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面接で差がつく!コミュニケーション能力のアピール法

「面接突破のためにはコミュニケーション能力が大事」だと、一度は聞いたことがありますよね?

そのため、アピールポイントとして使いたいと考えている就活生も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではコミュニケーション能力を面接でアピールするときのポイントや注意点を解説します。ぜひ、就活対策の参考にしてくださいね。

以下の記事では、面接で面接官が必ず見るポイントについて紹介しています。コミュニケーション能力をより効果的にアピールできるよう面接官側の視点も意識しましょう。

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

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目次

コミュニケーション能力の3つの要素

コミュニケーション能力とは、単に話す力だけを指すわけではありません。企業が重視するのは、就活生が持つ具体的な能力です。

ここでは、コミュニケーション能力を構成する3つの要素について、それぞれの意味とポイントを分かりやすく解説します。

  1. 伝える力
  2. 聞く力
  3. 質問する力

① 伝える力

伝える力とは、自分の考えや意図を相手にわかりやすく伝える能力です。面接では、自分の強みや経験を明確に説明する場面が多いため、この力が重要となります。

伝え方があいまいだと、自信がないように感じられてしまうこともあるでしょう。ですから、結論を先に述べることが大切です。

たとえば「私はリーダー経験があります。その中で特に意識したことは〜」のように話すと理解されやすいです。また、専門用語や抽象的な言葉は避け、誰が聞いてもわかる言葉を使うことをおすすめします。

伝えたいポイントを整理して、簡潔に伝える練習を重ねれば、より効果的に自分の魅力を伝えられます。面接の時間は限られているため、長々と話すのではなく、要点を絞って話すことが評価につながるでしょう。

さらに、話し方や表情、声のトーンも伝える力の一部なので、全体の印象にも注意を払うことが重要です。

② 聞く力

聞く力とは、相手の話をただ受け取るのではなく、その意図や背景まで理解しようとする力です。面接では、質問の真意を正しく捉えることが求められます。

例えば、「自己紹介をしてください」「学生時代に力を入れたことは?」といったシンプルな質問にも、「あなたの人柄」や「仕事への姿勢」を知りたいという意図があります。

相手が何を求めているのかをしっかり聞き取る姿勢が欠かせません。また、聞く力は相手への共感を示す手段にもなります。

適度な相づちや表情の変化は、相手に安心感を与え、コミュニケーションを円滑にします。逆に、相手の話に興味を持っていないと受け取られると、信頼関係が築きにくくなるため注意が必要です。

グループディスカッションでは、他の参加者の意見を尊重しつつ、自分の考えを調整するためにも聞く力が重要です。話を遮らずに最後まで聞く姿勢は、協調性や社会性のアピールにもつながるでしょう。

③ 質問する力

質問する力とは、相手に適切なタイミングで疑問を投げかける能力を指します。聞く力と関連していて、ただ話を聞くだけでなく、自分の理解を深めるために積極的に質問できることが大切です。

就活の場面では、企業説明会や面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれます。この時、企業への関心や熱意を示す質問ができれば、好印象になるでしょう。

たとえば「御社の新人育成で特に大切にしていることは何ですか?」といった具体的な質問は、準備がしっかりできている証拠です。

また、業界や企業研究を深めた上で、その企業ならではの課題や強みについて質問すると、より効果的に自分の興味を伝えられます。

ただし、質問は多すぎても逆効果になるため、ポイントを絞ることが重要です。また、調べればわかる内容や表面的な質問は避けるべきです。

質問力は主体性や思考力の表れなので、質問内容をよく考え、相手に響くものにしてください。

企業が面接でコミュニケーション能力を重視する理由

企業が面接で「コミュニケーション能力」を重視するのは、どの業界でも人との関わりが欠かせないからです。学生時代の経験を通じて、この力をどのように身につけ活かせるかが問われます。

単に話すのが得意というだけでなく、周囲と連携して目標を達成できるかが重要です。ここでは、企業が選考基準において重視する理由について具体的に説明します。

  1. チームワークを重視する企業文化に適応するため
  2. 顧客や取引先との信頼関係を構築するため
  3. リモート化・グローバル化に対応するため

① チームワークを重視する企業文化に適応するため

多くの企業は個人の力だけでなく、チーム全体で成果を出すことを求めています。部署やプロジェクトを越えて協力する機会が増えているため、意思疎通のスムーズさが仕事の質と効率を大きく左右します。

