本記事では、人見知りをしないことを長所にする際の書き方やポイントを解説しています。後半には例文もあるため、気になる人は下のボタンや、目次をタップして確認できますよ。
「そもそも『人見知りをしない』ことを長所欄に書いてもいい?」
「『人見知りをしない』って、自己PRにも使える?」
自己PRで「人見知りをしないこと」を書こうと思っても、こんなふうに迷う人も多くいるのではないでしょうか?
結論、「人見知りをしないこと」は長所欄にも書けますし、もちろん自己PRとしてアピールもできます!
「人見知り」自体がネガティブなイメージの単語なので、不安になってしまう人もいるかもしれません。しかし、自己PRの正しい方を理解して自己PRを作れば、どんな長所でも魅力的なアピールは可能ですよ。
人事 佐藤
2018年度新卒入社 新規営業を担当 入社後、新規営業に従事し、顧客開拓や提案活動を経験。 プロジェクト参画 その後、異動により大手外食チェーンや病院のプロジェクトに参画。プロジェクトマネジメントやシステム導入を担当。 2021年 人事部に抜擢 2021年に人事部に抜擢され、新卒採用と中途採用を担当。2024年9月現在も人事を担当している。
キャリアアドバイザー 久保
東証プライム上場通信事業会社で営業マネージャーを経験し、新規事業3つの立ち上げにかかわる。 営業マネージャや立ち上げの実績を持ちながら、株式会社C-mindには2023年に中途入社し、現在はキャリアアドバイザーのチーム運営と多くの就活生のサポートを担当。 自身が転職やキャリアアップをした経験から、内定だけではなく、入社後も徹底的に寄り添い企業を紹介している。 専門業界:IT、人材、広告
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人見知りをしないことは長所としてアピールできる
もし初めて会った人や会う回数が少ない人から、明るい性格だと言われる機会が多ければ、あなたは「人見知りをしない」性格だと言えるでしょう。
「人見知りしない」ことは、「人当たりがいい」「コミュニケーション能力が高い」とも言い換えられ、アピールの仕方によっては面接や履歴書で十分使えます。
ビジネスで良好な人間関係を築くためには、コミュニケーション能力が大切だと言われています。多くの人と円滑にコミュニケーションが取れると、いろんな場面で活躍できるでしょう。
「人と仲良くできるだけだから」と考える人もいるでしょうが、実は協調性がある新卒の学生は、企業に求められる確率が高いです。
仕事は能力だけで成り立つわけではなく、人間関係も大いに重要です。人見知りせず、周りとなじみやすい長所は、企業にとっても高評価ですよ。
人見知りをしないことをアピールする自己PR・長所の書き方

面接官は志願者が企業に入って活躍できるかを知りたいので、自己PRには長所を求めています。そのため自己PRを作る際には、上記の流れを意識しましょう。
①結論
まず、最初に結論を示しましょう。「私の長所は人見知りをしない点を活かして誰とでも打ち解けられることです」のように、自分の強み・長所が何かを簡潔に伝えてください。
最初に結論を書くと話の全体像を掴みやすいため、面接官にも話を理解してもらいやすくなります。
また、このとき強みだけを押し出すのではなく、それを使って何ができるのかを軽く説明しましょう。企業は強みそのものではなく、その強みをどう活用できるのかを知りたがっているからです。
結論が先に来ないと「一体何をアピールしたいんだろう?」と思いながら自己PRを読み進めることになるため、エピソードなども頭に入ってきにくいです。
読みにくい自己PRは足切りに遭う可能性もあるので、この辺りの構造は押さえておきたいですね。
②理由
結論の後には、「なぜなら~だからです。」と理由を付け加えましょう。
結論で述べた強みがどのように活かされるのか説明するためには、自分が応募している仕事に関する正しい理解が必須となります。
したがって、自分の応募した業務では、どんな力が求められているか知るために、説明会での話やホームページから情報を収集しましょう。
