「慎重な性格を長所としてアピールしたい」「慎重はどう言い換えるのだろう」など、自身の慎重な面をどのように自己PRすればよいのか悩んでいませんか。
そこで今回は、慎重な人向けの言い換え言葉や例文を紹介します。また、慎重な部分を長所として活かせる業界・職種もまとめました。
自分の慎重な面をどのようにアピールしようか悩んでいる就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
慎重な性格は長所として前向きに言い換えられる
長所を伝えるときに慎重な性格をアピールする場合は、前向きな印象を与えるように意識するのがポイントです。
以下のリストを参考に、自分の性格に合う具体的な言葉で言い換えてみましょう。
- 注意深い
- 用心深い
- 責任感が強い
- 冷静
- 落ち着いている
- 入念に準備する
慎重な性格と聞いてポジティブに捉える採用担当者もいれば、マイナスな印象を感じる担当者もいます。慎重さを強みとしてアピールしたい場合には言い換え言葉を利用すると、プラスな印象になりますよ。
また言い換えるだけではなく、慎重に取り組んだから成功した経験談もまじえると、より慎重な性格が長所であると印象づけられます。
慎重な性格ならではの具体的な強みをアピールすることが大切です。
慎重な性格の人の企業からの評価ポイント3つ
慎重な人は、以下の3つの点が企業から評価されるポイントです。
- 責任感がある
- 丁寧な仕事ができる
- 細かいことに気を配れる
一口に慎重な性格と言っても、持ち前の慎重さが活かされるシーンは人それぞれです。以下の内容を参考に、自分はどのタイプなのかチェックしてみてください。
①責任感がある
慎重な人のなかには、与えられた仕事に対しての責任感が強い人もいます。
入力ミスが無いようにチェックを欠かさない、疑問点は放置せず確認するなど、仕事に対して「任されている」という意識の強さが慎重な性格の人の特徴です。
また慎重な人の根回しによって、トラブルが回避されていることも。作業を進めつつ上記のチェックを欠かさない慎重さは、陰ながら企業の信頼を守っています。
目立たないサポート気質とも言えますが、仕事への責任感は企業にとって欠かせない情熱です。
②丁寧な仕事ができる
慎重ゆえに丁寧な仕事をする点も、企業から評価されるポイントです。慎重な性格を自覚している人は、スピードよりも正確さを重視しているのではないでしょうか。
スピードが求められる業務には不向きですが、正確性が問われる業務では慎重で丁寧に行うため活躍できます。
希望している会社がスピード感を重視している場合は、丁寧に仕事をするためミスが無く、修正によるタイムロスが少ない点をアピールしていきましょう。
③細かいことに気を配れる
慎重だからこそ、他の人は気にしないような細かいことに気を配れるのも、評価されるポイントです。ミスや失敗を避けるために多方面からリスクを考えるのが、慎重ゆえの長所と言えます。
他の人は「なんとかなるよ」と流す内容も、「二度と失敗しないように別の手順を考えよう」などと慎重になり、新たな手法を提案することも。
既存のやり方や経験則からリスクを想定し、正確に行う改善案を考えるのは、企業にとっても必要とする人材です。大学のサークルやバイトなどのエピソードがあれば、ぜひ自己PR時に採用担当者に伝えてみてください。
慎重な性格を長所として言い換える2つの例文
ここでは、慎重であることを以下の2つに言い換えた例文を紹介します。
慎重な面をアピールするときには具体的にどの部分が慎重なのか、結論から話すようにしましょう。
またアピールの締めとして、慎重な性格が企業でどのように活かせるのかも、忘れずに伝えるようにしてくださいね。
①責任感の強さについて
私はよく周囲から慎重すぎると言われますが、それは与えられた役割に対して責任感を持っているからだと解釈しています。 私のバイト先では、レジの締め作業時は、基本的に一度数えて金額の過不足が無ければ問題無しとされているため、金額が合わずダブルチェックの末に数えミスが発覚することがあります。しかし、私は慣れた作業ほど間違いやすいと考え、ミスを防止するために必ずお札の枚数は2回数えるようにしています。 そのため、私がレジの締め作業を担当する日は、釣り銭ミスが無い限り金額が合わなくなることはなく、店長からも「出勤している日は締め作業を安心して任せられる」とおっしゃっていただいたこともありました。 IT化が進んだ現代では自動ソフトが当たり前に使われていますが、最終チェックには人の目が欠かせないと感じております。そこで私の正確性を貴社の経理業務で活かせるのではないかと考え、この職種を希望しました。 |
