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BtoB営業の仕事について徹底解説!向いてる人や活躍する業界も紹介

「BtoB営業って、具体的にはどんな仕事?やりがいや難しさは?」

営業職に興味があっても、BtoB(企業間取引)営業とBtoC(個人向け)営業の違いや、実際の仕事内容について詳しく理解できていない就活生も多いのではないでしょうか。

BtoB営業は、企業の課題を解決する提案型の仕事であり、信頼関係の構築や長期的な視点が求められる奥深い職種です。

そこで本記事では、BtoB営業の基本から具体的な仕事内容、必要なスキル、やりがいと難しさまでを幅広く解説します。

さらに、選考対策や志望動機の書き方、業界別の例文まで網羅しているので、「BtoB営業職を目指したい!」という方は必見です。あなたの可能性を広げるヒントが、きっと見つかりますよ。

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目次

BtoB営業とは?

BtoB営業とは「Business to Business」の略で、企業同士の取引を対象とする営業のことです。

BtoB営業は企業の課題を理解し、最適な提案を行うコンサルティング要素の強い仕事です。感情よりも論理やデータに基づいたやりとりが重視される点が特徴でしょう。

例えば、製造業に部品を納入する商社や、法人向けクラウドサービスを扱う企業などが挙げられます。

BtoB営業は「商品を売る」のではなく「課題を解決する」ための提案型営業です。就職活動では、BtoCとの違いを理解したうえで、自分に合った営業スタイルを選んでください。

BtoB営業の手法

BtoB営業には、いくつかの方法があり、それぞれに特徴と向き不向きがあります。

自分に合った営業スタイルを知ることは、企業選びや自己PRの際に役立つでしょう。

ここでは代表的な4つの手法を紹介し、特徴や必要なスキルについて説明します。

  1. 新規開拓営業
  2. ルート営業
  3. 紹介営業
  4. フォローアップ営業

①新規開拓営業

新規開拓営業とは、これまで取引のなかった企業に対して、自社の商品やサービスを提案し、関係性を一から築いていく営業手法です。

アプローチ方法としては、電話によるテレアポや飛び込み営業、展示会などが中心となります。

一方で、初めての企業から信頼を得て、商談が成立したときの喜びは非常に大きなものです。成果が出た瞬間の達成感は格別で、自信にもつながります。

短期的な結果が出にくい傾向にあるため、粘り強く努力を継続できる人が向いています。

②ルート営業

ルート営業は、すでに取引のある顧客を定期的に訪問し、継続的な関係を構築しながら取引を拡大していく営業手法です。

新しい顧客を開拓するのではなく、既存の顧客との関係性を維持し、信頼を強めることが中心となります。顧客の変化やニーズの推移を把握しながら、追加提案や改善提案を行うことが求められます。

ルート営業では、誠実な対応やきめ細かなフォローが信頼構築のカギとなります。特に、ふとしたミスが信用を損なう原因になりやすいため、ミスを未然に防ぐ注意力や、迅速に対応できる判断力が重要です。

顧客との長期的な関係性を築きながら、安定した成果を積み重ねたい人にぴったりの営業スタイルです。

③紹介営業

紹介営業は、既存の顧客や取引先から新しい見込み客を紹介してもらうことで営業機会を広げる手法です。

紹介によって最初から一定の信頼が得られている状態で商談が始まるため、通常よりもスムーズに話が進むことが多いです。

そのため、信頼関係を前提にした提案やクロージングがしやすく、成約率が高くなりやすい点が特徴です。

人との関係性を大切にしながら、信頼をベースに成果を出したい方に向いています。

④フォローアップ営業

フォローアップ営業は、契約後の顧客対応を中心とした業務で、商品の導入後やサービス利用中のサポートを行い、顧客満足度を高める役割を担います。

具体的には、導入後のトラブル対応、使い方の説明、追加ニーズのヒアリングなどが含まれ、単なるサポートではなく、将来的な売上拡大にもつながる重要な活動です。

この営業手法では、単に顧客の声を聞くだけでなく、隠れたニーズを見つけ出す「聞く力」や、それを素早く社内に伝えられる「連携力」が求められます。

フォローアップの質によっては顧客からの評価が大きく変わるため、細部まで丁寧に対応できる力が問われます。裏方のように見えるかもしれませんが、営業活動の土台を支える非常に価値ある仕事です。

BtoB営業の仕事内容

BtoB営業は、企業を相手に商品やサービスを提案して販売する仕事です。

個人向け営業とは異なり、論理的な説明や信頼関係の構築が重要になります。

ここでは、BtoB営業の主な業務の流れに沿って、具体的な仕事内容を解説します。

  1. アプローチ先の選定と情報収集
  2. 訪問準備と営業資料の作成
  3. 商談による課題ヒアリングと提案
  4. 契約交渉と締結
  5. 納品・導入後のアフターフォロー

①アプローチ先の選定と情報収集

BtoB営業では、やみくもに多くの企業にアプローチするのではなく、見込みのある企業を見極めて狙いを定めることが成果への第一歩です。

そのためには、業界動向や競合との違い、企業の成長戦略など、表面的な情報だけでなく、相手の背景にある経営課題にも目を向ける必要があります。

たとえば、企業が新たな事業展開をしている最中なら、今後の設備投資や外部パートナーの導入が見込めるでしょう。

短時間でも狙いを定めて行動できるよう、目的意識を持って情報を取捨選択する力が求められます。

②訪問準備と営業資料の作成

訪問の準備は単なる資料作成にとどまりません。相手の課題に寄り添い、提案内容が自社サービスとどう結びつくかを明確に伝える設計が必要です。

たとえば、製品のスペックを並べるだけではなく、「なぜこの提案が相手の課題にフィットするのか」をロジカルに示す構成が望まれます。

さらに、資料は一方的な説明のツールではなく、相手との会話をスムーズに進める手段として使うべきです。視覚的にわかりやすいスライドや、図解・事例の挿入は理解を助け、信頼獲得につながります。