「人見知りをしない」性格が、どう活かされるのかをイメージしてから、理由を書くことが重要です。
③具体例
結論と理由を、ただアピールするだけでは意味がありません。
あなたの「人見知りをしない」強みが、最も活かされたときの具体的なエピソードを記載しましょう。
実際に強みが活かされた経験の話は、オリジナリティを出せるだけでなく、あなたが人見知りをしない人物である証拠になり、内容の信憑性を高めます。
良い成果を書くことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、素直に伝えて問題ありません。むしろ、強みを活かして成果を出せた、という結果は立派なアピールポイントになりますよ。
成果を伝えることに引け目を感じて、わざと謙虚に書きがちな人も多くいます。しかし、ネガティブなワードを入れてしまうと、いたずらに評価を下げてしまうことも。
基本的に、自己PRでは無理して自分のネガティブな部分を盛り込まなくて大丈夫です。面接で深掘り質問をされたときの用意だけしておきましょう。
④締めの言葉
最後に、人見知りをしないことや社交的なことを活かして、企業にどのような貢献ができるか伝えましょう。
締めの言葉のポイントは、最初の結論とは少し違う表現をする点です。
人見知りをせずに話しているつもりでも、相手が良く思っていない可能性もあります。相手の気持ちも考えながら、コミュニケーションが取れることもアピールしましょう。
また協調性がないと捉えられてしまうと、人見知りをしないだけの厚かましい人と思われるため、注意が必要です。
「人見知りしない」は自己PRで上手に言い換えられる

「人見知りしない」は自己PRで上手に言い換えてアピールできます。自己PRは冗長で抽象的な表現を避ける必要があるため、適切な言い換え表現が必要です。
より効果的にアピールするために、以下の表現を参考にしてください。
①初対面でもすぐに打ち解けられる
「人見知りしない」を長所としてアピールする際、「初対面でもすぐに打ち解けられる」という言い換えは、よりコミュニケーション能力の高さを示す洗練された表現です。
単に社交的であるというだけでなく、相手の心理や状況を素早く理解し、適切な距離感で関係性を構築できる能力を意味します。
例えば、「グループワークや課外活動において、初対面のメンバーともすぐに打ち解けることで、チームの雰囲気を作れる」といった表現では、相手の心理に寄り添える対人能力の高さをアピールできます。
②目上の人に物怖じせずコミュニケーションが取れる
「目上の人に物怖じせずコミュニケーションが取れる」という言い換えは、よりビジネスシーンでのプロフェッショナルな対人能力を示せる表現です。
単に話せるというだけでなく、相手の立場や状況に応じて適切な対話ができる能力を意味しており、大抵が目上の人となる新卒のタイミングでは大いに活用できます。
「企業インターンシップでは部署責任者に対して臆することなく、率直かつ丁寧な対話を心がけ建設的な提案を行いました」といった表現で、単なる社交性ではなく+αを生み出すコミュニケーション能力である点もアピールしましょう。
③チームの雰囲気を和ませられる
「人見知りしない」を言い換える際、「チームの雰囲気を和ませられる」という言い換えは、よりチームビルディング能力の高さを示せる表現です。
単に明るいというだけでなく、メンバーの心理的距離を調整し、協働しやすい環境を作り出す能力を意味します。
自己PRでは、グループワークや課外活動、部活動などでのエピソードと共に、チームの雰囲気を改善し、それによって成果を上げた事例を紹介しましょう。
例えば、「グループプロジェクトで、メンバー間の緊張を和らげ、互いの意見を尊重しながら、笑顔で協力できる環境を作り出した」といった表現ではチームの潤滑油となる対人能力の高さをアピールできます。
人見知りをしないことをアピールする自己PRの例文

ここからは、今も就活生を多数内定まで導いている現役の就活アドバイザーが、実際に「人見知りしないこと」を長所として書いた自己PRを、本格的に添削します!
