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ESにおける趣味・特技の書き方を紹介|例文や注意すべき例も解説

「ESの趣味・特技欄には何を書けば良いか分からない…」「ESに書くような趣味・特技なんて自分にはない…」。このように悩む就活生の方も多いのではないでしょうか。

でも大丈夫です。ポイントさえ押さえれば、趣味・特技欄を活用して自分をアピールできます

この記事では、ESの趣味・特技欄に関する下記内容を解説します。

  • ESで趣味、特技を聞かれる理由と見られるポイント
  • ESに書ける趣味、特技の見つけ方
  • ESにおける趣味、特技の書き方と注意点

併せて趣味・特技の例文も掲載しますので、参考にして、自分らしさをしっかりとアピールしましょう。

すぐに趣味・特技の具体的な例文を見たい人はこちら

ESで趣味・特技を聞かれる理由と見られるポイント

まずは、ESで趣味・特技を聞かれる理由と見られるポイントについて解説します。採用担当者に響くアピールをするためには、先方が質問する意図を理解しましょう

採用担当者は、下記の理由で趣味・特技を確認しています。 

①趣味・特技を聞くのは人柄と適性の確認が目的
②面接官は自社で活躍できる人材かを見極めている

①趣味・特技を聞くのは人柄と適性の確認が目的

ESで趣味・特技を確認する目的は、候補者の人柄と自社への適性を確認するためです。熱量を持って取り組む対象を確認することで、候補者の大事にしている価値観や志向性が見えてきます

また、候補者の興味の対象や得意分野が見えれば、自社の価値観や社風との適正判断が可能です。

企業としては、会社とのミスマッチで早期退職してしまう社員の獲得は避けたいと考えるでしょう。そのため、採用プロセスで価値観や熱量にズレがないかを判断し、自社と適正がある社員を採用します。ESでの趣味・特技の確認は、適正判断のための1つの材料といえるでしょう。

②面接官は自社で活躍できる人材かを見極めている

採用担当者が趣味・特技について確認する際、「自社で活躍できる人材であるか」といったポイントも重視して見ています。採用担当者が、候補者を見るうえで重視しているのは、「定着」と「活躍」の2軸です。

自社との適正から入社後の定着を判断すると同時に、候補者の個性や特技から、自社で活躍できる人材であるかを判断します

例えば、ゲーム会社の面接であれば、ゲームへの熱量や知識は入社後の活躍をイメージする材料となるでしょう。海外展開に力を入れる企業であれば、語学力や海外渡航経験を趣味・特技とする候補者は魅力的に映る可能性があります。

「自分は御社で活躍できる人材である」といったアピールの説得力を高めるためにも、受ける企業の業務内容や特徴を加味した趣味・特技をアピールしましょう

ESに書ける趣味・特技の見つけ方

続いて、ESに書ける趣味・特技の見つけ方について解説します。

「自分にはESに書くような趣味・特技はない…」という方も安心してください。「趣味」や「特技」といったワードを聞くと肩に力が入ってしまいがちですが、もう少し解釈を広く考えても大丈夫です。

ESに書ける趣味・特技を見つける際は、下記の観点で考えてみましょう

①趣味: 自分が熱中した経験や思い出を振り返る
②特技: 他人に教えてあげられるかを基準に考える

①趣味: 自分が熱中した経験や思い出を振り返る

「趣味と呼べるものなんてない…」といった方は、自分が熱中した経験や思い出を振り返ってみましょう。時間を忘れて熱中したことや、好奇心や探究心に胸躍らせた経験からヒントを得られます。

過去を振り返る際には特別なフィルターをかけず、でてきたもの全てを書き出してみましょう。難しく考える必要も、格好の良いものばかりを選ぶ必要もありません。ブレストの要領で、とにかく数を多く出すことが大切です。

遊びの延長や、家族の影響で始めたことでも、気づいたら長く続けていて趣味と呼べるものになっているケースもあります。今まで自分がどんなものに心を動かされたかを整理してみましょう。

②特技: 他人に教えてあげられるかを基準に考える

「自分には、自信を持って特技なんて言えるものはない…」。そんな方は「他人に教えてあげられるか」を基準にして特技を探してみましょう。

「教えて」とよく言われたり、「詳しいね」と褒められたりする事柄は、自分が意識していないだけで、人より深い知識やスキルを持っている可能性があります。気づかない内にチームで頼りにされていたり、率先して自分が引っ張っているようなことは特技と呼ぶに相応しいものです。

「これだったら人に教えられる」というものを探してみて、まだ自分でも気づいていない特技を発掘してみましょう。

ESにおける趣味・特技の書き方3ステップ

続いて、ESにおける趣味・特技の書き方について解説します。 ESに趣味・特技を書く際は、重要な点を押さえて書き進めれば、採用担当者にプラスイメージを持ってもらうことが可能です。

