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損害保険業界の志望動機の書き方を解説|例文や好印象のコツも紹介

損害保険業界を志望している方の中には、思うように志望動機を作成できる悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

損害保険は学生にとってなじみが薄い分野であり、志望動機を練るにあたっては一定の基本知識やポイントを理解しておくことが重要です。

そのため本記事では、損害保険業界の志望動機の基本的な構成やポイント、そして例文などを詳しく紹介します。

目次

損害保険業界の志望動機に悩む就活生は多い!

損害保険業界の志望動機を考える際に、悩んでしまう就活生は多くいます。損害保険は形が無い商品であることから、イメージがしにくいのです。

損保業界は就活生に人気の高い業界の1つであり、ライバルも多くいます。明確かつ具体的な志望動機が無ければ、内定獲得は難しいでしょう。

ただし、志望動機に悩んでいるのは自分だけではないことは、忘れてはいけません。あなたのライバルも、同じように悩んでいるはずです。

志望動機作成のポイントを押さえて他の就活生との差別化を図り、選考を有利に進めてくださいね。

知っておきたい!損害保険業界の基本

損害保険とは、事故や災害から発生した損害をカバーする金融商品のことです。

保険会社は契約者から「保険料」としてお金を集めておき、そのお金の中から事故や災害による損害を被った契約者に「保険金」を支払います。

こうした仕組みを「相互扶助」と呼ぶことは、覚えておくと良いでしょう。

生命保険との違いを簡単にまとめると、以下の通りです。

保険の種類備えるリスクの種類保険金の性質
損害保険モノや財産に対するリスク損害の程度によって変化
生命保険ヒトの生死に関するリスク加入時の契約内容に従う

損保の仕事内容は、以下のように多岐にわたります。

  • 営業
  • 保険金お支払い業務
  • 資産運用
  • 人事総務
  • 広報 など

損保業界が求める人物像

損害保険業界では、顧客の信頼を得るために求められる人物像がいくつかあります。

ここでは、業界で活躍するために必要なスキルや姿勢を具体的に紹介し、志望動機にどう活かすかを考えます。

  1. 相手の立場に立つ共感力
  2. 細部まで徹底する力
  3. 持続的なエネルギーと粘り強さ

①相手の立場に立つ共感力

損害保険業界において、共感力は最も重要なスキルの一つです。

事故や災害に遭遇した顧客は、精神的に不安定で混乱している状況にあります。

そのため、保険会社の担当者には、単なる事務的な対応ではなく、顧客の感情に寄り添い、心の痛みを理解する深い共感力が欠かせません。

顧客一人ひとりの状況を丁寧に聞き、誠実に向き合うことで、信頼関係を築くことができます。

②細部まで徹底する力

損害保険業界では、細部へのこだわりと緻密な対応も欠かせません。

保険は金銭的な補償を扱うため、一つのミスも許されません。営業部門では、顧客のニーズに合わせた精緻な商品設計と正確な保険料計算が求められるでしょう。

また、損害サポート部門では、保険金支払いの要件を慎重に確認し、免責事項の有無を徹底的に精査する必要があります。

このような細部にまで目を配る姿勢が、損害保険業界で成功するための重要な要素となるのです。

③持続的なエネルギーと粘り強さ

損害保険業界は、長期的な視点と継続的な努力が求められる業界です。

営業職や事務職において、目標達成には粘り強さが不可欠です。

保険商品は複雑で、顧客との信頼関係構築には時間がかかるため、挫折や失敗に屈することなく、常に学び続ける姿勢が重要となるでしょう。

自己研鑽を怠らず、お客様のニーズに応え続けられる持続的なエネルギーと、困難な状況でも諦めない粘り強さが、損保業界で成功するための鍵となります。

損害保険業界の志望動機の作成方法3ステッ

損害保険業界の志望動機を作成する際には、以下の3ステップをおすすめします

  1. なぜ志望するのかを端的に書く
  2. 具体的なエピソードを根拠にする
  3. 入社後にどう活躍するかを述べて締める

上記の流れに沿うことで、論理的で説得力のある志望動機に仕上げやすいでしょう。

①なぜ志望するのかを端的に書く

志望動機を書くにあたってはまず、結論に当たる志望理由を端的に書きます。結論を最初に述べることは、ビジネス文書の基本だからです。

最初に結論がないと、「論理的な文章を書けないとみなされる」「読みづらいことから最後まで読んでもらえない」などのリスクが出てくる可能性も。

また、志望理由の軸は主に以下の3種類です。

  • 業界への志望
  • 企業への志望
  • 活かしたい強み

上記のいずれかの切り口で、「私が貴社を志望したのは、〇〇だからです」と明確に記しましょう。

②具体的なエピソードを根拠にする

