多くの企業の面接で、1番最初に聞かれるのは志望動機です。この志望動機ですが、どの程度の時間話していいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
本記事では、志望動機の話す際の目安時間と、指定時間ごとの例文を全部で4つ解説しています。
志望動機の説明は面接の中で、最も重要と言っても過言ではない部分ですので、本記事を参考にして作成してみてください。
キャリアアドバイザー 久保
東証プライム上場通信事業会社で営業マネージャーを経験し、新規事業3つの立ち上げにかかわる。 営業マネージャや立ち上げの実績を持ちながら、株式会社C-mindには2023年に中途入社し、現在はキャリアアドバイザーのチーム運営と多くの就活生のサポートを担当。 自身が転職やキャリアアップをした経験から、内定だけではなく、入社後も徹底的に寄り添い企業を紹介している。 専門業界:IT、人材、広告
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面接で志望動機を答える時の適切な長さ
面接で志望動機を話す場合、ある程度適切な長さが決まっています。
今回カリクルメディアでは、累計5000人以上の就活生と面談してきたカリクルエージェントや、最終面接まで担当経験のある面接官計16人に、「志望動機の適切な長さ」についてアンケートを取りました!
その結果とともに、おすすめの時間を解説していきますね。
- 【個人面接】1〜2分が目安
- 【集団面接】30秒〜1分が目安
- 時間指定があるならそれに従う
【個人面接】1〜2分が目安

個人面接の場合は、1分〜2分程度で志望動機を話すのがベストです。アンケート結果を見ても、半分以上の方が1~2分程度をベストと考えているのがわかります。
個人の場合は集団と比較して、その場に自分しか審査される対象がいないため、少し長めに話せます。
ただし、個人面接において「3分以上がベスト」と答えた方はいませんでした。3分以上話してしまうと、相手に長いと思われてしまう可能性があるようですね。
【集団面接】30秒〜1分が目安

集団面接の場合は、30秒〜1分で志望動機を話すのがベストです。アンケート結果でも「1分未満」と答えた人が6割を超えていますね。
集団面接は個人面接と違い、自分以外が話す時間も含めて面接時間が設定されてています。他の人のことも考え、コンパクトに話すと面接官への印象も良いでしょう。
反対に、自分1人が長く話してしまうと、自分のことだけを考えていて協調性がないのではないかと、悪い印象をもたれかねません。
集団面接のときは、できるだけ簡潔に志望動機を伝え、長く話しすぎないように気をつけましょう。
時間指定があるならそれに従う
面接によっては、志望動機の話す時間を指定される場合があります。指定された場合は、時間内に志望動機の説明が終わるように話しましょう。
また、志望動機の説明が時間指定されることをその場で知るケースは非常に多いです。そのため、練習段階から時間の間隔を身につけておくことが重要です。
時間ごとの志望動機の文字数はおおよそ下記の通りです。ぜひ参考にしてみてください。
指定時間 | 文字数 |
---|---|
30秒 | 150字 |
1分 | 250字 |
2分 | 600字 |
3分 | 850字 |
とはいえ時間指定をされない場合が多いので、上の表を参考に、時間に対する文字数は把握しておきましょう!
面接で答えた志望動機が長すぎた・短すぎた場合の懸念点

面接で志望動機を答える場合、短すぎても長すぎても良くありません。それぞれに良くない理由が存在しますので、ぜひこの機会に確認しておきましょう。
【短すぎる場合】志望度が低いと思われる
志望動機が短すぎると、相手に志望度が低いと思われる可能性があります。一般的に、志望度が高いと伝えたいことが増え、自然に長くなってしまいます。
そのため、あまりにも短すぎると相手に「あまりアピールしたいことはないのかな」「そこまで本気ではないのかな」などと疑われるでしょう。
また、企業側もその短い志望動機で評価する必要があるため、判断材料が少なく、不採用になりかねません。
長ければ良いものでもありませんが、志望動機でしっかりアピールするためには、それなりに量が必要です。
短いうえに内容に独自性や説得力がないと、志望度が低いと見なされてしまいます。もう一度自分の志望動機を確かめてみてください。
【長すぎる場合】内容が伝わりにくくなる
志望動機が長すぎると、相手に内容が伝わりにくくなる可能性があります。特に面接の場合は、一度で志望動機の結論を探さなくてはいけません。
そのため、長すぎる志望動機の場合、相手に結論がどこなのか探させてしまい、疲れさせてしまいます。
また、面接は履歴書の志望動機と違い、会話型なので、ある程度面接官にも会話の主導権を譲る必要があります。
一方的に長い志望動機を話していると、協調性がなくコミュニケーション能力がないと思われるでしょう。面接では、聞き手がいることを忘れずに話すことが必要です。
話をまとめるのが上手くないと面接官に思われてしまいます。志望動機では結論を最初に伝え、長くならないようにしましょう。
【長さ別】面接で志望動機を答える時の例文

