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【就活生必見】自己PRでの順応性の伝え方を解説|例文も紹介

どんな環境でもすぐに適応ができる順応性、その能力を自己PRで活用したいと考える就活生はきっと多いでしょう。

より魅力的な自己PRを作成し、採用担当者へ効果的にアピールにするためには、事前にポイントをよく理解しておくことが大切です。

ここでは自己PRでの順応性の伝え方を解説、また例文まで紹介していきます。

佐藤

人事 佐藤

2018年度新卒入社 新規営業を担当 入社後、新規営業に従事し、顧客開拓や提案活動を経験。 プロジェクト参画 その後、異動により大手外食チェーンや病院のプロジェクトに参画。プロジェクトマネジメントやシステム導入を担当。 2021年 人事部に抜擢 2021年に人事部に抜擢され、新卒採用と中途採用を担当。2024年9月現在も人事を担当している。

久保

キャリアアドバイザー 久保

東証プライム上場通信事業会社で営業マネージャーを経験し、新規事業3つの立ち上げにかかわる。 営業マネージャや立ち上げの実績を持ちながら、株式会社C-mindには2023年に中途入社し、現在はキャリアアドバイザーのチーム運営と多くの就活生のサポートを担当。 自身が転職やキャリアアップをした経験から、内定だけではなく、入社後も徹底的に寄り添い企業を紹介している。 専門業界:IT、人材、広告

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目次

自己PRで「順応性」のアピールは効果的!理由を解説

順応性が高いというのは、自己PRにおいて非常に効果的なアピールポイントとなります。

順応性とは、どんな環境でもすぐに対応できる能力のことです。例えば部署移動や転職をした際に、すぐに新しい環境に慣れて通常通り業務に取り掛かれる人は、順応性が高いと言えます。

定期的に部署や店舗を移動されることもある企業では、とても重宝される能力です。

適応性と混同されがちですが、物事に対して意識的に行動を起こす適応性に対して、元々持つ素質としてほぼ無意識に環境に慣れているのが順応性です。

まずは確認!「順応性」が高い人の3つの特徴

自己PR作成に取り掛かる前に、改めて順応性という能力について理解し直すことが大切です。順応性がある人は、どんなメリットや特徴を持っているのでしょうか。

ここでは順応性が高い人の、2つの特徴を解説していきます。

①新しい環境にすぐに溶け込める

順応性が高い人は、新しい環境でもすぐに溶け込むことができます

環境が変わった時に、すぐに適応して本来の能力通りに行動するのは簡単なことではありません。場所やメンバー、やり方などの環境が変われば、慣れるまでに時間がかかり焦りや不安に駆られるのは当然のことですよね。

新しい環境に慣れようと努力するのは、それだけで心身ともに大きな負担がかかります。

そのため、環境に溶け込むのに時間を必要としないのは、自分の身体に負担がかからないだけでなく、周りも気を遣わずに済むため、自分を含め多方面にプラスとなります。

順応性の高い人は「新しい環境にすぐにはなじめない人」をひっぱっていけるため、リーダーとしての適性もあります。

行動力や新しい環境に臆さない力を主張して、リーダーとしての適性も同時に強調すると良いでしょう。

②関係者と良い関係を築ける

順応性が高い人は、周りと良い関係を築くことができます

順応性が高い人は、他人とどう付き合えば良いのか直感で理解できる傾向があります。それぞれ他人との最適な関わり方を理解して、良好なコミュニケーションを取ることができるのです。

企業という大勢が集まる組織に勤務する以上、他人との交際は大切です。

円滑に業務を進めるために同僚や上司との関係性を築くだけでなく、取引先や営業相手と上手くコミュニケーションを取るためにも、順応性は求められます。

③初めてのことにも積極的に挑戦できる

初めてのことに挑戦する姿勢は、順応性の高さを示す重要な特徴です。

新しい環境や状況に直面したとき、不安や戸惑いを感じるのは自然なことですが、順応性の高い人は、その不安を前向きなチャレンジ精神に変える力を持っています。

例えば、職場で新しいプロジェクトを任されたとき、未経験の分野であっても、学習意欲を持って取り組めるでしょう。

新しい技術やビジネスモデルが次々と登場する中、柔軟に適応し、積極的に学び続けることができる人材は、組織にとって大きな強みとなります。

自己PRで「順応性」を効果的にアピールする3つのコツ

どれだけ就活生として魅力的な強みを持っていても、上手くアピールしなければ効果的な自己PRにはなりません。逆に言えば、どんな強みも伝え方次第では大きなアピールポイントになります。

