法学部におすすめの就職先はどこ?人気の職業ランキングも就活生向けに紹介
「法学部で学んだ知識をどう就職活動に活かすべきか分からない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
法学部生として培った法律知識や論理的思考力は、就職活動の中で大きな武器となるでしょう。本記事では、法学部生のキャリア設計に役立つポイントを、以下の内容を踏まえて詳しく解説します。
記事を読み終える頃には、法学部生としての強みを活かし、自分に最適なキャリアパスを見つけるヒントが得られるでしょう。
企業分析をサポート!便利ツール集
- 1適性診断|企業研究
- ゲットした情報を見やすく管理!
- 2志望動機テンプレシート|楽々作成
- 企業に合った志望動機がすぐに書ける!
- 3志望動機添削|プロが無料添削
- LINEで完結|志望動機をもっと好印象に!
法学部生の就職・進路状況と人気ランキング

下記、令和5年度の法学部生の希望進路先です。

出典:令和5年度 法学部に在籍する学生に対する法曹志望に関するアンケート調査結果 より当社作成
令和5年の法学部生の希望進路を見ると、「国内企業」が23.8%と最多を占めています。
法律知識を活かせる法務職や総務職に加え、法学部で培われる幅広いビジネススキルが評価される職場を希望している学生が多い点が背景として考えられるでしょう。
また、「国家公務員」が19.7%を占めているのは、法律を直接活用しつつ社会貢献をしたい意識の現れといえます。
法学部生の就職先におすすめの人気業界10選

法学部で学んだ知識やスキルを活かせる就職先はさまざまです。ここでは、法学部生に特に人気の高い業界を10個厳選して紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
① 法曹界
法曹界は、法学部生が学んだ知識を直接活かせる進路です。裁判官、弁護士、検察官等の職種があり、社会的な影響力の大きさも魅力の1つでしょう。
法曹界が選ばれる理由は、司法試験合格後に安定したキャリアが築ける点や、法律を通じて社会の公正を守る役割を担える点です。
例えば、弁護士は企業法務や訴訟で活躍し、裁判官は公正な判断で紛争の解決に寄与します。
法律知識を深く活かしたい人には非常に適した選択肢と言えるでしょう。
② 公務員
公務員は、法学部生にとって安定した職場環境と社会貢献が魅力の進路です。地方自治体や国家機関で働き、法律知識を活かしながら地域社会や国全体の課題に対応する仕事です。
人気の理由は、長期的な安定性に加え、社会の制度や政策に直接関与できる点にあると言えるでしょう。
例えば、行政職は地方公共団体の政策立案や運営を担い、司法職員は法廷運営や裁判所事務を担当します。
また、国家公務員では外交官や財務省職員として活躍する道もあります。安定性とやりがいを求める人に適した選択肢と言えるでしょう。
③金融業界
金融業界は、銀行や証券会社、保険会社等が含まれ、法学部生の論理的思考力や契約に関する知識が活きる分野です。高収入が期待できる点も人気の理由の1つでしょう。
法学部生が金融業界を選ぶ理由は、契約関連の知識やリスク管理能力が評価されるためです。特に、コンプライアンス部門や法務部で活躍する場が多く、企業の信頼を支える役割を担います。
例えば、銀行では融資契約やリスク審査を担当し、証券会社では金融商品の取引や管理を行うでしょう。
④ 商社
商社は、幅広い事業領域とグローバルな働き方が魅力の業界です。
法学部生は契約交渉やリスク管理で法律知識を活かしながら、ダイナミックな仕事に挑戦できるでしょう。
商社が人気の理由は、多岐にわたるビジネスで幅広い経験を積める点にあります。国際取引やプロジェクト推進において、契約管理やリスク分析が重要になるため、法学部生の強みが発揮されます。
具体的には、輸出入契約の管理やプロジェクト法務を担当するケースも少なくありません。法律を活かしてグローバルに活躍したい人にぴったりの業界と言えるでしょう。
