「エントリーシートにアルバイト経験は書くべき?」
これから就職活動を始めるにあたり、上記のような疑問を持っている学生は多いはずです。
結論からいうと、アルバイト経験があるのならその旨をエントリーシート(ES)に書くべきです。
そこで、この記事ではエントリーシートにアルバイト経験を書く際のポイントを例文付きで紹介していきます。
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エントリーシートにアルバイト経験は書くべき
学生時代にアルバイトをした経験があるのなら、その旨をエントリーシートに書くべきです。アルバイト経験があるということは「学生のうちに社会を経験している」というアピールになります。
よって、エントリーシートにアルバイト経験を書くことで、企業の採用担当者に好印象を持ってもらいやすくなるのです。
仮にエントリーシートにアルバイト欄がない場合は「学生時代に力を入れたこと」の欄にアルバイト経験について記入するといいでしょう。
エントリーシートのアルバイト歴から企業が見る3つの部分

企業の採用担当者は、エントリーシートのアルバイト欄から以下の3点を読み取ろうとします。
- 社会経験がどのくらいあるのか
- アルバイト経験を経て何を得たのか
- どのような働き方をするのか
①社会経験がどのくらいあるのか
採用担当者は、エントリーシートのアルバイト歴の欄から、その学生の「社会経験がどのくらいあるのか」を読み取ろうとします。
アルバイトであっても「労働の対価として賃金を受け取る」という構図は社会人と同じです。学生のうちから「仕事への責任」を感じながら働いてきたということは、「社会人としての自覚を持っている」という証となるのです。
仮に学生時代にアルバイトを経験していない方は、入社後に「仕事への責任」や「社会人としての自覚」を身に付けることにります。社会経験の有無によって、入社時のスタートダッシュに差がつくといっても過言ではないでしょう。
②アルバイト経験を経て何を得たのか
採用担当者が知りたいのは「アルバイト経験を経て何を得たのか」です。アルバイト先で得たものは、今後の社会人生活で活かしていける武器となる可能性を秘めています。
例えば「先輩社員や同僚と協力して働くことの楽しさ」を得たかもしれません。もしくは「お客様に喜んでもらうことで、やりがいや働きがいを感じた」という経験を得たという方もいるでしょう。
仕事を通して何かを得たということは、自分自身が成長した・学びを得たということです。それが志望企業の業務に活かせるものだとしたら、採用担当者に好印象を与えるきっかけとなるでしょう。
③どのような働き方をするのか
採用担当者は、エントリーシートのアルバイト歴の欄から、その学生の「働き方」を読み取ろうとします。つまり「仕事への向き合い方や取り組み方」が知りたいのです。
例えば「毎日目標を持って業務に取り組んだ」「新人教育に力を入れてきた」などの経験があれば、採用担当者へのアピール材料となるでしょう。
アルバイト先と志望企業の業界・業種は違えど、仕事への取り組み方・向き合い方はどんな業界・業種でも共通します。よってエントリーシートのアルバイト歴から、あなたが企業で活躍する姿が読み取れるのです。
エントリーシートにアルバイト歴を書く時の4つのポイント

エントリーシートにアルバイト歴を記入する際は、以下の4点に気を付けてください。
- 志望動機に関連付ける
- 働いた期間が最も長いバイト経験をアピールする
- 数字などを入れて具体的にアピールする
- 業種によっては言わない方がいいアルバイトもある
①志望動機に関連付ける
エントリーシートにアルバイト歴を書く際は、その企業への志望動機と関連付けて書けると強力な武器になります。同じ業界・業種のアルバイト経験がある場合はもちろん、全く違う業界・業種のアルバイトでも共通点があるかもしれません。
例えばファーストフードのお店でアルバイトしていた方がマーケティング会社の採用面接を受ける場合、「新商品の開発~販売の流れに興味を持った」と関連付けられます。
どんな業界・業種のアルバイトであれ、角度を変えた視点から考えてみると志望動機に関連付けられる要素が見つかるはずです。
②働いた期間が最も長いバイト経験をアピールする
アルバイト歴が複数ある場合は、勤務期間が最も長いアルバイト経験をアピールしましょう。同じアルバイトを長く続けてきたということは「仕事に対しての責任感がある」「他者と円滑なコミュニケーションが取れる」などのアピール材料になります。
