塾や予備校に通った経験や、子どもとの関わりを経て教育業界に関心をよせている就活生のなかには、教育業界の志望動機に頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は教育業界の志望動機の書き方や業界のトレンドや課題点を中心に解説します。教育業界の種類や書き方、例文まで解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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志望動機を書ける!教育業界の3つの種類を紹介
教育業界は学校の先生とは異なり、幅広い年齢をターゲットにしています。そこで、ここでは教育業界の事業内容について、対象別にまとめました。
それぞれの主なサービス内容も紹介しているので確認してみてください。
①学生向け
学生向けの事業内容は、成績向上や志望校合格が主な目的です。学習面のサポートとして、辞典や絵本の出版に携わっている企業もあります。学習の方法は、集団授業・個別指導・通信指導です。
また小学生から大学生までの留学支援や、大学生の就職支援を行っている企業もありますよ。
②社会人向け
社会人向けの主な事業内容は、語学や資格取得を目標としたサービスです。また、投資スクールやヘルスケア・メンタルケアの学習教室、書道やヨガなどのカルチャースクールの運営を行っている企業もあります。
社会人の学び直しである「リカレント教育」に注目されており、需要が高まっているサービスです。一方で、サービス利用者のなかには、コミュニティに参加することが目的の人もいます。
③法人向け
法人向けでは、団体への研修や研究会の実施が事業内容です。新入社員研修やリーダーシップ研修、面接官・リクルーターの育成などがあります。
コロナ禍以降、オンライン研修の需要が高まっているため、企業がオンラインに力を入れているのかはチェックポイントですよ。
教育業界の業種や職種を詳しく知りたいなら、こちらの記事もチェックしてくださいね。
志望動機に活かしたい教育業界の課題

教育業界が注目すべき社会問題は少子化です。なかでも深刻な課題として、教育格差が挙げられます。
経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、少子化と言われているにも関わらず、学習塾の受講生数は増加傾向です。コロナ禍でも大きな減少は見られないのは、受験生の需要が理由として考えられます。
一方で貧困や地域差が原因で、学校以外で学習の機会が無い子どもがいる点が課題として挙げられます。教育業界がこの教育格差とどう向き合うのか、注目しておきましょう。
志望動機の参考に!教育業界の4つのトレンドと将来性

コロナ禍以降、教育業界のトレンドとなっているのは以下の4つです。
どの企業も注目している外せないトレンドなので、志望動機を考える際には把握しておきましょう。
①プログラミング学習
2020年以降、小学校・中学校・高等学校すべての学習指導要領が順次改訂されています。そのなかで教育業界で注目されているのが、プログラミング教育の充実です。
プログラミング教育では、自分が思い描いている通りにコンピューターを動かすために不可欠な、論理的思考である「プログラミング的思考」を育むことを目的としています。
教育業界では、プログラミングに関心を持った子どもを対象として、ゲームやアプリの制作など子どもの創造力を伸ばすサービスの増加が期待されるでしょう。
②オンライン学習
オンライン学習は、インターネットを利用した学習方法です。学校ではリアルタイムでの学習が中心となっています。
オンライン学習は子どもだけではなく、社会人にとっても便利なシステムです。通勤時間などの空き時間に学習を進めたり、自宅でヨガなど実践的な内容を学んだりできます。
社会人向けの学習サービスを提供している企業のほとんどが、このオンライン学習を取り入れているので、自分が志望している企業の活用内容を調べてみてくださいね。
③1人あたりの教育費の増加
少子化が進む中でも、教育業界は安定した成長を続けています。
参議院の調査によると、1970年に2.4万円だった子ども1人あたりの年間教育費は、2017年には37.1万円と約16倍に増加。
