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地方銀行の志望動機の書き方やポイントを解説|動向や例文も紹介

地方銀行とメガバンクは同じ金融業界の銀行なので、志望動機も同じものを使い回せばいいと考えていませんか?

しかし地方銀行はメガバンクとは業務内容も目指すものも異なるため、違いをしっかり理解した上で志望動機を書くことが大切なのです。

本記事では、地方銀行の志望動機の書き方やポイントを解説するとともに、動向や例文も紹介していきます。

地方銀行とは?特徴を理解して志望動機作成に役立てよう

他のライバルと差別化させるためにも、地方銀行とはどのような銀行かを知り、特徴を理解しましょう

地方銀行の特徴として、営業地域は各都道府県に本店を置き、主にその地方を中心に営業活動をしていることがあげられます。全国展開しているメガバンクとは違い、地域経済を支える普通銀行です。

そしてメガバンクが取り扱わないような個人や中小企業と取引し、多様なニーズに応える金融サービスを提供しています。

地域の発展に貢献することを目的としているため、地域社会とのつながりが深く、地域のニーズに合わせたサービスを提供しています。

地方銀行とメガバンクの主な違い2つ

同じ金融業界の銀行とはいえ、地方銀行とメガバンクには主に2つの違いがあります。どのような違いがあるのか、一緒に確認していきましょう。

  1. 地方銀行は地域密着型
  2. 地方銀行での転勤は地域内に限定されることが多い

①地方銀行は地域密着型

まず一番の大きな違いは、地方銀行は地域密着型だということです。基本的には営業基盤のある都道府県内に支店網を展開しています。一方でメガバンクは、全国区に支店を有しています。

また地方銀行は、地域経済の発展に貢献することを目的としているため、地域に特化した金融サービスを提供していることが特徴です。

例えば、住宅ローンや中小企業向け融資、農林漁業者向け融資などを提供しています。そのため地元の経済には、大きな影響力があるのです。

②地方銀行での転勤は地域内に限定されることが多い

銀行は転勤が多いとされる職種ですが、地方銀行での転勤は地域内に限定される傾向があります。たいてい各都道府県内に支店を構えているため、地域内だけでの転勤になり、全国的な転勤はあまり多くありません。

一方で、メガバンクは全国各地に支店があるため、自ずと転勤先も広範囲となり全国転勤が基本です。また海外にも支店を持つメガバンクもあるため、その場合は海外転勤の可能性もあります。

地方銀行の主な動向3選

ここからは、地方銀行の主な動向3選について解説していきます。地方銀行が抱える課題や現状、今後の将来性など、自分のキャリアプランとも見合わせて把握しておきましょう。

  1. 合併による業界再編
  2. DX化の推進
  3. 人口減少を見越した新たな取り組み

①合併による業界再編

地方銀行の合併による業界編成については、今後も進む見込みです。地方銀行の合併が進む理由として、利上げによる収益改善や経営破綻、人口減少と低金利が、地方銀行の貸出業務に打撃を与えていると考えられています。

このようなことから、政府と日銀の支援によって地方銀行再編が進んでいるのです。

合併することで顧客や資金の増大を期待でき、業務提携することで今まで以上にサービスの幅を広げられるのが、地方銀行再編のメリットといえます。

②DX化の推進

地方銀行もDX化を推進されています。DXとは「Digital Transformation」の略語で、デジタル技術の活用によって人々の生活をより良いものへと変革することです。

地方銀行は人口減少や地域経済の衰退が問題化されており、DX化によって業務のスリム化テクノロジーの活用で新たなビジネスや価値提供が行えるとして、DX化が進められています。

金融庁からもDX化を推進されていますが、他業界に比べて金融業界は遅れているため、もし関心がある場合は、DX化に貢献できることをアピールしてもいいでしょう。

③人口減少を見越した新たな取り組み

これからの地方銀行には、人口減少を見越した新たな取り組みが求められています。なぜなら地方銀行は、人口減少によって貸出業務に大きな打撃をうけ、資金需要が減少しているからです。

