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お菓子業界に興味がある就活生必見!特徴や動向、主要企業を解説

お菓子業界に興味があるけど、将来性はあるのか不安に感じている方も多いと思います。

そこで本記事では、お菓子業界の特徴と今後の動向を解説します主要企業についても解説するので、ぜひ就活の参考にしてください。

お菓子業界の3つの特徴

お菓子業界の特徴について詳しく解説します。以下の3つの特徴を理解することで、お菓子業界の複雑さとその魅力をより深く理解できます。

  1. お菓子の種類は和菓子と洋菓子に分けられる
  2. お菓子業界は3種類に分けられる
  3. お菓子業界は多くの業種から成り立つ

①お菓子の種類は和菓子と洋菓子に分けられる

お菓子は和菓子と洋菓子の2つに分けられます

和菓子は日本古来から食べられてきたお菓子で、どら焼きやようかん、せんべい、かりんとうなどです。主に米や豆類、砂糖などが原材料として使われています。

一方、洋菓子は明治時代以降に西洋から日本に広まったお菓子で、カステラやケーキ、ビスケット、シュークリームなどです。洋菓子の原材料には卵やバター、牛乳、小麦粉、砂糖などが多く使われています。

②お菓子業界は3種類に分けられる

お菓子業界は、専門商社、菓子メーカー、販売専門店の3つに分けられます

専門商社は、さまざまな製菓メーカーから商品を仕入れ、小売店や他のビジネスへ販売する企業です。専門商社は、菓子メーカーと小売店の間のブリッジとなり、製品の流通を円滑にする役割を果たします。

菓子メーカーは、お菓子の製造を行う企業です。和菓子から洋菓子、チョコレートやビスケット、スナックなど、さまざまな種類のお菓子を製造します。菓子メーカーは、新商品の開発や既存商品の改良、製造工程の効率化などを行い、消費者のニーズに応える商品を提供します。

販売代理店は、製菓メーカーが製造した商品を消費者に届ける企業です。スーパーマーケットやコンビニエンスストア、専門店など、さまざまな販路を通じて商品を販売します。販売代理店は、消費者の購買行動や市場の動向を把握し、菓子メーカーと共に商品の販売戦略を立てます。

③お菓子業界は多くの業種から成り立つ

お菓子業界は、専門商社、菓子メーカー、販売専門店だけでなく、原材料の供給者(第一次産業)や物流業者など、多くの業種から成り立っています

流れとしては、第一次産業 → 専門商社 → 菓子メーカー → 物流業者 → 販売代理店 → 消費者という仕組みです。

原材料の供給者は、菓子メーカーに対してお菓子製造に必要な原材料を提供し、物流業者は、製造された商品を適切な場所に適切な時間に届けます。これらの業種が連携し、一つの商品が消費者の手に届くまでのプロセスを支えているのです。

お菓子業界の今後の動向

お菓子業界は、人口減少の影響により、さまざまな課題を抱えています。ここでは、お菓子業界の現状と課題、そして今後の見通しについて詳しく解説します。

  1. お菓子業界の現状と課題
  2. お菓子業界の今後の見通し

①お菓子業界の現状と課題

お菓子業界は、少子化と人口減少の影響をもろに受けています。2018年から2021年にかけて、業界全体の規模は緩やかに減少しており、特に国内市場は頭打ちの状態です。

2020年と2021年では、多くのお菓子メーカーの売上高が減少し、停滞感が強まっています。

新型コロナウイルスの影響も大きく、2020年には「巣ごもり需要」の増加により、大袋タイプやロングセラー商品の需要が高まりました。しかし、インバウンド向けの需要は大きく減少し、全体としてはマイナスの影響が出ています。

2021年には、経済再開の動きから外食向けやオフィス向けの需要が回復しましたが、インバウンド需要はコロナによる入国制限の影響が続き、本格的な回復には至っていません。

②お菓子業界の今後の見通し

少子化の影響により国内市場は縮小傾向にありますが、海外市場への展開は加速する見込みがあります。

例えば、スナック菓子首位のカルビーは、米国ペプシコとの資本業務提携を通じて北米市場への足がかりを築き、さらに韓国、中国、台湾、インドネシアで子会社を設立しました。

米菓首位の亀田製菓も、米国・中国・タイ・ベトナム・カンボジア・インドで展開を進めています。2030年の海外事業での総売上高の目標は500億円です。

これらの企業は、地域ごとに商品やパッケージを変えるなどのローカライズ戦略を採用し、クロスボーダー取引の拡大を目指しています。

国内での成長戦略がなかなか描けない中、海外展開は新たな成長の道となり得ます。今後も各社の海外展開の動向に注目が集まるでしょう。

お菓子業界の5つの職種

お菓子業界は、私たちの日常生活に深く根ざしていますが、その裏側では、さまざまな職種の人々が働いています。ここでは、お菓子業界で活躍する5つの主要な職種を紹介します。

  1. 商品企画
  2. 研究開発
  3. 営業販売
  4. 製造
  5. 物流

①商品企画

商品企画は、新商品の開発や既存商品のリニューアルを提案する職種です。市場のリサーチや分析を行い、どのような味やパッケージなら消費者に受け入れられるかを考えます。

また、自社の製品について消費者に知ってもらい、購入意欲を引き出す戦略を立てるのも商品企画の重要な仕事です。広告宣伝を行う部門も含まれることも。

②研究開発

研究開発は、商品企画から提案されたアイデアを具体的な製品にする職種です。安全性や美味しさ、栄養についての研究も行います。

例えば、グミのような商品では、着色料を使わずに美味しそうに見える見た目、果汁本来のおいしさを引き出した味、食べやすい食感、グミ自体の形など、細部に至るまでこだわりを持って研究します。

