ESの平均通過率は50%|通過率を上げる5つのコツも紹介
就活において必ず提出するエントリーシートの通過率が気になったことはありませんか。
平均通過率は50%と言われていますが、企業によって通過率は天と地ほどの差があります。
今回の記事では、エントリーシートの通過率ランキングや、選考に通過するためのコツについて説明します。
エントリーシートを作成中の就活生はぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 久保
東証プライム上場通信事業会社で営業マネージャーを経験し、新規事業3つの立ち上げにかかわる。 営業マネージャや立ち上げの実績を持ちながら、株式会社C-mindには2023年に中途入社し、現在はキャリアアドバイザーのチーム運営と多くの就活生のサポートを担当。 自身が転職やキャリアアップをした経験から、内定だけではなく、入社後も徹底的に寄り添い企業を紹介している。 専門業界:IT、人材、広告
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ESの平均通過率は50%
ESの平均通過率は約50%とされています。
ただし、この数字はすべての企業の平均です。
そのため、大企業は50%よりも少ないですし、中小企業の中には平均より高い通過率の企業もたくさんあります。
あくまで1つの指標として参考程度に捉えましょう。
平均エントリー数は25社
就活生の平均エントリー数は、約25社となります。
人によっては多いと思うかもしれませんが、すべての企業にエントリーシートを提出しているわけではありません。
エントリーした後に興味がなくなり、放置している可能性もあります。そのため、エントリーしたからといって、必ずエントリーシートを提出する必要はありません。
エントリーシートを出しすぎると、それぞれの企業に対策する時間が少なくなります。少ない対策時間では、選考に通過するのが厳しくなるので出しすぎには注意しましょう。
一次面接、二次面接、グループディスカッションなど他にもやるべきことがたくさんあります。他の対策とのバランスを取りながらエントリーシートを出しましょう。
ES通過率ランキング

次は、ESの通過率ランキングについてです。以下の表は就職四季報2021に掲載されている、ES通過率が高い大手企業ランキングとなります。
通過率が高い順から低い順に並べてあり、企業によってESの通過率が全く違うのがわかるのではないでしょうか。
あらかじめ通過率を知っておけば対策もできますし、たとえ落ちたとしてもあまり落ち込まずに次へ進められます。
この表を見て、ぜひ今後の就活に役立ててください。
企業名 | エントリーシート通過率(%) |
コネクシオ | 100 |
鹿児島銀行 | 100 |
東海澱粉 | 99 |
バッファロー | 98 |
トーホー | 96 |
河北新報社 | 90 |
中国新聞社 | 90 |
ユアサ商事 | 90 |
東海テレビ放送 | 89 |
東京法令出版 | 89 |
山形銀行 | 89 |
北海道新聞社 | 88 |
秋田銀行 | 88 |
オー・ジー | 83 |
愛知銀行 | 81 |
読売IS | 79 |
伊藤忠建材 | 72 |
安川電機 | 70 |
イシダ | 69 |
中央労働金庫 | 67 |
アイパイン | 63 |
NTT西日本 | 59 |
明電舎 | 59 |
トラスコ中山 | 58 |
野村総合研究所 | 55 |
NECネッツエスアイ | 55 |
東洋経済新報社 | 53 |
ニューオータニ | 53 |
日亜化学工業 | 52 |
阪和興業 | 50 |
日本総合研究所 | 49 |
京セラ | 47 |
象印マホービン | 40 |
明和産業 | 39 |
東急エージェンシー | 33 |
カゴメ | 33 |
能美防災 | 29 |
三菱総合研究所 | 28 |
ESが通過率が低く書類選考で落ちてしまう4つの理由

こちらでは、エントリーシートが通過しない主な理由についての説明です。
1度選考に落ちたからといってそこまで気にする必要はありませんが、落ちてばかりの人は何かしらの原因があると考えられます。
主な理由は以下の4つです。
- 大手企業ばかりにESを送っている
- 企業研究が不足している
- 自己分析が足りない
- ESの内容を使いまわしている
それぞれ見ていきましょう。
①大手企業ばかりにESを送っている
1つ目の原因は、大手企業ばかりにESを送っている場合です。
大手企業は、誰しもが行きたい企業なのでたくさんの応募があります。
そのため、勝負するライバルが多くなりESに求められるレベルも高くなるでしょう。特に誰もが知っている大手有名企業は、とても狭き門となっています。
中小企業であれば倍率も低く、大手企業と比べてESの通過率は高いです。中小企業の中にも優良企業はたくさんあるので、大手企業にこだわらず中小企業にもエントリーしてみましょう。
自分に自信をつけるためにも、まずは倍率の低い企業を受け、合格を手に入れるのをおすすめします。
②企業研究が不足している
2つ目は、企業研究が不足している場合です。企業研究不足は見破られやすいため、ESを提出しても受かる可能性が下がってしまいます。そのため、企業研究をやり直す必要があります。
