「自己PRで研究への取り組みを書きたいけど、どのようにアピールすれば良いんだろう…。」と悩んでいる就活生はたくさんいるのでは?専門的な研究の話をする際には、いくつか注意が必要です。
そこで、本記事では自己PRで研究内容を伝える時のポイントや例文を解説します。ぜひ、今後の就活対策の参考にしてみてくださいね。
自己PRの題材として研究は効果的!採用視点で評価される能力を解説
そもそも面接で研究をアピールして、どんな効果が期待できるのでしょうか?基本的に自己PRでは、研究テーマそのものではなく、研究をする中でどんな強みを発揮できたかをアピールしましょう。
特に、研究内容のみを延々に語って、研究にスポットライトが当たり過ぎないように気をつけてくださいね。自己PRでは企業が求める人材であるとアピールする必要があるのです。
では、研究のエピソードを通して、アピールすべき内容を5つ解説します。
①継続力・粘り強さ
研究を自己PRに使う際には、地道な作業でも諦めずに継続して成果を出した経験を伝えるのがおすすめです。
研究で結果や成果を出すためには膨大な時間がかかるので、毎日単調な作業を繰り返す場合もあり、研究が失敗した際には修正も必要になるでしょう。
これは会社に入ってからの仕事でも同様であり、地道な作業を積み重ねて成果を出せる能力は、企業も大切にしています。
とくに入社したばかりのときには単調な仕事が続くこともあるため、研修を経てようやく大事な業務で活躍できるようになります。
基本的に企業は「長く働いてくれる人材」を求める傾向にあります。1つのことを続けるためには「続ける努力」も必要なので、それができる人は好印象ですよ。
継続力を自己PRや面接で活かす方法は以下の記事でも詳しく説明しています。
自己PRで継続力をアピールしたい就活生必見!書き方や例文を解説
②論理的思考力
自己PRで自分の研究内容を伝えようと思っている学生の多くは、論文を書いた経験があるため、論理的思考力をアピールしやすいくなります。
論理的な思考で話せる人材は話が分かりやすいので、相手に内容を理解してもらえます。考え方が整然としているため高い説明能力があり、相手を納得させることが得意なのです。
そのため企業でも、仕事の道筋や計画を立てる際に役立つでしょう。面接では話し方に注意して、論理的思考力を持っているとアピールしてくださいね。
③専門知識
研究をアピールする際には、大学での研究内容と企業での業務内容が合っていると、非常に高い効果が期待できるでしょう。
とくに研究開発職の面接を受ける場合には、他の経験や自分の考え方を話すよりも、大学でどんな研究をしたのか述べる方が好印象を獲得できます。
志望職種とマッチするポイントを理解して、話題の切り口をどの部分にするのか考えれば、相手に良い印象を与えられるはずです。
この場合は企業とのマッチ度が特に大切です。企業分析を重点的に行ない、自分の行なった研究と同系統の研究を行なっている企業を選んでいきましょう。
また、同系統ではなくても、自分の研究が活かせそうな事業があれば、積極的に応募してみてくださいね。
④仮説立案・検証能力
仮説立案・検証能力は、研究活動の根幹をなす重要なスキルです。
研究では、先行研究を踏まえて仮説を立て、実験や観察を通じてその真偽を確かめるプロセスを繰り返します。
ビジネスの現場でも非常に重要視されており、特に新規事業の立ち上げや、商品企画、マーケティング戦略の立案など、未知の課題に取り組む場面で活かせるでしょう。
おすすめの職種としては、コンサルタント、商品企画、マーケティング、研究開発職などが挙げられます。
⑤調査力・ヒアリング力
研究活動では文献調査や実験データの収集、研究室でのディスカッションなど、日常的に調査やヒアリングのスキルが重要になります。
英語論文の文献検索や整理、研究ゼミでの議論を通じて、必要な情報を収集・分析する力が自然と身につきます。
この能力は、顧客ニーズの把握や市場分析が必要なビジネスの現場でも大いに活かせるでしょう。
また、研究過程で培った「自発的に課題を見つけ、解決策を探る姿勢」は、企業が重視する自己解決能力の証明にもなります。
自己PRで研究について話す際の3つのポイント

