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【例文付き】市役所・公務員の志望動機の書き方を解説

公務員は安定性があり、大学卒業後の就職先として目指している人も多いですよね。

ですが、いざ応募しようとしても「どんな志望動機にすればいいの?」と悩んでしまう人もいるでしょう。

そこで、本記事では志望動機を作るポイント・作成ステップ・例文を紹介します。ぜひ、これからの就活の参考にしてみてくださいね。

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目次

まずは確認!市役所の主な職種3つ

市役所には、地域住民の生活を支えるための多岐にわたる職種があります。

ここでは、事務を中心とした3つの主要な職種について、それぞれの特徴や役割を詳しく見ていきましょう。

  1. 事務系の職員
  2. 技術系の職員
  3. 専門職種の職員

①事務系の職員

事務系の職員は、市役所の各部署で市民生活に直接関わる役割を担っています。

戸籍・住民登録、保険年金、福祉、税務、生涯学習、文化・観光、国際交流など、幅広い分野で市民サービスを提供します。

3〜4年ごとに異動するジョブローテーションにより、多様な業務経験を積むことができ、常に新しい知識を学び続けられる点が魅力的でしょう。

市民の生活を支え、地域社会に貢献できる仕事であり、行政職として市民に寄り添った仕事を通じて、地域の発展に携われる仕事です。

②技術系の職員

技術系の職員は、社会インフラを支えるという役割を担っています。

土木、建築、電気、機械、化学など、多岐にわたる専門分野で、道路や橋、公共施設、上下水道、環境保全など、市民の日常生活に直接関わる仕事です。

例えば、土木職は道路や橋の設計・維持管理を、建築職は公共施設の設計や耐震相談を、電気職は公共施設の電気設備の管理を担当します。

これらの仕事は、地域の安全と発展に大きく貢献し、専門的なスキルを活かしながら、市民の生活を支える仕事といえるでしょう。

③専門職種の職員

専門職種の職員は、看護師、薬剤師、獣医師、保健師、栄養士、司書などがその代表的な職種で、これらの専門職は、公立学校の教員や保育園の保育士、幼稚園教諭なども含まれます。

資格免許職とも呼ばれるこれらの職種は、自治体によって採用人数や具体的な業務内容が異なるため、注意してください。

例えば、看護師は市立病院や救急医療センター、保育所で医療的なケアを行い、薬剤師は医療衛生センターや環境衛生研究所で専門的な業務に従事します。

専門的な知識と技術を活かし、市民の健康や生活を直接支える仕事を担っているのが特徴です。

市役所の志望動機を作る際の4つのポイント

市役所の志望動機を作成する際は、以下の4つのポイントを念頭に置きましょう。書き方に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

  1. なぜ公務員として働きたいのかを明確にする
  2. なぜその地域で働きたいのかを明確にする
  3. どのような仕事に携わりたいかを明確にしておく
  4. 市役所での仕事で自分が発揮できる強みをアピールする

①なぜ公務員として働きたいのかを明確にする

公務員として働きたい理由を具体的に書きましょう。

できるだけ具体的に書くことで説得力が増し、採用担当者が納得する内容になります。公務員の仕事でしか叶えられない理由を考えて伝えるようにしましょう。

志望動機は、相手を納得させられる強い理由が必要です。「なぜ」の部分を突き詰めて考えてみましょう。

②なぜその地域で働きたいのかを明確にする

地域で公務員として働きたい理由も分かりやすく記載しましょう。ここでは、地元の場合とそうでない場合の2パターンを紹介します。

①その地域が地元の場合

働きたい市役所が地元の場合、地元出身者ならではの視点を意識して書くと効果的です。

ただし、他の地域でも通用するのでは?と思わせる内容にならないよう、注意が必要です。

例えば「地域活性化をしたい」だけでは不十分ですが、「地元出身者として○○という問題に着目し、地域活性化をしたい」と、地元への想いと志した理由を明記することで、説得力のある内容になります。

