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エントリーシートの資格欄の書き方を紹介|書くべき資格・注意点も解説

エントリーシートを書くとき、意外と書き方に悩むのが資格欄ですよね。どんな資格を書けばいいか、資格を持っていない場合どうしたらいいか、困っていませんか?

本記事では、エントリーシートに書くべき資格・書くときの注意点のほか、よくある質問にも答えていきます。

しっかり対策して、企業へアピールできる資格欄を作っていきましょう。

エントリーシートに書くべき資格4つ

持っている資格を全て書いてアピールしたいかもしれませんが、就活の場にあった資格を選ぶことが大切です。

そのため、まずは一般的にエントリーシートに書くべき資格を4つ紹介します。

  1. TOEIC・英検
  2. 日商簿記
  3. MOS
  4. 運転免許

①TOEIC・英検

1つ目は、英語力を示す資格であるTOEICと英検です。ビジネスで活かせる英語力がある場合は、選考でのアピール材料になります。

注意してほしいのは、点数や級位によっては書かない方がいい場合があること。

企業が求める基準より低かった場合、英語力がないと判断されてしまいます。一般的に必要となる点数・級位の基準は以下のとおりです。

  • TOEIC(英語を使う仕事):750~800点以上
  • TOEIC(その他の仕事) :600点以上
  • 英検          : 2級以上

②日商簿記

2つ目は、企業の経営管理や財務に関わる資格、日商簿記です。大学生が取得する実用的な資格として人気があります。

記載が望ましい級位は、2級以上です。企業の経営管理に活かせる知識がある証明になります。特に、財務に関わる職種を志望する場合は、2級以上の取得をおすすめします。

また3級についても、事務職の場合は記入して評価されることもあります。経理関係の初歩的な実務に活かせるレベルとみなされるので、取得している場合は記載して損はないでしょう。

③MOS

3つ目はMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)。これはWordやExcel、PowerPointなどの、マイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する資格です。

パソコンスキルは、どの業界でもアピールになりやすいため、取得している場合は積極的に記載するといいでしょう。

社会人として必須のパソコンスキルがあることを、資格として説得力をもってアピールできますよ。

④運転免許

4つ目は運転免許です。外出機会が多い営業職などでは、運転免許が必須の場合もあります。ペーパードライバーだとしても、取得している場合は記載するようにしましょう。

また、運転免許は不要に思える職種でも、転勤で地方に行くと運転が必須となる可能性もあります。どんな職種でも、書いておくことをおすすめします。

また就活の時点では取得できていない場合、「〇年〇月 取得予定」などと、取得予定年月を記載するといいでしょう。

エントリーシートに書く必要性のない資格3つ

続いて、エントリーシートに書く必要のない資格を3つ紹介します。

  1. 大学生レベルではないスコア・級の資格
  2. スポーツ・趣味の資格
  3. 原付・二輪免許   

持っている資格を手当たり次第に書くと、軸がぶれている印象を与えるため、書く必要があるかどうか見極めましょう。

①大学生レベルではないスコア・級の資格

大学生レベルに達していないスコアや級位の資格は、書かないようにしましょう。

先述したTOEIC・英検を例にとると、「TOEIC 500点」「英検 3級」のような資格はレベルの低い印象を与え、マイナスイメージになってしまいます。

せっかく取得しているので書きたいかもしれませんが、低すぎる資格を書くのは逆効果。企業にアピールできる資格だけを選んで書きましょう。

②スポーツ・趣味の資格

仕事に関係のない、スポーツや趣味の資格も書く必要はありません。エントリーシートの資格欄には、業務と関りのあるものを書くべきだからです。

ただしスポーツ・趣味の資格でも、業務と関係がある場合は、業務を行う上でのアピールになりうるので書いても構いません。

また、話題作りになる可能性があったり、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として話したい場合は、資格欄ではなく「趣味・特技」欄に記載するといいでしょう。