「人見知りしない、という長所で他の人に差をつけられるか不安……」という人も、まずは型を学びつつ、コツやNGポイントを添削解説から理解していきましょう。
自己PRがそもそも作れない……と悩む人は、以下の自動生成ツールでサクッと作ってしまうのもオススメ。まずはとっかかりを掴むことが重要ですよ。
逆に、既に自己PRがある人には「赤ペンES」を使ってみましょう!現役の就活のプロが、今回の添削例文よりもさらに詳細な解説付きで、自己PRを無料添削しますよ。
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①営業職志望の自己PR
私の強みは「人見知りをしない」ことで、営業職を目指しています。この力を活かして予備校のアルバイトで活躍していたので、その内容を自己PRにしました。
ただ、「人見知りをしない」ことがきちんとアピール材料になっているか自信がなくて……私の書き方が悪いのか、あるいはそもそも長所として弱すぎますか?
なるほど!まず「人見知りをしないこと」は立派な長所・強みになります。決して弱すぎるわけではありません。
ですが「人見知りをしない」だけでは、有用性・再現性が伝わりにくいのも確かです。「長所ではあるけど、何に活用できるの?」と思われてしまうわけですね。
企業が重視するのは長所そのものではなく「長所が業務にどう活かせるか」です。今回は「人見知りしないことの有用性・再現性が伝わる書き方」に焦点を当てて添削していきますね。
営業職×人見知りしない
【結論】私の強みは、「人見知りをせず、初対面の方とも良好な関係を築く力迅速に信頼関係を築く力」です。
添削コメント|「初対面の人とも良好な関係を築ける」では、人見知りをしないという強みをどう発揮しているのかが漠然としているため、「迅速に信頼関係を築く」と修正し、行動力や成果に繋がる力であることを強調しました。
【エピソード】予備校でアルバイトをしていた学生時代、生徒一人ひとりと積極的にコミュニケーションを取り、それぞれの個性を理解しながら信頼関係を構築した経験があります。
添削コメント|簡潔に過去の状況説明ができていて良いですね!信頼関係を築くために重要なポイントを押さえた行動をアピールできていて、「人見知りをしない」長所以外にも「積極性」「気配り」などの強みが伝わってきます。
【エピソード詳細】予備校では中学生や高校生を対象に授業を担当していましたが、生徒にはコミュニケーションが苦手な子も多くいました。その中で、誰に対しても公平に接し、積極的に話しかけることを心掛けました。予備校にいる高校生の生徒の中にはコミュニケーションが苦手な子も多く、私は誰にでも公平に接し、積極的に話しかけることを心がけました。特に、普段あまり話さない生徒にも積極的に声をかけ、「どんな教科が好きか」「将来何をしたいか」といった質問を通じて、趣味や将来の目標を引き出すように努めました。
添削コメント|やや冗長な表現を簡潔に直し、理解しやすくしつつ文字数を削減しました。また、どのように生徒から趣味や将来の目標を引き出していたのか、詳しく追加。これにより行動の再現性が高まり、信頼性が向上します。
【成果】その結果、生徒たちとの信頼関係が深まり、授業中の発言が増えるなど、積極的な姿勢を見せるようになりました。生徒たちの授業への参加意欲が高まり、クラス全体の雰囲気も良くなりました。また、アルバイト先の上司からは「生徒一人ひとりをしっかり観察し、関係を築いている」「生徒の特徴をよく観察し、それに応じたコミュニケーションを行っている」と高い評価をいただきました。
添削コメント|成果を「クラス全体の雰囲気改善」や「上司の評価」に広げることで、他者からの具体的な評価が加わり、エピソードの信頼性と説得力が強化されました。
また、上司の評価もより的確に、詳しい行動に対する評価にすることで、客観的な成果を分かりやすく企業側に伝えています。
【入社後】貴社においても、この強みを活かし、初対面のお客様とも迅速に信頼関係を築くことで、良好なコミュニケーションを基盤とした営業活動を展開したいと考えています。初対面のお客様や関係者とも迅速に信頼関係を築き、ニーズを引き出す営業活動をしたいと考えています。また、社内外を問わず多くの方々と協力し、社内では多様な意見を尊重しながら協力体制を築き、貴社の目標達成に向けて貢献していきたいです。チームワークを強化していきます。
添削コメント|「初対面の人とも信頼関係を築ける」という力でどう活躍できるかを伝えるため「社外のお客様」への対応と「社内のチーム内」での対応を両方示しました。これにより、多様な場所で活躍できる力であることを強調できています。
【足りない部分】「人見知りをしない」という強みが、具体的にどのような行動や成果につながるのかが曖昧でした。入社後についても、営業職としてどう活躍できるかが分かりづらく、企業への貢献度がはっきりしない状態でした。
【添削内容】結論部分で「人見知りをしない」強みが行動力や信頼性につながるものだと示しつつ、成果を主観・客観両方の観点から示して、強固なものにしました。入社後の活躍もより具体的にしています。
【どう良くなったか?】「人見知りをしない」という強みがどんな場面で発揮され、きちんと成果につながったと分かり、効果的な自己PRになっています。
また、入社後にどこでどう活躍できるかがイメージしやすく、企業側も強みに対する価値を理解しやすくなっています。
なるほど……!「人見知りをしない」という長所をどうやって成果につなげていたのかが曖昧だったから、長所が伝わりにくい自己PRになってしまっていたんですね……!
