留学という貴重な経験を、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として効果的にアピールしたい就活生は多いでしょう。
実際、留学経験は企業に好印象を与える強力な武器であり、留学経験がある就活生は少ないので差別化もできます。しかし、「ただ留学をした」という事実だけではアピールが弱くなってしまうことも。
大事なのは、その経験から何を学び、どのように成長したかを伝えることです。
この記事では、留学経験を最大限に活かしたガクチカの書き方やメリットを詳しく解説しています。また、採用担当者に響く具体的な例文も紹介しているので、ぜひこの記事を参考に好印象な留学経験のガクチカを作成してくださいね。
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ガクチカで留学経験をアピールするのは効果的!
留学経験は、ガクチカとして十分に評価される内容の1つです。海外という慣れない環境に飛び込むことで、語学力に加えて、社会で求められがちな適応力や主体性、挑戦心が自然と育まれるからです。
たとえば、3週間の語学留学でも、現地の人々と積極的に交流した経験や、文化の違いに戸惑いながら工夫して乗り越えた体験があるかもしれません。これらは成長体験として十分にアピール可能です。
とはいえ「語学力を上げました」などの、留学をしなくても得られる成果は避けましょう。留学でこそ得られる経験や、困難をどう乗り越えてきたかを詳しく説明してくださいね。
企業は、成長意欲がある人や、多様な価値観に柔軟に対応できる人物を求めているため、留学を通して得た考え方や視野の広がりを伝えることが、他の就活生との差別化につながるでしょう。
ガクチカで面接官が見ているポイントは3つ!
「ガクチカに留学経験を書く」と決めたものの、どのように伝えれば評価されるのか分からない方も多いでしょう。特に語学留学や短期留学では、「十分な成果がない」と感じて悩む人も少なくありません。
そこでこの章では、就活において留学ガクチカで企業が注目している3つの視点を解説します。採用担当が見ているポイントを知り、力を入れるべきところを確認しましょう。
① 留学経験中にどんな行動を取ったか
ガクチカでは、留学中にどんな成果を出したかよりも、具体的にどんな行動を取ったかが重視されます。
語学留学だったとしても、企業が注目するのは英語力の上昇そのものではなく、その力を伸ばすためにどのような姿勢で取り組んだかです。
たとえば、語学学校での授業を受けるだけでなく、自ら現地の人と積極的に交流した経験は、主体性や挑戦意欲の表れとして評価されやすいでしょう。
小さな取り組みでも、目的や工夫を伝えられれば、十分に魅力的なエピソードになります。
② 経験とアピールポイントの一貫性
印象に残るガクチカには、経験と伝えたい強みとの一貫性があるものです。
エピソードを派手なものにしようとして、エピソードと強みがかみ合っていない場合もあります。自分のガクチカがしっくりこない……と考える人は、まずこの一貫性が弱くなっていないか確かめましょう。
たとえば、「どんな状況にも対応できる柔軟性をアピールしたい」と考えるなら、文化の違いにどう向き合い、どんな姿勢で対応したのかなどを語ると効果的ですね。
語学留学や短期留学のように成果が見えにくい場合でも、努力行動と強みをつなげることで説得力を持たせられますよ。
③ 結果に繋がるまでの詳しい過程
企業はガクチカを通じて、成果だけでなく、その成果に至るまでの努力や工夫のプロセスを重視しています。たとえば、「TOEICのスコアが100点上がった」と書くだけでは、成長の背景が伝わりません。
「毎日オンライン英会話を継続し、苦手だったリスニングに絞って学習した」などの具体的なプロセスがあると、行動力や継続力が伝わりやすくなります。
結果以上に、そこへ至る道のりを丁寧に描くことが評価につながるでしょう。
ガクチカに留学経験を選ぶメリットを4つ紹介
この章では、ガクチカに留学経験を選ぶことで得られるメリットを4つ紹介します。留学経験の強みを明確に把握し、自信を持ってガクチカを書きましょう。
① 積極性や適応能力をアピールできるため好印象を得やすい
留学経験は、積極性や適応能力といった力を伝えやすく、企業から好印象を持たれやすい傾向があります。異なる文化や言語に触れる中で、自分なりに適応しようと努力した経験には、主体性が表れやすいからです。
たとえ1か月程度の短期留学でも、自分から挑戦した行動は十分アピール材料になります。
面接でも伝わりやすく、エントリー全体の印象を高める要素になります。
② エピソードから困難や成長のイメージがしやすい
留学は、成長までの過程を自然に描きやすい経験のひとつです。文化や言葉の壁に直面し、その中でどんな行動を取り、どう成長したかを伝えることで、読み手にも納得感が伝わります。
たとえば、語学学校で意思疎通に苦労した経験を出発点に、自分なりの工夫や努力を重ねた過程を丁寧に言語化することで、諦めない力や着実に成果を積み重ねて成長できることなどをアピールできます。
成果そのものより、そこに至るまでの取り組みを軸にすることで、説得力のある内容になりますよ。
③ オリジナリティを出せる
「留学経験」とひとことで言っても、その内容や背景は人それぞれです。だからこそ、自分らしさを詰め込んだガクチカを作りやすいという特徴があります。
語学力向上だけでなく、現地での交流や課外活動など、さまざまな角度からエピソードを切り取ることもできるでしょう。自分なりに成長した経験や、自分の強みを活かした経験があれば、オリジナリテあふれるガクチカが作れます。
一人ひとり異なる背景を活かすことで、面接官の記憶にも残りやすいところが大きなメリットですね。
④ 志望動機との一貫性をアピールできる
留学経験は、志望動機ともつなげやすい要素のひとつです。たとえば、異文化に触れた経験から「国際的な環境で働きたい」と考えるようになった流れは、企業側も納得しやすいストーリーになります。