面接では、志望動機を話す時間を指定される場合があります。時間指定がある場合は、志望動機の長さを調節しなくてはいけません。
時間ごとに志望動機の例文を用意しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
自分の志望動機の長さに合わせて、それぞれの例文をチェックしてみてくださいね。
【30秒】志望動機の例文
【30秒】志望動機の例文
私が御社を志望した理由は、御社が掲げている企業理念に共感したためです。
私は、学生時代のサークル活動で、地域の方との交流の大切さを学びました。また御社のHPを拝見した際や、インターンシップを通して、地域の方との交流を大切にされていることを実感しました。
私自身も、地域の方との交流を大切に、御社と地域の方の両方に貢献したいと考えております。
30秒で志望動機を話す場合は、必要最低限の情報を伝える努力をしましょう。本番当日は、自分が想像しているよりも30秒が短く感じます。
そのため、伝えたいことの優先順位をはっきりさせ、1番伝えたいことを志望動機に組み込むようにしましょう。
【1分】志望動機の例文
【1分】志望動機の例文
私は御社の企業理念である、「地域のみんなとの関わりを大切に」に共感したため志望しました。私は学生時代に〇〇サークルに所属していました。〇〇サークルでは地域の方との交流を大切にしており、月に1度、地域清掃などのイベントを開催していました。
そこでは地域の方からのさまざまな意見やアドバイスを聞けて、サークルの活動に活かせました。サークル活動に限らず、地域の方との交流は身内以外の意見を聞ける大切な場所だと私は考えています。私自身も、地域の方と交流を大切にしている企業で働き、地域と企業の両方に貢献したい思いから、御社を志望しました。
1分の志望動機を話す場合は、30秒で話す場合の志望動機を少し詳しくした程度が限界です。
そのため、上記の例文では主に、サークル活動でどのようなことを学べたのかを詳しく説明し、志望動機の結論部分につなげています。
【2分】志望動機の例文
【2分】志望動機の例文
私は御社の企業理念である、「地域のみんなとの関わりを大切に」に共感したため志望しました。
私は学生時代に〇〇サークルに所属していました。〇〇サークルでは地域の方との交流を大切にしており、月に1度地域清掃などのイベントを開催していました。地域の方との交流では、サークル内ではなかなか出てこない意見やアドバイスをたくさん聞けます。
ときには、サークル以外の卒業後に向けてのアドバイスなど、学内の同じ世代での交流では聞けない貴重な話も聞けました。これは学生のサークル活動だけに限らず、仕事においても同じことが言えると私は考えています。社内の人間だけだと考え方に偏りが出てしまうため、他の人の意見やアドバイスは重要です。
また、地域の人との交流は、自社の発展だけにとどまらず、地域の方への貢献にも繋がります。実際私が学生のサークルでイベントや地域清掃に参加したときは、人数が想定したよりも少なかったです。学生サークルや企業が参加することで、人数が増え、イベントや地域清掃の活動の幅も広げられます。
このように、地域の方との交流はさまざまな効果があることを私自身も経験しているため、御社の「地域のみんなとの関わりを大切に」という企業理念に大変共感しております。私自身も御社の社員の一員として、地域の方との関わりを大切に、地域と御社の発展に貢献したいと考えております。
2分で志望動機を話す場合は、これまでの指定時間よりもかなり余裕があります。そのため、1つ1つの内容をより詳しく説明できます。
上記例文では、中間部分の志望した理由に関するエピソードを、より詳しく説明しています。
ただし、あまり長すぎる文章を用意すると、途中で忘れて思い出すのに時間がかかる可能性があるため注意が必要です。
【3分】志望動機の例文
【3分】志望動機の例文
私は御社の企業理念である、「地域のみんなとの関わりを大切に」に共感したため志望しました。私が、御社の企業理念に共感した理由についてですが、それは学生時代のサークル活動での経験が関係しています。
私は学生時代に〇〇サークルというスポーツ系のサークルに所属していました。〇〇サークルでは地域の方との交流を大切にしており、月に1度地域清掃などのイベントを開催していました。
地域の方との交流では、サークル内ではなかなか出てこない、意見やアドバイスをたくさん聞けます。例えば、サークル活動の試合を気軽に見れると地域の人も行きやすいなど、意見をいただくこともあります。
ときには、サークル以外の卒業後に向けてのアドバイスなど、学内の同じ世代での交流では聞けない貴重な話も聞けました。これは学生のサークル活動だけに限らず、仕事においても同じことが言えると私は考えています。
仕事の場合、社内の人間だけだと考え方に偏りが出てしまうため、他の人の意見やアドバイスは重要です。自社では出てこない考えを聞けることで、新たに事業を発展できる可能性もあるでしょう。また、地域の人と交流は、自社の発展だけにとどまらず、地域の方への貢献にも繋がります。
実際、私が学生のサークルでイベントや地域清掃に参加したときは、人数が想定したよりも少なかったです。学生サークルや企業が参加することで、人数が増え、イベントや地域清掃などの活動の幅も広げられます。地域が盛り上がれば外部からも注目され、より活気のある地域づくりも可能だと考えています。
このように、地域の方との交流はさまざまな効果があることを私自身も経験しているため、御社の「地域のみんなとの関わりを大切に」という企業理念に大変共感しております。これらの経験は学生時代に限らず、今後の私の人生で大いに役立つものだと信じています。私自身も御社の社員の一員として、地域の方との関わりを大切に、地域と御社の発展に貢献したいと考えております。
3分で志望動機を話す場合、志望理由の結論からエピソードまで、全てにおいて詳しく説明できます。
特にエピソード部分は、志望動機を補足する上で欠かせないところですので、指定時間が長く余裕のある場合はしっかり作り込むようにしましょう。
面接で志望動機の長さに柔軟に対応する方法