参考:参議院「経済プリズム」(https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/h30pdf/201817005.pdf)
この背景には、共働き世帯の増加による世帯収入の向上や、子どもの数が減少する一方で教育への投資を惜しまない家庭が増えていることが挙げられます。
このように、教育費の増加傾向は今後も継続すると予測され、教育業界の将来性にもプラスの影響を及ぼすでしょう。
④早期からの英語教育の拡大
グローバル化が進む社会において英語力は重要なスキルとなっており、早期からの英語教育も拡大中です。
幼少期は言語習得能力が高く、自然に英語を吸収しやすいとされるほか、早期英語教育は発音の習得や異文化理解の促進にも効果があると考えられています。
教育業界では、幼児向け英語教室やオンライン英会話サービスなど、多様な早期英語教育プログラムが展開。
今後も需要の増加が見込まれ、教育業界における重要なトレンドの1つとなっています。
教育業界に向いている人の特徴
教育業界の志望動機を作成する際は、自分が業界に向いているかどうかを理解し、それを効果的にアピールすることが重要です。
ここでは、教育業界で活躍できる人材の特徴を紹介していきます。
①人と話す・関わるのが好きな人
教育業界では、生徒や保護者、同僚の講師など、多くの人とコミュニケーションを取る機会が豊富にあります。
特に講師として働く場合、生徒一人ひとりの性格や学習レベルを理解し、それぞれに合わせた指導方法を見つけ出すことが重要です。
また、塾や予備校では、保護者との面談や進路相談も行うため、相手の立場に立って話を聞き、適切なアドバイスができる力も求められます。
教育業界は様々な背景を持つ人と関わるため、他者を理解し、一人ひとりに合ったサポートができる人が求められる環境といえるでしょう。
②コミュニケーション力が高い人
教育業界では、生徒や保護者、同僚の教職員など、多様な立場の人々と密接に関わる機会が豊富です。
生徒一人ひとりの学習スタイルや進度、課題に寄り添いながら効果的な指導を行うためには、相手の話をしっかりと傾聴し、適切な返答をする能力が不可欠となります。
また、教室での指導以外にも、保護者との面談や進路相談、教職員間での情報共有など、日々のコミュニケーションはやはり必須と言えるでしょう。
ほかにも、教育現場では予期せぬ状況や課題に直面することも多く、そのような場面でも冷静に対応し、周囲と協力しながら解決できる柔軟なコミュニケーション力が重要です。
③強い責任感がある人
教育業界では、生徒一人ひとりの将来に大きな影響を与える立場であり、その責任は非常に重大です。
生徒の成績向上や進路選択、人格形成まで、教育者の言動が与える影響力は計り知れません。
また、保護者からの期待も大きく、子どもの教育を任されるという重責を担うことになるため、自分の行動や発言に対して強い責任感を持ち、生徒の成長に真摯に向き合える人が求められます。
生徒の質問には丁寧に答え、教材の準備や授業計画の立案など、教育の質を保つための準備にも手を抜かない姿勢が重要です。
④長期目線で物事を考えられる人
教育業界では、生徒の成長や学習成果が短期間で現れることは稀であり、長期的な視点で物事を捉え、粘り強く取り組める人材が求められます。
日々の小さな変化や進歩を見逃さず、それを積み重ねていく姿勢が重要です。
また、教育プログラムや教材の開発、カリキュラムの改善など、長期的な視野に立った戦略的思考も必要とされます。
自身のキャリアプランにおいても、段階的なスキルアップや経験の蓄積を意識し、将来的な目標に向けて着実に歩んでいく姿勢が評価されるでしょう。
教育業界における3つの志望動機の書き方

志望動機を書く際には、以下の3点の順番を意識しましょう。
また経験談をいきなり書かず、「私は御社で~をしたいと考えています」「私が教育業界を希望しているのは~だからです」など、結論ファーストになるようにしてくださいね。
①なぜ教育業界なのかを明確にする
まずは、教育業界に関わりたい理由を明確にしましょう。この部分は就活の軸にもなるため、じっくり考える必要があります。
塾や予備校での経験がきっかけでも問題無いですが、大切なのは「教育業界だからできること」「教育に関するサービスを通じてやりたいこと」を明確にする点です。