⑤ コンサルテイング業界
コンサルティング業界は、企業や行政の課題解決をサポートする仕事で、法学部生が持つ分析力や論理的思考が強みとして活かせます。
法学部生がこの業界を選ぶ理由は、問題解決のプロとして幅広い知識や経験を積めるからです。
特にコンプライアンスやリスク管理に関わるプロジェクトでは、法律の知識が求められるでしょう。
たとえば、企業の法務戦略を提案したり、規制対応のアドバイスを行ったりします。課題解決を通じて成長したい人に最適な進路と言えるでしょう。
⑥ 不動産業界
不動産業界は、土地や建物の取引に関わる仕事が中心で、法学部生の契約知識や交渉力が求められる仕事です。
登記や契約の手続きで法律知識を活かせる機会が多いのが特徴でしょう。
この業界が選ばれる理由は、不動産取引における契約管理やリスク確認等、法律に基づく専門性を活かせるからです。
具体的には、不動産仲介会社で契約業務を担当したり、デベロッパーとして開発計画に携わったりします。実践的に法律を使いたい人におすすめの業界と言えるでしょう。
⑦建設業界
建設業界は、建物やインフラの企画・施工に携わる分野で、法学部生の契約や法規に関する知識が重要視されます。特にプロジェクトの法的管理で活躍できる場面が多いでしょう。
人気の理由は、社会インフラに直接貢献できるやりがいと、安定した需要がある点にあります。
大規模プロジェクトでの契約管理や調整業務を通じて、スケールの大きい仕事に関われる点も魅力的でしょう。
たとえば、ゼネコンで契約書作成やリスク管理を担当したり、規制を考慮したプロジェクト計画をサポートしたりします。法律を使って大きな仕事に挑戦したい人におすすめと言えます。
⑧ 人材業界
人材業界は、採用支援やキャリアコンサルティングを行う分野で、法学部生の契約知識やコミュニケーション力が求められる仕事です。
この業界が選ばれる理由は、労働法や契約に関する知識が直接役立つ場面が多いからです。
また、社会的意義が高く、人材のマッチングを通じて多くの人をサポートできるでしょう。
具体的には、採用支援業務や労務コンサルティングを担当し、企業の採用課題解決に貢献します。人との関わりを大切にしながら、法律の知識を活かしたい人におすすめと言えるでしょう。
⑨ 情報通信・IT業界
情報通信・IT業界は、急成長中の分野で、法学部生の契約管理や個人情報保護に関する知識が重宝されます。新しい技術の発展に応じた法律面での各仕事で活躍できる環境があるでしょう。
人気の理由は、最新技術に触れながら法務の専門性を高められる点にあります。
また、個人情報保護やデジタル契約等の分野で法的支援が求められるため、需要が安定している点も魅力的でしょう。
具体的には、IT企業の法務部で規制対応や契約管理を行うほか、プロジェクトのリスク分析を担当するなどがあり、先端分野で挑戦したい人にぴったりの業界と言えるでしょう。
⑩メーカー
メーカーは、製品の開発や製造を行う分野で、法学部生は契約管理や知的財産保護などの業務に携わる機会が多い業界です。
法学部生がメーカーを選ぶ理由は、契約や特許関連の実務で法律知識を活かせるからです。またものづくりの現場を支えながら、専門スキルも磨けます。
たとえば、契約書の作成や取引先との交渉を担当したり、知的財産の管理を行ったりします。
法律を実務に活かしながら、多彩な経験を積みたい人におすすめと言えるでしょう。
法学部生の就職先おすすめの人気職種4選

法学部生が学んだ法律知識や論理的思考力を活かせる職種は多岐にわたります。ここでは、特に人気があり、法学部生に適した4つの職種を紹介します。
それぞれの職種の特徴や魅力を知り、自分に合ったキャリアを見つける参考にしてください。
① 法務職
法務職は、法学部生に特におすすめの職種です。
なぜなら、企業活動には契約の適切な管理や法令順守が欠かせず、法学部で学んだ法律知識や論理的思考力がそのまま活かせるからです。
たとえば、取引先との契約書作成やリーガルチェックを行うことでトラブルを未然に防ぐほか、法改正に合わせた社内規程の整備や経営への法的アドバイスを提供することも少なくありません。
