「あなたの就活の軸は何ですか?」これは就活の面接でよく聞かれる質問の1つですが、きちんと対策できていますか?
就活の軸は仕事を選ぶ上での判断基準となるもの。就活の軸を通して、仕事に対する価値観や志望度の高さを伝えられると内定に一歩近づけます。
本記事では軸の見つけ方や回答のコツ、例文やNG例文はもちろん、実際に24卒が面接で答えた就活の軸も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
\業界・業種・価値観別13選!/
キャリアアドバイザー 鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
就活の軸とは|仕事を選ぶ時の判断基準
就活の軸とは、仕事や企業を選ぶ際の判断基準のことです。軸としては以下の4つに大きく分類できます。
- どんな人と働きたいのか
- どんな仕事をしたいのか
- どんな社風・理念に共感するのか
- どんな環境・待遇で働きたいのか
自分の仕事に対する価値観や求めるものを明確にすれば、就活をより効率的に進められます。

実際にカリクルが実施したアンケートによると、約8割以上の面接官が面接で「就活の軸」についての質問をしていると回答しています。
就活の軸は就活を進める中で次第に明確化するものですので、就活解禁までにある程度定められていればOKですよ!
面接官が就活の軸を聞く理由
面接官の8割以上が「就活の軸」について質問することが判明しましたが、面接官はなぜ就活の軸を聞くのでしょうか。
主な理由は以下の2つです。
- 自社との適合性を確かめるため
- 学生の志望度を確かめるため
自社との適合性を確かめるため
企業が就活の軸を聞く理由の1つ目は、自社の仕事内容や、社風などと相性がいいか確認するためです。
せっかく優秀な人物であっても企業に合わない人材であると、後々辞めてしまいかねません。
したがって企業は選考の段階で、チームに溶け込めるか、社風と合っているかといった適合性の部分を確かめるために「就活の軸」について質問を行うのです。
学生の志望度を確かめるため
2つ目は、より志望度や入社への意欲が高いかどうかを見極めるためです。
その企業への志望度が高い学生の場合、就活の軸をしっかりと定め、志望理由とも一貫性を持たせて話せるように練習を重ねます。
したがって、志望企業と共通点のない就活の軸や、適当に決めた軸を話している場合、志望度が低いと捉えられかねません。
企業側は、学生の志望度の高さを就活の軸の回答からも確認しているのです。
曖昧で適当な就活の軸を話すと、面接官にはバレてしまうということ。面接時には自信を持って回答できるように軸を定めて面接練習を重ねておきましょう。
就活の軸の見つけ方3つ
でも、実際に就活の軸をどうやって定めたらいいのかわかっていない方も多いはずですよね。ここでは、就活の軸の見つけ方を3つ紹介します。
- 自己分析
- 他己分析
- インターン・OB訪問
それでは、1つずつ詳しく解説していきましょう。
①自己分析
就活の軸を定めるために初めにすべきことは、自己分析です。
自己分析では、自分史・モチベーショングラフ・マインドマップを作成すると視覚的に自分の経験やその時の感情を理解でき、効率的でおすすめです。
◼︎自分史 ◼︎モチベーショングラフ ◼︎マインドマップ |
それぞれ方法を詳しく紹介していくので、効率的に自己分析をして自分に合った就活軸を面接で伝えられるようになりましょう。
自分史
自分史とは、幼少期〜大学生までで「楽しかったこと・辛かったこと・頑張ったこと・将来の夢」をそれぞれざっくり洗い出すことで、自分の価値観や行動を把握する自己分析方法です。
洗い出すのが難しい・なかなか思いつかない場合は、以下のように表を使って書き出していくと簡単ですよ。
▼自分史のフォーマット表
小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | 共通点・学び | |
嬉しかったこと | |||||
努力したこと | |||||
大変だったこと | |||||
気が合った人 | |||||