企業から好印象を得るためには、どのようなことを意識すべきなのでしょうか?自己PRで研究を話す際のコツは3つです。
①面接官が分かりやすい言葉で伝える
自己PRで研究に関して話す場合には、専門性がない人にも分かりやすい言葉を使って説明する必要があります。
相手が同じ知識を持っている前提で話を進めても、何を伝えたいのか理解されません。自己PRの時間が浪費されるだけで、全くアピールにならないでしょう。
難しい短語は言い換えるか、先に説明を加えることがおすすめです。面接中は説明能力も見られているので、誰にでも伝わる言葉で説明してくださいね。
②成果よりも取り組む過程に焦点を当てる
自己PRでは研究結果のみ述べても意味がありません。結果を出すまでの過程を伝えることが大切です。
具体的な数値を盛り込んで、どんなことを試してどういった結果が生まれたのか、エピソードとともに伝えてくださいね。
数値を使わない場合には、採用担当者がイメージできるように書き方を工夫する必要があります。結果の良し悪しはほとんど関係ないので、悪い結果が得られた場合でも正直に話しましょう。
研究によっては、明確に成功することがなかったパターンもありますよね。何かしらの成果を出すことを目的としていない研究もあります。
そんなときでも「どんな努力をしたのか」「どんな試行錯誤をしたのか」という、過程に焦点を当てたエピソードが伝えられれば問題ありません。
③研究での取り組みがどのように会社で役に立つのか伝える
あなたが力を注いできた研究を企業でどのように活かせるのか伝えて、自己PRを終えてください。そのためには、業界研究や企業研究が重要です。
その上で、企業側が求める人材像に合った活かし方を述べると、採用担当者にも良い印象を与えられるでしょう。
仕事への具体的な活かし方を伝えるためには、志望企業の公式サイトをチェックしたり、インターンや説明会を通して入念に調べることが必須です。
自己PRでの研究についての伝え方3ステップ

研究をアピールする際には、コツがあります。上記の3つのステップを意識して、効果的な自己PRを作成しましょう。
①アピールしたい強みを結論ファーストで伝える
初めに結論となるアピールする強みを話しましょう。
結論がないと聞き手は要点が分からず、漠然と話を聞き続けて、次第に集中力も切れると、あなたの魅力が伝わらないまま、面接が終わってしまいます。
面接中の限られた時間だけで、他の候補者よりもあなたが企業の役に立つと伝える必要があるので、採用担当者にあなたの魅力を伝えるためにも、最初に結論を明らかにしておくことが重要なのです。
②強みの根拠として自身の研究活動を簡潔に伝える
どうしてこの研究を始めようと思ったのか、動機や背景を入れましょう。
そして、実際にどのような取り組みをしたのか、何を目指そうとしてどこまで達成できたのか、専門知識を持っていない人にも分かりやすく話すことが重要です。
採用担当者が専門的な内容に詳しいとは限らないので、専門用語を多用したり、研究成果を延々と披露して自慢話にならないように注意してくださいね。
理系の企業や研究開発職ならくみ取ってもらえる可能性もありますが、基本的には誰が聞いても理解できる話にするのがおすすめです。
5W1Hを中心に「なぜ」「なんのために」「何を目的として」「何を行なったのか」を一つひとつかみ砕いて、要素を並べていきましょう。
③入社後に自身の強みをどのように活かせるかを伝える
自身が力を注いできた研究を通じて抽出した学びを活かして、企業でどのように活躍できるのか伝えることが大切です。
企業でどのように役立ちたいのか、研究での努力がどう役立つのか、具体的な場面を想定して述べることで、あなたが採用後に活躍できる人材だとアピールする必要があります。
入社後のビジョンも述べれば、将来を考えて努力を惜しまない人材だと思われて好印象につながるでしょう。
自己PRで研究についてアピールした例文3選

ここで、自己PRで研究内容を語る際の例文を3つ紹介します。自分に近い内容を参考にして、自己PRを作ってみましょう。
また今回は例文だけでなく、実際に今も就活生を内定に導いている現役の就活アドバイザーが、研究をテーマとした自己PR例文を徹底添削していきます!