自分の自己PRに漠然とした不安があったんですが、その原因が分かって納得しました。アドバイスしてもらった通りに直してみたいと思います!
・人見知りをしないことがどう成果に繋がるか示す ・その成果のためにどう行動したかを示す ・再現性のある行動を描写する ・エピソードの結果は多角的な視点から示す |
②アパレルブランド志望の自己PR
私はアパレルブランド志望で、「人見知りせず初対面でも打ち解けられる」という長所を自己PRで書きました。
ですが、全体的にリアリティがない気がして心配です。嘘をついているわけじゃないのに、なんとなく嘘くさい自己PRになっているような気がして……
なるほど、「人見知りしない」という長所を「初対面でも打ち解けられる」という強みにスムーズに変換できていていいですね!
嘘っぽい自己PRの特徴は「具体性が欠けていること」です。噓なく書いていても、「読み手にとっては信頼性が低い」文章になっている可能性がありますね。
それでは今回は「具体性の高い自己PR」のポイントを押さえつつ添削していきます。
アパレル×人見知りしない
【結論】私は人見知りをしない性格で、初対面の方ともすぐに打ち解けることができます。この特長を活かし、御社のお客様一人ひとりに寄り添った接客ができると考えています。御社のお客様との信頼関係を構築し、満足度の高い接客を提供したいと考えています。
添削コメント|「お客様に寄り添った接客」という表現はやや抽象的です。「信頼関係を構築して満足度の高い接客を提供する」という具体的な目的や成果を明示することで、「人見知りしない」という長所をどう活用できるかを分かりやすくしました。
【エピソード】私は大学のオープンキャンパスで案内スタッフを担当しました。参加者は高校生やその保護者の方が中心で、初対面の方がほとんどでしたが、相手の目を見て話すことや、気軽に質問していただける雰囲気作りを意識し、緊張せずにコミュニケーションを取ることができました。
添削コメント|「緊張せずにコミュニケーションを取る」だけでは自己評価に過ぎず、具体的にどのような行動をしたのかが不明です。行動を具体的にすることで、企業が評価するポイントが明確になります。
【エピソード詳細】また、案内スタッフとして、キャンパス内の各施設やイベントの説明を行いながら参加者をサポートしました。多くの方が最初は緊張されていましたが、私が笑顔で話しかけることで少しずつリラックスしていただけたと感じています。また、質問にもしっかり対応することで信頼を得られたと思います。質問にもしっかり対応し、参加者から『丁寧でわかりやすかった』と直接感謝の言葉をいただく場面もありました。
添削コメント|「信頼を得られたと思います」では主観的な印象に留まり、説得力に欠けます。具体的なエピソードや参加者の反応を盛り込むことで、行動と成果がリンクします。
【成果】結果的に、参加者の多くから「楽しく見学できた」「分かりやすかった」といった感想をいただき、オープンキャンパスの成功に貢献できたと感じています。最終的には参加者満足度アンケートで高評価を得る結果につながりました。
添削コメント|「貢献できたと感じています」という表現は主観的すぎてやや信憑性に欠けます。具体的な成果指標(アンケート評価)を追加することで、長所がどんな成果につながったのかがより分かりやすくなっています。