苦手だった人 |
モチベーショングラフ

モチベーショングラフとは、人生を振り返って、「どんな時に楽しさややりがいを感じていたか」あるいは、「どんなときにやる気を失ったり、気持ちが落ち込んだりしたか」といった過去のモチベーションの変化の経験を整理することです。
書く際には、なぜモチベーションが高かった・低かったのか、その裏にあった感情や事情にも焦点を向けて深く掘り下げてみるのがポイントですよ。
マインドマップ

マインドマップとは、図のようにひとつのワードから、連想できる事を書き出していき、自分の考えを図式化する方法。
図のように、自分というキーワードから
- 頑張ったこと
- 苦手なこと
- 得意なこと
- 趣味
- やってみたいこと
といった内容を書き出していき、よりその内容やその時の感情を深掘りしていきましょう。深掘りすることで、自分の中に隠れている価値観を見つけ出せますよ。
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②他己分析
他己分析とは、自分を第三者から客観視してもらうことで自分の長所・短所、価値観を知ることです。
他己分析の方法としては、ジョハリの窓を活用するのがおすすめです。
ジョハリの窓とは
自分から見た自分と他人から見た自分の情報を分けて分析し、自己理解するための心理学モデルの1つ
③インターン・OB訪問
自己分析や他己分析である程度就活の軸が定まったら、気になる企業をピックアップして、OB訪問やインターンシップに参加してみましょう。
OB訪問とは
就活を行う就活生が自分の大学のOB・OG(卒業生)と会い、企業情報を得ること
OB訪問やインターンシップへ行くと、実際に働く社員の姿を見れます。そこから自分が求める働き方や業務内容といった就活の軸が見えてくる場合もあります。
様々な企業にインターンやOB訪問で行くことで、新たな軸や考えが生まれた場合は、それを言語化していき自分だけの「就活の軸」を確立していきましょう。
面接における就活の軸の回答ポイント3つ
ここでは、実際に面接で「就活の軸」を回答するときのポイントを3つ解説していきます。
- PREP法を使って答える
- 多くの企業で当てはまる内容は避ける
- 志望企業と共通点のある軸を選ぶ
面接で回答する時のコツを押さえて、面接官に好印象を与えましょう。
①PREP法を使って答える
面接で就活の軸を答える際には、PREP法を活用しましょう。
PREP法とは、結論→理由→具体例→結論の順番で話す会話法のこと。冒頭で、伝えたいこと=結論を伝え、その後に具体的なエピソードや理由を伝えて結論で締めることで分かりやすい上、相手の印象にも残りやすくなります。
就活だけでなく、ビジネスの場面でもPREP法で話すことでより効果的に伝えたい内容を伝えられますよ。
②多くの企業で当てはまる内容は避ける
就活の軸の質問では、「なぜこの業界・企業を選んだのか」を見られています。したがって、多くの業界・企業で当てはまるような回答は避けましょう。
例えば、人の役に立ちたいといった抽象的な軸である場合、誰の役にどんな風に立ちたいのかという部分まで明確に伝えるようにしてくださいね。
しかし、就活の軸をいくら考えても、ありきたりな内容しか思いつかない…面接で伝える時の上手い言い回しができない…といったことでお悩みの方もいるでしょう。
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③志望企業と共通点のある軸を選ぶ
就活の軸は、面接を受ける企業と共通点のあるものを話すようにしましょう。
就活の軸が複数ある人も、その中でも企業と共通点があるものを選ぶようにすると、志望動機との一貫性が生まれ、好印象となりますよ。
【13選】面接でそのまま使える!就活の軸の回答例
ここでは、面接に活用できる「就活の軸」の回答例を業界・職種・価値観から13個紹介します。
併せて、就活の軸の例・想定される質問例も紹介するので、自分の志望する業界・職種、そして自分の価値観と一致するものがあればぜひ活用してみてくださいね。
- 【業界①】IT業界
- 【業界②】金融業界