留学をきっかけに価値観や進路に影響を受けたことを丁寧に伝えることで、一貫性のある自己PRになり、選考全体の説得力も高まります。
留学期間別に見る!ガクチカでのアピールポイント
留学経験をガクチカにする際、その期間によって効果的なアピールポイントは異なります。
短期・中期・長期それぞれの特徴を活かした書き方があり、期間に応じて適切なアプローチを選ぶことが大切です。
①〜3ヶ月|留学経験を活かして帰国後にどう頑張ったか
短期留学の場合、留学経験そのものよりも、その経験を活かして帰国後にどのように成長したかをアピールすることが重要です。
例えば、異文化コミュニケーションの難しさを経験したことをきっかけに、帰国後は留学生との交流会を主催して国際交流の機会を積極的に作り出したことなどが挙げられます。
短期留学中に感じた課題や気づきだけでなく、それを克服するために帰国後どのような行動を起こしたのかという過程を示すことで、自己改善への意欲や行動力をアピールできるでしょう。
留学という挑戦をしたことそのものより、その経験から学んだことを活かして具体的な成長につなげた点を強調することが、企業からの評価を高めるポイントとなります。
②3ヶ月から半年|留学中に最も努力した経験
3ヶ月から半年の留学経験では、短すぎず長すぎない期間だからこそ、「留学中に最も努力した経験」に焦点を当てて深く掘り下げましょう。
この期間であれば、現地での適応期を経て、具体的な目標に向けて本格的に取り組んだ経験を持っているはずです。
例えば、語学学校でのプレゼンテーションコンテストで優勝を目指した経験や、現地の学生との交流プロジェクトでのリーダー経験など、何かの取り組みに注力したエピソードを紹介してください。
特に、目標達成のために行った具体的な努力や、その過程で直面した困難をどのように克服したかを詳しく説明することで、自身の成長プロセスを効果的に伝えられます。
③半年以上|留学中の困難にどう対処し成長したか
半年以上の長期留学では、現地での生活や学業において直面した困難と、その克服プロセスを詳しく伝えるのがおすすめです。
例えば、言語の壁による授業理解の難しさや、異文化コミュニケーションでの戸惑い、ホームシックなど、留学時ならではの課題に対してどのように向き合い、解決したのかを説明しましょう。
特に、文化の違いによる誤解を経て、相手の価値観を理解し尊重する姿勢を身につけた過程などは、企業が求める課題解決能力や異文化適応力を効果的にアピールできます。
長期の留学経験を通じて培った粘り強さや柔軟性、そして困難を乗り越えて得られた自信や成長を具体的に示すことが大切です。
留学経験を深掘り!エピソードを見つけるための3ステップ
「ガクチカで留学経験をアピールしたいけれど、印象に残るエピソードが思いつかない」と悩んでいませんか。特に短期や語学留学では、実績が少ないと感じて書くのをためらう方も多いようです。
この章では、そんな方に向けて、ガクチカに使える経験を見つけるための3つのステップを紹介します。自分の行動や成長を整理すれば、魅力的なエピソードがきっと見つかるでしょう。
① 留学中に困難だったことを振り返る
ガクチカで使えるエピソードを探すには、まず留学中に直面した困難を思い出すことから始めましょう。
言語の通じにくい土地でのトラブルなら、放置しておくことも難しいですよね。自分なりにどうにか対処しようと努力した経験があるはずです。その努力内容が十分アピール内容になりますよ。
たとえば、語学の壁による会話の難しさや、文化の違いによる戸惑い、海外生活で感じた孤独など、留学中に大変だったことは何か、ひたすら書き出してみましょう。
派手な成果でなくても、諦めず食らいついた経験であれば、企業に評価される内容としては十分だと言えるでしょう。
② どう克服し何を得たのか整理する
困難な出来事を振り返ったあとは、それをどう乗り越えたか、どんな学びがあったかを整理しましょう。企業が注目するのは結果だけでなく、その過程にある行動や工夫です。
たとえば、「話しかけられず孤立していたけれど、毎日あいさつを続けるようにした」など、変化のきっかけとなった行動を具体的に示すと伝わりやすくなります。
取り組みの工夫を言葉にできれば、ほとんどガクチカとしては完成しかかっていると言っていいでしょう。次に、最後の一押しになるポイントを説明します。
③ 学びをキャリアにどう活かすのかを考える
最後に、留学で得た学びを活かして、入社後にどうキャリアを作っていくかを考えましょう。
そもそもどんな経験をしたのか、そこからどんな学びを得たのか、に繋げる形でイメージしてみてください。留学が単なる1つの経験ではなく、入社後も活用できる貴重な経験であったことを伝えられます。
たとえば「異文化圏で培った幅広い視野を活かして、部門間を超えたビジネスを展開する」「語学の通じない土地で得た環境適応能力を活かして、海外事業部門で活躍したい」などが挙げられます。
アピールの軸を決めよう!留学経験で得られる7つの強み
「ガクチカに留学経験を使いたいけれど、アピールできる強みが分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ガクチカでは「エピソード」と「強み」はセットで重要な軸になるため、思いつかないと焦ってしまうでしょう。
留学から得られる力はさまざまあるため、迷うのもある意味当然と言えます。このパートでは、「ガクチカ 留学」で使える7つの強みを紹介します。自分の体験と重ねて考えてみてください。
① コミュニケーション能力
留学では、全く新しい環境で、言語や人種の違う人々とコンタクトを取っていかなければならないため、必然的にコミュニケーション能力が育ちます。
万が一英語力が低かったとしても、言語の壁を越えた交流ができていたり、語学力が低いなりに努力した経験があれば、コミュニケーション能力を育てられたと言えるでしょう。
どんな企業でも他人との交流は避けられないため、多くの企業で、コミュニケーション能力が求められます。留学経験中に得られた人は積極的にアピールしていきましょう。