ここでは自己PRで順応性をアピールする際の、ポイント3つを解説していきます。

①企業が求める順応性を理解しておく

企業が求める順応性を、よく理解しておきましょう

一概に順応性と言っても、様々なタイプが居ますよね。対人で順応性が高いタイプや、タスクに対して順応性が高い人、また順応性が高い代わりに自分の意見が言い出せないタイプなども居ます。

企業が求める順応性とは、どういったタイプでしょうか。社会人共通で必要とされる順応性もあれば、企業によってそれぞれ違う順応性が好まれることもあります。

企業研究を通して、どういった順応性をアピールするべきなのか考えてみましょう。

まずは自己分析を進め、自分の順応性がどんなものかを分析してから、企業の求める順応性を調べてくださいね。

企業の求める力が分かっても、自分の強みと合致しなければアピールできません。このタイミングで、企業と自分のマッチ度もはかってしまいましょう。

②エピソード全体での困難・工夫を伝える

ただ強みを主張するだけでなく、エピソード全体での困難・工夫を伝えましょう

自己PRではより効果的に順応性をアピールするために、具体的なエピソードを伝えますよね。

その時ただ経験を話すだけでなく、どんな困難があったのか、そしてそれを乗り越えるためにどんな工夫をしたのか話しましょう。

順応性が活きたからこそ乗り越えた経験を話すことで、自己PRにおいてエピソードが大きな役割を果たします。もし順応性が活かせなかったら難しかったであろう経験があれば、より良いかもしれません。

どんなにうまくいっている企業でも、トラブルには遭遇するものです。なので、困難に対して行動をとれる人材は、非常に魅力的に映りますね。

とくに「順応性」という力はトラブル解決にも役立ちそうなので、何かしらの困難を解決したエピソードがあれば入れてみましょう。

③エピソードを通しての成長を伝える

エピソードを通して、成長したことについて伝えましょう

経験を通して何かに気付いたり、成長することはとても大切なことです。もしそれが失敗や困難と言える経験でも、それをどう乗り越えて何を得たのかが重要となってきます。

また経験を通して、自分に順応性があることに気付けたということもあるでしょう。

そうすることで採用担当者は「この学生は順応性を活かすことができる」「困難があっても順応性を活かして解決し学ぶことができる」と評価できます。

長所「順応性」の自己PRの書き方!簡単3ステップで解説

先述したように自己PRの構成や文章はとても大事ですが、実際どう作れば良いのか分からない方も多いと思います。事前に簡単な構成だけ理解していれば、後はスムーズに自己PR作成ができるはずです。

そこで自己PRで順応性をアピールする際の、方法3ステップを解説していきます。

①自分の言葉で順応性を簡潔に伝える

まずは自分の言葉で、順応性を簡潔に伝えます

自分の強みは順応性であることを最初に伝えるのが1番の目的です。そのため過去の経験や今後の展望を話すよりも先に、「自分は順応性がある」という結論を話すことからアピールを始めます。

この時のポイントは、順応性を自分の言葉で表現することです。

自己PRで順応性をアピールしようと考えている就活生は、他にも居るかもしれません。その場合、順応性をアピールする他の就活生に埋もれてしまわないよう、差別化を図ることが重要となってきます。

「トラブルにも柔軟に対応できる順応性」「新しい環境でもすぐになじめる順応性」など、順応性にも種類がありますよね。

これらを冒頭できちんと指定して、「強みがどんな環境で発揮できるか」を示しましょう。それが志望企業の環境に合致すれば、マッチ度が高いと判断されます。

②エピソードを通して順応性がどのように活かされたか伝える

過去のエピソードを通して、順応性がどう活かされてきたのかを説明します。

ただ「自分は順応性がある」と宣言するのは、簡単です。大事なのは、本当に順応性があること、そしてそれを日常で自ら活かすことができると採用担当者を納得させることです。