企業研究が足りていない人はまずは業界研究を行ってください。そして業界について把握したうえで企業研究を行い、企業独自の強みなどを見つけましょう。
また、企業が求めている人物像や企業の雰囲気までわかると一気に選考に通過する確率が高くなりますよ。
③自己分析が足りない
3つ目の原因は、自己分析が足りない場合です。企業研究同様、自己分析が不足していると選考の通過は厳しいでしょう。
もしかすると、企業が求めている人材に自分が合っていない可能性があります。自己分析が不足していると企業に合っているかもわからないため、決して手を抜くことなく納得がいくまで自己分析を行いましょう。
ちなみに、自己分析は少しずつブラッシュアップするのがおすすめです。就活を進めていると軸など、変化する場合があるため適宜更新していきましょう。
④ESの内容を使いまわしている
4つ目の原因は、ESの内容を使いまわしている場合です。
他社でも使いまわせるようなESは、特徴がなくありふれた内容の可能性があります。
特徴がないためインパクトが足りず、人事からしっかり読んでもらえてないかもしれません。そのため、ESは使いまわさずにそれぞれの企業ごとに内容を変えましょう。
ただし、ESの内容を全部変える必要はありません。内容は同じでも、企業が求める人材などに合うようにアピールポイントを変えるとよいでしょう。
自己PRやガクチカなど頻繁に聞かれる質問は複数パターンを作っておくと便利です。また、自分のESの質を上げるために添削してもらうこともおすすめですよ。
ESの通過率を上げる5つのコツ

ESが通らない理由がわかったら、次は通過率を上げるコツについてです。
通過率を上げるコツは主に以下の5つとなります。
- 大手企業だけに絞らずエントリーする
- 自己分析をやり直す
- 企業分析を徹底的に行う
- よりインパクトを残すESを書く
- 書いたESを添削してもらう
1つずつ見ていきましょう。
①大手企業だけに絞らずエントリーする
1つ目のコツは、大手企業に絞らずエントリーするとよいです。大手企業に絞ってエントリーすると、倍率が高いためなかなか通過できません。
もし大手企業に絞ってエントリーして全滅した場合、募集を終了する企業も出てきて内定ゼロになる可能性があります。
取り返しがつかない事態を防ぐためにも、大手企業より通過率の高い中小企業もエントリーしましょう。
中小企業の中にも優良企業はたくさんあります。練習も兼ねていろいろな企業にエントリーしてみてください。
②自己分析をやり直す
2つ目は、自己分析のやり直しです。
就活において、自分に合った企業を見つけるためにも自己分析は重要なので、不十分だとESの通過率が悪くなり、その後の面接でも苦戦するでしょう。
そのため、内容の濃い自己分析をするためには、これまでの活動の振り返りが必要です。過去の自分がどんな考えを持って行動していたかなど、共通点が見つかるでしょう。
そして、共通点から自分の強みを見つけて内容の濃いESを仕上げるようにしてください。自己分析の完成度が高ければ就活を有利に進められるので、地道に頑張りましょう。
自己分析を徹底しておくことで、自己PRやガクチカのときに、面接官からの急な質問にも対応することができます。
③企業分析を徹底的に行う
3つ目は、企業分析を徹底的に行う方法です。企業分析が浅いために、説得力の弱い志望動機になっている可能性があります。
業界分析を行ったうえで企業分析をし、他社との違いやその企業独自の強みを理解しましょう。
また、説明会やOB訪問、インターンシップなどのタイミングで、実際に働いている社員に質問するのが効果的です。説明会だけではわからない雰囲気や業務内容について聞ける絶好のタイミングなので、ぜひ積極的に質問しましょう。
④よりインパクトを残すESを書く
4つ目は、よりインパクトを残すESを書く方法です。周囲と同じようなESを提出していると、埋もれてしまいあまり読まれてもらえない可能性があります。
そのため、インパクトのあるESを書くことで他の就活生と差別化でき、ESの通過率が高くなるでしょう。
インパクトのあるESを書くコツは、オリジナリティを入れるとよいです。他の人にはない、自分だけの経験をもとにインパクトのあるESを仕上げましょう。
注意点として、ただインパクトを残すために適当なことを書くのはNGなので、気をつけてください。
⑤書いたESを添削してもらう
5つ目は、書いたESを添削してもらう方法です。自分では最高のESができたと思っても、他の人からしたら読みづらいことは多々あります。
自分1人では気づけない部分も多いので、積極的に周囲の人に添削してもらいましょう。
添削はできるだけ多くの人にしてもらうのがおすすめです。就活を終えた先輩や友人、キャリアセンターの職員や社会人など幅広い人に相談してみましょう。
カリクル就活では、就活のプロであるキャリアアドバイザーがあなたのESを無料添削してくれます。
満足がいくまで何度でも添削依頼ができ、好印象を獲得するために分かりやすい解説もついています。LINEを登録して他の差別化できるESを目指しましょう。
また、赤ペンESという添削サービスが気になる人は、以下の記事も参考にしてみてください。サービス内容を詳しく説明していますよ。
無料のES添削サービス「赤ペンES」を本格解説!実際の活用レポも紹介