② 適応能力
留学先という異国の地でゼロから生活を築くことは非常に難しく、その経験から環境適応能力を得ている人も少なくありません。
環境適応能力をアピールできれば、主に海外ビジネスを展開していたり、出張が多かったりする企業で高く評価される傾向にあります。
ガクチカで留学経験を述べる時は、いかに新しい土地に順応したか、その方法や期間を詳しく伝えると良いでしょう。
③ 向上心
留学先での暮らしの中で、「もっと話せるようになりたい」「現地の人と関わりたい」と感じ、向上心をもって努力した人も多いでしょう。
周囲と比べて力不足を感じたことで、自発的に学ぶようになった経験もあるかもしれません。そんな場合は向上心をアピールできますよ。
1ヶ月のように短期の場合でも、この向上心を具体的に示すことで高評価につながります。何を目標にし、どんな努力を重ねたのかを伝えることで、成長意欲のある人物として印象づけられるでしょう。
④ 視野の広さ
異なる文化や価値観に触れることで、自分とは異なる考え方を受け入れる視野の広さが育ちます。
たとえば、自分の意見をはっきり伝える現地学生との交流や、宗教・生活背景の違う人との会話を通じて、世界の広さを実感した方もいるでしょう。
留学を通して学んだこととして、このような視点の広がりを盛り込むと、社会性のある人物として好印象を与えられます。多様性への理解は、企業が重視する資質のひとつです。
⑤ 行動力
留学経験は、行動力をアピールするのにうってつけのエピソードです。なぜなら、住み慣れた土地を離れて海外で住むことを決断することは、そもそも行動力がないとできないからです。
ガクチカでは、いかにフットワークを軽く、様々な経験を積み重ねたか、何をなしたかなどの項目を強調してください。
行動力をアピールできれば、スピード感を持って様々なプロジェクトや業務を遂行しなければならない企業で、重宝されるでしょう。
⑥ 課題解決力
言葉や生活習慣の違いにより、留学先では小さな課題が次々に発生するでしょう。そのなかで、どうやって対処し乗り越えたかを伝えることで、課題解決力を示すことができます。
たとえば、買い物で言葉が通じず困ったときに翻訳アプリを使って対応したなど、身近なエピソードでも構いません。解決までの思考や行動の流れを丁寧に伝えましょう。
⑦ 自己管理能力
生活・勉強・健康面をすべて自分で管理する必要がある留学生活では、自己管理能力が自然と高まります。
留学先での授業や宿題に向けて自分でスケジュールを組み、学習時間を確保した経験は、就職後にも活かされるでしょう。
とくに留学経験をガクチカとして書く際には、時間管理や体調管理なども含めて言及すると、社会人としての自律性を伝えられます。自分を律して行動した経験があれば、ぜひ盛り込んでください。
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5ステップで完成!留学経験をテーマにしたガクチカの書き方
いざガクチカに留学経験を使おうと思っても、意外とガクチカの書き方がよくわからないと思う人も多いですよね。
そこでこの章では、留学経験を軸にしたガクチカを魅力的に伝えるための5ステップを紹介します。
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① 留学した目的を明確にする
はじめに大切なのは、「なぜ留学をしようと思ったのか」を明らかにすることです。ここがあいまいだと、全体の流れに一貫性がなくなってしまいます。
たとえば「語学力を高めたい」「異文化に触れたい」といった理由でも問題ありません。1カ月以内の短期留学や語学留学だった場合でも、自分なりの目的があれば十分アピールになります。
目的をはっきりさせることで、その後に続く経験や成長の説得力が増すでしょう。
② 直面した課題を伝える
次に、留学経験の中で思い通りにいかなかった出来事を素直に伝えることが効果的です。ガクチカでは特に「どんな経験をしてどう成長したか」が重要なため「困難」→「努力」→「解決」の流れが重要になります。
「語学力不足で会話ができなかった」「文化の違いに戸惑った」など、小さなことでも構いません。短期留学だった方も、日常生活の中で困難や課題があった経験を探しましょう。
また、正直に「困難があったこと」を共有することで、リアリティのある内容になりますし、共感を得られる可能性も高まります。
③ 困難をどう乗り越えたのかを説明する
次に、困難にどう向き合い、どのように行動したかを具体的に伝えましょう。企業はガクチカの中でも「応募者がどんな努力をしたのか」というプロセスを重視して見ています。
「毎日現地の友人と会話する機会を作った」「授業以外でも英語を使おうと意識した」など、工夫や努力の部分をしっかり表現してください。
「留学経験がガクチカにならないのではないか」と不安に感じる方ほど、小さな行動の積み重ねを丁寧に示すことが大切です。自分の力で一歩踏み出した経験こそ、強みになります。
④ 課題を乗り越えた結果と学びを述べる
努力の結果、どのような変化や気づきを得られたのかを伝えてください。
結果が小さくても構いません。「少し会話ができるようになった」「自分から行動すれば状況は変わると気づいた」といった実感があれば十分です。主観的な気づきや価値観の変化も、ガクチカに深みを加える材料になります。
留学で学んだことを自然に語ることができれば、経験に説得力も生まれるでしょう。大切なのは、経験をどう受け止めたかという視点です。
⑤ 学びをキャリアにどう活かすのかを伝える
最後に、学んだことを今後のキャリアにどう結びつけるかを伝えましょう。これにより、単なる思い出話ではなく、自分の価値観や志向を語るエピソードになります。
「異文化理解を活かして海外と関わる仕事がしたい」といったように、志望動機に直結する内容にできると効果的です。
ここで未来のビジョンを示すことが、他の応募者との差をつくるポイントになるでしょう。
留学経験のガクチカ例文17選|留学期間・アピールポイント・留学先別で解説!