②その地域が地元以外の場合

地元以外の地域で働きたい場合、地域に興味を持ったきっかけや理由を伝えましょう

実際に自分の目で見て感じたことを、エピソードを交えて盛り込むと、相手の共感を得やすいです。エピソードトークは具体的でわかりやすく、かつ簡潔な内容を意識しましょう。

地元民ではない外部からの独自の視点で、他の人と差をつけたオリジナリティのある内容にしてください。

③どのような仕事に携わりたいかを明確にしておく

志望動機では、携わりたい仕事をはっきりさせましょう

一言で市役所とまとめても、その業務内容は多岐にわたります。同じ職員でも所属する課によって業務内容はかなり違うので、あらかじめて決めておくといいでしょう。

自分がしたい仕事がどの課になるのかを事前にしっかり調べてください。調べた内容を志望した理由に反映できれば、好印象につながります。

④市役所での仕事で自分が発揮できる強みをアピールする

市役所の業務で、自分が発揮できる独自の強みを主張することも効果的です。

強みを主張することで、一緒に働きたい魅力的な人材であると印象付けられます。これまで培ってきた経験や知識をうまく落とし込みましょう。

ただし、強みを全面的に押し出すのは禁物です。アピールしすぎて自慢げな内容になると、採用担当者に悪い印象を与えてしまいます。

適度なアピールを心がけ、市役所の業務と自分の強みをうまくリンクさせてください。

市役所の志望動機の作成方法3ステップ

志望動機を書くときは、以下の3つのステップを意識して作成してみましょう。どうやって作ればいいかわからない人でも、このステップを守ればスムーズに作成できます。

  1. 結論ファーストで志望理由を具体的に書く
  2. 志望理由のきっかけとなったエピソードを書く
  3. 就職後の活躍の展望を書く

①結論ファーストで志望理由を具体的に書く

文章の書き始めは結論ファーストで、具体的な内容を意識して書きましょう。結論を冒頭に持ってくることで、自分の考えを的確かつスムーズに伝えられます。

また、結論を冒頭に持ってくる文章作成方法は、文章を書くことに苦手意識を持っている人でも、比較的簡単にできる方法です。

相手に伝わりやすいよう、具体的な内容にすることも意識して、結論から始める文章を作りましょう。

②志望理由のきっかけとなったエピソードを書く

市役所を志望したきっかけとなるエピソードを盛り込んでください。

エピソードトークを使えば相手の同感を得やすく、説得力のある内容になります。市役所職員を志したエピソードを交えつつ、志望動機を作成しましょう。

ただし、エピソードトークは長くなると悪い印象になってしまうので、簡潔にまとめるようにしてください。

③就職後の活躍の展望を書く

志望動機には、就職後の活躍の展望も書きましょう

具体的な展望はその人の将来性につながり、目標設定がしっかりしているという印象が与えられます。

目標設定をしておくことで、仕事のモチベーションアップやスキルアップにつながり、採用側もメリットが得られるでしょう。

また、目標設定をしておけば志望先で働くイメージが具体的にできるので、採用後のミスマッチや早期退職を防げます

【理由別】市役所の志望動機の例文3選

ここでは、志望動機の例文をパターン別に3つ紹介しています。よくあるパターンに分けて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 地元出身者としての地域への思い
  2. 地元以外の地域に魅力を感じる
  3. 自身の強みを活かしたい

例文①: 地元出身者としての地域への思い

例文①

地元出身者として、市役所職員の仕事を通じて地域活性化に取り組むために志望しております。

両親も○○市の生まれで、生粋の○○市民として過ごしてきました。しかし、時代の経過とともに人口が減少し、一部地域では高齢化による諸問題や空き家問題が出てきています。