【入社後】この経験を活かし、御社でも初めて来店されるお客様に安心感を持っていただける接客を実現したいです。また、明るい雰囲気を作ることでリピーターの方を増やすことにも貢献したいと考えています。また、店舗全体の雰囲気を明るくし、お客様がまた来店したいと思えるような環境づくりにも取り組みたいと考えています。
添削コメント|「リピーターを増やす」は目標としては良いですが、どう貢献するかが不明瞭でした。「お客様が再来店したいと思える環境づくり」という視点を追加することで、お客様にどんなメリットを与えるつもりかが企業側に伝わりますよ。
【足りない部分】自己PRとしての具体性や説得力が不足していますね。「人見知りをしない」ことを活用して成果を出した行動や努力の内容が抽象的だったため、具体的なエピソードや数値が必要でした。
【添削内容】「緊張せずにコミュニケーションを取れる」といった主観的な評価の代わりに、具体的な行動や参加者の反応を追加しました。また、「貢献できたと感じています」といった曖昧な表現を数値や具体的な結果に置き換えました。
【どう良くなったか?】エピソードの具体性が増し、採用担当者が学生の実力をイメージしやすくなりました。また、「信頼関係」や「満足度」といった成果を明示することで、企業にとっての利益や価値が伝わりやすくなりました。
エピソードに具体的な行動が足りていなかったから「本当にこの強みがあるの?」と思われてしまうような自己PRになってしまっていたんですね……!
嘘っぽさの原因が分かってよかったです!この通りに修正してみますね。
・努力内容をより具体的に伝える ・成果は数値や事実ベースで示す ・企業だけでなくお客様のメリットへの貢献意欲を示す |
③美容部員志望の自己PR
私は美容部員志望で、「人見知りをしない性格で初対面でも信頼関係を築ける」という強みを自己PRにしました。
ですが、友人に「ちょっと読みにくい」と言われてしまいました。ただ、どこをどう直せばいいのかわからなくて困っています。自分でも読み返したんですが……
読みにくさに関しては、無意識にやや曖昧な物言いをしていたり、細かな部分の補足説明が足りなかったりする可能性がありますね。
「人に読ませる文章」にはコツがあります。これを知らない場合、強みがうまく伝わらないので、今回の添削でコツを把握しておきましょう。
美容部員×人見知りしない
【結論】私は人見知りをしない性格を活かし、初対面の方ともすぐに信頼関係を築くことができます。この長所を活かし、迅速でスムーズなチームワークやお客様対応を実現したいと考えています。お客様に安心感を与える接客や、職場での効率的なチームワークに貢献したいと考えています。
添削コメント|「迅速でスムーズなチームワークやお客様対応」は抽象的で分かりづらく、また修飾語がどこまでかかっているのか分からず混乱しやすいなど、読みにくさも目立ちます。
そこで「お客様に安心感を与える接客」や「職場での効率的なチームワーク」という具体的な文章にすることで、読みやすさを追求しました。
【エピソード】大学時代に参加した地域のスポーツイベントで、当日運営スタッフとしてボランティアを行いました。現場では初めて顔を合わせるスタッフが多く、短時間での連携が求められました。それぞれの動きを素早く把握しながら円滑な連携を求められる状況でした。
添削コメント|「短時間での連携が求められた」という言い方は、なんとなく意味は分かるものの、状況の具体性が分かりにくくなっています。「動きを素早く把握し、円滑な連携を求められる」とすることで、学生が置かれた環境がスムーズに伝わりますよ。