「留学の経験をどうやってガクチカとして伝えるべきか分からない」「自分のケースに合った具体例がほしい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、留学期間・アピールポイント・留学先という3つの観点から、実際のガクチカ例文を紹介します。自分の状況に近い例を見つけ、言語化のヒントや構成の参考にしてくださいね。
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留学期間別のガクチカ例文3選
留学の期間は、エピソードの深さや行動の幅に大きく影響します。1ヶ月未満の短期留学でも、着眼点や行動によって十分に魅力を伝えることが可能です。
このパートでは、留学期間別に例文を紹介し、期間ごとの特徴やアピールの切り口を理解してもらうことを目的としています。
①3ヶ月未満
0~3ヵ月程度の短期留学でも、ガクチカとして十分にアピールできます。ここでは、1ヶ月程度の語学留学をテーマにしたガクチカ例文を紹介します。
ガクチカ|1ヶ月の語学留学
私が学生時代に頑張ったことは、英語力を伸ばすために1ヶ月間の語学留学に挑戦したことです。到着直後は現地の人との会話が思うようにいかず、もどかしさと悔しさを感じました。
しかしせっかくの留学なのだから力をつけたいと考え、私は毎日30分の英会話日記をつけ、授業後には積極的にクラスメイトと話す時間を設けるようにしました。週末には地元のイベントにも参加し、日常会話の中で自然な表現を身につけました。
その結果、帰国前には現地の教授から「最も成長した学生」として表彰され、自信を持って英語を使えるようになりました。
この経験を通じて、目標に向かって自ら工夫し、行動する力を身につけました。入社後も自分に足りない点を見つけ、改善に向けて努力を重ねる姿勢を大切にしたいです。
短期留学でも「自らの課題に気づき、工夫して克服した流れ」を示すことで、主体性や努力の姿勢を伝えられます。成果が小さくても成長の実感を丁寧に言語化することがポイントです。
②3ヶ月から半年
今回は、約4ヶ月間の留学を通じて異文化適応力を高めた経験をテーマにしたガクチカ例文を紹介します。
ガクチカ|4ヶ月の交換留学
私は、4ヶ月間の交換留学を通じて、環境への適応力を高めました。渡航当初は、授業のスピードや価値観の違いに戸惑い、周囲とのコミュニケーションもうまくいかずに悩みました。
しかし、諦めたくないと感じた私は自分から毎日積極的に話しかけたり、日本文化を紹介するプレゼンを定期的に行ったりすることで、ひと月ほどかけ、徐々に現地の学生たちと打ち解けられたのです。また、プレゼンのために毎日語学の復習を続けた結果、学業面でも理解が深まりました。
最終的には現地の友人と自由に議論できるほどになり、学期末のレポートでは最高評価を獲得しました。
この経験から、初めての環境にも前向きに飛び込み、関係構築や課題解決に努める姿勢を学びました。入社後も変化を恐れず、行動する力を活かしていきたいです。
中期留学では「ある程度の時間をかけて乗り越えるべき壁とそれを乗り越えた工夫」が重要です。挑戦と成果をセットで語ることで、成長のプロセスが明確になります。
③半年以上
ここでは、約半年間の留学を通して「長期的な目標に向けて努力を継続した経験」をテーマにしたガクチカの例文を紹介します。
ガクチカ|半年間の留学
私は、半年間の語学留学を通じて、目標に向けて努力を継続する力を身につけました。自分の成長を目指して決めた留学でしたが、現地到着時は英語での会話がままならず、授業の内容も理解できずに落ち込む日々が続きました。
そこで、まずは何ができるようになりたいかを細かく決め「語学力向上」「現地の人とのスムーズな交流」を目標に据えました。その後、毎日の授業前後に2時間ずつの自主学習を継続し、学習の成果を確認するために定期的にプレゼンの機会を設けるよう心がけました。また、ホストファミリーとの交流や語学交換にも積極的に参加し、実践的な表現を身につけていきました。
最終的には、留学最終日に行った発表でクラス代表に選ばれ、指導教員から高い評価を得ることができました。
この経験から、困難な状況でも継続して努力すれば成果が得られると学びました。入社後も、粘り強く取り組む姿勢を大切にしたいと考えています。
半年以上の留学は「継続性」と「計画的な努力」がポイントです。日々の積み重ねが成果にどうつながったかを丁寧に伝えると説得力が増します。
アピールポイント別のガクチカ例文7選
同じ留学経験でも、どこにフォーカスするかによって印象は大きく変わります。ガクチカでは、自分の強みを意識した構成が求められるため、どの要素にスポットを当てるかが重要です。
ここでは代表的なアピールポイントごとに例文を紹介します。
①コミュニケーション能力
ここでは、異なる文化や価値観を持つ相手との交流を通じて、コミュニケーション能力を高めたガクチカを紹介します。
留学でコミュニケーション能力を培った
私は、語学留学中に培ったコミュニケーション力を強みとしています。3か月間のカナダ留学では、語学学校に通いながら多国籍のクラスメイトと協力して課題に取り組みました。
最初は意思疎通に苦労し、発言も控えがちでしたが、自分から積極的に話しかけるクラスメイトを見て意識が変わり、私も着実に日常的な会話から関係を深めていきました。授業外では一緒に観光や食事を楽しみ、相手の文化や価値観を知ることで、言語だけでなく非言語のコミュニケーションにも気を配れるようになりました。
その結果、クラス内でリーダー役を任されるようになり、プレゼン発表でも代表に選ばれました。
この経験から、相手を理解しようとする姿勢が円滑な関係づくりにつながると学びました。今後も多様な人と信頼関係を築きながら行動していきたいです。
コミュニケーション力をアピールする際は、相手との関係性の変化や具体的な成果を示すと伝わりやすくなります。
②適応能力
ここでは、慣れない環境に戸惑いながらも、柔軟に対応して成長したガクチカを紹介します。
留学で適応能力を培った
私が学生時代に頑張ったことは、留学経験を経て、新しい環境へスムーズに適応する力を養ったことです。半年間のオーストラリア留学では、最初の頃は現地のスピードの速い英語や文化の違いに戸惑い、ホームステイ先でもうまく意思疎通が取れず悩みました。