法務職は、法律の専門性を仕事に直結させたい法学部生にとって、やりがいと成長が得られる理想的な職種です。企業の信頼を支えながら、自身のキャリアを磨ける魅力的な選択肢と言えるでしょう。
② 労務職
労務職も、法学部生におすすめの職種と言えるでしょう。
なぜなら、労働法や社会保険に関する知識を活かして、企業の従業員が安心して働ける環境を整える役割を担うからです。
たとえば、雇用契約の内容を確認し法的リスクを防ぐ仕事や、社会保険手続きのサポート、労働時間管理を行うことで、社員の働きやすさを向上させる役割を果たします。
労務職は、従業員をサポートしながら企業全体の成長に貢献したい人にとって最適な選択肢と言えるでしょう。
③ 営業職
営業職は、法学部生におすすめの職種です。
なぜなら法律知識を活かして取引先との契約をスムーズに進められる点や、交渉力や問題解決能力を磨きやすい仕事だからです。
たとえば、商談で契約条件を調整したり、トラブルのリスクを未然に防ぐアドバイスを提供し、顧客からの信頼を得られる場面も少なくありません。
営業職は、法律知識を活かしながら実践的なスキルを磨きたい人や、顧客と信頼関係を築くことにやりがいを感じる人に向いているでしょう。
④ 総務職
総務職は、法学部生に特におすすめの職種です。
なぜなら、社内規程の整備や契約管理等の法律知識を幅広く活用できる場面が多く、企業の基盤を支える重要な仕事だからです。
例えば、取引契約の確認や社内のコンプライアンス体制の整備、福利厚生制度の改善を担当するでしょう。また、法改正に合わせた対応を提案し、企業のリスクを最小限に抑える役割も担います。
総務職は、法律の知識を広く応用しながら、企業の内側から全体を支える仕事に興味がある人にぴったりの選択肢です。裏方でありながら大きな影響力を持つ、やりがいのある職種と言えるでしょう。
法学部生が就活面接で聞かれやすい質問と対策

就活面接では、法学部での学びや専攻選択の理由、そして将来のキャリアビジョンに関する質問がよく聞かれます。
ここでは、法学部生が特に聞かれやすい質問と、その効果的な回答例について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①なぜ法学部を選んだのか?
面接では、なぜ法学部を選んだのかがよく聞かれます。
なぜなら、企業は志望動機や専攻選びの背景を通じて、学生の考え方や価値観を知りたいと考えているためです。
商社は、幅広い事業領域とグローバルな働き方が魅力の業界です。
法学部生は契約交渉やリスク管理で法律知識を活かしながら、ダイナミックな仕事に挑戦できるでしょう。
商社が人気の理由は、多岐にわたるビジネスで幅広い経験を積める点にあります。国際取引やプロジェクト推進において、契約管理やリスク分析が重要になるため、法学部生の強みが発揮されます。
具体的には、輸出入契約の管理やプロジェクト法務を担当するケースも少なくありません。法律を活かしてグローバルに活躍したい人にぴったりの業界と言えるでしょう。
下記具体的な回答例ですので、参考にしてみてください。
私は、社会の仕組みや人と人との関係性を支える法律に強い関心を持ち、法学部を選びました。具体的には、高校時代に参加した模擬裁判で法律が争いの解決や公正な判断にどのように役立つかを実感した経験が大きなきっかけです。また、法学部では法律だけでなく、経済や政治といった幅広い分野も学べることを知り、多面的な視点を持つ力を身につけられると考えました。大学での学びを通じて、物事を論理的に分析し、結論を導き出す力を磨いてきました。この能力は、貴社での業務にも役立てられると考えております。 |
この回答例では、法学部を選んだ理由を具体的な経験に基づいて説明しています。具体的なエピソードを挙げることで、関心の背景をわかりやすく伝えられているでしょう。
また、法学部で得られる幅広い学びや論理的思考力等の特長に触れ、それを自身の成長と結びつけています。
②なぜ法律関係の仕事を選ばないのか?