特に複雑な課題に取り組む場合、メンバー間の情報共有や意見交換が欠かせません。こうした場面でしっかりコミュニケーションを取れるかどうかは、組織にとって重要な評価ポイントとなります。

面接では、あなたがこれまでどのようにチームの一員として動き、目標に向かって役割を果たしてきたかが問われるでしょう。

単に人と話すのが好きというだけではなく、具体的に問題解決のために自分がどう関わったか、どんな工夫をしたかを示すことが重要です。

たとえば、意見が対立したときに調整役を担った経験や、メンバーの意見をまとめてプロジェクトを成功に導いた事例は強いアピールになります。

こうした経験があれば、企業はあなたが入社後にスムーズにチームに溶け込み、貢献してくれると期待できるでしょう。

② 顧客や取引先との信頼関係を構築するため

仕事の現場では、社内外のさまざまな人と関わることになります。営業や接客だけでなく、バックオフィスや技術職でも、顧客や取引先とのやりとりが避けられません。

相手の立場や気持ちを理解しながら、自分の意見をわかりやすく伝える力がなければ、信頼は築けないでしょう。

企業は面接で、あなたがどの程度誠実に相手と向き合い、円滑なコミュニケーションを取れるかを見極めています。

たとえば、アルバイトや部活で困難な状況に直面しながらも、相手の要望を聞き入れて関係を改善した経験があれば好印象です。

重要なのは、ただ話すだけでなく、相手の話に耳を傾け、相手の立場に立った対応ができるかどうかです。こうした態度は信頼感を生み、結果的に仕事の成果にもつながります。

面接では、具体的なエピソードを交えて誠実さや配慮を伝えると良いでしょう。

③ リモート化・グローバル化に対応するため

近年、リモートワークが広まり海外とのやりとりも増えているため、対面以外のコミュニケーション力がますます重要になっています。

オンライン会議やチャット、メールだけのやりとりでも、相手の意図を正確にくみ取り、自分の考えを分かりやすく伝える必要があります。

こうした能力がなければ、誤解やすれ違いが生じやすくなり、仕事の効率が落ちてしまうでしょう。企業は面接の受け答えや表現の仕方から、この力を測ろうとしています。

たとえば、オンライン授業での発表経験やリモートでのグループ活動、さらには海外の人と協働したプロジェクトなど、環境に応じてどのように工夫してきたかを具体的に話すと効果的です。

また、画面越しでの表情や声のトーンにも注意を払い、相手に安心感を与えることも大切です。

新しい環境や多様なコミュニケーション手段に柔軟に対応できる姿勢を示すことが、現代の企業にとって大きな魅力となるでしょう。

コミュニケーション能力が求められる職種

コミュニケーション能力は、多くの職種で評価される就活の重要なポイントです。ただ、具体的にどの職種でどのように必要とされているかを知らない人も多いでしょう。

ここでは、代表的な職種ごとに「なぜコミュニケーション力が必要か」「どんな力が求められるか」をわかりやすく説明します。

  1. 営業職
  2. マーケティング職
  3. 人事職
  4. 事務職
  5. エンジニア職
  6. 接客・販売職

① 営業職

営業職では、顧客との信頼関係を築き、ニーズを正確に把握する力が成果に直結するため、非常に高いコミュニケーション能力が求められます。

単に商品の魅力を伝えるだけではなく、相手の状況や背景を深く理解し、それに合わせた提案ができることが重要です。

また、相手の話をしっかり聞き、疑問や不安を解消しながら信頼を得る対応力も必要です。

学生時代のサークル活動やアルバイトで、異なる意見をまとめたりトラブルを解決した経験があれば、それが柔軟な対応力の証明になるでしょう。

このように営業職のコミュニケーション能力は、「話す力」だけでなく「聞く力」や「相手の立場に立つ力」が鍵となります。営業職を目指すなら、これらの力を具体的な経験とともに伝えることが大切です。

② マーケティング職

マーケティング職はデータ分析や戦略立案が主な業務と思われがちですが、実際は社内外の関係者と密にコミュニケーションをとる場面が多くあります。

特にチーム内での情報共有や部署間の連携は、プロジェクトの成功に不可欠です。

さらに、消費者の声を理解し、それを商品やサービスに反映させるためにも、高い聞き取り力と調整力が求められます。

ゼミ活動での調査やプレゼン経験を活かして、情報を分かりやすく伝えたり、意見をまとめたりする能力をアピールするとよいでしょう。

マーケティング職は「数字に強いだけでなく、人をつなぐ力」が問われます。複数の意見やデータを整理し、チームを前に進める推進力を示すことが効果的です。

③ 人事職

人事職は、社内の社員や応募者など多様な人と接するため、高い対話力と信頼構築力が求められます。採用面接や社員面談、社内調整などのシーンで、相手に安心感を与えるコミュニケーションが必要です。

