マルチタスクとは、複数の仕事を同時に行う手法のことです。企業ではたくさんのタスクを抱えても、仕事を滞らせずにスムーズに作業を進める必要があり、職種に関係なくマルチタスクは避けられません。
本記事では、マルチタスク能力をアピールするときのポイントや、注意点を解説します。ぜひ、就活対策の参考にしてくださいね。
自己PRでマルチタスク能力はアピールになる!ただし注意も必要
効率的に複数の業務を進められる人材は、多くの企業で必要とされています。マルチタスク能力を重宝している仕事も多いので、自己PRに強みとして用いることは十分可能です。
ただし、志望企業がマルチタスク能力を求めているのか、仕事でスキルを活かせるシーンはあるのか、事前にチェックしてくださいね。
ミスマッチを避けるためにも、詳しく求人情報の業務内容や歓迎スキルを確認しておきましょう。
自己PRでマルチタスク能力をアピールする際のポイント3つ
強みをアピールする際にはコツがあります。面接官に興味を持ってもらうためにも、以下の3つのポイントをチェックしてくださいね。
- マルチタスク能力を自分の言葉で言い換える
- マルチタスク能力が成果に結びついたエピソードを伝える
- 企業が求めるマルチタスク能力をアピールする
①マルチタスク能力を自分の言葉で言い換える
面接官にあなたの印象を残すためにも、マルチタスク能力を別の言葉に言い換えてみましょう。
例えば、「どんなに仕事を任されても、顔色を変えずにこなせる」「誰よりもたくさんの仕事を回せる」のように、少し言い回しを変えるだけで、企業担当者の印象に残りやすくなります。
企業側に興味を持ってもらえる自己PRを作成するためには、事前準備として自己分析を行い、キャッチコピーを用いて上手に表現を工夫しましょう。
②マルチタスク能力が成果に結びついたエピソードを伝える
自己PRでは強みと経験が関連している必要があるので、これまでの自分の経験に基づいて強みをアピールしましょう。
強みと経験に関係性が見られないと、内容にズレが生じて違和感が残る自己PRになってしまいます。
説得力のある自己PRを作るためにも、過去の経験を洗い出すとともに、強みが成果に結びついたエピソードを選び、強みと経験にズレがないかチェックしてくださいね。
③企業が求めるマルチタスク能力をアピールする
就活生の強みが「自社のメリットになるか」を企業側は注目しています。そのため、まず応募企業の仕事内容や求められている能力に関する情報を、説明会やホームページによって集めましょう。
そして、あなたの持っているマルチタスク能力が、仕事でどのように活かせるのかイメージして、自己PRを作成してくださいね。
あなたのスキルが入社後にも再現できるかどうかも重要なポイントです。
自己PRでマルチタスク能力をアピールする方法4ステップ
では具体的にどのように能力をアピールすれば良いのでしょうか?以下の4つのステップを意識して、自己PRを作ってみてくださいね。
- 強みがマルチタスク能力であることを伝える
- マルチタスク能力がどのようなものか具体的に説明する
- マルチタスク能力を発揮したエピソードを伝える
- 入社後にマルチタスク能力を業務でどのように活かせるか伝える
①強みがマルチタスク能力であることを伝える
まず、結論であるあなたの強みを伝えましょう。初めに結論を述べることで、面接官も話の全体像を把握しやすく、話が分かりやすくなります。
そしてPREP法を参考にして、論理的に主張を伝えられる構成を意識してください。PREP法とは、「Point (結論) → Reason (理由) → Example (具体例) → Point (結論)」の順番で話すフレームワークのことです。
②マルチタスク能力がどのようなものか具体的に説明する
自分の言葉で言い換えたり、キャッチコピーを使うことで、あなたの持つマルチタスク能力を具体的に表現しましょう。
そのためには、まず自分自身の過去の経験を洗い出して、あなたに合った表現を選ぶことが大切です。具体的で分かりやすい言葉を使えば、面接官もスキルをイメージしやすくなります。