市役所職員となり、このような問題解決に取り組みたいと考えています。

○○市は独自の取り組みとして、地域での子育てや様々なイベント、移住者への手厚い支援などをおこなっていますが、全国的な知名度はまだ低いです。

こうした魅力的な取り組みを全国に発信していけば、問題解決の手助けになるのではと考えています。生まれ育った○○市のためにできることに全力で取り組み、地域の活性化につなげていきたいです。

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地元の市役所を志望する場合、地元出身者ならではの視点で志望した理由を考えると、オリジナリティのある内容になります。

また、将来の具体的な展望も盛り込むと好印象を与えられるでしょう。

例文②: 地元以外の地域に魅力を感じる

例文②

私は市役所職員として、仕事を通じて地域に貢献したいと考え、志望しております。

地元ではなく、○○市の市役所を志望した理由は、自然が豊かで地域独自のイベントが多く、地域住民との距離が近い貴所に魅力を感じたためです。

毎年開催されている秋祭りには毎年参加しており、地域住民の暖かさを感じることができる魅力的なイベントだと思っています。

現在、私は大学で○○を学んでおり、この経験と知識が市役所職員として活かせると考えております。○○市の地域住民との交流を深め、みなさまから頼りにされる職員を目指し、全力を尽くす所存です。

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地元出身でない場合、市役所を志望した強い理由が必要となります。相手を納得させるためには、自分のエピソードを交えた志望動機が効果的です。

地元出身ではないけれど、その地域に魅力を感じるという点を強調してみましょう。

例文③: 自身の強みを活かしたい

例文③

こちらの〇〇市には、大学進学で引っ越してきたのがきっかけで住み始めました。

人口数はあまり多くない地域ですが、実際に住んでみると、自治体が独自でおこなっているさまざまな取り組みで、住みやすい環境作りを進めているのが伝わってきました。

実際に住んでいる私も、とても住みやすい街だと感じています。私は、この魅力的な○○市の市役所職員になり、さらに環境作りの取り組みを進めて、人口数の増加に努めていきたいと考えています。

大学時代は地域創成学を学び、地域の活性化について多角的な視点から学んできました。この経験と知識を活かし、○○市のさらなる発展に尽力していく所存です。

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大学時代に学んだことを強みとしてアピールして、志望動機に上手く盛り込むのも効果的です。市役所側が求める人材と自分の強みをうまくマッチングさせて、志望動機に落とし込みましょう。

採用担当者に「一緒に働きたい」と思わせる内容にすることがポイントです。

市役所の志望動機を作成する際に注意すべき2つのこと

市役所の志望動機を作成する際はいくつかの注意点があります

せっかくの志望動機がマイナスイメージにならないように、事前にしっかりと確認しておきましょう。

  1. 安定を志望理由にするのは避ける
  2. 下調べは入念にする

①安定を志望理由にするのは避ける

公務員は安定性が高いというイメージがありますが、全面的に押し出してしまうと、目先の良い条件しか考えていないという悪い印象になってしまいます

「他の仕事でもいいのでは?」と思われてしまい、採用試験に悪影響を及ぼすでしょう。

就活生にとって、安定性で就職先を選ぶのはもちろん大切ですが、それを相手に伝えないよう注意してください。志望動機は安定性以外の内容で作成しましょう。

②下調べは入念にする

就職先の情報を念入りに下調べするのは、とても大切なポイントです。研究度合いで魅力的な志望動機が作れるかどうかが左右されます。

特に、市役所はその地域に密着した仕事なので、業務内容以外にも地域についての情報も調べる必要があります。

情報収集をして行く中で、古い情報や誤った情報を集めてしまい、それをもとに志望動機を作成しないよう注意することが欠かせません。

情報の出典元や年月日の確認はしっかりとしておく安心ですね。

志望動機が思いつかないときは何を参考にする?                                                                        

ここでは、市役所の志望動機を作成する際に、あると便利な3つの資料やイベントについて紹介します。志望動機作りに悩んでいる人は、この資料を手に入れて作成の参考にしてみてください。