そこで問題を見据えて、銀行業務以外の積極的な事業展開を進めています。地方銀行が行う人材事業・農業支援・移住者支援といった、地域活性化支援や地方創生支援などが、その一例です。

こうした取り組みが、地方銀行にはますます求められるようなっていくと、予想されます。

地方銀行に向いている人の3つの特徴

金融業界の中でも地方銀行には、どんなタイプの人が向いているのでしょうか。ここでは、地方銀行に向いている人の3つの特徴について、解説していきますので、一緒にみていきましょう。

  1. 地元経済の発展に貢献したい人
  2. 人と会話するのが好きな人
  3. 真面目に仕事に取り組める人

①地元経済の発展に貢献したい人

地方銀行に向いている人の特徴として、地元経済の発展に貢献したい人があげられます。その理由として、地方銀行は地域密着型の金融機関であり、地域の発展や活性化を求められているからです。

また業務上、顧客との信頼関係が重視されて、地元の企業や自治体と連携して地域の課題解決に取り組んでいます。

このようなことから志望動機に、地域に根ざした銀行で地域の経済発展に貢献したい、という意思と意欲をアピールすると好印象を与えられるでしょう。

②人と会話するのが好きな人

対人スキルが高く人と会話するのが好きな人は、地方銀行に向いています。銀行業務は窓口での接客だけでなく、店舗や工場、自宅を訪問して顧客と会話を通して信頼関係を築きながら、銀行業務を行っているからです。

対面で会話をすることで、顧客のニーズや悩みを察し、対応できる力が求められているのです。

また地域密着型の地方銀行ゆえ、地元企業との信頼関係を築きあげることは非常に大切な業務の1つだといえるでしょう。そのためコミュニケーション能力が高い人は、求められる人材といえます。 

③真面目に仕事に取り組める人

地方銀行だけではなく、金融業界全般にいえることですが、真面目に仕事に取り組める人が絶対条件といえます。

なぜなら銀行業務はお金を扱う仕事のため、真面目さと正確性が求められるからです。また不正行為などは絶対に許されない行為であり、法律や規制に厳密に従う必要があります。

そして顧客との信頼関係を築くことが重要であり、信頼を得るためには真面目で几帳面な性格が求められます。そのため、地方銀行の志望動機では、真面目さや誠実さはアピールポイントです。

地方銀行の志望動機のポイント2つ

効果的な志望動機にするために、ここからは地方銀行の志望動機を準備する際のポイント2つについて説明していきます。自分の志望動機と比べてみて、相違ないか比べてみてください。

  1. なぜ地方銀行で働きたいのかを明確にする
  2. なぜその銀行で働きたいのかを明確にする

①なぜ地方銀行で働きたいのかを明確にする

ポイントの1つ目は、どうして地方銀行で働きたいのかという点を明確にすることです。同じ銀行でも、地方銀行とメガバンクでは、業務内容も銀行としての取り組みも異なっています。

地方銀行を選んだ理由を明確にしなければ、「業界研究が足りていないのではないか」という印象を与えてしまうだけでなく、志望動機の内容が薄いものになってしまうのです。

地方銀行とメガバンクの違いを理解した上で、なぜ自分は地方銀行を志望していて、どのように仕事に取り組んでいきたいかを把握しましょう。

②なぜその銀行で働きたいのかを明確にする

2つ目のポイントは、その銀行で働きたい理由を明確にすることです。はっきりとした理由を述べられないと、「地方銀行ならどこでもいいのかな」と判断されてしまい、志望度の低さを露呈してしまうことになります。

その銀行を選んだのは、企業理念に賛同したからなのか、もしくはその地域への貢献度なのか、何か必ず理由があるはずです。

志望理由を明確にするためには、綿密な企業研究が必須になります。自分のキャリアプランに合う点や魅力に感じた点などを、リストアップしてみましょう。

地方銀行の志望動機の書き方3ステップ

ここでは、地方銀行の志望動機を書く際の3ステップを解説していきます。この3ステップ順に書き進めていけば、まとまりが出て熱意が伝わる志望動機になるので、ぜひ参考にしてください。