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例文①論理的思考力
研究で得られた論理的思考力をアピールする例文を添削しました。違和感のある部分に向き合い、論理的に解決できる力が伝わりますね。
論理的思考力をアピールする例文
【結論】私は論理的に考えることが得意です。 私の強みは、課題を論理的に分析し、適切な解決策を導き出す力です。
添削コメント|強みを具体的なスキルとして表現し、簡潔かつ印象的な結論にしました。
【エピソード】私は大学で近年増加している高層建築を研究していて、この研究に建築の構造設計の理論をいかにして適用するかを学んでいます。 大学では高層建築における構造設計理論の応用に関する研究を行い、適用方法を追求してきました。
添削コメント|活動内容を簡潔に整理し、具体性を持たせることで、研究の意義を明確にしました。
【エピソード詳細】まず、実験によって既存の理論と実際の値との違いを把握し、差が生じる要因をモデル化して論理的に考えました。そのときに重視したのは、数多くの論文を読んで違和感を探すことです。 矛盾点や改良の余地を見つけ出すことです。
添削コメント|行動内容をより具体的かつ論理的に表現し、取り組みの過程を鮮明にしました。
【成果】初めは、先も見えず、うまく問題点を見つけられずに成果が得られませんでしたが、諦めずに違和感がある部分を論理的に思考し、研究を続けた結果、困難に直面しながらも、違和感を手がかりに論理的な分析を重ねた結果、既存の理論よりも適切に評価できる安全性が高いと考えられる改良を施せました。
添削コメント|困難を乗り越えた点を明確にすることで、粘り強さと問題解決力を伝えられる内容に改善しました。また「適切に評価できる改良が施せた」という部分が分かりにくいため「安全性が高いと考えられる改良を施せた」と具体的に修正しています。
【入社後】入社後にも安全な設計のために、常に論理的に結果と向き合って問題解決に導きたいと考えております。 入社後は、安全性を追求する設計において、論理的な分析を活かし、課題解決に貢献したいと考えています。また、現場で得られるデータを活用し、より実践的な改善提案を行いたいです。
添削コメント|「論理的に結果と向き合う」という抽象的な表現を具体化し、設計業務での課題解決やデータ活用による改善提案といった行動を示しました。具体的な貢献方法を記載することで、採用担当者に入社後のイメージを明確に持ってもらえます。
【足りなかった部分】「論理的に考える力」の意味が抽象的で、やや説得力を欠いていました。また、研究内容や課題解決のプロセスが簡潔すぎて、強みを証明する材料として不十分です。
【添削箇所】強みを「課題を論理的に分析し、解決策を導き出す力」と具体化し、研究での課題解決プロセスや成果を明示しました。さらに、入社後の意欲として「データを活用した具体的な改善提案」を追加しています。
【どう良くなったか?】具体的な行動や成果を示すことで、課題解決力の強みが明確に伝わる内容に改善しました。また、入社後の貢献方法を具体化し、採用担当者に応募者の即戦力や成長性をイメージさせる構成に仕上げています。
・具体的な課題と行動を提示する ・取り組みの成果を詳細に伝える ・強みがどのように企業で活用されるかを明示する |
例文②継続力
研究で得られた継続力をアピールする例文を添削しました。企業にとっても「長く働いてくれる人材」は非常に魅力的に映るので、しっかりアピールしていきましょう。
継続力をアピールする例文
【結論】一つのことに継続して打ち込めることが、私の強みです。 私の強みは、1つの課題に対して粘り強く取り組み、継続的な努力で成果を出せる力です。
添削コメント|継続性という強みを「粘り強さ」と「成果」に結び付け、抽象的な表現を具体化しました。強みが企業でどう活かせるかを想像させる工夫を施しました。
【エピソード】大学では自動車用エンジンの効率化をテーマとして研究に取り組みました。 に、環境負荷を軽減する研究に取り組みました。
添削コメント|テーマの具体性を高め、研究の焦点を明確にしました。また、「環境負荷を軽減する」という研究の意義を付け加え、何の目的で研究していたのかを分かりやすく伝えています。
【エピソード詳細】現在、地球温暖化を防止するため、各国がCO2の排出量を削減する取り組みが進んでおり、いずれ自動車が社会から失われる可能性もあります。地球温暖化防止のため、各国がCO2排出削減を進める中、エンジンの熱効率向上による燃料消費削減が必要だと考えました。そこで、環境に優しい自動車を実現するためにも、エンジンの熱効率を上げて使用燃料を減らすことを目標にして研究を続けました。 これを目標に掲げ、熱効率を向上させる実験を粘り強く繰り返し、データの分析を重ねてきました。
