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【例文付き】図書館の志望動機を作成する際のポイントや注意点を解説

読書好きな人は「図書館で本に囲まれながら働いてみたい」と考えることも多いですよね。

しかし、図書館の志望動機に何を含めるべきか分からず、迷ってしまう場合もあるでしょう。

そこで、本記事では図書館の志望動機を考える際に意識したいポイントを紹介します。

ぜひ、志望動機に迷ったときの参考にしてみてくださいね。

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目次

図書館の仕事内容

図書館で働くには図書館司書の資格が必要な場合がありますが、資格がなくても契約社員やバイトとして図書館で働くことはできます

ここでは、図書館の代表的な仕事内容を5つまとめました。

  1. カウンター業務
  2. 本の選書
  3. 配架と書架整理
  4. イベントなどの開催
  5. 蔵書点検

図書館ではどのような仕事があるのか、具体的に確認しましょう。

①カウンター業務

図書館のカウンター業務は、貸出・返却対応、新規利用者の登録、問い合わせ対応などさまざまです。

貸出の際には、本に汚れや破損がないか確認し、盗難防止用の磁気がついている場合は専用の機器で除去します。

返却の際も再度本の状態を確認し、異変があった場合は利用者に確認を取るのが基本であるといえるでしょう。

新規の利用者には登録カードに情報を記入してもらうのに加え、図書館の利用方法などの案内も行っています。

②本の選書

選書とは、図書館に配置する本を選ぶ作業のことで、日々出版され続けているたくさんの本の中から、より多くの人に楽しんでもらえる本を予算内で選びます。

本を選ぶ際の基準は「幅広い年代から親しまれる本」「世間の注目が集まっている本」「専門家から高い評価を受けている本」などです。

また、カウンター業務で利用者と接するときに、どのような本が好まれているのかリサーチしておくことも大切なポイントでしょう。

この際、自分の好みではなく、利用者の目線に立って本を選ぶ必要があります

③配架と書架整理

配架と書架整理も図書館職員に任せられる重要な仕事です。

配架とは利用者から返却された本を元の場所に戻すこと、書架整理とは誤った場所に並んだ本を正しい位置に並び替えることを指します。

本の整理には、日本十進分類法という専門的な知識が必要で、本の主題で分類された1,000グループの区分けをもとに、整理を行います。

一見簡単そうに見える本の整理も、知識を備えていなければ担当できないため、本格的な業務の前に基礎を学んでおくことが欠かせません。

④イベントなどの開催

館内で開催するイベントの企画・運営も図書館職員の仕事内容に含まれます

例えば、子供向けの絵本の読み聞かせ会や、本の著者を招いた講演会など、図書館で開催されるイベントは多種多様です。

イベントの内容を記した企画書の提出から必要な人材・設備の手配まで、全体的な運営に関わることになります。

利用者と図書館の距離を縮めることがイベントの目的となるため、利用者の興味を引き、誰もが楽しんでもらえる企画を考える必要があるでしょう。

⑤蔵書点検

蔵書点検とは、館内にある本を1つひとつ確認する仕事のこと。1年に1回の頻度で行う図書館が多いとされています。

「バーコードは正常に読み取れるか」「書架整理に問題ないか」「記録データと実態に乖離はないか」など、細かな部分までチェックするのが一般的です。

また、破損したり古くなったりした本を修繕するほかに、本棚の掃除も行います。

このように、館内全体を総点検することで利用者が快適に本を楽しめる環境を作るのが蔵書点検の目的です。

図書館司書の志望動機を書く時のポイント3つ

ここでは、図書館職員の選考を受ける際に押さえておきたい志望動機のポイントを3つ紹介します。

  1. 業務内容をよく理解する
  2. 自身の経験やエピソードを入れる
  3. 本が好きな理由を自分なりの表現で言い換える

どのようなポイントを意識すべきか、詳しくチェックしましょう。

①業務内容をよく理解する

まずは図書館の業務内容を理解し、自分の強みを活かせることをアピールするのが重要なポイントです。

前述の通り、カウンター業務や配架、書架整理など図書館の業務は多岐に渡ります。

例えば、利用者と接することの多いカウンター業務ではコミュニケーション力、本を正しい位置に並べる配架では細かな作業を地道に続ける忍耐力などが必要です。

どの業務で自分の強みを発揮できるのか、よく考えながら志望動機に含めるようにしてください。

②自身の経験やエピソードを入れる

自分の強みをアピールするためには、裏付けとなる経験やエピソードが欠かせません

ただ「私にはコミュニケーション力があります」と主張するだけでは、本当に業務に必要なスキルが備わっているのか客観的に確認することができません。

「接客業のアルバイトを3年間続け、お客様とのコミュニケーションのノウハウを学びました」など、具体的なエピソードがあれば、話の信頼性が増します

どこで自分の強みを育んできたのか、自己分析を通して今までの経験を振り返ってみましょう。

③本が好きな理由を自分なりの表現で言い換える