単に話を聞くだけでなく、相手の本音を引き出し、適切に対応する共感力や洞察力も重要でしょう。

アルバイトやインターンで新人指導やチーム運営を経験していれば、相手の気持ちに寄り添いながら問題を解決したエピソードを活用できます。

人事は「人と話すのが好き」というだけではなく、「組織の課題を見抜き、解決に導く役割」であることを理解して自己PRを組み立てると説得力が増すでしょう。

④ 事務職

事務職は一見、単純な作業が多いイメージですが、実際には社内外の多くの人と連絡を取り合い、業務を円滑に進めるためのコミュニケーション能力が欠かせません。

部署間の調整や書類のやり取りなどで、ミスなくわかりやすく情報を伝達することが求められます。特に、複数のタスクを効率よく管理しながら、必要な情報をタイミングよく関係者に伝える能力は重要です。

学生時代に部活動やアルバイトでスケジュール管理や連絡係を担当した経験があれば、その実績を強調すると効果的でしょう。

事務職では、細かな配慮や丁寧な対応も評価されます。コミュニケーション力は単なる話す力だけでなく、相手が理解しやすいように調整する力であることを意識してください。

⑤ エンジニア職

エンジニア職は、技術力が求められるだけでなく、チームでの開発や顧客とのやり取りにおいてもコミュニケーションが不可欠です。

複雑な仕様や問題点をチームメンバーや非技術者にわかりやすく説明できる力が求められます。さらに、トラブル発生時には冷静に状況を伝え、解決に向けて協力を得る調整力も重要です。

プログラミングサークルやプロジェクトで初心者に教えたり、意見をまとめたりした経験は、こうした能力のアピールになります。

エンジニアとして成功するためには、単にコードを書く技術だけでなく、「伝える力」と「聞く力」を磨くことも欠かせません。これらの力があるとチーム全体の成果に大きく貢献できるでしょう。

⑥ 接客・販売職

接客・販売職は、お客様と直接接する機会が多いため、コミュニケーション能力が最も活かされる職種です。お客様のニーズを正確に理解し、状況に合わせた最適な提案やサービスを提供する能力が求められます。

とくに大切なのは、マニュアル通りの対応だけでなく、相手の気持ちや状況に応じて柔軟に接し、信頼を得る力です。

飲食店のアルバイトで常連客の好みを覚え、より良い接客を心がけた経験は主体性や観察力の証明になります。

この職種で評価されるのは「人と話すのが好き」というだけでなく、「相手に合わせて行動し、満足度を高める力」です。

自分の対応でお客様が笑顔になる場面を思い出しながら、具体的なエピソードを準備しましょう。

面接でコミュニケーション能力を自己PRする際のポイント

就職活動の面接でコミュニケーション能力は、多くの企業が重視する代表的なスキルです。ただ、伝え方を間違えると説得力が薄れて印象に残りにくくなってしまいます。

ここでは、面接で効果的に自己PRをするためのポイントを5つに分けて紹介します。

  1. 結論ファーストで伝える構成にする
  2. 具体的なエピソードを活用する
  3. 他のスキルと掛け合わせて印象付ける
  4. 数値や成果で説得力を高める
  5. 応募先企業での活用イメージを提示する

① 結論ファーストで伝える構成にする

面接は限られた時間の中で、自分の強みをはっきり伝えなければなりません。ですから、まず「私の強みは○○です」と結論を先に伝えることが効果的でしょう。

これはPREP法の基本で、最初に結論を示すことで面接官に要点が伝わりやすくなります。

例えば、「私の強みは相手の意図を正確にくみ取るコミュニケーション力です」と話し始めれば、その後の説明も理解しやすくなるはずです。

話の組み立てに迷った場合は、結論→理由→具体例→再度結論の順番で話すことを心がけてください。構成が整っているだけで印象は大きく変わるので、話し方にはこだわることが大切です。