- 【業界③】人材業界
- 【業界④】不動産業界
- 【業界⑤】メーカー業界
- 【業界⑥】コンサル業界
- 【職種①】営業職
- 【職種②】事務職
- 【価値観①】社員・社風への共感
- 【価値観②】成長できる環境か
- 【価値観③】自分の強みを活かせるか
- 【価値観④】社会貢献できるか
- 【価値観⑤】働き方や働く環境について
【業界①】IT業界
▼IT業界の「就活の軸」の例
▪︎ITの力で暮らしをより豊かにしたい ▪︎新技術やサービスに携わりたい ▪︎ITを駆使して格差のない社会を実現したい |
IT業界の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「ITの力で人々の暮らしをより豊かにすること」です。
私は大学時代、ITベンチャー企業で長期インターンシップをしていました。その際に顧客のニーズに寄り添い、日常の小さな問題に真摯に向き合い、ITの力で解決していく社員さんの姿を拝見し、私もIT業界で人々や社会に貢献できる人材になりたいと考えるようになりました。
業界でも初めての〇〇サービスを提供する御社では、顧客第一の精神を大切にニーズに合ったITサービスを提供できるように尽力していきたいです。
上記の例文では、長期インターンシップの経験からITの力で人々の暮らしを豊かにしたいと述べています。
顧客第一の精神を持って貢献していきたいというのも軸と一貫性がありますね。
▶️▶️この後に想定される質問例
・長期インターンシップでは具体的にどのようなことをしていたのですか? ・他にもIT企業はありますが、なぜ弊社を選んだのですか? |
就活の軸の回答は用意しているけど、面接練習が全然できていない。深掘り質問をされると頭が真っ白に….。
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【業界②】金融業界
▼金融業界の「就活の軸」の例
▪︎地元企業の躍進に携わりたい ▪︎顧客と長く信頼関係を築きたい ▪︎責任感を持って仕事をしたい |
金融業界の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「地元企業の躍進に携わること」です。
私の父が自営業を営んでいることもあり、近年若者の地元離れが原因で、多くの地元企業の存続が危ぶまれていることを知りました。
生まれ育ったこの地域の企業が今後も存続し、企業活動を通じて地域をより活性化できるよう、御行の地方銀行の特性を活かして手助けしていきたいと考えています。
上記の例文では、軸である「地元企業の躍進」のために地方銀行である御社を志望したと述べられていて、納得性が高いですね。
地方銀行の特性や軸を叶えるために具体的に何をすればいいのかといった部分まで回答できると尚良いでしょう。
▶️▶️この後に想定される質問例
・地方銀行の特性について具体的に説明してみてください ・当行の特徴はなんだと思いますか? |
【業界 ③】人材業界
▼人材業界の「就活の軸」の例
▪︎人の成長過程を支えたい ▪︎誰かの役に立てる仕事をしたい ▪︎たくさんの人・業界と関わりを持ちたい |
人材業界の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は「人の成長過程を支えられる仕事をすること」です。
私は高校から大学まで運動部のマネージャーをしてきました。特に、大学時代には常に大会上位に入る〇〇大学サッカー部のマネージャーを務めていました。マネージャー業務を通じて、私はメンバーが選手として大きく成長する過程を支えることに大きなやりがいを感じるようになりました。
部活動を通じて培った一人一人に最適なケアを施すためのヒアリング力、そして最適な解決策を提案する力を活かし、御社でも様々な人々の成長過程に寄り添い、最善な道筋を見つける手助けをしていきたいと考えています。
上記の例文では、具体的にマネージャーの経験から人を支えることにやりがいを感じるようになったと述べられていますね。
部活動で培った強みを活かして御社でどう貢献するかまで示せていて良いですね!