事前に準備を整えることと、現場での対応力を両立することが、結果につながる営業の土台になるでしょう。

③商談による課題ヒアリングと提案

商談では、こちらの提案を伝える前に、相手企業が抱える悩みやニーズをしっかり引き出すことが欠かせません。

そのためには、相手の立場や業界特有の事情を踏まえた上で質問を重ね、潜在的な課題に気づいてもらう工夫が必要です。

課題を丁寧にヒアリングし、相手の言葉を拾って深掘りすることで、信頼が生まれます。

さらに、実績や他社の導入事例などを交えて話すと、説得力が増すでしょう。商談は、「聞く→理解する→伝える」の順で組み立てることが成果につながる秘訣です。

④契約交渉と締結

契約段階では、提案に納得してもらった後も、価格や納期、納品方法などの細部について調整が必要になります。

特にBtoBの取引では、金額も規模も大きくなるため、双方が納得できる条件をすり合わせる「交渉力」が試されます。

価格についてのやり取りでは、相手の要望に寄り添いながらも、自社の利益を損なわないバランス感覚が必要です。あまりに譲歩しすぎると、社内の評価や利益率に影響が出るおそれがあります。

スムーズな契約締結には、事前の信頼構築と段取りの良さも欠かせません。交渉から締結までを円滑に進めることで、相手に安心感を与え、今後の取引継続にも良い影響をもたらすはずです。

⑤納品・導入後のアフターフォロー

契約が完了したあとも、営業の仕事は続きます。むしろ、納品や導入が済んでからが、真の関係構築のスタートといえるでしょう。

BtoB営業では、長期的な信頼があってこそ継続取引につながるため、アフターフォローはとても重要です。

たとえば、サービス導入後に定期的な連絡を入れて活用状況を確認したり、使い方の相談に対応したりすることで、顧客の満足度は高まります。

他社との差別化は、このような細かい対応に表れることが多いものです。導入後こそ、相手に寄り添った関係づくりが求められるといえるでしょう。

BtoB営業の特徴

BtoB営業とは、企業同士で製品やサービスを取引する営業のことです。

大学3年生から4年生の就活生にとっては、仕事内容や必要なスキルが見えにくく、不安に感じることも多いでしょう。

ここでは、BtoB営業の特徴を順に説明します。

  1. 営業サイクルが長期化する
  2. 組織的な意思決定を必要とする
  3. 取引金額とスケールが大きい
  4. 複雑な商材を扱う
  5. SFAなど営業支援ツールを活用する

①営業サイクルが長期化する

BtoB営業の大きな特徴は、営業サイクルが長くなることです。これは、複数の関係者が意思決定に関わることや、商談内容が複雑になることが主な要因です。

たとえば、新しいシステム導入を検討する際には、現場の担当者だけでなく情報システム部門や経営層など、さまざまな関係者の承認を得る必要があります。

このように、案件が正式に契約に至るまでに何か月もかかることも珍しくありません。加えて、顧客のニーズが変化することもあるため、途中で提案内容を見直す柔軟さも求められます。

営業担当者は粘り強く関係性を深めながら、相手の課題や社内事情に寄り添う必要があるのです。短期間で成果が出ないことに焦るのではなく、長期的な視点で信頼構築を重視することが成功への近道でしょう。

②組織的な意思決定を必要とする

BtoB営業では、個人ではなく組織全体で最終的な意思決定を行います。商談においては担当者との関係構築が第一歩になりますが、それだけでは契約には至りません。

実際には上司や他部署の意見が大きく影響することが多く、関係各所の調整や説明を通じて全体を納得させることが必要になります。

とくに予算を動かす決定には、管理職や経営層の承認が必要になるため、提案書の内容や説得材料にも工夫が求められます。

こうした環境では、ただ話が上手いだけでなく、相手企業の構造や決裁フローを正しく把握することが欠かせません。

③取引金額とスケールが大きい

BtoB営業の魅力の一つは、取引の規模が大きい点にあります。企業は業務の効率化や競争力の強化を目的に、数百万円から数千万円にのぼる大規模な投資を行うことが一般的です。

そのため、営業担当者は一つの商談に大きな責任を持って臨む必要があります。このような高額取引では、商品やサービスの質だけでなく、営業自身の信頼性や提案力も問われます。

契約後に生じる運用コストや導入リスクについても、丁寧に説明する必要があるため、広い視野と慎重な姿勢が欠かせません。価格交渉や契約書の確認など、法務や経理との連携も頻繁に発生します。

将来的に責任あるポジションを目指す人にとっては、貴重な経験となるはずです。

④複雑な商材を扱う

BtoB営業では、単純なモノ売りではなく、複雑な商材を顧客ごとにカスタマイズして提案するケースが多いです。

顧客の業界や組織構造、抱えている課題に応じて、最適な組み合わせや運用方法を設計する必要があります。

そのため、営業担当は商材への理解だけでなく、ヒアリング力や課題分析力、提案を構造化する力も重要になります。商談のたびに勉強や準備が必要になるため、日々の積み重ねが不可欠です。