ESに趣味・特技を書く際は、下記の3ステップで書き進めていきましょう。

①結論ファーストで趣味や特技を書く
②取り組んだ動機を基に具体的なエピソードを書く
③仕事でどのように応用できるかを書く

①結論ファーストで趣味や特技を書く

ESに趣味・特技を書く際は、結論から書きましょう。ESに限らず、ビジネスでは結論ファーストで伝えることが原則です。

結論から伝えることで、読み手は前提を理解できるため、次につながる文章が何について書かれているかが分かりやすくなります。結論ファーストではない文章は回りくどい表現と判断されるため、評価を下げる要因です。

「自分の趣味は○○です」「自分の特技は○○です」のように、ESの趣味・特技欄を書く際は必ず結論から書き始めましょう。

②取り組んだ動機を基に具体的なエピソードを書く

ESで趣味・動機を書く際は、取り組んだ動機とエピソードも書くようにしましょう。どのようなきっかけで趣味・特技となったかに加え、客観的に聞いても分かるようなエピソードを盛り込むことがポイントです。

動機を知ることで、候補者が入社した後の判断軸や志向性を予測する材料になります。また、具体的なエピソードがあることで、聞き手がストーリーをイメージしやすく、趣味・特技への熱量を感じやすくなるでしょう。

そのため、ESの趣味・動機欄には、取り組み始めた理由と、行った事柄を具体的に書くようにしましょう。

③仕事でどのように応用できるかを書く

ESの趣味・特技欄を書く際は、仕事でどのように応用できるかを意識しましょう。採用担当者は趣味・特技欄を見る際、「自社で活躍できる要素があるか」といった観点にも注意を向けています。

趣味や特技で「英語が話せる」「プログラミングができる」など直接的なアピールがあれば、その内容を書きましょう。直接的なアピールが難しい場合でも、抽象度をあげることでコミュニケーション力や継続力、積極性といった、ビジネスで使える能力に関連させることが可能です。

趣味や特技で培ったものが、シチュエーションが変わった時にどう活かされるのかを考えてみましょう。

ESにおける趣味・特技の例文

続いて、ESに記載する趣味・特技の例文をご紹介します。

趣味と特技でそれぞれ3パターンずつ掲載しますので、ご自身の体験談に置き換えられそうなものを参考にしてくださいね。

①趣味に関する例文3選
例文①
例文②
例文③

②特技に関する例文3選
例文①
例文②
例文③

①趣味に関する例文3選

例文①

私の趣味は料理です。大学入学を機会に1人暮らしを始め、栄養面、経済面を考慮して、自炊に挑戦したのが料理を始めたきっかけです。
私が料理をする際は、食事の味にこだわるのは勿論ですが、それ以上に効率面を重視するようにしています。

その日に冷蔵庫にある材料から最適なメニューを考え、食料廃棄をしないように心がけています。また、料理をする際は手を付ける順番を意識し、茹でたり煮たりしている間に、別の料理の準備を同時進行させ、無駄な時間を作らないように努めています。
材料や時間といった制約がある中で、より美味しいものを作ることが料理の魅力の1つだと私は考えています。

仕事においても、制約や条件が課されることはあると思いますが、現場の状況にあわせて、その時にあった「最適」を見つけながら仕事をしていきたいと考えています。

例文②

私の趣味はジムで筋トレをすることです。私は高校までは文化系の部活に属していたこともあり、痩せ型体型でした。
そんな私がジム通いをしたきっかけは、親しい友人が筋トレを始め、外見だけでなく、自信がついたことによる内面的な変化を見たためです。

私が筋トレが好きな理由は、自分の成長が目に見えるように感じられることです。筋トレは自分が努力してきた分は、必ず結果に出ます。逆に、練習をサボったり、自分に甘いトレーニングを行えば、それも体に反映されます。
自分の弱さと戦い、成長のために努力する楽しさを教えてくれたのが筋トレです。当初はベンチプレス50kgも上げることができませんでしたが、3年継続した今はベンチプレス100kgを上げられるようになりました。

御社に入社した後も、筋トレを通して学んだ成長思考を持ち続け、仕事もストイックに努力していきたいと考えています。

例文③

私の趣味は釣りです。もともと海や川のアウトドアが好きで、より自然を感じられることがしたいと思い釣りを始めました。

釣りを始めた当初は全く釣れませんでしたが、仕掛け、エサ、ポイント、時間帯などを試行錯誤することで、今ではサイズの大きい魚も釣れるようになってきました。
釣りの魅力は、釣れる状況の仮説を立て、一つ一つ試していくところにあります。色々な案を試してみて、策が合致した時には釣果として現れるため、達成感を得られます。

仮説検証の考え方はビジネスにも必要とされるスキルだと思っておりますので、仕事でも積極的に活かしていければと考えています。

②特技に関する例文3選

例文①

私の特技はプレゼン資料の作成です。大学のゼミで、各SNSユーザーの特徴について、自分で資料を作りプレゼンした経験があり、その時に教授やゼミメンバーから褒めてもらえたことがきっかけで資料作成が好きになりました。