そこで、ホストファミリーや友人との会話に積極的に参加し、自分の考えを言葉にする習慣をつけました。また、現地の生活や価値観を理解するために地元のイベントにも積極的に参加しました。
徐々にコミュニケーションがスムーズになり、ホストファミリーとの関係も深まり、帰国前には手紙をもらえるほど信頼を得ることができました。
この経験を通じて、どんな環境でも「郷に入っては郷に従え」の精神で取り組むことで、状況を好転できることを実感しました。今後も変化に柔軟に対応しながら、信頼関係を築いていきたいです。
適応力をアピールする際は、最初の苦労とそれに対する工夫をしっかり描くことで、成長のプロセスが伝わりやすくなります。
③向上心
ここでは、自ら課題を見つけて取り組む姿勢を示した「向上心」に関するガクチカ例文を紹介します。
留学で向上心を培った
私は学生時代に留学を経験し、そこで自ら課題を見つけて改善に取り組む姿勢を養いました。大学2年時に3か月の語学留学をこなした際、現地授業の理解度が周囲より低いことに気づき、最初は自信をなくしていました。
このまま授業を受けるだけでは成長につながらないと感じ、自習時間を毎日1時間増やし、英語日記をつけるなど、自主的な学習に力を入れました。また、現地の学生に相談して学び方のコツも取り入れました。
その結果、授業での発言機会が増え、最終週にはスピーチコンテストで入賞することができました。今後も、課題を前向きに受け止め、主体的に行動することで、どんな環境でも成長を目指したいと考えています。
向上心を示すには、「気づき→行動→結果」という流れを丁寧に描くことが重要です。自発的な工夫を具体的に入れると説得力が増します。
④視野の広さ
ここでは、多様な価値観や文化に触れた経験を通して「視野の広さ」をアピールした例文を紹介します。
留学で視野の広さを培った
私が学生時代に頑張ったことは、留学先に異なる価値観に触れ、自分の視野を広げたことです。大学3年の夏、4か月間の交換留学でマレーシアに滞在し、多国籍な生徒が多く滞在するクラスに所属しました。
グループワークでは、自分の意見を主張するよりも、相手の立場を尊重する姿勢が重視されており、初めは戸惑いました。しかし、積極的に相手の文化背景や考え方を尋ねるよう意識したところ、信頼関係が深まり、建設的な議論ができるようになりました。
その結果、発表ではクラス全体の代表に選ばれ、講師からも高い評価をいただきました。
この経験から、多様な視点を受け入れることで結果的に強い信頼を得られ、互いの成長に繋がることを学びました。今後も、まずは傾聴と村長の姿勢を大切にし、チーム全体の成果を高める行動を意識していきたいです。
視野の広さを伝えるには、文化的背景や価値観の違いに対する気づきと、その後の行動が重要です。具体的な交流エピソードを入れつつ、学んだことをどう活かしたいかまでアピールできると効果的ですよ。
⑤行動力
ここでは、自ら課題を発見し、積極的に行動を起こしたエピソードを通じて「行動力」をアピールするガクチカ例文を紹介します。
留学で向上心を培った
私が学生時代に頑張ったことは、自ら行動を起こすことで環境を変える力を養ったことです。大学2年の夏、語学留学で3か月間オーストラリアに滞在した際、授業外で現地の人と関わる機会が少ないことに気づき、このままでは日本で授業を受けるのと大して変わらないのではと危機感を持ちました。
そこで、自分から現地のボランティア団体に連絡を取り、週1回の清掃活動に参加するようにしました。最初は緊張しましたが、活動を通じて現地の人々と交流でき、実践的な英会話力も自然と身につきました。
帰国後は、英語での会話に自信が持てるようになり、TOEICのスコアも大きく向上しました。今後も課題に気づいたら行動に移す姿勢を大切にし、仕事でも主体的に周囲と関わっていきたいです。
行動力を示すには、「何に気づき」「どう動いたか」のプロセスを具体的に伝えることが重要です。目的意識と行動結果の両方がわかる構成にしましょう。
⑥課題解決力
ここでは、留学中に直面した困難を工夫して乗り越えたエピソードをもとに、「課題解決力」をアピールするガクチカ例文を紹介します。
留学で課題解決力を培った
私は、学生時代の留学経験を経て、状況に応じて柔軟に対応し課題を解決する力を身につけました。大学2年次に参加した語学留学で、初日の授業で内容がほとんど理解できず、自信をなくしたのがきっかけです。
初日だったため相当落ち込みましたが、ここまで来たら自分の成長に繋げたいと考えた私は、まず授業の録音を聞き直し、わからなかった単語を毎日10個ずつリスト化して復習しました。また、現地の学生に頼んでペアで予習する機会も作りました。
その結果、3週目には講師の話す内容がほぼ理解できるようになり、授業中の発言回数も増えました。自信がついたことで、その後の学びもより積極的になりました。
入社後も、目の前の課題に対してあきらめずに改善策を考え、行動に移す姿勢を大切にしたいと考えています。
課題解決力は「問題→工夫→改善」の流れを意識して書くと伝わりやすくなります。自分で考えて動いた点を具体的に描くのがポイントです。
⑦自己管理能力
ここでは、留学先での生活リズムや学習スケジュールを自分で整える努力を通じて、自己管理能力を身につけたエピソードを紹介します。
留学で向上心を培った
私は、留学経験を経て目標達成のために自分を律し、計画的に行動する力を身につけました。
大学2年の夏に3カ月間の語学留学を経験した際、慣れない環境での生活と授業のスピードに苦労し、夜には逃げるようにゲームや読書に没頭して、寝不足の時期が続いていました。
しかしこれでは何のための留学なのかわからないと一念発起し、まず1週間単位で学習計画を立て、毎朝6時に起床して2時間の予習を習慣にしました。また、体調管理のために食事と睡眠時間を記録し、無理のない生活リズムを心がけつつ、自由時間もスケジュールの中に組んで余暇を取りました。
その結果、留学前よりTOEICスコアが150点向上し、授業でも発言回数が増え、グループワークでも積極的に貢献できました。今後も、長期的な目標に向けて日々の行動を調整する力を活かし、仕事でも継続的に成果を出していきたいと考えています。
自己管理能力をアピールする際は「計画を立てた内容」と「習慣化した行動」を具体的に描くと説得力が増します。日々の積み重ねが成果につながった流れを意識しましょう。
留学先別のガクチカ例文7選