また、生徒に直接教えるだけが教育業界の目的ではありません。企業が開発した教育関連の製品を営業することも、社会貢献につながる重要な業務なので、動機づけのときには考慮するとよいでしょう。
②なぜ該当企業なのかを明確にする
教育業界を志望する理由が定まってからは、たくさんある教育関連の企業のなかで、なぜその企業を選んだのかを明確にする必要があります。
塾や通信指導などで生徒に教えることを主な事業内容としている場合でも、語学が強みだったり医療や保育など専門性の高い内容が売りだったりと、メインで取り扱っている事業はさまざまです。
また、企業が教育を通してどのような社会貢献を目指しているのかもチェックしましょう。自分がやりたいこと・貢献できることが、企業が描くビジョンとマッチしているかがポイントです。
③具体的なエピソードで理由を補強する
具体的なエピソードで理由を補強することは、志望動機の説得力を高める重要な要素です。
単に「教育に興味がある」と述べるだけでなく、その興味がどのように芽生えたのか、どうして職業として選ぶまでに至ったか、より具体的に説明しましょう。
例えば、学生時代に塾講師のアルバイトをした経験や、ボランティアで子どもたちと関わった体験などが挙げられます。
これらの経験を通じて感じた喜びや課題、教育への情熱を詳しく述べることで、志望動機に深みと個性がでるでしょう。
④入社後の活躍展望を明確にする
入社後は、どのような活躍・貢献ができるのかを伝えましょう。取得している資格を活かしたり、アルバイトや学校生活で得た経験を役立てたり、具体的な内容が求められます。
注意すべきなのが、学校とは異なり企業の利益を追求しなくてはいけない点です。サービスを利用する生徒へのメリットだけではなく、企業への貢献にも言及したほうが、より熱意が伝わります。
教育に対してのやる気や挑戦意欲だけではなく、企業の発展につながる活躍ができるのかをアピールしましょう。
志望動機では、締めくくりが重要。自分の強みを活かして入社後も貢献すると熱意を示しましょう。詳しくは以下の記事をチェックしてくださいね。
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教育業界の志望動機の例文3選

志望動機は具体的なエピソードがあると説得力が増します。ここでは、以下の3つのエピソードを活かした例文をまとめました。
各例文のあとには、エピソードと志望動機の結びつきについて解説しているので、例文とあわせてチェックしておいてくださいね。
例文① 塾講師のアルバイト経験を活かしたい
例文①
私は個別指導を強みとしている貴社で、子どもたちが「考える力」を伸ばすサポートに貢献したいと思い、志望いたしました。
私は塾講師のアルバイトで複数人のクラスを担当しました。その際、生徒たちが「自分の苦手な部分がわからない」という悩みを抱えていました。安易に答えを教えるのではなく、「ここがわからないんじゃない?」という質問を通じて、生徒たちが自分で考える機会を与えると、彼らの学習効果が著しく向上しました。
特に、生徒に対して「間違いの共通点はわかる?」と問いかけ、彼らに自分で共通点を見つけさせることで自己解決能力が向上し、担当生徒のほとんどが学習目標を達成しました。この経験から、私は「考える力」を伸ばすサポートが、子どもたちの学びに大きな影響を与えると確信しました。
これらの経験で培った指導力やコミュニケーションスキルを、貴社で活かしたいと考えています。個別指導が得意な貴社で、私のアプローチが一層発展することで、生徒たちが学びの喜びを実感し、自ら進んで考える力を身につけるお手伝いをしたいです。
この例文では、企業の強みである個別指導の教育スタイルと、自身がやりたいと思っている生徒へのサポートとの相性の良さを結びつけています。
アルバイト経験ではコミュニケーション能力を得られた人もいれば、生徒のサポートを目的として工夫していた人などさまざまです。その中で、事業に貢献できる部分をアピールポイントにしましょう。
例文② 大学で勉強したプログラミングの知識を活かしたい
例文②
私は、オンライン向けのデジタルツールを多数開発している貴社であれば、私が目指している扱いやすいシステムの開発ができると確信し、志望いたしました。学校のオンラインシステムが未だ発展途上であり、教員が使いこなせていない現状を変えたオンライン授業を実現するために、直感的でシンプルなシステムが必要だと感じています。