営業は「売る仕事」と考えがちですが、実際には「課題を解決する提案者」としての役割が中心です。この意識を持って臨むことで、より信頼される営業を目指せるでしょう。

⑤SFAなど営業支援ツールを活用する

現代のBtoB営業では、ITツールの活用が不可欠です。SFA(Sales Force Automation)やCRM(顧客管理システム)などを使い、営業活動の状況や顧客とのやり取りを一元管理することが一般的になっています。

たとえば、過去の提案履歴や見積情報、会話の記録などを確認しながら、効率よく次のアクションを考えることができます。

これにより、属人的になりがちだった営業活動がチーム全体で共有できるようになり、ミスの防止やノウハウの蓄積にもつながります。

こうした変化に対応できる柔軟さや、データを読み解く思考力が強みとなる場面も増えているため、デジタルに強い人にとっては非常に魅力的な環境といえるでしょう。

BtoB営業のやりがいと魅力

BtoB営業は企業同士のビジネスの中心にあり、将来を見据える就活生にとってスキルアップや成長の機会が多い職種です。

ここでは、BtoB営業ならではのやりがいや魅力について具体的に解説します。

  1. 企業成長に貢献できる実感がある
  2. 専門性の高いスキルが身につく魅力がある
  3. 信頼関係を築く達成感がある
  4. 大規模な案件に関与できる機会がある
  5. 業界全体の仕組みを理解できる面白さがある
  6. 社会への影響力を感じられるやりがいがある

①企業成長に貢献できる実感がある

BtoB営業では、単なる販売活動ではなく、取引先の成長戦略に深く関与することが求められます。

たとえば、顧客企業が抱える業務効率化やコスト削減といった課題に対し、具体的な解決策を提供することで、長期的な成長に寄与できます。

これはBtoC営業にはない特徴といえるでしょう。また、提案内容が相手の経営判断に直結するため、責任感や影響力の大きさを感じやすいです。

ビジネスの現場で「価値を提供する」実感を得たい人にとって、これほどやりがいのある仕事はなかなかありません。

②専門性の高いスキルが身につく魅力がある

BtoB営業では、業界知識や商品理解に加え、提案力、論理的思考力、課題解決能力など、さまざまなスキルが求められます。

たとえば製造業向けの営業であれば、生産工程や品質管理の基礎知識、IT業界ならシステムやクラウドサービスの構造など、相手に合わせて学ぶ分野は多岐にわたります。

また、クライアントとの信頼関係を築くためのヒアリング力や、的確なプレゼンテーション技術も重要です。これらは汎用性が高く、将来のキャリアにも直結します。

自己成長を求める人には、非常に刺激的な環境といえるでしょう。

③信頼関係を築く達成感がある

BtoB営業において信頼関係の構築は、成果に直結する最重要事項です。多くの商談はすぐに契約へとは至らず、複数回の接触や情報交換、課題の深掘りを通して徐々に関係を築いていきます。

その中で大切なのは、相手の発言の裏にある意図や本音を丁寧にくみ取る姿勢です。

ただ売るのではなく、相手のビジネス課題を自分事として捉えることで、「この人なら任せられる」と思ってもらえる信頼が育まれます。

人との関係を長く築いていきたい方には、大きな魅力を感じられるはずです。

④大規模な案件に関与できる機会がある

BtoB営業では、個人相手では成し得ないスケールの仕事に携われる点が大きな魅力です。

たとえば、企業の全社導入プロジェクトや複数部門を横断するシステム提案など、1つの案件が数か月から1年以上かかることもあります。

このような長期かつ大規模な案件では、営業が中心となって社内外の関係者と調整し、進行をリードしていく役割を担います。

また、大きな契約をまとめたときの達成感や責任の重みは、ビジネスパーソンとしての自信にもつながります。

⑤業界全体の仕組みを理解できる面白さがある

BtoB営業では、提案先の企業だけでなく、その業界全体の構造や市場の動向まで把握する必要があります。

なぜなら、効果的な提案には相手企業の現状だけでなく、業界全体の課題やトレンドに対応した視点が求められるからです。

複数の業界と接点を持つことで、業界ごとのビジネスモデルの違いや共通点も見えてくるでしょう。

業界の「今」と「これから」を肌で感じながら働きたい人にとって、非常に魅力的なフィールドといえます。

⑥社会への影響力を感じられるやりがいがある

BtoB営業は企業と企業をつなぐ立場として、社会全体に大きな影響を与える仕事です。

とくに医療、福祉、エネルギー、インフラなどの分野では、自分の関わった案件が地域社会や生活環境の改善につながることも珍しくありません。

自社の製品やサービスが顧客企業を通じて、さらに多くの人の役に立っているという感覚は、営業としてのやりがいを強く実感させてくれる要素です。

社会貢献とビジネスの両立を目指したい人にとって、非常に価値のある職種といえるでしょう。

BtoB営業の大変なところ・難しさ

BtoB営業には魅力が多い反面、他の仕事にはない難しさもあります。

就活生がその特徴を正しく理解していないと、入社後にギャップを感じるかもしれません。

ここでは、BtoB営業で特に注意したい6つの難しさを説明します。

  1. 成約までに時間がかかる難しさがある
  2. 顧客ニーズが複雑で対応が難しい場面がある
  3. 数値目標に対するプレッシャーがある
  4. 柔軟な対応力が求められる場面が多い
  5. 情報収集や事前準備に時間がかかる負担がある
  6. 意思決定者にたどり着くまでの工数がある