結論である志望理由を最初に書いたら、次に結論の根拠として具体的なエピソードを示します

自分だけのエピソードを盛り込むことで、志望動機のが具体性や説得力が高まるためです。

説得力を高めるためには、なるべく具体的なエピソードが望ましいでしょう。可能な限り数字や事実を盛り込み、オリジナリティを出すことが重要です。

冒頭の志望理由だけではなかなかオリジナリティを出せないことから、他の就活生との差別化のためにエピソードは必須だと言えます。

③入社後にどう活躍するかを述べて締める

志望理由と具体的なエピソードを示したら、最後に入社後の展望を述べて文章を終えることが大切です。

入社後の展望を述べることで仕事への意欲の高さを示せるだけでなく、損保社員として働いている姿を採用担当者にイメージしてもらいやすくなるでしょう。

記述の際には志望理由と関連付けて、できるだけ具体的に入社後の姿を伝えることがおすすめです。

たとえば志望理由が「お客様に安心を提供したい」であれば、「保険金支払いの部署で事故に遭われて不安な方の対応をしたい」などと締めると良いでしょう。

損害保険業界の志望動機例文3つ

志望動機を考える際には、例文を参考にすると効率的です。そのためここでは、損害保険業界の志望動機の例文を、以下の通り志望動機の軸別に3つ紹介します。

  1. 業界への志望が軸の例文
  2. 企業への志望が軸の例文
  3. 活かしたい強みが軸の例文

①業界への志望が軸の例文

例文テキスト

業界への志望が軸の例文

私が貴社を希望したのは、お客様の困りごとを支える仕事をしたいと考えたためです。

私は大学生の時、自動車と運転中に対向車と接触事故を経験しました。突然の出来事に、事故直後は恥ずかしながらうろたえるのみでした。

しかし、保険会社の担当者の方から連絡がきて、相手とのやり取りをリードしていただき、何とかその場でやるべきことを終えられました。

その後も、ほぼ保険会社の担当の方が窓口となってくださり、非常に心強く感じたことを覚えています。

私はこの経験から、損害保険会社の仕事に魅力を感じるようになりました。貴社に入社したら、事故対応の部署で事故に遭われた方のサポートをしたいと考えています。

業界への志望を軸にする場合、「なぜ損保なのか」「他の業界ではダメなのか」と質問されても対応できるように練り上げることが重要です。

また上記の例以外にも、損保業界の志望理由には以下のようなものが考えられます

  • 変化が激しいこの時代に安心を提供したい
  • 社会公共性が高い仕事をしたい
  • グローバルに活躍したい など

②企業への志望が軸の例文

企業への志望が軸の例文

私が貴社を志望しているのは、貴社の「保険を通じてお客様の笑顔を守る」との経営理念に共感したためです。

私は大学時代に、千葉県の集中豪雨の被災者の方々を応援するボランティア活動に参加しました。現地の様子はニュースで見た以上に大変なものであり、あの時見た光景を私は忘れることができません。多くの建物が冠水した様子や悲しみにくれる方々の姿を直接見たことで、自然災害のリスクにも対応できる損害保険の大切さを実感しました。

私が貴社に入社したら、突然のことで困っている人を助け、笑顔を守れるように、お客様のニーズに合わせた商品を提案できる営業社員として活躍したいと考えています。

企業への志望を示したい場合には、経営理念への共感を示す方法が考えられます。

またその他には、企業の事業内容や強みなどに絡めて志望理由を練ることも可能です。

損保であれば、海外展開や事業展開、AI化の推進などの選択肢が考えられるでしょう。

③活かしたい強みが軸の例文

活かしたい強みが軸の例文

私が貴社を志望しているのは、私の傾聴力の高さを業務に活かせると考えたためです。

私には、大学時代に全国チェーンの飲食店でアルバイトを3年ほど続けました。1年が経過したころ、半年間別の店舗にヘルプに行くことに。ヘルプ先店舗は売上げが全国的にも低く、本社から改善指示が出ていたのです。

そこで私は、ヘルプ先店舗のアルバイト一人ひとりの話を聞き、課題をまとめて店長と改善策を立案・実行しました。結果として売上げは半年で県内3位に上がり、全国でも優良店舗と言われるようになったのです。

「お客様第一」を掲げている貴社であれば、私の傾聴力の高さを活用できると考えます。入社後は、お客様の声を聞き最適な提案を行える営業社員として貴社に貢献したいと考えています。

自分の強みを軸とする場合、エピソードの具体性が重要なポイントです。

できる限り数字を交え、自分が行動したことでどんな成果があったのかを具体的に伝えるようにしましょう。

魅力的な損害保険業界の志望動機を書くコツ4

損保業界の志望動機を書く際には、以下の4つのコツを押さえることがおすすめです。

  1. 就活の軸を明確にしておく
  2. 企業への志望動機を必ず入れる
  3. 求められる人物像に合わせてアピールする
  4. なぜ生保ではなく損保なのかを意識して書く

