就活では、志望業界ごとに動機を変えることが求められます。金融業界の志望動機を考える時に、困ってしまう学生は少なくありません。
ここでは金融業界の概要、志望動機のつくり方、例文、注意すべきことなどを紹介していきます。
この記事を読めば、金融業界について知識を深め、適切な志望動機をつくることができるでしょう。
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志望動機を書くうえで必要な金融業界の基礎知識
まずは志望動機を書くうえで必須である、金融業界についての基礎知識を積み上げましょう。概要・業種・職種について、以下に解説していきます。
①金融業界は「お金に関連する商品やサービスを提供する業界」
金融業界とは、お金にまつわる商品やサービスを提供している企業が属する業界です。ひとくちに金融業界と言っても、その業態は様々。たとえば、銀行、損害保険、証券、クレジットカード、消費者金融、リースなど多岐に渡ります。
金融業界は、時代の変化とともに進化しています。今では、1つの企業で複数の仕組みを持つ金融商品を販売できるようになりました。NISAなどの施策からも伺える通り、政府としても個人の投資を後押ししつつあります。
そのため、金融業界への就職を目指すには、業界の内容や最新情報を細かく追っておく必要があるのです。自分の適性や希望はどこにあるのかを考慮して、適切な志望先を選定するようにしましょう。
②金融業界の業種は銀行や証券からリースまで幅広い
金融業界の業種は、役割や展開する事業が異なるため違いを認識しておきましょう。また、政府系金融機関も銀行としての役割がありますが、その対象や事業理念が異なるため、確認しておいてください。
金融業界の業種には、銀行、政府系金融機関、損害保険会社、生命保険会社、証券会社、クレジットカード会社、リース会社、アセットマネジメントなどが挙げられます。また、銀行というくくりの中でもそれぞれ、メガバンク、地方銀行、信用金庫、信託銀行などに細分できます。
他には、損害保険をメインで取り扱う会社、生命保険を主に取り扱う企業、投資や運用商品を主に扱う証券会社、クレジットカード関連の事業を行う会社、リースサービスを提供する会社、資産の管理運用を行うアセットマネジメントなどが挙げられます。
③金融業界の職種は主にスペシャリスト・営業・バックオフィスの3つ
金融業界の職種は、スペシャリスト、営業、バックオフィス業務の大きく分けて3つの業務があります。それぞれについて見ていきましょう。
スペシャリストは、専門性の高い業務を行う職種です。たとえば、アナリスト、ディーラー、トレーダー、アクチュアリーなどが挙げられます。高度な知識とスキルを持って、日々専門の業務に向かうプロフェッショナルです。
営業は、金融業界の中で最も多くの人が務める職種です。ホールセールは法人向けの営業を、リテールは個人向けの営業を担います。
バックオフィス業務は、総務、労務、人事と呼ばれる業務を行う職種です。書類の整理や管理を行なったり、手続きを遂行したり、なくてはならない業務を行います。
金融業界で志望動機をアピールする際の3つのポイント

金融業界では、志望動機をアピールする際に押さえておきたいポイントがあります。金融業界ならではの注意点を把握して、伝わりやすい文章を考えましょう。
①なぜ金融業界がいいのかを明確にする
なぜ他の業界ではなく金融業界なのか、という点に着目しましょう。
どこの業界でも通用することを言ってしまうと、情熱が足りないと見られがちだからです。
たとえば、「目に見えない商品を取り扱う点に魅力を感じた」という理由を述べることが挙げられます。汎用性がありあいまいな話題は避けてくださいね。
②なぜその業種がいいのかを明確にする
なぜその業種がいいのかを明確にしましょう。
なぜなら、金融業界では職種によって行うことが様々だからです。また、高い専門性を要する職種も存在します。
どうしてあえてその業種を選んだのかを明確にすることで、意識の高さをアピールできるでしょう。
たとえば、「自分の人間力を武器に、多くのお客様と深い信頼関係を築きたいから」という理由が挙げられます。
できるだけ具体的に語ること、自己PRと連動させることが重要です。
③金融業界で貢献できる要素をアピールする
金融業界で貢献できる要素をアピールするのも重要なポイントでしょう。
なぜなら、自分本位な志望動機だけだと、企業側から見てその就活生を採用するメリットを感じられなくなるからです。
志望動機を述べる際は、できるだけ自己PRの内容とリンクさせ、自分が金融業界において何に貢献できるのかをアピールするようにしましょう。
たとえば、「高いコミュニケーション能力を活かして、より地域のお客様に密着した営業を行いたいです」などと述べることが挙げられますよ。
金融業界の志望動機の書き方3ステップ

では、金融業界の志望動機はどのように書けばよいのでしょうか?