ESの通過率をあげるための項目別の対策法
平均通過率が50%と言われるESを通過するのは決して簡単ではありません。
ここでは、ESの通過率を効果的に上げるための具体的な対策法を、項目別に詳しく解説していきます。
- 志望理由
- 自己PR
- 長所・短所
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
①志望理由
志望理由の作成では、企業研究を徹底的に行い、企業の特徴や価値観を深く理解することが重要です。
まず、企業の事業戦略や将来のビジョンを確認し、それらと自身のキャリアプランや価値観との接点を見出しましょう。
具体的には、その企業でしか得られない経験や、自身の強みを活かせる場面を具体例として挙げることで説得力が増します。
例えば、海外進出を目指す企業であれば、チャレンジ精神や語学力といった自身の強みと結びつけて記載するのが効果的でしょう。
②自己PR
自己PRの内容は必ず具体的なエピソードを交えて書きましょう。
これは、抽象的な表現だけでは、採用担当者に印象が残りにくいためです。
また、自己PRのエピソードは学生時代の経験から選び、その経験を通じて得た学びや成長を明確に示すことで説得力が増すでしょう。
なお、構成としては結論から書き始め、その後に理由や具体例、最後にもう一度結論を述べる形にすることで、読み手に伝わりやすい文章になります。
③長所・短所
長所・短所は、それぞれ注意すべきポイントがあります。
長所は単なる性格の良い面を書くのではなく、企業で活かせる強みとして表現することが重要です。
具体的なエピソードを交えながら、その長所がどのように仕事で活きるのかまで言及しましょう。
一方、短所は改善に向けた努力や工夫を必ず含めることで、前向きな姿勢をアピールできます。
また、致命的な欠点は避け、仕事に支障のない程度の短所を選択することがポイントです。
④ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
ガクチカは、単なる経験談ではなく、企業が求める能力と結びつけて表現することが重要です。
まず、自分の経験を棚卸しし、その中から企業の求める人物像や職種に関連する経験と、その経験を通じて得られた具体的な成果・そこで培われたスキルや考え方を明確に示しましょう。
特に重要なのは、数値やデータを用いた客観的な成果の提示で、「メンバー30人のサークルで部長を務め、新入部員の定着率を前年比150%に向上させた」といった具体的な実績が、説得力を高めます。
また、その経験で得られた学びや能力が、志望する企業でどのように活かせるのかまで言及することで、より説得力のあるガクチカとなります。
ESの通過率についてよくある質問
最後に、ESの通過率について、就活生からよく寄せられる質問に詳しく解答していきます。
ここで疑問をしっかりと解消し、自信をもって就活に望んでください。
- 学歴によってESの通過率は違う?
- 理系と文系でESの通過率は違う?
- 細かいミスでESの通過率が変わることはある?
①学歴によってESの通過率は違う?
学歴によってESの通過率に差が出る場合もありますが、それは学歴そのものが原因ではありません。
多くの場合、実際には、WEBテストの点数が基準に達していないことが落選の主な理由となっています。
高学歴の学生は対策をしっかり行う傾向があり、結果としてテストの点数が高くなりやすいため、通過率が上がっているように見えるだけです。
そのため、学歴に関係なく、WEBテストの対策をきちんと行うことで、ESの通過率を大幅に改善することが多いでしょう。
②理系と文系でESの通過率は違う?
理系と文系でESの通過率に明確な差があるとは一概に言えません。
ただし、理系は専門性が明確で、スキルセットが分かりやすい傾向があるため、エントリーシートの時点で落とされることは少ないです。
一方、文系は幅広い知識や柔軟な思考力が求められることが多いため、企業によってはエントリーシートでも文章力などで絞りをかけていることもあるでしょう。
なおどちらの学部出身でも、自身の強みを的確にアピールし、志望企業の求める人材像に合致していることを示すことが重要です。
③細かいミスでESの通過率が変わることはある?
ESの細かいミスは、通過率に影響を与える可能性があります。
誤字脱字や文字数オーバー、提出期限の遅れなどの基本的なミスは、それだけで選考から落とされる要因とはなりにくいものの、他の応募者と比較される際にマイナス評価として考慮されるでしょう。
特に人気企業では応募者が多く、細かいミスが選考の判断材料として使われることがあります。
ミスを防ぐためには、提出前に必ず複数回の確認と、余裕を持ったスケジュール管理が効果的です。
ESの通過率を上げて内定に近づこう
エントリーシートの平均通過率は50%ですが、企業によって差があります。
特に大手有名企業の通過率は低く、狭き門です。
大手企業ばかりエントリーするのではなく、通過率の高い中小企業にも目を向ける必要があります。
それでも通過しない場合は、1度エントリーシートを見直してより完成度の高いものを仕上げましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。