面接の自己PRでは、「1分程度で」のようにその場で時間指定されることもあります。ある程度時間に幅があっても対応できるように、以下の準備をしておきましょう。
①アピールしたい内容に優先順位をつける
アピールしたい内容に優先順位をつけることは、限られた時間を最大限に活用するための重要な戦略で、最も伝えたい核心的なメッセージを明確にしておけば短くなっても対応できます。
「企業への貢献意欲」「自分の強み」「これまでの経験」などの要素から各項目に優先順位を付け、時間の長さに合わせてどの優先順位まで話すかを決めておけば、各時間への対応もスムーズです。
また優先順位をつけることで、時間の長短に関わらず面接官に最も伝えたい内容を確実に伝えられる点もメリットです。
②時間ごとの自己PRを事前に用意しておく
事前に異なる長さのバージョンを用意しておけば、指定される時間が変わっても簡単に対応できるため、30秒、1分、2分の3パターンは最低限用意しましょう。
核となるメッセージは同じでも、詳細の深さや具体的なエピソードの数を調整します。
例えば、30秒版では最も重要な熱意と貢献可能性のみを簡潔に伝え、2分版では具体的な経験や数値を交えてより詳細に説明します。
このように事前準備することで、面接官から指定される時間に即座に対応できるだけでなく、慌てることなく自然に志望動機を伝えられます。
③事前に企業の指定する時間を調べておく
面接での志望動機の長さは企業によって異なることも多いため、事前に指定される時間を調査しておけば、本番で慌てることなく時間に合わせた内容を話せます。
就活体験者が投稿している情報サイトでは、「〜分で志望動機を話すように指示された」のように企業ごとに情報が提供されていることも多いですよ。
指定される時間についての情報を事前にキャッチできればピンポイントな対応ができますが、面接担当者の違いや単なる気まぐれなどで、本番では異なる場合がある点には注意です。
④実際に声に出して練習を積む
時間に合わせて志望動機を伝えるためには、実際に声に出して練習を重ねることが欠かせません。単に原稿を読むだけではなく、タイマーを使いながら時間ごとの実際の話し方を磨きましょう。
鏡の前や録画機器を使用して、自分の話し方や表情、間の取り方を客観的に確認しながら練習すると本番に近い環境で練習を積めます。
30秒、1分、2分など、異なる時間での話し方を繰り返し練習し、臨機応変に対応できる状態にしておきましょう。
また、友人や家族に聞き手になってもらい、フィードバックをもらうことでさらに改善できます。声に出して練習することで、原稿を暗記するのではなく、自然な話の流れを意識できるようになる点もメリットです。
時間指定がある志望動機の注意点

