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医療機器メーカーの志望動機の書き方を紹介|例文やポイントも解説

「医療機器メーカーに興味はあるけど業界についてはよく知らない」といった人は多いのではないでしょうか。医療機器メーカーを志望する際は、まず業界全体の理解を深めることが重要です。

業界の動向や求められる人材をしっかりと分析しなければ、説得力のある志望動機は作れません。今回は、医療機器メーカーの志望動機の書き方をご紹介します。

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目次

医療機器メーカーの志望動機作成は業界理解から始める

医療機器メーカーを志望する際は、まず業界理解から始めることが重要です。

医療機器業界は、高齢化が進む日本だけでなく海外へも売り込みを行なっており、徐々に需要が高まっている分野といえます。現在のニーズを見極め、他者との差別化を図ってさまざまな取り組みを行うことが重要な業界です。

  1. 医療機器業界のビジネスモデル
  2. 医療機器業界の仕事内容
  3. 医療機器業界の動向

①医療機器業界のビジネスモデル

医療機器業界は、医療機器を製造する会社である「医療機器メーカー」と、卸業者である「医療機器商社」医療機器を使用する「医療機関」の3つから成り立っています。

まず、メーカーが製造した医療機器を商社に対して販売し代金を回収します。そして、商社は商品を医療機関へ販売し代金を回収するといった流れです。

医療機器メーカー

医療機器は大きく分けて以下の3つの分類です。

  • 絆創膏や不織布の一般医療機器
  • 補聴器や歯科用金属の管理医療機器
  • ペースメーカーやコンタクトレンズの高度管理医療機器

国内には約30の医療機器メーカーがあり、各会社で製造している分野が異なるのが特徴です。

医療機器商社

医療機器メーカーから買い付けをして、医療機関へ販売する卸業者を医療機器商社といいます。高い技術が必要な医療機器は、流通に関しても簡単ではありません。

したがって、アフターフォローもしっかりできる医療機器商社は非常に重要な存在です。

医療機関

病院や薬局といった実際に医療機器を使用する現場全体を医療機関といいます。医療機器商社は、医療機関ごとのニーズに沿った医療機器の提供をしなければなりません。

②医療機器業界の仕事内容

医療機器業界の仕事内容は、総合職と技術職に分けられます

総合職

総合職は主に営業の仕事です。医療機器メーカーの営業は、医療機関へ定期的に訪問して医師や看護師らから現場の声を伺います。

実際の現場での悩みや課題を把握し、自社製品をアピールして解決の提案をするのが重要な役割です。公的な資格がなくても就くことができますが、医療分野の知識はある程度必要といえるでしょう。

技術職

技術職は主に以下の3つです。

  • 研究開発
  • 臨床開発
  • 生産技術・生産管理

「研究開発」では、医療機器の研究や開発、改善の業務を行います。高い技術力と責任があり患者の命に関わる職種です。

また、医療機器の安全性や有効性を確かめるため、臨床的な研究は「臨床開発」が行います。「生産技術・生産管理」は、医療機器の生産設備やメンテナンスを行い、安全で安定した製品生産をするのが主な仕事です。

③医療機器業界の動向

高齢化が進んでいる日本では、医療機器業界は右肩上がりで、今後さらに需要が高まるでしょう。厚生労働省の「医療機器生産金額の推移(令和3年薬事工業生産動態統計年報の概要:P36)」調査でも、国内での医療機器業界は緩やかに成長していることがわかっています。

さらに、少子高齢化によって今後の保険医療の心配が懸念されており、健康意識も高まっているのが特徴です。体重計や血圧計といったヘルスケア機器の需要も伸びており、日頃の運動で健康管理をするニーズも増えてきています。

このような背景は日本だけではありません。海外においてもIT業界が医療機器やヘルスケアサービスの分野へ参入しており、今後は日本国内でもさらにグローバル化の動きが進んでいくでしょう。