これまでの授業や所属ゼミ、研究室での学習経過の中での出来事、部活やサークルでの出来事、またはアルバイトやボランティアでの出来事でも構いません。

自分の学生生活で順応性を活かすことができた経験があれば、具体的な例として活用しましょう。

③入社後に順応性を活かしてどのように活躍できるかを伝える

入社後に順応性を活かしてどう活躍できるのか伝えて、自己PRを締めましょう

就活生の強みは、入社後に活かせると確信させて初めて採用担当者にとって魅力を感じるものになります。どんなに素敵な強みや武器があっても、入社後に活かせなければ意味がありません。

そのため自分の順応性という強みは入社後にどう活かすことができるのか、具体的に伝える必要があるのです。他の社員ではなく、順応性がある自分だからこそ貢献できると伝えると効果的になります。

採用担当者が「この学生が欲しい」と思うような、魅力ある一文を考えてみましょう。

このとき、企業の特徴も合わせて強調できると「きちんと企業分析をしてきたんだな」と分かって好印象です。

たとえば「貴社が展開しているグローバル事業で、誰とでもなじめる順応性の高さを活かしたい」など、企業の事業や社風に言及できると強いですね。

【エピソード別】自己PRで「順応性」をアピールした例文3選

実際に順応性の自己PRを読んでみることで、より自己PR作成が捗ります。言葉の言い回しやどんなエピソードを取り上げているのか、また入社後の展望との繋げ方など、参考にしてみましょう。

また今回は例文だけでなく、実際に今も就活生を内定に導いている現役の就活アドバイザーが、3つの自己PRを徹底添削していきます!

そもそも自己PRがうまく作れない……と悩む人は、以下の自動生成ツールでサクッと作ってしまいましょう。まずはとっかかりを掴むことが重要ですよ。

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赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

例文①: アルバイト

アルバイトでの経験を元に自己PRする例文を添削しました。労働という意味では正社員と似た状況が多く、入社後の展望と繋げやすいでしょう。

アルバイト×順応性の自己PR

【結論】私はその場を観察して、どう動いたら良いのか瞬時に判断できる順応性があります。私の強みは、その場の状況を観察し、即座に適応して最適な行動を取る順応性です。この力でどのような環境でも貢献できます。

添削コメント|より結論が分かりやすいように「私の強みは~です」という形に構造を変更しました。また「順応性」の具体的な価値を強調し、企業でも即戦力として活躍できることを強調しています。

【エピソード】私がアルバイトとして勤務しているカフェでは、定期的に自分が勤めている店舗以外の各店舗でのヘルプ勤務が指示されることがあります。定期的に異なる店舗にヘルプ勤務を行う機会がありました。系列店ではありますが、各店舗によって経営体制やコンセプト、また商品の値段やサービスマニュアル、また忙しさまで違いがあります。各店舗は経営体制やサービスマニュアル、忙しさの程度まで異なり、適応力が求められる環境でした。

添削コメント|エピソードでは背景を簡潔に記述し、主題に関係ない情報は省いています。適応力が求められている環境であることも示し、採用担当の興味を引きます。

【エピソード詳細】私はヘルプ勤務の度に、出勤準備に取り掛かりながら店舗内をよく観察するようにしています。店舗は今どんな状態なのか、どんな動きが求められるか理解するためです。出勤直後に店舗内を観察し、現在の状況や必要な動きを即座に把握することを心がけてきました。これを意識して各店舗でヘルプ勤務を続けた頃、地域チーフに「○○さんはどの店舗でも馴染むのが早い」と褒めて頂きました。地域チーフから「あなたはどの店舗の状況にもすぐに対応できるね」と評価され、信頼を得ることができました。

添削コメント|努力内容は簡潔にしつつ「自分がどう行動したのか」をしっかりと記述。また、周囲からの評価も「どの店舗にもなじむのが早い」という抽象的な表現を修正して「どんな状況でもすぐに対応できる」と成果が分かりやすくなるよう調整しました。

【成果】この経験を通じて、環境が異なる中でも迅速に状況を把握し、適切に対応する順応性を磨きました。これにより、どんなチームや業務でも成果を上げられる自信を得ました。

添削コメント|成果では、学んだことや自身の成長を明確に述べ、企業における具体的な価値を伝えるようにしました。

【入社後私はまず状況をよく見て把握してから、行動に移すことを得意としています。貴社に採用された際には、この順応性を活かして、どの部署に所属されても即戦力となってみせます。貴社では、これまでに培った順応性を活かし、どの部署においても迅速に環境に適応し、チームや業務に貢献することをお約束します。