どの国に留学したかによって、得られる体験や困難の種類も変わってきます。文化や教育スタイル、言語環境の違いは、エピソードに個性を与える要素です。
このパートでは、主要な留学先ごとに具体的な例文を紹介し、それぞれの国でどんな経験がガクチカになるのかを解説します。
①アメリカ
ここでは、アメリカ留学を通じて自発的な行動や積極性を身につけたガクチカを紹介します。
ガクチカ|アメリカへの留学
私が学生時代に頑張ったことは、アメリカ留学を通じて自分から行動を起こす積極性を高めたことです。大学2年の夏、3カ月間カリフォルニアに語学留学し、現地学生と交流する中で、日本との価値観の違いや文化的な壁を感じました。
最初は話しかけることにためらいがありましたが、それでは何も変わらないと考え、毎日誰かしらに自分から声をかけることを目標に掲げ、1日1人と会話するルールを設けました。また、学内のボランティア活動に参加し、英語力を磨きながら実践的な会話に挑戦しました。
その結果、英語での議論にも積極的に参加できるようになり、留学最終週には現地の友人にプレゼンテーションのサポートも依頼されました。今後も、目標のために自発的に行動に移す姿勢を大切にし、積極的にチームや組織に貢献していきたいと考えています。
アメリカ留学の例文では「主体性」や「文化の違いへの対応」を明確に描くと好印象です。挑戦への姿勢や継続的な努力が伝わる構成を意識しましょう。
留学先別のガクチカ例文7選
②カナダ
ここでは、カナダ留学で多様性を受け入れながら自分の考えを伝える力を培ったガクチカを紹介します。
ガクチカ|カナダへの留学
私は、カナダへの語学留学を通じて、多様な価値観の中で自分の意見を伝える力を高めました。
大学2年の春、バンクーバーで3カ月間語学学校に通い、クラスメートのほとんどが異なる国籍である環境に戸惑いを感じたのが始まりでした。
最初は文化理解への浅さから発言を怖がっていましたが、授業での発表やディスカッションの中で意見を伝える重要性に気づき、毎回1回は自分の意見を発言することを意識しました。授業後にも先生やクラスメートと交流を深め、積極的に文化を学ぶ機会を増やしていきました。
その結果、最終週のグループディスカッションではリーダー役を任され、意見をまとめる役割を果たしました。今後も、多様な背景を持つ人々と協働しながら、自分の考えを丁寧に伝える姿勢を活かしていきたいと考えています。
カナダ留学のエピソードでは、多国籍な環境での戸惑いと成長をセットで描くと説得力が増します。自分の努力で変化を起こした点を丁寧に伝えましょう。
③イギリス
ここでは、イギリス留学中に論理的思考力と主体性を磨いたガクチカを紹介します。
ガクチカ|イギリスへの留学
私は、イギリスでの留学経験を通じて、自分の意見を論理的に組み立てて伝える力を身につけました。大学2年の夏、ロンドン大学の短期研修プログラムに参加し、現地学生とディスカッション形式の授業を受けました。
当初は自分の考えをうまく伝えられず悔しい思いをしましたが、事前に資料を読み込み、根拠を明確にした意見を準備することで徐々に発言に自信を持てるようになりました。用意していなかった場面で意見を言う際も、伝えたい言葉に近い表現をいくつか並べてニュアンスが伝わるように工夫するなど、語学力が追いついていなくても伝える努力をし続けました。
結果的に後半の授業では、チームで政策提案をするプレゼンに挑み、私は意見の整理役を担いました。全員の意見を調整し、わかりやすい構成で発表できた結果、講師から高い評価をいただきました。
今後は、相手に伝わる表現を心がけながら、周囲を巻き込んで成果を出せるよう努めたいと考えています。
イギリスの教育スタイルに合わせたエピソードは、論理性や準備力のアピールにつながります。苦手意識からの成長を丁寧に描くと説得力が高まります。
④オーストラリア
ここでは、オーストラリア留学で積極性を発揮したガクチカを紹介します。異文化の中で自ら行動した経験は、行動力や適応力のアピールにつながります。
ガクチカ|オーストラリアへの留学
私が学生時代に頑張ったことは、オーストラリアでの語学留学中に、積極的に現地の人と交流し、自分から行動する大切さを学んだことです。大学2年の春にシドニーで3か月間過ごし、語学学校に通いながらホームステイを経験しました。
せっかく留学をしているのに語学力を身につけるだけではもったいないと考えた私は、現地の友人を作るために、毎日放課後に図書館やイベントに参加し、英語で積極的に話しかけることを心がけました。
その結果、週末には現地学生と観光や食事に出かけるようになり、英語の上達はもちろん、異文化を理解する柔軟性や主体性を身につけることができました。
今後は、初対面でも臆せず関わり、自らチャンスをつかみにいく姿勢を活かして働きたいと考えています。
行動力を示すエピソードは、主体的に動ける人物像を伝えるのに効果的です。結果として得られた学びを具体的に書くと説得力が増します。
⑤フィリピン
ここでは、フィリピンでの語学留学を通して、計画力と実行力を高めたガクチカを紹介します。限られた期間を最大限に活かす姿勢を示したい方に参考になる内容です。
ガクチカ|フィリピンへの留学
私は、2か月間のフィリピン留学で「時間の使い方」を意識し、自主的に計画を立てて行動する力を養いました。大学の夏休みを利用し、セブ島の語学学校に通いながら、1日10時間の学習スケジュールに挑戦しました。
授業以外の時間も無駄にしないよう、自主学習や現地の人との会話練習の時間を1週間単位で管理し、記録を取りながら改善を繰り返しました。その結果、最終的にはTOEICのスコアが100点アップし、英語力とともに学習継続力や計画実行力にも自信が持てるようになりました。
入社後も限られた時間の中で成果を出すために、自分で考え動ける力を活かしていきたいです。
フィリピン留学のような短期集中型の経験は、努力の過程や成果を具体的に示すことが重要です。数値や行動の工夫を書くと説得力が増します。
⑥ニュージーランド
ここでは、ニュージーランドでのホームステイを通じて、多様な価値観を受け入れる柔軟性を身につけたガクチカを紹介します。
ガクチカ|ニュージーランドへの留学
私は、ニュージーランドへの留学を通じて、異なる文化や考え方を受け入れる柔軟性を高めました。3か月間、現地の家庭にホームステイをしながら語学学校に通いましたが、最初は生活リズムや価値観の違いに戸惑う日々が続きました。