  1. 結論ファーストで地方銀行の志望理由を書く
  2. 志望理由の根拠となるエピソードを書く
  3. 入社後にどのように活躍できるかを書く

①結論ファーストで地方銀行の志望理由を書く

志望動機の最初には、結論ファーストで地方銀行の志望理由を書きましょう。結論から先に述べることで、採用担当者の興味を引けるのです。

また最初に結論として志望理由を述べることで、その後に続く話の内容を理解しやすくするという効果もあります。

面接の際でも論理的に話すのに役立ちますので、ぜひ習得しておきましょう。

②志望理由の根拠となるエピソードを書く

次に、志望理由の根拠となるエピソードを書いてください。エピソードを交えた具体的なアピールは、入行後の活躍をイメージしやすく、期待値が高まります

またエピソード話は、聞き手の記憶にも残りやすいため、あなたの印象を残す効果もあるのです。

エピソードを通して、あなたの価値観や仕事に対する前向きさを採用担当者に知ってもらいましょう。

③入行後にどのように活躍できるかを書く

最後のステップとして、入行後にどのように活躍できるかまで書くと、効果的になります。

採用担当者は、これまでの経験や知識を活かして、あなたがどれだけ銀行に貢献してくれるのかという成長意欲に期待しているからです。

あなたの強み・資格・スキルなど地方銀行で活かせるものがあれば、積極的に盛り込んでアピールしてください。

地方銀行の志望動機の例文2選

ここからは参考にしていただけるように、地方銀行の志望動機の2つの例を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

銀行は書き言葉では「貴行」、話し言葉では「御行」または「〇〇銀行様」という言葉を用います。

  • 例文①: 地元経済の発展に貢献したい
  • 例文②: 地元ではないが地域の活性化に貢献したい

例文①: 地元経済の発展に貢献したい

銀行員として地域経済の発展に貢献したいと思い、私は貴行(御行)を志望いたしました。

貴行(御行)の、地元の企業や新規事業者に対して積極的に融資やアドバイスなどを提供し、地域経済の発展に貢献する企業理念に賛同しています。

そこでぜひ、私が生まれ育ったこの地域の発展と活性化のために、貴行(御行)の一員としてお役に立ちたいと考えております。

地方銀行は地元の企業や自治体と連携して、地域の課題解決に取り組めるため、地域の発展に貢献できることが魅力です。

そして顧客との信頼関係を築くために、私の強みであるコミュケーション能力を活かしていきたいと思います。

この地域の方々との信頼関係を築きながら、地域経済の発展に協力できる貴行(御行)でのキャリアを目指して精進させていただきます。

地域経済の発展に貢献したいという理由を志望動機にしました。

また自分の生まれ育った地域を活性化させたいという具体的なアピールと、強みであるコミュニケーション能力を活かしたい旨を述べています。

例文②: 地元ではないが地域の活性化に貢献したい

私は〇〇県で地域と寄り添い、地元の皆さんから愛される貴行(御行)で銀行員として、地域の活性化に貢献したいと考え、志望いたしました。

私の出身は〇〇県なので、こちらは地元ではありません。しかし〇〇大学に入学し、4年間〇〇市で過ごし、地域の方々に助けられてきました。

そこで、貴行(御行)の銀行員として地域の活性化に貢献し、恩返しをしたいと考えております。

地元の企業や自治体と連携して、地域の課題解決に取り組めるという地方銀行ならではの業務に関心があります。

ぜひ貴行(御行)で働くことで、地域の発展と活性化に貢献しながら、自分自身も成長していきたい所存です。そしてその経験を将来的に渡って、貴行(御行)と地域の皆さんに還元していきたいと思っております。

大学時代を過ごした土地で、地元ではないが地域の活性化のために貢献して、地域の人々に恩返しをしたいという具体的な理由を説明しています。また地方銀行特有の業務内容に関心があることを、述べています。

地方銀行の志望動機では地域への想いを伝えよう

地方銀行には、メガバンクにはない地域密着型こその魅力がたくさんあります。ぜひ地域への想いを伝えて、採用担当者の心に残る志望動機に仕上げましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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