面接では、法律を学んだにもかかわらず法律関係の仕事を選ばない理由を問われるケースも少なくありません。
法律関係以外の仕事を志望する理由が曖昧だと、志望動機の一貫性が疑われることもあるため、説得力のある理由が求められるでしょう。
下記具体的な回答例です。
法律関係の仕事には魅力を感じていますが、私は自分のスキルをより幅広い分野で活かしたいと考えました。法学部で培った法律知識や論理的思考力は、企業活動や社会の課題解決にも十分応用できると考えています。特に、契約の解釈やリスク分析の考え方は、多様な業界で役立つと感じています。法律の枠にとらわれず、柔軟な視点で新しいフィールドに挑戦することで、自分の成長と社会への貢献を目指したいです。貴社では、法学部出身者としての強みを活かしながら、幅広い業務を通じて企業の成長に寄与できると確信しております。 |
この回答例では、法律関係の仕事を選ばない理由を前向きに説明し、法学部での学びが幅広い分野で活かせることを強調しています。
挑戦意欲や自己成長をアピールしつつ、志望する企業での具体的な活躍を想定して話すことで、説得力があるでしょう。
③大学では何を学んでいるか?
面接では、大学でどんな学びをしてきたのかを問われることがよくあります。
なぜなら、学んだ内容や取り組みから応募者の知識やスキルを確認し、それが志望する業務にどう役立つかを見極めるためです。
下記具体的な回答例ですので、ぜひ参考にしてみてください。
私は大学で民法を中心に学びましたが、特に契約法や不法行為法に強い関心を持っていました。契約法では、取引の安全性や公平性を保つ仕組みを学び、不法行為法では損害賠償のルールや責任の分担について深く研究しました。また、ゼミでは企業法務をテーマに、実際の契約書を分析し、リスク管理の視点から改訂案を作成する演習を経験しました。この過程で、法律を実務にどのように適用するかを学び、論理的に問題を解決する力を身につけました。これらの学びを活かし、貴社の業務においてもリスク管理や契約関連の業務で貢献できると考えております。 |
この回答では、大学で学んだ内容を具体的な科目や活動を挙げて説明しています。特にゼミや研究活動等の実践的な取り組みを取り入れ、学びがどう実務につながるかをわかりやすく示しています。
また、学んだ知識やスキルを志望企業の業務にどう役立てるかを明確に伝え、面接官に自身の適性と意欲を印象づけています。
法学部生が就職成功するためにやっておくべきこと

法学部で学んだ知識やスキルを活かして希望するキャリアを実現するためには、計画的な準備が重要でしょう。
ここでは、法学部生が就職活動で成功するために取り組むべき具体的なアクションを解説します。
①大学以外での経験も積んでおく
大学での学びに加えて、社会経験を積むことは、法学部生が就職活動で成功するために欠かせない取り組みと言えるでしょう。
なぜなら、インターンシップ、アルバイトを通じて得られる実践的な経験が、面接で「即戦力」としての魅力を伝える材料になるからです。またコミュニケーション能力を鍛える場にもなるでしょう。
大学での学びを軸にしながら、多様な経験を重ねることで、企業に「現場で活躍できる人材」としての印象を与えられます。就職活動に向けて、視野を広げ、実践的な力を磨いていきましょう。
②民間・公務員・法曹のどれにするか早めに考えておく
進路を明確にするために、民間企業、公務員、法曹のいずれを目指すかを早めに考えることが重要でしょう。
なぜなら、それぞれの進路で求められる準備やスキルが異なり、目指す道に合わせた計画を立てることで効率的に就職活動を進められるからです。
たとえば、公務員試験の対策は早期からの計画が必要であり、法曹を目指す場合は司法試験のための特別な学びが求められます。一方、民間企業ではインターンシップや業界研究が大きな武器となるでしょう。
進路を早めに決めることで、それぞれの分野に必要な経験やスキルを効果的に積むことができます。迷う時間を減らし、自分に合ったキャリアを確実に目指しましょう。
③ インターンシップに参加する
インターンシップは、法学部生が実務経験を積み、業界や職種への理解を深める絶好の機会です。