ここでは、3つのステップに分けて、志望動機の書き方を解説していきます。参考にすることで、伝わりやすい文章をつくることができるでしょう。
①結論ファーストで志望理由を書く
まずは結論から始めることが大事です。なぜなら、文頭に結論を持ってくることで、文章の全体像を把握でき、読み進めやすいからです。
たとえば「お客様に寄り添う営業をしたいため」という一文から始めることが挙げられます。結論ファーストで書くことは、志望理由のみならずどの文章にも言えることなので、必ずマスターしておきましょう。
②志望理由の根拠となる原体験のエピソードを挙げる
志望理由の根拠となる具体的なエピソードを1つ挙げてください。なぜなら、より話が想像しやすく説得力のある内容となるからです。
エピソードはできれば分かりやすいように、時系列順で構成するのが良いでしょう。また、5W1Hに注意して書くことで、読み手に伝わりやすい文章になります。
エピソード自体は汎用性のあるもので構いませんが、内容は独自のものに変えるようにしましょう。
③入社後の活躍の展望を伝える
最後に、入社後の活躍の展望を伝えましょう。最初に述べた結論を繰り返し述べる形で、さらに入社後の姿を想像できるように伝えてください。
なぜなら、結論を再確認でき、また、採用後の姿をイメージしやすいからです。
たとえば「私は高いコミュニケーション能力で、貴社においても顧客と深い信頼関係を築いていけます」などの言葉が挙げられます。このように、自己PRの言葉を文頭に添えても構いません。
【就活生必見】金融業界の志望動機の例文3選

ここでは、金融業界の志望動機例として3つの例文を挙げて紹介していきます。注意すべきは、例文は参考程度に留めておくことです。なぜなら、自分オリジナルの文章をつくった方が、評価されるからです。
例文① 銀行のリテール営業の志望動機例文
銀行のリテール営業
私は、お客様と深い信頼関係を築ける営業をしたく、志望しました。目に見えない商品を取り扱う金融機関では、お客様にとって、営業を行う人の人間性が大きな判断材料であると思います。
私は、学生時代に塾講師のアルバイトを通じて、生徒やご両親、同僚との関係性を改善した経験があります。
この経験から、自分自身を武器にして、信頼を勝ち取ることにやりがいを感じています。
貴行においても高いコミュニケーション能力を活かして、お客様と深い信頼関係を築くリテール営業を行いたいです。
なぜリテール営業につきたいのか、リテール営業で活かせる自分のスキルは何かを明確に示していることを意識して志望理由を書いてください。
例文② 証券会社のリテール営業の志望動機例文
証券会社のリテール営業
私は、お客様に寄り添う営業を目指したく志望しました。インフレが進みつつある日本では、将来に備えて資産を運用していく必要性があると思います。
私は、部活動のマネージャー経験を通して、他人をサポートすることにやりがいを見出しています。たとえば、練習メニューの効率化を測ったり、一人ひとりと話す時間をつくったりして、本人も見えなかった問題点を可視化してきました。
目に見えない商品を取り扱う金融業界においても貴社は、より多くの商品を展開しています。このことから、自らのホスピタリティを活かし、かつ、お客様に適切な商品を販売するためには、貴社に就職するしかないと思っています。
私は貴社において、お客様一人ひとりに寄り添い、ニーズを汲み取って適切な提案ができるリテール営業を目指します。
入社後にどのような活躍を目指しているのかを明確にすることで、採用側へのイメージが良くなりますよ。
例文③ 銀行のホールセール営業の志望動機例文
銀行のホールセール営業
私は、日本企業の発展に寄与したく、志望しました。
大学2年時に経験した半年間の米国語学留学で、多くの外国人学生がそれぞれの夢に向かって切磋琢磨している様子を目の当たりにしました。そこで彼らが日本企業の製品に憧れを抱いていることを知りました。
私は、彼らに負けまいと努力した結果、クラスの中で最も高い成績を取ることができました。貴行では、企業の海外進出に力を入れておられます。そのためのサポート体制も整っているため、より多くの企業の力になるためには、貴行に就職するしかないと思っております。
留学の経験から私は、粘り強さを活かして貴行において、より多くの企業の発展を後押しできる存在になりたいです。
なぜこの会社ではないといけないのかを明確に示すと、企業研究が進んでいることもアピールできます。
金融業界の志望動機を書く際に注意するべき2つのこと

金融業界の志望動機を書く際には、注意すべきことがあります。以下に2つを挙げて説明していくので、ぜひ参考にしてください。確認しておくことで、評価を下げてしまうリスクを回避できるでしょう。
①志望理由で金融業界以外でも当てはまる内容は避ける
金融業界以外でも当てはまる内容は避けましょう。
なぜなら、文章を使いまわしているのではないかと感じられ、志望度や情熱が伝わりにくいからです。また、どうしても汎用的な内容となってしまうため、インパクトに欠けます。
できれば志望企業や志望業界ごとに、異なる志望動機をつくっておくことがお勧めです。そうすれば、他に負けない魅力的な文章に見えるでしょう。