添削コメント|入社後の活用方法を述べる際には、具体的なスキルを企業の状況に結びつけ、貢献イメージを明確化しました。

【足りなかった部分】順応性を示す具体的なエピソードや行動が不足しており、説得力が弱い点が課題でした。また、企業での活用方法が曖昧で、即戦力としての魅力が伝わりにくい内容です。

【添削箇所】観察力や行動の具体例を明確化し、周囲からの評価を取り入れました。また、順応性が企業でどのように活かせるかを明確に記述し、自己PR全体の構造を整理しています。

【どう良くなったか?】順応性が具体的な行動と成果を通じて説得力を持ち、企業での即戦力としての価値が強調されました。エピソードが生き生きと描かれ、全体の一貫性が向上しています。

【今回のチェックポイント】
・能力を発揮した具体的なエピソードを交える
・第三者からの評価を具体的に示す
・入社後の活用方法を具体化する

例文②: 部活動

部活動での経験を交えて、順応性をアピールした例文を添削しました。

集団行動をする機会の多い部活動では、他人との関係性を築くことも立派な長所としてアピールできますね。

部活動×順応性の自己PR

【結論】私は集団に置かれた時に、どう立ち回ればよいのか瞬時に判断できる順応性があります。私の強みは、集団内で状況を観察し、迅速に適応して良好な関係を構築する順応性です。この力でチームや顧客と信頼関係を築く自信があります。

添削コメント|結論部分では「順応性」の価値を具体的に明示し、集団内での強みを企業における価値に結びつけることで、効果的にアピールしました。

【エピソード】私が所属していた吹奏楽部では、各コンクールの度にメンバーが編成されていました。学年や担当楽器が混合された状態で、毎回異なる人数でメンバーが構成されます。学年や楽器の異なるメンバーが構成されており、毎回チーム全体の調和が求められる環境でした。

添削コメント|エピソードでは背景を簡潔かつ具体的に記述し、順応性を発揮する必要があった状況を明確にしました。

【エピソード詳細】コンクールという1つの目標に向かって、過密な練習スケジュールの中でメンバー全員で良好な関係性を築くことはとても重要です。メンバー間の良好な関係を構築することが成功の鍵でした。私はメンバーが構成される度に、この中でどう立ち回れば良い雰囲気が作れるか考えて行動していました。実際に、コンクールの度に形成されるチームは、いつも皆が言いたいことが言える関係性だったと言えます。私はメンバーが編成されるたび、練習の合間にメンバー同士の意見交換を促したり、対立を未然に防ぐ調整役を務めることで、意見が言いやすい環境を整えました。

添削コメント|行動部分では、具体的な取り組みを詳細に記述し、順応性が成果に結びついていることを強調しました。

【成果】その結果、どのチームも良好な雰囲気で取り組むことができました。この経験を通じて、状況を観察し適切に行動することで、メンバー全員が意見を言いやすい環境を作る力を磨きました。この力は、どのようなチーム環境でも成果を生む自信につながっています。

添削コメント|成果部分では、学んだことを具体的に述べ、チーム環境における価値を明確にすることで、企業での活用イメージを膨らませました。

【入社後】私はいつどの場に置かれても、自分がどう他人と関われば良いのか察することができます。入社後もこの順応性を活かして、営業先の顧客と良い関係を築くことで貴社の販売成績に貢献したいと思います。貴社では、これまでに培った順応性を活かし、顧客のニーズを的確に把握し、良好な関係を構築することで、販売成績の向上に貢献したいと考えています。

添削コメント|入社後の活用方法を具体的に述べ、順応性が営業業務にどのように役立つかを明示することで、即戦力としての印象を与えました。

【足りなかった部分】順応性の具体的な価値や行動が曖昧で、説得力が不足していました。特に、行動や成果の描写が抽象的で、企業での活用イメージを持たせることができていません。

【添削箇所】順応性を活かした具体的な行動(意見交換の促進や調整役としての役割)を明確化し、結果として得られた良好なチームの雰囲気や周囲からの評価を記述しました。また、企業での活用方法を具体的に述べています。