なぜなら実際の仕事を体験できると、仕事内容のリアルな一面を知り、自分の適性を確認できるからです。また、企業側に自分を知ってもらうチャンスにもなり、選考の際に有利になる場合もあるでしょう。
たとえば、法律事務所でのインターンでは、契約書のチェックや法的リサーチを経験し、法務職の具体的な業務内容を理解できます。
また、一般企業でのインターンでは、実際の業務プロセスやチームでの仕事の進め方を学ぶことができます。インターンでの経験を就職活動に活かし、自分に合ったキャリアを見つけましょう。
④自己分析をしっかりと行う
自己分析は、就職活動において最も重要な準備のひとつです。
なぜなら、自分の強みや弱み、価値観や興味を明確にできると、企業選びや面接でのアピールに一貫性を持たせられるからです。
逆に、自己分析が不十分だと、志望動機やキャリアビジョンが曖昧になり、企業側に熱意が伝わりにくいでしょう。
たとえば、過去の経験を振り返り、自分が成果を出せた場面や困難を乗り越えたエピソードを整理します。自己分析を徹底的に行うことで、自信を持って選考に臨めるでしょう。
⑤どうなりたいかのビジョンを考えておく
将来のビジョンを考えることは、就職活動の指針を明確にするうえで欠かせません。
なぜなら、自分が目指す将来像が明確であれば、それに向けた行動計画を立てやすくなり、企業選びや面接でも説得力のある志望動機を伝えられるからです。
たとえば、「法律を活かして社会貢献がしたい」や「チームを率いるリーダーになりたい」等の具体的な目標を設定し、そのうえで、目標達成のために必要なスキルや経験を逆算して得ていくと良いでしょう。
明確なビジョンを持つことは、就職活動全体を成功に導く大きな力になるでしょう。
法学部生の自己PRに使いやすい強み

法学部で培ったスキルや能力は、多くの職種や業界で高く評価されます。
ここでは、法学部生が自己PRで活用できる具体的な強みについて解説します。
① 論理的思考力
論理的思考力は、法学部生の代表的な強みの1つと言えるでしょう。
なぜなら、法律を学ぶ中で複雑な条文や判例を分析し、筋道を立てて結論を導く訓練を積んでいるからです。この力は、問題解決や意思決定が求められるビジネスシーンで非常に役立ちます。
たとえば、模擬裁判や研究課題に取り組む中で、事実を論理的に組み立てて主張し、相手にわかりやすく伝えるスキルが高まっているでしょう。
論理的思考力は、ビジネスの現場でのプレゼンテーションやプロジェクトの課題解決に応用できます。法学部で養ったこのスキルを強みとしてアピールできると、説得力のある自己PRが可能となるでしょう。
②継続力
継続力は、法学部生が自己PRでアピールできる重要な強みです。
なぜなら、法律を学ぶ過程では膨大な量の条文や判例を理解し、それを応用する力を身につけるために、地道な努力を重ねる必要があるからです。
例えば、ゼミ活動では長期的なプロジェクトに取り組む中で、継続して課題を解決し、目標を達成する力を培っているでしょう。
継続力は、プロジェクトの達成や新しいスキルの習得に欠かせない能力です。この強みを活かすことで、長期的に成果を出し続ける人材としてアピールしましょう。
③ 責任感
責任感は、法学部生が日々の学びを通じて培っている強みの1つです。
なぜなら、法律の学びには正確さが求められ、自分の判断が大きな影響を及ぼす場面が多いため、常に慎重に取り組む姿勢が養われるからです。
例えば、ゼミでの発表準備では、正確な情報を調べて整理し、グループワークでは、自分が担当した部分をきちんと仕上げるだけでなく、全体の進行にも責任を持って取り組んでたこともあるでしょう。
責任感は、業務のミスを防ぎ、着実に成果を上げるために欠かせない能力です。この強みをアピールできると、信頼できる人材として面接官に印象づけられるでしょう。
④法的思考力(リーガルマインド)
法的思考力、いわゆるリーガルマインドは、法学部生が学ぶ中で自然と身につける強みです。
なぜなら、法律の学びを通じて、物事を多角的に分析し、客観的かつ公平な視点で問題を解決する方法を習得するからです。このスキルは、企業活動や日常の業務においても非常に役立つでしょう。
例えば、課題として出された事例を解決する際には、事実関係を正確に整理し、それに基づいて最適な解決策を導くトレーニングを日々行っているでしょう。