添削コメント|「いずれ自動車が社会から失われる可能性」という仮説的な表現を削除し、具体的な課題と行動に焦点を絞りました。また、「目標を掲げ、粘り強く実験を繰り返す」という具体的な行動を盛り込みました。
【成果】現在でも私は、環境と共存できる自動車を作りたいと考えています。 研究を通じて、熱効率を5%向上させる改良案を提示でき、エンジンの環境性能向上に貢献しました。この経験から、環境と共存できる自動車の実現に向けた取り組みを強く志すようになりました。
添削コメント|研究の成果として「熱効率5%向上」という具体的な数字を示し、成果を可視化しました。また、その成果が志望動機にどのように結び付くかを明確にしました。
【入社後】そのため貴社でも人生をかけて研究を続けて、地球環境と自動車産業の両方に貢献したいです。 貴社での研究を通じて、環境性能を高めた次世代のエンジン開発に挑戦したいと考えています。将来的には、地球環境と自動車産業の共存を可能にするイノベーションを起こすことで、社会全体に貢献したいです。
添削コメント|「人生をかけて研究を続ける」という抽象的な表現を削除し、具体的な取り組みや目標を加えました。入社後のビジョンを明確にし、企業との関連性を強調しました。
【足りなかった部分】元の文章ではエピソードのどこで「継続力」が発揮されているのかが曖昧で、強みに対する信憑性が薄い状態でした。また、研究の成果や入社後の目標が簡潔すぎて、強みが企業でも活かせるのか、説得力にかけています。
【添削箇所】強みを「粘り強く取り組み、成果を出せる力」と具体化しつつ、研究をするうえで継続力を発揮したタイミングを示しました。また、成果を「熱効率5%向上」と数値化し、入社後の目標を「次世代エンジン開発」など具体的に述べています。
【どう良くなったか?】強みや行動が具体的に示され、説得力が増しました。さらに、成果を数値で示すことで努力の結果が伝わりやすくなり、入社後の目標も明確化したことで、企業への適性や貢献意欲がより強調される内容になっています。
・研究内容や課題を詳しく伝える ・努力と成果の因果関係を示す ・企業での貢献イメージを具体化する |
「継続力があることをもっと効果的に伝えたい!」という方は、こちらの記事もぜひ見てみてくださいね。他の学生と差別化してアピールする方法も載っていますよ。
自己PRで継続力をアピールしたい就活生必見!書き方や例文を解説
例文③集中力
研究で得られた集中力をアピールする例文を添削しました。研究をテーマにした自己PRには、長時間集中が続くこともアピールポイントとして使いやすいですよ。
集中力をアピールする例文
【結論】私の最大の強みは、長時間集中して作業を続ける能力です。 高い集中力と持続力を活かし、質の高い成果を安定して出せることです。
添削コメント|具体性を持たせるため「長時間集中」という抽象的な表現を「高い集中力と持続力」に言い換え、成果を強調しました。企業での活用イメージが伝わる構成にしました。
【エピソード】例えば、大学の卒業研究では、新しいアイデアや解決策を見つけるために、多くの論文を読み込むことに没頭しました。 多くの論文を徹底的に分析し、その中から最適な解決策を見つけることに注力しました。
添削コメント|「論文を読み込む」という表現を「論文を徹底的に分析」と具体化し、努力の方向性を強調しました。「没頭した」だけでは時間を無駄にしたと捉えられる可能性もあったため、没頭して得た成果を示唆する表現にしました。
【エピソード詳細】あるプロジェクトでは、特定の問題に対する解決策を見つけるために、関連する研究を徹底的に調査し、終電まで図書館に残ることもしばしばでした。 問題解決に必要なデータや事例を徹底的に調査し、毎日閉館時間まで図書館で粘り強く作業を続け、独自の解決策を導き出しました。
添削コメント|具体的な行動として「データや事例を調査したこと」を説明し、努力の結果として「独自の解決策を導き出した」と成果を加えました。成果が具体化されることで説得力が増します
また「終電まで図書館に残る」という表現は現実的ではないため(先に閉館時間になる)、「閉館時間まで残った」という表現に修正しました。
【成果】このような習慣は、一度に多くの情報を処理し、深い理解を得るのに役立ちました。結果として、一度に多くの情報を整理・分析し、研究を進める中で具体的な成果を挙げることができました。また、計画的な努力により、体調を崩すことなく研究を進めることができました。 無理なく高い生産性を保ちながら研究を完遂できた点が評価されました。
添削コメント|「習慣」「役立ちました」など漠然とした表現を削除し、「情報の整理・分析」や「研究の完遂」という具体的な成果を示しました。採用担当者が成果を明確にイメージできるよう意識しました。
【入社後】社会人としても、この集中力と持続力を活かし、限られた時間の中で質の高い成果を出し続けることができると自負しています。 入社後は、この集中力と持続力を活かして、限られた時間内で効率的にタスクを遂行し、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。特に締め切りのある業務でも冷静に分析し、期待以上の成果を出すことを目指します。