▶️▶️この後に想定される質問例
・なぜマネージャーをしようと考えたのですか? ・マネージャーをする中で特に大変だったことは何ですか? |
【業界④】不動産業界
▼不動産業界の「就活の軸」の例
▪︎顧客に快適な住まいを提案したい ▪︎人生の転期に寄り添いたい ▪︎人々がずっと住みたいと思える都市の開発に携わりたい |
不動産業界の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「人々がずっと住みたいと思える住まいを提案したい」です。
私は、1年間アメリカに留学していた経験から、自分に合った「衣食住」の重要性を改めて感じました。特に「住」に関しては、ほとんどの人が1日の大半を過ごす場所であり、快適かつストレスなく暮らせるようその手助けをしたいと考えるようになりました。
入社後は、御社の「顧客1人ひとりに寄り添った提案」体現できるよう、業務に取り組んでいきたいです。
上記の例文では、住居の大切さを知ったことから不動産業界で働きたいと考えるようになったことを伝えていますね。
留学の経験について深ぼられる可能性があるため、回答できるようにその時の経験を言語化しておきましょう。
▶️▶️この後に想定される質問例
・留学経験のどのような場面で「衣食住」の重要性を感じたのですか? ・あなたにとって「住」とはどんなものですか? |
【業界⑤】メーカー業界
▼メーカー業界の「就活の軸」の例
▪︎日本のものづくりに携わりたい ▪︎日本の技術を海外に伝えていきたい ▪︎製品・サービスから社会問題の解決に尽力したい |
メーカー業界の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「日本のものづくりに携わること」です。私は、大学時代に地元の伝統工芸品である〇〇を販売するお店でアルバイトをしていました。
〇〇は、その品質の高さから日本だけでなく世界からも注目されており、私自身日本のものづくりの良さを今後も絶やすことなく広めていきたいという思いが強く芽生えました。
御社では、創業時からこだわりぬいた独自の手法で革製品の製造を行っており、日本のものづくり精神をまさに体現しています。入社後は営業職として、御社の製品の良さ、そして日本のものづくりをより広めていきたいと考えています。
上記の例文では、日本のものづくりに携わりたいことを軸として挙げ、志望企業との一貫性が感じられますね。
▶️▶️この後に想定される質問例
・アルバイトを始めたきっかけは何ですか? ・弊社の製品をより広く広めるためには具体的にどのような方法が考えられますか? |
【業界⑥】コンサル業界
▼コンサル業界の「就活の軸」の例
▪︎課題解決を通じて企業成長に貢献したい ▪︎顧客に合ったサポートができる環境で仕事をしたい ▪︎幅広くビジネスを学びたい |
コンサル業界の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「課題解決を通じて企業成長に貢献すること」です。
私は、大学時代にカフェでアルバイトをしていました。しかし売上が伸び悩み、店の存続が危ぶまれました。そこで、店長と相談をして近くにある観光地にちなんだメニューを開発・提供しました。
するとお店の売上は大きく伸び、今では観光地に訪れた方の半数以上が足を運んでくれるほどになりました。この経験から、課題解決によりお店はもちろん、間接的にお客様にも満足していただけたことに大きなやりがいや喜びを感じました。
コンサルティング業界でも最大手の御社で、多くの顧客の課題解決に携わり、顧客そして御社にも貢献していきたいです。
上記の例文からは、軸となっている課題解決能力の高さはもちろん、主体的な行動力が伺えますね。
コンサル業界では、課題解決能力が重視されるため、他にもこういったエピソードがあれば用意しておくと良いでしょう。
▶️▶️この後に想定される質問例
・開発したメニューについて詳細を教えてもらえますか? ・この他に課題解決能力を活かせた経験はありますか? |
【職種①】営業職
▼営業職の「就活の軸」の例
▪︎自分の言葉で人の心を動かしたい ▪︎結果が数字に直結する仕事をしたい ▪︎サービスや製品を日本・世界に広めたい |
営業職の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「自分の言葉を通して人の心を大きく動かすこと」です。
私は、ベンチャー企業での長期インターンで営業職を経験しました。業務を通じて、自身の言葉でお客様の心を動かし、最適な提案ができた時には大きな喜びややりがいを感じました。
御社でもこの経験を活かして、サービスの良さや魅力を伝え、それぞれのお客様に最適な提案ができるよう貢献していきたいです。
ベンチャー企業での長期インターン経験から、この軸が芽生えたと述べており、培った能力を活かして貢献したいと伝えられていますね。
業務内容や、経験がどのように業務に活かせるのかまで深ぼられることを想定しておきましょう。
▶️▶️この後に想定される質問例
・長期インターンの業務内容を詳しく教えていただけますか? ・あなたの経験は弊社で具体的にどのように活かせると思いますか? |
営業職を目指しているけど、なかなか面接通過できない。営業職に実は向いてないのかな…とお悩みの方、カリクルのキャリアアドバイザーに相談してみませんか?