法的思考力は、問題解決能力や意思決定の正確さを求められる場面で大いに役立ちます。公平で論理的な判断ができる点をアピールできると、仕事において信頼される人材としての魅力を伝えられるでしょう。
司法試験以外で法学部生の就職に有利になる資格

法学部生が司法試験以外の選択肢を考える場合、資格取得は就職活動での強力なアピールポイントになるでしょう。
ここでは、法学部生に特におすすめの資格について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
① 司法書士
司法書士は、法学部生が目指す資格として非常に有利です。
なぜ有利になるのかというと、不動産登記や商業登記、債務整理等の専門的な法律業務を扱えるため、法学部で学んだ知識を実務で直接活かせるからです。
例えば、不動産売買に伴う登記手続きを代理したり、中小企業の設立支援を行ったりする業務が代表的でしょう。これらの業務では、個人や企業の法律手続きをスムーズに進める重要な役割を担います。
司法書士資格を持つことで、法律のプロフェッショナルとして企業や個人から信頼される立場で活躍できるでしょう。
② 行政書士
行政書士資格も法学部生にとって就職に非常に有利です。
なぜ有利になるのかというと、官公庁への許認可申請や契約書作成等の行政手続きの専門家として、多くの業界で求められるからです。
例えば、建設業の許可申請や外国人の在留資格取得の支援等の企業や個人が直面する法律関連の課題を解決する仕事があるでしょう。
行政書士資格を取得できると、法的サポートを行える専門職として多くの場面で活躍ができるでしょう。
③ 社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)も、法学部生が就職する際に非常に有利な資格です。
なぜ有利になるのかというと、労働法や社会保険の専門知識を活かして企業の人事や労務部門で信頼される役割を担えるためです。
例えば、労働契約書の整備や従業員の社会保険手続きをサポートし、企業のコンプライアンス体制を強化する業務を行うケースも少なくありません。
社労士資格を取得できると、法学部で学んだ知識を活かしながら人事労務分野で専門性を発揮できるでしょう。
④ 宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建)は、不動産業界での就職に非常に有利な資格です。
なぜ有利になるのかというと、不動産取引において重要事項の説明や契約書の作成を行う際に、法律の知識が求められるからです。
例えば、不動産売買や賃貸契約における重要事項を説明したり、契約内容を確認してトラブルを防ぐ業務を行うケースも少なくありません。
宅建資格を取得できると、不動産業界での専門職としてのキャリアが大きく広がるでしょう。
⑤ 中小企業診断士
中小企業診断士は、法学部生が経営やコンサルティング分野で活躍する際に有利な資格です。
なぜ有利になるのかというと、企業の課題解決や経営戦略の立案において、法的視点を持つ診断士が求められるからです。
例えば、企業の成長を支援するために、契約リスクを回避する提案を行ったり、法令順守の観点から業務プロセスの改善を助言したりする仕事も少なくありません。
中小企業診断士資格を取得できると、経営やコンサルティングの現場で幅広い役割を担えるでしょう。
【番外編】各大学の法学部卒業生に人気の進路を徹底調査

ここでは、各大学の法学部卒業生が選ぶ人気の進路や特徴について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
① 東京大学
東京大学法学部の卒業生は、多様な進路を選択しています。
主な進路先として、官僚(国家公務員総合職)、大学院進学(主にロースクール)、民間企業への就職を選択するケースも少なくありません。
東京大学法学部は、エリート官僚を目指す学生が多いイメージがありますが、最近では民間企業への就職者が増加しているようです。
参考:https://www.j.u-tokyo.ac.jp/undergraduate/students/graduation/
② 京都大学
京都大学法学部の卒業生の進路先は、令和5年度の進路データによると、法科大学院(ロースクール)への進学が84名、大学院進学が21名となっています。