  1. 市役所ホームページ
  2. ローカル新聞/ローカルニュース
  3. 地域のイベントやボランティア活動

①市役所ホームページ

近年、自治体ごとに独自のホームページがあり、そこに求人所法を掲載するのが一般的となっています。

志望動機を作成する前に、まずは市役所のホームページで募集要項について確認しておきましょう。募集要項から市役所側が求める人材が見えてくるケースもあります。

また、市役所のホームページにはその地域の情報が集約されているので、欲しい情報が手に入りやすいです。

ホームページをチェックすれば、スムーズに志望動機が作成できるでしょう。

②ローカル新聞/ローカルニュース

地域で配布されているローカル新聞やローカルニュースは、ネットでは公開されていない地域情報が豊富に掲載されています。

地域の魅力を中心に特集した記事も多いので、志望動機作りの参考になるでしょう。これらの情報を分析して、志望動機に反映させてください。

ローカル新聞やローカルニュースが掲載されている広報誌は、市役所で配布されていることが多いので、可能であれば志望する市役所に足を運んでみましょう

③地域のイベントやボランティア活動

地域で開催されるイベントやボランティア活動も、市役所の志望動機を考える上で参考になるものです。

例えば、まちづくりボランティアでは遊歩道の花壇管理や地域イベントの運営が行われています。

また、子ども・青少年育成ボランティアでは子育て相談や学習支援、地域安全ボランティアでは交通安全活動や防犯パトロールなど、多様な活動も展開されているでしょう。

これらの活動に参加することで、地域課題の理解を深め、地域貢献への熱意を具体的に語ることができるはずです。

志望動機を書いたら添削してもらうのがおすすめ

志望動機を添削してもらう際は、誰に頼むかが大切で、第三者の客観的な視点を取り入れることで、より伝わる内容に仕上げられます

ここでは、添削をお願いするのに適した相手について見ていきましょう。

  1. 公務員の合格者
  2. 身近にいる友達や両親
  3. 大学のキャリアセンター

①公務員の合格者

公務員試験に合格した先輩は、実際の仕事内容や市役所の採用で重視されることを熟知しているため、おすすめの添削者です。

同じ自治体で働く先輩が理想的ですが、公務員に共通する部分も多いため、他の自治体の先輩でも構いません。

先輩に添削を依頼する際は、志望動機だけでなく、面接の雰囲気や質問の傾向、注意点についても積極的に質問することをおすすめします。

先輩の生の声や経験は、あなたの志望動機をより説得力のあるものに磨き上げる貴重な機会となるでしょう。

②身近にいる友達や両親

志望動機の添削は、身近な人に協力してもらうのも効果的な方法です。

家族や友人は、あなたの経験や性格をよく知っているため、客観的な視点から貴重なアドバイスをくれる可能性があります。

ただし、単に内容を確認してもらうだけでなく、文章の論理性や説得力についても意見をもらうことが欠かせません。

また、地域貢献や社会への想いを具体的に伝える必要があるため、第三者の目線で改善点を指摘してもらうのがおすすめです。

③大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターは、市役所や公務員志望の学生にとって最高の添削サポート機関です。

カウンセラーは、志望動機の具体性や熱意を専門的な視点から評価し、改善点を的確にアドバイスしてくれます。

特に公務員志望の場合、地域貢献や社会への想いをどう表現するかが重要なので、経験豊富なキャリアセンターのスタッフに添削してもらうことで、より説得力のある志望動機に仕上げることが可能。

無料で専門家のアドバイスが受けられるので、ぜひ積極的に活用しましょう。

市役所の志望動機は地域への理解を深めて作成しよう

市役所の志望動機を作るときは、その地域の情報を徹底的に調べて理解度を深めることが大切です。理解度の深さは魅力的な志望動機作りにつながります。

しっかり情報収集を好印象な志望動機を作成しましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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