【どう良くなったか?】順応性が行動と成果を通じて具体的に示され、企業における即戦力としての価値が強調されました。エピソードに具体性が加わり、読者に説得力のある自己PRとして印象付けられる内容に改善されています。

【今回のチェックポイント】
・強みを裏付ける具体的エピソードを交える
・成果と学びを明確にする

・企業での活用方法を示す

「部活動の経験をもっと効果的に伝えたい!」という方は、こちらの記事もぜひ見てみてくださいね。他の学生と差別化してアピールする方法も載っていますよ。
自己PRで部活動経験を伝える例文を紹介|ポイントや注意点も解説

例文③: 留学

留学での経験を交えて、順応性をアピールした例文を添削しました。異なる環境を恐れないこと、すぐに慣れることを強めに主張しましょう。

留学×順応性の自己PR

【結論】私は私の強みは、どんな環境に置かれても、自ら挑戦して慣れていける順応性が強みです。積極的に挑戦し、迅速に適応する順応性です。この力で新しい環境や業務でも即戦力として貢献します。

添削コメント|結論部分では、順応性の具体的な価値を明示し、企業での即戦力となるイメージを強調しました。

【エピソード】私は2学年時、語学留学としてアメリカで私は大学2年次にアメリカへ語学留学をし、10カ月間の学生生活を送っていました。自分以外の日本人とはなかなか話せない現地の人達に囲まれた環境は、言語はもちろん日常生活の常識やルールも全て日本とは異なり、何をするにも初めての状況ばかりでした。現地では日本人が少なく、言語や日常生活のルールまで全てが日本と異なる環境で、新しい挑戦の連続でした。

添削コメント|エピソードでは背景を簡潔にし、順応性が必要とされる環境を明確に示しました。

【エピソード詳細】しかしこれから長期間この地で生活する以上、少しでも早く慣れないといけないと考えた私は積極的に周りに関わっていきました。この環境で生活していくために、私は積極的に周囲と関わり、分からないことは自ら質問するよう努めました。分からないことがあれば自ら積極的に聞きに行ってみて、恐れず周りと同じ行動を取ってみることで、1週間程で日常生活を送るのに不自由ないくらいには慣れていました。言葉が通じるかどうかに過剰に怖がらず、周囲と同じ行動を取り続けた結果、1週間で日常生活に不自由なく対応できるようになりました。

添削コメント|行動部分では、「積極的に周りに関わっていきました」という曖昧な表現を「分からないことは自ら質問するよう努める」という具体的な行動に修正しました。これにより、順応性を活かした努力の内容と、それがどう成果につながったかを明確にしました。

【結論】この留学体験を通じて、どんな環境でも迅速に適応する力を磨きました。この経験は、今まで経験したことのない環境でも成果を上げる自信につながっています。

添削コメント|成果部分では、留学体験を通じた成長や学びを明確に示し、企業での活用イメージを膨らませました。

【入社後】入社後暫くは慣れない業務や環境ばかりかもしれませんが、この強みを活かしてすぐに即戦力になることを目指します。入社後も、この順応性を活かし、新しい環境や業務に迅速に適応し、即戦力として貢献することをお約束します。

添削コメント|入社後の展望を具体的に述べ、即戦力としての可能性を明確に伝えることで、採用担当者に好印象を与えます。

【足りなかった部分】順応性を示す具体的な行動や成果の記述が不足しており、説得力が弱い点が課題でした。また、企業での活用イメージが曖昧で、自己PRとしての魅力が十分に伝わっていません。

【添削箇所】留学中に適応力を発揮した具体的な行動(積極的に質問し、周囲と同じ行動を取る努力)を明確にし、その結果として得られた成果(1週間で日常生活に適応)を加えました。さらに、入社後の展望を具体的に記述しています。

【どう良くなったか?】順応性が行動と成果を通じて具体的に示され、企業における即戦力としての魅力が伝わる内容に改善されました。具体性が増したことで説得力が向上し、採用担当者に好印象を与える文章になっています。