①成約までに時間がかかる難しさがある

BtoB営業では、顧客との信頼関係を築きながら徐々に進めるケースが多いため、契約成立までに長い時間がかかることが一般的です。

たとえば、初回のアプローチから実際の導入決定に至るまでに3か月から半年、それ以上かかることもあります。

これは、法人顧客が複数の部署や責任者を巻き込みながら意思決定を行うため、段階を踏んで丁寧に進める必要があるからです。

長期的な視点でのフォローアップや、進捗管理の工夫が求められます。

②顧客ニーズが複雑で対応が難しい場面がある

BtoB営業では、顧客のニーズが単純ではなく、課題も複層的であることが多いため、理解と対応に苦労する場面が少なくありません。

商品やサービスの導入目的が現場ごとに異なり、それぞれの関係者が求める条件もバラバラというケースはよくあります。

しかも、企業の規模や業種によって業務フローや課題の背景も大きく異なるため、提案内容を一律化することはできません。

相手の言葉の裏にある本音を感じ取ったうえで、状況に応じた柔軟な提案ができるようになると、一歩先の信頼獲得につながります。

③数値目標に対するプレッシャーがある

営業職に共通するプレッシャーとして、目標数字の達成が常に付きまといますが、BtoB営業ではその影響が特に大きいといえます。

なぜなら、個々の契約単価が高く、年間売上の大部分を数件の取引が占めることもあるため、1件の成功・失敗が業績に直結してしまうからです。

そのため、営業担当には売上進捗の把握とリスク管理の視点も求められます。目標に届かないと、上司やマネジメント層から厳しく問い詰められることもあり、精神的な負担を感じる人もいるでしょう。

数字と向き合う姿勢こそが、営業としての基盤になります。

④柔軟な対応力が求められる場面が多い

BtoB営業では、予定通りに物事が進まないことがよくあります。顧客の社内事情や業界動向、予算の変動などによって、商談内容や進行スケジュールが急に変わることは珍しくありません。

そのような場面では、臨機応変に対応しながら、自分の提案を最適な形に修正していく力が必要です。

たとえば、顧客の上層部から新たな要望が加わったり、競合の存在を考慮して条件を調整しなければならなかったりと、その場で判断して動かなければならない状況が多々あります。

常に複数の選択肢を持ち、リスクを想定しながら話を進める工夫が求められます。営業活動は計画通りにいかないのが前提という認識を持ち、その中で最善を尽くせる柔軟性が、大きな武器になるでしょう。

⑤情報収集や事前準備に時間がかかる負担がある

BtoB営業では、商談前の情報収集と事前準備が結果を大きく左右します。相手企業の業績や経営方針、直近のニュースや競合状況などを把握しておかないと、相手の信頼を得ることはできません。

表面的な情報だけでは説得力が弱く、具体性に欠けた提案になってしまうでしょう。特に新規顧客の場合は、企業文化や過去のトラブル事例、導入実績などを丁寧に調べておく必要があります。

その作業には時間がかかりますが、準備がしっかりできていれば商談中の説得力が格段に増します。

また、準備の段階で仮説を立てておくことで、相手の反応に合わせた提案の方向修正がスムーズにできます。限られた時間で質の高い準備をする力が、営業の差につながるのです。

⑥意思決定者にたどり着くまでの工数がある

法人営業では、契約の最終的な決定を下す人物に直接会えるとは限りません。多くの場合、現場担当者との初回商談から始まり、その後に課長や部長、さらに役員クラスと話を進めていく必要があります。

このプロセスには、複数の段階と社内調整が伴い、時間と労力がかかります。途中で話が止まってしまったり、情報が正確に伝わらなかったりすることもあり、進捗が予測しにくいのが難点です。

そのため、社内の意思決定フローを事前に把握し、どのタイミングで誰に話を持っていくかを戦略的に考える必要があります。

また、伝言形式では伝わらない提案の魅力を、資料やプレゼンでしっかり補う工夫も欠かせません。複数の関係者を巻き込みながら合意形成を図る力が、BtoB営業には強く求められます。

BtoB営業に向いている人の特徴

BtoB営業は個人ではなく法人を相手にするため、求められるスキルや適性が独特です。

ここでは、BtoB営業に向いている人の特徴を具体的に紹介します。

自分に合っているかの判断材料にしてください。

  1. 論理的思考力がある人
  2. 高いコミュニケーション能力を持つ人
  3. 顧客目線で提案できる人
  4. 継続的な努力ができる人
  5. デジタルスキルを活用できる人

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①論理的思考力がある人

BtoB営業では感情的な説得よりも、論理的で筋道の通った説明が必要になります。

法人の購買担当者は、商品やサービスが自社にもたらす効果や導入コスト、業務への影響などを冷静に評価してから意思決定を行います。

そのため、営業担当者には相手の課題を正確に把握し、数値データや根拠を交えながら提案内容を構築する力が欠かせません。論理的思考があると、相手の疑問や反論に対しても冷静かつ具体的に対応できます。