特に、結論を最初に伝えると、面接官が話のポイントを見失わず、最後まで興味を持って聞いてもらいやすくなります。

これは面接の流れをスムーズにし、時間内に伝えたい内容を漏れなく伝えるうえでも有効です。結論を明確にすることで自信も感じられ、説得力が増すでしょう。

② 具体的なエピソードを活用する

どんなに魅力的なスキルでも、抽象的に話すだけでは説得力が不足します。そこで、自分が実際にその力を発揮した経験を具体的に伝えることが重要です。

例えば、「サークルのイベントでまとめ役を務め、意見の違いを調整して成功に導いた」という実例は、あなたの能力をリアルに伝えられます。

特に、「どんな状況で、どんな行動をし、どんな結果になったか」を意識して話すと、面接官もイメージしやすいでしょう。

もしエピソードが思い浮かばなければ、アルバイトやゼミ、ボランティアなどの日常の活動から振り返ってみてください。意外な経験が見つかるかもしれません。

さらに、エピソードはただ話すだけでなく、その中で自分が工夫した点や苦労したことも加えると、より深みが出ます。

失敗から学んだことや、周囲とのコミュニケーションをどう工夫したかも伝えれば、成長意欲や柔軟性をアピールできるでしょう。

③ 他のスキルと掛け合わせて印象付ける

「話す力」だけでは、他の就活生との差がつきにくくなります。そこで、コミュニケーション能力と他のスキルを組み合わせて伝えると印象が強まります。

例えば、「論理的思考力を活かして、相手の立場を考えた伝え方ができる」と話せば、単なる話し上手ではなく「納得感を引き出せる対話力がある」と理解してもらえます。

また、チームワークや問題解決力と組み合わせて説明するのも効果的です。

たとえば、チーム内の意見をまとめる際にコミュニケーション力を発揮し、問題解決につなげた経験を示すと、ただの会話力ではない実務的な力として評価されやすいです。

自分の経験を振り返り、掛け合わせられるスキルを探して、どのように相乗効果を生んだかを具体的に伝えましょう。

④ 数値や成果で説得力を高める

話を信頼してもらうには、できるだけ具体的で客観的な情報を示すことが必要です。特に「成果」や「改善した数字」があると、説得力が増します。

たとえば、「顧客対応の改善を提案し、アンケートの満足度が5点満点中3.2から4.5に上がった」といった数字は、自分の能力を裏付ける強力な材料です。

数値化が難しい場合でも、「何人の意見をまとめた」「どれだけ時間を短縮した」など、数字で表現できる部分を探してみましょう。面接の前に数値で説明できる点を準備しておくとよいです。

さらに、数字を使うときは結果だけでなく、そこに至る過程も少し触れると説得力が増します。

たとえば、どのような改善策を実施したのか、どの程度工夫したのかを簡単に説明すると、あなたの取り組みの具体性が伝わります。

⑤ 応募先企業での活用イメージを提示する

いくら優れたスキルがあっても、それが応募企業で活かせるかが重要です。面接では、自分の能力をどう活かすか具体的に伝えてください。

例えば、「御社の営業職ではお客様との信頼関係が大切だと理解しています。私はアルバイトで培った対人対応力を活かし、初対面でも安心感を与えることを心がけています」といった形で話すと良いでしょう。

企業研究をしっかり行い、求められる人物像を把握することで、自分の能力が企業でどう役立つかを明確に示せます。さらに、応募先の事業内容や社風に合わせた活用イメージを話すと、より説得力が増します。

たとえば、社内のチームでの連携や顧客対応の場面で自分がどのように貢献できるかを具体的に伝えられれば、面接官に「即戦力として期待できる」と思ってもらえるでしょう。

コミュニケーション能力を伝える際の注意点

面接で「コミュニケーション能力があります」と伝えるだけでは、具体性に欠けて面接官の印象に残らないでしょう。

伝え方を間違えると評価が下がることもあるため、内容や表現、態度まで気を配ることが必要です。ここでは、よくある失敗とその対策を説明します。

  1. 内容の偏りや抽象表現を避ける
  2. 矛盾しない短所の選定をする
  3. 面接中の態度・言動にも注意を払う

①内容の偏りや抽象表現を避ける

「人と話すのが得意です」や「コミュニケーション力があります」といった表現は抽象的すぎて説得力に欠けます。面接官は具体的な行動や成果を知りたいので、単に能力を主張するだけでは不十分です。