③マルチタスク能力を発揮したエピソードを伝える
結論となる強みを伝えたら、これまでにあなたの能力が最も役立った具体的なエピソードを述べてください。
単にマルチタスクに強いと主張しても、信憑性がありません。根拠を示すためにも、強みが活かされた話を盛り込みましょう。
良い成果を話すことに抵抗を持つ人もいると思いますが、あなたに都合の良い話をするのは、企業側に志望度を伝えるためには大切ですよ。
④入社後にマルチタスク能力を業務でどのように活かせるか伝える
あなたのスキルによって、志望企業にどう貢献できるのか伝えて、自己PRを終えましょう。面接官にとって最も印象が残る部分なので、熱意が伝わる内容を心がけてくださいね。
入社後にスキルを活かせるとアピールするためにも、求人情報の業務内容を詳しく確認する必要があります。もしスキルを活かせる場面がないのであれば、あなたにその仕事が合っていないのかもしれません。
【エピソード別】自己PRでマルチタスク能力をアピールした例文2選
次に、マルチタスク能力を上手にアピールした例文をエピソード別で2つ紹介します。ぜひ、自己PR作成の参考にしてくださいね。
- 例文①: 文武両道
- 例文②: アルバイト
例文①: 文武両道
高校時代に始めた生活習慣を、徐々に改善したことが伝わる例文です。
長く続けているスケジューリングを採用後にも継続して、仕事の計画にも役立ててくれそうな印象を与えるでしょう。
私は、実現性の高い計画を立てられます。高校のときから1ヶ月にわたって1時間単位の計画を立てていますが、当初はついスケジュールを詰め込みすぎてしまい、余裕のない毎日を過ごしていました。 そのため、1ヶ月先の計画を立てる場合には、1週間単位で帳尻を合わせられるように余裕を持たせて、常に必要最低限のことだけを実行できるように徹底しました。 計画に余裕がなさすぎると、突発的な出来事には対応できず、1つ遅れが生じるとモチベーションが下がる可能性があるためです。 その結果、学業と部活動の両方で優れた成績を修めたと感じています。この実現性が高い計画性を入社後にも継続して、マルチに働くことで貴社に貢献したいです。 |
例文②: アルバイト
アルバイトで複数の業務を効率的にこなしたことで、マルチタスク能力を培ったと述べられた例文です。
採用後にも仕事の優先順位を考えながら、業務を進められる姿をイメージできるでしょう。
効率的に複数のタスクをこなせることが、私の強みです。私が勤務していたレストランでは、ホールの担当を2人だけでこなしていたため、料理を提供しながらレジ業務をする必要がありました。 お客様の待ち時間を減らすためにも、複数の仕事を効率的に進めることが重要です。 例えば、お客様が退店したあとにすぐに片付け作業に入るのではなく、次のお客様を案内してメニューを見ている間に片付けたり、効率的な時間の使い方を先を考えながら行動しました。 この経験から、マルチタスクをスムーズに行えるようになったと思っております。入社後にも広い視野を持って複数の業務をこなすことで、貴社で活躍したいです。 |
自己PRでマルチタスク能力をアピールする際の注意点
マルチタスクは一見効率的ですが、必ずしも業務効率化につながるとは限りません。
シングルタスクと比べて、集中力が持続しにくく、中途半端になりミスが増えたり、生産性を大幅に下げる可能性もあります。
そのため自己PRのスキルに使う際には、ネガティブなイメージに受け取られないように気をつけてください。
マルチタスク能力を長所として受け取ってもらうためにも、懸念を払拭できるエピソードを用意しておきましょう。
自己PRでマルチタスク能力をアピールして好印象を与えよう
今回はマルチタスク能力をアピールする際のポイントと例文を紹介しました。
マルチタスク能力は幅広い職種で求められるので、強みを活かせる場面はたくさんあります。企業担当者に好印象を与えるためにも、アピールの仕方を工夫してくださいね。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。