【今回のチェックポイント】
・順応性を示す具体的な経験を盛り込む
・成果と学びを明確にする
・企業での活用方法を具体化する

「順応性」の自己PRでよくある失敗・NG例

順応性は自己PRでよく使われる強みですが、アピールの仕方を間違えると逆効果になってしまいます。

ここでは順応性をアピールする際によくある失敗例を紹介し、どう改善すれば効果的なアピールになるのかを見ていきましょう。

  1. 主体性がないと思われてしまう
  2. 入社後に活かせる内容になっていない
  3. 具体的なエピソードに欠けている

①主体性がないと思われてしまう

順応性の自己PRでよくある失敗は、採用担当者に主体性の欠如を印象付けてしまうことです。

例えば「周りの意見に合わせやすい」「言われたことをすぐに実行できる」等の表現は、自分の意見を持たず、ただ周囲に流されているだけと解釈されかねません。

また、「上司の指示に従順」「何でも指示通りにできる」といったアピールも、単なる指示待ち人間というマイナスイメージを与えてしまいます。

順応性をアピールする際は、環境に合わせながらも自分なりの工夫や改善を行った具体例を示すことが重要です。

②入社後に活かせる内容になっていない

入社後に活かせる内容になっていない自己PRは、採用担当者に良い印象を与えることができません。

例えば「小学校の転校が多く、どんな環境でもすぐに馴染めます」等の学生時代の経験だけを語る内容は避けましょう。

代わりに、「新しい部署や環境でも早期に戦力として活躍できる」「様々な価値観を持つ同僚や顧客と良好な関係を築ける」など、その順応性を入社後にどう活かせるのかまで言及するの重要です。

自己PRを作成する際は、必ず入社後の具体的な場面を想定し、順応性をどう発揮できるのかまで言及するようにしましょう。

③具体的なエピソードに欠けている

具体的なエピソードに欠けている自己PRは、順応性の高さを抽象的な表現で終わらせてしまう典型的な失敗例です。

「環境への適応が早い」「どんな状況でも対応できる」等の漠然とした表現だけでは、採用担当者に説得力のある印象を与えることはできません。

例えば「私は順応性が高く、新しい環境にもすぐに慣れることができます。」等の自己PRは、具体的な行動や成果が示されていないため、単なる自己評価に留まってしまいます。

順応性の高さを効果的にアピールするためには、「いつ」「どんな状況で」「どのように」順応性を発揮し、「どんな結果」につながったのかを、具体的なエピソードを交えて説明してください

自己PRでは「順応性」と「適応性」の違いにも注意しよう

自己PRで順応性をアピールする際は、似た言葉である「適応性」との違いを正しく理解するのも重要です。

両者は似て非なる概念であり、正しく使い分けないと悪印象を与えてしまう可能性もあります。

  1. 順応性は「自然に慣れていく」こと
  2. 適応性は「自分が変わっていく」こと

①順応性は「自然に慣れていく」こと

順応性とは、新しい環境や状況の変化に対して、自然と自分の性質や行動を合わせていく能力のことです。

適応性が自ら積極的に環境に合わせていく能動的な性質であるのに対し、順応性は周囲の変化に自然と調和していく、どちらかというと受動的なニュアンスを持ちます。

たとえば、転職後の新しい職場で自然と周囲の雰囲気を感じ取り、無理なく溶け込んでいけるような特性を指します。

自己PRでは、この「自然に」「無理なく」という要素を強調することで、ストレスなく環境の変化に対応できる柔軟な人材であることをアピールできます。

②適応性は「自分が変わっていく」こと

適応性とは、環境の変化に対して自らの意思で積極的に行動や意識を変えていく能力のことです。

順応性が受け身で環境に合わせることを指すのに対し、適応性は自分の意思で状態を変えていくという能動的な意味合いを持ちます。

たとえば、新しい職場で先輩や同僚に積極的に質問をして理解を深めようとする姿勢は適応性の表れといえるでしょう。

環境の変化に直面したとき、自ら進んで解決策を見出し、新しい状況に合わせて自分を変化させていく力が適応性なのです。

自己PRで「順応性」をアピールする際は再現性が重要

順応性は、新しい環境や状況に自然と馴染める能力として、重要な自己PRのポイントとなります。

効果的なアピールには、自分の言葉で順応性を簡潔に定義し、具体的なエピソードで困難や工夫、そして再現性を示すことが重要です。

今後の就職活動に向けて、自身の経験を振り返り、順応性が活きた場面を具体的にまとめてみましょう。

また、志望企業が求める人材像と照らし合わせながら、順応性という強みをどう活かせるのか、具体的なビジョンを描いていくことをお勧めします。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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