たとえば、アルバイトやサークル活動でどのように人と関わり、どんな工夫をしたのか、具体的なエピソードを話すことが求められます。

また、コミュニケーションは単に話す力だけでなく、「相手の話をよく聞く力」「分かりやすく伝える力」「誤解を防ぐための確認力」など多様な側面があります。

これらの要素をバランスよく説明できると、より信頼感が増すでしょう。抽象的な言葉だけにとどまらず、実際の行動や結果を具体的に示すことがポイントです。

②矛盾しない短所の選定をする

自己PRでコミュニケーション能力をアピールした直後に、「人見知りなところが短所です」と話すと、面接官は矛盾を感じてしまいます。

短所は強みと矛盾しないものを選ぶことが重要で、自己PRの一貫性を保つ必要があります。

たとえば、「細かいところまで気を配りすぎてしまう傾向があるが、そのおかげで相手の意図をしっかりくみ取れるよう努めている」という言い方なら、短所と強みがつながり自然に受け取られます。

短所を話す場合も、ただ弱みを述べるのではなく、それを克服するためにどんな努力をしているかもセットで伝えると好印象を与えられます。

また、短所を話す際はネガティブに捉えられすぎない内容を選ぶことが大切です。コミュニケーション力をアピールしたいなら、その流れを損なわず、前向きな印象を残せる短所を用意しましょう。

③面接中の態度・言動にも注意を払う

どんなに良い内容を話しても、面接中の態度や言動で評価が大きく変わることがあります。

たとえば、面接官の質問に話を被せたり、相づちがまったくなかったりすると、コミュニケーションが一方通行だと感じられます。これでは、本当に能力があるか疑問視されるでしょう。

また、話すスピードが速すぎたり、声が小さかったりすると、伝えたい内容が十分に伝わりません。逆に、落ち着いた口調で適度な間を取りながら話すことで、聞き手に配慮できる人だと評価されやすくなります。

さらに、面接官の目を見て話し、適切な表情やジェスチャーを交えることで、信頼感が増します。

こうした非言語コミュニケーションは、内容以上に重要視される場合も多いため、普段から意識して練習しておくとよいでしょう。

面接の場では、話す内容だけでなく、聞く姿勢や態度が総合的に評価されることを忘れてはいけません。

エピソードがないときの対処法と作り方のコツ

面接でコミュニケーション能力を伝えたいのに、話せるエピソードが見つからず困る就活生は多いでしょう。しかし、振り返りや視点を変えることで、自分らしいエピソードは必ず見つかります。

ここでは、エピソードを発見するための具体的な方法を紹介します。

  1. 自己分析でエピソードを発見する
  2. 他己分析から視点を獲得する
  3. OB・OG訪問で参考体験を収集する
  4. キャリアアドバイザーに相談する
  5. 成果ではなく行動に注目して見つける

① 自己分析でエピソードを発見する

エピソードが思い浮かばない原因の一つに、経験の振り返りが浅いことが挙げられます。自己分析をしっかり行うことで、普段の生活や活動の中にコミュニケーション能力を示した出来事が見つかるでしょう。

例えば、アルバイトで新人をサポートしたり、グループワークで意見をまとめたりした経験も重要なアピール材料です。

特別な成果や目立った活動がなくても、どのように考え、どんな行動を取ったかを丁寧に振り返れば、自分らしさを伝えられるエピソードになります。

自己分析は、自分の強みや価値観を整理するだけでなく、言葉にする力も養えます。まずは細かな経験を洗い出すことから始めてみてください。

② 他己分析から視点を獲得する

自分一人の視点では気づきにくい強みや特徴を知るには、周囲の人からの意見を聞くことが非常に有効です。

友人や家族、先輩などに「あなたの印象」や「過去に印象に残っている行動」について尋ねてみてください。自分では当たり前に感じていることでも、他人から見ると魅力的なエピソードに映ることがあります。

例えば「話しやすい」「相談しやすい」と言われた経験があれば、それは円滑なコミュニケーション能力の証明になります。

こうしたフィードバックは、自分のアピールポイントの発見につながるだけでなく、面接での伝え方のヒントにもなるでしょう。複数人から意見を集めることで、より客観的で多角的な自己理解が深まります。