③営業販売

営業販売は、自社で製造した商品をスーパーやコンビニなどの小売店や卸会社などに置いてもらえるように提案する職種です。自社商品の売上だけでなく、取引先の売上にも関わる仕事です。

売上がアップするようなキャンペーンを考えたり、売り場を作ることも含まれます。特に、多くの店舗を担当する場合は、売上に大きな影響を与えます。

④製造

製造は、商品を生産する職種です。研究開発部門で開発された製品を大量に生産するため、製造ラインの管理や品質管理が重要な役割となります。また、製造工程での効率化やコスト削減も求められます。

製造部門は、商品が消費者の手元に届くまでの最後のステップを担当し、製品の品質を保証する重要な役割です。

⑤物流

物流は、製造された商品を消費者や小売店に届ける職種です。物流職では、適切な在庫管理と配送スケジュールの調整が求められます。

また、商品が適切な状態で届くように、輸送中の温度管理や衝撃からの保護なども重要です。物流部門の効率的な運営は、商品の品質を維持し、消費者に満足度の高い商品を提供するために不可欠です。

お菓子業界の主要企業5社

お菓子業界では、数々の企業が競い合って新商品を開発し、消費者の心を掴むための戦略を練っています。ここでは、その中でも特に影響力のある5つの企業を紹介します

  1. カルビー
  2. ロッテ
  3. 森永製菓
  4. 江崎グリコ
  5. 不二家

①カルビー

カルビーは、スナック菓子の分野で圧倒的なシェアを誇る企業です。その成功の秘訣は、消費者のニーズを的確に捉えるマーケティングと、新商品開発への挑戦的な姿勢です。

特に、定番商品の「ポテトチップス」は、味のバリエーションを常に更新し続けることで、消費者の興味を引きつけています。

また、健康志向の高まりに対応するために、野菜を主成分とした「ベジタブルスティック」などの商品も展開しており、幅広い消費者層に支持されています。

②ロッテ

ロッテは、ガムやチョコレートなど多岐にわたる商品ラインナップで知られる企業です。

その中でも特に代表的なのが、長年にわたり愛され続けている「ガーナチョコレート」です。この商品は、カカオの豊かな風味となめらかな口どけが特徴で、高品質なチョコレートを手軽に楽しめます。

また、ロッテは「クールミントガム」など、清涼感を提供する商品にも力を入れており、その独自のブランドイメージを確立しています。

③森永製菓

森永製菓は、お菓子業界のパイオニアとも言える企業です。創業以来、安全で美味しいお菓子を提供することをモットーに、多くのヒット商品を生み出してきました。

その代表格が「チョコボール」です。ピーナッツをチョコレートで包み込んだこの商品は、手軽に楽しめるおやつとして、子供から大人まで幅広く愛されています。

また、「ハイチュウ」は、果汁を使用した本格的な味わいと、もちもちとした食感が特徴で、国内外で人気です。

④江崎グリコ

江崎グリコは、「ポッキー」や「プリッツ」など、国内外で広く知られる商品を多数手がけている企業です。その商品開発の特徴は、一貫して「健康」をテーマに据えている点です。

例えば、「アーモンドピーク」は、健康志向の高まりを背景に、アーモンドの栄養価を活かした商品として注目を集めています。また、「キャラメル」は、栄養補給を目的とした商品として開発され、その後、多様なフレーバーが追加されています。

⑤不二家

不二家は、洋菓子の製造販売を主力とする企業で、特に「ミルキー」や「カントリーマアム」などのブランドが広く知られています。

「ミルキー」は、独特の甘さとクリーミーな食感が特徴で、長年にわたり多くの人々に愛されてきました。「カントリーマアム」は、外側はサクッと、中はもっちりとした食感のクッキーで、家庭で楽しむおやつとして人気を博しています。

不二家は、これらの商品を通じて、家族の絆を深める時間を提供しています。

お菓子業界に求められる人物像

お菓子業界は、日々変化する消費者の嗜好やライフスタイルに対応するため、常に新しいアイデアや商品を生み出す必要があります。そのため、この業界で活躍するためには、特定のスキルや特性が求められます。お菓子業界で成功するために必要な人物像について見ていきましょう。

  1. 流行に敏感な人
  2. チャレンジ精神がある人

①流行に敏感な人

お菓子業界は、消費者の嗜好やライフスタイルの変化に素早く対応しなければいけないため、流行に敏感である必要があります

例えば、健康志向が高まる中で、低糖質や無添加のお菓子が人気を博しています。また、季節やイベントに合わせた限定商品を開発することで、消費者の関心を引きつけることも重要です。

②チャレンジ精神がある人

お菓子業界は競争が激しく、新商品が次々と登場するため、既存の枠にとらわれず、新しいアイデアを思いつき、それを形にするチャレンジ精神が必要です。

また、新商品の開発は試行錯誤の連続であり、失敗を恐れずに挑戦し続ける強い意志も求められます。

お菓子業界の理解を深めて就職活動を有利に進めよう!

お菓子業界は多様な特徴と動向を持ち、魅力的なキャリアの可能性を秘めています。就活生の皆さんにとって、お菓子業界は魅力的なキャリアの選択肢の一つとなるでしょう。

特に、流行に敏感な人やチャレンジ精神を持つ人には、お菓子業界での成長や活躍の機会が広がっています。是非、お菓子業界の特徴や動向、主要企業を把握し、就職活動を有利に進めてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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