この例文では、慎重だからこそ手を抜かずに作業をする性格であることを、具体的なエピソードや他者からの評価によって長所だと説明しています。
また例文のように経理希望の場合は、簿記やビジネス会計検定などの資格があれば合わせてアピールするチャンスですよ。
②注意深さについて
私は全ての物ごとに対して注意深く考え、適切な情報であるか、事実であるのかを確認することを大切にしています。 高校生で文化祭実行委員として活動していた際に私は、校内地図の再確認を提案しました。文化祭時には来校者向けに校内地図を配布しているのですが、その地図は何年も同じデータを使いまわしていました。私が実行委員を務めた年は、経年劣化によって一部のトイレが使えなくなっており、今までの地図が間違った情報になってしまうと考えました。 そこで、実行委員で手分けして来校者が使用する校内設備の再確認と地図の再編成を提案し、他の委員会の協力を得ながら地図を作成しました。また、この地図は学校側も把握しきれていなかった設備不備の発見にも役立ちました。 貴社に入社した際にはこの注意深い性格を活かし、トラブルを回避して業務に貢献したいと考えております。 |
この例文では、注意深い性格ならではの危機感知能力によるエピソードをまとめています。
また、リスクに気づいて一人で行動するのではなく、提案することで協力してリスク回避をした点もアピールポイントです。
多くの企業ではワンマンプレイよりもチームワークが重視されます。
そのため協調性のような慎重な性格以外で強みとなる能力や、その他の一面があれば伝えることも大切です。
慎重な性格を長所として言い換える時の注意点
長所に慎重な面を挙げる場合は、言い換え方にも注意しましょう。
慎重になったから成功した・信頼されたなど、慎重さが有利に働いたエピソードを取り上げるのが言い換えるときのポイントです。
そもそも慎重な性格は、「スピード感が無い」「積極性に欠ける」なマイナスな印象になりがちです。
そのため、丁寧に仕事をするため同僚よりもスピードは遅いがミスは無い、など慎重な行動によって生じたマイナス面は自己PR時には言わないようにしましょう。
慎重な性格を長所として活かせる3つの職種
慎重な性格を活かせる仕事は、以下の3つがポイントです。
- 確実性が求められる職種
- 細やかな分析が求められる職種
- 継続して集中することが求められる職種
それぞれ具体的な職種を紹介しているので、自分の慎重さがどの職種で活かせるのかチェックしてみてください。
①確実性が求められる職種
慎重さを活かせる職種として、確実性が求められる職種があります。具体的には、公務員や金融・法務関係です。
たとえば、定められた形式に則って書類を作成する場合、正確に記入しないと書類不備となってしまう可能性が考えられます。
また法務関係は適切な対応をしないと企業全体の信頼を左右するおそれがあるため、雑な仕事は許されません。
形式に則った書類作成だからといって気を抜かずミスが無いか確認するのも、慎重な性格ならではの長所です。
ダブルチェックをしないと不安になるような性格の人には、上記の職種が向いていますよ。
②細やかな分析が求められる職種
慎重な人のなかには、細かい分析が必要とされる職種が向いている人もいます。具体的な職種は、マーケター・ファンドマネージャー・経理職です。
これらの職種は、収集したデータや世間の様子から些細な変化に気づけるか、またその変化から企業にとって必要なことを読み取れるのかが重要です。
慎重な人であれば、データから読み取れることが正確であるか裏取りをしたり、他の人が収集したデータに違和感を感じたときには、自分でデータを洗い出したりすることもあります。
他の人から見たら、「そこまでやるか」と思うようなことでも丁寧にやり上げるのが、慎重な性格の人の強みです。
③継続して集中することが求められる職種
慎重さを活かせる職種のなかには、継続的な集中力が求められる職種もあります。具体的には、エンジニアのような開発職です。
とくにシステムエンジニアは一つのミスによって、システムが正常に作動しないことも。開発職では集中力に加えて、慎重な姿勢を維持し続けられる人は重宝されます。
慎重な性格は言い換えて長所としてアピールしよう
慎重な性格をアピールするときには、採用担当者に長所だと感じてもらえるように言い換えましょう。
また、慎重であることを全面に出してアピールしたい場合は、慎重だったから成しえた成功体験のエピソードを伝えることが大切です。
ぜひ「慎重だったから助かった」と実感しているエピソードをまじえながら、慎重な性格を自己PRに役立ててくださいね。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。