③ OB・OG訪問で参考体験を収集する

自分の経験だけでは不安を感じる場合、実際にその企業や業界で働くOB・OGから話を聞くことは大きな助けになります。

先輩たちがどのような経験をもとに自己PRを作り、面接に臨んだのか具体的な事例を得られるため、エピソード作りの参考になります。

特に、先輩の話から「どんな点を強調したのか」や「どのように話を組み立てたのか」を知ると、自分の経験と照らし合わせて活用しやすくなります。

ただし、そのまま真似るのではなく、自分の過去と重なる部分や応用できそうなポイントを見つけてアレンジすることが重要です。

こうした情報収集は、単にエピソードを増やすだけでなく、自分の考え方や伝え方を深める機会にもなります。

④ キャリアアドバイザーに相談する

エピソードがなかなか見つからない場合は、学校のキャリアセンターにいるアドバイザーに相談することもおすすめです。

専門家の視点から話を整理してもらうことで、自分では気づかなかった経験や強みが引き出されることがあります。

さらに、話し方や内容の具体的な改善点についてもアドバイスがもらえますから、面接での伝わり方が格段に良くなるでしょう。

自分だけで考え込まず、プロに相談して客観的なフィードバックを受けることで、不安が軽減され自信がつきます。特に自己PRや志望動機の作成に悩む人は、積極的にサポートを利用する価値があります。

⑤ 成果ではなく行動に注目して見つける

面接では大きな成果や成功体験がないと話せないと感じるかもしれませんが、実は重要なのは「どんな行動をしたか」です。

たとえば、サークルのイベントがうまくいかなかったとしても、その過程でどのように周囲とコミュニケーションを取り、問題解決に取り組んだかが見られます。

失敗や苦労の経験でも、行動や考え方に工夫や成長があれば十分に評価されます。成果ばかりにとらわれず、自分がどのように努力し、どんな思いで行動したのかをしっかり振り返ってみましょう。

そうすることで、地味に見える経験も説得力のあるエピソードに変わるはずです。

職種別の自己PR例文|コミュニケーション能力の伝え方

コミュニケーション能力を自己PRで伝えたいと思っても、職種ごとに求められるスキルや表現方法は異なるため、悩んでしまうこともあるでしょう。

ここでは、職種別に適切な自己PR例文を紹介し、伝えるべきポイントを解説します。

  1. 法人営業職の自己PR例文
  2. マーケティング職の自己PR例文
  3. 人事職の自己PR例文
  4. 事務職の自己PR例文
  5. エンジニア職の自己PR例文
  6. 接客・販売職の自己PR例文
  7. 教員・公務員職の自己PR例文
  8. 医療・看護職の自己PR例文

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

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事前に質問対策ができていると自身を持って面接に臨めますよ。

①営業職の自己PR例文

法人営業職の面接では、相手のニーズを理解し的確に対応した経験を伝えることが効果的です。ここでは、大学生がアルバイト経験を通じてコミュニケーション能力を培ったエピソードを例文でご紹介します。

《例文》

私は大学時代、携帯電話ショップでの接客アルバイトを通して、お客様一人ひとりに合わせた対応力を磨きました。

ある時、ご高齢の方が最新機種の操作方法がわからず困っていたため、ゆっくり話を聞き、難しい言葉を使わずに分かりやすく説明しました。

その結果、「あなたのおかげで安心して使えるようになった」と感謝のお言葉をいただき、その後も何度か来店してくださるようになりました。

この経験から、法人営業においても、相手の気持ちや状況を理解し、丁寧で的確なコミュニケーションを取ることで信頼関係を築けると考えています。

《解説》
顧客の状況に寄り添い、課題解決に貢献した経験を伝えています。同様のテーマでは、具体的な対応や感謝の言葉など、エピソードの詳細を盛り込むことで説得力が高まります。

②マーケティング職の自己PR例文

マーケティング職の面接では、相手の意図を汲み取り、相手に伝わる工夫をした経験が評価されます。ここでは、大学時代にイベント企画を通じてコミュニケーション力を発揮した例文をご紹介します。