【エピソード詳細】当日は現地で役割分担が決まりましたが、初対面のスタッフ同士での意思疎通がうまくいかず、混乱しました。一時的に混乱が生じました。そこで私は、他のスタッフと手分けをするために提案を固め、順に声をかけていって状況を整理しました。自分から積極的に声をかけて状況を整理し、他のスタッフと手分けして仕事を進める提案をしました。初めて会う方たちとも笑顔で接し、柔らかい口調で話しかけたことで、全員がすぐに協力体制に入ることができました。安心感を持ってもらえるように話しかけたことで、スムーズに協力体制を築けました。
添削コメント|主観的な文章が多く、状況説明が欠けていたり、ところどころ5W1Hの欠けた読みにくい文章になっていますね。そこで、単語の順番を調整したり補足説明を付け加えて、読みやすさを意識した文章に修正しました。
また「柔らかい口調のおかげで協力体制を築けた」という説明は意図がやや漠然としていたので、「安心感を持ってもらえるように」と意図をつけたし、違和感のない文章に変更しています。
【成果】その結果、イベント全体がスムーズに進行し、運営チームのリーダーから「君が柔軟な人で良かった」「柔軟に動いて場をまとめてくれて助かった」と感謝の言葉をいただきました。この経験を通じて、初対面の方とも協力し、短時間で信頼を築ける自分の強みを再認識しました。チーム全体をまとめる力を発揮できる自分の強みを再確認しました。
添削コメント|運営チームリーダーからの評価がやや抽象的で、せっかくの客観的評価がうまく伝わっていません。「柔軟な人だったから何ができたのか」に焦点を当てて、具体的な行動ベースの誉め言葉に変換しています。
また、「短時間で信頼を築ける」ことは強みですが、それを使ってどんな成果が出せるのか、についての要約が足りていませんでした。今回は「チーム全体をまとめられる」という成果に重きを置いて修正しました。
【入社後】美容部員としても、この能力を活かし、初めてのお客様やチームメンバーともスムーズに信頼関係を築きたいと考えています。迅速な対応と丁寧なコミュニケーションを通じて、お客様や職場の仲間から信頼される存在になりたいです。初対面でも打ち解けつつ迅速で丁寧な接客を心がけ、お客様の満足度を高めることはもちろん、チーム全体の連携を円滑にする存在を目指します。
添削コメント|「人見知りしない」という強みを活かして「お客様への対応で満足度を高める」「チームでの連携を円滑にする」という2つの軸の目標をより具体的に設定しました。これにより、企業側に高い志望意欲を示しています。
【足りない部分】全体的に主語が抜けていたり、5W1Hが省略されすぎていたりと、何度か読みなおさないと意味が分かりにくい文章ですね。エピソード自体は問題ないので、スムーズに読める文章にできるかが鍵になります。
【添削内容】全体的に情報を補足し、読みにくいところは文章のパーツを入れ替えるなどして、何を言いたいのかを分かりやすくしました。一文の中で最も伝えたい意図を絞るのがコツです。
【どう良くなったか?】文章全体が読みやすくなったため、意図や強みのアピールがきちんと伝わるようになりました。ひっかかりのない文章になったので、いきなり足切りにあうこともないでしょう。
文章のこまごました部分で説明が足りなかったり、そもそも日本語としておかしな文章になったりしていたんですね!