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【職種②】事務職
▼事務職の「就活の軸」の例
▪︎周囲の人が円滑に気持ちよく働けるサポートをしたい ▪︎長期間働き続けられる仕事をしたい ▪︎ワークライフバランスを重視したい |
事務職の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「周囲の人が円滑に気持ちよく働けるサポートをしたい」です。
私は、大学時代にコンサートスタッフのアルバイトをしていました。コンサートスタッフの業務は、花形であるアーティストの方々が楽しんでベストパフォーマンスを発揮する手助けをします。
この仕事を通じて、臨機応変に対応する状況判断能力を身につけられたことに加え、裏方として大きなプロジェクトを遂行していくことへのやりがいを強く感じました。入社後もこの強みを活かして事務職として周囲をサポートし、御社に貢献していきたいです。
上記の例文では、コンサートスタッフのアルバイト経験から裏方としてのやりがいを感じたことからこの軸が生まれたと伝えていますね。
事務職の場合は、長く働きたい・ワークライフバランスを重視するなども軸として挙げられますが、自分本位な印象を与えないよう要注意です。
▶️▶️この後に想定される質問例
・コンサートスタッフを始めたきっかけは何ですか? ・状況判断能力は弊社の業務のどのような部分で活かせると考えますか? |
【価値観①】社員・社風への共感
社員・社風への共感「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「働く環境と周囲のメンバーを重視すること」です。私自身、レストランのアルバイトでバイトリーダーを務めていたこともあり、採用時には職場に合う人材を採用することを最重視していました。
御社の座談会に参加させていただいた際に、「互いを尊重し合いながらも、意見をしっかり言い合える環境が整っており、誰もがストレスなく働けている」というお話を伺いました。
実際に社内の雰囲気もあたたかく、チーム一丸となり仕事に全力で取り組んでおられ、非常に魅力的に感じました。私も御社の一員となれたら、強みであるリーダーシップを活かし、積極性を持ちながらも互いに尊重しあう姿勢を忘れず、業務に取り組んでいきたい所存です。
上記の例文では、実際に採用の立場から「働く人」が重要であると感じ、軸としたことを伝えていますね。
座談会に参加したこともアピールしつつ、自身が入社後にどのように業務に取り組むか示せています。
▶️▶️この後に想定される質問例
・レストランでのアルバイトではどういった観点から採用を行なっていたのですか? ・弊社の社風以外の強みは何だと思いますか? |
【価値観②】成長できる環境か
成長できる環境か「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「主体的にチャレンジし、成長できる環境であるか」です。
私は大学時代に、サッカー部の活動や海外インターンシップ、地域のボランティア活動といった自分にとって新しい経験に意欲的にチャレンジしてきました。
何事にもとにかく挑戦したいと思えるのは、挑戦せずに後悔したくない思いがあるのと同時に、成し遂げた後の自分自身の成長に喜びを感じるためです。
御社は、若手からでも様々な業務に挑戦できる環境が整っています。御社の制度を活用して入社後も何事にも主体的に挑戦して自己成長に繋げ、そして御社にも貢献していきたいです。
上記の例文では、自身の主体的なチャレンジ精神を活かすことを軸として掲げています。
自己成長だけでなく、志望企業に貢献することも示せていますね。
▶️▶️この後に想定される質問例
・主体的に挑戦した結果、挫折した経験はありますか? ・入社後は具体的にどんなことに挑戦したいと考えていますか? |
【価値観③】自分の強みを活かせるか
強みを活かせるか「就活の軸」回答例