また、就職先としては金融・保険業界に39名、公務員に22名、メーカーに11名、運輸・通信・メディア・電力業界に43名、サービス業に48名、その他の業界に50名が就職しています。
民間の主な就職先には、国家・地方公務員や三井住友銀行、三菱UFJ銀行、国際協力銀行等が含まれていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
参考:https://law.kyoto-u.ac.jp/tokei/shinro
③ 大阪大学
大阪大学法学部の卒業生は、2023年度のデータによると、卒業生の約6割から7割が卒業後すぐに就職し、就職した卒業生の中には国家公務員や地方公務員として進む者も15%を占めています。
また、独立行政法人等の準公務員になる卒業生も増加しており、進路は多様化している傾向にあるでしょう。
主な就職先には、大阪高等裁判所、大阪地方裁判所、三井住友銀行、みずほ銀行などが含まれています。
参考:https://www.law.osaka-u.ac.jp/undergraduate/about/after.html
④ 名古屋大学
名古屋大学法学部の卒業生も、幅広い分野で活躍しています。
就職先としては、特に金融機関や大手企業が人気で、トヨタ自動車や三菱UFJ銀行等が主な就職先として挙げられるでしょう。
さらに、法科大学院(ロースクール)に進学する卒業生も多く、法曹を目指す道を選ぶ学生が増加しています。
参考:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/admissions/graduation/
⑤ 早稲田大学
早稲田大学法学部の卒業生は、2023年度の進路データによると、卒業生737名のうち、就職が547名、進学が119名、資格試験が29名、その他が42名となっています。
主な就職先には、国家公務員、東京都職員、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJ銀行等があり、民間企業の中では銀行が人気と言えるでしょう。
また、早稲田大学法学部は、司法試験や国家公務員試験においても常にトップレベルの合格者数を誇り、現在では日本の法律家の約7分の1が早稲田大学法学部出身者であるとも言われています。
参考:https://www.waseda.jp/folaw/law/applicants/career/
⑥ 慶應義塾大学
慶應義塾大学法学部の卒業生も、一般企業、法曹(裁判官、検察官、弁護士)、公務員等の多様な進路を選択しています。
特に、慶應義塾大学は「最も就職に強い大学」の一つとして知られ、毎年高い就職実績を残しているでしょう。
主な就職先には、みずほ銀行、三井住友銀行、東京海上日動火災保険等の金融機関が多く見られます。
商社やコンサルティングファームへの就職も人気で、伊藤忠商事やアクセンチュア等も名を連ねているなど、就職に強いと言われるほどの実績があると言えるでしょう。
参考:https://www.law.keio.ac.jp/studentlife/careerpath.html
⑦ 中央大学
中央大学法学部の卒業生は、2023年3月の卒業生実績によると、公務員、金融機関、法律関連職等も幅広い分野で活躍しています。
主な就職先には、東京都庁、国税庁、高等裁判所、警視庁、三井住友銀行、法務省、みずほフィナンシアルグループ、りそなホールディングス等が含まれます。
また、2023年度は国家公務員総合職に79名、一般職に222名が合格していて、国家公務員試験においても安定した実績を誇っていると言えるでしょう。
参考:https://www.chuo-u.ac.jp/career/qualification/data/
⑧ 立命館大学
立命館大学法学部の卒業生は、2022年度のデータによると、卒業生の約13%が大学院に進学し、残りは民間企業や公務員、法曹界等、多様な進路を選択しています。
具体的には、法律の知識を活かして国家公務員や地方公務員、裁判所事務官、司法書士、税理士等の専門職に就く卒業生が多く見られます。