②福利厚生が志望動機にならないようにする
福利厚生が志望動機にならないように注意しましょう。金融業界では、福利厚生が優れている企業が多く、学生の目に留まりやすいからです。
福利厚生を目的にしてしまうと、入社後に活躍してくれるかどうか疑わしいとの評価がされる場合があります。
就活では、企業の業務それ自体に着目して、自らの適性や情熱をアピールすることが大切です。
金融業界の面接で志望動機を上手に伝える3つのコツ
ここでは、金融業界の面接で志望動機を効果的に伝えるための3つの重要なコツをご紹介します。
紹介する3つのポイントを押さえれば、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。
①結論から伝えて短くまとめる
面接官に志望動機を伝える際は、最初に結論を述べることが重要です。
たとえば「私は金融業界を通じて地域経済の発展に貢献したいと考え、貴社を志望しました」というように、端的に伝えましょう。
結論を先に述べることで、面接官は志望者の考えを理解しやすくなります。また、その後に続く具体的な理由や経験談も、スムーズに理解してもらえます。
また。、長々と説明を続けると肝心な部分が伝わりにくくなるため、志望動機は30秒から1分程度で話せるように準備しておきましょう。
②抑揚や身振りも使ってわかりやすく伝える
面接では声のトーンや表情、ジェスチャーを効果的に使うことで、志望動機をより印象的に伝えられます。
特に金融業界は対面でのコミュニケーションが重要な業界のため、これらの非言語コミュニケーションも評価の対象となります。
たとえば、業界を志望するきっかけとなった体験を話す際は、その時の熱意が伝わるよう声に抑揚をつけましょう。
また、「お客様第一」といった企業の理念に共感したポイントを述べる際は、誠実さが伝わるよう視線を合わせることが大切です。
③深堀りして欲しい箇所を意識して準備する
面接官は大きく分けると「なぜ金融業界なのか」「なぜその業種なのか」「なぜその企業なのか」という3つの観点から質問してきます。
この際、特に重要なのは自分の経験と結びつけて説明し説得力をもたせることです。
例えば「教育ローンのおかげで進学できた経験から、金融を通じて人々の夢を支えたい」といった具体的なエピソードを用意しておくと良いでしょう。
面接官は、あなたの価値観と志望動機に一貫性があるかを見ています。
金融業界の志望動機についてよくある質問
前述の通り、就職活動で金融業界を志望する際、志望動機は特に重要な要素として位置づけられています。
以下では、金融業界志望者からよく寄せられる質問とその回答を見ていきましょう。
①「なぜ金融」と「なぜ銀行」は分けて考えるべき?
金融業界の中には、銀行、証券、保険、カード会社など、様々な業態があります。
そのため、銀行に限らず「なぜ金融業界なのか」と「なぜその業態なのか」は分けて考えるのが必要です。
例えば、「お客様の人生に寄り添いたい」という理由だけでは、銀行でも保険会社でも当てはまってしまいます。
まずは金融業界全体に対する志望理由を明確にした上で「銀行ならではの融資業務を通じて企業の成長を支援したい」など、その業態特有の業務や強みに基づいた志望理由を考えましょう。
②大学の経験を志望動機に活かすにはどうする?
大学の経験を志望動機に活かすには、金融業界との関連性を意識することが重要です。
例えば、経済学部での学びを通じて金融システムへの理解を深めたことや、ゼミでの研究テーマが金融に関連していたことなどを挙げられます。
また、サークル活動やアルバイトでリーダーシップやコミュニケーション能力を磨いた経験も、金融業界で求められるスキルとして活かせるでしょう。
大学での経験を単に列挙するのではなく、経験を通じて得た気づきや学びが、どう金融業界での活躍につながるかの論理的な説明が大切です。
③信用金庫の志望動機はどうすればいい?
信用金庫の志望動機を書く際は、地域密着型の金融機関という特徴を踏まえることが重要です。
この際、自身の地域への愛着や貢献したい思いを具体的に述べてください。
例えば、地元での経験や地域活動への参加経験を挙げ、それらを通じて感じた地域課題の解決に信用金庫の立場から取り組みたいという意欲を伝えましょう。
また、信用金庫の理念や取り組みに共感する点を明確に述べ、自身のスキルや経験がどのように活かせるかを具体的に説明すると志望動機に説得力が増します。
金融業界の志望動機を書く際は「なぜ」の部分を掘り下げよう
ここまで、金融業界の概要、志望動機のつくり方、例文、注意すべきことなどを紹介してきました。
就活では、自分なりの志望動機を企業や業界ごとにカスタマイズしていくことが重要です。「なぜ」の部分を掘り下げることによって、より具体的な文章をつくることができるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、誰にも負けないオリジナルの志望動機を考えてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。