医療機器メーカーに向いている人の3つの特徴

医療機器メーカーに向いている人には特徴があります。企業によっても多少の違いはありますが、以下の3つの特徴がある人は向いているといえるでしょう。

向いている人の特徴を知ることができれば、自身の強みを活かせるかもしれません。それぞれ1つずつ解説していきます。

  1. 責任を全うできる人
  2. 信頼関係を築くのが得意な人 協調性がある人

①責任を全うできる人

責任を全うできる人は、医療機器メーカーに向いています。医療機器を扱う仕事であれば、どの部署においても必ず人命に関わる仕事になるからです。

例えば、製造過程で起こった小さなミスが重大な欠陥につながり、事故が発生してしまう可能性も少なくありません。そのため、使命感があり責任を持って取り組める人でなければならないのです。

命や健康を守る強い責任感を持つ人であれば、医療機器メーカーに向いているといえるでしょう。

②信頼関係を築くのが得意な人

信頼関係を築くのが得意な人も医療機器メーカーに向いています。医療機器業界では、医師や看護師といった医療従事者とのコミュニケーションが非常に大切だからです。

コミュニケーションが取れる時間が仕事の合間と限られているため、相手の状況を考えて手短に営業しなければなりません。そのため、高いコミュニケーションスキルが求められます。

どのような相手でも短時間で信頼関係を築ける人は、非常に向いている仕事といえます。

③協調性がある人

協調性を大事にできる人も、医療機器メーカーに向いているといえるでしょう。医療機器業界は、さまざまな現場のニーズを汲み取って、開発や製造に活かさなければなりません

そのため、さまざまな意見や要望を話し合い、全員で同じ目標に向かいチーム全体で製品の開発に力を注ぐことが重要です。協調性があれば、ミスの少ない安全な製品作りにもつながります

情報や意見交換、フォローをし合うといった協調性がある人は、医療機器メーカーに向いているといえるでしょう。

医療機器メーカーで主要な5つの企業

医療機器メーカーはいくつかありますが、主要な5つの企業をご紹介します。それぞれの特徴を確認して、志望動機の参考にしてみてください。

  1. ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
  2. 日本メドトロニック株式会社
  3. テルモ株式会社
  4. GEヘルスケア・ジャパン株式会社
  5. オリンパス株式会社

①ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

アメリカに本社があるジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、滅菌済みの包帯や縫合糸を使うべきという革新的なアイデアをもって創業しました。

今や日常生活に欠かせない絆創膏やコンタクトレンズなどの生活用品を初めて開発・製造・販売したメーカーでもあります。また、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の社訓は36の言語に翻訳されるほど世界中で知られており、事業運営の中核となっている企業です。

②日本メドトロニック株式会社

フィンランドに本社がある日本メドトロニック株式会社は、世界で初めてペースメーカを開発した企業で、現在は150以上もの国で活動しています。

整体工学技術を活用した、革新的な医療技術を提供し続けており、製造・研究施設以外にも教育施設も展開しています。また、世界中の慢性疾患をはじめとするさまざまな疾患に苦しむ人への生活の質の向上・健康回復に力を入れているグローバル企業として有名です。

③テルモ株式会社

日本に本社を構えるテルモ株式会社は、100年の歴史をもつ医療機器メーカーです。世界の160を超える国や地域で医療貢献も行なっています

テルモ株式会社は体温計で有名ですが、心臓手術の医療機器やカテーテルの取り扱いもしており幅広いのが特徴です。また、輸血や細胞治療に関する製品やサービスの事業展開も行なっています。

④GEヘルスケア・ジャパン株式会社

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、米ゼネラルエレクトリックの日本支社です。自社でCTやMRIの開発を行なっているため、画像処理や医療診断システムを得意としています。

国内での開発・製造・販売・サービスを一貫して行い、高品質な医療を持続して提供することを目指しているメーカーです。

⑤オリンパス株式会社

一眼レフカメラで有名なオリンパス株式会社ですが、内視鏡カメラをはじめとする医療機器メーカーでもあります。1950年には世界初の実用的な胃カメラの開発に成功している企業です。

内視鏡事業では、圧倒的な世界シェアを誇っているメーカーとなっています。オリンパスは、独自の技術開発と最先端の製造技術によって、世界中の医師のニーズに応え続けている企業といえます。

医療機器メーカー志望者に有用な3つの資格

医療機器メーカーを志望する際には、特に必須の資格はありません。ただし、持っていれば志望に有用なだけでなくやる気を示すことができるでしょう。ここでは3つの資格についてご紹介します。

