挙げてはいけません。「接客業なら他にいくらでもあるよね?」と突っ込まれてしまいます。
よって、「会員の方が身体を変えて、自信を持つ過程をお手伝いしたい」などが良いでしょう。可能な限り「その業界でしか成し得ないこと」を挙げることが大切です。
②なぜその施設で働きたいかを明確にする
なぜスポーツジムで働きたいかを明確にしたら、次はなぜそのスポーツジムで働きたいのかを明確にする必要があります。
スポーツジムならどこでも当てはまるような理由を挙げてしまうと「ジムならどこでも良い、他のジムに受かったら内定辞退されてしまうのでは?」と思われる可能性もあるでしょう。
そこで、そのジムの企業理念や独自の取り組みなどを、公式サイトなどをチェックして挙げられると良いです。企業と同じ考え方を持ち、ともに成長を目指せる人材であることをアピールしましょう。
③スポーツジムで活かせる自分の長所をアピールする
スポーツジムで活かせる自分の長所をアピールするのも重要なポイントです。
どの企業も、結果を出してくれる、つまり自社に合ったスキルを持つ人材を求めています。
よって、自分がこれまで培ってきたスキルや長所について言及し、就職後、活躍できる人材であることをアピールしましょう。
例えば、運動の経験や接客経験、トレーナーの資格などを持っているなら、ぜひ志望動機に盛り込んでください。
スポーツジムの志望動機の書き方3ステップ
スポーツジムの志望動機を作成するにあたって頭に入れておきたいステップは3つあります。
これはスポーツジムに限らず、どの業界、どの企業を受けるにあたっても重要なポイントなので、ぜひ頭に入れておきましょう。
- 結論ファーストで志望理由を書く
- 志望理由の根拠となるエピソードを書く
- 入社後の活躍の展望を書く
①結論ファーストで志望理由を書く
志望動機はもちろん、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)にも当てはまることですが、就活において企業に提出する文章を書く際は、全て結論を先に述べるようにしましょう。
企業の採用担当の方は就活のシーズンになると何百、何千もの志望動機や自己PRなどを読むことになります。そうなると、冗長でわかりにくい文章を読む集中力が残っていない場合もあるでしょう。
そこで先に結論を書き「この人は〇〇について話すのだな」と念頭において読んでもらえるようにしましょう。先に続く文章も集中して読んでもらえ、内容が伝わりやすくなります。
②志望理由の根拠となるエピソードを書く
志望動機の根拠となるエピソードを書くことは非常に重要です。
なぜその業界、企業を志望するに至ったのか、具体的でわかりやすいエピソードを紹介しましょう。エピソードを盛り込むことで話に抑揚ができますし、より興味を持って人事の方に読んでもらえます。
また、エピソードは文字数調整がしやすいのもメリットです。志望動機は400文字程度の指定が多いですが、稀に200字や600字で指定されることもあります。
そんな時も、文字数調節がしやすいエピソードを盛り込んでおけば、短時間で企業ごとに提出する志望動機を書き直せるでしょう。
③入社後の活躍の展望を書く
入社後の活躍の展望を書くのも重要なポイントです。
企業は就職後、活躍してくれる人材を求めているので、こちらからも積極的に「私は活躍できる人材ですよ」ということをアピールしていきましょう。
人事の方はあなたの活躍のイメージがしやすくなりますし、何より「具体的に入社後の展望を描いているということは、志望度が高いのだな」と思ってもらえます。
これにより内定を出した場合、蹴らずに就職してくれる可能性が高いとみなさるので、多少かもしれませんが、内定の確率も高まるでしょう。
【職種別】スポーツジムの志望動機の例文2選
ここまで一緒に確認してきた志望動機の書き方を踏まえた上で、フロントとトレーナー、両職の志望動機例文をご紹介します。
ぜひ参考にして、あなたの志望動機作成に役立ててください。
- 例文①: フロント
- 例文②: トレーナー
例文①: フロント
私が貴社を志望する理由は、フロント業務の経験と英語力を活かしたいからです。 私は学生時代、ホテルのフロントとして働いており、2年目以降はフロントのアルバイトの中では最も豊富な種類の業務を任されていました。特に旅行シーズンになると外国人観光客が増え、英語での対応が必要になるのはもちろん、文化の違いなどから、深夜の騒音などでクレームも増えることが多いです。 そこで大学での英語の授業により熱心に取り組み、英語での対応はもちろん、不快にならないような言い回しでお客様に騒音を立てないようお願いすることも覚えました。 私はこの英語力と臨機応変な対応力を活かし、貴社のフロントとして活躍する所存です。外国人の方が入会される際や、特殊なクレームが入った際、この経験を活かして、お客様にご満足いただける対応をいたします。 |
まず結論を述べることでこの後の話の展開を説明しています。
また、どのような課題が発生し、それをどう解決し、何を学んだのかがわかりやすく説明されているのもポイントです。
例文②: トレーナー
私がフィットネス業界で、そして貴社で働きたいと考える理由は、自身が身体を改善した経験があります。 私は小さな頃から背が低く、いつも同級生に「身体が小さい」という理由でいじめられ、不登校になったこともあります。しかし、高校生になった頃、貴社の高校生応援制度を活用して、格安で入会することができたのです。 初めは器具の使い方も分からず、正しいトレーニングの方法もわかりませんでした。しかし、貴社のスタッフの方々が正しい器具の使い方や食事の摂り方を指導してくれたおかげで身体は大きくなり、今では筋トレが自分のライフワークとなりました。 私のこの経験を活かして、身体を変えたいと願う人をサポートしたいと考え、現在は入社までのトレーナー資格取得を目指しています。貴社に入社した暁にはフィットネスへの情熱、そして過去の私のように身体に悩む方々への熱意を活かして、トレーナーとして活躍する所存です。 |
まず結論を述べることで採用担当の方に集中して志望動機を読んでもらえるように工夫しています。
また、分かりやすく、そしてスポーツジムのトレーナーを目指すにあたって適切なエピソードを話し、活躍できる展望を話しているのもポイントです。
スポーツジムの志望動機では自分の活かせる長所をアピールしよう
今回はスポーツジムの志望動機の作成方法や業界のトレンドについて解説してきました。ぜひ本記事を参考に、スポーツジムへの就職を叶えてください。
また、今回紹介した志望動機作成のポイントやステップはどの業界にも応用できるので、他に志望する業界がある人も、おさらいしておいて損はないでしょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。