論理的に物事を整理し、戦略的に動ける人こそ、BtoB営業で成果を上げやすいと言えます。

②高いコミュニケーション能力を持つ人

BtoB営業では、単に人当たりがよいだけでは成果にはつながりません。むしろ重要なのは、相手の話を正確に聞き取り、業界特有の背景や立場を理解したうえで、論理的かつ明瞭に話す力です。

顧客の業務内容や意思決定プロセスは複雑なことが多く、相手の要望を正しくくみ取る「傾聴力」と、状況に応じて情報を整理して伝える「構成力」が求められます。

また、BtoBでは1回の提案で完結することは少なく、複数のステークホルダーと長期的なやり取りをする場面が多くあります。

信頼をベースとした人間関係が構築できれば、価格や納期の交渉にも前向きに応じてもらいやすくなります。コミュニケーション力は、提案力や契約率にも直結する極めて重要な要素です。

③顧客目線で提案できる人

BtoB営業における成功のカギは、どれだけ顧客の視点に立てるかにあります。法人の購買担当者は、自社の課題解決や利益向上につながる提案を重視しています。

そのため、営業担当者が自社の商品・サービスの特徴ばかりを強調しても、相手には響きません。

重要なのは、顧客の業務プロセスや市場環境を理解し、そのうえで「どんなメリットを提供できるか」を示すことです。

こうしたアプローチを継続していくことで、信頼関係が深まり、長期的な取引につながる可能性が高まるでしょう。

④継続的な努力ができる人

BtoB営業は、成果が出るまでに時間がかかることが多く、一度や二度の提案では契約につながらないケースも珍しくありません。

地道に関係構築を重ね、顧客の課題を丁寧に掘り下げながら提案を続ける姿勢が重要です。そのため、モチベーションを維持しながら、長期間にわたって努力を積み重ねられる人が向いています。

また、継続的な改善意識も必要です。失敗や停滞を経験した際には、その原因を冷静に分析し、次に活かすことが求められます。

目先の成果に一喜一憂せず、日々の行動を積み重ねていける人は、信頼を勝ち取り、着実に成果を伸ばしていくことができるでしょう。精神的なタフさと継続力は、BtoB営業で活躍するための強力な武器です。

⑤デジタルスキルを活用できる人

デジタルツールの活用は、今やBtoB営業における必須スキルの1つです。

SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理ツール)を用いることで、顧客との接点を記録・分析し、より効果的な営業活動が可能になります。

データを活用して営業戦略を立てられる人は、効率的かつ成果の出る提案ができるでしょう。さらに、商談のオンライン化が進む中で、Web会議ツールやクラウドサービスの活用も日常的になっています。

デジタルスキルを持つことで、営業活動の幅が広がり、よりスマートで戦略的な営業が実現できます。

BtoB営業で成果を出すためのポイント

BtoB営業で成果を出すには、単なる営業トークだけでなく、戦略的なアプローチと地道な関係構築が欠かせません。

取引先企業の課題をしっかり理解し、信頼関係を築きながら継続的に価値を提供する姿勢が大切です。

ここでは、以下の5つのポイントについて説明します。

  1. 顧客理解と事業調査を徹底する
  2. キーマンの特定と関係構築を行う
  3. 提案力とプレゼン力を強化する
  4. 営業プロセスの見直しと改善を行う
  5. 継続的なアフターフォローを実施する

①顧客理解と事業調査を徹底する

顧客のニーズを正しくつかむためには、事前の情報収集が欠かせません。特にBtoB営業では、相手企業の業界動向や競合状況、自社の立ち位置を理解したうえで、課題を見つける力が必要でしょう。

たとえば、企業のWebサイトやIR情報、決算資料を読み解くことで、どの領域に注力しているのかが見えてきます。

さらに、プレスリリースや業界紙、ニュースなど外部の情報源も併用すれば、経営方針の変化や市場ニーズの動向も読み取れるはずです。

知識を一度得て終わりではなく、継続的に情報を更新しながら、提案の精度を高めていくことが重要です。

②キーマンの特定と関係構築を行う

BtoB営業で成果を上げるには、意思決定に関わる「キーマン」の特定が不可欠です。

現場担当者とだけ関係を築いても、最終的な判断を下す立場の人にアプローチできなければ、商談が停滞する可能性が高まります。

キーマンは企業ごとに異なり、役職名だけで判断できるとは限りません。担当者との会話を通じて、影響力を持つ人物が誰かを丁寧に探る必要があります。組織図や人事異動の情報をチェックするのも有効です。

単に「接点を持つ」だけでなく、「信頼を得る」ための工夫が求められます。こうした関係性の積み重ねが、スムーズな意思決定につながり、営業活動の質を高める結果につながるのです。

③提案力とプレゼン力を強化する

どれだけ良い商品やサービスを用意していても、その魅力が伝わらなければ意味がありません。

提案力とは、相手の課題に対して「その企業に最適な形」で解決策を提示する力であり、プレゼン力はそれを「わかりやすく、印象深く」伝える技術です。

具体的には、提案内容に客観的な根拠を持たせることが重要です。市場データや成功事例を使って論理性を高めれば、相手の信頼も得やすくなります。

数字やグラフを使って「見える化」することで、イメージも共有しやすくなるでしょう。また、相手の課題や関心にフォーカスした内容にすることが大切です。

言葉に説得力を持たせるには、日々の練習とフィードバックが欠かせません。社内での模擬プレゼンや、録音して自分の話し方を見直すなど、継続的なスキル向上が成果につながります。