  1. 医療機器情報コミュニケータ(MDIC)
  2. CDR認定制度
  3. 第2種ME技術実力検定試験

①医療機器情報コミュニケータ(MDIC)

医療機器情報コミュニケータ(MDIC)は、一般社団法人医療機器学会が認定する資格です。医療機器の適切な使用や管理に関する必要な知識が学べます。

医療機器メーカーと医療機関との情報共有は非常に大切です。MDICの資格を取得しておくことで、情報共有が円滑になり、医療機器の販売後の安全性を高められる人材となりやすいでしょう。ただし、資格取得には、医療概論や臨床工学といった学びが必要となります。

②CDR認定制度

アメリカで生まれたCDR認定制度は、ペースメーカーといった植え込み型の医療機器を安全に使用するための専門知識と技術サポートができる制度です。認定の実施は一般社団法人日本CDRセンターが行なっています。

認定は、センターに加入している企業に勤めている人等でなければ受けることができません。医療機器メーカーの営業でも、CDR認定制度を保有している人材を求めているところは多く、おすすめの資格といえます。

③第2種ME技術実力検定試験

第2種ME技術実力検定試験は、公益社団法人日本生体医工学会が実施している試験です。試験に合格すると、医療機関で使用されているME機器や医用生体工学の知識があるという証明になります。

合格をすれば「第2種ME技術者」と称することができ、合格証明書も交付されますよ。例年の合格率は30%前後と難しい試験ではありますが、医療機器メーカーの開発や販売にはおすすめの資格です。

医療機器メーカーの志望動機を書く際のポイント2つ

医療機器メーカーを志望する際には、はっきりとした動機が必要不可欠です。志望動機が定まらなければ、質問されても回答が不安定になってしまい、面接官に良い印象を与えられません

興味を持ってもらえるような志望動機にするためのポイントを2つご紹介します。

  1. 医療機器業界を志望する理由を簡潔に伝える
  2. なぜ応募先企業を志望するのかをはっきりと伝える

①医療機器業界を志望する理由を簡潔に伝える

まず、医療機器業界を志望する理由を簡潔に述べてください。専門的なことが多い業界なので、志望する理由は明確にする必要があります

ただし、社会貢献を理由にすることは避けた方が良いでしょう。医療機器業界では最も聞く理由であいまいなためです。できれば、自分自身や親しい人の入退院でのエピソードや、ボランティア活動で経験したことなどを交えて説明すると、志望動機が分かりやすくなります。

②なぜ応募先企業を志望するのかをはっきりと伝える

なぜ、この企業を志望するのかをはっきりと伝えましょう。そのためには、社風や企業理念、仕事内容をしっかりとリサーチして自身に合っている部分はどこなのかを分析することが重要です。

また、取り扱い製品の使用状況を調べ、製品にどれだけ興味を持っているかを志望動機に盛り込むのもおすすめです。志望動機がはっきりしていると、面接官に対しても強い印象を与えることができますよ。

医療機器メーカーでの志望動機の作成方法4ステップ

医療機器メーカーでの志望動機は4つのステップで作成するとスムーズです。企業によって異なる点もありますが、作成のベースは共通しているのでぜひ参考にしてみてください。それでは1つずつ解説していきます。

  1. 結論ファーストで医療機器メーカーの志望動機を伝える
  2. 志望動機の具体的な理由について言及する
  3. 志望理由の根拠となるエピソードを伝える
  4. 入社後のビジョンを伝える

①結論ファーストで医療機器メーカーの志望動機を伝える

志望動機は、結論ファーストで伝えるようにしましょう。理由やエピソードを伝える前に、一番伝えたいことを書くことで印象に残りやすくなるからです。

熱意をしっかりと伝えるためには、結論から述べることは欠かせません。まずは、簡潔に志望動機を書くようにしてください。

②志望動機の具体的な理由について言及する

次に、志望動機の具体的な理由を述べます。社会貢献がしたいといった理由はありきたりすぎて、あまりおすすめできません。

企業や業界の分析を行ったうえで、根拠のある理由にすることが重要です。しっかりとした理由を書くことで、熱意ある姿勢が伝わりやすくなります。

③志望理由の根拠となるエピソードを伝える

志望の理由が書けたら、根拠となるエピソードや体験談を伝えます。抽象的なものではなく、きっかけとなった具体的なエピソードや経験を踏まえることで、印象を残しやすくなるからです。