私の就活の軸は「強みであるカウンセリング力・提案力を活かせる環境」です。
私の強みは、一人ひとりの悩みや要望に寄り添えるカウンセリング力と、そこから最適な提案を導ける提案力であると考えます。
大学では心理学を専攻しており、ボランティア活動の一環として老人ホームでの活動も行なっていたため、悩みや要望を聞き出して解決するための提案をする力が身につきました。
この強みを活かして、営業職として顧客の潜在的な悩みや要望をも引き出し最適な提案ができるよう御社に貢献していきたいと考えています。
上記の例文では、端的に「強みを活かしたい」と軸を伝え、その後に自身の強み→その後にエピソードを述べており、わかりやすいですね。
▶️▶️この後に想定される質問例
・心理学科を選んだ理由は何かありますか? ・具体的にどのような要望・悩みに対してどのような提案をしたのか教えていただけますか? |
【価値観④】社会貢献できるか
社会貢献についての「就活の軸」回答例
私の就活の軸は「持続可能な社会の創造に関わることで社会貢献できるか」です。
私は、大学でSDGsサークルを立ち上げ、地元地域の小中学校で公演やワークショップを行い、SDGsの取り組みを広める活動を行ってきました。その際に社会の一員である自分自身の行動によりより良い方向に社会を変化できることに、大きな喜びややりがいを感じました。
御社は、食品業界からSDGsの輪を広げるをモットーにリーディングカンパニーとして率先して環境問題の解決に努めており、私もぜひ御社の一員となり、持続可能な社会の実現はもちろん、食品企業としての御社の成長に貢献していきたいです。
上記の例文では、SDGsサークルでの経験から社会貢献へのやりがいを強く感じたと伝えていますね。
志望企業の持続可能な社会の実現に向けた取り組みを支持しつつも、食品企業としての成長にも貢献することも示せています。
▶️▶️この後に想定される質問例
・サークルを立ち上げたきっかけは何ですか? ・サークル活動の中で困難だった経験は何かありますか? |
【価値観⑤】働き方や働く環境について
働き方・働く環境の「就活の軸」回答例
私の就活の軸は、「英語力を活かしてグローバルに活躍できるか」です。
私は大学時代オーストラリアに1年語学留学していました。留学前TOEIC550点だった英語力は、800点まで伸び、英語を話すことに自信を持てるようになり、留学で様々な人々と交流をしたことから、よりグローバルに将来は活躍したいと考えるようになりました。
入社後は、留学で培った英語力を活かし、貴社の海外部門で活躍していきたいと考えています。
働く環境を軸として、英語力を活かしてグローバルな活動ができることを求めていると伝えています。
入社後は、英語力を活かして海外部門で働きたいと具体的に示せていますね。
▶️▶️この後に想定される質問例
・留学で苦労した経験を教えてください ・海外部門に配属後は、具体的にどのようなキャリアプランをお持ちですか? |
【解説付き】面接における就活の軸のNG回答例3つ
ここでは、就活の軸を答える際にやってはいけないNG回答を3つ紹介します。
- 待遇面のみをあげている
- 「自分が好きだから」が理由
- 「稼ぎたい」といった抽象的な理由
それでは、1つずつNG理由とともに見ていきましょう。
① 待遇面のみを挙げている
▼NG回答例▼
私の就活の軸は、「残業が少なく福利厚生が充実していること」です。 私は、大学時代に飲食店でアルバイトをしていました。しかし、そのアルバイトは非常に忙しく常に残業をするよう求められていました。 また有給といった制度も存在せず、杜撰な労働環境でした。御社は、残業数が業界でも特に少ない上、福利厚生も非常に充実しており、ストレスなく日々の業務をこなせると考えました。 |
給与や福利厚生といった待遇面だけを軸とするのは避けましょう。また、企業と関係ないことでも、ネガティブな印象を与える内容はNGです。
② 「自分が好きだから」が理由
▼NG回答例▼