勤務期間が長いアルバイト経験をアピールすることで、採用担当者は「うちの会社でも長く働いてくれそうだ」と判断してくれるはずです。
③数字などを入れて具体的にアピールする
エントリーシートにアルバイト歴を書く際は、数字やエピソードを入れて具体的に書き表すことを意識してください。
例えば「売上何%アップ」という具体的な数値と共に、その数値を達成するために頑張ったこと・意識したことを書けば、仕事への向き合い方をアピールする材料になるでしょう。
具体的な数値がない場合は、エピソードを交えることをおすすめします。「お客様の商品選択のお手伝いをしたら、帰り際に感想を言ってもらえた」など、情景が浮かぶようなエピソードを添えることで、説得力のある文になります。
④業種によっては言わない方がいいアルバイトもある
アルバイト先の業種によっては、エントリーシートには書かない方がいい場合もあるので注意してください。例えば、水商売や反社会的な仕事内容のアルバイトはあまり良い印象は持たれないでしょう。
短期のアルバイトしか経験ない場合は、アルバイト歴として書くこと自体は問題ありません。ただ、社会経験のアピール材料としては弱い印象は否めません。
短期のアルバイト経験をエントリーシートに書く際は、具体的な数値やエピソードをを交えて「アルバイトを通して得たもの」をアピールしてください。
エントリーシートのアルバイト歴のおすすめ構成
エントリーシートでアルバイト経験を効果的にアピールするには、適切な構成で記述することが重要です。
ここでは、採用担当者に好印象を与え、自身の成長や学びを明確に伝えられる構成のポイントを解説します。
- 簡単なアルバイト歴の概要を書く
- アピールポイントを具体的なエピソードと共に示す
- 最後に入社後の活かし方で締める
①簡単なアルバイト歴の概要を書く
まずはアルバイト歴の基本情報を簡潔に記載することから始めましょう。
具体的には、どのような業態で、どのようなポジションで働いていたのかを明確に示します。
例えば、飲食店であれば「飲食店のホール担当」、小売店なら「販売スタッフ」といった具合に、業務内容が一目で分かるように表現します。
勤務期間と基本的な業務内容を端的に記載することで、採用担当者が読み進めやすい導入部分を作ることができます。
②アピールポイントを具体的なエピソードと共に示す
次に、アルバイト経験を通じて得た具体的なスキルや成長を明確に示すことが重要です。
例えば接客業であれば、顧客対応力やコミュニケーション能力の向上について触れ、数値実績があれば「月間売上30%アップに貢献」といった具体的な成果も盛り込みましょう。
また、課題解決のために自ら考えて行動した経験や、業務改善の提案をした経験なども、「自ら考え行動する力」を示す良いアピールポイントとなります。
③最後に入社後の活かし方で締める
エントリーシートのアルバイト経験を締めくくる際は、その経験を入社後どのように活かしていくかを具体的に述べることが重要です。
例えば、「接客アルバイトで培った顧客対応力を営業職で活かし、お客様一人一人のニーズに合わせた提案を行っていきたい」というように、アルバイトで得たスキルと志望職種を明確に結びつけましょう。
このように将来の展望を示すことで、あなたの意欲と具体的な成長イメージを企業に伝えることができます。
エントリーシートのアルバイト歴の書き方と例文

エントリーシートのアルバイト経歴欄は、シートによって欄の大きさに違いがあります。記入できる情報量が違うので、それぞれの場合のポイントを具体例と共にお伝えします。
- スペースが小さい場合は簡潔に職歴を書く
- スペースが大きい場合は自己PRとして活用する
スペースが小さく一行の場合は簡潔に職歴を書く
アルバイト経歴を書く欄が小さい場合は、以下の例を参考に簡潔に職歴を書いてください。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
20✕✕ | ✕ | 〇〇株式会社(アルバイト) |
〇〇店でホールスタッフとして勤務 | ||
20✕✕ | ✕ | 在職中(20✕✕年✕月、大学卒業と同時に退職予定) |
ポイントは以下のとおりです。
- 会社名を正式名称で書き、横に(アルバイト)と雇用形態を記載する
- 「ホールスタッフとして勤務」など、仕事内容が簡潔にわかるように記載する
スペースが大きい場合は自己PRとして活用する