無理に脚色する必要はありませんが、自分の持っている強みが医療機器メーカーに一致していると思ったらしっかりとアピールしてくださいね。

④入社後のビジョンを伝える

最後は、入社後のビジョンを伝えるようにしましょう。ビジョンを明確にすることで、企業についてしっかりと分析し理解していることが伝わるからです。

将来的にどのようなキャリアを築きたいと考えているかを明記してください。入社後のビジョンは、熱意が伝わりやすいポイントなので、作り込むことが重要です。

医療機器メーカーの志望動機で注意すべきNGな内容

志望動機ではいくつかポイントを盛り込むことが重要ですが、内容によっては評価につながらない場合があります。注意すべき内容を2つご紹介するので、作成したものが当てはまらないか確認してみてください。

  1. 待遇の良さを志望動機にする
  2. 他業界にも当てはまる志望動機にする

①待遇の良さを志望動機にする

待遇の良さを志望動機にすることはおすすめできません。待遇が良さや業績が安定していることを動機にすると、自社を発展させる意欲がなく向上心がない人物だと思われてしまいます

特に、給与面について魅力を感じるといった内容は薄っぺらくなってしまい、いい印象を与えない可能性が高くなります。志望動機を書く際には、待遇や給与については触れないように注意しましょう。

②他業界にも当てはまる志望動機にする

医療機器メーカーだけでなく、他の業界にも当てはまるような志望動機になっていないか確認しましょう。また、医療機器メーカーであれば、どこの企業でも通用するような内容もできるだけ避ける方が無難です。

例えば、医療機器の販売に貢献したいといった志望動機は、あまりにも説得力が無さすぎます。企業が求めている人材や目指している点を押さえることが重要です。具体的にどうしてもこの企業で働きたいという理由伝えるようにしましょう。

医療機器メーカーの志望動機例文2選

医療機器メーカーの志望動機の例文を2つご紹介します。1つ目は活かせるスキルがある場合、2つ目は過去の経験をもとにした例文です。ぜひ参考にしてみてください。

例文①

私は貴社で、世界に向けて低価格で品質の良い医療機器を提供したいと考えています。

なぜなら、恵まれない環境で生まれた子供達にも、質の良い治療をしっかりと受けてもらい健康な体で過ごしてほしいからです。

このような思いに至ったのは、大学生の頃に所属していたNPO団体で体験したことがきっかけです。
団体の活動では、ある発展途上国の小さな診療所で診察の補助や事務を行っていました。

その場所では、医師も不足していましたが、設備や薬といった治療に必要なものも揃っていない状況でした。十分な治療が受けられない国があるという事実を知り、医療における地域差をなくしたいと考えるようになったのです。

貴社では、仕入れや製造に至るまで他社よりもコストを抑えつつ、高品質な商品を生産し続けています。貴社に入社後は、得意な英語を活かしつつ過去に訪れた発展途上国でも、低価格で安心して使用できる医療機器を提供していきたいと考えております。

例文②

私は貴社で、ヘルスケア機器の開発に携わり、人々の健康寿命を伸ばしたいと考えています。

学生時代にデイサービスで介護のお手伝いをしていた際に、生活の中で少しでも自分でできることがあると嬉しそうしている高齢者の方達をたくさん見てきたからです。

貴社のヘルスケア機器は、そんな高齢者の方達の自立を助け、心の元気を与えるものだと考えています。また、これからの高齢化社会において、さらにヘルスケア機器を必要とする人たちは増えていくと考えています。

過去の経験を活かしながら、高齢者の方々が少しでも長く健康的に暮らせるよう、毎日のお手伝いをしたいと思い志望いたしました。

医療機器メーカーの志望動機では業界理解の深さが重要

医療機器メーカーを志望する際には、業界への理解がどれだけできているかが重要です。企業理念や企業が求める人材をしっかりと調べて分析し、マッチするような志望動機を考えなければなりません。

また、自身のスキルや資格だけでなく、これまでの経験やエピソードも踏まえることも大切です。効果的なアピールできるように志望動機はしっかりと作り込むようにしましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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