大学で学んだプログラミングの知識を基に、ゼミでシンプルで使いやすいオンライン教育ツールのプロトタイプを開発しました。教員が簡単に操作でき、生徒たちも直感的に利用できるよう設計しました。このツールを実際に大学の授業で使用してみた結果、教員の間でシステムの利用が広がり、オンライン授業の質が向上しました。
貴社での仕事を通じて、オンライン教育の未来を切り拓く一翼を担いたいと考えています。私の持つプログラミングスキルやデザインスキルを活かし、シンプルで使いやすいツール開発を通じて、学校や教育機関にデジタルを活用した効果的な学びの場を提供したいです。
こちらの例文は、大学で学んだことを企業の製品開発にどのように活かしたいのかを具体的に伝えています。企業の事業内容とマッチしている点もポイントです。
一方で、すでに扱いやすさに特化している製品があるにも関わらず上記の内容を書いてしまうと、「企業研究がされていない」と思われてしまうので注意しましょう。
例文③ ボランティアで少子化による教育課題に興味を持った
例文③
私が貴社を志望したのは、少子化が進む中で浮かび上がる教育格差課題を対処し、子どもたちに平等な学習機会を提供したいと考えたためです。貴社は学習サポートに手厚くする姿勢を持っており、その姿勢に大変共感しております。私も貴社の一員として教育格差の課題解決に貢献したいと考えています。
私は学習支援教室で行ったボランティア活動で、子どもたちに「教える力」や「子どもの悩みへの理解」を身につけました。特に、経済的な理由で塾や通信指導が難しい子どもたちへのサポートに力を入れました。この経験から、子どもたちが抱える悩みに真摯に向き合い、学習環境を提供することの重要さを実感しました。
これまでのボランティア活動で培った「教育に対する情熱」と「子どもたちとのコミュニケーションスキル」を活かし、少子化による教育格差の解消に貢献したいと考えています。特に、子どもたちが学ぶ環境を整えたいという貴社の姿勢に貢献したいと思います。
こちらの例文は、ボランティアを通して知った教育格差の現状に対しての思いと、企業が力を入れている事業活動とのマッチを志望理由としています。
経験したことで教育課題を身近に感じただけで終わらず、課題に対して自分ができることはないのか、また自分が活躍できる場はどこなのかを明確にすることが大切です。
教育業界の志望動機のNG例2つ

志望動機が以下のような内容になっていないか確認しましょう。
言い方次第で印象は変わるので、ぜひNG例の解説を参考に志望動機を考えてみてくださいね。
①志望動機に教育業界との関連性が見えない
ほかの業界にも通じるような志望動機はできるだけ避けましょう。使いまわせるような内容であると、あまり熱意が伝わりません。
例えば、「アルバイトで身につけたコミュニケーション能力を活かしたい」という志望動機だと、教育業界よりも接客業などが向いていそうですよね。
そこで、「お客様一人ひとりと向き合う接客スタイルで得た力を活かし、生徒の悩みと向き合いサポートしたい」と具体的にしてみてましょう。さらに教育業界でどのように活躍できるのかを明確にするとよいですよ。
②企業が求める人物像とエピソードにズレがある
エピソードを志望内容に入れる場合、企業が求めている人物像につながらない内容は避けましょう。企業の理念や求める人物像を先に調べておくと、志望動機と求められる人物像のズレが起こりにくくなります。
例えば、挑戦し続ける人物が求められる企業に対して、「代々引き継がれた伝統を守り、次につなげる難しさを実感しました」と書いてしまうと、明らかにズレていますよね。
企業が求める人物像と自身のアピールポイントがマッチしているのかも、忘れずに確認してくださいね。
教育業界の志望動機では適合性をアピールしよう
教育業界を志望する動機には、企業とマッチしている部分をアピールしましょう。とくに事業内容に役立つスキルは、積極的にアピールすることが大切です。
また、熱意があっても企業が描いているビジョンとズレがあると、採用につながりにくくなってしまいます。
エピソード語りではなく、貢献できることや教育業界に対する熱意・思いを伝えるようにしてみてください。教育への意欲を明確にして、企業側に好印象を与えましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。