200文字ほど書けそうなスペースがある場合は、簡潔に経歴を書くだけでなく、自己PRとなるようにアピールポイントを交えて書くことをおすすめします。
例文 大学一年の夏より、現在に至るまで居酒屋のホールスタッフとして勤務しています。 最後はお客様と接する度に緊張していましたが、仕事に慣れていくにつれて「私の接客がお客様の笑顔を作っているんだ」という自覚が芽生えてきました。 接客や店長・社員さん・同僚のアルバイトスタッフとの関わりを通して「仕事に誇りを持つことの大切さ」を学びました。 |
エントリーシートのアルバイト歴の注意点
エントリーシートにアルバイト歴を記入する際は、単なる業務内容の羅列ではなく、その経験を通じて得た学びや成長を効果的に伝えることが重要です。
ここでは、アルバイト歴を魅力的に表現するための注意点をご紹介します。
- 派手な実績や経験がある必要はない
- 会社名や店舗名は書かなくてもよい
- 略称や専門用語・話し言葉は使わない
- 事実だけでなく学びや想いを盛り込む
①派手な実績や経験がある必要はない
派手な実績や経験がなくても、アルバイトでの経験を十分効果的にアピールできます。
大切なのは、日々の業務の中でどのような課題に直面し、それをどのように解決したかという具体的なプロセスです。
たとえば、飲食店や塾講師など、一般的なアルバイトであっても、業務効率化に向けた工夫、チームワークを活かした問題解決など、自分なりの取り組みを具体的に示すことで十分アピールになります。
日常的な業務の中での気づきや学び、そこから得た教訓を述べることで、むしろ等身大の経験として説得力のあるアピールとなります。
②会社名や店舗名は書かなくてもよい
エントリーシートにアルバイト歴を記載する際、会社名や店舗名は基本的に伏せておくことをお勧めします。
これは守秘義務や情報漏洩の観点から望ましい対応となります。
具体的な店舗名の代わりに、「飲食店のホール」「スーパーのレジ打ち」など、業務内容が簡潔に伝わる表現を使用しましょう。
また、応募先企業の競合店である可能性もあるため、店舗名を伏せることはビジネスマナーの観点からも適切な判断です。
③略称や専門用語・話し言葉は使わない
エントリーシートは正式な書類であるため、略称や専門用語、話し言葉の使用は避けるべきです。
例えば、「バイト」「お客様」といった略称や話し言葉ではなく、「アルバイト」「顧客」など、正式な表現を使用しましょう。
また、アルバイト先で使用している業界特有の専門用語や略語も、採用担当者に伝わらない可能性があるため避けるべきです。
特に接客業のアルバイト経験を書く際は、普段使用している接客用語をそのまま使ってしまいがちですが、ビジネス文書として相応しい表現に置き換える必要があります。
④事実だけでなく学びや想いを盛り込む
アルバイト歴をエントリーシートに記入する際は、単なる業務内容や期間の羅列だけでは不十分です。
企業が重視しているのは、その経験を通じて得られた学びや成長、そして仕事に対する姿勢です。
たとえば接客のアルバイトであれば、「お客様の要望に応えるため、商品知識を積極的に学び、提案力を身につけました」といった具合に、行動とその背景にある想いを合わせて伝えることが効果的です。
また、失敗体験も避けるのではなく、そこからどのように学び、克服したのかを説明することで、前向きな姿勢や成長力をアピールできます。
アルバイト歴がない時のエントリーシートの書き方

アルバイト経験がない場合は、アルバイト経歴欄を空欄のまま提出するのはおすすめしません。
その場合は、アルバイト経歴欄に「アルバイトをしてこなかった理由」を記載しましょう。アルバイトをしてこなかった明確な理由があれば、採用担当者に対して違う角度から自己PRするチャンスになります。
例えば「資格取得に向けて勉強時間を確保するため」「将来的な起業に繋がる講座を受講していたため」などの理由があれば、採用担当者も納得するでしょう。
アルバイト経験をエントリーシートでアピールしよう
学生時代のアルバイト経験は、エントリーシートに記入することで採用担当者への自己PRになります。仕事への向き合い方や、アルバイト経験を通して得たものがわかるように、採用担当者にアピールするつもりで記載しましょう。
また、アルバイト先での経験は今後志望先の企業に入社したあとにも活かせます。今後の自分のためにも、アルバイト先での経験を振り返ってみましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。