④営業プロセスの見直しと改善を行う

成果が思うように出ないときは、営業プロセスのどこかに課題が隠れていることが多いです。特にBtoB営業は案件の期間が長くなるため、途中で機会を失っているケースも少なくありません。

営業活動を改善するには、各プロセスの目的と結果を明確に振り返る必要があります。

改善点に気づいたら、小さなことからでもすぐに実践してみましょう。すぐに結果が出るとは限りませんが、着実に積み重ねれば必ず変化が現れます。

自分自身の営業スタイルを磨き続ける姿勢が、長期的な成果を支える力になります。

⑤継続的なアフターフォローを実施する

契約を締結したら営業は終了、と思われがちですが、BtoB営業においてはその後の対応こそが次のチャンスを生む鍵になります。

アフターフォローをしっかり行うことで、顧客の信頼を深められ、継続取引や紹介のきっかけをつかめるからです。

たとえば、導入後の使い勝手や運用状況を定期的に確認したり、新しい機能や関連サービスを案内することで、顧客にとっての「価値提供」を継続できます。

多くの営業が契約で満足しがちな今だからこそ、この「手間を惜しまない姿勢」が大きな差につながるのです。地道なフォローを積み重ねることが、長期的な関係性を築くうえで不可欠です。

BtoB営業の選考を突破するためのコツ

BtoB営業職を目指すなら、選考を突破するための準備が欠かせません。

営業職ならではのポイントやアピールの仕方を知っておくと、面接での印象がよくなりやすいでしょう。

ここでは、選考を通過するための具体的なコツを紹介します。

  1. 企業選びの軸を明確にする
  2. 清潔感ある第一印象をつくる
  3. 説得力のある受け答えを準備する
  4. 営業職に求められるスキルを自己分析する
  5. 企業研究を深めて志望動機に活かす

①企業選びの軸を明確にする

自分の価値観や将来の目標に合う企業を選ぶことが、就活を成功させる鍵になります。

BtoB営業は、企業ごとに扱う商品やサービス、営業スタイル、取引先との関係性などが異なるため、単純な知名度や年収で判断しないことが大切です。

仕事内容をきちんと理解し、自分が成長できるか、長く働き続けられるかという視点を持ちましょう。

とくにBtoB企業は一般的な情報が少ないこともあるため、自分の中で判断基準を明確にし、企業選びに活かしてください。

②清潔感ある第一印象をつくる

面接での第一印象は、わずか数秒で決まるともいわれます。BtoB営業は顧客と信頼関係を築く職種であるため、初対面での印象がその後の関係性に影響します。

髪型や服装を整えるのはもちろん、姿勢や表情、目線、声の出し方にも気を配りましょう。また、清潔感は単なる外見だけでなく、言葉づかいや礼儀作法にも表れます。

丁寧で自然なあいさつができるか、会話のテンポが適切かといった点も見られています。身近な友人やキャリアセンターのスタッフに協力してもらい、模擬面接などでチェックしてもらうのも効果的です。

営業職は「この人と話したい」と思わせる力が問われるため、印象づくりには細やかな意識が欠かせません。

③説得力のある受け答えを準備する

BtoB営業では、顧客に提案を納得してもらうスキルが重要です。面接でも同様に、相手を惹きつけて納得させる力が問われます。

たとえば自己PRや志望動機を伝える際には、主張と根拠、具体的なエピソードをセットで話すと、説得力が高まります。

PREP法(Point→Reason→Example→Point)を活用すると、話の構成がわかりやすくなり、内容にも一貫性が出てきます。

内容を丸暗記するのではなく、自分の言葉で自然に話せるようにしておくと、本番でも落ち着いて対応できるはずです。

④営業職に求められるスキルを自己分析する

営業職では、人と話す力だけでなく、相手のニーズをくみ取る洞察力や、地道に行動し続ける継続力も必要とされます。

とくにBtoB営業は、一度の商談で成果が出ることは少なく、長期的な関係づくりが基本です。そのため、短期的な成果よりも、信頼を築く姿勢や真摯な対応が重視されます。

自己分析を深めるには、自分のこれまでの経験を振り返り、「何にやりがいを感じたか」「どんな行動が成果につながったか」を掘り下げてみてください。

部活やアルバイト、ゼミ活動などを通じて、自分らしい強みや成長のきっかけが見えてくるでしょう。営業職の求める資質に、自分の経験がどうつながるのかを整理しておくと、面接でも自然にアピールできます。

「自己分析がうまくできない…しっくりこない」と悩む人は、まずは無料で受け取れる自己分析シートをを使ってみましょう!1分でダウンロードでき、シートの構成に従って作成するだけで自己分析がスムーズに行えるので、自己分析に苦手意識がある方におすすめですよ。

⑤企業研究を深めて志望動機に活かす

志望動機が他社でも通用するような内容だと、面接官に響きません。BtoB企業は表に出る情報が少ないため、自分から積極的に企業の特徴を調べ、他社との違いや独自性を理解することが大切です。

そのうえで、自分の価値観や経験と結びつけて話すと、説得力のある志望動機になります。

たとえば「御社の〇〇というサービスが中小企業の業務効率化に貢献している点に魅力を感じた」と具体的に述べると、企業への理解が深いことが伝わります。

公式サイトだけでなく、採用情報、IR資料、ニュースリリースなども活用して、企業の理念やビジョンをしっかり把握しましょう。志望動機に企業研究の成果を盛り込むことで、選考の通過率が高まるはずです。