志望動機では、本が好きな理由を自分なりの表現で伝えることが大切です。

図書館職員を志望する人は、本好きである場合がほとんどであるため「本が好きだから、図書館職員を志望しました」と伝えるだけでは面接官の印象に残りにくいでしょう。

例えば「小学校の先生が面白い本をたくさん紹介してくれたから」など、本を好きになったきっかけを具体的に示すことで、より印象に残る志望動機になります。

本を好きな理由を深掘りし、相手にわかりやすく伝えられるようにまとめてみてください。

図書館司書に求められる人物像

図書館司書には、専門知識やスキルだけでなく、利用者対応やチームワークの力も求められます。

ここでは、図書館司書に必要な人物像を見ていきましょう。

  1. 情報整理能力が高い人
  2. コミュニケーション能力が高い人
  3. 学び続ける姿勢がある人
  4. 責任感と誠実さを持った人

①情報整理能力が高い人

図書館司書には、情報を効率よく整理・管理できる能力が求められます

膨大な蔵書や資料を扱うため、分類や検索システムを理解したり、図書館内での資料整理や利用者からのリクエストに迅速に対応できるよう、情報整理のスキルは欠かせません。

また、デジタル化が進む現代では、電子書籍やオンラインデータベースの管理も求められます。

情報を迅速かつ正確に整理することで、利用者にとって使いやすい図書館を作ることができ、業務効率化にも繋がります。

②コミュニケーション能力が高い人

図書館司書は、利用者と直接コミュニケーションを取る仕事で、カウンターでの本の貸出返却、レファレンスサービス、読書相談など、人との対話が業務の中心となります。

様々な年齢や背景を持つ利用者に対して、相手の要望を正確に理解し、情報や本を紹介するためには、高いコミュニケーション能力が不可欠です。

利用者の質問に親切丁寧に答え、時には子どもたちに読書の楽しさを伝えたり、お年寄りの調べものをサポートしたりする柔軟な対応力が求められます。

明るく話しやすい雰囲気と、相手の立場に立って考えられる共感力も欠かせません。

③学び続ける姿勢がある人

図書館司書は、常に新しい知識を吸収し、自己研鑽を続ける姿勢が求められます。

単に本が好きというだけでなく、様々な分野の情報に興味を持ち、利用者のニーズに応えるために学び続ける意欲が欠かせません。

レファレンスサービスでは、日々変化する社会や多様な利用者からの質問に対応するため、幅広い知識と探究心が必要です。

また、情報技術の進歩に合わせて、デジタル資料の管理やオンラインデータベースの活用など、常に最新のスキルを身につける努力も求められます。

④責任感と誠実さを持った人

図書館司書は、公共の場で知識と情報を提供しているため、高い責任感と誠実さが求められます。

利用者の信頼に応えるためには、常に正確で丁寧な対応が不可欠で、レファレンスサービスにおいて、利用者の質問を踏まえて情報や資料を提供する姿勢が大切です。

また、図書館の規則を遵守し、資料の管理や貸出業務において細心の注意を払うことで、利用者と図書館の信頼関係を築くことができるでしょう。

さらに、個人情報の保護や知的自由の尊重など、司書としての倫理観を常に意識することも大切です。

【自己PRを活かせる】図書館の志望動機の例文3つ

ここからは、図書館職員の選考を受ける際の志望動機の例文を3つ紹介します

  1. 本が好きなことを活かしたい
  2. 図書館の仕事に興味を持った
  3. 地域貢を献したい

例文を参考にしつつ、自分の魅力をアピールできる志望動機を作成していきましょう。

①本が好きなことを活かしたい

例文①

私は幼少期から本を読むことが好きで、現在も月15〜20冊ほどの本を読んでいます。分野を問わずさまざまな本を読むことで、オールジャンルの知識を身につけるように意識してきました。

図書館員として働く際には、本好きの知識を活かし、利用者様に適切な情報提供を行いたいと考えております。

例えば、利用者様の関心に合わせておすすめの本を紹介したり、読み聞かせイベントを開催して子どもたちに読書の楽しみを知ってもらったり、本の面白さを伝えるために全力を尽くします。

また3年間の接客業アルバイトで築き上げたコミュニケーション力も活かし、誰もが「読書は楽しい」と思えるような図書館作りに貢献できればと考え、志望いたしました。

本が好きなことを志望動機に含める際は「月に〇冊読む」など、具体的な数字を使うのがポイント。

本好きならではの知識やアイデアを仕事に活かせることをアピールすれば、高評価を得られるでしょう。

②図書館の仕事に興味を持った

例文②

私が△△図書館を志望した理由は、学生時代に図書館司書と接する機会があり、感銘を受けた経験があるからです。

ゼミのレポートに必要な資料を図書館で探す際、自分ではどうしても見つけることができず困っていたところ、司書の方が「何かお困りごとがありますか?」と声をかけてくれました。

その方は、適切な資料をすぐに見つけ出しただけでなく、そのほかに役立ちそうな資料も合わせて提案してくれたことにとても感動し、司書という仕事に興味を持つようになりました。

大学では図書館司書の資格を取得し、◯◯図書館でのインターンシップも経験しています。採用後は、利用者様が使いやすい図書館を目指し、自分の知識や経験を活かしたいと考えております。