③原付・二輪免許

免許の中でも、原付や二輪免許は、基本的に書く必要がありません。自動車とは違い、バイク・原付が必要になる業界は限られているためです。

免許について書くなら、普通自動車免許のみ書いておくのがいいでしょう。

ただし、バイク・原付を使用する業界を受ける場合は、記載することでアピールになります

また、先述した「スポーツ・趣味の資格」と同様、話題作りに活かしたいなどの場合は、資格欄ではなく「趣味・特技」欄に記載すると良いですね。

エントリーシートに資格を書く3つのメリット

そもそも、エントリーシートに資格をなぜ書かなければいけないのかを疑問に思う人もいるでしょう。

ここでは、エントリーシートに資格を書く3つのメリットを紹介していきます。

  1. 関連性の高い資格で志望動機を補強できる
  2. 専門性やスキルをアピールできる
  3. 面接の際の話題作りにもなる

①関連性の高い資格で志望動機を補強できる

まず、エントリーシートに志望企業の業務に関連する資格を記載することで、志望動機の説得力を高められるメリットがあります。

特に、入社後に直接活用できる資格を保有していることは、その業界や職種に対する強い関心と理解を示せるでしょう。

例えば、IT企業を志望する場合はITパスポートなどの資格があれば、その分野への興味と基礎知識を客観的に証明することができます。

このように、関連資格の保有は、単なるスキルの証明だけでなく、その業界で働きたいという強い意志を示す有効な手段となるのです。

②専門性やスキルをアピールできる

資格を持っていることは、あなたの専門性やスキルを客観的に証明する重要な要素となります。

特に難関資格や上級レベルの資格は、その分野における知識と能力が一定水準以上であることを示す証明となり、採用担当者への強力なアピールポイントになるでしょう。

また、資格取得までの道のりには計画性と地道な努力が必要です。

そのため、資格を取得していると、目標に向かって努力できる力や成長意欲の高さも同時にアピールできるのです。

③面接の際の話題作りにもなる

資格欄に記載した内容は、面接官との会話のきっかけとして活用されることが多くあります。

資格の勉強を通じて得た業界知識や、資格取得に向けた努力のプロセスなど、具体的なエピソードを交えながら話を展開できるわけです。

また、珍しい資格や趣味に関連する資格は、面接官の興味を引き、あなたの人となりを理解してもらうための良い話題となるでしょう。

ただし、資格取得の動機や学んだことについて質問されることを想定し、しっかりと説明できる資格のみを記載することが重要です。

エントリーシートに資格を書く際の注意点5つ

続いて、記載する際の注意点を5つ紹介します。

  1. 虚偽の記載は絶対にしない
  2. 資格は略称で書かない
  3. 資格取得日を書くときの暦は統一する
  4. 下位の資格は記載しない
  5. 取得年月順に記載する

資格欄の書き方にもマナーがあるので、しっかり守って企業にアピールしましょう。

①虚偽の記載は絶対にしない

まず大前提ですが、虚偽の記載は絶対にしてはいけません。資格を持っていなかったり、スコアが低いからといって嘘を書いてしまうと、判明したときに一気に信用を失います

もし嘘が判明せずに採用されたとしても、資格保有者として判断されるため、会社に居づらくなるでしょう。

そもそも、企業は資格保有者を求めている訳ではありません。よほどの専門職でない限り、資格の有無は合否に関係しないので、ありのままの自分でアピールしましょうね。

②資格は略称で書かない

資格名は略称ではなく、正式名称で書いてください。ビジネス文書における基本的なマナーなので、覚えておきましょう。

ただし、TOEICの正式名称は英語で非常に長いため、「TOEIC公開テスト」と書くのが一般的です。

下記に、先述した「エントリーシートに書くべき資格」の正式名称をまとめたので、確認してくださいね。

  • TOEIC:TOEIC公開テスト
  • 英検:実用英語技能検定
  • 日商簿記:日本商工会議所簿記検定試験
  • MOS Word:Microsoft Office Specialist Word
  • MOS Excel:Microsoft Office Specialist Excel
  • 運転免許:普通自動車免許