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BtoB営業の志望動機の書き方のコツ

BtoB営業に興味があっても、どのように志望動機を書けばよいか迷うことがあるでしょう。

営業職は幅広いため、BtoB特有の役割や求められる能力を理解しないまま書くと、説得力が弱まります。

ここでは、採用担当者に響く志望動機の作り方を段階的に解説します。

  1. 志望動機の構成を明確にする
  2. 企業ごとの独自性を押さえる
  3. 将来のビジョンを具体的に伝える
  4. 自分の強みと営業職の接点を示す
  5. 過去の経験をエピソードとして活用する

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①志望動機の構成を明確にする

志望動機を書くときに最初に意識したいのが「構成のわかりやすさ」です。内容が整理されていないと、どれだけ想いがあっても相手には伝わりません。

特にBtoB営業のように論理的な思考や説明力が重視される職種では、文章構成そのものが評価対象になると考えておくとよいでしょう。

おすすめの構成は、「志望理由」→「なぜその企業なのか」→「入社後にどう貢献したいか」という3段階です。

全体の流れを意識することで、読み手が納得しやすい内容になります。盛り込みすぎて散漫にならないよう、内容を取捨選択しながら一貫性を大事にしましょう。

②企業ごとの独自性を押さえる

BtoB営業を志望する動機だけでなく、「なぜこの企業なのか」にしっかり答えることが、他の就活生との差を生むポイントになります。

どの企業も同じような製品やサービスを扱っているように見えても、実はその中身や取引先、営業スタイルには明確な違いがあります。

だからこそ、企業ごとの個性や強みをリサーチし、それと自分の関心や志向がどうつながるかを丁寧に伝える必要があるのです。

表面的な情報ではなく、自分なりの視点で共感した点を伝えることで、採用担当者に本気度が伝わります。

③将来のビジョンを具体的に伝える

志望動機の中に将来のビジョンを盛り込むことで、「この人は長期的に成長してくれそうだ」と感じてもらえる可能性が高まります。

BtoB営業では単発の成果よりも、顧客との信頼を長く築いていく力が求められます。

そのため、目先のことだけでなく、中長期的にどのような営業パーソンを目指しているかを明確に語ることが大切です。

具体性のあるビジョンこそが、強い印象を残すカギです。

④自分の強みと営業職の接点を示す

どれほど営業に関心があっても、それだけでは志望動機としては不十分です。自分の強みが営業職とどうつながるかを言葉で明確に示すことが、納得感のある動機につながります。

BtoB営業においては、相手の課題を理解する力、継続的な信頼関係を築く力、粘り強く成果を追う姿勢などが特に重視されます。

そのため、たとえば「ゼミ活動で複雑なテーマをわかりやすく資料にまとめた経験があり、説明力には自信があります」のようなイメージしやすいエピソードを伝えましょう。

ただし、単にエピソードを並べるだけではなく、その経験を営業職にどう生かせるのかをセットで説明しましょう。そうすることで、企業側にも「即戦力になりそうだ」と感じてもらいやすくなります。

「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。

そんな方は強み診断をまずは受けてみましょう!3分であなたらしい強みが見つかり、就活にもっと自身を持って臨めるようになりますよ。

⑤過去の経験をエピソードとして活用する

志望動機にリアリティを持たせるには、自分自身の過去の体験を効果的に取り入れることが欠かせません。

特にBtoB営業は信頼が重視される職種なので、人との関係構築や課題解決を通じて成果を上げた経験があると、説得力が格段に増します。

ただ「興味があります」と書くだけでなく、「どんな経験を経てそう思うようになったのか」をきちんと説明することが大切です。エピソードは、具体性と客観性を意識して構成しましょう。

具体的な体験は、面接でも話題にしやすく、印象を深める材料になります。

業界別!BtoB営業の志望動機例文

BtoB営業職を目指す中で、業界ごとにどのような志望動機を述べるべきか悩む方は多いのではないでしょうか。

ここでは、各業界における志望動機の例文を通じて、志望動機作成のポイントやコツをわかりやすく解説していきます。

  1. IT業界の志望動機例
  2. 人材業界の志望動機例
  3. メーカー業界の志望動機例
  4. 広告業界の志望動機例
  5. インフラ業界の志望動機例
  6. 不動産業界の志望動機例

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①IT業界の志望動機例

今回は、大学時代の経験を活かしてIT業界に興味を持った就活生の志望動機例をご紹介します。IT業界に関心を持ったきっかけを自然に盛り込み、前向きな姿勢を伝える構成です。

《例文》

大学時代に所属していたゼミでは、オンラインでの共同研究が多く、ITツールを活用したコミュニケーションの重要性を実感しました。

特に、情報共有やプロジェクト管理がスムーズに進むことで、チーム全体の成果が高まるという経験を通じて、ITの力に魅力を感じるようになりました。

このような体験から、ITの技術を通じて多くの企業活動を支えたいという思いが芽生えました。

貴社はBtoB領域で幅広いソリューションを展開しており、業務効率化や課題解決に積極的に取り組んでいる点に共感しています。

私も、学生時代に培った協調性と学び続ける姿勢を活かしながら、貴社の一員としてお客様のビジネスを支える存在になりたいと考えています。

《解説》
きっかけ→興味→企業への共感→自分の強み、という順で整理することで、読みやすく共感を得やすい構成になります。自分の体験を無理なく仕事のイメージにつなげることがポイントです。