過去に図書館司書と関わったエピソードがある場合は、志望動機に盛り込むのがおすすめです。

具体的なエピソードを伝えれば、図書館の仕事に大きな関心を寄せていることをアピールできます。

③地域貢献をしたい

例文③

私は、本が好きというだけではなく、地域住民同士のコミュニケーションに貢献したいという思いもあり、△△図書館を志望させていただきました。

私は大学のゼミで地域コミュニケーションについて学んでおり「地域住民の憩いの場としての図書館」をテーマにしたレポートが高く評価され、学部賞も受賞しました。

△△図書館では「絵本作りワークショップ」や「図書館ガイドツアー」などのイベントを積極的に開催しており、地域住民同士を繋ぐ架け橋になっているところに大きな魅力を感じております。

採用後は幅広い年代の方を対象としたイベントを企画・運営し、読書と図書館に親しんでもらう機会をたくさん作りたいと思い、志望させていただきました。

図書館は地域住民の交流の場としても使われているため、志望動機で「地域に貢献したい」とアピールするのも効果的です。

地域に根ざしたイベントの企画・運営などを志望動機に含めると良いでしょう。

図書館の志望動機を書くときの注意点2つ

ここでは、図書館の志望動機を書くときに意識したい注意点を2つまとめました。

  1. 抽象的な表現は避ける
  2. 図書館に就職することをゴールにしない

どのような点に気をつけるべきか確認し、好印象を与えられる志望動機を考えていきましょう。

①抽象的な表現は避ける

志望動機には、抽象的な表現を含めず、具体性を意識することが大切です。

「本が好きだから図書館を志望した」というだけでは、志望動機が曖昧で評価が下がる恐れがあります。

月の読書数や、図書館を訪れた際のこと、大学時代に経験したこと、図書館で活かせる自分の強みなどを具体的に表現するように意識してください。

ただし、伝えたいことが多すぎると話が長くなるため、より相手に伝わりやすいエピソードに絞って簡潔に説明しましょう。

②図書館に就職することをゴールにしない

図書館に就職することをゴールにしていると、将来的に何をしたいのか伝えるのが難しくなります。就職の選考では、自分の将来像を明確に示すことも重要なポイントです。

「図書館に就職したら、本の知識を活かして利用者様に最適な本を提案したい」「利用者様が快適に図書館を利用できるように工夫したい」など、就職後のビジョンも志望動機に含めましょう。

図書館職員として何をしたいのか具体的に示せば、就職に対して強い熱意を持っていることを相手に伝えられます

志望動機以外にも!図書館司書の面接におけるポイント

図書館司書の面接では、志望動機だけでなく、コミュニケーション能力や熱意も重視されます。

ここでは、面接で押さえるべきポイントを見ていきましょう。

  1. 図書館でのアルバイト経験があれば活かす
  2. 自己PRで求められるスキルをアピール
  3. 資格なしでもその他のスキルを強調

①図書館でのアルバイト経験があれば活かす

図書館でのアルバイト経験は、志望動機において大きな武器になり、実際の業務経験を通じて得た具体的な知見や感想は、面接官に強い印象を与えるでしょう。

例えば、書架整理、カウンター業務、利用者対応などの経験を通じて、図書館の仕事の奥深さや、利用者とのコミュニケーションの重要性を学んだことをアピールできます。

単なる「本が好き」という理由を超えて、実践的な理解と熱意を示すことができるため、志望動機の説得力が格段に高まるはずです。

また、アルバイト経験で培ったスキルや、図書館業務への理解を具体的に語ることで、即戦力としての可能性も印象付けることができます。

②自己PRで求められるスキルをアピール

図書館司書の面接は、自己PRは単なる自己紹介ではなく、あなたの専門性を具体的に伝える重要な機会です。

図書館業務に直結するスキルを効果的にアピールすることが求められ、データベース管理や情報検索のスキルは、レファレンス業務において不可欠だとして高く評価されます。

さらに、図書館は利用者とのコミュニケーションが業務の根幹を成すため、接客経験や電話・メール対応のスキルは大きな魅力になるでしょう。

これらを、具体的な実績や経験を交えながら説明することで、採用担当者に自分の可能性を確信させることができるのです。

③資格なしでもその他のスキルを強調

司書資格がない場合でも、他のスキルを強調することで面接での印象を良くできます。

パソコンスキルや接客経験、コミュニケーション能力など、図書館業務に活かせる能力をアピールしましょう。

例えば、Excelやワードなどの事務ソフト操作スキル、カスタマーサービス経験、語学力などを具体的に説明することが重要です。

これらのスキルは、図書館での多様な業務に役立つ可能性があるため、資格の代わりに自分の強みとして提示できます。

図書館の志望動機は具体性を意識しよう

図書館の志望動機は「本が好き」という曖昧なものになってしまいがちですが、具体性がなければ高い評価は受けられません

具体的なエピソードを盛り込み、図書館で働きたい理由や、仕事で成し遂げたいことなどを伝えるようにしてください。

今回ご紹介したポイントを踏まえた上で、志望動機を考えてみましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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