話す内容や長さへの対応が完璧であっても、以下のポイントが欠けてしまっていては採用担当者に響く志望動機を伝えられません。
勿体無い結果になってしまわないよう、これらについても押さえておきましょう。
①焦って早口にならないように注意
時間指定があったとしても、焦って早口になることは避けるべきです。早口は緊張の表れであり、面接官に「冷静さに欠ける」「自信がない」という悪印象を与えかねません。
自分の話すスピードをコントロールし緊張しないような準備が必要です。何度も声に出して練習をしましょう。ゆっくりと、はっきりと、間を適切に取りながら話すことが印象アップにつながります。
また1分間に話せる文字数は250〜300字程度と言われているため、その感覚を身につけておくことで、焦らずに落ち着いて志望動機を伝えられます。
時間指定があっても緊張をせず、原稿を暗記するというよりも内容を理解して自然に話すよう心がけましょう。
②長さばかりに気を取られないよう注意
長さの指定を守ることも重要ですが、それ以上に重要なのは中身です。自分の志望動機の本質的な魅力を損なってはいけません。
若干長くとも内容的に最善であれば良く、また短い場合に単に時間を埋めるための無駄な言葉や、脱線した説明は避けましょう。企業への貢献意欲と自分の熱意を簡潔に伝えることが重要です。
核心的なメッセージを明確に、論理的に伝え、面接官の興味を引けるかどうかが本質です。時間は目安であり、内容の質こそが最も重要であることを意識しましょう。
面接で志望動機を答える時のポイント

面接で志望動機を話すときは、以下のポイントに気を付けて話しましょう。
ポイント
- 伝えたいことの優先順位を決める
- 長さごとに内容を変える
- 入社後のビジョンについても触れる
面接は会話型なので、面接官はメモしながら聞くとはいえ、志望動機を聞けるのは一度のみです。そのため志望動機は結論から伝え、相手にわかりやすいようにしましょう。
また、長さごとに内容や中身のボリュームを調整することも大切です。ただし、なぜ志望したのかや、入社後のビジョンなど、重要な部分は削らないようにする必要があります。
入社後のビジョンも忘れずに伝えましょう!
面接や志望動機に関するよくある質問

最後に、面接や志望動機についてよくある質問2つについて解説します。
Q.1|面接で志望動機を聞かれる理由は?
面接で志望動機を聞かれる理由は、志望度の高さや、自社とのマッチ度を見るためです。企業側は、できるだけ長く活躍してくれそうな人材を欲しています。
もし、自社への志望度やマッチ度は低い場合、途中でやめてしまう可能性があります。
面接の段階で、上記2点を持ち合わせていることをある程度確認できれば、途中でやめてしまう可能性を下げることも可能でしょう。
このように、将来活躍してくれる人材であるかどうかをある程度見定めるために、企業側は志望動機を聞きます。
自己PRやガクチカを評価されても、志望動機が弱いと落とされてしまいます。その位志望動機は重要です!
Q.2|大体何文字で何分に換算されるのか?
志望動機の文字数によってどのくらいの長さで話せるのか、ある程度予想することが可能です。志望動機を考えるときは、指定時間ごとに下記の文字数を目指して考えましょう。
時間 | 文字数 |
---|---|
30秒 | 125〜150字 |
1分 | 250〜300字 |
2分 | 500〜650字 |
3分 | 750〜900字 |
また時間指定される場合は、志望動機を聞かれるときに初めて知る場合がほとんどです。そのため、あらかじめ時間ごとに、志望動機を用意しておきましょう。
面接で答える志望動機の長さは臨機応変に対応しよう!
面接での志望動機は、時間指定された時のことを考え、事前に時間ごとに考えておきましょう。
また、緊張してしまい、予定の時間内に志望動機の説明を終えられない可能性も考えられます。そのため、練習では常に時間を気にしながら、本番をイメージして練習しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。