ここでは、上記の各コツについて詳細を解説します。

①就活の軸を明確にしておく

損害保険業界の志望動機を書く上で最も重要なのは、自分の就活の軸を明確にすることです。

単に「保険業界に興味がある」では不十分で、なぜ損害保険業界を選んだのか、どのような価値を提供したいのかを具体的に示す必要があります。

自分の強みや経験、将来のキャリアビジョンと損害保険業界がどのように結びつくのかを徹底的に分析しましょう。

「困っている人を支えたい」「リスクマネジメントに興味がある」「人々の安心を守りたい」といった明確な軸を持つことで、説得力のある志望動機を作ることができます。

②企業への志望動機を必ず入れる

損害保険業界の志望動機を書く際には、その企業を志望している理由を入れることが大切です。損保業界には3メガ損保を中心として様々な企業が存在します。

扱っている商材への知識が乏しく、他社との差別化ができていないと「他の企業でも良いのでは?」と思われてしまいがちです。

企業理念や事業内容への共感、業界内での強みや立ち位置などをしっかりと研究し、その企業を志望した理由を明確に伝えましょう。

企業の目指す方向性と自分のスキルや経験がどのようにマッチするかを具体的に示すことがポイントです。

③求められる人物像に合わせてアピールする

求められる人物像に合わせてアピールすることも、重要な点の1つです。どんなに具体的にアピールしても、求める人物像と異なれば高評価を得られません。

損害保険業界では、主に以下のような資質が求められます

  • 共感性や傾聴力に優れている
  • コミュニケーション力が高い
  • 緻密で細かい点をおろそかにしない
  • 毎日地道にコツコツと努力できる
  • 誠実で相手のことを思いやれる

自己分析を行い、どんな点をアピールすべきかしっかりと考えましょう。

④なぜ生保ではなく損保なのかを意識して書く

損保業界への就職を希望するのであれば、生命保険との違いを意識して志望動機を練ることも大切です。

生保と損保は保険を扱っている点で共通している類似性が高い業界であり、「生保でも良いのではないか」と採用担当者に思わせない工夫が求められます。

生保業界と比較した際の損保業界の特徴としては、以下が例として挙げられるでしょう。

  • 損害保険の方が海外展開に関わる余地が大きい
  • 「モノに対しての保険」は時代に合わせた積極的変革が必要
  • 損保の方が企業と直接取引をする機会が多い

企業別の志望動機に!損保業界業界の大手の3社を比較

損害保険業界の大手3社は、それぞれ独自の強みと特徴を持っています。

そんな東京海上日動、三井住友海上、損害保険ジャパンについて、社風や事業展開など、就活生向けに詳しく見ていきましょう。

  1. 東京海上日動火災保険株式会社
  2. 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
  3. 三井住友海上火災保険株式会社

①東京海上日動火災保険株式会社

東京海上日動は、業界トップクラスのシェアを持ち、積極的な海外M&A戦略で知られています。

特に、グローバル展開に強みを持ち、国際的な保険ネットワークを構築している点が大きな特徴です。

誠実さを重んじる伝統的な社風と、同時に革新的なアプローチを両立している企業として評価されています。

デジタル技術の活用や顧客サービスの向上に注力し、常に変化する市場ニーズに柔軟に対応できる組織文化を持っています。

②損害保険ジャパン日本興亜株式会社

損保ジャパンは、国内最大の収入保険料を誇る損害保険会社で、大企業でありながら、柔軟性と迅速性を重視する企業文化が魅力的です。

ダイバーシティ推進にも積極的で、女性活躍推進や育児支援制度、障がい者・外国人・LGBTの社員に対する職場環境づくりに尽力しています。

求める人材像は、諦めない挑戦心と顧客視点のコミュニケーション能力を持ち、多様な価値観の中で協調性を発揮できる人材です。

企業としての特徴は、単なる業務遂行だけでなく、常に付加価値の創造と改善への意欲を重視している点にあります。

③三井住友海上火災保険株式会社

三井住友海上火災保険は、法人系損害保険に強みを持つ企業として知られています。

2022年度の正味収入保険料シェアで第1位を獲得し、三井グループと住友グループの伝統を受け継ぐ信頼性の高い損害保険会社です。

「個性」と「結束感」を併せ持つ独自の社風が特徴的で、財閥系ならではの強固な顧客基盤とネットワークを活かした事業展開を行っています。

企業向けの保険サービスに加え、GKシリーズによる個人向け保険商品も充実しており、多様な保険ニーズに対応できる総合力が魅力となっています。

工夫して書いた志望動機で損害保険業界の選考を突破しよう!

損害保険業界は就活生に人気がある業界の1つであり、志望動機を練って他の就活生と差別化を図ることが重要です。

「なぜその会社なのか」「生保ではだめなのか」と自分に問いながら考えることで、完成度の高い志望動機を作成してくださいね。

また、つくった志望動機をどうやって面接で話せばいいか気になる人はこちらの記事もチェックしてくださいね。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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