資料はPowerPointかKeynoteで作ることが多く、図解や表を使い、少ない文字でも視覚的に内容が理解できることを心がけています。あわせて文字のフォントを複数試し、周囲の人の意見を聞き、どのフォントが見やすいかや、各フォントによってどんな印象を受けるかにも気を配るようになりました。
自分で作った資料をSlideShareという無料で資料を公開できるサービスにアップロードした際、10,000view以上見てもらえた経験もあります。

入社後にも、社内外でプレゼンをする機会があると思いますので、資料作成の特技を活かしたいと考えています。

例文②

私の特技は英会話です。大学1年時にオーストラリアへ海外渡航をした際、異国の方と交流する楽しさを知ったのが、英会話の勉強を始めたきっかけです。

勉強を始めた当初は、思ったことを伝えることができず、リスニングもできなかったため、中学英語から復習をすることにしました。
毎日、オンライン英会話のレッスンを1時間、独学で2時間を英語の勉強にあて、3年間継続した結果、英検準1級の資格を取得できました。
英語学習を開始後、アメリカとイギリスへ海外旅行をしましたが、スムーズに異文化コミュニケーションができるようになったことに自分の成長を感じました。

御社でも英語を活用する仕事が多いと聞いているため、是非、私の特技である英会話を活かしていきたいと考えています。

例文③

私の特技は将棋です。小さい頃に父に将棋を教わり、父に勝ちたいという思いがきっかけで将棋を学んできました。

研究を重ね、大学3年生の時には、大学の将棋大会で3位の成績を納めたこともあります。
将棋の面白さは、戦局を読み、戦略を考えることです。次の一手のみではなく、先の先まで読まなければ将棋では勝つことができません。
今持っている手駒を最大限に活用し、最善の手を探す過程に楽しさを感じ、自分が描いた戦略通りにはまった時には大きな達成感を得られます。
また、もし自分の戦略がはまらなかった際も、自分になかった新たな考え方を知ることができ、より将棋が好きになります。

こういった戦略的思考は、将棋のみではなく、人生においても、仕事においても活かせるものだと思っております。仕事をする際も、短期的に物事を考えるのではなく、先に起こることを含めて戦略立てて、行動していきたいと考えております。

ESに書く際に注意すべき3つの趣味・特技

最後にESに書く際に注意すべき趣味・特技について解説します。自身の強みであっても、誤解を招いたり、印象を悪くしてしまう内容もあるため注意が必要です。

ここでは、ESに書く際に注意が必要な下記3つの趣味・特技について解説します。

①ギャンブル全般
②怠惰なもの
③政治や宗教に関係するもの

①ギャンブル全般

趣味・特技欄にギャンブルについて書く場合は注意が必要です。競馬、競輪、パチンコなどのギャンブルは、「お金にルーズ」や「自己管理ができない人」といった印象を与える可能性があります。

研究を繰り返し、勝ちパターンを見つけるといった努力があったとしても、ギャンブルの属性上、マイナスイメージを持たれることが多いため、ESに書くことはおすすめできません

受ける企業に深く関連性がある場合を除いては、趣味・特技欄にはギャンブルについて書かない方が無難でしょう。

②怠惰なもの

「寝ること」や「何もしないこと」など、怠惰な内容を趣味・特技として書く際にも注意が必要です。採用担当者は、ESの趣味・特技欄に記載されてる内容から話を深堀りし、候補者の人柄や適正を確認したいと考えています。

しかし、「寝ること」や「何もしないこと」といった内容では、話を深堀りできる幅が極めて限定的です。

睡眠を向上させてパフォーマンスを高めるといった真っ当な理由があっても、「寝ること」を題材とすると怠惰な印象を持たれてしまい、「活力がない」や「やる気がない」というマイナス評価を与えてしまう可能性があります

もし、強い思いがあってESの趣味・特技として書く場合は、怠惰と思われないようポジティブな表現をするよう工夫しましょう。

③政治や宗教に関係するもの

政治や宗教に関係したものをESの趣味・特技欄に記載する際も注意が必要です。政治や宗教に関して記載すること自体は、マイナスとなる要素ではありません。採用選考のルールとして、政治や宗教を理由に採用判断をしてはいけない決まりがあります。

しかし、政治や宗教に関して記載されている場合、採用担当者は深堀りしづらくなるでしょう。話が深堀りされないことにより、候補者にとっては、上手く自分をアピールできないデメリットが生じるため、政治や宗教に関して記載することはおすすめできません。

瞑想やゴスペルなど、宗教を連想させるものでも、信仰とは別に趣味・特技となる対象が明確な場合は問題ありませんが、記載内容が価値観の押し付けにならないようには注意が必要です。

ESでは趣味・特技を活かして自分をアピールしよう

今回はESの趣味・特技欄の書き方について解説しました。

趣味・特技欄は、採用担当者が候補者を知るきっかけとなる重要な役割を持っています。

しっかりとポイントを押さえ、趣味・特技を通して自分らしさを企業へアピールしていきましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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