③資格取得日を書くときの暦は統一する

資格を取得した年号を記載する際は、西暦・和暦を混合させず、暦を統一してください。エントリーシートに限らず、ビジネス文書を書くときには気を付けるポイントです。

西暦と和暦が混在していると、非常に読みにくく、マイナスの印象に繋がってしまうので注意しましょう。

また和暦を使用する場合は、令和を「R」と書くなどの略称は使わないでくださいね。

④下位の資格は記載しない

上位の資格を持っているなら、それよりも下位の級は記載不要です。たとえば日商簿記の2級・3級を持っている場合は、上位の2級のみ書きましょう。

下位の資格まで記載すると、現在はどんな資格を持っているのかが分かりづらくなります。

資格欄は他の欄とは異なり、余白を無理に埋める必要はありません。必要な情報だけを書くように意識しましょう。

⑤取得年月順に記載する

資格は取得した年月日順に記載しましょう。時系列にすることで見やすくなりますよ

応募先の仕事内容にあったものから順に書くという考え方もありますが、取得年月日順に記載するのがスタンダードです。

また先述したとおり、取得年月日の西暦・和暦表示は必ず統一しましょう。資格欄の中だけでなく、学歴欄などの他の箇所とも同じ暦になるように気をつけてください。

資格がない・取得見込みの場合の資格欄の書き方

ここでは、資格がない場合や取得見込み、勉強中の場合の書き方を紹介していきます。

  1. 資格がない場合
  2. 資格を取得見込みの場合
  3. 資格を勉強中の場合

①資格がない場合

資格を持っていない場合、空欄にはせず「特になし」と記載しましょう。空欄だと書き忘れていると思われてしまうので、必ず取得していない旨を書いてください。

また先述したとおり、資格がないからといってマイナス評価にはなりません

新卒採用の場合、企業は就活生の今後の成長に期待して採用します。資格がなくても、他の欄でアピールできれば大丈夫ですよ。

自分らしい強みを企業にアピールすることを優先して、エントリーシートを書きましょう。

②資格を取得見込みの場合

試験は受験済みでも、まだ結果が出ておらず取得が見込まれる場合は、いつ取得見込みかを記載すれば大丈夫です。

たとえば、「日本商工会議所簿記検定試験2級 令和〇年〇月に取得見込み」のように書くといいでしょう。

また、資格の中には宅建などのように、試験に合格しても資格の登録までに時間がかかるものがあります。

その場合は、資格名の後ろに「合格」とだけ記載しておきましょう。取得が間に合わなくても、十分アピールになります。

③資格を勉強中の場合

資格取得に向けて勉強中の場合も、「特になし」ではなく、勉強している旨を記載して問題ありません。取得に向けて動いていることが、志望意欲があるアピールになりそうであれば、書いておくのをおすすめします。

たとえば「TOEIC公開テストで、○○点取得を目標に勉強中」など、目指す点数や級位も併せて記載するとアピールに繋がるでしょう。

なぜその資格取得を目指しているか、勉強に取り組む際に気を付けていることなど、話題作りにもなるかもしれませんね。

資格取得の参考に!エントリーシート・履歴書に書ける資格一覧

ESや履歴書に書く資格ですが、資格であれば何でもいいわけではありません。就職活動で評価される資格は、業界・職種に関連するものや、基本的なビジネススキルを証明できるものなどに限られます。

ES・履歴書に書くと好印象を得られる資格を、以下に一覧で並べています。参考にしてくださいね。

【エントリーシート・履歴書に書ける資格例の一覧】

  • TOEIC(800点以上推奨)
  • 実用英語技能検定(2級以上)
  • 日本漢字能力検定(2級以上)
  • 日商簿記検定(2級以上)
  • 普通自動車運転免許
  • Microsoft Office Specialist (MOS)
  • ITパスポート
  • 宅地建物取引士
  • 危険物取扱者
  • 毛筆書写技能検定
  • 硬筆書写技能検定
  • 秘書検定
  • FP技能検定
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • 珠算検定
  • 簿記実務検定
  • ビジネス実務法務検定
  • 国内旅行業務取扱管理者
  • 総合旅行業務取扱管理者

なお、趣味で取得した資格やスポーツの段・級は記載を控えておくのが無難です。

エントリーシートに資格を書く際によくある質問2つ

最後に、エントリーシートの資格欄についての、よくある質問2つへの回答を紹介します。

  1. 資格欄に趣味の資格は書いてもいい?
  2. スキルの欄に資格を書いてもいい?

疑問を解消して、自信を持ってアピールできる資格欄を作成しましょう。

①資格欄に趣味の資格は書いてもいい?

趣味の資格は原則としてエントリーシートの資格欄には記載しないことをおすすめします。資格欄は、主に業務に関連する専門的なスキルや知識をアピールする場所だからです。

ただし、趣味の資格であっても志望する業務と関連性がある場合は、資格欄に記載しても問題ありません。

例えば、デザイナー職を志望する場合のデザイン関連の資格や、スポーツ関連企業を志望する場合のスポーツインストラクターの資格などです。

資格を手当たり次第に書くと、自身の軸がブレている印象になる可能性もあるため、志望業界や職種との関連性を十分に考慮した上で記載するかどうかを判断しましょう。

②スキルの欄に資格を書いてもいい?

スキルの欄に資格を書くことは可能ですが、資格欄とスキル欄で同じ内容を重複して書くのは避けましょう。

資格欄には公的な資格や検定を記載し、スキル欄にはそれ以外の能力や経験を記載するのが望ましいです。例えば、TOEICのスコアは資格欄に、日常会話レベルの英語力はスキル欄に書くといった形ですね。

また、MOSなどのパソコン関連の資格は資格欄に、ExcelやWordの具体的な使用経験はスキル欄に記載するとよいでしょう。

エントリーシートの資格欄でしっかり自己アピールしよう!

エントリーシートの資格欄を書く際は、ただ資格を羅列するだけでなく、本記事で紹介したポイントを踏まえてみてください

資格欄を正しく書くことで、企業にしっかりと自分をアピールしていきましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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