主な就職先には、日本銀行、みずほフィナンシャルグループ、野村證券、東京海上日動火災保険等が含まれていており、民間企業への就職においても高い実績を誇っていると言えるでしょう。
参考:https://ritsnet.ritsumei.jp/life/faculty/law.html
⑨ 立教大学
立教大学法学部の卒業生は、多様な進路を選択していて、2023年3月に卒業した法学部生の就職希望者のうち、97.0%が就職を果たしました。
業界別では、金融・保険業界が17.4%、サービス業が16.9%、情報業界が16.7%、官公庁が13.4%を占めています。
立教大学法学部では法律に関する専門知識を活かし、さまざまな分野で活躍する卒業生を輩出していると言えるでしょう。
参考:https://lp.rikkyo.ac.jp/after_graduation/index.html
⑩ 東海大学
東海大学法学部の卒業生は、多様な進路を選択していて、2023年3月卒業生の就職実績によると、公務員、民間企業、法律関連職等、幅広い分野で活躍しています。
公務員では、法務省、財務省、公正取引委員会、東京国税局、防衛省(自衛隊)、神奈川県庁、横浜市役所、警視庁などに就職しています。
民間企業では、JR東日本、JR東海、東京メトロ、明治安田生命保険、岡三証券、きらぼし銀行、大和ハウス工業、日本郵政グループ等、多岐にわたる業界で卒業生が活躍していると言えるでしょう。
参考:https://www.u-tokai.ac.jp/campus-life/external/ud-law/
法学部の就活先についてよくある質問

法学部生が就職活動を進める中で、他の学部との違いや、自分の学びをどう活かせるかについて悩むことは少なくありません。
ここでは、法学部生がよく抱く質問に対して、具体的な回答をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
①法学部は他の学部と比べて就活に有利ですか?
法学部は、他の学部と比べて就職活動で有利になるケースが少なくありません。
なぜなら法律を学ぶ中で身につけた論理的な思考や、複雑な問題を整理する力が、多くの業界で求められるスキルだからです。
具体的には、法務職では契約書や法律に基づいたリスクの確認が日常的に行われます。また、商社や金融業界では、取引の安全性を確保するために法律の知識が役立つでしょう。
法学部で培ったスキルや知識は、職場選びの幅を広げ、就職活動において強い武器になるでしょう。自分の強みを活かせる職種を見極めることが、就職活動を成功させるポイントです。
②法学部で学んだことは仕事にも活かせる?
法学部で学んだことは、多くの仕事で活かせます。
たとえば、法律に基づいたリスク管理が必要な法務職や、契約内容を正確に理解する営業職等では、法律の知識が直接役立つでしょう。
また、労務や総務の分野では、労働法やコンプライアンス対応の知識を活用できます。
さらに、法律知識が仕事に直結しない職種でも、物事を筋道立てて考える力や多角的な視点は、大きな強みとして評価されるでしょう。
③法学部の女子におすすめの就職先はある?
法学部の女子におすすめの就職先は多岐にわたります。
なぜなら、法律知識を活かせる職種だけでなく、女性のキャリアアップを支援する企業や働きやすい環境を提供する職場も増えているからです。
たとえば、法務職や労務職では、専門知識を活かしながら安定したキャリアを築けるでしょう。
また、公務員の道も、ワークライフバランスを重視する女性にとって魅力的です。さらに、金融業界や商社では、契約管理やコンプライアンスの分野で女性が活躍する場面が増えています。
法学部の就職を成功させよう!

本記事では、法学部生が就職活動を成功させるためのポイントを解説しました。
特に重要な点を振り返りましょう。
- 企業、公務員、法曹界など、自分の強みが活かせる進路を見極める
- 法学部生ならではの経験やスキルを効果的にアピールできる回答を準備する
- 資格取得やインターンを通じて選択肢を広げておく
これらを意識できると、法学部生としての強みを活かし、自信を持って進路選びを進められるはずです。自分の可能性を信じて、理想のキャリアを実現してください!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。