私の就活の軸は「自分が好きで楽しみながらできる仕事かどうか」です。 私は高校から大学までバスケットボール部に所属していました。6年間継続して厳しい部活動を続けてこれたのは、バスケットボールが好きで楽しみながらできていたからです。 御社では、スポーツ関連の製品の製造・販売をしており、やりがいを持って仕事に取り組めると考えました。入社後は、営業職で御社製品の良さを広めていきたいです。 |
単に好きだからといった理由もNG。なぜ好きなのかを深掘り、もう少し具体的な理由を話せるようにしましょう。
③「稼ぎたい」といった抽象的な理由
▼NG回答例▼
私の就活の軸は「生きていく中で必要なお金を稼ぐこと」です。 私は、大学卒業と同時に親元を離れて一人暮らしをする予定です。そのため、生活に必要な最低限のお金を稼ぐ必要があります。 御社は業界の中でも初任給が高く非常に魅力的に感じました。入社後も熱意を持って働き、御社に貢献していきたいです。 |
軸として「稼ぎたい」があったとしてもダイレクトに企業に伝えると悪印象を与えかねません。
これを読んで、自分の就活の軸はもしかしてダメなのかも…?と思った方安心してください!NGな就活の軸は、言い回し次第で好印象を与える就活の軸にできますよ。
カリクルでは、面接対策はもちろんのことLINEで簡単にやり取りできるES添削や、企業紹介も行なっています!
内定済みの24卒に聞いた!面接で答えた「就活の軸」は?
実際に就活を終えたばかりの24卒を対象に、就活で答えた「就活の軸」についてインタビューを行ったので、その模様を大公開します!
回答者Hさんのプロフィール
◼︎年次:24卒
◼︎大学:青山学院大学
◼︎内定業界:不動産・アパレル・ヘルスケア
Q.1|Hさんの就活の軸は何でしたか?
私の場合3つあって、
「①製販一体であること・②挑戦できる環境であること・③その商品・サービスが自分の関わる人を幸せにすること」でした!
(※製販一体・・・製造と販売を一体として考えるビジネスモデルのこと)
Q.2|就活の軸はやはり面接で聞かれましたか?
聞かれましたね…特に二次面接で聞かれました!
Q.3|就活の軸はどのように決めましたか?
インターン、OB訪問をする中でだんだんと出来上がっていきましたね。最初から定まっていたというより就活をする中でだんだんと確立できたという感じです…!
Q.4|面接で就活の軸を話す時、気を付けていたことは何ですか?
3つあったので、端的にわかりやすく、結論ファーストを徹底していました。「私の就活の軸は3つあります。これとこれとこれです。」みたいな。最初にざっくり話す→そこから深掘りみたいな感じでしたね
Q.5|Hさんが面接で話した就活の軸は正直なところ、好感触でしたか?
他社の選考状況を聞かれた時に、実際に答えたのが軸のひとつである、製販一体の企業ばかりだったので、一貫性があると言われ、好感触だったと思いますね…!
他の内定者の就活の軸の例
◼︎IT技術を活用して顧客企業の成長に貢献できる(24卒・コンサル)
◼︎人々や社会に寄り添い、誰かの人生を良い方向に変えられる(24卒・食品)
Hさんのように自分ではうまく話せているつもりなのに、面接の通過率がなかなか上がらない。面接への苦手意識がずっと消えない、などとお悩みの方もいるでしょう。
カリクルのアドバイザーと面接練習をすれば、自分の面接の弱みを把握でき、面接力をしっかり底上げできます!
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面接では就活の軸から価値観や志望度をアピールしよう
本記事では、就活の軸の作り方や、回答時のポイントから、実際の回答例・NG例などを紹介しました。
「就活の軸」は、就活を行なっていく中で必ず言語化しておかなくてはならない項目の1つ。
本記事を参考に自分だけの「就活の軸」を見つけて面接でしっかり回答できるように練習を積み重ねましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。