②人材業界の志望動機例

今回は、人との関わりを大切にする学生が人材業界に興味を持った場合の志望動機例をご紹介します。人材業界の特徴である「人の成長支援」や「マッチングの役割」に共感した内容です。

《例文》

大学時代、アルバイトで学習塾の受付業務を経験し、生徒や保護者と接する中で、人が成長する姿を支えることに大きなやりがいを感じました。

特に、志望校に合格した生徒の笑顔を見たとき、自分の関わりが少しでも役に立てたのだと実感し、強く心を動かされました。

この経験から、個人の可能性を引き出し、企業と人を結ぶ人材業界の仕事に魅力を感じています。中でも貴社は、丁寧なキャリア支援と幅広いマッチングの実績があり、信頼されている点に強く惹かれました。

私も人と向き合いながら、その人らしい選択肢を一緒に探していける営業として成長していきたいと考えています。

《解説》
「人と関わる経験」から興味を持った流れを自然に表現すると、読んだ相手に伝わりやすくなります。相手目線で考える姿勢が伝わる内容を意識しましょう。

③メーカー業界の志望動機例

今回は、「ものづくりへの関心」や「製品を通じた社会貢献」に着目した志望動機例をご紹介します。メーカー志望の就活生が実体験を交えて想いを伝えるパターンです。

《例文》

私は大学の授業で製品設計について学んだことがきっかけで、ものづくりの魅力に触れました。

特に、自分たちが考えたアイデアが形となって社会に出ていくプロセスに感動し、製品を通じて人の暮らしを支える仕事に興味を持つようになりました。

貴社は長年にわたり高品質な製品を提供し続けており、BtoB分野においても多くの企業から信頼を集めている点に強く惹かれています。

私も営業職として製品の魅力を伝え、顧客の課題解決に貢献したいと考えています。常にニーズをくみ取りながら最適な提案を行うことで、信頼される存在を目指します。

《解説》
メーカー業界では「製品を通じた価値提供」や「信頼の積み重ね」がキーワードです。自身の興味と企業の強みをつなげて語ると説得力が増します。

④広告業界の志望動機例

今回は、自分のアイデアや表現力を活かして誰かに影響を与えたい学生が、広告業界に関心を持った場合の志望動機例をご紹介します。

《例文》

大学の文化祭で広報チームのリーダーを務め、SNSを活用して来場者数を前年より大きく伸ばすことができました。

自分たちの発信が人の行動を変え、関心を引き出すという体験を通じて、広告という仕事に強く魅力を感じるようになりました。

貴社はBtoB領域においても多くの実績を持ち、企業の魅力を最大限に引き出す企画力に惹かれています。

私も、相手企業の良さを深く理解し、それを最適な形で届ける提案を通して、多くの人に価値を届けたいと考えています。

《解説》
広告業界では「伝える力」や「企画力」に加え、「相手理解」が重要です。自分の経験を通じて広告の面白さに気づいた流れを明確にすると好印象です。

⑤インフラ業界の志望動機例

今回は、社会全体を支える仕事に魅力を感じた学生が、インフラ業界に関心を持った場合の志望動機例をご紹介します。公共性の高さに共感した内容です。

《例文》

大学時代に発生した大規模な台風で、ライフラインの大切さを改めて実感しました。

特に、停電や断水が長引く中でインフラの整備がどれほど重要かを身をもって体験し、人々の生活を支える仕事に強い関心を持つようになりました。

貴社は、BtoB分野での確かな技術力と実績を通じて、安定した社会基盤の構築に貢献している点に魅力を感じています。

私も営業職として、お客様との信頼関係を築きながら、社会の安全と安心を守る一翼を担っていきたいと考えています。

《解説》
インフラ業界では「公共性」や「安定性」がキーワードです。自身の経験と社会貢献の結びつきを具体的に語ることで、志望の本気度が伝わりやすくなります。

⑥不動産業界の志望動機例

今回は、暮らしや働く環境に深く関わる不動産業界に関心を持った学生の志望動機例をご紹介します。身近なきっかけをうまく活かした構成です。

《例文》

大学の引っ越しで物件探しをした際、担当の営業の方が親身に対応してくださり、とても安心できたことが印象に残っています。

この経験を通じて、人の暮らしに深く関わりながらサポートできる仕事に魅力を感じ、不動産業界に関心を持ちました。

貴社は法人向け不動産にも強みを持ち、BtoB営業を通じて多様な課題に対応している点に惹かれました。

私も、丁寧なヒアリングと誠実な提案で、信頼される営業を目指し、長期的な関係構築を大切にしていきたいと考えています。

《解説》
不動産業界では「信頼」や「寄り添う姿勢」が重要です。自分が感じた安心感を起点に書くことで、共感を得やすくなります。

BtoB営業を理解し、自分の可能性を広げよう

BtoB営業は、企業間の取引を通じて信頼関係を築き、長期的なビジネス成長を実現する営業手法です。

多様な営業スタイルや仕事内容、特徴を把握することで、成果を出すためのアプローチや適性を見極めることができます。たしかに、営業サイクルの長さや複雑な商材への対応など、難しさもあります。

しかし、企業成長への貢献や専門性の高いスキルの習得、大規模案件への関与といったやりがいも大きいのがBtoB営業の魅力です。

自身の強みとBtoB営業の特徴を重ね合わせながら、選考対策や志望動機の作成を進めていくことで、理想のキャリア実現に近づけるでしょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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