しかし、自分の常識だけで判断するのは早いと考え、まずは一度反論せずに積極的に相手の考えを聞き入れる姿勢を徹底しました。また意見を言うときも「私はあなたを傷つける意図はなく、疑問だから意見を聞きたい」と伝える姿勢を大切にすることで、次第に信頼関係を築くことができました。
その結果、現地の人々との交流が深まっただけでなく、日本文化を学んで気遣ってくれる友人もできたのです。自分から先に理解を示し、多文化環境への適応を目指すことで、相手からも同じ気遣いが返ってくることを学びました。
入社後も、価値観の異なる相手と協力する場面で、この経験を活かして円滑なコミュニケーションを図っていきたいです。
異文化理解や柔軟な姿勢は、企業でも評価されやすい要素です。「文化の違いによる具体的な苦労」と「乗り越え方」をしっかり書くのがコツです。
⑦韓国
ここでは、韓国への短期留学を通じて、語学力と行動力を高めたガクチカをご紹介します。
ガクチカ|韓国への留学
私は、韓国への1か月間の語学留学で、語学力と積極的な姿勢を身につけました。
到着当初は韓国語に自信がなく、現地の人との会話を避けがちでしたが、自ら話しかける回数を毎日1つずつ増やすことを決め、積極的に声をかけるように意識しました。
授業後もカフェや市場で実践を重ね、遠慮しないように努力しているうちに、少しずつ表現の幅が広がり、自信を持って会話できるようになりました。
結果的に、最終週には現地の学生と韓国語で議論ができるまで成長し、自分の行動次第で自分の意思きまで変えられることを実感しました。
入社後も、困難に直面しても行動を止めず、自ら働きかける姿勢を大切にしていきたいと考えています。
短期留学であっても、具体的な行動や成長の過程を描くことで、説得力のあるガクチカになります。期間の短さを補う意識的な工夫を盛り込みましょう。
注意!ガクチカで留学経験を伝える際の3つのNGポイント
留学をガクチカとして伝える場合、「留学した事実」だけを書けば良いと思っていませんか?しかし、伝え方を間違えると、かえってマイナス評価につながる可能性もあります。
ここでは、特に注意したい3つのNG例を紹介します。避けるべきポイントを把握したうえで、伝え方を工夫していきましょう。
① 留学したことだけをアピールしている
「アメリカに1か月間留学しました」といった事実だけでは、ガクチカとしての魅力は伝わりません。採用担当者が知りたいのは、そこで何に挑戦し、どう成長したのかというプロセスです。
たとえば短期留学でも、言葉の壁にどう向き合ったのか、現地でどんな工夫をしたのかを具体的に示すことで、内容に厚みが出ます。
「何をしたのか」「なぜそれが印象に残ったのか」といった視点を大切にし、単なる報告で終わらないよう意識してください。
② 語学力のみを学びとしてアピールしている
「TOEICの点数が上がりました」といった語学力だけのアピールは、ガクチカでは十分とは言えません。語学力は履歴書の資格欄などで伝えられるため、ガクチカでは語学を学ぶ中で直面した困難や、それをどう乗り越えたかを示すことが重要です。
たとえば、英語の授業についていけず苦戦した際、予習や復習をどう工夫したのか、といった行動のプロセスに焦点を当ててみてください。努力の中身が伝われば、評価にもつながるでしょう。
③ ES全体での一貫性がおろそかになっている
ガクチカ単体の完成度が高くても、自己PRや志望動機と整合性が取れていなければ、ES全体としての説得力が弱まります。
たとえば、ガクチカで「行動力」をアピールしているのに、自己PRでは「慎重さ」、志望動機では「協調性」を強みとするなど、軸がぶれていると採用担当者に不信感を与える可能性があります。
留学経験を軸に一貫性を意識することで、あなたの人物像が明確になり、ES全体の評価も高まるはずです。
面接対策!ガクチカで留学経験を話す際の深掘り質問と回答例
ガクチカで留学経験を取り上げると、面接ではさらに深掘りされるケースが多くなります。
ここでは、よく聞かれる代表的な質問と、それぞれの意図や答え方のポイントを解説します。
① 他の方法もある中で留学を選んだ理由は?
この質問では、留学を選んだ背景に明確な目的があるかどうかが見られています。
「興味があったから」だけでは説得力に欠けるため、語学力の強化や異文化理解といった目的を交えて説明するとよいでしょう。
たとえば、「実践的に英語を使う環境に身を置きたかった」「将来海外営業に挑戦したく、その経験を積みたかった」など、キャリアとのつながりを示すと納得感が増します。
② 数ある国の中からその留学先にした理由は?
この質問では、留学先をどのように選んだかという判断の根拠を問われています。
情報収集力や目的意識があるかどうかも見られているため、「なんとなく」ではなく具体的な理由を伝えましょう。
たとえば、「多国籍な環境でさまざまな価値観に触れたかった」「その国特有の文化に強く興味があり、実際に体験したかった」など、留学先の特徴と選んだ理由が一致する形で答えてくださいね。
③ 留学を通して変化した部分はどこですか?
この質問は、留学経験によってどのような成長を遂げたのかを確認するためのものです。
語学力などのスキル面だけでなく、自分の考え方や行動がどう変わったのか、そのきっかけがなんだったのかを伝えると、より印象が深まります。
たとえば、「相手の立場を考えて伝え方を工夫するようになった」「初対面の人にも積極的に話しかけられるようになった」といった具体例を挙げることで、変化をわかりやすく伝えられるでしょう。
よくある質問に回答!留学経験のガクチカで悩む人が気になる点とは?
ガクチカに留学経験を書く際、「短期でも大丈夫か?」「国によって印象は違うのか?」など、就活生の中にはさまざまな不安を抱えている方がいます。
このパートでは、よくある疑問を4つ取り上げ、評価のポイントや注意点を具体的に解説します。
①1ヶ月未満の留学はガクチカにならない?
1ヶ月未満の短期留学でもガクチカとして活用できます。
ただし、長期留学と比べて継続力の面で疑問視されることもあるため、アピールの仕方を工夫する必要があるでしょう。
短期留学の場合は、留学期間中の出来事だけでなく、留学に向けた準備期間での努力や、帰国後の行動変容まで含めて1つのストーリーとして構成すると効果的です。
特に、異文化環境での適応力や、短期間で積極的に学ぶ姿勢をアピールすることで、自己の成長を印象づけられます。
②留学先の国で評価は変わる?