《例文》

私は大学祭の実行委員として、イベントの企画・広報を担当しました。

当初はSNSでの集客に苦戦しましたが、ターゲットである学生へのインタビューを実施し、興味や関心を把握した上で投稿内容を工夫しました。

その結果、前年度よりも約20%も来場者が増加し、多くの学生から「情報が見やすくて参加したくなった」と言ってもらえました。

この経験を通じて、相手の興味やニーズを汲み取った発信の重要性を学び、マーケティングでも相手に響くメッセージを伝えられるようになりました。

《解説》
マーケティング職では、相手目線で行動した経験を具体的に伝えることが大切です。工夫した内容や得られた成果を数字で示すと説得力が増します。

③人事職の自己PR例文

人事職の面接では、周囲の意見を引き出し調整した経験が求められます。ここでは、大学時代のゼミ活動で培ったコミュニケーション能力を伝える例文を紹介します。

《例文》

私は大学でゼミ長を務め、異なる意見を調整しながらゼミ発表を成功させました。

発表準備の際、メンバー間でテーマに関する意見の対立がありましたが、一人ひとりの意見を丁寧に聞き、共通点や妥協点を見つけることを心掛けました。

その結果、メンバー全員が納得して準備に取り組めるテーマを決定し、最終的に教授から「よくチームをまとめてくれた」と高評価をいただきました。

この経験から、人事職でも多様な意見を尊重し、チームの調整役として貢献できると考えています。

《解説》
人事職のPRでは、調整役としてコミュニケーション力を発揮した経験が効果的です。特に具体的な行動や評価を明記すると、説得力がアップします。

④事務職の自己PR例文

事務職では正確で丁寧なコミュニケーションが重要視されます。ここでは、大学時代に培った周囲との連携や気遣いのエピソードを例文でご紹介します。

《例文》

私は大学時代、アルバイト先の飲食店でシフト管理を担当し、スタッフ全員の希望を丁寧に聞いて調整することで、円滑な店舗運営に貢献しました。

特に、スタッフが急な欠勤をした際には迅速に他のスタッフに協力をお願いし、感謝の気持ちをきちんと伝えながら対応しました。

その結果、「あなたがいるから安心して働ける」とスタッフや店長から信頼されました。

この経験から、事務職においても正確かつ丁寧なコミュニケーションを活かして、職場のサポート役として貢献できると考えています。

《解説》
事務職の自己PRでは、周囲との連携力や気遣いを伝えるのがポイントです。具体的なエピソードや周囲からの評価を盛り込みましょう。

⑤エンジニア職の自己PR例文

エンジニア職の面接でもコミュニケーション能力は重要です。ここでは、チーム作業での協力や説明能力を伝えるエピソードを例文でご紹介します。

《例文》

私は大学でプログラミングのグループ課題を行った際、技術レベルの異なるメンバーが円滑に作業できるようサポート役を担いました。

初心者のメンバーには専門用語を使わずに分かりやすく説明し、進捗が遅れている人には声を掛けて手助けをしました。

その結果、チーム全員が課題を期日通り完成させ、担当教授からも「チームでの協力が素晴らしかった」と評価されました。

この経験から、エンジニアとしてもコミュニケーションを通じたチーム貢献ができると感じています。

《解説》
エンジニア職の自己PRでは、専門知識を分かりやすく伝える能力を示しましょう。具体的なサポート内容や結果を明確に伝えるのがおすすめです。

⑥接客・販売職の自己PR例文

接客・販売職の面接では、相手への配慮と柔軟なコミュニケーションが求められます。ここではアルバイト経験で培った対応力を示す例文を紹介します。

《例文》

私は大学時代にカフェの接客アルバイトを経験し、お客様の状況や気持ちに寄り添った対応を心掛けました。

ある日、注文を迷っているお客様がいたため丁寧に話を伺い、好みに合わせた商品を提案しました。

その結果、お客様から「親切に相談に乗ってくれて嬉しかった」と感謝され、常連として再訪してくださいました。

この経験から、接客業では相手の気持ちを理解し、柔軟なコミュニケーションを取ることが重要だと学びました。

《解説》
接客職の自己PRは顧客目線の対応を具体的に伝えることが重要です。お客様の反応を具体的に描くと好印象です。

⑦教員・公務員職の自己PR例文

教員・公務員の面接では、誠実で明確なコミュニケーションが評価されます。ここでは大学時代のボランティア経験を基にした例文をご紹介します。

《例文》

私は大学時代、小学生向けの学習支援ボランティアを経験しました。勉強に苦手意識を持つ子どもに対して、できることを具体的に伝え、励ますことを心掛けました。

その結果、子どもが徐々に自信をつける様子が見られ、保護者からも「子どもが勉強を楽しむようになった」と感謝の言葉をいただきました。

この経験から、教員・公務員としても相手に寄り添ったコミュニケーションを大切にしていきたいと考えています。

《解説》
教員・公務員では具体的なサポート経験を示しましょう。相手からの感謝や成果を具体的に描くことがポイントです。

⑧医療・看護職の自己PR例文

医療・看護職では傾聴力や共感力が求められます。ここでは大学時代のボランティア経験を活かした例文をご紹介します。