エピソード自体には自信があったので、文章が悪いだけだと分かってちょっと安心しました。足りていない部分を修正したいと思います。
・主語が抜けていないか確認する ・5W1Hを省略しすぎない ・抽象的な表現を減らして具体化する |
人見知りをしないことを長所にした時の短所

履歴書では長所と短所をセットで書く機会があります。「人見知りしない」を長所にした場合には、長所に合わせて短所の選び方にも気をつけましょう。
「人見知りをしない」の場合には、「騒がしい」「軽薄」「おせっかい」が短所になりますが、中でも「おせっかい」がおすすめです。
それ以外の端緒はいい印象を与えられないので、「騒がしい」「軽薄」のような言葉は避けるようにしましょう。エピソードでも「おせっかい」なら、改善努力を伝えやすいです。
人見知りをしないことを自己PR・長所にする時のポイント3つ

「人見知りしない」「社交的」を自己PRや長所にする際のポイントを3つ紹介します。
自己PRとしてのインパクトを弱めずに、面接官の印象に残るように、しっかりとアピールしましょう。
①協調性もあることをアピール
人見知りをせずに話しかけているつもりでも、実際には相手が良く思っていない可能性もあります。
そこで、一方的に会話をしているわけではなく、相手の気持ちを考えてコミュニケーションが取れていることをアピールしましょう。
「人見知りをしない」ことは長所ですが、協調性がなければ、ただ厚かましいだけになってしまいます。
企業で仕事をする上で、チームワークや協調性はとても大切になるため、エピソードに協調性が証明できる内容を加えてアピールしましょう。
他人からの客観的な評価を入れるのもおすすめですよ。自分の行動に対して、先輩や友人からどんな反応をされたかを交えれば、協調性も合わせてアピールできます。
②具体的な実績も示すのが大事
人見知りをしないで初対面の人と話せても、良い結果や実績が出なければ、ただ人見知りをしないだけの人になり、あまり意味がありません。
「人見知りをしない」のは、シンプルなアピールポイントなので、そのままでは自己PRとしてインパクトが弱い可能性もあります。
したがって、具体的な結果や実績を示すことが大事です。
「社交的なことを活かして、○○の結果を出しました。」「人見知りをしないため、○○の実績が出ました。」のようにアピールすると、魅力が伝わるでしょう。
③営業職志望には最適
企業に対して貢献できると思われる自己PRが大切なので、志望する職種に合ったアピールが重要になります。
とくに初対面の人と話す機会の多い営業職に志望する場合は、「人見知りしない」「社交的」は、むしろ強みとして必須でしょう。
営業職以外の場合でもチームメンバーなど人と関わる場面で生かせることをアピールすれば、評価が高くなるでしょう。
人見知りしない長所をアピールする際の注意点

「人見知りしない」は就活でもアピールしやすい長所ですが、注意すべきポイントもあります。
思わぬところでマイナスにならないように、以下についても押さえておきましょう。
①面接時の態度でも「人見知りしない」を示す
「人見知りしない」長所をアピールする際は、面接時の態度や振る舞いで実際に示すことを忘れてはいけません。
単に言葉で説明するだけでなく、実際の対人対応で実証することが求められます。具体的には、面接官と視線を適度に合わせ、リラックスした姿勢で話すことが大切です。
初めて話す面接官に対して緊張しすぎず、かといって慣れすぎもせず、適度な距離感で対話することを心がけましょう。
笑顔で適切な相槌を打ち、質問の意図を正確に理解し、簡潔かつ論理的に回答する態度が「人見知りしない」コミュニケーション能力を示す重要なポイントとなります。
②深ぼられても自信を持って回答できるように準備しておく
面接官から深掘りされても自信を持って回答できるよう、具体的なエピソードと論理的な説明を事前に準備しておくことも重要です。
ここで回答に困り、余計に緊張したり慌てたコミュニケーションになってしまうと、「人見知りしない」長所と矛盾すると捉えられかねません。そのため前持った準備が必要です。
単に表面的な説明で終わらせず、エピソードも含めて自分のコミュニケーション能力の本質を明確に伝えられるような内容を用意しておきましょう。
具体的には、チームプロジェクトや課外活動での経験を詳細に整理し、どのような状況で人見知りしない能力を発揮したかを時系列で説明できるように、準備しておくと安心できます。
人見知りしない長所を就活で有効にアピールしよう
今回は人見知りしないことを自己PRや長所にする際の書き方やポイントを紹介しました。
「人見知りしない」「社交的」を自己PRや長所にする場合には、相手の気持ちを考えながらコミュニケーションを取っていることをアピールしましょう。
具体的なエピソードを加えることで、人見知りをしない性格に信憑性を高められます。良い結果や実績も伝えれば、企業に貢献できそうだと思われるため、長所として魅力がしっかり伝わるので実践してみてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。