基本的に留学先の国が評価に直接影響を与えることは少ないでしょう。アメリカ、カナダ、フィリピン、どの国であっても、そこで何を学び、どのように成長したかを明確に説明できれば問題ありません。
ただし、選んだ理由が適当でないかどうかは見られます。「なぜその国だったのか」は、就活生にきちんとした目的意識があるかどうかを確かめる質問として、深掘り質問のなかでもよくあるものになりますね。
特に珍しい国や非英語圏を選んだ場合は、理由や目的を丁寧に説明しておくと効果的です。
③ワーキングホリデーでもアピールできる?
ワーキングホリデーもガクチカの題材として活用できますが、「どのように取り組んだか」を重視して伝える必要があります。
単なる「海外生活」や「アルバイト経験」で終わらせるのではなく、どんな課題に直面し、どのように工夫して乗り越えたか、そして何を得たのかを具体的に語りましょう。
たとえば異文化の中でチームとして働いた経験や、語学力を使って顧客対応をしたエピソードは評価されやすい傾向にあります。行動と学びのセットで語ることが大切です。
④嘘の留学経験はバレる?
結論から言うと、嘘は高確率でバレます。
選考が進めば、エントリーシートだけでなく面接でも深掘りされます。「なぜ留学したのか」「どのような授業を受けたか」「どんな困難を経験したか」など、具体的な質問に答えられないと不自然さが際立ち、不信感を与えるでしょう。
特に、履歴書の留学欄や語学力の証明と内容が矛盾している場合、信頼性に疑問を持たれることになります。
採用担当者は経験の有無より、誠実さと自己分析の深さを重視しています。嘘ではなく、等身大の経験を丁寧に言語化しましょう。
留学経験が活かしやすいおすすめ業界7選
「留学経験をガクチカとして書いたものの、企業とのつながりが見えづらい」という悩みを抱えていませんか?せっかくの経験を十分に伝えるには、業界選びの視点も大切です。
このセクションでは、留学経験と相性がよく、選考でもガクチカとして留学経験をアピールしやすい業界を7つ紹介します。
① 外資系企業
外資系企業は、語学力や異文化理解に長けた人材を積極的に評価します。留学中に鍛えた英語スキルや、価値観の異なる人々との協働経験は、グローバルな環境での仕事に直結するでしょう。
とはいえ、もともと英語力の高い人が応募する傾向にある外資系企業では、語学力の成長だけでは強みに移らない場合も。ガクチカのテーマとして留学経験を使うときは、留学ならではの経験や学びを強調しましょう。
履歴書やESにおいては、ただの留学ではなく、どのような課題に向き合い、何を得たのかまでしっかり伝えることがポイントです。
② 商社
商社は、国際的な取引や交渉が日常的に発生するため、異文化適応力やタフさが求められます。
留学中に直面したトラブルをどう乗り越えたか、語学以外でどんな行動力や柔軟性を発揮したかをアピールできれば、高く評価されるでしょう。
また、短期の留学経験でも、「現地での挑戦」や「積極的な行動」の具体性があれば、説得力のあるガクチカになります。
③ IT業界
IT業界は、多様なバックグラウンドを持つ人材を歓迎する風土があり、語学や異文化理解を活かせる場面も多く存在します。
とくにグローバル展開を進めている企業では、英語でのミーティングや海外エンジニアとの連携が当たり前になりつつあります。
留学を通じて身につけたコミュニケーション力や、技術以外のソフトスキルを伝えることで、自分の強みをより明確に伝えられるはずです。
④ コンサル業界
コンサルティング業界では、論理的思考力とともに、多様な価値観に触れた経験も重視されます。
留学中に取り組んだ課題やディスカッションの内容は、「異なる意見をどうまとめたか」「問題解決のためにどう動いたか」といった具体的な力の証明になるでしょう。
成果の大きさよりも、自分なりに考え抜き、実行したプロセスを示すことが、ガクチカに深みを与えます。
⑤ メーカー
メーカーは、製品開発やグローバルなサプライチェーン管理を通じて、海外と関わる機会が多い業界です。海外と共同で製品開発をすることもあり、多様なニーズに適応できる人材が求められます。
そのため、留学経験がある人は、新しい価値観に柔軟に対応できる資質を持っているとみなされ、評価される可能性が高いでしょう。
現地の人との協働や文化の違いを理解する姿勢は、海外との調整業務や駐在の適性にも直結します。ガクチカでは、行動面のエピソードを通じてその適性をアピールしてください。
⑥ 観光・ホテル・航空業界
観光やホテル、航空業界では、語学スキルに加えて「相手の文化や背景を尊重する姿勢」が求められます。留学中に学んだことや接した文化の違いは、接客や顧客対応にそのまま活かせるはずです。
多文化圏で交流を深めた経験や、傾聴・尊重の姿勢で相手とコミュニケーションを深めた経験など、異文化と関わったからこそ得られた経験や強みをアピールしましょう。
とくに短期留学でも、異文化の中で困難をどう乗り越えたか、自分の言動が相手にどんな影響を与えたかまで言語化できると、印象に残る自己PRにつながります。
⑦ 教育業界
教育業界では、「学び」に対する姿勢や体験が、応募者の価値観として強く問われます。
留学を通じて視野が広がった経験や、自ら学ぶ姿勢を持てるようになったエピソードは、教育に携わる人材として、なくてはならないものだと判断されるでしょう。
特に語学留学の場合は、語学の習得方法や現地での工夫を具体的に伝えると、教える立場における応用力もイメージしてもらえる可能性が高いですよ。
留学経験のガクチカでは学びを抽出することが大事
ガクチカでは、留学経験を上手く伝えることで高評価を得ることができます。大切なのは、得た学びを抽出することです。
ここまで、ガクチカに留学について書くときの書き方、メリットなどを紹介してきました。ぜひこの記事を参考に、高評価を得られるガクチカを準備していってください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。