《例文》

私は大学時代、高齢者施設で傾聴ボランティアに参加しました。利用者の話に真摯に耳を傾け、相手が話しやすい雰囲気作りを心掛けました。

その結果、利用者から「あなたと話すと心が軽くなる」と感謝され、人の心に寄り添うことの大切さを実感しました。

この経験を医療現場でも活かし、患者さんの気持ちに寄り添える医療従事者を目指しています。

《解説》
医療職の自己PRでは傾聴や共感を具体的に伝えると効果的です。患者や利用者の声を入れると説得力が増します。

コミュニケーション能力をアピールするNG例文

面接でコミュニケーション能力をアピールする際、つい抽象的な表現や実感の乏しい話になってしまうことはよくあります。

ここでは、よくあるNG例を具体的に紹介し、何が問題なのかを理解することで、より効果的なアピール方法を学びましょう。

  1. 抽象的な表現ばかりで説得力がない例
  2. エピソードが乏しく実感が伝わらない例
  3. 自己PRの内容と面接態度が一致しない例

①抽象的な表現ばかりで説得力がない例

ここでは、大学生活で経験した出来事をもとにコミュニケーション能力をアピールしようとしたものの、具体性に欠けて曖昧な表現ばかりで説得力がないNG例文を紹介します。

抽象的すぎると、面接官に印象が残りにくいため注意が必要です。

《例文》

私は友人とよくコミュニケーションをとることが得意です。大学のグループワークでは、意見をまとめる役割を任されました。みんなの話をよく聞き、話しやすい雰囲気を作ることを心がけました。

その結果、チームの雰囲気が良くなり、プロジェクトも成功しました。私は相手の気持ちを理解しながら話すことができるので、コミュニケーション能力には自信があります。

《解説》
この例文は「コミュニケーションが得意」「話しやすい雰囲気を作った」などの表現が抽象的で具体的な行動や結果が伝わりにくい点がNGです。

評価される例文にするには、具体的にどんな工夫をしたのか、どんな困難をどう解決したのかを詳しく示すことが重要です。面接官がイメージしやすいエピソードを盛り込みましょう。

②エピソードが乏しく実感が伝わらない例

ここでは、大学生活での経験をもとにコミュニケーション能力をアピールしようとしたものの、具体的なエピソードが不足していて実感が伝わらないNG例文を紹介します。

面接官に説得力を持たせるには、具体的な経験談が不可欠です。

《例文》

私はコミュニケーション能力に自信があります。大学の授業やサークル活動で友人と話す機会が多く、みんなと仲良くできました。

話をよく聞くように心がけており、そのおかげで周囲から信頼されています。人と接することが好きなので、面接でも積極的にコミュニケーションを取ろうと努力しています。

《解説》
この例文は「話す機会が多い」「仲良くできた」などの表現が曖昧で具体性に欠け、実際にどのような場面でどんな成果を上げたのかが伝わらない点がNGです。

評価される例文にするには、具体的なエピソードや困難をどう乗り越えたかを詳述し、面接官にイメージしやすい話を用意しましょう。実感が伝わる具体的な体験談が重要です。

③自己PRの内容と面接態度が一致しない例

今回は、自己PRでコミュニケーション能力を強調しながらも、実際の面接態度がその内容と食い違ってしまっているNG例文を紹介します。言動に一貫性がないと、信頼感を損ねてしまうため注意が必要です。

《例文》

私はコミュニケーション能力に自信があります。大学のゼミ活動では、積極的に意見交換を行い、チームをまとめる役割を果たしました。

しかし、面接中は緊張してしまい、質問に対して短くしか答えられませんでした。緊張のあまり、あまり話せなかったのですが、普段は人とよく話すタイプです。

《解説》
この例文は自己PRで積極性を強調しながら、面接態度が消極的で一貫性に欠ける点がNGです。評価される例文にするには、面接でも落ち着いて自信を持って話す姿勢を示すことが大切です。

また、緊張しても努力してコミュニケーションを取る姿勢や工夫を具体的に伝えると説得力が増します。言動の整合性を意識し、面接での態度も自己PR内容と一致させましょう。

面接官へ刺さるコミュニケーション能力のアピールをしよう!

面接でコミュニケーション能力を効果的にアピールするには、ただ話すだけでなく「伝える力」「聞く力」「質問する力」の3つの要素を意識することが重要です。

企業はチームワークや顧客対応、さらにはリモート環境での円滑なコミュニケーションを重視しているため、面接官は具体的なエピソードや成果を交えた自己PRに高い評価を与えます。

結論ファーストの構成でわかりやすく伝え、応募先企業での活用イメージを示すことも効果的です。

また、内容の偏りや抽象的な表現を避け、面接中の態度や言動にも気を配ることで、面接官に刺さる強い印象を残せます。

これらのポイントを押さえて、自信を持ってコミュニケーション能力をアピールしましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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