添削コメント|「質の高い成果を出し続ける」という漠然とした表現を具体化し、入社後の取り組みイメージを描きました。業務環境に即した内容にすることで、企業への適性をアピールしました。
【足りなかった部分】元の文章では、エピソードがやや曖昧なほか、現実的ではない部分も混ざっており、強みを補強できないものになっています。また、入社後の活用イメージが不十分で、企業への貢献意欲が伝わりづらいです。
【添削箇所】エピソード内に「論文の分析」「独自の解決策を導出」といった具体的な行動を加え、エピソード全体の具体性をアップしました。成果や入社後の貢献イメージも詳細に記述しています。
【どう良くなったか?】行動と成果の因果関係を明確に示し、採用担当者が取り組みの価値を理解しやすい内容に改善しました。また、入社後の目標を具体化し、企業での適性や貢献意欲がしっかり伝わる構成となっています。
・具体的な行動や成果を明示する ・集中力や持続力がどう成果に繋がったのかを明示する ・企業が求めるスキルや適性をアピールする |
研究の自己PRの注意点・よくあるNG例
研究の自己PRはで企業が求めているのは、研究を通じて培った能力や成果が実務でどう活かせるのかという点です。
ここでは、研究の自己PRでありがちな失敗例と、それを避けるためのポイントを解説します。
①研究の内容説明になっている
研究の自己PRでよくある失敗は、研究内容の説明に終始してしまうことです。
研究テーマや実験方法、結果などを詳しく説明しても、それだけでは自分の強みや人物像が伝わりません。
企業が知りたいのは、研究を通じてどんな能力が身についたのか、どう課題を乗り越えたのか、そしてその経験が入社後にどう活きるのかという点です。
そのため、研究内容を説明する際は、その過程で発揮された論理的思考力や粘り強さ、課題解決力などの具体的なエピソードと紐付けて伝えてください。
②強みではなく実績のPRになっている
研究の自己PRでよくある失敗の2つ目は、研究の実績や成果のみを強調してしまうことです。
「〇〇の研究で△△という成果を出した」「論文が査読付きジャーナルに掲載された」等の実績の羅列だけでは、あなたの強みが伝わりません。
繰り返しになりますが、研究を通じてどんな能力が身についたのか、その能力がどう企業で活かせるのかを具体的に説明してください。
実績は、あくまでもあなたの強みを裏付けるための具体例として使うようにしましょう。
③専門用語を使いすぎている
専門用語を使いすぎると面接官や採用担当者に内容が伝わりにくくなるため、平易な言葉で説明することが重要です。
もしどうしても専門用語を使う場合は、最初に簡単な解説を加えるか言い換えを工夫しましょう。
例えば、「遺伝子組み換え技術」を「生物の性質を人工的に変える技術」と言い換えるなどです。
自己PRの目的は研究内容の詳細の説明ではなく、自分の強みや成長を伝えることだと心に留めておきましょう。
研究の自己PRについてよくある質問
ここでは最後に、研究の自己PRについて、就活生からよく寄せられる質問に解答していきます。
疑問をしっかりと解消し、自信をもって就活に望んでください。
①研究職以外でも研究を自己PRに使っていい?
研究職以外でも研究経験を自己PRに活用できます。
というのも、研究活動を通じて培った論理的思考力、課題解決能力、情報収集・分析力は、多くの職種で求められる汎用的なスキルだからです。
特に、目標に向かって粘り強く取り組む姿勢や、チームでの協働経験、専門的な知識を分かりやすく説明する力は、ビジネスの現場でも高く評価されるでしょう。
ただし、研究内容そのものではなく、その過程で得られた経験や能力に焦点を当てて説明するのが重要です。
②研究内容は評価に関係してくる?
研究内容は企業の評価において重要な要素となります。
特に、研究を通じて身につけた論理的思考力、課題解決能力、専門知識は、企業が求める人材像と直結することが多いためです。
ただし、研究テーマと志望する業界や職種が異なる場合でも、研究プロセスで培ったスキルや姿勢をうまく転換できれば十分にアピールポイントになります。
また、困難な課題に粘り強く取り組む姿勢や、新しい価値を生み出す創造性なども、研究活動を通じて証明できる重要な強みとなるでしょう。
自己PRでは研究を通して伝わる強みを効果的にアピールしよう
今回は自己PRで研究内容を伝える際の効果的なアピール方法を説明しました。
テーマに研究を用いて強みや個性を伝えるのは効果的です。ただし、難しい専門分野の研究テーマは相手に伝わりにくいので、ポイントをしっかり伝えて面接官に好印象を与えましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。